2017年09月21日

浅葉なつ「神様の御用人4」

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 浅葉なつ 著
 「神様の御用人4」
 (メディアワークス文庫)


毎夜、夢に現れ「忘れるな」と告げる女性に恐れを抱く神様・天道根命(あめのみちねのみこと)。昔の記憶を失ってしまった神様の御用は、その女性が誰なのか突き止めて欲しいというものだった。 夢の女性が挿していたという簪を頼りに、良彦と黄金は天道根命が国造の祖として治めた和歌山へ向かう。そこで出会ったのは、良彦のかつての野球仲間で・・。 神代の時代に征伐された者と征伐した者。和歌山を舞台に、埋もれた歴史と人の子たちの想いが、いま紐解かれていく―。−裏表紙より−


4冊目にして初の長編。なかなか読み応えがありました・・が、ちょっと引っ張りすぎ感も出てしまいまったような気がします。


長編だけあって内容は深かったです。そうなると、人物相関図が無いと理解できない所も出てくるのですが。

記憶を失った神様に代わって、探している相手のことはもちろん、彼自身の人生まで調べることになります。当然ながらかなり古い話を掘り起こすことになるので、文献も残っておらずかなり苦戦を強いられます。

調査の過程で、高校時代の野球仲間・達也に偶然再会します。

なぜか擦れた雰囲気を漂わせる彼の様子に戸惑ってしまう良彦。事情を聞くと、複雑な父子関係が明かされ、彼の存在がまた良彦の調査を妨害してしまうことに。

神様と友人の大きな問題を解決するために、良彦は奮闘します。今回はなぜか黄金も静観していますから、かなり苦労させられました。

お陰で、また大きく成長できたので良かったのかもしれませんが。


今回珍しく神様らしい行動も最後に見られて、こんな風に助けてくれるなら、神様のことをちょっとは見直しても良いかな?と思いました。

とはいえ、結局なかなか神社には行けないんですけどね。


まだまだ続くこのシリーズ。詳細を忘れないうちに続きも読みます。


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タグ:浅葉なつ

2017年09月20日

坂木司「ホリデー・イン」

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 坂木司 著
 「ホリデー・イン」
 (文春文庫)


元ヤンキーの大和と小学生の息子・進の期間限定親子生活を描いた「ホリデー」シリーズ。彼らを取り巻く愉快な仕事仲間たち、それぞれの“事情”を紡ぐサイドストーリー。おかまのジャスミンが拾った謎の中年男の正体は? 完璧すぎるホスト・雪夜がムカつく相手って?? ハートウォーミングな6つの物語。―裏表紙より―


番外編のような作品です。読み始めても「誰だっけ?」という人がたくさんいて困りました。ジャスミンのことは覚えていましたけど。

結局最後まで思い出せない人もいたのですが、それはそれで楽しめたかな?

とりあえず、大和と進くんの関係さえわかっていれば大丈夫です。


よくわからない人の話でも面白かったですが、やはり特に良かったのは、ジャスミンの話と進くんの話でした。

進くんが大和に会いに来るまでにどんな葛藤があって、お母さんとどんな会話をして会いに来ることになったのか、そしてどれだけの勇気で店に来たのか、など父親である大和との出会いの話は読んでいて面白かったです。

小学生がこれだけの勇気を出して会うってすごいです。「よくがんばったね〜」と母親目線で思ってしまって半泣きになりました。

そんな進くんを迎えたのがジャスミンだったのも良かったです。

彼女の存在はこの父子にとって大きなもので、彼女がいなければここまでスムーズに会えたかわからなかったと思います。

細やかな心配りが出来るのはさすがです。


今回は大和目線での話は無し。今度は本編を読みたいです。母親と3人で暮らせる日が来ることを願いつつ。


<ホリデーシリーズ>
「ワーキング・ホリデー」
「ウィンター・ホリデー」


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2017年09月19日

高田郁「あきない世傳金と銀<四> 貫流編」

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 高田郁 著
 「あきない世傳金と銀<四> 貫流編」
 (ハルキ文庫)


江戸時代中期、長く続いた不況を脱し、景気にも明るい兆しが見え始めた。大坂天満の呉服商、五鈴屋でも、五代目店主の惣次とその女房幸が、力を合わせて順調に商いを広げていた。だが、徐々に幸の商才を疎むようになった惣次は、ある事件をきっかけに著しく誇りを傷つけられ、店主の地位を放り出して姿を消す。二度と戻らない、という惣次の決意を知ったお家さんの富久は、意外な決断を下す。果たしてその決断は五鈴屋を、そして幸を、どのような運命へと誘うのか。大人気シリーズ第四弾!−裏表紙より−


前作、目標も高く掲げ、元々あった商才を活かしながら生き生きと店主として過ごしていた惣次ですが、あらすじにあるように家から出て行きました。

プライド高い男って面倒くさい!とイライラさせられたわけですが、幸はただただうまく支えられ無かった自分を責めるばかり。

そして、まあそうなるだろうな〜という展開になります。読んでいる方なら想像したであろう展開ですね。

自分が幸の立場だったら複雑な心境だろうな・・と思いつつ読み進めました。でも途中からはこれが一番しっくりくる状態なのかな?とも思えました。

幸の商才が発揮されますし、でも女性である幸は表に出ずにいられますし。男性のプライドを傷つけることもありません。ややこしいですけど、これが一番良いのかも。

物が売れにくい時代にどうやって売っていくか、色々な方法を思いつく幸に感心することが何度もありました。


とはいえ、何もかも良い展開というわけではなく、辛い別れもありますし、困難も待ち受けているわけですが。

今回は涙をいっぱい流す羽目になりました。

このままうまくいけば良いのにと思いますが、最後の様子を見るとそうはいかないようで・・。

今度は幸はどんな知恵を絞るのか、楽しみです。


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2017年09月14日

椹野道流「最後の晩ごはん 旧友とおにぎり」

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 椹野道流 著
 「最後の晩ごはん 旧友とおにぎり」
 (角川文庫)


疲れた心が元気になる、夜だけ営業の定食屋「ばんめし屋」。芸能界を追われ、故郷の芦屋にあるこの店に駆け込んだ元俳優の海里にも、新たな春が訪れた。海里の師匠で店長の夏神は、辛い過去から踏み出すためにリハビリ中。海里自身は、料理への興味と、俳優という職業への複雑な感情を持て余し気味。そんな時、隣の警察署の刑事、仁木から、ある木版画家の悩みについて相談され・・。笑って泣けるお料理青春小説、新章開店!−裏表紙より−


6作目になりました。・・で、「新章」って何? よくわかりませんが、とりあえずまだまだ続くようですね。

前作で思いっきり落ち込んでしまった夏神を支えつつ、店もがんばる海里。本当に成長しました。

夏神に対するさり気ない心配りも、大人の対応でかっこいいです。これだけの心配りの出来る人が、なぜ芸能界で生き残れなかったのか・・。ある意味、図太い性格の方が残りやすい世界なのかもしれませんね(知りませんけど)。


今回は、知り合いになった刑事から持ち込まれた厄介なことを解決することになった海里。夏神が不安定なので、巻き込めないと、ロイドと2人(?)で刑事に付き合うことにします。

そして、今回の厄介なこととは・・・・・これが怖かった〜!

私、基本的にホラー系は苦手で、出来るだけ関わらないように生きているので、きっと他の人にとっては怖くないようなことなんでしょうが、ゾクッとしました。

付喪神みたいなことなわけで、ロイドで慣れているはずなのに、何だろう?・・怖すぎます。

物を大切にするのは良いことですけど、そのせいで魂が宿るなら、私は物を大切にしたくないです。大切にしている物が急にしゃべり出したら放り投げそう・・。

それが人形やぬいぐるみだったら余計に怖いです。まあ、眼鏡でも怖いですけどね・・。


海里も今後の人生について色々考え始めたようで、彼がどんな人生を歩んでいくのか、次は怖くなかったら良いけど、読んでいくことにします。


<最後の晩ごはん>
「ふるさとだし巻き卵」
「小説家と冷やし中華」
「お兄さんとホットケーキ」
「刑事さんとハンバーグ」
「師匠と弟子のオムライス」

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2017年09月11日

買った本

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 碧野圭 著
 「書店ガール6」
 (PHP文庫)


お気に入りのシリーズの最新巻。シリーズはこれで終わりかな?それともまた違う書店員で始まるのかな?


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 奥田英朗 著
 「マドンナ」
 (講談社文庫)


「ガール」が面白かったので読んでみることに。


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 日本推理作家協会 編
 「警察アンソロジー 私の相棒」
 (ハルキ文庫)


新たな出会いを求めて・・・。

2017年09月08日

大沼紀子「真夜中のパン屋さん 午前5時の朝告鳥」

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 大沼紀子 著
 「真夜中のパン屋さん 午前5時の朝告鳥」
 (ポプラ文庫)


真夜中に開店する不思議なパン屋「ブランジェリークレバヤシ」。あれから五年の歳月が経ち、暮林や弘基には様々な変化の波が訪れていた。それは常連客である班目やソフィアたちにとっても同様だった。そしてもちろん、希実にとっても・・。「まよパン」シリーズ、ついに完結!!−裏表紙より−


前作で終わりでも良いのでは?と思っていたので、発売されてもなかなか手が伸びず。一応最後まで見届けるつもりで読みました。

読み始めたら1作読み飛ばしたか?と思うくらい状況が変わっていてびっくりしました。こんな話あったっけ?と何度思ったことか。

最終巻ですべてを丸く収めるために仕方ないことだったのかもしれませんが、それにしても変化大きすぎ。


前作から5年経ったという設定になっているのですが、5年経つ前の話の方がじっくり読みたかったです。先に話を進めておいて、後で回想するみたいにちょっと戻るというのはどうにも入りにくい構成です。

無理やり全部納めなくても、もっとふんわりした終わり方でも良かったような気がします。


とりあえずみんなうまくいきそうで良かったとは思いますけどね。

希実と弘基はやっぱりそうですか、って感じです。何となくうまくいきそうです。

暮林さんも新たに進んで行けそうですし。

最後にやっとなぜ真夜中に開いているのかがわかるわけですが、何だかロマンチックだね〜って感じです。あまりピンとこなかった私はひねくれものってことかな?


まあ、最後まで読むことができて良かったです。


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タグ:大沼紀子

2017年09月06日

西條奈加「まるまるの毬」

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 西條奈加 著
 「まるまるの毬」
 (講談社時代小説文庫)


親子三代で菓子を商う「南星屋」は、売り切れご免の繁盛店。武家の身分を捨てて職人となった治兵衛を主に、出戻り娘のお永とひと粒種の看板娘、お君が切り盛りするこの店には、他人に言えぬ秘密があった。愛嬌があふれ、揺るぎない人の心の温かさを描いた、読み味絶品の時代小説。−裏表紙より−


読み始めてすぐは、美味しい和菓子屋さん、しかも庶民に優しいお値段控えめな和菓子屋さんの日常を描いている話なんだろうと思っていたのですが、突然雰囲気が変わっていきます。

門外不出の有名な和菓子をそのまま真似して販売したのではないか?と疑いまでかけられてしまいます。毎日詮議にかけられる主の治兵衛。

どうなってしまうんだろうとハラハラしていると、更に治兵衛には何やら秘密がありそうだとわかっていきます。

確かにただ和菓子屋の日常を描いても盛り上がりに欠けるわけで、こうやって色々騒動があるわけだね・・と納得。

治兵衛の謎はすぐには明らかにされませんが、読者には何となく想像はつくようになっています。細かいところまではわからないので、それが明らかにされるのも楽しみで読み進めることになります。


途中、お君に良い話があったりして、この時代ならではの一筋縄ではいかない感じももどかしく、でも母親の娘を思う気持ちに感動させられ、祖父の優しさと叔父さんの力強さもあって、辛い話も全て明るい気持ちで終われる雰囲気になっていました。

出てくる人たちも良い人ばかりで、もちろん美味しそうな和菓子もたくさん出てきて、癒される話でした。

相手を気遣い過ぎて言いたいことが言えない主・治兵衛と娘・お永の関係が微笑ましくて特に気に入りました。その不器用な二人の間に立って、明るく元気に発言する孫・お君。みんな素敵でした。

シリーズにはなっていないようですが、ぜひ続きも書いてもらいたいです。

秘密が明らかにされても、まだまだ書くことはいっぱいありそう。

また彼らに会いたいです。


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2017年09月05日

買った本

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 上橋菜穂子 著
 「鹿の王」3,4
 (角川文庫)


終わってしまいました。本と閉じるのが残念なくらい楽しみました。

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 坂木司 著
 「ホリデー・イン」
 (文春文庫)


前作を読んだのが昔過ぎてほとんど忘れていましたが、それなりに楽しめました。


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 高田郁 著
 「あきない世傳 金と銀(四)貫流編」
 (ハルキ文庫)


やっぱりこうなったか・・という展開。これからは面白くなりそうです。


2017年09月01日

8月のまとめ

ツバキ文具店ツバキ文具店
前半、ほとんど盛り上がりもなく話が進むので、なかなか読み進められなかったのですが、後半になり何度か涙する場面が出てきて、面白くなりました。こういう家族物って弱いな・・。自分が字がものすごく汚いので、代書屋なんかが出来るほど字がきれいなのには憧れます。文章力もすごいです。主人公が書いた手紙の数々には感動しました。
読了日:08月01日 著者:小川 糸


新装版 紫のアリス (文春文庫)新装版 紫のアリス (文春文庫)
事件が次々と起きて、誰もかれもが疑わしくなって、どうなっていくのか気になって次々読みました。最後まで目が離せない展開で楽しめました。でも、決して読後感は良くないです・・。暗い気持ちで読み終えました。この展開、誰か救われたのかな?
読了日:08月02日 著者:柴田 よしき


まるまるの毬 (講談社文庫)まるまるの毬 (講談社文庫)
面白かった!和菓子にも色々あって、とても美味しそうで興味深く読んでいたら思わぬ展開に。後半はもっと壮大な話しになっていって、一気読みでした。登場人物みんな素敵で、また彼らに会いたいと思いました。続編が出れば良いな。
読了日:08月10日 著者:西條 奈加


最後の医者は桜を見上げて君を想う (TO文庫)最後の医者は桜を見上げて君を想う (TO文庫)
これは読み切ることが出来ませんでした。一話目を読みきったのですが、次は読めませんでした。確かに誰にでも訪れる死ですが、苦しんでいる患者さんの様子が辛すぎて、難しい選択を迫られるのも辛すぎてもう勘弁して!と思ってしまいました。情けないですが、リタイアです。
読了日:08月11日 著者:二宮敦人


最後の晩ごはん  旧友と焼きおにぎり (角川文庫)最後の晩ごはん 旧友と焼きおにぎり (角川文庫)
イガの成長が嬉しい巻でした。ただ、今までで一番怖かった。付喪神ってロイドで慣れているはずなのに、怖いな…。それだけ物を大切にするのは良いことなんでしょうが、命が宿るのは怖い。
読了日:08月12日 著者:椹野 道流


真夜中のパン屋さん 午前5時の朝告鳥 (ポプラ文庫)真夜中のパン屋さん 午前5時の朝告鳥 (ポプラ文庫)
1冊読み忘れたのか?と戸惑ってしまうような展開に驚きました。しばらく何がどうなったのかわからず軽くパニックに。最終巻ということで、全てを丸く収めようとして若干端折りすぎかな?と思いました。まあ、収まるところに収まった感じかな。
読了日:08月13日 著者:大沼 紀子


あきない世傳 金と銀(四) 貫流篇 (時代小説文庫)あきない世傳 金と銀(四) 貫流篇 (時代小説文庫)
やっぱりこういう展開になったか…。幸にとっては商いの腕が存分に発揮出来て良いのかもしれません。遠回りしたな〜。必要な遠回りだったんでしょうけど。今回は号泣させられました。次回はもっと商売繁盛で爽やかに明るい展開になったら良いな。終わり方からすると難しいか。
読了日:08月14日 著者:高田郁


ホリデー・イン (文春文庫)ホリデー・イン (文春文庫)
ホリデーシリーズのスピンオフということで読みましたが、誰だっけ?って人もいました・・。間が空き過ぎましたね。でもこのシリーズに出てくる人たちはみんな魅力的で、サクサク読み切ることが出来ました。本編も楽しみにしています。
読了日:08月17日 著者:坂木 司


神様の御用人 (4) (メディアワークス文庫)神様の御用人 (4) (メディアワークス文庫)
シリーズ初の長編。なかなかずっしりと重い内容でした。神様の相関図が欲しいくらいちょっと複雑な人間(?)関係で、理解できていない部分もあるかもしれません・・。神様が直接何かしてくれなくても、ここに出てくる人たちは救われているのですが、今回は初めて神様の力で救われた人が出てきました。まあそれくらいの恩返しがあっても良いんじゃない?ってくらい頑張ってます、御用人くんは。
読了日:08月20日 著者:浅葉なつ


鹿の王 3 (角川文庫)鹿の王 3 (角川文庫)
国同士で戦をして、侵略したときに一番被害を被るのは一般の人たちなんですよね。故郷を追われた人たちの痛みや悔しさが読んでいて辛かったです。ヴァンだけではなく、みんなそれぞれ辛い想いを抱えて生きていて、自分のことで精いっぱいだから色んな争いが起きてしまう・・。でもきっとヴァンやユナたちが幸せに生きていけるような平和な結末が待っていると信じて最終巻も読みます。
読了日:08月23日 著者:上橋 菜穂子


鹿の王 4 (角川文庫)鹿の王 4 (角川文庫)
終わってしまった…。思わず号泣の結末で、難しい部分も多かったですが読んで良かったです。読んでいるうちにどんどん好きになっていったヴァンとユナ、サエの決断に切なさと、明るい未来を感じて泣けてしまいました。
読了日:08月26日 著者:上橋 菜穂子


日本酒BAR「四季」春夏冬中 さくら薫る折々の酒 (メディアワークス文庫)日本酒BAR「四季」春夏冬中 さくら薫る折々の酒 (メディアワークス文庫)
サラッと読めてしまいました。それなりに深い話もありましたけど、そこまで胸に刺さることも無く本当にサラッと。しんどいときに軽く読める本ですね。日本酒が飲みたくなる話でした。
読了日:08月29日 著者:つるみ犬丸


書店ガール 6  遅れて来た客 (PHP文芸文庫)書店ガール 6 遅れて来た客 (PHP文芸文庫)
ライトノベルが、どうやってアニメ化されるのか?が重点的に描かれていて、アニメに詳しくない私にはわからないこともたくさんありましたけど、楽しめました。文章だけの物を映像化するのって、アニメだけではなく映画やドラマでも大変だろうな・・。読んだ人全員が納得できる絵や役者なんていませんから。でも小説が売れたら、それを使っていかに儲けるかを考えるのもわかる気がするし。難しいことですね。それにしても、今作でこのシリーズは終わりなのかな?ちょっと寂しい気もします。
読了日:08月31日 著者:碧野 圭


久しぶりに2桁読めました。13冊! やっぱり家でも読むと早いな〜。

その分、感想文が追いつきませんけど・・。

印象に残ったのは「まるまるの毬」「あきない世傳金と銀4」「鹿の王」です。


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2017年08月30日

柴田よしき「紫のアリス」

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 柴田よしき 著
 「紫のアリス」
 (文春文庫)


人生最悪の日―不倫を清算し、結婚の夢を捨てた紗季が会社を辞めた日、夜の公園で見たのは男の変死体と「不思議の国のアリス」のウサギ。引っ越したマンションで隣人のお節介に悩む紗季に元不倫相手が自殺したという知らせが。不思議の迷宮で、十重二十重のトリックにがんじがらめの紗季が辿りついたのは?−裏表紙より−


この作家さんは色んな話を書くな〜と感心させられました。

久々に後味の悪いすっきりしない話でした・・。


会社の上司との不倫を解消して以来、何となく会社にいる意味を失っていた紗季は、突然会社を辞めようと思い立ちます。すっぱりやめたのは良いけれど、特に何をしようということもなく、ぼんやりと公園で佇んでいるとそこに現れたのはアリスのウサギ。

突然のことに驚いていると、足元に死体があることに気づき、あわてて逃げだしてしまいます。

その夜以来、身の回りで変なことばかり起き始め・・。


マンションの隣人の老婦人が色々と協力してくれるようになりますが、読者としては、彼女のこともどんどん怪しく見えてきて、次々事件が起きる度に、ちょっとずつ忘れていた過去の記憶を思い出していく紗季の姿も怪しく感じられ、出てくる人物すべてが犯人に見えてくるという何ともハラハラドキドキの展開。

どうやら紗季の学生時代に事故死した同級生のことが関係あるらしいということまではわかるのですが、そこからはなかなか謎が解けていきません。その上、次々事件も起きるので混乱してしまいます。


やっとすべてが解決できた!と思ったら・・・と、最後まで安心できない展開です。

結局の真相はどうなんだろう? 想像にお任せしますって感じなので、すっきりできないです。

でもこの話はすっきりしない方が良いのかもしれないな、とも思うんですけどね。あの人が犯人で終了だったら、別の意味ですっきりできないかも。

不思議の国のアリスの話も絡んで、ますます謎めいた話になりました。


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