2024年11月05日

買った本

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 砂原浩太朗 著
 「いのちがけ 加賀百万石の礎」
 (講談社文庫)※電子書籍


これもセールで購入。内容思い出せるかな??


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 近藤史恵 著
 「シャルロットのアルバイト」
 (光文社文庫)


気に入っているシリーズ。続きもあるのか?


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 西條奈加 著
 「婿どの相逢席」
 (幻冬舎文庫)


お気に入りの作家さんなのですぐに購入しました。


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 伊吹有喜 著
 「彼方の友へ」
 (実業之日本社文庫)※電子書籍


時々読んでいる作家さん。面白い作品もありますが、これは表紙絵から想像できるのとは内容が違って重かったです。

2024年11月01日

10月のまとめ

モダンタイムス (Morning NOVELS)モダンタイムス (Morning NOVELS)
読み終わるのに時間がかかってしまいました。暴力シーンが多いのと登場人物が変に多いのとが原因かな?と。最後まで読んでも結局、なぜ彼らがそんな目にあったのか理解できずでした。特に死んでしまったことは納得できず。犯罪も細分化したら罪の意識が薄れるのはなるほど、ですがそれにしても。結局何が言いたかったのか?色々言われているのはわかりますが、入ってこなかったな。
読了日:10月12日 著者:伊坂 幸太郎


首取物語 (徳間文庫)首取物語 (徳間文庫)
よく見るとなかなか怖い表紙絵ですね。中身はずっしり重め。生きるとは、正義とは、色々なことを考えさせられました。結局彼らはどうなっていくんだろう?終わりのない旅もいつかは終わりがくるのか?
読了日:10月17日 著者:西條奈加


あの日、松の廊下で (文芸社文庫 し 6-1)あの日、松の廊下で (文芸社文庫)
これが事実だとしたら、吉良に対しても、あの有名な事件に対しても見方が変わります。殿中であんな事件を起こしたのですから、当然胸中それなりの強い思いがあったのでしょうけど、ここまですれ違ってしまうとね・・・。大石に対しても見方が変わってしまいます。歴代のドラマではヒーロー扱いですからね。彼にも非があったわけか。本当はどうだったんだろう?今後も明らかにはならないのでしょうけど、知りたくなりました。
読了日:10月22日 著者:白蔵 盈太


時をかける眼鏡 宰相殿下と学びの家 (集英社オレンジ文庫)時をかける眼鏡 宰相殿下と学びの家 (集英社オレンジ文庫)
今回はほぼアスマの医学の知識は関係ない感じでしたけど、こちらの世界での知識というか常識を伝えることが出来て存在意義があったかな?と。「学ぶ」ことの重要性や当たり前に「学ぶ」ことが出来ている自分の境遇のありがたさに気づける巻でした。それにしても先生の境遇も辛いな・・。せっかく守られた命なのにそれがマイナスになるなんて。
読了日:10月26日 著者:椹野 道流,南野 ましろ



全部で4冊。1冊ずつに時間がかかりすぎでした。特に「モダンタイムス」は長かったな・・。読み終わるだろうか?と不安になるほどでした。

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2024年10月30日

上田健次「銀座「四宝堂」文具店」

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 上田健次 著
 「銀座「四宝堂」文具店」
 (小学館文庫)


銀座のとある路地の先、円筒形のポストのすぐそばに佇む文房具店・四宝堂。創業は天保五年、地下には古い活版印刷機まであるという知る人ぞ知る名店だ。店を一人で切り盛りするのは、どこかミステリアスな青年・宝田硯。硯のもとには今日も様々な悩みを抱えたお客が訪れる――。両親に代わり育ててくれた祖母へ感謝の気持ちを伝えられずにいる青年に、どうしても今日のうちに退職願を書かなければならないという女性など。困りごとを抱えた人々の心が、思い出の文房具と店主の言葉でじんわり解きほぐされていく。いつまでも涙が止まらない、心あたたまる物語−裏表紙より−


初めましての作家さんです。

読んだのは覚えていますし、何となく内容というか雰囲気も覚えていますが、感想を書くほどは覚えていなくて。

不思議な雰囲気の文具店の話ですが、そんなに涙が止まらないようなことあったかな?

シリーズ化しているようですが、続きは読むかどうか微妙です。


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2024年10月29日

霜月りつ「神様の子守はじめました。11」

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 霜月りつ 著
 「神様の子守はじめました。11」
 (コスミック文庫α)


国を守る四獣の子供たちは、優しい普通の青年・羽鳥梓のもとで、人間世界を学びながら、今日も元気にすくすく育っています!(神子たち、絵本の世界に遊ぶ)シンデレラや人魚姫・・現代の姫たちの結末は?(神子たち、お見舞いに行く)お隣の仁志田夫人が骨折して入院!心配した梓と子供たちはお見舞いに。病院にはたくさんの迷える人たちがいて・・。猫又のチヨさんも密かに活躍して―。他にも面白いお話がいっぱいの11巻!−裏表紙より−


毎回言いますが、このシリーズは読んだらすぐに感想を書いておかないと忘れる・・

ということで感想は省略。

今回も子どもたちが可愛かった&梓は良い奴!ってことです。



<神様の子守シリーズ>
「神様の子守はじめました。1」
「神様の子守はじめました。2」
「神様の子守はじめました。3」
「神様の子守はじめました。4」
「神様の子守はじめました。5」
「神様の子守はじめました。6」
「神様の子守はじめました。7」
「神様の子守はじめました。8」
「神様の子守はじめました。9」
「神様の子守はじめました。10」


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タグ:霜月りつ

2024年10月23日

青山美智子「木曜日にはココアを」

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 青山美智子 著
 「木曜日にはココアを」
 (宝島社文庫)※電子書籍


川沿いの桜並木のそばに佇む喫茶店「マーブル・カフェ」。そのカフェで出された一杯のココアから始まる、東京とシドニーをつなぐ12色のストーリー。卵焼きを作る、ココアを頼む、ネイルを落とし忘れる・・。小さな出来事がつながって、最後はひとりの命を救う―。あなたの心も救われるやさしい物語。!−裏表紙より−


実は・・・
読んだことすら忘れていたという・・

何となくぼんやりと覚えているのは、連作短編で別の話のようで繋がっていること、ほんのりした恋愛も絡んでいることくらい。

繋がりがあまりはっきり描かれていないので、多分これはあの人のことだよね?という感じで進んでいて、丁寧に読んで行かないとついて行けなくなる感じでした。

全体的にふんわりとした優しい雰囲気に包まれている話でした。


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タグ:青山美智子
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2024年10月22日

椹野道流「時をかける眼鏡  魔術師の金言と眼鏡の決意」

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 椹野道流 著
 「時をかける眼鏡  魔術師の金言と眼鏡の決意」
 (集英社文庫)


嵐はマーキス島の農作物や建築物、人々に大きな爪痕を残していった。復興に必要な労働力確保のため、ロデリック王は遊馬の進言を受け入れ、囚人たちの更生に取り組む決意をする。また、復興にかかる資金調達のため、遊馬はマーキス島のある「資源」を有効に使うべきと提案してロデリック王やクリストファーを驚かせるのだが・・!?法医学者が描くタイムスリップ法医学ミステリー第8巻!−裏表紙より−


読んだのは久しぶりでしたが、すぐにこの世界観に引き込まれましたし、戻って来た感じがしました。


そういえば、前作ではマーキスに嵐が来たんでした。

その被害がまだまだ復興されていない状態の中話は進みます。

人命の被害は最小限に食い止めたわけですが、家屋などの被害は甚大な物で、なかなか簡単には復興出来ません。


そんな中、ロデリック王が決断したのは、囚人たちを働かせるということでした。この決断は本当に難しいとは思いますが、労働力不足を解消するためには必要なことではあります。

国民がまだしっかり食料の確保が出来ていない中、囚人たちが何もしないで食事を摂るのは確かに違う気がします。「働かざる者、食うべからず」ですね。動けない人は仕方がないですが、健康であればだれでも働いてもらいたいと思うのは当然です。

更に、復興にかかる資金を集めるため、島を観光地にしようと進言するアスマ。島で生まれ育った人たちからすると普通の日常でしかないわけですが、他所から来たアスマにとっては珍しい物が多く、良い観光名所になるのでは?と考えます。

復興途中の様子を見せるのも良いかもしれませんね。


観光地にするためには、ガイドマップが必要ということで、島の色々な所を視察することになるアスマと師匠のクリストファー。

島のはずれにある地を訪ねた所、不審な船が流れ着きます。その船には不可解な状態で亡くなっていた遺体が・・。

いよいよ、アスマの法医学の知識を生かすところにきました!

そこからはほんとあっという間に終わってしまうんですけどね。



でもとにかく良かった良かったで終わるこのシリーズは、ついつい続きも読みたくなってしまうんです。

今回、アスマをこの世界に呼び寄せた元凶でもある魔術師から重要な言葉をもらい、自分の存在意義を悩まず進めるようになったアスマ。ますます強くなった気がします。


次はいよいよ観光スタートでしょうか。早く読みたいです。


<時をかける眼鏡>
「医学生と、王の死の謎」
「新王と謎の暗殺者」
「眼鏡の帰還と姫王子の結婚」
「王の覚悟と女神の狗」
「華燭の典と妖精の涙」
「王の決意と家臣の初恋」
「兄弟と運命の杯」


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2024年10月03日

宇野碧「レペゼン母」

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 宇野碧 著
 「レペゼン母」
 (講談社文庫)※電子書籍


和歌山県の山間の町に住む深見明子。穏やかに暮らす明子の唯一の気がかりは、女手一つで育て上げた息子の雄大のこと。二度の離婚に借金まみれ、あげく妻を置いて家を飛び出すダメ息子に。いったい、私の何がいけなかったのか。そんな時、偶然にも雄大がラップバトルの大会に出場することを知った明子。「きっとこれが、人生最後のチャンスだ」明子はマイクを握り立ち上がる―!読むと母親に会いたくなること間違いなし!笑えて泣けてグッとくる、前代未聞のデビュー作!−出版社HPより−


初めましての作家さんです。

題名を見ても絵を見てもどんな話なのかさっぱりわからず。でもネットでの感想を読んで面白そうだったので読んでみました。


「レペゼン」というのは「〜を代表する、象徴する」という意味だそうです。ヒップホップ用語です。詳しい人なら当然知っている言葉なのかもしれません。英語にもヒップホップにも疎い私は知りませんでした。

つまり「母代表」ってことですね。


確かにそんな内容の物語でした。


和歌山で梅農家を経営している明子は、夫を亡くし、唯一の肉親である息子は家を飛び出して音信不通という状態でした。でも孤独というわけではなく、農家の手伝いとしてアルバイトを何人も使って賑やかな毎日を送っています。

家には息子の妻・沙羅が一緒に住んでいます。嫁姑って不穏な感じですが、この2人はうまくやっているようです。

そんな彼女の影響もありラップバトルに出場することになる明子。

そして、連絡が無かった息子から連絡があったり、ラップバトルをしたり、色々とハプニングが起きていきます。


ラップの場面が多々出てくるのですが、ラップについて全く知識が無いので、字面を読んでいるだけであまり理解できていないのが残念でした。もっと詳しければ頭の中でビートが鳴ったりするのかな?と。そうすればもっと楽しそうです。

字面で読んでもイマイチ頭に入ってこないし響かない感じがしました。

これは実写で見たい気がします。明子くらいの年齢でラップが出来る女優さんいるかな?? それが心配ではありますが。


全体的に面白かったのですが、話の流れがやたらと前後するのが読みにくく感じました。沙羅は明子にとってどんな関係なのか?もなかなか説明されませんし、なぜ息子は音信不通になったのか?もなかなか明かされません。

頭に「?」が浮かんだまま読んでいると、急に説明される感じ。なるほど・・と納得していたらまた新たな疑問が出てくるのにそれは放置される。もっとスムーズに書いてもらえたら読みやすかったかもしれません。そうなると説明文が長々続いて退屈してしまうのか?


ラップバトルで、今まで不仲だった親子がうまくいく、なんてことがあるのか疑問ではありますが、この話だとそうでないと納得できないかもしれません。

それにしても、子育てって本当に大変です。自分の言動で子どもの人生が大きく左右されることもあるわけで、せめて「そんなこと言わないで」と言えるような関係になっていれば良いのでしょうが難しそうです。


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タグ:宇野碧
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2024年10月01日

9月のまとめ

ボーダーライト: 神奈川県警少年捜査課 (小学館文庫)ボーダーライト: 神奈川県警少年捜査課 (小学館文庫)
シリーズ2作目かな? すっかり忘れていましたがオズヌのことは何となく覚えていました。現実にあり得るのかはわかりませんが、声の力で人を操る(洗脳する)ことが出来たら怖いです。その力を良い方向に使えたら良いのですが。
読了日:09月03日 著者:今野 敏


恋大蛇 羽州ぼろ鳶組 幕間(祥伝社文庫 い27-13)恋大蛇 羽州ぼろ鳶組 幕間(祥伝社文庫)
シリーズのスピンオフ作品集。ぼろ鳶のメンバーは登場しませんが、所々に名前が出てくるのでニヤニヤしてしまいます。ぼろ鳶以外の火消たちのかっこよさもわかってますます本編が楽しみになる1冊です。
読了日:09月08日 著者:今村翔吾


香君1 西から来た少女 (文春文庫 う 38-2)香君1 西から来た少女 (文春文庫)
待っていました!の新シリーズ。始まりからどっぷりとワールドにはまり込んでいました。権力を持つ人間の欲や自然の驚異にさらされるか弱い少女・・こういう構図が多いですが、それが面白いんです。まだまだ続くようなので楽しみに読み進めます。
読了日:09月11日 著者:上橋 菜穂子


香君2 西から来た少女 (文春文庫 う 38-3)香君2 西から来た少女 (文春文庫)
色んなことが絡み合ってなかなか面白い展開になってきました。作物一つで国を支配できるとは!確かにあり得ることですが、そのせいで人々が飢えても良いと思うところが権力者の怖いところ。気になる所で終わったので、早く続きが読みたいです。
読了日:09月17日 著者:上橋 菜穂子


あらたなる日々 お勝手のあん (ハルキ文庫 し 4-12)あらたなる日々 お勝手のあん (ハルキ文庫)
大旦那の隠居の宴で料理人としてお披露目されたおやす。この時代にはかなり珍しい存在の女料理人としてまた大きな一歩を踏み出しました。時代の流れが速いので、これからどうなっていくのか気になって仕方がありません。それにしても、こんな時代から横浜には洋風のホテルがあったんですね。洋食を食べたことでおやすがどんな変化をしていくのかも楽しみです。
読了日:09月20日 著者:柴田 よしき


探花: 隠蔽捜査9探花: 隠蔽捜査9
このシリーズは良いな〜とかみしめながら読み進め、あっという間に読み終わっていました。それにしても邦彦は毎回迷惑かけすぎ!でも彼のお陰で竜崎の人間らしさが覗けて良いんですけどね。神奈川の土地勘が無いのでちょっとわかりにくい部分はありますが、基地があるとならではの慣習とかしがらみがあって大変なんですね。さすがの竜崎も勉強不足な感じがあり、今後の成長も楽しみになりました。
読了日:09月27日 著者:今野 敏



全部で6冊。

お気に入りの作家さんやお気に入りのシリーズがほとんどだったので、読み終わるのが早い物ばかりでした。

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2024年09月20日

近藤史恵「たまごの旅人」

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 近藤史恵 著
 「たまごの旅人」
 (実業之日本社文庫)


念願かなって海外旅行の添乗員になった遥。風光明媚なアイスランド、スロベニア、食べ物がおいしいパリ、北京・・異国の地でツアー参加客の特別な瞬間に寄り添い、ひとり奮闘しながら旅を続ける。そんな仕事の醍醐味を知り始めたころ、思わぬ事態が訪れて―。ままならない人生の転機や旅立ちを誠実な筆致で描く、ウェルメイドな連作短編集。−裏表紙より−


お気に入りの作家さんなので、どんな内容なのか知らないまま読みました。

添乗員の奮闘物語でした。連作短編で読みやすかったです。

旅好きな人なら、これを読んだら海外旅行に行きたくなるのでしょうか? 私は基本的に旅行は行きたくないので、添乗員に憧れる気持ちは全く理解できずでした。

何度か行った旅行では添乗員さんがついてくれていたので、その仕事の大変さは何となくわかります。自分は我が儘を言った覚えはないですが、グループ内には我が儘というか、時間にルーズだったり、別行動をとろうとしたりする人はいたので、その度に添乗員さんが傍に行って対応していたのは思い出します。

看護師さんや介護士、保育士などの福祉関係の仕事にも似ている部分がありますね。

本当に頭が下がります。

ただ海外が好き、旅行が好き、だけでは絶対に続けられない仕事です。


この作品の中にもたくさん問題を起こすお客さんが登場します。ただ単にその国が好きだからというだけで旅行しているのであれば良いのですが、それぞれ事情を抱えているので大変です。

見たい物、やりたいこと、人それぞれですから。天候などにも左右されてしまうこともあるので、添乗員さんに文句を言っても仕方ない所はありますが、何度も来れるわけではないから、つい言いたくなるのもわかりますが。


最後の話ではコロナが発生して海外に行けなくなった時期のことが描かれています。旅行会社も添乗員も大変だったでしょう。それでも前向きに仕事をしていこうとする姿はとても素敵でした。

今後、添乗員付きで旅行に行くことがあるか?はわかりませんが、そうなったら我が儘は言わずにひっそりと真面目に付いて行こうと思います。


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2024年09月13日

今野敏「秋麗 東京湾臨海署安積班」

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 今野敏 著
 「秋麗 東京湾臨海署安積班」
 (ハルキ文庫)


臨海署近くの海で遺体が発見される。身元は、かつて特殊詐欺で逮捕された戸沢守雄という七十代の男だった。捜査員たちが、遺体発見の前日に、被害者と釣りをしていた猪狩と和久田という男性に話を聴きに行くと、二人とも何かに怯えた様子で、その後、消息が途絶えてしまう。一方、刑事の水野は、東報新聞の記者山口に、先輩記者からセクハラを受けていると相談される・・・。男は人生の終盤で何故殺されたのか。ロングセラー「安積班」シリーズ、巻末に刊行記念インタビューを加え、待望の文庫化。−裏表紙より−


大好きなシリーズ。今回は長編でした。

長編は読みごたえがあって面白いのですが、どうしても事件が大きくなってしまい、捜査本部が出来るので、安積班のメンバーの存在が霞んでしまうのが残念というか、寂しい気がします。

須田と水野は安積の近くにいて、活躍は読めたのですが、他のメンバーはほとんど出てこないんですよね。それが残念です。


今回のテーマは「老い」とか「老後」とかそういう感じでしょうか。被害者は70代、直前に行動を共にしていた人たちも70代。この歳になって殺害される理由は何なのか?

犯人の動機は全く理解不能でしたし、くだらない物でしたけど、被害者側にも非はあるとは思いました。穏やかな老後の生活に、ちょっとしたワクワク感をプラスしたいのはわかりますが、犯罪はダメでしょう!

他に何かなかったの?とは思います。でも殺されるほどではないですけどね。


捜査本部に入っていませんでしたが、詐欺事件の捜査で協力した葛飾署の係長が良い味を出していました。彼を主役にした作品も描けそう。口調は優しいですが、決める所は決める、という感じで安積班長と似ている所もあってかっこよかったです。


そして、いつも関係ないのに首を突っ込んでくる速水も相変わらずバシッと決めてくれました。事件解決後もカッコいい一言があって、やはり彼も素敵です。今後も活躍してくれるでしょう。


事件以外に、水野が記者の山口から相談をされていることも取り上げられています。先輩記者からセクハラを受けているとか。どうやって解決させるのかと思えば、何ともくだらない理由でこの部分はいただけないと思いました。

安積班長が言うように、他にやり方があったでしょう!?としか思えず。「女性は女性であることを、若者は若さを、年配者は経験や人脈を武器にすればいい」というのはよくわかりますが、「女性であることを武器にする」方法が間違えていると思います。まあそれくらいしないと良い記事は書けないのかもしれませんが、色仕掛けでネタを取るのは違う気がします。


事件自体の解決もあっさりしていて拍子抜け感ありますし、セクハラ問題についても「あ、そうですか」って感じですが、このシリーズはそこがメインではないのでこれで良いと思いますし、今回も面白かったなとしみじみ感じます。

まだまだシリーズ続けてもらいたいです。


<安積班シリーズ>
「二重標的」
「虚構の殺人者」
「硝子の殺人者」
「警視庁神南署」
「神南署安積班」
「残照」
「陽炎」
「最前線」
「半夏生」
「花水木」
「夕暴雨」
「烈日」
「晩夏」
「捜査組曲」
「潮流」
「道標」
「炎天夢」
「暮鐘」


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posted by DONA at 15:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書:今野敏