2022年04月28日

高田郁「あきない世傳 金と銀(十二) 出帆篇」

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 高田郁 著
 「あきない世傳 金と銀(十二) 出帆篇」
 (ハルキ文庫)


浅草田原町に「五鈴屋江戸本店」を開いて十年。藍染め浴衣地でその名を江戸中に知られる五鈴屋ではあるが、再び呉服も扱えるようになりたい、というのが主従の願いであった。仲間の協力を得て道筋が見えてきたものの、決して容易くはない。因縁の相手、幕府、そして思いがけない現象。しかし、帆を上げて大海を目指す、という固い決心のもと、幸と奉公人、そして仲間たちは、知恵を絞って様々な困難を乗り越えて行く。源流から始まった商いの流れに乗り、いよいよ出帆の刻を迎えるシリーズ第十二弾!!−裏表紙より−


いよいよ呉服が扱えるようになる!?とわくわくしながら読み始めましたが、やはりそう簡単にはいきません。

今もそうでしょうけど、昔は商売をするのが大変でした。お上からの許可が無いと扱えない商品がありますし、値段設定もありますし、仲間との兼ね合いやライバルの仲間との競合もあります。

袖の下を渡すのも暗黙のルールになっていますし。でも五鈴屋を始め仲間たいtもそこまで裕福なわけではないので、その工面にも苦労させられます。額面通り支払うべきなのか、何か方法は無いか?をさぐる幸。

そういう時に頼りになるのは元旦那さん。彼とのやりとり、そして仲間たちの協力でやっと後半になって呉服の商売が始まります。


呉服を扱うことになったら、今まで来てくれていた客の足が遠のくのではないか?という不安や、また新たな問題も出てきました。

商売をするというのは、自分の代で終わって良いというのではなく、代々伝えていくものでもあって、後継者の話もチラチラと出てきています。幸が望んでいる人が継いでくれると良いのですが。


そして、呉服を扱っても今までの客も来てくれて、更に新しい客も掴むという難問にどう立ち向かうのか?も楽しみですし、最後に出てきた問題もどうなっていくのか楽しみです。

妹・結の店との直接対決にもなりそうで、どうやって打ち負かすのか、爽快な結末が見たいと思います。


<あきない世傳金と銀>
「源流篇」
「早瀬篇」
「奔流篇」
「貫流篇」
「転流篇」
「本流篇」
「碧流篇」
「瀑布篇」
「淵泉篇」
「合流篇」
「風待ち篇」


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2021年10月05日

高田郁「あきない世傳金と銀十一」

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 高田郁 著
 「あきない世傳金と銀 十一 風待ち篇」
 (ハルキ文庫)


湯上りの身拭いにすぎなかった「湯帷子」を、夕涼みや寛ぎ着としての「浴衣」に──そんな思いから売り出した五鈴屋の藍染め浴衣地は、江戸中の支持を集めた。店主の幸は「一時の流行りで終らせないためにはどうすべきか」を考え続ける。折しも宝暦十年、辰の年。かねてよりの予言通り、江戸の街を災禍が襲う。困難を極める状況の中で、「買うての幸い、売っての幸せ」を貫くため、幸のくだす決断とは何か。大海に出るために、風を信じて帆を上げる五鈴屋の主従と仲間たちの奮闘を描く、シリーズ第十一弾!!−裏表紙より−


妹・結からの仕打ちにも負けず、幸は力強く立ち上がります。幸の方は結が元気でやっているか心配しているのですが、妹の方は相変わらずの冷たい態度です。しかも、結の店は店の者たちをあまり大事にしていないような噂が聞かれて、読んでいて私も心配になってきました。従業員を大事にしない店は長続きしない気がします。更にはお客にも愛されないと思うので、早々と潰れそうです・・。

良いライバル店として長く存在してほしいんですけどね〜。ダメかもしれません。



幸は売り出した藍染めの浴衣地を何とか江戸の人たちにずっと着てもらいたい、後世まで残していきたいという思いを強くし、どうすればみんなに広く伝わるだろうか?と考えました。

新たな染めの模様を考えることも必要ですし、何か大きな話題になるようなことも必要です。

歌舞伎役者や力士などから知恵をもらったり、染物に携わる職人にも話を聞き、浅草太物仲間の人たちとも話合い、一作を通してずっと悩み続けることになりました。


江戸にやって来た菊栄の商売もうまくいきかけたのに、問題が持ち上がって一時止まることになり、そのことに対しても心を痛める幸。でも菊栄の商売はあまり心配しなくても彼女なら乗り越えるだとうと思えたのでそこはあまり心配せずにすみました。


最終的に幸が下した決断は、同じ浅草太物仲間にとって驚くべきことでした。どんなことだったかは読んでのお楽しみ。なるほど、それこそお客様のことを第一に考える商売、「買うての幸い、売っての幸せ」を貫こうとする幸らしい、五鈴屋らしいやり方です。

度重なる妨害にも負けずに売り切る姿勢には、今回も感動させられました。五鈴屋さんたちと一緒に涙ぐんでしまいました。


最後には更に驚くべき発言&展開が! いよいよ幸による大逆転劇が起こるのか!?

続きが待ち遠しいです。


<あきない世傳金と銀>
「源流篇」
「早瀬篇」
「奔流篇」
「貫流篇」
「転流篇」
「本流篇」
「碧流篇」
「瀑布篇」
「淵泉篇」
「合流篇」


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2021年03月18日

高田郁「あきない世傳金と銀<十> 合流篇」

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 高田郁 著
 「あきない世傳金と銀<十> 合流篇」
 (ハルキ文庫)


呉服太物商でありながら、呉服仲間を追われ、呉服商いを断念することになった五鈴屋江戸本店。だが、主人公幸や奉公人たちは、新たな盛運の芽生えを信じ、職人たちと知恵を寄せ合って、これまでにない浴衣地の開発に挑む。男女の違いを越え、身分を越えて、江戸の街に木綿の橋を架けたい──そんな切なる願いを胸に、試行錯誤を続け、懸命に精進を重ねていく。両国の川開きの日に狙いを定め、勝負に打って出るのだが……。果たして最大の危機は最高の好機になり得るのか。五鈴屋の快進撃に胸躍る、シリーズ第十弾!!−裏表紙より−


前作は痛くて苦しい巻でしたが、今作は平穏で幸せな巻でした。

とはいえ、前作の苦しさから抜け出すための試行錯誤が繰り返されたので、苦しい場面はたくさんありました。でもこれを完成させれば絶対に成功する!という確信があるのでかなり前向きな気分で進められました。

読者側もただひたすら「がんばれ!やれば出来る!」と応援すれば良かったので、苦しまずに読めました。


いよいよ、大坂から菊栄さんがやって来ました。幸にとってはかつての女主人ですが、今は良い友人となっている菊栄。今回は彼女がカッコいい活躍を見せてくれて嬉しかったです。

菊栄さんにも色々と大変な部分はあるのでしょうが、商売上手な彼女ですから、江戸でもきっとうまくやれるはずです。そして、幸たちの支えにもなってくれるはず。

そう思うと心強くて頼もしくて、幸と共に感謝感謝な気分になりました。


相変わらず色んな人たちに助けられている幸。彼女の人柄に惹かれてみんな助けてくれるのでしょうが、今後も彼女の元、店が繁盛していく、いやお客様に愛される店になるのを楽しみにしています。

今回は妹が何もしてきませんでしたが、彼女が黙っているとも思えないので、どうなるのか・・。いつかは姉妹仲良くできたら良いのですが。


そして、今回は良いことがもう一つあって、お梅どんの春に私も嬉しくなりました。彼女の存在は江戸本店を明るくしてくれるので、いつまでも元気で幸せでいてほしいです。


次回も平和に過ぎたら良いですけど、そうはいかないでしょうね・・・。でも幸たちなら乗り越えていってくれるでしょう。


<あきない世傳金と銀>
「源流篇」
「早瀬篇」
「奔流篇」
「貫流篇」
「転流篇」
「本流篇」
「碧流篇」
「瀑布篇」
「淵泉篇」


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2020年12月28日

高田郁「あきない世傳金と銀<九> 淵泉篇」

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 高田郁 著
 「あきない世傳金と銀<九> 淵泉篇」
 (ハルキ文庫)


大坂から江戸に出店して四年目、まさにこれから、という矢先、呉服太物商の五鈴屋は、店主幸の妹、結により厳しい事態に追い込まれる。型彫師の機転によりその危機を脱したかと思いきや、今度は商いの存亡にかかわる最大の難関が待ち受けていた。だが、五鈴屋の主従は絶望の淵に突き落とされながらも、こんこんと湧き上がる泉のように知恵を絞り、新たなる夢を育んでいく。商道を究めることを縦糸に、折々の人間模様を緯糸に、織りなされていく江戸時代中期の商家の物語。話題沸騰の大人気シリーズ第九弾!!−裏表紙より−



前作の終わり、ええ〜!?という状態だったので、あわてて読みました。でもやっぱり気のせいではなく本当にやらかしていました・・・結・・。

頭が良くて、店主として店を切り盛りして、誰からも慕われて、その上綺麗なお姉ちゃんをもつと、ひねくれたくなる気持ちはわかりますけど、商売を手伝っていただけに、どんな結果になるかもわかった上でやったかと思うと腹が立ちます。

奉公人たちも辛いな・・・店主の妹がやったことだけに、責めるにせめられない・・。苛立ちをぶつける先がありません。目の前で落ち込む店主を見たら余計に。

今までも色んな困難を乗り越えて来た人たちですから、今回もそれぞれが知恵を絞って何とか乗り越えていくのですが、結が起こした事件だけではなく、更に大きな問題まで。それこそ商売が成り立たないほどの大問題が。


さすがにもう無理なんじゃ??とあきらめかけますが、それは読者の私だけで、幸も店の人たちも諦めません。今まで支えてくれた奉公人たちや、他の店の人たち、お客様、様々な人たちが色んなアイディアをさり気なく与えてくれ、また今度も助けてくれました。


大坂から幸の馴染みの人たちも江戸に出てきてくれそうですし、みんなで幸を五鈴屋を盛り立ててくれています。それもこれも、幸や奉公人たちのお客様を大切にする気持ちがそうさせるのでしょう。

まだまだ問題は山積しています。江戸店がどんな素敵な店になってくれるのか今後も楽しみです。ついでに、結も幸せになれると良いのですが・・。

<あきない世傳金と銀>
「源流篇」
「早瀬篇」
「奔流篇」
「貫流篇」
「転流篇」
「本流篇」
「碧流篇」
「瀑布篇」


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2020年08月06日

高田郁「あきない世傳金と銀 瀑布篇」

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 高田郁 著
 「あきない世傳金と銀<八> 瀑布篇」
 (ハルキ文庫)


遠目には無地、近づけば小さな紋様が浮かび上がる「小紋染め」。裃に用いられ、武士のものとされてきた小紋染めを、何とかして町人のものにしたい──そう願い、幸たちは町人向けの小紋染めを手掛けるようになった。思いは通じ、江戸っ子たちの支持を集めて、五鈴屋は順調に商いを育てていく。だが「禍福は糾える縄の如し」、思いがけない禍が江戸の街を、そして幸たちを襲う。足掛け三年の「女名前」の猶予期限が迫る中、五鈴屋の主従は、この難局をどう乗り越えるのか。話題沸騰の大人気シリーズ第八弾!!−裏表紙より−


幸たちが町人のものにしようと頑張っている「小紋染め」も少しずつ受け入れられてきて、腕のいい職人に支えられながらどんどん枚数を増やしていきました。

そうなると今度はデザインを増やさなければ飽きられてしまう・・ということで、新たなデザインを考えるのに四苦八苦しています。

そして、いくら小紋染めで人気が出ても、女名前で商いが出来ない以上、幸の後継者を決めなければ店は続けられません。

誰を次の店主にするのか?という大きな問題にも頭を悩ませることになります。

そこへ更に、妹・結の恋愛、そして嫁入りという問題も浮上。お年頃ですから仕方ないのですが、彼女の想いを知っているだけに一筋縄ではいかない状況・・。

幸は、商売を長年やっていてるだけあってしっかりした女性ですが、妹はまだまだ幼い所があり、危うい所もたくさんあるので、「いつかわかってくれる」とか「そのうち何とかしよう」なんて思っていたらだめだぞ・・と心配していたらやはりやってくれました!

それをすることで、五鈴屋にどれだけの迷惑、損害を与えるのか、姉の幸に泥を塗ってしまうということもわからずに行動してしまうあたりが、彼女の幼さを物語っています。


色んなことが落ち着いて、これから商売をどう大きく発展させていくか?を考えれば良いだけだったのに、また大問題発生で終了。今後どうなっていくのか・・・。


次の巻はもうすぐ発売のようです。早く手に入れて早く読むことにします。


<あきない世傳金と銀>
「源流篇」
「早瀬篇」
「奔流篇」
「貫流篇」
「転流篇」
「本流篇」
「碧流篇」


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2020年06月15日

高田郁「あきない世傳金と銀<七> 碧流篇」

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 高田郁 著
 「あきない世傳金と銀<七> 碧流篇」
 (ハルキ文庫)


大坂天満の呉服商「五鈴屋」の七代目店主となった幸は、亡き夫との約束でもあった江戸に念願の店を出した。商いを確かなものにするために必要なのは、身近なものをよく観察し、小さな機会を逃さない「蟻の眼」。それを胸に刻み、懸命に知恵を絞る幸と奉公人たちだが―。ものの考え方も、着物に対する好みも大坂とはまるで異なる江戸で、果たして幸たちは「買うての幸い、売っての幸せ」を実現できるのか。待望のシリーズ第七弾!−裏表紙より−


読み終わったのが10月の終わり。もうすでに7か月くらい経ってしまいました・・。

細かい部分は覚えていないので、大まかに書いておいて、また改めてまとめます。

すでに、次の巻も手元にあり、いつでも読める状況ですから、早く書いて次を読むことにします。


江戸に出店して、何度か躓きながらも、少しずつ江戸の人たちにも愛される店になってきました。

番頭や手代たち、そして幸も色々アイディアを出し合って、みんなで店を盛り立てています。


女名前がダメな店主の問題も、ある人の出現により、良い方向に転がっていき、少しではありますが幸が店主を続けられる期間が延びました。

なるほど、そのために彼は死んだことになっていなかったのね、と納得です。

とはいえ、いつかは誰かに継がさないといけないので、問題が解決したわけではないですが。


まだまだ軌道に乗ったとは言えない江戸店。そして、店主の後継者問題。問題は山積みですが、これからどんな成長、商いを見せてくれるのか楽しみです。


<あきない世傳金と銀>
「源流篇」
「早瀬篇」
「奔流篇」
「貫流篇」
「転流篇」
「本流篇」


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2019年08月16日

高田郁「あきない世傳金と銀<六> 本流篇」

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 高田郁 著
 「あきない世傳金と銀<六> 本流篇」
 (ハルキ文庫)


大坂天満の呉服商「五鈴屋」は、天災や大不況など度重なる危機を乗り越え、江戸進出に向けて慎重に準備を進めていた。その最中、六代目店主の智蔵が病に倒れてしまう。女房の幸は、智蔵との約束を果たすべく立ち上がった。「女名前禁止」の掟のもと、幸は如何にして五鈴屋の暖簾を守り抜くのか。果たして、商習慣もひとの気質もまるで違う江戸で「買うての幸い、売っての幸せ」を根付かせたい、との願いは叶えられるのか。新たな展開とともに商いの本流に迫る、大人気シリーズ待望の第六弾!−裏表紙より−


前作で、六代目店主・智蔵が倒れてしまい、まさか・・と思っていたら、今作はいきなり葬儀の場面からスタートしました。やはり・・と幸の度重なる不運に泣きそうになりました。

幸は、悲しみが深すぎたのか、泣くこともできず、淡々と葬儀をこなしていきます。現店主が急死したのですから、決めないといけないことは山ほどあります。悲しんでばかりはいられないのが現状です。


今まで、3人の店主に嫁いだ幸ですが、いよいよ兄弟もいなくなり、後継ぎも生まれないままです。この時代、「女名前禁止」という決まりがあったので、幸が跡を継ぐわけにはいきません。

本当、腹立たしい決まりです。この時代の男尊女卑にはイライラさせられます。ほとんど「女性は産む機械」という立場でしかありません。幸のように商売上手な女性もたくさんいたでしょうに・・。


跡継ぎをどうするか?もかなり難題ですが、それはとりあえず期間限定で幸が仮の店主として店を続けることになりました。跡継ぎは一旦保留です。その期間中に、江戸の店を開店させ、軌道に乗せることに力を注ぐことにしました。


夫に次々先立たれる不孝を味わった幸ですが、ここから幸の商売の才能がいかんなく発揮されるかと思うと、かなり楽しみでもあります。

モタモタしている間に、新刊が出てしまいました・・。急いで読まなくては!


<あきない世傳金と銀>
「源流篇」
「早瀬篇」
「奔流篇」
「貫流篇」

「転流篇」



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2019年01月25日

高田郁「花だより みをつくし料理帖 特別巻」

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  高田郁 著
 「花だより みをつくし料理帖 特別巻」
 (ハルキ文庫)


澪が大坂に戻ったのち、文政五年(一八二二年)春から翌年初午にかけての物語。店主・種市とつる家の面々を廻る、表題作「花だより」。澪のかつての想いびと、御膳奉行の小野寺数馬と一風変わった妻・乙緒との暮らしを綴った「涼風あり」。あさひ大夫の名を捨て、生家の再建を果たしてのちの野江を描いた「秋燕」。澪と源斉夫婦が危機を乗り越えて絆を深めていく「月の船を漕ぐ」。シリーズ完結から四年、登場人物たちのその後の奮闘と幸せとを料理がつなぐ特別巻、満を持して登場です!−裏表紙より−


久しぶりの「みをつくし」 澪に会える!と楽しみに読みました。なかなか出てこないんですけどね・・。


まず「花だより」 これは澪が去った後の“つる家”の話。みんな元気そうです。種市が澪に会うため旅に出ることにしたのですが・・。種市と共にもどかしい気持ちになりました。


「涼風あり」 これも気になっていた、澪がちょっと恋心を抱いていた相手・数馬のその後の話。変わった奥さんとの生活は微笑ましくて幸せそうでホッとしました。


「秋燕」は、野江ちゃんのその後。彼女のことも心配でした。やっと澪も登場し、2人の良い関係も見られて嬉しい一話でした。野江ちゃんも幸せになってくれそうです。


そして「月の船を漕ぐ」で、澪と源斉先生の話がやっと読めました。でもなかなか苦労も多そうです。読んでいて辛くなる話でした。澪も源斉も不器用ですからね・・。


やっと読めた、やっと再会できた人たちに嬉しくてずっと半泣き状態になってしまいました。

これで本当にお別れみたいです・・。寂しすぎます。でもいつかまた会えたら良いなと思いつつ、また1巻から読み直してみます。

素敵な作品との出会いに改めて感謝!


<みをつくし料理帖>
「八朔の雪」
「花散らしの雨」
「想い雲」
「今朝の春」
「小夜しぐれ」
「心星ひとつ」
「夏天の虹」
「残月」
「美雪晴れ」
「天の梯」


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2018年05月25日

高田郁「あきない世傳金と銀<五> 転流篇」

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 高田郁 著
 「あきない世傳金と銀<五> 転流篇」
 (ハルキ文庫)


大坂天満の呉服商、五鈴屋の六代目店主の女房となった主人公、幸。三兄弟に嫁す、という数奇な運命を受け容れた彼女に、お家さんの富久は五鈴屋の将来を託して息を引き取った。「女名前禁止」の掟のある大坂で、幸は、夫・智蔵の理解のもと、奉公人らと心をひとつにして商いを広げていく。だが、そんな幸たちの前に新たな試練が待ち受けていた。果たして幸は、そして五鈴屋は、あきない戦国時代を勝ち進んでいくことができるのか。話題沸騰の大人気シリーズ待望の第五弾!−裏表紙より−


現代ではありえないであろう、三兄弟に順番に嫁すという事態になってしまった幸。この時代は女性に選択権は無いのでありえることなんでしょうね・・。しかし、幸しかいないのか!とも思ってしまいます。それだけ幸の商才がすごいということなのでしょうが。

今回の結婚が一番スッキリして幸が幸らしく要られる状態かもしれません。夫自身が「操り人形に徹する」と言ってくれていますから、かなりやりやすいです。

本当はそんなことしなくても、幸が表に出られたら一番良いのですが、この時代は女性では店主にはなれないので仕方ありません。

あらすじにもあるように、幸の支えとなってくれていた義母であるお家さんも亡くなってしまい、幸の負担は大きくなっています。でも、幸の商才が存分に発揮できるのは良いことだと思います。

今回も、今に通じるような売り方をどんどん思いついて実行に移していく幸。そして、その売り上げに貢献したのが、幸の妹とお竹どん。

二人が今で言うモデルとなって、様々な商品と着こなしを披露することで、お客さんは買いやすくなりました。

幸には色んな困難が待ち受けていましたが、それでも商売はどんどん上向いて行きます。そろそろ目標でもある江戸に進出か!?という所までこぎ着けそうそうです。

でも、そんな風に明るく終わらないのがこのシリーズ。最後はまた試練が訪れてしまいます。

とても気になる状態で終わったというのに、しばらくはこのシリーズの新刊は出ないとか。

「みをつくし料理帖」の番外編が出るそうなので、そちらを読みながら首を長くしつつ待つことにします。


<あきない世傳金と銀>
「源流篇」
「早瀬篇」
「奔流篇」
「貫流篇」


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2017年09月19日

高田郁「あきない世傳金と銀<四> 貫流篇」

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 高田郁 著
 「あきない世傳金と銀<四> 貫流篇」
 (ハルキ文庫)


江戸時代中期、長く続いた不況を脱し、景気にも明るい兆しが見え始めた。大坂天満の呉服商、五鈴屋でも、五代目店主の惣次とその女房幸が、力を合わせて順調に商いを広げていた。だが、徐々に幸の商才を疎むようになった惣次は、ある事件をきっかけに著しく誇りを傷つけられ、店主の地位を放り出して姿を消す。二度と戻らない、という惣次の決意を知ったお家さんの富久は、意外な決断を下す。果たしてその決断は五鈴屋を、そして幸を、どのような運命へと誘うのか。大人気シリーズ第四弾!−裏表紙より−


前作、目標も高く掲げ、元々あった商才を活かしながら生き生きと店主として過ごしていた惣次ですが、あらすじにあるように家から出て行きました。

プライド高い男って面倒くさい!とイライラさせられたわけですが、幸はただただうまく支えられ無かった自分を責めるばかり。

そして、まあそうなるだろうな〜という展開になります。読んでいる方なら想像したであろう展開ですね。

自分が幸の立場だったら複雑な心境だろうな・・と思いつつ読み進めました。でも途中からはこれが一番しっくりくる状態なのかな?とも思えました。

幸の商才が発揮されますし、でも女性である幸は表に出ずにいられますし。男性のプライドを傷つけることもありません。ややこしいですけど、これが一番良いのかも。

物が売れにくい時代にどうやって売っていくか、色々な方法を思いつく幸に感心することが何度もありました。


とはいえ、何もかも良い展開というわけではなく、辛い別れもありますし、困難も待ち受けているわけですが。

今回は涙をいっぱい流す羽目になりました。

このままうまくいけば良いのにと思いますが、最後の様子を見るとそうはいかないようで・・。

今度は幸はどんな知恵を絞るのか、楽しみです。


<あきない世傳金と銀>
「源流篇」
「早瀬篇」
「奔流篇」


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2017年04月26日

高田郁「あきない世傳金と銀<三> 奔流篇」

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 高田郁 著
 「あきない世傳金と銀<三> 奔流篇」
 (ハルキ文庫)


大坂天満の呉服商「五鈴屋」の女衆だった幸は、その聡明さを買われ、店主・四代目徳兵衛の後添いに迎えられるものの、夫を不慮の事故で失い、十七歳で寡婦となる。四代目の弟の惣次は「幸を娶ることを条件に、五代目を継ぐ」と宣言。果たして幸は如何なる決断をし、どのように商いとかかわっていくのか。また、商い戦国時代とも評される困難な時代にあって、五鈴屋はどのような手立てで商いを広げていくのか。奔流に飲み込まれたかのような幸、そして五鈴屋の運命は? 大好評シリーズ、待望の第三弾!−裏表紙より−


前作で未亡人となってしまった幸。でも四代目とは厳密には夫婦と言えないような浅い関係だったので、特に落ち込むこともなくぼんやりとその関係は終了。

そして、今度は五代目の妻に!? という所で終わっていました。

店主となる男性が言い出したら、この時代の女性に選択権はなく、当然そういう流れになるよね〜ということです。

今度こそ、賢い幸の出番かな?と思ったら、またまた色々あるんですよね・・。

その辺りはネタバレになるので書きませんが、この時代だからこそ女性の在り方が難しいなと改めて感じる展開でした。

女性は出しゃばってはいけないんです。常に男性の後ろで陰で支えていく存在でなければなりません。ただ求められるのは子どもを産むこと。しかも後継ぎとなる男子を。

賢さは隠して、でも気遣いは大切で、家の中や外にも気を配って、でも夫より目立たないように。本当に女性って難しいです。

幸の聡明さはこの時代には損なことですね。良いアイデアを思いついても、いかに夫の面目をつぶさずに伝えるかを考えないといけませんし、前面に出て動くわけにもいきませんし、でも口を出さないと店はつぶれそう・・。

幸が男性ならとどれだけ思ったか。

最後も何とも驚きの展開になっていたので、次でどうなっていくのか楽しみなような不安なような複雑な気持ちで読み終えました。今度こそ幸の手腕が発揮されると良いのですが。

<あきない世傳金と銀>
「源流篇」
「早瀬篇」


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2016年08月29日

高田郁「あきない世傳金と銀<二> 早瀬篇」

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 高田郁 著
 「あきない世傳金と銀<二> 早瀬篇」
 (ハルキ文庫)


学者の娘として生まれ、今は大坂天満の呉服商「五鈴屋」に女衆として奉公する主人公、幸。十四歳の幸に、店主徳兵衛の後添いに、との話が持ち上がった。店主は放蕩三昧で、五鈴屋は危機に瀕している。番頭の治兵衛は幸に逃げ道を教える一方で、「幸は運命に翻弄される弱い女子とは違う。どないな運命でも切り拓いて勝ち進んでいく女子だす」と伝える。果たして、「鍋の底を磨き続ける女衆」として生きるのか、それとも「五鈴屋のご寮さん」となるのか。あきない戦国時代とも呼べる厳しい時代に、幸はどのような道を選ぶのか。話題沸騰のシリーズ第二弾!−裏表紙より−


前作はじっくりゆっくり読み進めたのですが、二作目はどうしても先が気になって一気読み。最後にまた気になる終わり方をしたので、三作目が出るまでどうすればいいんだ!?とモヤモヤしています。


番頭の治兵衛から「店主の後添いに」と望まれてしまった幸。今の店主は周りから「阿保ぼん」と呼ばれるくらい、あそび回って店のことを考えない人。そんな人の奥さんになるなんて・・と、読みながら「絶対にダメ!」と思っていたのですが、この時代は女性が自分の意志で何かを決めることは簡単ではなく、周りから固められるようにして、勝手に人生が決められてしまいました。

でもまあ、賢い幸が彼を立ち直らせながら店も立て直すんだろうと思っていたらなかなかそう簡単にはいかず。

この先の展開は何を書いてもネタバレになるので難しいのですが、幸は苦労するってことです。でも想像していたような嫌な思いは何とか避けられたので、それだけは良かったですが。14歳でお嫁入りするなんてかわいそう!と思っていたのですが、ある意味それくらい子どもであったことが幸いしたわけです。


台所のことなど、店の奥向きのことばかりをしていた頃でさえ、商いについて勉強していた幸ですから、ご寮さんになるとなれば、勉強にもますます実が入り、驚くほど賢くなっていきます。

番頭さんから「商いの知恵を思いつこうと思ったら、まずは知識をたくさん身に着けることが大事」と言われて、更に勉強に力が入っていきます。

彼女の強さとかわいらしさに惚れ惚れしながら読んでいたら、あっという間に終わってしまいました。しかも驚きの展開!

後半年は待たないといけないだろうな・・。首を長くして待ちます。


<あきない世傳金と銀>
「源流篇」



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2016年05月30日

高田郁「あきない世傳金と銀 源流篇」

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 高田郁 著
 「あきない世傳金と銀 源流篇」
 (ハルキ文庫)


物がさっぱり売れない享保期に、摂津の津門村に学者の子どもとして生を受けた幸。父から「商いは詐なり」と教えられて育ったはずが、享保の大飢饉や家族との別離を経て、齢九つで大坂天満にある呉服商「五鈴屋」に奉公へ出されることになる。慣れない商家で「一生、鍋の底を磨いて過ごす」女衆でありながら、番頭・治兵衛の才を認められ、徐々に商いに心を惹かれていく。果たして、商いは詐なのか。あるいは、ひとが生涯を賭けて歩むべき道か―大ベストセラー「みをつくし料理帖」の著者が贈る、商道を見据える新シリーズ、ついに開幕!−裏表紙より−


発売されてすぐに買ったのですが、この作家さんの話は絶対に泣くだろうと思って、寝る前にちょっとずつ読み進めていました。お陰で手を付けてから数か月かかってしまいました。面白くないわけではなく、一気に読むのが勿体なくて・・。

前半はやはり号泣! 涙をぼろぼろ流しながら寝た日が何度かありました。後半は泣くことはなかったですが、主人公・幸に思い入れが強くなってしまっているからハラハラさせられて、次々読みたくなる感じでした。


幸という少女が主人公の物語です。小さな村の学者の娘として生まれた彼女は「女に学問はいらない」という時代なのがかわいそうなくらい、学問に興味をもって何でも知りたがる子どもでした。

優しい兄から色々なことを教えてもらい、少しずつ文字も読めるようになってきた幸。でも、両親は学問よりも誰かの嫁となって夫を支えて生きていくために必要なことばかりさせようとします。

ほんと、理不尽な時代です。


そんな彼女が少し大きな町・大坂の天満へ奉公に出ることになりました。敏い彼女らしい行いを繰り返しながらも下働きとして日々を過ごしていくのですが、男の子たちが番頭から読み書きや商売のことを習っているのを知って、何とかして自分も習いたいとのぞき見してしまいます。

その熱心さに気づいた番頭が、幸を目にかけるようになるのですが・・。


質素倹約が言い渡されている時代に、呉服屋が売れ行きが良いわけがなく、日々の商売はかなり苦労しています。それでも大店としての看板に傷はつけられないので、体面も保たないといけなくて、中身は火の車状態。

なかなか大変な職場ではありますが、働いている人たちが良い人が多くて、幸は比較的自由に過ごせている気がしました。口の悪い人もいますが、そこまで根に持つ感じではないので、いじめられているようには見えませんし。


物語はまだ始まったばかり。商売のことを少しずつ知っていっている幸が今後どんな人生を歩んでいくのか楽しみです。でも最後に嫌な予感しかしないような描写があったので、かなり心配でもあります。きっと2冊目以降は涙涙になるんでしょう・・。


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2015年08月17日

高田郁「蓮花の契り 出世花」

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 高田郁 著
 「蓮花の契り 出世花」
 (ハルキ文庫)


下落合で弔いを専門とする墓寺、青泉寺。お縁は「三昧聖」としてその湯灌場に立ち、死者の無念や心残りを取り除くように、優しい手で亡骸を洗い清める。そんな三昧聖の湯灌を望む者は多く、夢中で働くうちに、お縁は二十二歳になっていた。だが、文化三年から翌年にかけて、江戸の街は大きな不幸に見舞われ、それに伴い、お縁にまつわるひとびと、そしてお縁自身の運命の歯車が狂い始める。実母お香との真の和解はあるのか、そして正念との関係に新たな進展はあるのか。お縁にとっての真の幸せとは何か。生きることの意味を問う物語、堂々の完結。−裏表紙より−


1作目を読んだのは約4年前。内容は何となく覚えていましたが、細かい人間関係などは忘れてしまっていました・・。1作目を読み直してから読めば良かったと後悔しながら読み進めましたが、途中からはそんなことどうでも良いくらい話に入り込んでいました。


ふたり静」「青葉風」「夢の浮橋」「蓮花の契り」の4編が収録されています。短編なので、じっくり1話ずつかみしめるようにして時間をかけて読みました。


今回はあらすじにもあるように、実母であるお香との関係が鍵になっています。

母親であるお香は、娘の縁ともちろん共に生きていきたいと願っているわけですが、縁にとっては“捨てられた”という思いがどうしても拭い去れずわだかまりが残っているので簡単に「では一緒に暮らしましょう」というわけにはいきません。

そんな中「青葉風」でお香が亡き夫の連れ子に、ある頼みごとをし、何とか縁との関係を修復しようと画策します。“画策”という言い方をすると嫌な奴みたいに聞こえますが、お香はまっすぐな人で憎めないので、2人にとって良い方法はないか?と考えながら読んでいました。

夢の浮橋」では縁がどんな人生を選択するのかが気になっていたのに、大変な痛ましい事故が起こってしまい、先の人生を悩むよりも目の前で起きている事故と被害者たちの弔いに全ての時間を捧げることになり、その懸命な姿に涙が流れました。

そして、お香の気持ちと、お縁の気持ち、お互いに想い合っているのにうまくいかない状態なのが切なくてまた涙・・。


最後の「蓮花の契り」では正念にまた試練というか、今後の人生の選択を迫られます。簡単に「僧として生きていく」と言い切れない難しい立場の正念。彼の悩みにも涙が流れました。そこに巻き込まれるようにお縁の将来も変化することに。

この題名で結末がわかった、とおっしゃる方もいるように、“蓮花”といえば・・と考えると、2人がどんな選択肢を選んで今後の人生を決めたのかがわかりそうですね。


2作でこの物語が終わったのはとても残念です。でも、きれいな終わり方をして、お縁も正念もこれからは迷いなく生きていけそうなので、安心して本を閉じることが出来ました。


あとがきもまた素敵でした。特に最後の1文、あなたの悲しみに、この物語が届きますように。に残りの涙を持って行かれました。


これで高田さんの作品は読み終わりました。次の作品を楽しみにして首を長くして待つことにします。

<出世花>
「出世花」


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2015年05月19日

高田郁「晴れときどき涙雨 高田郁のできるまで」

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 高田郁 著
 「晴れときどき涙雨 高田郁のできるまで」
 (幻冬舎文庫)


『銀二貫』、『みをつくし料理帖』シリーズなどで大人気の時代小説作家・高田郁。その優しさと温もりに満ち溢れた作品の源流は、ここにあった!! 法曹界を志し、挫折を味わったこと。交通事故に遭い、後遺症に苦しんだ日々のこと。阪神・淡路大震災の経験―。艱難辛苦を乗り越え手にした希望とは? 文庫版あとがきを加えた、貴重な初エッセイ集。−裏表紙より−


漫画原作を書いていた頃の高田さんが、4年半に渡って連載していたエッセイを一冊にまとめた作品です。

この作家さんのことはすっかりお気に入りになり、出版されたら(文庫になったら)読んでいますが、本人のことはほとんど知らずにいました。漫画の原作を書かれていたことは知っていましたが、それ以前に法曹界を目指していたことも知らず、作家になってからも色々苦労されていたことも知りませんでした。

挫折を味わったことで、人の痛みがわかり、こんなにやさしい物語が描ける作家になれたのかもしれません。


とても短いエッセイがいくつも収められていて、さらっと読んでしまえますが、一話毎にじわ〜っと涙が溢れる感じがして、しっかりかみしめて読みたい作品でした。

自分の想いを文章にしたら、誰かに対する文句や世の中に対する不満などを書いてしまいそうですが、高田さんは違いました。自分に対する不甲斐なさや悔しさなどは書かれていますが、誰に対しても文句が書かれていません。そこがすごいと思います。


他の小説と同じように、温かく優しい涙をときどき流しながら読み終えました。彼女のように、人のことを思いやり、そっと頭をさげられるような人間になりたいと強く思いました。

人に感謝する気持ちをもっているからこそ、周りにも素敵な人が集まってきますし、うまく助けてもらえるのでしょうね。

私が今からやり直せることがあるのか?はかなり疑問ですが、日常のちょっとしたことにも目を向けて、少しでも感謝の心をもつように出来たら良いと思います。


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2015年04月08日

高田郁「あい 永遠に在り」

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 高田郁 著
 「あい 永遠に在り」
 (ハルキ文庫)


上総の貧しい農村に生まれたあいは、糸紡ぎの上手な愛らしい少女だった。十八歳になったあいは、運命の糸に導かれるようにして、ひとりの男と結ばれる。男の名は、関寛斎。苦労の末に医師となった寛斎は、戊辰戦争で多くの命を救い、栄達を約束される。しかし、彼は立身出世には目もくれず、患者の為に医療の堤となって生きたいと願う。あいはそんな夫を誰よりもよく理解し、寄り添い、支え抜く。やがて二人は一大決心のもと北海道開拓の道へと踏み出すが・・。幕末から明治へと激動の時代を生きた夫婦の生涯を通じて、愛すること、生きることの意味を問う感動の物語。−裏表紙より−

やはりこの作家さんの時代小説は読みやすいです。耐え忍ぶ中に強さもあって、自分の意志は貫く、素敵な女性が描かれています。今回はみをつくしシリーズとは違って、夫と子どもを支えて生きている女性ですが。

“蕪かじり”と称されるような貧しい農村に生まれたあいという女性。近所に住んでいた医師となった男性・関寛斎と夫婦となり、彼を支えて生きていました。

少女の頃から苦労をしていたあいは、苦労の中からうまく良い面を見ることができる前向きな性格だったため、少々の苦労も夫を叱咤激励したりそっと見守ったりしながら乗り越えていきます。

子どもにも恵まれ、12人の母となりますが、この頃の子どもは本当によく亡くなっていたので、半分しか自分より長生きしてくれませんでした。落ち込んだり、励まされて立ち直ったりを繰り返しながら、金婚式を迎えたあいは、夫の考えに賛同し、北海道へと旅立ちます。

未開発の地であった、北海道を開拓して余生を送ろうとしたのですが・・。


関寛斎という医師は実在の人物だそうで、あいも実在していました。高田さんが、関寛斎ではなく妻にスポットを当てて書くのはすごく納得できることです。

1冊でまとめてしまったのが残念なくらい、もっと細かく深く描いてもらいたかった部分がたくさんありました。子どもたちとの関わりはもっと知りたかったです。特にあいが頼りにしていたというスミや、薬学の道に進みそうだったテルについてはもっと書いてもらえたらよりあいの気持ちが理解できた気がします。また、関寛斎という人物についてももう少し詳しく知りたかったです。彼の意志の固さや、医療に対する姿勢などはわかりましたが、人となりをもっと知りたかったです。


彼女の生涯は、苦労も悲しみも多かったのですが、これほどまでに信じ合って愛し合える人と添い遂げられた所はとてもうらやましかったです。幸せな人生といえるのかもしれません。

彼女と共に生きたような気持ちになるくらい入り込んで読み切ることができました。

印象に残ったのは、人たる者の本分は、眼前にあらずして、永遠に在りという言葉です。眼の前のこと、今日明日のことだけを見ていてはいけない、将来のこと未来のことを見据えて生きていくのが、人として生きるということ、という意味です。なかなか出来ないことですが、こんな風に考えて生きられたら、人から尊敬されるような偉人として名を遺せるのかもしれません。


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2014年08月26日

高田郁「天の梯 みをつくし料理帖」

天の梯

  高田郁 著
 「天の梯 みをつくし料理帖」
 (ハルキ文庫)


『食は、人の天なり』―医師・源斉の言葉に触れ、料理人として自らの行く末に決意を固めた澪。どのような料理人を目指し、どんな料理を作り続けることを願うのか。澪の心星は、揺らぐことなく頭上に瞬いていた。その一方で、吉原のあさひ太夫こと幼馴染の野江の身請けについて懊悩する日々。四千両を捻出し、野江を身請けすることは叶うのか!? 厚い雲を抜け、仰ぎ見る蒼天の美しさとは!?「みをつくし料理帖」シリーズ、堂々の完結。−裏表紙より−

とうとう最終巻。本当に寂しくて、読み終わるのが勿体無くて、1日1話ずつ丁寧に読みました。毎晩涙でボロボロになってから眠っていました・・。


結び草」「張出大関」「明日香風」「天の梯」の4編が収録されています。

前半は、今までと変わりない感じで、つる家での様子が描かれていて、これで本当に終われるのか?と不安になるくらいでした。特に野江ちゃんの身請けがどうやって行われるのか、澪はどうするつもりなのかが気になって、でもその問題はほぼ進まないままページだけが過ぎていきます。

この作家さんなら絶対にキレイに終わらせてくれるはず、と信じていましたが、だんだん不安になりました。

澪は、つる家にべったりではなく、少し離れて時々手伝う感じでつる家の料理人を続けながら、自分でも商売をしていきます。でもこれでは身請けに必要な四千両なんてなかなか貯まるはずもなく、貯めたお金を見てはため息をつく日々が続きます。


野江ちゃんの身請けという大きな問題もありますが、他にも芳の息子が料理人として復活できるのか?という問題もありました。その話でも芳の気持ちが辛くて、澪の芳を想う気持ちも辛くて、涙が止まりませんでした。

もちろん、この問題もキレイに解決させてくれ、最後には晴々した涙を流して終わりました。


野江ちゃんのことはどうやって解決したのか?や、澪自身の人生はどうなっていくのか?については書きませんが、これもキレイに解決して、これからも苦難は続くでしょうけどきっと乗り越えて幸せになってくれると信じられる終わり方をしました。

今回も嬉しい涙がたくさん流れました。

読み終わったとたん「ありがとうございました!」と言いたくなりました。このシリーズに出会えたこと、最後まで読めたことに感謝感謝です。


今回は、澪の親友・美緒さんが言った言葉に涙しました。「澪さん、周りのひとの気持ちばかり考えずに、澪さん自身の幸せを考えて」本当にそうです。澪は今まで自分を後回しにして生きてきたのですから、これからは自分の幸せも考えて生きてもらいたいものです。


どうやら、続編というか番外編のような物を書いて下さるそうなので、それを楽しみにしながら、もう一度1作目から読みなおそうと思います。


<みをつくし料理帖>
「八朔の雪」
「花散らしの雨」
「想い雲」
「今朝の春」
「小夜しぐれ」
「心星ひとつ」
「夏天の虹」
「残月」
「美雪晴れ」

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2014年02月21日

高田郁「美雪晴れ みをつくし料理帖」

美雪晴れ

  高田郁 著
 「美雪晴れ みをつくし料理帖」
 (ハルキ文庫)


名料理屋「一柳」の主・柳吾から求婚された芳。悲しい出来事が続いた「つる家」にとってそれは、漸く訪れた幸せの兆しだった。しかし芳は、なかなか承諾の返事を出来ずにいた。どうやら一人息子の佐兵衛の許しを得てからと、気持ちを固めているらしい―。一方で澪も、幼馴染のあさひ太夫こと野江の身請けについて、また料理人としての自らの行く末について、懊悩する日々を送っていた・・・。いよいよ佳境を迎える「みをつくし料理帖」シリーズ。幸せの種を蒔く、第九弾。−裏表紙より−


色んなことが前進した巻です。

今回も、前回同様、悲しい涙よりも嬉しい涙がたくさん流れました。


神帰月」では、芳が大きな決断をします。これで彼女は幸せになれそうで、嬉しくなりました。ただ、澪は寂しいですけど。そして、芳の代わりとなる新しいお運びさんが登場します。大きな体を持つお臼という名前の女性。口の悪い客には「下足番には妖怪、お運びさんには相撲取りを雇ったのか?」とまで言われてしまうのですが、明るい彼女はうまくみんなと溶け込めたようです。


美雪晴れ」では、芳と過ごす最後のお正月を迎えることになります。つる家の主人から「輿入れまでの期間はうちで過ごしてほしい」と言われたため、住み慣れた長屋も出ることに。身の回りで大きく変化が起きる話でした。つる家の主人が寂しがる様子がたまりませんでした。


華燭」では、芳と柳吾の結婚祝いの膳を作ることになります。大好きな芳のため、温かくて晴れやかな食事を用意する澪。この話で、芳の息子・佐兵衛にも大きな転機が訪れそうな予感がありました。更に、野江ちゃんの姿をこっそり見る機会にも恵まれ、澪は決意を新たにします。


ひと筋の道」では、野江ちゃんを見受けするため、奮闘する澪の姿が描かれています。かなり苦労をすることになる澪ですが、周りの人や、思いがけない人からの助言や手助けによって、何とか乗り越えることができました。最後には、ある人のことを再確認というか、改めていつもそばにいてくれたんだ、と気づかされることになります。これは、嬉しい展開でした。


野江ちゃんを見受けするという大きな目標以外に、澪には料理人としての悩みも出てきます。一流料亭で修業をし、後世に名を残すような立派で高級な料理を作って技を磨いていくのか、それとも今のように庶民に愛されるお手頃価格で満たされ癒されるような料理を作っていくのか。

澪は自分自身もどうしたいのかわからず、ずっと悩み続けています。この問題も、最後には少し光明が見えた感じで、次の巻では大きく話が動きそうです。・・・というか、次で終わりなのですが。


次の最終巻は8月に発売されるそうです。楽しみです。でも、このシリーズが終わってしまうのは本当に寂しいです・・。


<みをつくし料理帖>
「八朔の雪」
「花散らしの雨」
「想い雲」
「今朝の春」
「小夜しぐれ」
「心星ひとつ」
「夏天の虹」
「残月」


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2013年12月18日

高田郁「ふるさと銀河線 軌道春秋」

ふるさと銀河線

 高田郁 著
 「ふるさと銀河線 軌道春秋」
 (双葉文庫)


両親を喪って兄とふたり、道東の小さな町で暮らす少女。演劇の才能を認められ、周囲の期待を集めるが、彼女の心はふるさとへの愛と、夢への思いの間で揺れ動いていた(表題作)。苦難のなかで真の生き方を追い求める人びとの姿を、美しい列車の風景を織りこみながら描いた珠玉の短編集。−裏表紙より−


「お弁当ふたつ」「車窓家族」「ムシヤシナイ」「ふるさと銀河線」「返信」「雨を聴く午後」「あなたへの伝言」「晩夏光」「幸福が遠すぎたら」の9編が収録されています。


「みをつくし料理帖」シリーズでお馴染みの作家さんですが、現代物は初めて読みました。

舞台が現代でも、軟らかく温かい雰囲気は同じで、とても読みやすかったですし、感動もしました。

どの話も良かったのですが、特に「お弁当ふたつ」「あなたへの伝言」「晩夏光」の3編が好みでした。


お弁当ふたつ」は、リストラされたことを打ち明けてくれなかった夫に対し、妻が取った行動を描いています。将来の不安を抱えながらも、妻は夫を想う気持ちをお弁当に詰めて渡します。読み終わると温かな気持ちになれる作品です。


あなたへの伝言」は、アルコール中毒から立ち直ろうと必死で生きる女性の話。最愛の夫と別れて暮らしながらも、お互いを想い合いながら、障害と闘っていく姿は勇気づけられる思いがしました。


晩夏光」は、アルツハイマーに罹ってしまった女性の話。これは最後に泣いてしまいました。アルツハイマーって、周りはもちろん、本人も本当につらい病気なんですよね。身近にいないのであまり実感がわきませんが、何とか病気に抗おうとする女性の姿と、母親を想う息子の気持ちが感動しました。


全編通して、きれいな情景が浮かぶようになっていますし、美味しそうな料理も出てきます。現代物も良いなと改めて思いました。また新しい作品が書かれることを楽しみに待つことにします。


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2013年06月22日

高田郁「残月 みをつくし料理帖」

残月

 高田郁 著
 「残月 みをつくし料理帖8」
 (ハルキ文庫)


吉原の大火、「つる家」の助っ人料理人・又次の死。辛く悲しかった時は過ぎ、澪と「つる家」の面々は新たな日々を迎えていた。そんなある日、吉原の大火の折、又次に命を助けられた摂津屋が「つる家」を訪れた。あさひ太夫と澪の関係、そして又次が今際の際に遺した言葉の真意を知りたいという。澪の幼馴染み、あさひ太夫こと野江のその後とは−(第一話「残月」)。その他、若旦那・佐兵衛との再会は叶うのか? 料理屋「登龍楼」に呼び出された澪の新たなる試練とは・・。雲外蒼天を胸に、料理に生きる澪と「つる家」の新たなる決意。希望溢れるシリーズ第八弾。−裏表紙より−


前作で悲しい結末を迎え、涙涙だったわけですが、今回は流す涙も少なく、かなり前向きに明るくなれる作品でした。

気になっていた、野江ちゃんの安否については「残月」で明らかにされます。又次さんの命は無駄にならずに済んだわけですが、やっぱり色んな場面で又次さんのことを思い出すつる家の人たちの様子が痛々しくて、読みながらウルウルしてしまいました。

彼岸まで」では、芳の息子である若旦那・佐兵衛の行方が一気に明らかになります。芳の気持ちを思うと辛かったですが、少し前進できて良かったです。まだまだ不安ではありますが。

みくじは吉」では、また新たな試練が。しかも「登龍楼」絡みの試練。詳しくは書きませんが、今後に大きく影響がありそうな話でした。

寒中の麦」では、澪ではなく芳に素敵なことが起きました。いつもなら芳が澪の心配をするのですが、この話では澪が芳のことを心配し、芳が幸せになるために送り出す決心をします。澪の覚悟と芳の今後の人生に嬉し涙があふれました。


看板娘(?)となったりうさんの「生きていて良かった、と自分で思えることが、何より大事なんですよ」というセリフが心に響きました。この言葉のように芳も澪も幸せになってもらいたいものです。


澪だけでなく、つる家にも新たな展開がありそうです。今までのように暗い展開では無く明るい未来が待っていそうな嬉しい展開。ちょっと不安もありますが。

ふきちゃんもどんどん成長していますし、野江も前向きに頑張る覚悟を決めているようですし、今後がますます楽しみです。


ただ一つ残念なのは「よぉ、下がり眉」のセリフが聞けないのと、悩んでいる澪を助けてくれていた存在がいなくなったこと。何かぽっかり穴が開いたような、寂しい気持ちで読みました。


最後には必ず全員で幸せな人生を歩んでいけると信じて、次も読んでいくことにします。


<みをつくし料理帖>
「八朔の雪」
「花散らしの雨」
「想い雲」
「今朝の春」
「小夜しぐれ」
「心星ひとつ」
「夏天の虹」


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