2018年01月11日

葉室麟「散り椿」

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 葉室麟 著
 「散り椿」
 (角川文庫)


かつて一刀流道場の四天王と謳われた勘定方の瓜生新兵衛は、上役の不正を訴え藩を追われた。18年後、妻・篠と死に別れて帰藩した新兵衛が目の当たりにしたのは、藩主代替りに伴う側用人と家老の対立と藩内に隠された秘密だった。散る椿は、残る椿があると思えばこそ、見事に散っていけるもの――たとえこの世を去ろうとも、ひとの想いは深く生き続ける。秘めた想いを胸に、誠実に生きようと葛藤する人々を描いた感動長編。−裏表紙より−


この作家さんの作品を読むのは2作目。他にも評判が良い作品があるので、次はそれを読もうか?なんて思っていたら、作家さんが亡くなられたとの報道が・・。まだ60歳代なのに残念です。出来るだけ早く他の作品も見つけて読みたいと思います。



一度は国を離れた瓜生新兵衛が、18年という月日が流れてから戻ってきます。彼は、18年前に上役の不祥事を暴こうとして、追い出されるように国を離れたのですが、妻が亡くなるときに遺した言葉を胸に戻ってきました。

亡き妻の妹のもとに身を寄せることになりました。その家には甥である藤吾がいました。


久しぶりに戻った新兵衛が見た藩は、側用人と家老の対立が起きている状態でした。藩主を味方につけて自分が権力を握ろうと考えていたのです。

そんな不安定な状況の中、彼が戻ってきたことで、それぞれが思惑を抱えて動き始めます。

血なまぐさい事件も起こり始め、甥という立場の藤吾もどちらに付いていけば良いのか悩んでしまいます。藤吾が信じていた人物や信念が次々と覆されてしまい、藤吾自身も狙われるはめに。

始めは、新兵衛さえ戻ってこなければ・・と疎んじていたのですが、彼の真っすぐな想いに魅了されていきます。


始めのうちはよくあるお家騒動が描かれているだけなのですが、隠密活動を行う謎の組なんかが出てきて若干混乱ぎみになりました。この組も意味があったのか、最後まで必要性が感じられませんでした。

また、途中で亡き妻の視点で描かれるところが出てきたのも残念でした。もう亡くなっているのですから、遺された手紙などを読むような形であれば納得できますが、生きているかのように想いが描かれるのはちょっと興ざめでした。

これが描かれることでより細かい想いがわかるようにはなっているのですが、読者が想像するだけでも良さそうです。


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タグ:葉室麟

2018年01月09日

畠中恵「すえずえ」

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 畠中恵 著
 「すえずえ」しゃばけシリーズ13
 (新潮社)


若だんなの許嫁が、ついに決まる!? 幼なじみの栄吉の恋に、長崎屋の危機……騒動を経て次第に将来を意識しはじめる若だんな。そんな中、仁吉と佐助は、若だんなの嫁取りを心配した祖母のおぎん様から重大な決断を迫られる。千年以上生きる妖に比べ、人の寿命は短い。ずっと一緒にいるために皆が出した結論は。謎解きもたっぷり、一太郎と妖たちの新たな未来が開けるシリーズ第13弾。−出版社HP紹介文より−


シリーズも13作目になりました。(今気づいたのですが、どうやら12作目を読み飛ばしてる??)

かなり間を空けて読んでしまうので、忘れがちな感じですが、出てくるメンバーはほぼ変わりがないので何とか読めます。

今回は、シリーズのファンにとってはしんみりしてしまう巻かもしれません。

薄々感づいていた、兄やたちと若だんなとの人生の長さの差を、改めて突き付けられました・・。どう考えても兄やたちの方が長生きというか、ほぼ永遠の命を持っているようなもので、いつかは若だんなとの別れがやってくるんですよね。

まだ先の話、といえないのが、若だんなの身体の弱さ。まあ物語なので大丈夫でしょうけど、シリーズの終わりが見える気がして寂しくなってしまいました(そんなに寂しいならサッサと読めよ!と自分で突っ込み入れておきます)。


今回は、若だんなの親友の栄吉に恋の話が出てきて、それを聞いたら若だんなも自分の将来というか、嫁取りについて少し意識するように。とはいえ、何せ身体が弱すぎてしょっちゅう寝込んでしまうので、結婚以前の問題です。

いつまでも「若」だんなというわけにもいかないのに、どうするんだ!?と心配になってしまいます。

何とか妖たちの力で丈夫にできないのか??


最後には、若だんなの嫁取りについても、兄やたちの将来についても何とかまとまってくれたので、一安心でした。

終わりが近いみたい・・と思っていますが、とりあえずまだまだ新刊が出ているようなので、しばらくは楽しめそうです。

さ、次はどんな展開かな? 今度こそ早めに読みたいです。


<しゃばけシリーズ>
「しゃばけ」
「ぬしさまへ」
「ねこのばば」
「おまけのこ」
「うそうそ」
「ちんぷんかんぷん」
「いっちばん」
「ころころろ」
「ゆんでめて」
「やなりいなり」
「ひなこまち」


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2018年01月05日

2017年のまとめ

2016年までは上半期下半期と分けてまとめていましたが、2017年はあまりにも読む量が減ったので一気にまとめます。

読んだのは全部で78冊! 少ない!! 今年はせめて100冊はいきたいな〜。

初めましての作家さんは

香月美夜、畠山健二、千野隆司、穂高明、安住洋子、山口恵以子、つるみ犬丸、小川糸、土橋章宏、青木祐子、柏井壽、霜月りつ

ロバート・クレイス、ジュリア バックレイ、レイ・ペリー

15人でした。海外の作家さんが少なめですが。引き続き読みたい人、もう良いかな?と思う人、色々でした。


そして、年間ランキングです。

1.上橋菜穂子「鹿の王 4」
 新しいシリーズの最終巻。1〜4まですべて面白かったのですが、特に全てが収まっていく最終巻が一番面白かったです。


2.高田郁「あきない世傳 金と銀(四) 貫流篇 」
 シリーズ第4作目、最新刊です。やっと主人公が商売の手腕を発揮し始めた転機の巻。これからも楽しみなシリーズです。


3.今野敏「潮流 東京湾臨海署安積班」
 大好きなシリーズの最新刊(文庫の)。やっぱり安積班長はかっこいい!


4.今野敏「自覚: 隠蔽捜査5.5」
 こちらも大好きなシリーズの最新刊(文庫の)。これはスピンオフという感じなので、安積班シリーズより下にランクしました。でもこれも面白かったです。


5.西條奈加「世直し小町りんりん」
 まだ感想が書けていませんが、旅行中に読んだというのに一気読みで楽しみました。題名はどうなんだ?って思いますが、面白かったです。


6.香月美夜「本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 第一部「兵士の娘I」
 続きも読みたいと思った作品ですが、文庫になる雰囲気が無いので読めずに終わるかも・・。世界観が好みでした。


7.池井戸潤「銀翼のイカロス」
 これも感想がまだでした・・。久々の半沢シリーズ。読み応えのある内容でした。


8.西條奈加「まるまるの毬」
 シリーズ化してほしいと思うくらい面白かったですし、登場人物のことが大好きになりました。感情移入して読み進めた作品でした。


9.安住洋子「しずり雪」
 初めて読んだ作家さんですが、文章もきれいで読みやすくて気に入りました。他の作品も見つけたいのですがなかなか見つからず・・。


10.シャンナ・スウェンドソン「女王のジレンマ」
 お気に入りの作家さんの新シリーズ2作目です。1作目はまだ探り探りな状態でしたが、2作目で一気に面白くなりました。続きも楽しみです。


今回も順位はとりあえず、という感じです。特に1〜4位は適当です。

今年はとりあえず100冊を目指すつもりで、でも濃い読書をしていきたいと思っています。新しい出会いはもちろん、お気に入りの作家さんの作品をもっと読んでいきたいです。

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2018年01月04日

12月まとめ

今年もよろしくお願いします。
相変わらず感想が書けないですけど、少しずつ追いつけたら良いな。

では、12月のまとめを。

世直し小町りんりん (講談社文庫)世直し小町りんりん (講談社文庫)
じっくり読むつもりが、泣いたり笑ったりしながら一気読み。思わぬ展開もあって面白い作品でした。続編出たら良いけど、無さそうかな・・?
読了日:12月03日 著者:西條 奈加


銀翼のイカロス (文春文庫)銀翼のイカロス (文春文庫)
久しぶりの半沢。もしかして現実でも起きた例のあの事件とあの政治家がモデル?という内容で、実際もこんな感じだったのかな?と興味深く読めました。出てくる金額が大きすぎてピンとこない状態でしたが、とりあえずスカッとさせてもらえました。
読了日:12月12日 著者:池井戸 潤


女王のジレンマ (フェアリーテイル) (創元推理文庫)女王のジレンマ (フェアリーテイル) (創元推理文庫)
前作よりも展開が早くて、困難も多くて面白かったです。最強のソフィーのかわいい一面も見られましたし、マイケルの一途な想いも素敵でした。何よりもおばあちゃん!かっこいいです。これで終了かと思ったら続くようで、どんな話になるのか楽しみです。
読了日:12月20日 著者:シャンナ・スウェンドソン


神様の子守はじめました。 (コスミック文庫α)神様の子守はじめました。 (コスミック文庫α)
こんなに良い人いるか?と思いつつも、最後まで面白く読めました。こんなに良い人が就職決まらないなんて、見る目ないな〜としみじみ。神子たち、かわいいです。個性的ですし。これからどんな風に育つのか楽しみです。
読了日:12月24日 著者:霜月 りつ


優しき共犯者 (角川文庫)優しき共犯者 (角川文庫)
懐かしい地名がいっぱい出てきてそれだけでも面白かったです。いくら好きな人のことだからってここまで出来るんだろうか?と疑問ですが、みんなの優しさと情の深さに感動する所もありました。終わり方はちょっと納得できませんけど。
読了日:12月30日 著者:大門 剛明


最後の晩ごはん 忘れた夢とマカロニサラダ (角川文庫)最後の晩ごはん 忘れた夢とマカロニサラダ (角川文庫)
夏神さんも何となく良い感じに収まって、海里もまた成長して、いっぱい泣かされてしまいました。終わりが近いんだろうな…とは思いますが、もう少し3人の話が読みたいです。
読了日:12月31日 著者:椹野 道流


6冊・・。また戻ってしまいました。夜になったらこたつに潜り込んでしまうのでなかなか本が読めません。
年越しは本を読みながらでしたけど。

明日は2017年のまとめとランキングを。

posted by DONA at 14:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書:まとめ

2017年12月28日

乃南アサ「死んでも忘れない」

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 乃南アサ 著
 「死んでも忘れない」
 (新潮文庫)


夫婦と、息子ひとりの3人家族。どこにでもある、新興住宅地の平穏で幸福な一家だった。妻が妊娠したことで、新たなる喜びに一家は包まれる・・・・はずだった。しかし、ある朝、夫が巻き込まれた小さな事件が思いもよらぬ展開を見せ、彼らの運命を大きく狂わせていく―。次第に追い詰められ、崩壊に向かう家族に、果たして救いはあるのか? 現代の不安を鋭くえぐった心理サスペンス。−裏表紙より−


題名と表紙の雰囲気から、怖そうだと思いつつ読みました。いきなり妻の妊娠。これは旦那が浮気して、愛人にも赤ちゃんが出来て、奥さん流産して・・とものすごく悪い方悪い方へ考えてしまったのですが、最終的には違ってホッとしました。


夫婦と息子という3人家族ですが、妻と息子は血のつながりがない関係。でも長年一緒に暮らしていて、2人は仲良くやっています。でもある日、夫がある事件に巻き込まれたことで家族の関係に亀裂が・・。

妻も妊娠がわかって、少しずつ本性が見えてきます。義理の息子とはうまくやっているようですが、夫の前ではポロポロと血のつながらないことに対する不満が。

息子の方も学校での人間関係がこじれていくことで、家庭への不満が出てきます。

夫も家庭のことよりも自分の問題と仕事のことに精一杯になり・・。


表面上だけうまく取り繕っていたら、ちょっとのきっかけで家族なんて壊れていくんだと思うと読むのが怖いくらいでした。でもどうなっていくのか気になって次々読み進めました。

最悪な状況も想像しながら読んだのですが、途中で急に全てが収まる結果に。

最後は、4人になる家族が幸せに暮らしていってくれるだろうと思えて、ほっとしました。

不穏な題名に踊らされた作品でした。


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2017年12月26日

柏井壽「鴨川食堂」

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 柏井壽 著
 「鴨川食堂」
 (小学館文庫)


鴨川流と娘のこいし、トラ猫のひるねが京都・東本願寺近くで営む食堂には看板がない。店に辿り着く手掛かりはただひとつ、料理雑誌『料理春秋』に掲載される<鴨川食堂・鴨川探偵事務所―“食”捜します>の一行広告のみ。 縁あって辿り着いた客は、もう一度食べてみたいものに出会えるという。夫の揚げていたとんかつを再現したいという女性、実母のつくってくれた肉じゃがをもう一度食べたいという青年など、人生の岐路に立つ人々が今日も鴨川食堂の扉を叩く。寂しさも辛さも吹き飛ばす、美味しい六皿をご用意しました。京都のカリスマ案内人、初の小説!−裏表紙より−


初めましての作家さんです。ドラマ化もされたという作品で、ネットで感想を読んで面白そうだったので読みました。

でもまあ、う〜〜ん。読んでいる間は面白いと思っていたのですが、同じようなパターンで進んでいくのを読んでいるうちに飽きてきたというか、どうでもよくなった?感じです。

短編なのに、途中で失速しました。


「食」を探すというのは面白くて、なるほど誰にでも思い出の味ってあるもので、それを探して再現してくれるのは嬉しいだろうと思います。私にも食べたいケーキがあります。もう亡くなられた方が作ってくれたので、食べられないんですけど・・。再現してもらえたら嬉しいだろうな。

でも、他に魅力がなかったんですよね・・。

娘のこいしのことも、父親の流のことも、どんな人物なのかよくわからないまま終わりましたし、「食探し」があまりにもあっさりしていてドキドキ感もなかったのが残念です。

食を探している場面は確かに重要ではないのでしょうが、ちらっと見せてほしかったです。どうやって探し出したんだろう?と思うものが多かったので。


シリーズになっていて、何冊か発売されているようですから、人気はあるようですね。2作目以降は面白いのかもしれません。また機会があれば読んでみようかな?


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タグ:柏井壽
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2017年12月25日

買った本

もう読み終わった本ばかりですが・・。

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 大崎梢 著
 「プリティが多すぎる」
 (文春文庫)


お気に入りの作家さんなので買ってみました。サラッと読めます。


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 西条奈加 著
 「世直し小町りんりん」
 (講談社文庫)


こちらもお気に入りの作家さん。ずっと気になっていた作品。やっと手に入ったので読みました。読みやすくて面白かったです。


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 池井戸潤 著
 「銀翼のイカロス」
 (文春文庫)


お気に入りの作家さん。この作家さんの作品は全部読むと決めているので、新作を購入。半沢シリーズ面白かったです。


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 シャンナ・スウェンドソン 著
 「女王のジレンマ」
 (創元推理文庫)


こちらもお気に入りの作家さん。シリーズ2作目ですが、スピード感が増して面白かったです。続きもあるようなので楽しみです。

2017年12月19日

富樫倫太郎「SROZ ブラックナイト」

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 富樫倫太郎 著
 「SROZ 警視庁広域捜査専任特別調査室 ブラックナイト」
 (中公文庫)


新宿の闇金業者殺しの現場から、亀戸で遺体となって発見された少年の指紋が見つかった。SRO室長・山根新九郎は、法歯学の調査により少年の発育に遅れがあったことを知る。同じ頃、東京拘置所特別病棟に入院している近藤房子が動き出す。担当看護師を殺人鬼へと調教し、ある指令を出した。そのターゲットとは―。 大人気シリーズ第7弾。−裏表紙より−


久々に房子おばさん活躍の巻。・・・とわかっていたのに、なかなか手が伸びず。房子おばさんの話は、精神状態が安定しているときに読まないと辛いんですよね〜。

房子おばさんは、前回捕まって、一応監視下に置かれてはいるのですが、おとなしくするわけもなく。とはいえ、さすがに簡単には抜け出せず、自分で直接手を下すことはありません。

ではどうやって活躍するのか?というと、新たな人を操って殺人鬼に仕立て上げる!

人って弱い生き物なんだと改めて痛感させられました。

房子を担当している看護師を手なずけるわけですが、彼女は仕事をしながら姑の介護をしているがんばる女性です。自分の親でも介護って大変なのに、血のつながらない姑となるとどんなに大変か・・。想像しただけで大変さがわかります。まだ、姑から感謝されるなら何とか頑張れますが、彼女の場合は姑から文句しか言われない状況。しかも夫は全く手伝わないばかりか、彼女が帰宅するまでの数分間ですら面倒を見られないという役に立たない人。

彼女のことは同情以外わきませんでした。だから殺意を覚える気持ちは何となくわからなくもないのですが、実際に殺すのは・・。一線を越えると落ちていくのも早いんですね。房子おばさんの思う通りに事は運んでいきます。

最後の最後まで掌で転がされ、何の救いもないまま終わりました。


房子おばさんは関係のないところでも、同じくらいエグイ殺人も同時に起こっていました。そちらはSROの捜査で何とか解決。こちらはもしかしたら助かる人もいるのかな?と思える展開でした。

相変わらずSROメンバーは房子おばさんに対しては何も出来ずに終わったので、次はどうなるのかな?・・というか、このシリーズに終わりは来るんだろうか?と心配になりました。捕まえてもこんな結末になるなら、どうしたら良いんだ!?


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2017年12月13日

荒木源「ヘビメタ中年」

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 荒木源 著
 「ヘビメタ中年」
 (小学館文庫)


梅が岡高校時代にヘヴィメタルバンド・ブラッククローを組んでいたメンバー四人は、三十余年の時を経てバンドを再結成する。当時と比べて、みな外見に変化はあるものの、ヘビメタを愛する気持ちにまったく変わりはないのだ。今は市民病院の医者であるボーカルの江並は、ある日、手術予定の患者・山口から手術を拒まれる。聞けば、ライブハウスで完全ヘビメタ仕様で絶叫する彼のライブ映像を目にしたようだ。代わりに近隣の病院で手術を受けるという山口だったが、その担当医を調べていくうちに、江並はあることに気づく。話は思わぬところまで波及していく――。−裏表紙より−


題名の通り、ヘビメタバンドをやっている中年男性の話です。

高校時代に組んでいたバンドメンバーで再結成。「いい年してそんなことして」という家族がいないというのは素敵な環境です。

とはいえ、医者がヘビメタバンドをやっているとなると、手術を拒む患者もいるようで。私だったら気にしないけどな・・。派手な衣装で怒鳴るように歌っている担当医を見たら引くのかな?でも手術の腕は別な気がしますけど。

1話目では、そんな感じで患者から手術を拒否されてしまった、医者でボーカルの江並がどうやって患者を納得させるか?が描かれています。ヘビメタバンドに対する愛情と、医者としての立場に少し悩みつつ、でもやっぱりヘビメタをやっている自分に誇りをもって対処する姿はちょっとかっこよかったです。


2話目以降も江並の視点で描かれるのかと思ったら、次は別のメンバーになって、4人のメンバーそれぞれの現在の生活と、ヘビメタに対する思いなどが描かれていきます。


最後の話は意外な展開もあって、最後まで面白かったです。

中年になっても、人生をかけられる趣味があるって素敵だとあこがれるような気持ちで読みました。

今のうちにそんな趣味を見つけておきたいと強く思わされました。何かに夢中になっている人ってやっぱり輝いていますよね。


ミステリーが続いてしまったときなどに読むと良い感じです。サクッと読めますしね。


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タグ:荒木源
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2017年12月11日

椹野道流「最後の晩ごはん 黒猫とドーナツ」

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 椹野道流 著
 「最後の晩ごはん 黒猫とドーナツ」
 (角川文庫)


兵庫県芦屋市。夜から朝まで開店の定食屋「ばんめし屋」は、元俳優の海里と店長の夏神、英国紳士(本体は眼鏡)のロイドで営業中。急に「京都に行きたい」と言い出したロイドに、夏神は3人での京都旅行を提案する。京都では、海里の俳優時代の後輩・李英も合流。彼は社会勉強のため、便利屋でバイト中らしい。後日、海里は李英に頼まれ、事故死した青年の遺品整理を手伝うことになり・・。じんわり泣けるお料理青春小説第7弾!−裏表紙より−


何だかんだで7作目になったんですね〜。1冊ずつが薄いので、あまり進んだ感じがありませんけど。


前回がゾクッとする内容だっただけに、恐る恐る読み始めました。どうやら黒猫の霊みたいなので、怖かったんですけど、今回は可愛い感じで進みました。

それよりも、師匠が亡くなってからの夏神の態度が変すぎて、そちらが気になって仕方ありませんでした。かなり気弱になっていて、海里でなくても心配になります。

今回も急に社員旅行だと言って京都に行き、やたらと思い出の品を手に入れようとする始末。

このシリーズの終わりが近づいているのかな?と思ってさみしくなりました。と同時に「しっかりしろ!」と夏神を揺さぶりたくもなります。


そんな夏神を気遣いつつ、でもあまり手を焼きすぎない程度に手を差し伸べて支える海里は健気でした。


霊についても、あらすじのようにじんわりと泣けて、でもほっこりと暖かい気持ちにもなれる内容で良かったです。

何よりもドーナツ! ドーナツ好きな私としては、作る工程の記述からよだれが出そうなくらいでした。今回は手作りドーナツなので、買ってくるわけにもいかず、しばらくモヤモヤしました。

手作りドーナツ、また作ろうかな?? ちょっと焦げ気味で、グラニュー糖まぶして・・。私も穴を開けた方の球状のドーナツ大好き!です。


また新作も出るようなので、次も読んで追いつきたいです。


<最後の晩ごはん>
「ふるさとだし巻き卵」
「小説家と冷やし中華」
「お兄さんとホットケーキ」
「刑事さんとハンバーグ」
「師匠と弟子のオムライス」
「旧友とおにぎり」


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