2016年12月21日

浅葉なつ「神様の御用人2」

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 浅葉なつ 著
 「神様の御用人2」
 (メディアワークス文庫)


名湯探しに家探し、井戸からの脱出の手伝いに、極めつけは夫の浮気癖を治してほしい!? 御用人となった良彦に今回も神様からの様々な無理難題が言いつけられる。  手のひらに載るほどの小さな神様から、出雲のあの神様の妻まで、神様の神様らしからぬ悩みの数々に頭を抱えるなか、良彦は不思議な少女・穂乃香に出会う。誰にも言えない秘密を胸に秘めた彼女と、神様の関係とはいったい―?フリーター御用人・良彦とモフモフの狐神・黄金の神様助っ人(パシリ)物語第二弾!−裏表紙より−


今回の良彦は、「名湯の条件」「貧乏神の憂鬱」「彼女の涙」「夫婦の事情」の4話で、4人の神様の御用を聞き届けます。

第二弾も、神様のパシリとして走り回るはめになる良彦と、彼を支えるというか喝を入れながら導く(時には突き放す)モフモフの狐神・黄金のコンビ。

相変わらず2人(?)の掛け合いは最高です。何度もニヤッと笑いながら読みました。


今回の神様たちの御用も何だか神様らしくない物がほとんど。1話目から、昔入って気持ちよかった名湯を探してほしいというものでした。「自分で探せよ!」と突っ込みたくなりますが、人間のせいで力が弱まっているから探せないと言われると、言い返す言葉もありません・・。

手のひらに乗るほど小さな神様にお風呂を見つけるため、小さな容れ物に温泉の基を混ぜて入ってもらうという暴挙に出ます。そんなことで見つかるなら苦労はないでしょ、と思っていたらやはりそう簡単にはいきません。でもまあ納得の結果で終わりました。



2話目は有名な貧乏神からの依頼。憑りつかれたら最悪!と思っていたら、良彦も必死で確認していました・・。貧乏神にも色々とこだわりや苦労があるということがわかる話でした。現代の日本をよく表している話かもしれません。


3話目は井戸から出してほしいという依頼。人間の代わりに泣くという使命を持った神様で、自分の流した涙の重さで動けなくなったとか。この話で、穂乃香という不思議な少女と出会います。神様と人間の友情に涙する話でした。


4話目は夫の浮気癖を治さないと離婚するぞ!という依頼。勝手にすれば?と言いたくなるような依頼ですが、そこは神様同士の夫婦なので、簡単にはいきません。浮気性の夫のことは、依頼のほんの一部で、本当の依頼はもっと深いもので、これも考えさせられる内容になっていました。


このシリーズを読んでいると、お正月しか神社に行ってお参りしないというのは良くないなと思わされます。もっと神様を信じる方が良いのかも?でも、小さい頃からこんな風に育ってしまったので簡単には変わらないでしょうけど。

とりあえず、神様の名前や役割など、このシリーズを通して少しずつ知っていこうかな?と思います。そこから始めよう!


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タグ:浅葉なつ

2016年12月20日

買った本

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 西條奈加 著
 「上野池之端 鱗や繁盛記」
 (新潮文庫)


お気に入りの作家さん。面白そうなので購入しました。


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 矢崎存美 著
 「居酒屋ぶたぶた」
 (光文社文庫)


今度は光文社からのぶたぶたさん。居酒屋さんだなんて最高じゃないですか!

2016年12月19日

伊坂幸太郎・中山七里・柚月裕子・吉川英梨「ほっこりミステリー」

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 伊坂幸太郎・中山七里・柚月裕子・吉川英梨 著
 「ほっこりミステリー」
 (宝島社文庫)


凄腕の殺し屋・兜が登場する、伊坂幸太郎の人気シリーズ作品「BEE」。『さよならドビュッシー』の映画化で話題の中山七里が贈る「二百十日の風」は、田舎を舞台にした心温まる物語。大藪春彦賞受賞で勢いづく柚月裕子は「心を掬う」で涙を誘う。「アゲハ」がドラマ化された吉川英梨は、「18番テーブルの幽霊」で驚きのトリックを描く! 心がじんわり温まる、゛人の死なないミステリー小説”が待望の文庫化。−裏表紙より−


旅行先で読もうと思って購入したこの本。旅行って非日常を楽しむ場面ですが、ファンタジー的な物だと旅行を邪魔しそうですし、ガッツリミステリーもしんどいかな?と思って選びました。「ほっこり」「人が死なない」と書かれていたので、ふわ〜っと軽い気持ちで読めるかな?と思ったわけです。

お気に入りの作家さんも書いていますし、わくわくして読み始めると、いきなり「殺し屋」の話・・。伊坂さんの殺し屋ですから、エグさは無く、クスリと笑える内容なのですが、文章の端々に物騒なワードが・・。

それはともかく、やっぱり面白い話を書いてくれるな〜と感心しながら読み終えました。兜の出てくる話、他も読んでみたいと思いました。


2話目は物騒なワードは少なめではありますが、内容がちょっと、いやかなりヘビー。ある意味ミステリーですけど、不思議なことも起こりますし、嫌な人もいっぱい出てきて、人間の嫌な部分がいっぱいで暗くなる気がしました。後味は悪くないので、「心温まる物語」と言えなくもないですけど、気分悪い感じもありました。


3話目の柚月さんの作品は読んだことがありました。安定の佐方シリーズです。


そして4話目は、またまた物騒ワードのオンパレード。まず「爆弾」が出てくるので「爆弾処理班」だとか「人質」だとか・・。事件の質は物騒ですけど、内容は人情的で感動するような物なのですが、「ほっこり」と言われると違う気がします。


色々文句のように書きましたが、それぞれの話は面白かったですし、読んでよかったと思います。題名さえ違えば感想も違ったんだろうと思います。

とりあえず、旅先で読むのは違うかも?


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2016年12月16日

柴田よしき「猫は毒殺に関与しない 猫探偵正太郎の冒険5」

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 柴田よしき 著
 「猫は毒殺に関与しない 猫探偵正太郎の冒険D」
 (光文社文庫)


誰が犯人だ!? 桜川ひとみの自宅で開かれた鍋パーティ。作家仲間である四方幸江を陰で中傷する人物を探り出す。どれが、ひとみに任された役割りだった。だが、パーティ参加者の中に、大きな殺意を抱く者がいて・・。(表題作) いつもクールに謎を解く猫探偵 正太郎が、生涯二度目の恋をした!?(「正太郎、恋をする」)珠玉の三編を収録。−裏表紙より−


正太郎のシリーズを私が最後に読んだのは2010年なので、6年前になります・・。もっと前だと思っていました。それくらい待ち遠しかったということなんでしょうけど。

発売されると知って急いで買ってきたわけですが、ちょっと寝かしておきたくなる感覚にもなったんですよね。何だかもったいなくて。でも結局は読んでしまいました。


猫は毒殺に関与しない」「猫は三日ですべて忘れる」「正太郎、恋をする」の三編が収録されています。

正太郎の活躍を3話も読める!と楽しみに読み始めると、正太郎がなかなか出てこない!あれれ・・と思っている間に1話目終了。それなりに内容としては面白くて、相変わらずひとみさんのおとぼけぶりが発揮されて笑えるんですけど、正太郎はちらっとしか出てこないですし、推理もしない(泣)

そして、2話目。今度こそ!と思いつつ読み始めたら、すぐに正太郎が登場。でも正太郎視点ではなくて、誰!?という人の視点で話は進み、正太郎も関わってはいたけれど重要な存在ではなく、観察者として存在していただけでした。内容は「馬鹿だね〜」という感じ。男ってやつは本当にダメだね、と呆れていたら、女もかなり根性悪いね、と思ってしまい、最終的には人って本当に嫌な存在だわ、となりました。

いよいよ最終話。ここでやっと正太郎目線の話が登場しました。しかも正太郎が二度目の恋!トマシーナ以来の恋におちた正太郎がいじらしくてかわいかったです。そして最後には軽くどんでん返しもあって「そうだったのか〜」と感心する終わり方でした。


結局、1話しか正太郎らしい話が無かったのでとても残念ですし、かなり物足りない気持ちになりました。でもきっと次は早めに書いて下さると信じて、続きも待つことにします。

今回も長い間待てたんだから、次も待ちますよ!


<猫探偵正太郎シリーズ>
「ゆきの山荘の惨劇」(角川文庫)
「消える密室の殺人」(角川文庫)
「猫は密室でジャンプする」
「猫は聖夜に推理する」
「猫はこたつで丸くなる」
「猫は引っ越しで顔をあらう」


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2016年12月09日

買った本

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 ジョアン・フルーク 著
 「ブラックベリー・パイは潜んでいる」
 (ヴィレッジブックス)


シリーズ最新刊。読み始めましたが、どうやらいつもとは違う展開な感じです。


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 伊坂幸太郎/中山七里/柚月裕子/吉川英梨 著
 「ほっこりミステリー」
 (宝島社文庫)


旅行に持って行くために購入して、もう読み終わりました。

2016年12月06日

矢崎存美「ぶたぶたの花束」

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 矢崎存美 著
 「ぶたぶたの花束」
 (徳間文庫)


最近、アイドルの玲美はストーカーにつきまとわれていた。そこで事務所の社長が連れてきたボディガードは、なんとバレーボールくらいの大きさをした動くピンク色のぶたのぬいぐるみ!? ライブも一緒についてきてくれるし、家で悩みとかも聞いてくれて、怖い思いが和らいできたとき・・。心が弱ったとき、山崎ぶたぶた(♂)と出会った人々に起こる奇蹟を描くハート・ウォーミング・ノベル。−裏表紙より−


久しぶりに徳間文庫のぶたぶたさん。何となく徳間文庫のぶたぶたさんは大人の雰囲気がします。コミカルな笑いというよりも、しっとりとした雰囲気が流れます。

その割にはイラストが多くて、大人(というかおばさん?)が電車で読んでいるとちょっと恥ずかしい感じですが・・。話の冒頭に入るのはともかく、途中にまでイラストを入れないでいただきたい・・。かわいいんですけどね。


「ボディガード」「ロージー」「いばら屋敷」「チョコレートの花束」「BLUE ROSE」の5編が収録されています。

「いばら屋敷」は何とも悲しい話で、読んでいていたたまれなくなる場面が多かったです。でも、ぶたぶたさんが寄り添っていてくれたお陰で救われた気がしました。最後は良かったと思える終わり方をしたので、読後感の良さはさすがです。

他の4編は、いつものぶたぶたさんらしくふんわりと優しい空気の流れる話ばかりでした。

基本は花屋さんなのですが、頼まれたら何でもやるといった感じの設定で、ボディガードをしたり、テディベアを作ったりしています。
でも全てに共通しているのは、ぶたぶたさんに関わった人たちはみんな癒されているということ。

ぶたぶたさんを通して相手の気持ちを理解したり、ぶたぶたさんのお陰で立ち直ったり、本当に彼はみんなを助けています。

今回はその姿だけではなく、声でもたくさん癒していました。どんな声なんでしょう?? 中年のおじさんの声ですからね〜。でも良い声なんだったら、う〜〜ん。私は、ちょっと渋くて優しい声なんだろうなと想像しながら読んでいますが、読む人によってそれぞれ考えが違うんでしょうね。


さて次は光文社から出版されるようで、どうやら居酒屋さんみたい。もうすぐ発売なので楽しみです。


<ぶたぶたさんシリーズ>
「ぶたぶた」
「刑事ぶたぶた」
「ぶたぶたの休日」
「夏の日のぶたぶた」
「クリスマスのぶたぶた」
「ぶたぶた日記」
「ぶたぶたの食卓」
「ぶたぶたのいる場所」
「ぶたぶたと秘密のアップルパイ」
「訪問者ぶたぶた」
「再びのぶたぶた」
「キッチンぶたぶた」
「ぶたぶたさん」
「ぶたぶたは見た」
「ぶたぶたカフェ」
「ぶたぶた図書館」
「ぶたぶた洋菓子店」
「ぶたぶたのお医者さん」
「ぶたぶたの本屋さん」
「ぶたぶたのおかわり!」
「学校のぶたぶた」
「ぶたぶたの甘いもの」
「ドクターぶたぶた」


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2016年12月01日

11月のまとめ

いつもが消えた日 (お蔦さんの神楽坂日記) (創元推理文庫)いつもが消えた日 (お蔦さんの神楽坂日記) (創元推理文庫)
シリーズ2作目は長編。相変わらず望は中学生と思えないくらいの落ち着きぶりで、料理の腕もプロ級で、お蔦さんはチャキチャキにかっこよくて、楽しく読めました。ミステリーとしてはそれほど捻りはなかったですが、それ以外の部分で面白かったので良かったです。次も楽しみです。
読了日:11月7日 著者:西條奈加


最後の晩ごはん お兄さんとホットケーキ (角川文庫)最後の晩ごはん お兄さんとホットケーキ (角川文庫)
イガもすっかり料理人としてなじんで良い感じになってきました。大人になったね〜と親の気分で読んでいます。兄弟の確執がメインの話でした。とにかく解決して良かった良かった。幽霊少なめでした。
読了日:11月9日 著者:椹野道流


所轄―警察アンソロジー (ハルキ文庫)所轄―警察アンソロジー (ハルキ文庫)
大好きなシリーズの短編がいっぱい収録されているとなったら、読まずにいられません! 夏目、佐方、安積、3人の話が読めて良かったです。他の2編も初読みでしたが面白かったです。
読了日:11月16日 著者:薬丸岳,渡辺裕之,柚月裕子,呉勝浩,今野敏


ホテルモーリスの危険なおもてなし (講談社文庫)ホテルモーリスの危険なおもてなし (講談社文庫)
始めは面白くてぐいぐい引き込まれたのですが、途中から失速。私の理解力の低さからか、誰のことを書いているのか、誰に言っているのかなどなどがわからない部分があり、その度に同じ部分を読み返して中断させられてしまいました。最後はそうだったのか〜と感心しましたが、ちょっと消化不良?
読了日:11月25日 著者:森晶麿


ぶたぶたの花束 (徳間文庫 や)ぶたぶたの花束 (徳間文庫 や)
やっぱり良いな〜ぶたぶたさんは。題名通りたくさんの花束をもらったような気持ちになりました。疲れた時、心に響く作品です。
読了日:11月28日 著者:矢崎存美


猫は毒殺に関与しない: 猫探偵 正太郎の冒険 5 (光文社文庫)猫は毒殺に関与しない: 猫探偵 正太郎の冒険 5 (光文社文庫)
やっと発売されたシリーズ。前作から長かった〜。正太郎に会える!と楽しみに読み始めたのに、なかなか活躍してくれず・・。もっともっと出てきてほしいですし、もっと正太郎らしく活躍してもらいたいです。続きも発売されますように。
読了日:11月28日 著者:柴田よしき



6冊でした。なかなか量が増えません。

前半、なかなか読み切れない本が続いたのですが、後半はサクサクと。

印象に残ったのは「所轄」「猫は毒殺に関与しない」です。

posted by DONA at 14:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書:まとめ

2016年11月29日

森晶麿「ホテルモーリスの危険なおもてなし」

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 森晶麿 著
 「ホテルモーリスの危険なおもてなし」
 (講談社文庫)


かつて高級リゾートだった<ホテルモーリス>に、今は毎日ギャングがやってくる。迎え撃つのは、伝説のホテルマンの妻でオーナーのるり子、元殺し屋のコンシェルジュ日野、そして立て直しを命じられた新人支配人の准。アガサ・クリスティ賞作家がもてなす、劇場型ミステリー『ホテルモーリス』改題。−裏表紙より−


初めましての作家さんです。

読み終わって、う〜〜ん何というか・・・面白くないわけではないんですけど、私は合わなかったんですよね・・。

始めは面白くて、ぐいっと話に引き込まれたんですけど、途中から急に失速してしまいました。何が原因なのかは自分でもわからないですけど、日野がビールをあおって倒れた辺りからついていけない感じがしました。


倒産しそうなホテルに投資している会社から支配人として派遣された准が、ホテルに向かう所から話は始まります。

派遣されることになった理由には色々な事情が絡んでいて、きっと准が策略にはまらずホテルを立派に立て直すストーリーなんだろうと予想しながら読んだのがいけなかったのかもしれません。

准が良い奴なんですが、仕事がバリバリできるかというとそうでもなく、オーナーやコンシェルジュに若干押され気味で、何となく存在しているだけのように思えたんですよね。


そのホテルモーリルには、ギャングたちが常連となっていて、殺し屋なども泊まりにやってきます。それを伝説のコンシェルジュ日野が迎え撃つわけです。結構危ない方法で。

人が死ぬわけでは無いですが、なんかもっとスマートな方法で追い出すことってできないのか?と思うと読みにくくなってしまいました。


ただ、最後に思いがけないどんでん返しがあって、そこは感心させられました。なるほど、そう考えれば色々なことがしっくりはまってくるんだな、と納得しました。

だから最後には面白いと思ったんですけどね。途中がどうも好きにはなれませんでした。

評価が難しい作品でした。


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タグ:森晶麿

2016年11月28日

「警察アンソロジー 所轄」

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 日本推理作家協会 編
 「警察アンソロジー 所轄」
 (ハルキ文庫)


東池袋署管内で発見された女性の白骨死体。娘が逮捕されたが・・(「黄昏」)。警視庁から沖縄県警に移動した与座哲郎は、県人との対応に戸惑いもあり・・(「ストレンジャー」)。佐方貞人検事は、米崎西署で逮捕した覚せい剤所持事件に疑問を持ち始め―(「恨みを刻む」)。西成署管内で、ネットに投稿されたビデオクリップのDJが病院に担ぎ込まれ・・(「オレキバ」)。臨海署管内で強盗致傷事件が発生。昔の事件とリンクして―(「みぎわ」)。沖縄、大阪、東京など各所轄を舞台にした傑作警察小説アンソロジー。−裏表紙より−


私の大好きな、薬丸岳さんの夏目刑事や、柚月裕子さんの佐方検事、今野敏さんの安積警部補が出てくるとなれば、読まずにはいられません。

どれも読んだことが無い話で、短いですがそれぞれの魅力がしっかりと出ている作品ばかりでした。

初めての作家さんも2名。慣れないから読みにくい部分もありましたが、内容は面白かったです。また別の作品を読んでみても良いかな?と思いました。


薬丸岳「黄昏」では、被疑者が犯行を犯した動機に疑問をもって再捜査する夏目刑事の様子が描かれています。彼らしい優しい目線の話になっていて、最後はちょっとほろりとさせられる所もありました。


柚月裕子「恨みを刻む」では、供述書の些細な部分が気になり、再捜査することにした佐方検事の様子が描かれています。彼らしい細かくて鋭い洞察力が活きてくる作品でした。でも最後には彼の上司が良い所を全部攫っていた所もあり、佐方の影が一気に薄くなっていました・・。


今野敏「みぎわ」では、ちょっとセンチな気持ちになる安積警部補が描かれています。短くてあっという間に読めてしまえる作品ですが、安積班のメンバーも良い感じで活躍していますし、安積の若くて青臭い時代も少し見えて、なかなか面白かったです。安積ファンはぜひ読んでもらいたいです。


題名が「所轄」なので、本庁との確執みたいなことがメインになっているのかと思ったら、全くそんな話はなく。でも所轄らしい地元に密着した捜査は読んでいて面白かったです。


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2016年11月25日

買った本

今読んでいる本がいつ読み終わるのか、もしかして読み終えられない?と不安な気持ちになるのを振り払うため、本を買いに行きましたあせあせ(飛び散る汗)


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 矢崎存美 著
 「ぶたぶたの花束」
 (徳間文庫)


徳間文庫から出版。どちらの表紙も好きなので出版社が変わってもオッケーです。


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 柴田よしき 著
 「猫は毒殺に関与しない 猫探偵正太郎の冒険5」
 (光文社文庫)


もう続きは出ないのかとあきらめかけていたシリーズ。やっとやっと最新刊が出ました。