
中村ふみ 著
「月の都 海の果て」
(講談社文庫)
天下三百三年九の月。元徐国王の風来坊・飛牙は、天に戻れなくなった天令の那兪を連れて東の越国へ。王都では瀕死の王のもと、二人の王子が後継争いの真っ最中。巻き込まれた飛牙は二宮の陣営に軟禁されるが、折悪しく「屍蛾」と呼ばれる暗魅が大発生する。放浪の英雄は越国を滅亡の危機から救えるか?−裏表紙より−
シリーズ3作目です。
毎回、もう良いかな?と思いつつ、なんとなく読み進めています。
今回の舞台は越国。この国の王は瀕死の状態で、まともに話すことも出来ない状態です。でもまだ生きているので、誰かが跡を継ぐわけにもいかず、使えない国王を配したまま国は動いています。
実際に動かしているのは国王の妻。彼女は飛牙の大叔母に当たる人で、彼が国に来たことを知ると会いたがります。
せっかくの対面も何だかお互いに含みを持った何とも微妙な感じ。表面上は楽しそうではありますが。
いつまでも国王の妻が国を治めるわけにはいかないので、国王が亡くなった場合は王子が継ぐことになるわけです。ただ、国王には王子が2人いてお互いに権力争いをして部下が真っ二つに分かれる事態になっています。
更に実はもう1人王子がいるということで、城から出て暮らしている彼も跡目争いに巻き込まれてしまいます。
探している弟もこの跡目争いに一枚嚙んでいたり、国を遅く「屍蛾」という暗魅まで飛んできたり、とにかくドタバタ状態です。
とはいえ、すべての事態はサラッと流れていく感じで、あっさりと読み終わるのですが。
次は最後の国なので、終わりかな?と思っていたらどうやらまだ数冊あるようです。外伝もあるとか!?
どこまで読むかは微妙ですが、とりあえず本編が終わる5巻までは読もうかな。
<天下四国シリーズ>
「天空の翼 地上の星」
「砂の白 風の姫」
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