2023年11月02日

買った本

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 池井戸潤 著
 「アルルカンと道化師」半沢直樹
 (講談社文庫)


ドラマに引っ張られてる感のあるシリーズ。でもまあ面白かったな。


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 坂木司 著
 「アンと愛情」
 (光文社文庫)


これも大好きなシリーズ。和菓子が食べたくなる〜!


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 原田ひ香 著
 「古本食堂」
 (ハルキ文庫)※電子書籍


あまり印象に残らない作品かな?

2023年11月01日

10月のまとめ

古本食堂 (ハルキ文庫 は 16-1)古本食堂 (ハルキ文庫)
東京の土地勘があったらもっと楽しめたのかもしれないな、と思います。古本も苦手なので古本屋も入ったことがないし。じゃあなんで読んだんだ!って突っ込まれそうですね。 小難しい所もありましたが、全体的には読みやすくて結構楽しかったかも。登場人物も魅力的でした。そのうち、スピンオフ的に元の店主が生きていた時の店の様子を描いてほしいです。雰囲気はどんな感じだったんだろう?気になります。
読了日:10月04日 著者:原田 ひ香


半沢直樹 アルルカンと道化師 (講談社文庫)半沢直樹 アルルカンと道化師 (講談社文庫)
久しぶりの半沢、面白く一気読みでした。「アルルカン」って知りませんでしたが、なかなか深い話でしたし、画家と画家志望の友情が素敵でした。倍返しもうまくいきました。若干残ったのは腹が立ちますがそれはまた次回やってくれるのかな?期待しています。
読了日:10月11日 著者:池井戸潤


筆跡鑑定人・東雲清一郎は、書を書かない。 (宝島社文庫)筆跡鑑定人・東雲清一郎は、書を書かない。 (宝島社文庫)
これは・・・よくあるパターンですね。イケメンで変人で偏屈で人付き合いは苦手だけど、本当は優しい人。最後は何となく女性と良い感じになる?的な。ちょっと飽きてくるパターンです。見て感動するような「書」は興味ありますけど、それ以外はどうでも良いかな。
読了日:10月17日 著者:谷 春慶


葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫)葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫)
なるほどそうだったのか・・な結末。始めは読みにくい感じがしましたが、鮮やかなどんでん返しにスッキリしました。終始暗い雰囲気の中、妹さんの面白さに救われる気がしました。色々とヒントみたいなものはちりばめられていたのにすっかり先入観をもってしまっていました。
読了日:10月20日 著者:歌野 晶午


心淋し川 (集英社文庫)心淋し川 (集英社文庫)
心町という場所での人間模様が描かれています。そこに流れている川が澱んでいて、夏になると嫌な匂いがしてくるという情緒も無い川。そんな川のようにそこに住む人たちにも色々な心の闇が。うまく川と絡めながら色んな人の人生を描いていて、心に沁みるような読書になりました。どの話も良かったな。
読了日:10月26日 著者:西條 奈加


最後の晩ごはん 閉ざした瞳とクリームソーダ (角川文庫)最後の晩ごはん 閉ざした瞳とクリームソーダ (角川文庫)
今回はなかなか難しい話でした。心に傷を負った方にどのように接したら良いのか、色々考えさせられました。海里は少しずつ成長し、夏神さんはまた前に少し進み、そして新たな恋も生まれ、色々と楽しみになってきました。
読了日:10月30日 著者:椹野 道流



全部で6冊。長い話もあった割にはよく読めたかな?

特に印象に残ったのは「半沢直樹 アルルカンと道化師」「心淋し川」です。

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2023年10月31日

西條奈加「金春屋ゴメス 因果の刀」

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 西條奈加 著
 「金春屋ゴメス 因果の刀」
 (新潮文庫)


江戸国からの阿片流出事件について、日本から査察が入った。団長は大御所議員の印西茂樹。江戸城で評定が開かれる中、印西は秘密裡にゴメスに接触し、江戸国の開国と明け渡しを迫る。印西の目的は江戸国深くに眠る白緑石で、この資源を元にロケット燃料を開発し暴利を貪る算段だ。拒絶すれば江戸国は消滅−。建国以来の危機に襲われる江戸国をゴメスは守り切れるか。書き下ろし長編。−裏表紙より−


シリーズ3作目。1作目から2作目がなかなか読めなかったので、3作目は無いかな?と諦めかけていましたが、書いてくれて良かった!この調子でどんどん出版してほしい!


前作の阿片流出事件の後始末的に、日本からの査察が入ります。

印西という胡散臭い感じの議員を筆頭にやって来た査察団。好奇心旺盛に査察団に入った人のいるようです。その気持ちはわかるな〜。私も行けるなら行ってみたいです。リアル映画村ですもんね。

しかも、評定を江戸城でするなんて最高です。


今回の目玉となるのは、ゴメスの過去のこと。彼女って超人的な存在ですけど、怪力なだけではなく、頭も良かったんだ! 科学者としてかなり成功していたそうです。いや〜、彼女はほんと底知れない存在だわ。

ますます尊敬してしまいます。今の状態はともかく。


彼女の頭脳に嫉妬したことや、江戸国の地下に眠る石による利権などが原因で、江戸国が潰されるか!? ゴメスが処刑されるか!? という大ピンチに。

だいたい「江戸国」という物を開国される前にちゃんと調べてから許可しろよ!って思います。そこに何が眠っているのかをきちんと調べておけばこんな大騒ぎにならないのに。

いつでもそこに暮らす庶民が犠牲になるんですよね。上に立つ人間じゃなくてもそれぞれに人生があるし、それぞれに生きる権利があるわけで、権力者がどうにかして良いことではないのに。そんな簡単なこともわからずよく政治家やってるわ!とイライラさせられました。小説で良かった。


今回もゴメスの部下たちがそれぞれ大活躍し、命掛けでゴメスと江戸国のために戦いました。で、最後はゴメスに美味しい所を持って行かれてしまういつものパターン。何だかかわいそうになります。

でも毎回大変な目に合っても、乱暴に扱われてもゴメスを慕うということは、それだけの魅力が彼女にあるのでしょう。確かに、彼女について行けば何とかなる感じはありますけどね。


さ、4作目書いてもらえるかな? ぜひ江戸国の今後も読みたいものです。


<金春屋ゴメスシリーズ>
「金春屋ゴメス」
「芥子の花」


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2023年10月30日

永野水貴「恋した人は、妹の代わりに死んでくれといった。2−妹と結婚した片思いの相手がなぜ今さら私のもとに?と思ったら」

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 永野水貴 著
 「恋した人は、妹の代わりに死んでくれといった。2−妹と結婚した片思いの相手がなぜ今さら私のもとに?と思ったら」
 (TOブックス)※電子書籍


義理の妹の身代わりに異界の番人となったウィステリアは動揺していた。師弟関係を結んだ青年ロイドとの共同生活には全く慣れない。しかも、ウィステリアの相棒の聖剣を奪おうとする彼は、初恋の人と義妹の間に生まれた息子。この師弟関係はあくまで一時的なものなのに・・共に過ごすほどに弟子以上の大切な想いが大きくなる。いずれ来る別れの予感に苦しむ彼女に、ロイドは禁断の疑問を投げかける。「あなたは、かつて誰かに恋していたのか?」出会うはずのなかった師弟が予想外の急接近!孤独な戦闘系元令嬢×天才肌の傲慢系貴公子の師弟恋愛ファンタジー第2巻!−出版社HPより−


シリーズ2作目。

前作は何とも苦しい展開で、読んでいて辛かったですが、今回もまた辛かった・・。辛いというか苦しい。

前作の終わりくらいからどうやらロイドはウィステリアに好意を向けてきているな、と感じていたのですが、今回もどんどん好意を寄せていて、何だか恋愛感情になりそうな雰囲気。というか、もうすでに恋愛感情が出ていそう。

元の世界に戻れば白薔薇姫が待っているというのに。

ウィステリアに恋をするのは分かる気はしますが、ほんと、やめてあげてほしい!

ロイドが異界に残るわけにもいかず、ウィステリアが元の世界に戻ることもないこの状況で、これ以上彼女を惑わすのは罪というものです。親子そろって彼女を苦しめるのは本当に腹が立ちます。


それにしてもウィステリア、異界に一人でいて(聖剣が一緒とはいえ)、よく狂わずに済んでいると思ったら、やはり色々あるんだとちょっと安心した部分もあります。先の見えないこの状況でよくこの程度の精神状態でいられるものです。終わりがないですからね・・。歳も取らないから死ぬしかないけど、死ぬことすらままならないから想像を絶する大変さです。


今回、異界の2人の状況だけではなく、間間に元の世界の話も描かれています。ロイドがあちらでどんな生活を送っていたのか、どんな性格なのか、など色々わかったのは良かったですが、ブライトが出てくるとイライラしました。

彼が何を言っても、どんなに悲しんでいても、ウィステリアにした仕打ちは絶対に許されないし、未だに彼女が魔女と呼ばれていることや聖剣を奪った犯罪者として扱われていることに対して何の行動も起こしていないことにむかつきます。

確かに真実を明らかにしたら奥さんが苦しむでしょうけど、だからといってウィステリアはいなくなったから良いか、ではないでしょ!と思います。


まだまだ元の世界に戻りそうにもないロイド。どうなっていくのか、心配でたまりません。早めに続きも読んでいきます。

<恋した人は、シリーズ>
「1」


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タグ:永野水貴

2023年10月26日

編乃肌「緑の箱庭レストラン〜初恋の蕾と再会のペペロンチーノ〜」

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 編乃肌 著
 「緑の箱庭レストラン〜初恋の蕾と再会のペペロンチーノ〜」
 (マイナビ出版)


緑あふれるお店で最高のおもてなしを。重度な植物オタクのみどりは、地元で初恋の人『実咲くん』と再会する。久しぶりに会った実咲は植物であふれるお屋敷で『箱庭レストラン』を営んでいた。そのお店は、『完全紹介制&予約制』かつ『料理は基本シェフにおまかせ』と一風変わったレストランだった。彼の誘いでみどりはレストランで働くことに―!?−裏表紙より−


初めましての作家さんです。

サラッと読めて、後にも何も残らない感じ・・・

美味しい料理がたくさん出て来たことと、植物がたくさん植えてあるレストランで・・ということしか思い出せないくらいです。

イケメンがちょっとくどかったかな?

周りから「かわいい」とか「美人」とか評されない一般的な容姿の女の子が、イケメンを好きになって、でも自信が無くて。だけど本当はイケメンからも好かれている。というありがちな展開ですし、恋愛要素がとにかく邪魔だなと。

植物と美味しい料理と、お客さんの悩みを解決していくのは面白かったんですけどね。

続きはもう良いかな?


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タグ:編乃肌
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2023年10月24日

吉永南央「薔薇色に染まる頃」紅雲町珈琲屋こよみ

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 吉永南央 著
 「薔薇色に染まる頃」紅雲町珈琲屋こよみ
 (文春文庫)


一度は売ったものの、手放したことを後悔していた帯留。それが戻ってきたと「小蔵屋」を営むお草のもとに連絡がくる。さっそく東京の店に向かうが、そこで、旧知のバーの雇われ店長が殺されたという話を耳にする。その後、お草は、新幹線の車中で何者かに追われている母子に出会い、事態は思わぬ方向へ・・。人気sリーズ第10弾!−裏表紙より−


10作目です。前作もそうでしたけど、少しずつ内容がハードになってきた感じがします。

今回はそれにも増してアクション要素も。高齢なお草さんには無理なんじゃないか?という問題にまで首を突っ込んでしまいます。よくぞご無事で!とホッとしました。

今までも読んでいて急に場面が変わったり、時間が飛んだのか?というような急展開があったり、ちょっとついて行けない時があったのですが、今回はそれが一段と激しくてかなりおいて行かれた感じがありました。

急に出てくる帯留めと、それを怪しげな質屋が連絡してきて買い戻しに行って、いつの間にそんな話になったんだ?と疑問がわきました。更にその店の近くで昔とある男の子と関りがあったようで、その話も突然出てくるので「これは何が起きているの?」状態でした。

いつもはそういう急展開があっても読み進めたらそのうち理解出来てくるのですが、今回は置いて行かれたまま話がどんどん進んで行き、しかも突然知らない子どもと逃避行が始まるという展開。

ずっと頭に「?」が浮かんだまま、でもお草さんのことが心配で、無事に帰って来てほしくて、必死で次々読み進めました。

ハラハラドキドキの展開が続いたのですが、突然あっさりと終了するところはこのシリーズらしいのかもしれません。

ミステリとかハードボイルドとかだとここから更に裏切られて、誰を信じたら良いんだ?的な展開になりそうなものですけど、良い人は良い人でちゃんとお草さんを助けてくれて終了。ある意味良い展開ではありますけど、物足りなさもあるかも。でもこのシリーズであればこれで良いかな。


まだまだ頭の展開は早いし、頭がキレるし、杖をついている割にはしっかり動けるし、お草さんの活躍は続きそうです。今後の展開も楽しみです。


<紅雲町珈琲屋こよみ>
「萩を揺らす雨」
「その日まで」
「名もなき花の」
「糸切り」
「まひるまの星」
「花ひいらぎの街角」
「黄色い実」
「初夏の訪問者」
「月夜の羊」


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2023年10月23日

高田郁「契り橋 あきない世傳 金と銀 特別巻(上)」

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 高田郁 著
 「契り橋 あきない世傳 金と銀 特別巻(上)」
 (ハルキ文庫)


シリーズを彩ったさまざまな登場人物たちのうち、四人を各編の主役に据えた短編集。五鈴屋を出奔した惣次が、如何にして井筒屋三代目保晴となったのかを描いた「風を抱く」。生真面目な佐助の、恋の今昔に纏わる「はた結び」。老いを自覚し、どう生きるか悩むお竹の「百代の過客」。あのひとに対する、賢輔の長きに亘る秘めた想いの行方を描く「契り橋」。商い一筋、ひたむきに懸命に生きてきたひとびとの、切なくとも幸せに至る物語の開幕。まずは上巻の登場です!−裏表紙より−


あらすじがきれいにまとめられているので、それを読んだらわかりやすくて良いですね〜。

どの短編も面白かったのは、結局どの登場人物も大好きで、まるで実在する人物、しかも知り合いかのように好ましく思って読んでいるからでしょうね。

本編では脇役として存在感を出していた4人にスポットを当てているので、彼らの考えていることや想いがわかるようになっていて最高でした。

特に、ずっと何で井筒屋の三代目になったのか気になっていた惣次のことは読んでスッキリしました。でもまあ、幸は彼と添い遂げなくて良かったのかもしれないとも思いましたけど。彼の奥さんに対する態度がなんだか・・。心の中でさんざんなことを言っておきながら結婚する意味がよくわかりませんでした。ある意味人助け的なことだったのか?

幸という商いの天才が隣りにいなければ、惣次も五鈴屋で輝けたのかもしれないと思うと、ほんの少し可哀そうにはなりました。


お竹さんの苦悩は読んでいて辛かった。いつまでも元気で若々しいイメージだったのに、そうかそんな年齢になったのか・・としみじみ。素敵な店に奉公したお陰で、幸せに暮らしていけそうで安心しました。ずっとビシビシ意見をいってもらいたい存在です。彼女の一言が店を救ったこと何度もありますからね。


そして賢輔。ずっと長い間、すぐ近くにいながらも想いが告げられない苦しさ。私には想像しかできませんが、きっと大変だっただろうと思います。店のことも一番に考えないといけませんし。でも彼は一番成長した気がします。最後はそうか、そうくるか、な展開で嬉しくなりました。

でもそうなると、幸と妹・結の関係はどうなるのか?と心配でもあります。


佐助にもそんな相手がいたんだね、という話も面白かったです。

ほんと、五鈴屋の人たちはみんな幸せになってほしいと強く思いました。


これは特別編の上。まだ下巻もあるんです! なんて嬉しい! 

次はあの人やあの人のことを描いてほしいな。賢輔のその後も知りたいし。

上下の2巻といわず、まだ続けて欲しいシリーズです。


<あきない世傳金と銀>
「源流篇」
「早瀬篇」
「奔流篇」
「貫流篇」
「転流篇」
「本流篇」
「碧流篇」
「瀑布篇」
「淵泉篇」
「合流篇」
「風待ち篇」
「出帆篇」
「大海篇」


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2023年10月20日

買った本

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 吉永南央 著
 「薔薇色に染まる頃」紅雲町珈琲屋こよみ
 (文春文庫)


お気に入りのシリーズ。今回はちょっとハード。


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 高田郁 著
 「契り橋 あきない世傳 金と銀 特別巻(上)」
 (ハルキ文庫)


待っていました!の特別編。


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 永野水貴 著
 「恋した人は、妹の代わりに死んでくれといった。2−妹と結婚した片思いの相手がなぜ今さら私のもとに?と思ったら」
 (TOブックス)※電子書籍


相変わらず長い題名・・。ちょっと気に入っているシリーズです。


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 西條奈加 著
 「金春屋ゴメス 因果の刀」
 (新潮文庫)


こんなに早く3巻が読めるとは! ありがたい。

2023年10月19日

今野敏「暮鐘」

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 今野敏 著
 「暮鐘」東京湾臨海署安積班
 (ハルキ文庫)


またしてもストーカー殺人事件が起きた。東報新聞は、被害者から相談を受けていたにも拘わらず、今回も事件を防げなかった警察を非難した。皆懸命に取り込んでいるものの、すべての事件を未然に防ぐことは難しい。悩んだ末に安積が出した答えとは・・。(「防犯」より)本当に守るべきものは何なのか?臨海署メンバーの熱く真っ直ぐな眼差しが心に刺さる、傑作短編集。−裏表紙より−


「公務」「暮鐘」「別館」「確保」「大物」「予断」「部長」「防犯」「予告」「実戦」が収録されています。全て漢字2文字で並んでいてスッキリ。

それぞれの感想を書くのは大変なのでいくつか。


一話目の「公務
働き方改革とかで、残業がしにくくなっている世の中。警察署にも残業を減らせ!命令が出ました。そんなこと出来るわけない、きっと本気で言ったわけではないだろう、建前だろうと考えた安積は今まで通りの働き方をしていました。すると上司に呼び出され叱責されることに。

警察で働く人の中でも事務員ならまだしも、刑事だと残業するなは無理でしょ?と思います。事件が起きて捜査本部が出来ようものなら徹夜もするというのに、今更残業を減らすなんて無理なことを。この理不尽な命令に安積はどうやって立ち向かうのか!

うまく落としどころを見つけて解決していく安積はさすがです。


大物
普段はあまり目立たない存在ともいえる、桜井がメインとなる話です。

安積班の中で一番若手というのもあり、ちょっと何考えているのかわからないイメージでもありましたが、この話を読むと、良い奴じゃん!って感心しました。村雨の教育も良いのでしょうが、うまく周りをたてながら、きちんと事件を解決させていく所はかっこよかったです。

桜井について何も知らないことについて悩む安積の姿も面白かったです。でもこれくらい何も知らない方がうまくいくのかもしれません。


予断
飲みの席での推理ゲームという感じです。かなりひっかけ感もある話ですが、だからこそ「予断」という題名にもなっているわけで。重くなくて軽い内容でクスリと笑える感じではありますが、意外と教訓があって面白いです。


実戦
桜井に続いて陰のうすい、黒木がメインの話です。

一緒に組んでいる須田が少し太ってドタバタする印象なのに対し、黒木はスマートでシュッとした印象。須田がおしゃべりしているのをひたすらうなずいて聞くだけの彼。でもこの話ではなかなかカッコいい一面を見せてくれました。

能力を周りに知らせずコッソリ秘めている所が彼らしいです。



こんな感じで、日ごろスポットの当たらない人物にもクローズアップして描いてくれているこの作品集。

安積班シリーズのファンは必読の一冊です。ファンでなくても、ここから読み始めてシリーズを追ってみるのも楽しそうです。


<安積班シリーズ>
「二重標的」
「虚構の殺人者」
「硝子の殺人者」
「警視庁神南署」
「神南署安積班」
「残照」
「陽炎」
「最前線」
「半夏生」
「花水木」
「夕暴雨」
「烈日」
「晩夏」
「捜査組曲」
「潮流」
「道標」
「炎天夢」


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2023年10月17日

霜月りつ「神様の子守はじめました。7」

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 霜月りつ 著
 「神様の子守はじめました。7」
 (コスミック文庫α)


アマテラスから預かった四神の子供たちは日々成長し、普通の人間である羽鳥梓は思いがけないトラブルに巻き込まれながらも愛情深く子供たちを育てていた。ある夏の日のこと。梓と子供たちは、おなじみの神社へカブトムシをとりに、はりきって出かけていった。不思議なことに子供たちにベタ甘な水の精・翡翠は珍しく居残りで・・。なんと2時間サスペンス大好きな翡翠は、ご近所の高畠さんと組んであやしげな噂のあるアパートの住人を偵察しにいくことになっていたのだ!!−裏表紙より−


いつも表紙の絵がかわいいですが、今回は浴衣を着ている子どもたちが更に可愛いです。

表紙から想像がつくように、子どもたちは初めての夏祭りに参加します。夜店があって、盆踊りを踊って。

でもこのシリーズでは、普通に夏祭りに参加して、子どもたち可愛い〜!で終わるわけもなく。普通の町内のお祭りに参加していたはずが、謎の神様による嫌がらせ?でおかしなことになります。せっかく可愛く浴衣を着たのに・・。


で、別の話でリベンジ的に、今度は神社で出店される夜店に行くことになりました。これで色々楽しめるし経験できる、と思ったのに、このシリーズでそううまくいくはずもなく。またまた面倒に巻き込まれます。

普通の祭りや夜店には参加できなくても、子どもたちはそれぞれ色んな経験をして大きくなっているようでそこは安心です。


子どもながらに色んなことを考え、他人のためにも行動出来るようになっている子どもたち。梓のお陰でとても良い子に育っています。


今回は番外編として、梓が休日をもらう話が描かれます。初めは仕方なく子どもたちを引き受けて、右も左もわからずに育てていたのですが、今では立派な保護者になっています。こんなに子どもたちとべったりになっていたら、成長著しい彼らと別れる時にはどうなるやら。こうなってくると、子どもたちよりも梓の方が心配になります。


このシリーズはすでに10冊以上書かれているようです。いつになったら追いつくのか・・・。

<神様の子守シリーズ>
「神様の子守はじめました。1」
「神様の子守はじめました。2」
「神様の子守はじめました。3」
「神様の子守はじめました。4」
「神様の子守はじめました。5」
「神様の子守はじめました。6」


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タグ:霜月りつ