2017年04月26日

高田郁「あきない世傳金と銀<三> 奔流編」

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 高田郁 著
 「あきない世傳金と銀<三> 奔流編」
 (ハルキ文庫)


大坂天満の呉服商「五鈴屋」の女衆だった幸は、その聡明さを買われ、店主・四代目徳兵衛の後添いに迎えられるものの、夫を不慮の事故で失い、十七歳で寡婦となる。四代目の弟の惣次は「幸を娶ることを条件に、五代目を継ぐ」と宣言。果たして幸は如何なる決断をし、どのように商いとかかわっていくのか。また、商い戦国時代とも評される困難な時代にあって、五鈴屋はどのような手立てで商いを広げていくのか。奔流に飲み込まれたかのような幸、そして五鈴屋の運命は? 大好評シリーズ、待望の第三弾!−裏表紙より−


前作で未亡人となってしまった幸。でも四代目とは厳密には夫婦と言えないような浅い関係だったので、特に落ち込むこともなくぼんやりとその関係は終了。

そして、今度は五代目の妻に!? という所で終わっていました。

店主となる男性が言い出したら、この時代の女性に選択権はなく、当然そういう流れになるよね〜ということです。

今度こそ、賢い幸の出番かな?と思ったら、またまた色々あるんですよね・・。

その辺りはネタバレになるので書きませんが、この時代だからこそ女性の在り方が難しいなと改めて感じる展開でした。

女性は出しゃばってはいけないんです。常に男性の後ろで陰で支えていく存在でなければなりません。ただ求められるのは子どもを産むこと。しかも後継ぎとなる男子を。

賢さは隠して、でも気遣いは大切で、家の中や外にも気を配って、でも夫より目立たないように。本当に女性って難しいです。

幸の聡明さはこの時代には損なことですね。良いアイデアを思いついても、いかに夫の面目をつぶさずに伝えるかを考えないといけませんし、前面に出て動くわけにもいきませんし、でも口を出さないと店はつぶれそう・・。

幸が男性ならとどれだけ思ったか。

最後も何とも驚きの展開になっていたので、次でどうなっていくのか楽しみなような不安なような複雑な気持ちで読み終えました。今度こそ幸の手腕が発揮されると良いのですが。


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2016年08月29日

高田郁「あきない世傳金と銀<二> 早瀬篇」

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 高田郁 著
 「あきない世傳金と銀<二> 早瀬篇」
 (ハルキ文庫)


学者の娘として生まれ、今は大坂天満の呉服商「五鈴屋」に女衆として奉公する主人公、幸。十四歳の幸に、店主徳兵衛の後添いに、との話が持ち上がった。店主は放蕩三昧で、五鈴屋は危機に瀕している。番頭の治兵衛は幸に逃げ道を教える一方で、「幸は運命に翻弄される弱い女子とは違う。どないな運命でも切り拓いて勝ち進んでいく女子だす」と伝える。果たして、「鍋の底を磨き続ける女衆」として生きるのか、それとも「五鈴屋のご寮さん」となるのか。あきない戦国時代とも呼べる厳しい時代に、幸はどのような道を選ぶのか。話題沸騰のシリーズ第二弾!−裏表紙より−


前作はじっくりゆっくり読み進めたのですが、二作目はどうしても先が気になって一気読み。最後にまた気になる終わり方をしたので、三作目が出るまでどうすればいいんだ!?とモヤモヤしています。


番頭の治兵衛から「店主の後添いに」と望まれてしまった幸。今の店主は周りから「阿保ぼん」と呼ばれるくらい、あそび回って店のことを考えない人。そんな人の奥さんになるなんて・・と、読みながら「絶対にダメ!」と思っていたのですが、この時代は女性が自分の意志で何かを決めることは簡単ではなく、周りから固められるようにして、勝手に人生が決められてしまいました。

でもまあ、賢い幸が彼を立ち直らせながら店も立て直すんだろうと思っていたらなかなかそう簡単にはいかず。

この先の展開は何を書いてもネタバレになるので難しいのですが、幸は苦労するってことです。でも想像していたような嫌な思いは何とか避けられたので、それだけは良かったですが。14歳でお嫁入りするなんてかわいそう!と思っていたのですが、ある意味それくらい子どもであったことが幸いしたわけです。


台所のことなど、店の奥向きのことばかりをしていた頃でさえ、商いについて勉強していた幸ですから、ご寮さんになるとなれば、勉強にもますます実が入り、驚くほど賢くなっていきます。

番頭さんから「商いの知恵を思いつこうと思ったら、まずは知識をたくさん身に着けることが大事」と言われて、更に勉強に力が入っていきます。

彼女の強さとかわいらしさに惚れ惚れしながら読んでいたら、あっという間に終わってしまいました。しかも驚きの展開!

後半年は待たないといけないだろうな・・。首を長くして待ちます。


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2016年05月30日

高田郁「あきない世傳金と銀 源流篇」

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 高田郁 著
 「あきない世傳金と銀 源流篇」
 (ハルキ文庫)


物がさっぱり売れない享保期に、摂津の津門村に学者の子どもとして生を受けた幸。父から「商いは詐なり」と教えられて育ったはずが、享保の大飢饉や家族との別離を経て、齢九つで大坂天満にある呉服商「五鈴屋」に奉公へ出されることになる。慣れない商家で「一生、鍋の底を磨いて過ごす」女衆でありながら、番頭・治兵衛の才を認められ、徐々に商いに心を惹かれていく。果たして、商いは詐なのか。あるいは、ひとが生涯を賭けて歩むべき道か―大ベストセラー「みをつくし料理帖」の著者が贈る、商道を見据える新シリーズ、ついに開幕!−裏表紙より−


発売されてすぐに買ったのですが、この作家さんの話は絶対に泣くだろうと思って、寝る前にちょっとずつ読み進めていました。お陰で手を付けてから数か月かかってしまいました。面白くないわけではなく、一気に読むのが勿体なくて・・。

前半はやはり号泣! 涙をぼろぼろ流しながら寝た日が何度かありました。後半は泣くことはなかったですが、主人公・幸に思い入れが強くなってしまっているからハラハラさせられて、次々読みたくなる感じでした。


幸という少女が主人公の物語です。小さな村の学者の娘として生まれた彼女は「女に学問はいらない」という時代なのがかわいそうなくらい、学問に興味をもって何でも知りたがる子どもでした。

優しい兄から色々なことを教えてもらい、少しずつ文字も読めるようになってきた幸。でも、両親は学問よりも誰かの嫁となって夫を支えて生きていくために必要なことばかりさせようとします。

ほんと、理不尽な時代です。


そんな彼女が少し大きな町・大坂の天満へ奉公に出ることになりました。敏い彼女らしい行いを繰り返しながらも下働きとして日々を過ごしていくのですが、男の子たちが番頭から読み書きや商売のことを習っているのを知って、何とかして自分も習いたいとのぞき見してしまいます。

その熱心さに気づいた番頭が、幸を目にかけるようになるのですが・・。


質素倹約が言い渡されている時代に、呉服屋が売れ行きが良いわけがなく、日々の商売はかなり苦労しています。それでも大店としての看板に傷はつけられないので、体面も保たないといけなくて、中身は火の車状態。

なかなか大変な職場ではありますが、働いている人たちが良い人が多くて、幸は比較的自由に過ごせている気がしました。口の悪い人もいますが、そこまで根に持つ感じではないので、いじめられているようには見えませんし。


物語はまだ始まったばかり。商売のことを少しずつ知っていっている幸が今後どんな人生を歩んでいくのか楽しみです。でも最後に嫌な予感しかしないような描写があったので、かなり心配でもあります。きっと2冊目以降は涙涙になるんでしょう・・。


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2015年08月17日

高田郁「蓮花の契り 出世花」

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 高田郁 著
 「蓮花の契り 出世花」
 (ハルキ文庫)


下落合で弔いを専門とする墓寺、青泉寺。お縁は「三昧聖」としてその湯灌場に立ち、死者の無念や心残りを取り除くように、優しい手で亡骸を洗い清める。そんな三昧聖の湯灌を望む者は多く、夢中で働くうちに、お縁は二十二歳になっていた。だが、文化三年から翌年にかけて、江戸の街は大きな不幸に見舞われ、それに伴い、お縁にまつわるひとびと、そしてお縁自身の運命の歯車が狂い始める。実母お香との真の和解はあるのか、そして正念との関係に新たな進展はあるのか。お縁にとっての真の幸せとは何か。生きることの意味を問う物語、堂々の完結。−裏表紙より−


1作目を読んだのは約4年前。内容は何となく覚えていましたが、細かい人間関係などは忘れてしまっていました・・。1作目を読み直してから読めば良かったと後悔しながら読み進めましたが、途中からはそんなことどうでも良いくらい話に入り込んでいました。


ふたり静」「青葉風」「夢の浮橋」「蓮花の契り」の4編が収録されています。短編なので、じっくり1話ずつかみしめるようにして時間をかけて読みました。


今回はあらすじにもあるように、実母であるお香との関係が鍵になっています。

母親であるお香は、娘の縁ともちろん共に生きていきたいと願っているわけですが、縁にとっては“捨てられた”という思いがどうしても拭い去れずわだかまりが残っているので簡単に「では一緒に暮らしましょう」というわけにはいきません。

そんな中「青葉風」でお香が亡き夫の連れ子に、ある頼みごとをし、何とか縁との関係を修復しようと画策します。“画策”という言い方をすると嫌な奴みたいに聞こえますが、お香はまっすぐな人で憎めないので、2人にとって良い方法はないか?と考えながら読んでいました。

夢の浮橋」では縁がどんな人生を選択するのかが気になっていたのに、大変な痛ましい事故が起こってしまい、先の人生を悩むよりも目の前で起きている事故と被害者たちの弔いに全ての時間を捧げることになり、その懸命な姿に涙が流れました。

そして、お香の気持ちと、お縁の気持ち、お互いに想い合っているのにうまくいかない状態なのが切なくてまた涙・・。


最後の「蓮花の契り」では正念にまた試練というか、今後の人生の選択を迫られます。簡単に「僧として生きていく」と言い切れない難しい立場の正念。彼の悩みにも涙が流れました。そこに巻き込まれるようにお縁の将来も変化することに。

この題名で結末がわかった、とおっしゃる方もいるように、“蓮花”といえば・・と考えると、2人がどんな選択肢を選んで今後の人生を決めたのかがわかりそうですね。


2作でこの物語が終わったのはとても残念です。でも、きれいな終わり方をして、お縁も正念もこれからは迷いなく生きていけそうなので、安心して本を閉じることが出来ました。


あとがきもまた素敵でした。特に最後の1文、あなたの悲しみに、この物語が届きますように。に残りの涙を持って行かれました。


これで高田さんの作品は読み終わりました。次の作品を楽しみにして首を長くして待つことにします。

<出世花>
「出世花」


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2015年05月19日

高田郁「晴れときどき涙雨 高田郁のできるまで」

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 高田郁 著
 「晴れときどき涙雨 高田郁のできるまで」
 (幻冬舎文庫)


『銀二貫』、『みをつくし料理帖』シリーズなどで大人気の時代小説作家・高田郁。その優しさと温もりに満ち溢れた作品の源流は、ここにあった!! 法曹界を志し、挫折を味わったこと。交通事故に遭い、後遺症に苦しんだ日々のこと。阪神・淡路大震災の経験―。艱難辛苦を乗り越え手にした希望とは? 文庫版あとがきを加えた、貴重な初エッセイ集。−裏表紙より−


漫画原作を書いていた頃の高田さんが、4年半に渡って連載していたエッセイを一冊にまとめた作品です。

この作家さんのことはすっかりお気に入りになり、出版されたら(文庫になったら)読んでいますが、本人のことはほとんど知らずにいました。漫画の原作を書かれていたことは知っていましたが、それ以前に法曹界を目指していたことも知らず、作家になってからも色々苦労されていたことも知りませんでした。

挫折を味わったことで、人の痛みがわかり、こんなにやさしい物語が描ける作家になれたのかもしれません。


とても短いエッセイがいくつも収められていて、さらっと読んでしまえますが、一話毎にじわ〜っと涙が溢れる感じがして、しっかりかみしめて読みたい作品でした。

自分の想いを文章にしたら、誰かに対する文句や世の中に対する不満などを書いてしまいそうですが、高田さんは違いました。自分に対する不甲斐なさや悔しさなどは書かれていますが、誰に対しても文句が書かれていません。そこがすごいと思います。


他の小説と同じように、温かく優しい涙をときどき流しながら読み終えました。彼女のように、人のことを思いやり、そっと頭をさげられるような人間になりたいと強く思いました。

人に感謝する気持ちをもっているからこそ、周りにも素敵な人が集まってきますし、うまく助けてもらえるのでしょうね。

私が今からやり直せることがあるのか?はかなり疑問ですが、日常のちょっとしたことにも目を向けて、少しでも感謝の心をもつように出来たら良いと思います。


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2015年04月08日

高田郁「あい 永遠に在り」

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 高田郁 著
 「あい 永遠に在り」
 (ハルキ文庫)


上総の貧しい農村に生まれたあいは、糸紡ぎの上手な愛らしい少女だった。十八歳になったあいは、運命の糸に導かれるようにして、ひとりの男と結ばれる。男の名は、関寛斎。苦労の末に医師となった寛斎は、戊辰戦争で多くの命を救い、栄達を約束される。しかし、彼は立身出世には目もくれず、患者の為に医療の堤となって生きたいと願う。あいはそんな夫を誰よりもよく理解し、寄り添い、支え抜く。やがて二人は一大決心のもと北海道開拓の道へと踏み出すが・・。幕末から明治へと激動の時代を生きた夫婦の生涯を通じて、愛すること、生きることの意味を問う感動の物語。−裏表紙より−

やはりこの作家さんの時代小説は読みやすいです。耐え忍ぶ中に強さもあって、自分の意志は貫く、素敵な女性が描かれています。今回はみをつくしシリーズとは違って、夫と子どもを支えて生きている女性ですが。

“蕪かじり”と称されるような貧しい農村に生まれたあいという女性。近所に住んでいた医師となった男性・関寛斎と夫婦となり、彼を支えて生きていました。

少女の頃から苦労をしていたあいは、苦労の中からうまく良い面を見ることができる前向きな性格だったため、少々の苦労も夫を叱咤激励したりそっと見守ったりしながら乗り越えていきます。

子どもにも恵まれ、12人の母となりますが、この頃の子どもは本当によく亡くなっていたので、半分しか自分より長生きしてくれませんでした。落ち込んだり、励まされて立ち直ったりを繰り返しながら、金婚式を迎えたあいは、夫の考えに賛同し、北海道へと旅立ちます。

未開発の地であった、北海道を開拓して余生を送ろうとしたのですが・・。


関寛斎という医師は実在の人物だそうで、あいも実在していました。高田さんが、関寛斎ではなく妻にスポットを当てて書くのはすごく納得できることです。

1冊でまとめてしまったのが残念なくらい、もっと細かく深く描いてもらいたかった部分がたくさんありました。子どもたちとの関わりはもっと知りたかったです。特にあいが頼りにしていたというスミや、薬学の道に進みそうだったテルについてはもっと書いてもらえたらよりあいの気持ちが理解できた気がします。また、関寛斎という人物についてももう少し詳しく知りたかったです。彼の意志の固さや、医療に対する姿勢などはわかりましたが、人となりをもっと知りたかったです。


彼女の生涯は、苦労も悲しみも多かったのですが、これほどまでに信じ合って愛し合える人と添い遂げられた所はとてもうらやましかったです。幸せな人生といえるのかもしれません。

彼女と共に生きたような気持ちになるくらい入り込んで読み切ることができました。

印象に残ったのは、人たる者の本分は、眼前にあらずして、永遠に在りという言葉です。眼の前のこと、今日明日のことだけを見ていてはいけない、将来のこと未来のことを見据えて生きていくのが、人として生きるということ、という意味です。なかなか出来ないことですが、こんな風に考えて生きられたら、人から尊敬されるような偉人として名を遺せるのかもしれません。


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2014年08月26日

高田郁「天の梯 みをつくし料理帖」

天の梯

  高田郁 著
 「天の梯 みをつくし料理帖」
 (ハルキ文庫)


『食は、人の天なり』―医師・源斉の言葉に触れ、料理人として自らの行く末に決意を固めた澪。どのような料理人を目指し、どんな料理を作り続けることを願うのか。澪の心星は、揺らぐことなく頭上に瞬いていた。その一方で、吉原のあさひ太夫こと幼馴染の野江の身請けについて懊悩する日々。四千両を捻出し、野江を身請けすることは叶うのか!? 厚い雲を抜け、仰ぎ見る蒼天の美しさとは!?「みをつくし料理帖」シリーズ、堂々の完結。−裏表紙より−

とうとう最終巻。本当に寂しくて、読み終わるのが勿体無くて、1日1話ずつ丁寧に読みました。毎晩涙でボロボロになってから眠っていました・・。


結び草」「張出大関」「明日香風」「天の梯」の4編が収録されています。

前半は、今までと変わりない感じで、つる家での様子が描かれていて、これで本当に終われるのか?と不安になるくらいでした。特に野江ちゃんの身請けがどうやって行われるのか、澪はどうするつもりなのかが気になって、でもその問題はほぼ進まないままページだけが過ぎていきます。

この作家さんなら絶対にキレイに終わらせてくれるはず、と信じていましたが、だんだん不安になりました。

澪は、つる家にべったりではなく、少し離れて時々手伝う感じでつる家の料理人を続けながら、自分でも商売をしていきます。でもこれでは身請けに必要な四千両なんてなかなか貯まるはずもなく、貯めたお金を見てはため息をつく日々が続きます。


野江ちゃんの身請けという大きな問題もありますが、他にも芳の息子が料理人として復活できるのか?という問題もありました。その話でも芳の気持ちが辛くて、澪の芳を想う気持ちも辛くて、涙が止まりませんでした。

もちろん、この問題もキレイに解決させてくれ、最後には晴々した涙を流して終わりました。


野江ちゃんのことはどうやって解決したのか?や、澪自身の人生はどうなっていくのか?については書きませんが、これもキレイに解決して、これからも苦難は続くでしょうけどきっと乗り越えて幸せになってくれると信じられる終わり方をしました。

今回も嬉しい涙がたくさん流れました。

読み終わったとたん「ありがとうございました!」と言いたくなりました。このシリーズに出会えたこと、最後まで読めたことに感謝感謝です。


今回は、澪の親友・美緒さんが言った言葉に涙しました。「澪さん、周りのひとの気持ちばかり考えずに、澪さん自身の幸せを考えて」本当にそうです。澪は今まで自分を後回しにして生きてきたのですから、これからは自分の幸せも考えて生きてもらいたいものです。


どうやら、続編というか番外編のような物を書いて下さるそうなので、それを楽しみにしながら、もう一度1作目から読みなおそうと思います。


<みをつくし料理帖>
「八朔の雪」
「花散らしの雨」
「想い雲」
「今朝の春」
「小夜しぐれ」
「心星ひとつ」
「夏天の虹」
「残月」
「美雪晴れ」

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2014年02月21日

高田郁「美雪晴れ みをつくし料理帖」

美雪晴れ

  高田郁 著
 「美雪晴れ みをつくし料理帖」
 (ハルキ文庫)


名料理屋「一柳」の主・柳吾から求婚された芳。悲しい出来事が続いた「つる家」にとってそれは、漸く訪れた幸せの兆しだった。しかし芳は、なかなか承諾の返事を出来ずにいた。どうやら一人息子の佐兵衛の許しを得てからと、気持ちを固めているらしい―。一方で澪も、幼馴染のあさひ太夫こと野江の身請けについて、また料理人としての自らの行く末について、懊悩する日々を送っていた・・・。いよいよ佳境を迎える「みをつくし料理帖」シリーズ。幸せの種を蒔く、第九弾。−裏表紙より−


色んなことが前進した巻です。

今回も、前回同様、悲しい涙よりも嬉しい涙がたくさん流れました。


神帰月」では、芳が大きな決断をします。これで彼女は幸せになれそうで、嬉しくなりました。ただ、澪は寂しいですけど。そして、芳の代わりとなる新しいお運びさんが登場します。大きな体を持つお臼という名前の女性。口の悪い客には「下足番には妖怪、お運びさんには相撲取りを雇ったのか?」とまで言われてしまうのですが、明るい彼女はうまくみんなと溶け込めたようです。


美雪晴れ」では、芳と過ごす最後のお正月を迎えることになります。つる家の主人から「輿入れまでの期間はうちで過ごしてほしい」と言われたため、住み慣れた長屋も出ることに。身の回りで大きく変化が起きる話でした。つる家の主人が寂しがる様子がたまりませんでした。


華燭」では、芳と柳吾の結婚祝いの膳を作ることになります。大好きな芳のため、温かくて晴れやかな食事を用意する澪。この話で、芳の息子・佐兵衛にも大きな転機が訪れそうな予感がありました。更に、野江ちゃんの姿をこっそり見る機会にも恵まれ、澪は決意を新たにします。


ひと筋の道」では、野江ちゃんを見受けするため、奮闘する澪の姿が描かれています。かなり苦労をすることになる澪ですが、周りの人や、思いがけない人からの助言や手助けによって、何とか乗り越えることができました。最後には、ある人のことを再確認というか、改めていつもそばにいてくれたんだ、と気づかされることになります。これは、嬉しい展開でした。


野江ちゃんを見受けするという大きな目標以外に、澪には料理人としての悩みも出てきます。一流料亭で修業をし、後世に名を残すような立派で高級な料理を作って技を磨いていくのか、それとも今のように庶民に愛されるお手頃価格で満たされ癒されるような料理を作っていくのか。

澪は自分自身もどうしたいのかわからず、ずっと悩み続けています。この問題も、最後には少し光明が見えた感じで、次の巻では大きく話が動きそうです。・・・というか、次で終わりなのですが。


次の最終巻は8月に発売されるそうです。楽しみです。でも、このシリーズが終わってしまうのは本当に寂しいです・・。


<みをつくし料理帖>
「八朔の雪」
「花散らしの雨」
「想い雲」
「今朝の春」
「小夜しぐれ」
「心星ひとつ」
「夏天の虹」
「残月」


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2013年12月18日

高田郁「ふるさと銀河線 軌道春秋」

ふるさと銀河線

 高田郁 著
 「ふるさと銀河線 軌道春秋」
 (双葉文庫)


両親を喪って兄とふたり、道東の小さな町で暮らす少女。演劇の才能を認められ、周囲の期待を集めるが、彼女の心はふるさとへの愛と、夢への思いの間で揺れ動いていた(表題作)。苦難のなかで真の生き方を追い求める人びとの姿を、美しい列車の風景を織りこみながら描いた珠玉の短編集。−裏表紙より−


「お弁当ふたつ」「車窓家族」「ムシヤシナイ」「ふるさと銀河線」「返信」「雨を聴く午後」「あなたへの伝言」「晩夏光」「幸福が遠すぎたら」の9編が収録されています。


「みをつくし料理帖」シリーズでお馴染みの作家さんですが、現代物は初めて読みました。

舞台が現代でも、軟らかく温かい雰囲気は同じで、とても読みやすかったですし、感動もしました。

どの話も良かったのですが、特に「お弁当ふたつ」「あなたへの伝言」「晩夏光」の3編が好みでした。


お弁当ふたつ」は、リストラされたことを打ち明けてくれなかった夫に対し、妻が取った行動を描いています。将来の不安を抱えながらも、妻は夫を想う気持ちをお弁当に詰めて渡します。読み終わると温かな気持ちになれる作品です。


あなたへの伝言」は、アルコール中毒から立ち直ろうと必死で生きる女性の話。最愛の夫と別れて暮らしながらも、お互いを想い合いながら、障害と闘っていく姿は勇気づけられる思いがしました。


晩夏光」は、アルツハイマーに罹ってしまった女性の話。これは最後に泣いてしまいました。アルツハイマーって、周りはもちろん、本人も本当につらい病気なんですよね。身近にいないのであまり実感がわきませんが、何とか病気に抗おうとする女性の姿と、母親を想う息子の気持ちが感動しました。


全編通して、きれいな情景が浮かぶようになっていますし、美味しそうな料理も出てきます。現代物も良いなと改めて思いました。また新しい作品が書かれることを楽しみに待つことにします。


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2013年06月22日

高田郁「残月 みをつくし料理帖」

残月

 高田郁 著
 「残月 みをつくし料理帖8」
 (ハルキ文庫)


吉原の大火、「つる家」の助っ人料理人・又次の死。辛く悲しかった時は過ぎ、澪と「つる家」の面々は新たな日々を迎えていた。そんなある日、吉原の大火の折、又次に命を助けられた摂津屋が「つる家」を訪れた。あさひ太夫と澪の関係、そして又次が今際の際に遺した言葉の真意を知りたいという。澪の幼馴染み、あさひ太夫こと野江のその後とは−(第一話「残月」)。その他、若旦那・佐兵衛との再会は叶うのか? 料理屋「登龍楼」に呼び出された澪の新たなる試練とは・・。雲外蒼天を胸に、料理に生きる澪と「つる家」の新たなる決意。希望溢れるシリーズ第八弾。−裏表紙より−


前作で悲しい結末を迎え、涙涙だったわけですが、今回は流す涙も少なく、かなり前向きに明るくなれる作品でした。

気になっていた、野江ちゃんの安否については「残月」で明らかにされます。又次さんの命は無駄にならずに済んだわけですが、やっぱり色んな場面で又次さんのことを思い出すつる家の人たちの様子が痛々しくて、読みながらウルウルしてしまいました。

彼岸まで」では、芳の息子である若旦那・佐兵衛の行方が一気に明らかになります。芳の気持ちを思うと辛かったですが、少し前進できて良かったです。まだまだ不安ではありますが。

みくじは吉」では、また新たな試練が。しかも「登龍楼」絡みの試練。詳しくは書きませんが、今後に大きく影響がありそうな話でした。

寒中の麦」では、澪ではなく芳に素敵なことが起きました。いつもなら芳が澪の心配をするのですが、この話では澪が芳のことを心配し、芳が幸せになるために送り出す決心をします。澪の覚悟と芳の今後の人生に嬉し涙があふれました。


看板娘(?)となったりうさんの「生きていて良かった、と自分で思えることが、何より大事なんですよ」というセリフが心に響きました。この言葉のように芳も澪も幸せになってもらいたいものです。


澪だけでなく、つる家にも新たな展開がありそうです。今までのように暗い展開では無く明るい未来が待っていそうな嬉しい展開。ちょっと不安もありますが。

ふきちゃんもどんどん成長していますし、野江も前向きに頑張る覚悟を決めているようですし、今後がますます楽しみです。


ただ一つ残念なのは「よぉ、下がり眉」のセリフが聞けないのと、悩んでいる澪を助けてくれていた存在がいなくなったこと。何かぽっかり穴が開いたような、寂しい気持ちで読みました。


最後には必ず全員で幸せな人生を歩んでいけると信じて、次も読んでいくことにします。


<みをつくし料理帖>
「八朔の雪」
「花散らしの雨」
「想い雲」
「今朝の春」
「小夜しぐれ」
「心星ひとつ」
「夏天の虹」


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2012年05月25日

高田郁「みをつくし献立帖」

みをつくし献立帖

 高田郁 著
 「みをつくし献立帖」
 (ハルキ文庫)


大好評「みをつくし料理帖」シリーズで登場した料理をあなたのご家庭に!!「はてなの飯」「ありえねぇ」など、本編ではご紹介出来なかったレシピを初公開。澪がつくり出す料理を著者自らが完全再現。また、つる家の間取り図や書き下ろしエッセイなど余すところなく収録。そして、ここでしか読めない、澪と野江の幼き日の思い出を描いた書き下ろし短篇小説「貝寄風」を特別収録した豪華なレシピ本。「みをつくし料理帖」ファン待望の一冊!!−裏表紙より−


「みをつくし内緒噺」として、このシリーズの裏話などが20話書かれています。誕生秘話とか、登場人物の名前の由来など、ファンにはたまらない内容です。

レシピと共に気になっていた料理のカラー写真も載っていて、本当に美味しそうです。いつか作ってみたいと思いながらも、澪のように心をこめて作るのが苦手な私に、愛情たっぷりな料理の再現ができるか??かなり心配です。

レシピ本といえば、大きなサイズで出されることが多いのですが、今回は文庫サイズ。これまた嬉しい心配りだと思いました。シリーズと共に並べられますからね〜。ナイスな意見を出してくれた書店員さんに感謝です。

料理の写真には今までに出てきた名台詞が添えられていて、それを読みつつ物語を思い出せてくれます。誰の言った言葉なのかも書かれていて、懐かしく思い出しながら見ました。もう一度始めから読み直したくなりました。


つる家の間取り図も描かれてあり、ちょっと想像と違っていて面白かったです。「意外と広いな」と感じました。


書き下ろしの短篇ではまた泣きそうに・・。今の境遇を知っているだけに辛い内容になっています。でもまだ幼い澪と野江ちゃんの幸せな日々を読むことができたのはうれしかったです。


全体を通して、この作家さんの考えや人柄がよくわかるような内容でした。とても優しい温かい人なんだろうな・・と。この人なら絶対に澪たちを不幸にして終わらせるようなことは無い!と、確信がもてた気がしました。

今は辛くても、最後までついていこうと決めました。


<みをつくし料理帖>
「八朔の雪」
「花散らしの雨」
「想い雲」
「今朝の春」
「小夜しぐれ」
「心星ひとつ」
「夏天の虹」


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2012年03月21日

高田郁「夏天の虹 みをつくし料理帖」

夏天の虹

 高田郁 著
 「夏天の虹 みをつくし料理帖7」
 (ハルキ文庫)


想いびとである小松原と添う道か、料理人として生きる道か・・澪は、決して交わることのない道の上で悩み苦しんでいた。「つる家」で料理を旨そうに頬張るお客や、料理をつくり、供する自身の姿を思い浮かべる澪。天空に浮かぶ心星を見つめる澪の心には、決して譲れない辿り着きたい道が、はっきりと見えていた。そして澪は、自身の揺るがない決意を小松原に伝えることに−(第一話「冬の雲雀」)。その他、表題作「夏天の虹」を含む全四篇。大好評「みをつくし料理帖」シリーズ、<悲涙>の第七弾!!−裏表紙より−

このあらすじを読んで<悲涙>という言葉にドキドキしながら読み始めたのですが、こんなに予想外の悲涙を流すことになるとは・・。

前作の終わりに澪は小松原との縁談を断りそうな雰囲気だったので、澪の進む道は料理だろうと予想していましたが・・。

冬の雲雀」での小松原の対応はかっこよかった!あまり好きでは無かった彼のことが結構好きになりました。良い男だったんだね〜。小松原の言葉や態度と、芳の澪を想う気持ちが切なすぎて、更に澪が小松原を想って苦しむ様子が辛くて、いきなり涙・・の話でした。

忘れ貝」では牡蠣を使って新しい料理を作ろうとする澪。寝る間も惜しんで料理を考える澪を見守る芳の姿にまた涙。小松原のことを忘れられない澪の想いも切なくて・・。

一陽来復」ではまた澪に試練が。次から次へと降りかかる試練に涙が止まりませんでした。でも、周りからの支えや叱咤激励によって前向きに立ち向かうことにした澪。思わず応援してしまう展開でした。

そして「夏天の虹」 読み終わったときは何も感想が浮かびませんでした。ただただ、呆然としてしまって。それくらいの衝撃がありましたし、泣き疲れてボロボロ状態になってしまいました。澪の今後がどうなるのか・・どうか澪の人生が明るい物になるようにと願わずにはいられませんでした。


読み終わって表紙を見てまた涙・・。あまりにも切ない絵です。しばらく読み返したくないと思う作品です。

とても気になる展開なのに、次は一年後まで出版されないとか。待ちきれません!

<みをつくし料理帖>
「八朔の雪」
「花散らしの雨」
「想い雲」
「今朝の春」
「小夜しぐれ」
「心星ひとつ」

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2011年08月15日

高田郁「心星ひとつ みをつくし料理帖」

心星ひとつ

 高田郁 著
 「心星ひとつ みをつくし料理帳」
 (ハルキ文庫)



翁屋の主人・伝右衛門がつる家を訪ねてきて、吉原にある空き店舗で“天満一兆庵”を再建しないか・・と澪にもちかけた。一方、登龍楼からは登龍楼の一つの店舗を居抜きでつる家に買わないか・・ともちかけられた。登龍楼で働く、ふきの弟・健坊もつる家に移しても良いとまで提案され、どちらを選ぶか澪は決断を迫られることに−「天つ瑞風」他「青葉闇」「時ならぬ花」「心星ひとつ」計4話収録


1話目は珍しく泣かずにすんだので、このままいけるか?と思ったんですが、そうはいかず・・。2話目以降号泣・・でした。


今回の澪は、2つの選択肢からどちらかを選ばないといけないという展開がありました。


天つ瑞風」では、天満一兆庵を再建したら野江ちゃんを見受けすることもできるし、料理人としても更に大きくなれるし一流の腕にもなれる、登龍楼を買い取ってつる家を大きくすることはふきちゃんのためはもちろん種市にとっても嬉しいことに違いない・・と悩むことに。

澪の本当の気持ちは「このままの状態でつる家を続けたい」ということなのですが、一流の料理人になるためには今のままではダメだとある料理人から言われたことが引っかかり、決断することができずにいました。

そんなとき、手伝いに来ていたりうさんが「与えられた器が小さければ、自分の手で大きくすりゃあ済むことですよ」(中略)「精進を続けるひとに『ここまで』はないんですよ。『ここまで』かどうかは、周りが決めることではなく、自分自身が決めることでしょう」 と諭してくれて澪は決断することができました。


この話では、久しぶりに野江ちゃんと再会します。ふすま越しではありますが言葉を交わすこともできました。野江ちゃんは「どんなに辛いことがあったかて、生きて生きて、生き抜く、と決めた」と心強い言葉を口にし、澪は改めて強く生きていく決心をしました。


時ならぬ花」「心星ひとつ」の2話では、小松原さん絡みで決断を迫られることに・・。彼から澪はあることを言われます。小松原の言葉はネタバレになるから書きませんが、彼らしい素敵な言葉。でも澪の気持ちがわかってない!

この決断は本当に難しくて、苦しむ澪がかわいそうでなりませんでした。どちらに決断しても苦しい・・。読んでいて胸が痛い思いがしました。

澪に掛けた源斉先生の言葉は「悩み、迷い、思考が堂々巡りしている時でも、きっと自身の中には揺るぎないものが潜んでいるはずです。これだけは譲れない、というものが。それこそが、そのひとの生きる標となる心星でしょう」

澪の中にある“心星”を探してそれを目指して生きていけば良いと背中を押してくれました。でも澪が本当に望んでいることは、この時代では無理なことなわけで・・。

澪がどんな決断を下すのかはわかりませんが、どんな決断をしても応援していく!と決意しました。



<みをつくし料理帖>
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2011年04月06日

高田郁「出世花」

この作家さんのデビュー作だそうです。


出世花

 高田郁 著
 「出世花」
 (祥伝社文庫)



不義密通を犯した妻を成敗するために幼い娘を連れて旅を続けていた矢萩源九郎は、ある寺で無念の死を遂げてしまう。寺に引き取られた娘・お艶は、“縁”と名前を変え、三昧聖として生きていくことになった。「出世花」「落合蛍」「偽り時雨」「見送り坂暮色」4編収録


お艶の成長が4つの話に書かれています。


“艶”という名前を嫌った父親からの遺言で、寺の住職・正真は同じ読み方でも字を変えて“縁”と少女に名づけます。

縁は父親の遺体がきちんと清められて浄土へ送ってもらったことを見て感動するのでした。

寺で暮らすうちに遺体を清める仕事を手伝うようになり、三昧聖という身分をもらい、名前も“正縁”に変えて働きはじめます。

遺体と向き合う姿を見た人たちが感動し、それが評判となって「三昧聖に湯灌してもらうと極楽浄土へ旅立てる」と言われるようになりました。そして、遠方からも正縁に依頼がくるようになります。


この作家さんの話は泣かずには読めません。今回も話一つ一つで号泣してしまいました。

正縁は、父親に先立たれ、母親にも捨てられ、決して恵まれているとは言えない環境ですが、寺の住職を始め、修行中の青年僧・正念や毛坊主と呼ばれる3人の男たち・・とたくさんの人たちにかわいがられ守られて生きています。

「湯灌」という亡くなった人の身体を清める仕事が題材になっているので、全体的に思い雰囲気ですが、日常のちょっとした出来事や出てくる人たちの言動にホッとできるような優しい気持ちになれる作品でした。

遺体を清める仕事・・なかなかできるものではありません。大変な仕事だと頭が下がる思いで読みました。


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2011年03月17日

高田郁「小夜しぐれ みをつくし料理帖」

小夜しぐれ

 高田郁 著
 「小夜しぐれ みをつくし料理帖5」
 (ハルキ文庫)



伊勢屋の娘・美緒が、店の準備をしていた澪の元を訪れ、いきなり泣き始めた。事情を聞くと美緒の父親である伊勢屋の主・九兵衛が、美緒に縁談を進めているらしい。相手は美緒が想いをよせている医師・源斉ではないということで泣き続ける美緒をどう慰めて良いのか悩む澪。−「小夜しぐれ」他「迷い蟹」「夢宵桜」「嘉祥」計4話収録


美緒に縁談が・・。父親も源斉医師との結婚を応援していたはずなのに、なぜ急に気持ちが変わったのか・・・それは「夢宵桜」を読めばわかるようになっています。つまり娘のことを想っている、傷つくのを見たくないということなんですが、その気持ちが美緒に伝わるわけもなく。

でも最後には父親の気持ちがわかり、父親の縁談話をのんで、結婚することになります。結婚前に澪に言った言葉に涙が。「あなたを嫌いになれれば良いのに。心から憎めれば良いのに」

澪の鈍感さに腹が立つようなもどかしいような気持ちになってしまいました。

迷い蟹」では種市の元妻が突然、店にやって来ます。そして過去に戻ってしまった種市。娘の復讐をしようとしますが・・。

種市の娘・つるがなぜ亡くなったのか?が語られます。やっと澪たちのお陰で心の傷が癒えてきたのに元妻の出現で、心を乱されます。落ち込む種市を必死で守り励ます澪とふき。親子の絆を改めて思い出させてくれる話でした。


夢宵桜」では野江ちゃんとの再会が。吉原で花見の宴で出す料理を作るように頼まれた澪。野江ちゃんに会えるかもしれないと喜んで引き受けるのですが、吉原という特殊な場所で、舌の肥えた客を相手にどんな料理を出せばいいのか・・悩んでしまいます。

小野寺や源斉にヒントをもらいながら出した料理は春らしく、華やかな物になりました。でも、チラッと見かけた野江ちゃんの姿を見て、改めて近いのに遠い距離を感じ、いつになったら身請けできるのか落ち込んでしまう澪でした。


嘉祥」は、小松原が主人公となって話が進みます。謎に包まれた彼の日常を垣間見ることができてちょっとうれしくなりました。

小松原の妹が兄の恋を応援?するような展開にもなり、ますますシリーズの続きが楽しみになる終わり方でした。


<みをつくし料理帖>
「八朔の雪」
「花散らしの雨」
「想い雲」
「今朝の春」


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2011年02月01日

高田郁「銀二貫」

銀二貫

 高田郁 著
 「銀二貫」
 (幻冬舎文庫)



大坂の寒天問屋・井川屋の主・和助は、目の前で仇討にあって父を殺された鶴之輔を銀二貫で救った。その金は、大火で焼失した天満宮を再建するために集めた大金だった。引き取られた鶴之輔は井川屋で丁稚として奉公することに。侍の子から、商人の生活へ一変し、厳しい修行にも耐えていた。様々な人との出会いに感謝しながら、いつか天満宮を再建することを夢見る。


この作家さんの作品は泣けますね・・。「この展開は泣かずにいられないな」と構えてしまうと意外と泣けないものなんですが、泣いてしまうもうやだ〜(悲しい顔)


寒天問屋の主・和助が金の工面に行って、茶店で休んでいる所から話は始まります。大火で自分の店は焼け残ったため、焼失した天満宮を建て直すために寄進するはずの金を工面しに行ったのですが、目の前で起きた仇討事件を見かねて、その金を相手に渡して親子を助けます。

父親がすぐに死亡してしまったため、残された息子を引き取ることにしたのでした。初めは寒天を作る“寒天場”という過酷な労働を強いられる所に預けられ、ある程度、侍の子どもから商人の作法を仕込まれた状態で、井川屋へ。

和助は厳しいけど優しく松吉を守ってくれますが、番頭の善次郎は“寄進するべき金を掛けた子ども”という意識が消えず、度たび、厳しく当たるのでした。

同じ丁稚の梅吉とも仲良くなり、商売のことも少しずつ覚えてきて充実した毎日を送る松吉。

真帆家という料理屋の主人・嘉平とも知り合い、寒天について様々なことを教えてもらい、更に自分の仕事に誇りをもちます。その愛娘・真帆とも仲良くあそぶように・・。

ところが、幸せな日々は長く続きません。その後も何度となく災難が襲いかかり、周りの人たちの人生を狂わせていきます。


侍の世界で暮らしていた松吉は、商人の心意気も、言葉使いも、所作も何もかも違うことにとまどいます。苦労しながらも、周りの人に支えられ、嫌われている番頭さえも支えてくれて、どんどん大きく立派な商人になります。

松吉と同じように私も商人について色々教わった感じがしました。

和助を始め商人たちの心意気は、本当にかっこよかった。客に頭を下げるけど、間違ったことは違うと言い、それでも納得しないような相手には取引をやめる。自分の信念は曲げない。信用を第一に商売をする。

困っている人にはポンと金を渡し、でも自分たちは節約。

本当に素敵な人たちばかりでした。


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2010年11月10日

高田郁「今朝の春 みをつくし料理帖」

高田郁著 「今朝の春 みをつくし料理帖

(ハルキ文庫)



毎年発表されるはずの料理番付が今年は発表されなかった。つる家と登龍楼の順位が決められなかったのがその理由だという。料理番付を発行している出版社から登龍楼と同じ食材を使って料理対決をしないか?と誘いを受けた澪。難しい食材に悩みながらも作った澪の渾身の料理とは・・−「今朝の春」他「花嫁御寮」「友待つ雪」「寒紅」計4編収録


料理に順位をつけられることにあまり気が進まなかった澪ですが、これが評判になったら芳の行方不明の息子・佐兵衛も店に来るかもしれない・・と言われてやる気になります。

お題は寒鰆。家庭的な料理はいくつでも思いつけるこの魚をどのようにして、客の前に出すか?日常のつる家の料理も作りながら献立を考えます。

勝ちにこだわる気持ちと、客を喜ばせる料理を出したいという二つの思いに揺れる澪の様子が痛々しくて、澪の周りの人たちと同じように息をつめるようにして応援してしまいました。


花嫁御寮−ははきぎ飯」は、大店伊勢屋の娘・美緒が大奥へ奉公にあがることになり、包丁の使い方を澪に習いにやってくる話です。澪と美緒、字は違っても同じ名前の二人の少女の辛い、でもほんのり淡い恋の話。かわいそうな部分も多くて、思わず涙が・・・。昔は身分とか格式とか、本人同士ではどうにもできない問題があって本当にかわいそうです。

友待つ雪−里の白雪」では、つる家の常連客である戯作者・清右衛門が吉原のあさひ太夫を題材に戯作を書くことになり、取材を始めます。少しずつ明らかになる野江ちゃんの過去に澪は心を痛めます。

寒紅−ひょっとこ温寿司」では、おりょうの夫・伊佐三に浮気疑惑が浮上します。おりょうも息子の太一もどんどん弱っていき、周りの人たちも怒り心頭・・。でもこれには深い訳が・・。


今回も涙無しでは読みきれない話ばかりで、一気読みでした。


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「八朔の雪」
「花散らしの雨」
「想い雲」


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2010年11月09日

高田郁「想い雲 みをつくし料理帖」

高田郁著 「想い雲 みをつくし料理帖

(ハルキ文庫)


江戸の夏といえば泥鰌や鰻。でも澪や芳は大坂で食べていた鱧を懐かしんでいた。江戸ではなかなか手に入らない鱧は、一流の料理人でも捌くのが難しいため、ほとんど食べることが無い。そんな鱧を「あさひ太夫に食べさせたい」という馴染み客のために吉原の翁屋で料理することになった澪だったが・・−「想い雲 ふっくら鱧の葛叩き」他「豊年星 「う」尽くし」「花一輪 ふわり菊花雪」「初雁 こんがり焼き柿」計4編収録


鱧にそこまで思い入れが無い私には知らないことばかりで驚きました。鱧ってそんなに獰猛な魚なんだ〜とか、うなぎのように捌けば良いわけじゃないのね〜とか・・。

幼馴染の野江ちゃんのいる吉原「翁屋」で料理することができるとあって、気持ちが高ぶる澪。でも、澪を一目見た主人からは「女が作った物なんか食べられるか!」といきなり怒鳴られます。家では女に料理をさせて当然と思っているのに、料理人は男性ばかり・・。何だか理不尽な話です。

最後には翁屋で働く女性の粋な計らいによって、野江ちゃんと嬉しい対面がはたせます。これも涙涙のお話でした。


豊年星 「う」尽くし」では、行方不明になっている芳の息子・佐兵衛の消息がつかめかけます。吉原の女郎に入れあげて店を潰した?女郎を殺した?・・という悲しい出来事を聞かされ、心労のあまり倒れてしまう芳。澪は必死で支えます。

花一輪 ふんわり菊月花」では、つる家が以前店を構えていた場所に同じ名前の料理屋が開店されました。しかも女料理人がいるという。澪よりも見た目が良いので人気になった偽つる家でしたが、食中毒事件を起こしてしまい・・。本家つる家にも影響が出てしまったため、澪たちはまた窮地に立たされます。

初雁 こんがり焼き柿」では、下足番・ふきの弟・健が奉公先から逃げ出して行方不明になってしまいました。つる家の人たちは総出で捜し回りますが見つからず、ふきは全く食べ物を受け付けなくなってしまいます。そんなふきに澪は柿を焼いて食べさせるのです。


今回も泣かずに読むことができないくらい、感動する話ばかりでした。澪の心に浮かんだ恋心の行方も気になりますし、続きも一気読みしそうです。


<みをつくし料理帖>
「八朔の雪」
「花散らしの雨」

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今読んでいるのは・・
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2010年10月28日

高田郁「花散らしの雨 みをつくし料理帖」

高田郁著 「花散らしの雨 みをつくし料理帖

(ハルキ文庫)


元飯田町に移転し新たに開店した「つる家」では、店主・種市の負担を減らすために下足番としてふきという少女を雇った。よく働くふきをみんなは可愛がるのだが、同じ頃に有名料理店で澪の創作料理を真似した料理が出されるようになった。更に考案中の料理まで真似されるようになり澪は不安になってしまう−「俎橋から−ほろにが蕗ご飯」


腰が悪い種市とあまり体力のない芳の二人に負担をこれ以上かけるわけにはいかない・・ということもあって、口入屋から持ち掛けられた下足番の少女を雇うことにした澪。

この少女は澪と同じように早くに両親を亡くしているということで親近感を覚え、ますます可愛がっていたのですが・・。

前回嫌がらせをされた料理店から離れたので、もう妨害されることもないだろうと思っていたのに次々真似をされると澪も我慢できなくなり、直接交渉に行くことに。本当に気の強い澪です。


花散らしの雨−こぼれ梅」では、幼馴染の野江ちゃんが斬られて怪我をしたということで、味醂の絞り粕(こぼれ梅)で元気づけようとします。会いたいけど会えない、悲しい関係にある二人のちょっとした会話が涙を誘う話でした。

一粒符−なめらか葛饅頭」では、店を手伝ってくれていて澪のお隣さんでもあるおりょうの息子・太一が麻疹にかかってしまいます。麻疹は昔、命を落としかねない大病で、おりょうにまで移ってしまい、澪と芳が必死で看病します。

銀菊−忍び瓜」は、淡い恋の話。澪と同じ名前の少女・美緒が澪がお世話になっている源斉医師に恋心を抱き、勝手に澪にやきもちを焼きます。澪もちょっと恋をし始めた感じ・・。何だかせつない話でした。


美味しそうなご飯たちと、静かに流れる物語、とても心地よく読めました。


<みをつくし料理帖>
「八朔の雪」


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今読んでいるのは・・
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2010年10月21日

高田郁「八朔の雪 みをつくし料理帖」

高田郁著 「八朔の雪 みをつくし料理帖

(ハルキ文庫)


色んなブログで感想を見ていて「面白いのかも」と思いつつ、手が伸びていなかった本です。


神田御台所町にある蕎麦屋「つる家」で働く澪は、故郷の大坂で幼い頃両親を水害で亡くし、天涯孤独だった。偶然出会った料理屋のおかみと共に江戸へ来た澪は、大坂と江戸の味の違いに戸惑いながらも、天性の味覚を頼りに日々精進を続けている。店を任されるようになり、苦労しながらもやっと認めてもらえた頃、名料理店から非道な妨害を受けるようになる・・。


天涯孤独でかわいそうな身の上だけど周りの人たちに恵まれている澪。幼くして両親を亡くしてしまってさまよっていたのは本当に可哀そうでした。でも、それ以後は、良い人に守られていてうらやましいくらいです。

周りに良い人が集まってくるのは、澪が素直で優しい性格だからでしょう。でも、ちょっと負けん気が強くて、短気な所もあって、完璧な人間・・というわけでもない所が私には好感もてました。

天性の味覚をもっていて、それを武器に江戸で成功しようとがんばる澪。大坂とは水の味が違うとか・・。今でもそれは一緒ですね。 私みたいに凡人の舌を持っている人間にはきっと気づかない味の違いでも料理人はこだわらないと成功しない。

出汁をとることさえ難しい。

東京の料理の味が濃いのは、この時代からなんですね。肉体労働者が多いから・・だとか。なるほど・・と感心してしまいました。


狐のご祝儀−ぴりから鰹田麩」では、まだ江戸の味に慣れない澪がしょうゆ辛い味に悩み、どうすれば江戸の人たちに好まれる味が出せるのか・・創意工夫します。

八朔の雪−ひんやり心太」では澪の身の上話が語られます。

初星−とろとろ茶碗蒸し」では“つる家”を任されることになった澪が、出汁の取り方を工夫し、苦労を重ねてやっと自分でも納得のいく味を出します。そしてそれを茶碗蒸しとして客に提供し、とうとう料理の番付にのるまでに・・。

夜半の梅−ほっこり酒粕汁」では、放火事件が起き“つる家”が焼け落ちてしまいます。落ち込む店主と澪。ある人の助けもあって、屋台で再開することになりました。


要所要所で泣きそうな場面があって、何度も涙を拭かないといけない話ばかりでした。

出てくる人たちも良い人ばかりで、蕎麦屋“つる家”の店主・種市を始め、客にも恵まれている澪がちょっとうらやましく感じる所もありました。


シリーズ化しているので、続きも楽しみに読もうと思います。


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今読んでいるのは・・
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