2026年01月28日

長谷川卓「雨乞の左右吉捕物話」

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 長谷川卓 著
 「雨乞の左右吉捕物話」
 (祥伝社文庫)※電子書籍


「皆で、捕物がしたい」謎多き掏摸殺しに端を発し、密かに蔓延る利権と暗躍する大物を暴く!妙な貫禄ある下っ引が活躍する傑作捕物帖!
寛政の御世、神田向柳原に「雨乞の左右吉」と呼ばれる下っ引がいた。御用聞きの才覚がありながら、手下として奉公する毎日だ。ある日、顔馴染の女掏摸から仲間殺しの下手人捜索を懇願される。掏摸の塒は荒らされ、何故か一枚の紙片が持ち去られていた。裏に潜む黒幕が明らかになると、左右吉の親分・富五郎からは「二度と調べるんじゃねえぞ」と釘を刺され………。
−出版社HPより−


初めましての作家さんです。

ネットでの感想を読んで面白そうだったので電子書籍で購入して読みました。

岡っ引きの手下が主人公という珍しい話です。

こういう設定だと、親分が切れ者で・・的な設定が予想できますが、この話は親分とうまくいっていません。何なら親分はほぼ出てこないし報告もしないです。これもまた珍しいです。


知り合いの女掏摸・千が左右吉を頼ってきたのが話の始まり。仲間が不審死したが、事件性がないと決めつけて調べてくれないから、左右吉に調べてほしいと言ってきます。

掏摸だからといって殺されて良いはずはなく、調べることにした左右吉。被害者の部屋を調べているうちに隣人の侍・日根と知り合います。


彼のことは以前、果し合いをしているところを目撃したことがあり、訳ありだということはわかっていますが、腕が立つ上に人柄も良いので捜査に巻き込んでいきます。


敵がかなり強いような、怖いようなことを何度も描いて、かなり盛り上がった割にはあっさり終わった気がします。特に、大げさに描かれていた殺し屋。意外とあっさりやられてしまったな、という印象でした。実はしょぼいのか??



尻つぼみな感じは否めないですが、登場人物たちがみんな魅力的だったので何となく続きも読みたいと思いました。


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タグ:長谷川卓

2026年01月27日

中山七里「能面検事の奮迅」

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 中山七里 著
 「能面検事の奮迅」
 (光文社文庫)


学校法人に対する国有地払い下げに関して近畿財務局職員の収賄疑惑が! 大阪地検特捜部が捜査を始めるが、今度は担当検事による文書改竄疑惑が浮上する。相次ぐ不祥事に最高検から調査チームが派遣され、一級検事の不破俊太郎も特捜部の調べに加わることに――。どんな圧力にも表情を変えぬ<能面検事>が、事務官の惣領美晴とともに難事件の真相を追う!−裏表紙より−


ドラマを見る前に急いで読みました。

何だか、うそみたいな展開で驚かされました。ドラマはなかなか忠実に再現されていた気がします。


文書改竄の動機が驚きで、そんな昔の出来事がそんな簡単に発見されるものなのか?も疑問ですし、不破検事の捜査能力の高さに感心しました。

検事が改竄するのは重罪ですが、そこまでして守りたいことって何だろう?と思ったらまさかの事件が発覚します。てっきり賄賂を受け取っているとかそんなことだと思ったのに。

青春の1ページにしては重すぎる過去。そんな若い時にそこまで重い荷物を背負ってよく生きて来られたものです。しかもお堅い仕事をして、検事の中でもエースを呼ばれるほどの活躍を見せるとは。

それほど固い意志があるからこそ活躍できるのかもしれませんね。


収賄疑惑の捜査のはずが、大事件に発展し、大阪地検始まって以来の・・に近い状態になってしまいます。

でも事件の真相を知ると、う〜〜ん・・

仕方がないような気もしますが・・

自分だったらどうするだろ?と考えてしまいました。隠しておくことがその人のためになるのか?が疑問ですし、不破検事が暴いてしまったのは当然だとも思いました。


スッキリしたような、モヤモヤするような微妙な終わり方でした。


ドラマはもう1作分あったのかな? 持っているのは2作目までなのですが、先にドラマを見てしまったので原作を読むかは未定です。


<能面検事シリーズ>
「能面検事」


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タグ:中山七里

2026年01月26日

椹野道流「最後の晩ごはん さびしんぼうと大きなシュウマイ」

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 椹野道流 著
 「最後の晩ごはん さびしんぼうと大きなシュウマイ」
 (角川文庫)


ロイドがひょんな事故から「入院」し、海里と夏神はふたりで「ばんめし屋」を営業することに。そんな中、海里の兄の一憲が、同僚の佐藤を連れてやって来る。最近母を亡くしたという彼には何か事情がありそうだった。やがてロイドが復帰した後、佐藤が再び店を訪れ、部屋に母親らしき霊がいるかもしれない、と言う。彼の部屋に赴いた海里とロイドが出会った霊とは……。美味しい料理と優しい人々が織りなす大人気シリーズ、第21弾!−裏表紙より−


エピローグでは、海里の兄・一憲が妻に対して、昔海里に対してやってしまったことを告白します。確か前作も同じような描写があったので、読む巻を間違えたかと思うほどでした。

よく色々覚えていて思い出しては反省する良い奴です。


「ばんめし屋」では、ロイドが不在。海里の不注意で眼鏡が壊れたそうで、眼鏡の修理をしてくれる職人の元へ送られました。古い眼鏡なので、その辺の眼鏡屋では直せないということで、紹介してもらって送ることに。

腕の良い素敵な職人にしっかり直してもらい、特に若返ることもなく以前のままの姿で復活できたので良かったです。

でも、特に何もなく戻ってこれるなら、このエピソード要るか?とも思うので、職人とつながりが出来るとか、何か今後起こるのかもしれません。


一憲の同僚というか後輩・佐藤が連れて来られ、どうやら家に亡くなった母親の霊がいそうだと相談します。ロイドを連れて海里が部屋に行くと、確かに何かいる気配が。そこで眼鏡に戻ったロイドを掛けて見ると、そこにいたのは・・・

この部分は面白いので、ネタバレにならないように書かずにおきますが、ちょっとクスッと笑えます。怖くないので心配せずに読んでください。


その霊と奇妙な共同生活を始める佐藤。彼は、相当良い人のようです。霊が家にいるとわかって平気で生活できるのはなかなか根性がいりそうですよね。

こういう良い人だからこそ現れたのかもしれませんが。

最後にはホロリと泣かされてしまいました。


それにしても、毎回毎回、出てくるのは良い人ばかりで感心するシリーズです。

まだ続きそうなので楽しみに待ちます。


<最後の晩ごはん>
「ふるさとだし巻き卵」
「小説家と冷やし中華」
「お兄さんとホットケーキ」
「刑事さんとハンバーグ」
「師匠と弟子のオムライス」
「旧友とおにぎり」
「黒猫とドーナツ」
「忘れた夢とマカロニサラダ」
「海の花火とかき氷」
「聖なる夜のロールキャベツ」
「秘された花とシフォンケーキ」
「閉ざされた瞳とクリームソーダ」
「地下アイドルと筑前煮」
「初恋と鮭の包み焼き」
「後輩とあんかけ焼きそば」
「後悔とマカロニグラタン」
「ゲン担ぎと鯛そうめん」
「兄弟とプリンアラモード」
「優しい犬とカレーライス」


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2026年01月21日

買った本

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 長谷川卓 著
 「雨乞の左右吉捕物話」
 (祥伝社文庫)※電子書籍


ネットでの感想を読んで面白そうだったので購入。


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 中山七里 著
 「能面検事の奮迅」
 (光文社文庫)


シリーズ2作目。ドラマに合わせて読みました。


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 吉永南央 著
 「雨だれの標本 紅雲町珈琲屋こよみ」
 (文春文庫)


シリーズもそろそろ終わりなのかな?

2026年01月16日

シャンナ・スウェンドソン「魔法治療師のティーショップ」

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 シャンナ・スウェンドソン 著
  今泉敦子 訳
 「魔法治療師のティーショップ」
 (創元推理文庫)


無実の罪で逃亡中の治療師エルウィンがたどり着いた無人の家。そこでは目に見えない何者かの手で料理が振る舞われ、寝台が用意される。主を迎えたがっている治療師の家に違いない。しばし身を隠すつもりで滞在して、村の女性たちの心配事を聞くうちに、ハーブティーを出すティーショップを開くことになり・・。<(株)魔法製作所>の著者が贈る、お茶と謎のコージーファンタジイ。−裏表紙より−


大好きなファンタジー作家の新シリーズです。

このシリーズの主役は、魔法治療師という仕事をしているエルウィン。彼女は無実の罪で逃亡しています。始めのうちは、彼女がどんな罪を犯したと疑われているのかは不明のまま話が進みます。

逃亡中の彼女が辿り着いたのはリディング村。人口が少なく、出て行った人は二度と戻って来ず、男性も少ない村。何より、責任者というか代表者というべき領主がいないという不思議な村です。住人たちはそれぞれ仕事をもって生活しています。

そんな村の外れの家に呼ばれるようにして入ったエルウィンは、その家が元々、魔法治療師の家だったと知ります。彼女は治療師としての自信を無くしていたので戻りたくないのですが、村で過ごすうちに何となく治療師っぽい事をやってしまいます。

村にも馴染んで、逃亡中だということを忘れてしまいそうになるほど安定した生活を送っていた時、怪我をして倒れている男性を見つけます。

彼の登場によって、話が一気に展開していきます。

彼との色々な感情などはどうでも良いと思ってしまいましたが、不思議な村の人たちが魅力的で、面白く読めました。


何より気に入ったのは、エルウィンが住むことになった家にいる家政婦の存在です。家政婦と言っても、実在していません。霊的なものではなく、魔法的なもの。

家自体が意思をもって動いてくれている感じ。思いっきりファンタジーなのでそこがかなり気に入りました。

どうやっているのか不明ですが、食事の用意やベッドメイキングなど家政婦がやる仕事をこなしてくれます。時にはエルウィンに対して文句を「言う」こともあります。態度で示すわけですが、妙に可愛かったです。


この村自体の謎も今後、解き明かされていくのか、エルウィンの今後も気になりますし、続きが楽しみなシリーズになりました。



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2026年01月14日

今野敏「審議官 隠蔽捜査9.5」

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 今野敏 著
 「審議官 隠蔽捜査9.5」
 (新潮文庫)


板橋捜査一課長のキャリア観を変えたのは、共に誘拐捜査にあたった大森署時代の竜崎だった。そんな竜崎も警察庁の長瀬審議官の前では一介の中間管理職にすぎない。竜崎の家族である、冴子、美紀、邦彦。署長転出直後の部下たち。神奈川県警のトップ、佐藤本部長。さまざまな人々の目から見た竜崎伸也の素顔、そしてその凄みとは。『隠蔽捜査』シリーズへの愛が深まる、絶品スピン・オフ短篇集。−裏表紙より−


「空席」「内助」「荷物」「選択」「専門官」「参事官」「審議官」「非違」「信号」の9編収録の短篇集。


隠蔽捜査シリーズのスピンオフです。今までのスピンオフでは竜崎は出てきても彼の目線ではなく周りの視点で語られていましたが、今回は珍しく彼の視点の話もありました。


表題作の「審議官」とは警察庁長官官房の審議官のことですが、その審議官が前作の捜査本部でNCISの捜査官を勝手に参加させたことを怒っているということでした。

いつもは上の方がどう言っていようと、間違っていることには従わない。という精神で立ち向かう竜崎が、今回は珍しくちょっと持ち上げてみたりして、意外と柔らかい対応も出来るんだと感心しました。

確かにずっと反抗していたらややこしいことになる場合もありますからね、たまにはこういうのもありかも。

竜崎の視点で進む話でしたが、ある意味スピンオフっぽかったかもしれません。


「内助」「荷物」「選択」は竜崎の家族たちがそれぞれ主役となって進んでいきます。

内助」は妻・冴子さんが推理をする話でした。推理をする冴子に、竜崎は「捜査は任せろ」と言いつつも妻の推理をしっかり聞いて捜査にも活かしていました。そのお陰で事件は解決に導かれるわけですが、警察で「妻が考えたと言った」と報告したら、「そんなこと言ったらだめ。夫の手柄は妻の手柄、内助の功ですからね」と冴子。

さすが! やっぱり素敵な人です。


荷物」は息子・邦彦がまたまたやっかいなことに巻き込まれる話です。ポーランド人の友達に頼まれて預かった荷物の中に白い粉が入っていたのを見つけてパニック状態に。更に友人と連絡がつかなくなることでますます焦ってしまいます。

今までと違ってまだマシなのは、早めに父親である竜崎に相談したこと。お陰で丸く収まって良かったです。


選択」は娘・美紀が痴漢事件に巻き込まれる話です。その痴漢は実は冤罪で、被害者の仲間だと疑われ、何度も警察に呼ばれてしまいます。仕事にも支障が出てしまうため、竜崎に相談したところ「警察にどこまで協力するかは自分で選んで良い」とアドバイスされます。


前の職場の部下からも電話がかかってきたりして、竜崎は家族だけでなく職場でも頼りにされているんだと改めて知ることができました。その竜崎を支えている冴子さんはやはり素敵です。

まだ続くシリーズ、早く文庫化されてほしい!


<隠蔽捜査>
「隠蔽捜査」
「果断」
「疑心」
「初陣」
「転迷」
「宰領」
「自覚」
「去就」
「棲月」
「清明」
「探花」


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2026年01月13日

望月麻衣/桜田千尋「満月喫茶店の星詠み」

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 望月麻衣/桜田千尋 著
 「満月喫茶店の星詠み」
 (文春文庫)


満月の夜にだけ現れる満月珈琲店では、猫のマスターと店員が、極上のスイーツやフードとドリンクで客をもてなす。スランプ中のシナリオ・ライター、不倫未遂のディレクター、恋するIT起業家・・マスターは訪問客の星の動きを「詠む」。悩める人々を星はどう導くか。美しいイラストにインスパイアされた書き下ろし小説。−裏表紙より−


「水瓶座のトライフル」「満月アイスのフォンダンショコラ」「水星逆行の再会 (前編)水星のクリームソーダ」「(後編)月光と金星のシャンパンフロート」

初めましての作家さんです。

表紙がきれいですよね。表紙がぴったり合う素敵な物語でした。

・・が、私は個人的に途中で読むのをやめようか??と思ってしまいました。

星占いに限らず、占いとか運命とかそういうものに興味がある方には楽しめると思いますが、占いはサラッと読み流すタイプの私には、星詠みの部分がどうしても間延びしてしまい、流し読みになってしまいました。

それが毎回続く上に、登場人物が2人いたら2人分あるので長いな・・と思ってしまいました。

しかも、星詠みの所に図解とイラストが描かれているのも辛かったです。絵だけで終わってくれたらサッとページをめくれるのに、片側にはきっちり説明文があるので読まざるを得ず、電車の中ではなかなか恥ずかしかったです。


1話ずつ独立した話のようでいて、登場人物たちは繋がりがあることが少しずつわかってきて、エピローグでなるほど・・となりました。

喫茶店のマスターや星を詠むのも猫ですし、エピローグでも思いっきりファンタジーで、ほほえましい終わり方をしました。

ミステリが続いた時に口直しにはピッタリな作品です。


シリーズ化されているようですが、私は続きは読まないかな・・・占い好き、星が好きな方にはお勧めです。


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2026年01月09日

浅葉なつ「神様の御用人5」

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 浅葉なつ 著
 「神様の御用人5」
 (メディアワークス文庫)



御用人“本採用”となった良彦が今回は九州へ!?
晴れて御用人の本採用となった良彦。しかし待遇は今までとまったく同じらしく・・。  そんな良彦に、今回も神様からの容赦ない御用が降りかかる。有名すぎる日本の英雄、それに七福神の一柱まで。しかも九州へ行けって交通費も出ないのに!?おまけにあの超現実主義神職に神様が恋わずらいってどういうこと!?  もはやただの食いしん坊になりつつある狐神・黄金とともに奔走する、大人気シリーズ第五作!
−裏表紙より−


「天孫の鏡」「英雄、鳥を好む」「大地主神の恋わずらい?」「えべっさんの草鞋」の四柱収録


御用人シリーズはかなり久しぶり。8年前くらいに読んだらしいです。年月が経つのは早いな・・

数か月前の本でも覚えていない状態の私が、そんなに前の本を覚えているわけもなく、読み始めても誰?何?が多かったです。

さすがに主人公は覚えているか?と思いますが、実際には若い男性だったことしか覚えておらず。「神様の子守」シリーズを読んでいるせいか、こんなに待遇の悪い状態で御用を果たしていたとは!と驚きも多かったです。

給料が出ないのも驚きますが、それ以上に交通費さえ出ないとは! こんなに拘束される上に給料無し、経費まで持ち出しだなんて、神様は非情です。


良彦は口が悪くて、行動が軽い感じがしますが、意外と真面目でしっかり御用を果たしていくところは好感がもてます。だからこそ御用人に選ばれたのでしょう。どうやら「本採用」にもなったようですし。ただ、見習いとの差が無いのがどうなんだ?って感じですが。


今回は4人(神?柱?)の神様の御用を果たします。それぞれの話を読むと、神様もかなり俗世にまみれているというか、欲深い存在なんだと思わされます。夫婦喧嘩をしたから仲直りしたいとか、父親に認めてもらいたいとか、人間の男性に恋をしたり。

唯一感動したのは最後の話です。

よく知っている七福神のえべっさんが失踪してしまい、探すことになる話なのですが、なぜ彼が失踪したのか?が判明します。その理由が何だかしんみりしたんですよね。この話はもちろん、他の話でも語られるのは、現代の人間たちの神様に対する想いの浅さでした。

昔の人たちはもっと神様と近い存在だったそうで、最近は存在を忘れている。と言うのです。確かにそういう感覚はありますよね。

そんな人間に忘れ去られる恐怖を感じながら神様は存在し続けているということで、ちょっと寂しくはなりました。


まだまだ続くシリーズ、今度は早めに読みます。


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タグ:浅葉なつ

2026年01月07日

石川渓月「おもいでの味 よりみち酒場 灯火亭」

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 石川渓月 著
 「おもいでの味 よりみち酒場 灯火亭」
 (光文社文庫) ※電子書籍


渋谷駅から二駅目のそこそこ大きな街。駅からほど近い路地の奥に、その店「 灯火亭」はある。心づくしの季節の料理とそれらに合わせた酒。そして、なにより、さりげない気づかいにあふれた主のユウさんのもてなしが待っている。今夜も人生に迷う人々がやっ て来て――やがて、大切な何かに気づいてゆく。ちょっぴりほろ苦くて、でも優しい、大人の心を癒す連作集−裏表紙より−


「夢の味」「おもいでの味」「笑顔の味」「再出発の味」「一人の味」「火点し頃に」の五編収録。


1作目の感想が見当たらず。書くのを忘れているようです。読書メーターには記録があるので、読んだのは確かなのですが・・
読んだのが6年近く前に読んだようなので、何か温かい雰囲気の話だったような・・という程度の記憶しかありません。

そうか、店主のユウさんはそういう人だったか、店員はこんな感じだったか、と確かめながら読み進めました。


謎を解くようなことも無いですし、これといった事件も起きませんが、1話毎に出てくるお客さんや従業員の悩み事を解決していく展開になっています。

店主・ユウさんの言葉や料理に励まされる人たちの姿に読者も元気をもらうような話。


表題作「おもいでの味」は、あるアイドルグループのマネージャーをしている男性が客となって登場します。彼には昔担当していた歌手を復活させるというどうしても叶えたい夢がありました。その歌手は夫を亡くしてやる気を失っている状態で、歌手に復帰することはもちろん、人生に前向きにならない状態でした。

そんな彼女にやる気を出させ、復帰への道を後押ししたのはユウさんの料理でした。夫が得意としていたサラダを作って食べさせたことで前を向けるようになった女性。もちろん料理だけではなく、マネージャーの熱心さが大きな後押しになったわけですが。


料理だけで全てが前に進むわけではないですが、他の話でもユウさんの料理をきっかけに話が進んだり、前向きになる人たちの姿が描かれていて、読んでいるとこちらも元気になれる話ばかりでした。


それにしてもユウさんって不思議な人です。勝手に女優のような美しい人を思い描きそうになりますが、実際は違うので私の想像はぼんやりしています。

でもきっと着物が似合うような優しい雰囲気ときれいな手を持っているんだろうとは思います。


これは続きそうなので、楽しみに待つことにします。


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タグ:石川渓月
posted by DONA at 15:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書:その他

2026年01月05日

12月のまとめ

初秋の剣: 大江戸定年組 (二見時代小説文庫 か 1-1)初秋の剣: 大江戸定年組 (二見時代小説文庫)
引退をした同心・藤村、旗本の夏木、店を息子に譲った仁左衛門の幼馴染3人組の物語。昔は定年退職もないので、自分でそろそろかな?と思ったら引退するわけです。隠居して毎日ぼんやり過ごすにはまだ元気な3人、隠れ家を借りて好き勝手に生活していくことになりました。まだまだ元気な3人のご老人の話は面白かったので続きも読みます。
読了日:12月01日 著者:風野 真知雄


マカン・マラン 二十三時の夜食カフェ マカン・マラン(文庫) (中公文庫)マカン・マラン 二十三時の夜食カフェ マカン・マラン(文庫) (中公文庫)
文庫化をずっと待っていた本。待っていた甲斐がありました。インパクト抜群の登場人物たちと、悩めるお疲れな人たち、みんな魅力的でした。深い言葉もたくさんあって心に沁みました。
読了日:12月04日 著者:古内一絵


看守の流儀 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)看守の流儀 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)
1話目でこの人が主人公か、と思った人ではなかったです。始めからそんな調子だったので、最終的には驚きの展開が待っていました。そうだったのか・・最後まで面白かったです。
読了日:12月09日 著者:城山 真一


志記(一) 遠い夜明け (時代小説文庫 た 19-33)<志記(一) 遠い夜明け (時代小説文庫)/a>
新しいシリーズの始まり。待っていました! このシリーズも女性が主役で進みます。今回は医者と刀鍛冶を目指す女性たちの物語。まだまだ始まったばかりです。女性が活躍しにくい時代にどんな成長を見せるのか。今後も楽しみです。
読了日:12月15日 著者:田 郁


神様の子守はじめました。15 (コスミック文庫α し 1-17)神様の子守はじめました。15 (コスミック文庫)
四神の子どもたちがいると豆まきも普通では終わらないよね。可愛いから許されるけど、他人の家に入り込んで豆まきするってなかなか・・。でもまあ常に平和な物語で、読んでいてもほのぼのして良いです。
読了日:12月17日 著者:霜月 りつ


無明 警視庁強行犯係・樋口顕 (幻冬舎文庫 こ 7-9)無明 警視庁強行犯係・樋口顕 (幻冬舎文庫)
展開が読めると思ったらドラマを以前見ていたようです。警察組織に立ち向かう姿がかっこよかったです。家族の関係も素敵です。
読了日:12月22日 著者:今野敏




2025年に読んだ数は58冊。相変わらずののんびり読書になりました。ゲームやテレビの時間があったら読書すれば良いのについつい・・。

一応こちらに年間ランキングを作りました。今回も順位は関係ありません。しかも8冊しかありません。

興味があったら見てください。

posted by DONA at 14:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書:まとめ