
乃南アサ 著
「続・犬棒日記」
(双葉文庫)
街で見かけた「あの人」は「なぜ」そのような行動をしているのか・・。そして「そのあと」はどうなったのだろうか・・。出かけた先で見た人々や出来事を卓越した観察眼で描き、読者の想像力を否応なくかきたてる傑作エッセイ。−裏表紙より−
エッセイって普段は読まないのですが、
1作目を読んで面白かったので2作目も読みました。
他のエッセイとどこが違うのか?と考えると、よくあるのは自分に起きた出来事を書くパターンですよね。例えばどんな幼少時代を送ってきたかとか、学生時代どんな勉強をしてどんなバイトをして・・みたいな感じ。
そうなると、作家さんのことを知りたい人にとっては面白いと思うのですが、私は特に知りたくはないタイプなので読んでいても退屈してしまいます。
作家さんの顔写真が載っているのも好きではありません。読んでいるとチラチラ頭に浮かんで、何なら主人公が作家さんと同じくらいの年齢で性別だったら、脳内で作家さんの顔を思い浮かべてしまうので読みにくくなるんです。
気にしすぎなのでしょうが、そういう性分だから仕方ないです。
とはいえ、お気に入りの作家さんでも何人かは顔がわかりますけどね。乃南さんもその1人ではあります。
ではなぜ乃南さんのエッセイなら読めるかというと、内容がミステリを読んでいるかのような雰囲気になっているからです。
基本的に、人間観察がほとんどで、ご本人が何かした話は中心になっていません。
その場には居合わせていますし、起きた出来事を見てどう感じたかも書かれていますが、それはほとんど主張されていないのです。
ただ、こんな場所に、こんな人がいて、こんなことしていた。ということが次々描かれています。
読んでいると、なんでそんなことしたんだろう?と気になって、次々読み進めてしまいます。でも本当にあった出来事であり、本当にいた人物のことなので、特に謎解き正解はありません。
なので、短編を1話ずつ読んでも全てが答えのない話です。
出来ればそれに乃南さんなりの答えを出してほしい、というか物語に作り直してほしいと思ってしまいます。
結末が無いミステリという内容なので、モヤモヤする部分もありますが、よく考えたら日常生活で出会う不思議な人と同じ状態なんですよね。
「あの人、何であんなことしているんだろう?」と思っても、本人に聞かない限り正解はわかりません。
モヤモヤしつつ離れる・・それしかないわけです。
それを作家さんの目線で描かれて、それを読む状態です。
こういうタイプのエッセイならまた読んでみたいです。
<犬棒日記>
「犬棒日記」↓ ランキングに参加中 お帰りの際にポチッ×2と押して行って下さると嬉しいです。