2025年12月19日

霜月りつ「神様の子守はじめました。15」

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 霜月りつ 著
 「神様の子守はじめました。15」
 (コスミック文庫α)


初豆まきに挑戦中!! 羽鳥梓と四人の神子たちが住む家が格安だったのは雑鬼たちを集めやすい鬼道という場所に建っていたからだ。人間には悪い影響が出てしまうのだが、一瞬で消してしまうことができる四神子にはなんの問題もない。それゆえ雑鬼の多い節分の日も、子供たちはきゃーきゃー笑いながら豆の入った袋をもって雑鬼たちを追いかけ回していた。だが隙をついて隠れていた雑鬼が外へ逃げ出してしまう!慌てる梓だったが急遽、子供たちで豆まき隊を結成し、浄化のために近所を回ることにするが!?−裏表紙より−


「神子たち、豆を撒く」「神子たち、澄くんを応援する」「神子とバレンタインデー」「朱陽と白花、チヨさんのお使いをする」「神子たち、スキーに行く」の5編収録。

節分から始まる冬のお話。

こういう行事ごとを読むと、生まれてまだ1年経っていないのか・・と驚かされます。

節分の豆まき、普通ならほのぼのと豆を撒いて終了。ですが、四神の子たちが絡むと当然そう簡単には終わらないわけです。

元々、彼らが住んでいる家は鬼たちの通り道に立っているので、今まで住んでいた人たちは病気になったり何かが見えたせいで引っ越したりしていました。
そんな家ですから、子どもたちには鬼が見える! 節分となると集まってくる鬼たち。

家にたくさん出てくる鬼を「鬼は外!」とやっつけていきます。「福は内」は無し。そうしなければ本当に神様たちが集まるから、というのが笑えます。

「鬼は外!」でやっつけた鬼の一部が外に出てしまい、ご近所の家に入り込むのを見た子どもたち。あわてて追いかけていきます。

ご近所に了承を得て、それぞれの家で豆まきをして退治します。

良かったね〜ご近所さんたちが良い人たちで。としみじみ思いました。普通ならいくら可愛い子どもでも、家に上がって豆を撒かれたら嫌ですよね。


1話目で鬼に囲まれて困っていた澄さんの話が2話目。一度は立ち直った感じのあった彼ですが、今度は大学受験を前に再び落ち込んでいる様子。不合格で親に迷惑をかけたくない、やりたいことが出来るだろうか?と自分にプレッシャーを掛けてウジウジ・・。

澄の親から頼まれた梓が何とか話してみますが・・。


3話目ではバレンタインデーに一喜一憂する男性陣の様子が読めます。これはちょっとクスッと笑えます。

4話目はかなり重い話です。野良猫たちに餌をやっていた女性が家から出て来なくなって、親戚だという若者が応対してかなり怪しい雰囲気。そこから朱陽と白花を巻き込んで、大騒ぎの奪還作戦が行われます。ハッピーエンドではありますが、辛い話でもありました。

5話目は初めての雪山でスキーをする子どもたち。平和にスキーをして終わるはずもなく、ペンションの息子が問題を起こし、子どもたち大活躍で解決!
ここではまた梓の大きさを感じることができました。


まだ続くシリーズ。今後も、口直しを兼ねて読んでいきます。


<神様の子守シリーズ>
「神様の子守はじめました。1」
「神様の子守はじめました。2」
「神様の子守はじめました。3」
「神様の子守はじめました。4」
「神様の子守はじめました。5」
「神様の子守はじめました。6」
「神様の子守はじめました。7」
「神様の子守はじめました。8」
「神様の子守はじめました。9」
「神様の子守はじめました。10」
「神様の子守はじめました。11」
「神様の子守はじめました。12」
「神様の子守はじめました。13」
「神様の子守はじめました。14」
「スピンオフ」


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タグ:霜月りつ

2025年12月17日

香月美夜「本好きの下剋上〜司書になるためには手段を選んでいられません〜第三部「領主の養女W」」

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 香月美夜 著
 「本好きの下剋上〜司書になるためには手段を選んでいられません〜第三部「領主の養女W」」
 (TOブックス)
 ※電子書籍

春は恋が芽生える季節!ローゼマインの側近や専属達が何だか色めき立って、衣装を作ったり、お披露目したりと華やいだ様子。神殿の工房では新しい印刷機もついに完成し、本作りは広がりを見せていく。絵本に、楽譜、騎士物語等、様々な本を販売するにまで到った。今後の領地内における印刷業の拡大を見据え、まずは製紙業を広げることに。ローゼマイン一行は紙の作り方を教えたり、新素材の研究をするため、イルクナーへ向かう。少しずつローゼマインを取り巻く環境が改善される一方、現領主の姉が来訪したことで、エーレンフェストには不穏な空気が流れ始めるのだった。
第三部完結へ向けて貴族達の想いが交錯する、ビブリア・ファンタジー転変の章!
−出版社HPより−


今回は私の苦手な恋愛話がチラホラ出てきました。まあまだこのくらいなら大丈夫ですけど。

恋愛と言ってもローゼマインのことではなく、守ってくれている騎士たちのことで、身分と魔力の差がありながらもブリギッテに告白したダームウェルは好感度アップでした。周りからは無謀だと言われてしまいますが、本人は至って本気のようです。


告白されたブリギッテは今までにあるようなドレスが似合わない体形だったため、見かねたローゼマインが彼女に合うドレスを作ってあげました。かなり評判が良く、周りからうっとりと見られるブリギッテ。

そんな彼女の故郷・イルクナ―は自然豊かで、紙の材料になりそうな木がたくさんあるということで、紙づくりの研究のために向かいます。ルッツやギルたちがしばらく滞在し、紙づくりをすることになりました。


ほんわかした田舎町なので貴族に対する態度がまだまだ未熟です。その教育も必要だということで取引を続けるつもりなら教育もローゼマインがしなければなりません。

また仕事が増えてしまうわけですが、紙はたくさん出来そうで良かったです。


今回は平和に終わるのかと思えば、最後に兄・ヴィルフリートがやらかしてくれました。周りは全員「何言ってんだ!?」状態ですが、本人はただ無邪気なだけという最悪な状況。

今後、ヤバいことになりそう・・・というか、なります!


<本好きの下剋上>
「第一部〜兵士の娘T」
「第一部〜兵士の娘U」
「第一部〜兵士の娘V」
「第二部〜神殿の巫女見習いT」
「第二部〜神殿の巫女見習いU」
「第二部〜神殿の巫女見習いV」
「第二部〜神殿の巫女見習いW」
「第三部「領主の養女T」
「第三部「領主の養女U」
「第三部「領主の養女V」


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2025年12月11日

乃南アサ「家裁調査官・庵原かのん」

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 乃南アサ 著
 「家裁調査官・庵原かのん」
 (新潮文庫)


少年少女たちは、なぜ罪を犯してしまったのか?その真の原因を探るのが「家裁調査官」である。福岡家裁北九州支部の調査官・庵原かのんは、自転車窃盗JKビジネス、バイク暴走、女性暴行など数多くの事件に直面していた。当事者である子どもたちの声に耳を傾けるうちに、彼女はそれぞれの事件の“深い根”に気が付き、そして・・・。心理描写の名手が満を持して放つ、待望の新シリーズ。
−裏表紙より−

「自転車泥棒」「野良犬」「沈黙」「かざぐるま」「ババスの祈り」「アルパラガス」「おとうと」の7編収録。


面白かったのですが、細かい内容を忘れてしまいました。

早く感想を書かないといけなかったですね・・

また再読したら感想を書く予定です。


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2025年12月08日

坂木司「楽園ジューシー」

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 坂木司 著
 「楽園ジューシー」
 (角川文庫)


ザッくんは5カ国ミックスの大学1年生。中高時代「ザンパ」(残念なパーマ)と呼ばれ、残念なミックスだと自認している。居場所がない日々の中、親友のゴーさん、アマタツとの約束「いつか三人で沖縄へ行こう」が拠り所だ。ある日、沖縄の「ホテルジューシー」でバイトすることに。待ち受けるは美味しい沖縄料理に掴みどころのないオーナー代理、超個性的な宿泊客。ザッくんの新しい旅が始まる。−裏表紙より−


5カ国ミックスか〜。やはり純粋な日本人とは違う見た目になるのでしょうね。

ハーフでもよく苦労されているのを見聞きしますが、ミックスとなるとどんな苦労があるんだろう。

見た目で判断されて、きっとこういう性格に違いない、運動も出来るに違いない、色んな言葉がしゃべれるに違いない、と思われるのは想像できます。

苦労がわかるとは言えませんが、見た目だけでカテゴライズされることは私にも経験があるので少しはわかります。もちろん私の苦労なんて大したことは無いですけど。


ミックスでも体形が細身で背が高いとか、白い肌で高い鼻、きれいな瞳・・となれば憧れられる存在になるのに、ザッくんは「残念なパーマ」ということで「ザンパ」と呼ばれるような見た目。本人も「残念なミックス」と思って生きています。

いじめられて居場所が無い学生時代を送る彼には、ゴーさん、アマタツという仲間がいます。親友と呼べるのは彼らだけと思っていました。

彼らと共に沖縄に行くというのが目標であり夢でもあるザッくん。

そんな彼がバイトをすることになったのは、沖縄の「ホテルジューシー」。

実は「ホテルジューシー」という作品があって、この「楽園ジューシー」は続編になっています。私も読んだはずなのにすっかり忘れていました・・。個性的なオーナーが出て来た所で、何か読んだことあるかも・・と思い出しました。


ザッくんは人づきあいも苦手でしたが、このバイトを通して色んな人と出会い、ちょっと不思議な体験もしながら成長していきます。


ホテルの従業員たちは良い人ばかりで、ザッくんに対してもきついことは言いませんが、少し仲良くなった飲食店の店員や親友のゴーさんからもビシッと厳しいことを言われてしまいます。

読んでいて胸が痛くなるような場面でしたが、いつかは誰かに言われるであろうことではあったので、親友に言われたのは良かったのかもしれません。ただ言い方が・・。

その後、また仲良く戻れれば良いですが、彼らの関係はどうなるのか?とそこは気になりました。


まだまだ成長途中のザッくん。これからどんな大人になっていくのか読んでみたい気がします。


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2025年12月04日

今野敏「雨水 東京湾臨海署安積班」

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 今野敏 著
 「雨水 東京湾臨海署安積班」
 (ハルキ文庫)


外国人同士が揉めているという通報があり、安積たちが現場に駆けつけると、複数の外国人が罵声を上げて揉み合っていた。 相手を刺して怪我を負わせた一人を確保し送検するも、彼らの対立はこれでは終わらなかった・・(「略奪」)。 おなじみの安積班メンバーに加え、国際犯罪対策課、水上安全課、盗犯係など、それぞれの警察官の矜持が光る傑作短編集。(単行本『夏空 東京湾臨海署安積班』を文庫化に際し改題しました)−裏表紙より−


「目線」「会食」「志望」「過失」「雨水」「成敗」「夏雲」「世代」「当直」「略奪」の10編収録

「雨水」とは二十四節気の2番目だそうで、立春→雨水→啓蟄・・と続きます。雪が雨に変わるという意味で、冬が去るのを実感する季節のことだそうです。大体2月半ば頃のようですが、イメージとしてはもっと遅い時期では?と思ってしまいますね。

短編だと物足りなさもありますが、色んな部署の警察官が関わってきたり、上下関係や新聞記者との関わりなども読めるので面白いです。


冒頭、安積班長が「須田と水野が揉めている」「須田が課長から叱られていた」という噂話を耳に入れます。すぐにでも問い質したいところですが、2人とも捜査に出ていて不在で聞けません。

気にしているうちに事件が発生し、出動することに。海での事件だということで、船を出してもらい乗って行くことになった安積。海から見るお台場の景色は、地上から見るのとは雰囲気が違って見えました。

その経験から、いつもと違う目線で見ることの大切さを知り、須田や水野にもその話をします。彼らが揉めていることは、どちらの気持ちもわかるので、それぞれ相手の目線で考えてみることの大切さを説いたわけです。

いつもながら良い上司ですね。


次の「会食」では署長のスキャンダルにも成りかねないことを、副署長と共に解決していきますが、ここでは安積自身も良い上司に恵まれていることを知ることが出来ます。

安積が信頼できる人だからこそ周りにもそういう良い人たちが集まるのでしょうね。羨ましくなりました。


他の話でも、色んな部署のエキスパートたちと捜査をしたり、協力し合ったりして解決していく安積班。始めは嫌な奴かもしれないと思った相手も、気づいたら良い奴だった、というパターンが心地よかったです。


もちろん、安積の同期・速水も登場しますし、良い味を出してくれています。

続きも楽しみです。文庫化はまだ先でしょうが、楽しみに待ちます。


<安積班シリーズ>
「二重標的」
「虚構の殺人者」
「硝子の殺人者」
「警視庁神南署」
「神南署安積班」
「残照」
「陽炎」
「最前線」
「半夏生」
「花水木」
「夕暴雨」
「烈日」
「晩夏」
「捜査組曲」
「潮流」
「道標」
「炎天夢」
「暮鐘」
「秋麗」


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2025年12月02日

買った本

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 坂木司 著
 「楽園ジューシー」
 (角川文庫)


「ホテルジューシー」を舞台にした話。と言われても忘れてしまっていたので新しい話として読みました。


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 香月美夜 著
 「本好きの下剋上〜司書になるためには手段を選んでいられません〜第三部「領主の養女W」」
 (TOブックス)
 ※電子書籍

第三部も残り2作。


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 乃南アサ 著
 「家裁調査官・庵原かのん」
 (新潮文庫)


面白かったのですが、細かい内容を忘れてしまっているな・・


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 今野敏 著
 「雨水 東京湾臨海署安積班」
 (ハルキ文庫)


こちらも面白かったのですが、細かい内容を忘れています。少し読み返さないと感想が書けない・・

2025年12月01日

11月のまとめ

お探し物は図書室まで (ポプラ文庫 あ 14-1)お探し物は図書室まで (ポプラ文庫)
こういう地域のコミュニティセンターみたいなのって利用したら楽しいだろうなとは思いますがなかなか・・。そこに図書室があるのも素敵です。迫力ある不思議な司書さんの存在と勧めてくれる本の魅力がミスマッチで面白かったです。刺さる言葉もたくさんありました。
読了日:11月05日 著者:青山 美智子


神様の本 (メディアワークス文庫)神様の本 (メディアワークス文庫)
好きではない文体の作品が多くて、挫折が多数。栞子さんの話は久しぶりに読んで面白かったです。相変わらず小難しいですが。
読了日:11月07日 著者:三上 延,似鳥 航一,紅玉 いづき,近江 泉美,杉井 光,浅葉 なつ


風にのってきたメアリー・ポピンズ (岩波少年文庫 52)風にのってきたメアリー・ポピンズ (岩波少年文庫)
子どもの頃に読んで以来の再読。訳し方がキツイ口調が多くて気になりますが、やはりメアリーポピンズは好きだなと再認識。傘に乗って降りて来た彼女の姿を読んだ瞬間ワクワクしました。
読了日:11月08日 著者:P.L. トラヴァース


二流小説家 〔ハヤカワ・ミステリ文庫〕二流小説家 〔ハヤカワ・ミステリ文庫〕
最近、挫折する本が多いな・・
これも半分いかずに挫折。映画は見たはずなんですがかなり前過ぎて忘れています。こんな内容だったら見ないだろうに。かなり中身が変えられていたのか?
読了日:11月11日 著者:デイヴィッド・ゴードン


双風神 羽州ぼろ鳶組 (祥伝社文庫)双風神 羽州ぼろ鳶組 (祥伝社文庫)
星十郎が主役の巻。苦悩する彼の姿も珍しいですし、機械が発達していない時代の大変さもわかる巻でした。出てくる人物たちが良い人ばかりで、悪者は悪者らしく最悪な奴らで、勧善懲悪でスッキリ爽快です。亡くなった人がいたのは残念ですが、今後も楽しみなシリーズです。
読了日:11月15日 著者:今村翔吾


【小説12巻】本好きの下剋上〜司書になるためには手段を選んでいられません〜第三部「領主の養女5」【小説12巻】本好きの下剋上〜司書になるためには手段を選んでいられません〜第三部「領主の養女5」
第三部、最終巻。表紙の可愛い少女が登場し、お姉さんらしくしようとするローゼマイン。前半は比較的のんびり過ぎましたが、後半怒涛の展開。本編よりもエピローグやその他短編の方が面白かった気がする。
読了日:11月21日 著者:香月美夜


殺意はないけど (新潮文庫 の 9-46)殺意はないけど (新潮文庫)
女同士ではありがちというか、ここまで酷くはないけれど多少覚えがあるような関係性が描かれていて、読んでいても苦しくなる感じでした。こんなに嫌っているなら嫌がらせする前に縁を切ったら良いのに。関わらないのが一番。
読了日:11月27日 著者:乃南 アサ



全部で7冊かのようですが、うち2冊が挫折しているので、しっかり読めたのは5冊。まあいつも通りですね。

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2025年11月28日

中山七里「能面検事」

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 中山七里 著
 「能面検事」
 (光文社文庫)


巷を騒がす西成ストーカー殺人事件を担当している、大阪地検一級検事の不破俊太郎と新米検察事務官の惣領美晴。どんな圧力にも流されず。一ミリも表情筋を動かすことのない不破は、陰で能面と呼ばれている。自らの流儀に則って調べを進めるなかで、容疑者のアリバイは証明され、さらには捜査資料の一部が紛失していることが発覚。やがて事態は大阪府警全体を揺るがす一大スキャンダルへと発展し―警察内から裏切りと揶揄される不破の運命は、そしてストーカー事件の思いもよらぬ真相とは―大阪地検一級検事・不破俊太郎。孤立上等、抜身の刀、完全無欠の司法マシンが、大阪府警の暗部を暴く!−裏表紙より−


好きな役者さんでドラマ化されるということで、ドラマを見る前に読んでみました。この作家さんは合わない作品もあるので心配でしたが、これは面白かったです。

ただ、視点となる惣領美晴という新米事務官の性格がうっとおしいので読みにくさはありましたけど。


大阪地検で「能面」と呼ばれる検事・不破俊太郎。能面のように感情を表に出さない不破。被疑者の取り調べでも能面の状態で無感情に話すので相手がごまかそうとしてもうまくいかずについしゃべってしまうこともあるそうです。


ドラマでは俳優さんが無感情にセリフをしゃべっていて、なかなかのはまり役だと感心しました。もう少し若いイメージだとは思いますが。事務次官もはまり役かも。ドラマではより一層感情むき出しでイライラさせられたのでぴったりです。


ストーカー殺人事件を捜査しているうちに、捜査資料が一部無くなっていることに気づいた不破。普通なら警察とは仲良くしておきたい立場なのですが、彼はそんなこと気にせず、警察署に乗り込んで捜査をし始めます。

大阪府警全体を巻き込む大スキャンダルへと発展していき、更には不破にも被害が。

上司からも苦言を呈されるわけですが、能面らしく全く意に介さず、真っすぐに捜査を進めていく不破の姿はかっこよかったです。

もう少しうまく立ち回れないものか?とも思いますが、警察の悪しきルールを覆すためには多少強引さも必要かもしれません。


最後まで読んで、しみじみと現実の警察はこんなことが無いように・・と強く願ってしまいました。


シリーズ化されているので、読み進めていきます。


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タグ:中山七里

2025年11月26日

中村ふみ「雪の王 光の剣」

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 中村ふみ 著
 「雪の王 光の剣」
 (講談社文庫)


天下四国は冬の季節に入っていた。 元徐国王の風来坊・飛牙(ひが)は、最北の駕(が)国へ。 鎖国して三十年、国王は宰相・汀柳簡の傀儡(かいらい)と化し、天令の思思(しし)は監禁されていた。 同胞を救うために天令・那兪(なゆ)は王城へ忍び込む。宰相の野望に巻き込まれた飛牙と那兪は、北端の街で命がけの一発逆転勝負に挑む。シリーズ第四弾。−裏表紙より−


シリーズ4作目。「天下四国」シリーズなので、4作で終わりかと思ったらどうやら6作あるようです。

後2作もあるとは・・

この巻は、前作から恐ろしい敵がいる、とずっと脅されてきたので、どれほど恐ろしいことが起きるのか?と思っていたら、意外とあっさり倒すことが出来てがっくり。

まああまりにもエグいと読みにくいのですが、それにしても脅しすぎてあっさり終わり過ぎました。

この先は、天から罰を与えられている弟を元に戻すためにがんばるのでしょうが、弟も可愛げがないのでどうでも良いような気もしています。


<天下四国シリーズ>
「天空の翼 地上の星」
「砂の白 風の姫」
「月の都 海の果て」


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タグ:中村ふみ

2025年11月25日

今野敏「任侠楽団」

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 今野敏 著
 「任侠楽団」
 (中公文庫)


義理人情に厚いヤクザの親分・阿岐本雄蔵のもとには、一風変わった経営再建の話が次々舞い込んでくる。今度は公演間近のオーケストラ!?ヤクザということがばれないように、代貸の日村誠司はコンサルティング会社の社員を装う。 楽団員同士のいざこざが頻発する中、指揮者が襲撃される事件が発生! 警視庁捜査一課からあの名(?)刑事がやってきて――。 大好評「任侠」シリーズ第六弾!−裏表紙より−


今回は楽団の立て直し!? 意外なところにいきました!

立て直しと言っても、経済的なことではなく、楽団員たちの揉め事を解決してほしいというものでした。

古い考えのベテラン楽団員と、古い考えに反発しがちな若手劇団員の対立が起きていて、どちらの言うことも一理ある感じなのでどうやって解決していくのか興味がわきました。

ただ、すぐに指揮者が襲われる事件が発生し、怪我をさせられてしまったため、その捜査もすることに。見覚えのある刑事も参戦して本格的に捜査が始まるのか!?と思ったらほぼ進展ないのままページ数だけが過ぎていく・・


それぞれの事情や言い分を聞いて、親分なりの解釈で納得しているうちにふんわりと解決。


こうなると、親分と代貸の必要性は??と疑問に感じます。

別に彼らが参加しなくても、放っておいたら解決したような気もします。

更に、日村以外の組員たちがあまり活躍しなかったのも残念でした。

とはいえ、魅力的な親分と、彼に振り回される日村の姿が見られただけでも良かったです。


さ、次はどんな仕事を助けるのか??


<とせいシリーズ>
「とせい」
「任侠学園」
「任侠病院」
「任侠浴場」
「任侠シネマ」


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posted by DONA at 14:22| Comment(2) | TrackBack(0) | 読書:今野敏