2015年07月17日

リヴィア・J・ウォッシュバーン「焼きたてマフィンは甘くない」

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 リヴィア・J・ウォッシュバーン 著
  赤尾秀子 訳
 「焼きたてマフィンは甘くない」お料理名人の事件簿5
 (ヴィレッジブックス)
 


フィリスは元教師ばかりが集まる下宿のオーナー。待ちに待った収穫祭の料理コンテストも、秋の恵たっぷりのマフィンで優勝間違いなし。ところが当日、飾り用のカカシがぽつんと取り残されているのを発見する。持ちあげるといやに重たい・・・それもそのはず、入っていたのは男性の死体だった!口の中には、なぜかフィリスの特製マフィンが―おばあちゃん探偵があばく、驚きの真犯人とは?―裏表紙より―

このシリーズはもう発売されないのかと思っていたら、違う出版社から新刊が出ていました。調べてみたら、前作を読んだのは約5年前!主人公・フィリスはともかく、他の人たちのことはぼんやりとしか記憶にありませんでした。サムとそんなに親しくなってたっけ?う〜ん・・・。

まあでも、今作から読み始めても大丈夫なくらい、登場人物の細かい点を覚えていなくても問題なしでしたが。


今回の事件は収穫祭で起こります。なかなか事件は起こらず、しばらくは収穫祭の準備について細かく描かれています。コージーらしい展開ですね。収穫祭って聞いたことありますが、祭りの参加者が缶詰を持ち寄って、集まった缶詰を恵まれない人たちに配って回るとは知りませんでした。飾り付けに案山子も使っていたのですが、その案山子はなかなか本格的な感じでした。

おばあちゃんと呼ばれる年齢のフィリスたちですが、祭りの準備のため、それぞれの車を運転して飾り付けをしたり、缶詰を配ったり活動的です。

事件の内容や、誰が犯人なのか?などの謎解き部分は、とても短いですし、フィリス1人で考えて、頭の中でパズルを組み立てるようにして突然ひらめいて解決させてしまうので、あまり楽しいとは思えませんが、他の部分は面白かったです。

今回は特に、孫のボビーがいたので余計に楽しかったです。まだまだ子どものボビーが場の空気をとてもなごませてくれていました。また出てきてもらいたいものです。


続きは発売されるのかな?気長に待つことにします。


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2010年10月13日

リヴィア・J・ウォッシュバーン「休日には向かないクラブ・ケーキ」

リヴィア・J・ウォッシュバーン
休日には向かないクラブ・ケーキ
お料理名人の事件簿4

(RHブックス・プラス)


いとこのドロシーに頼まれて海辺にあるB&B(朝食つき民宿)の留守番をすることになったフィリス。休暇を楽しむようにのんびり過ごすつもりで、下宿人たちを連れて滞在していたのだが、宿泊客の1人が毒殺されてしまった。しかも、B&Bで出したクラブ・ケーキに毒が入っていたため、料理人が疑われてしまう。B&Bを存続の危機から救うためフィリスは事件の捜査に乗り出す。


お馴染みのメンバーたちは、今回海辺の町へ移動して活躍します。

寝起きに美味しいコーヒーを飲みながら朝日を見る・・という素晴らしい毎日を過ごしていたのですが、当然そんな平穏な日が続くわけもなくたらーっ(汗)

いとこから預かった大事な民宿が存続の危機になったら黙っていられず、フィリスは何とかして犯人を捕まえようとします。

でも、今回は息子で警察官のマイクがそばにいないので、手助けが少なく、いつも以上に捜査は難航します。

私は犯人がすぐにわかってしまいましたが・・。動機がわからなくて。←前作でも同じことを書いたような・・あせあせ(飛び散る汗)

動機は明かされても全く納得いかないもので、そんなことで殺人事件を起こしていたら、世の中死体だらけになりそうバッド(下向き矢印) と思ってしまうほど。

まあ、殺人を犯す時点で、精神的に狂ってるんでしょうけど・・。

今回も美味しいレシピ付きでお得な作品になっています。


<お料理名人の事件簿>
「桃のデザートには隠し味」
「カボチャケーキを切る前に」
「クッキー交換会の隣人たち」


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*10/20(水)14:00〜22(金)14:00までブログメンテナンスのため、記事の投稿も閲覧もできないそうです・・。

2010年09月15日

リヴィア・J・ウォッシュバーン「クッキー交換会の隣人たち」

リヴィア・J・ウォッシュバーン
クッキー交換会の隣人たち
お料理名人の事件簿3

(ランダムハウス講談社)


クリスマス目前のフィリスの家では、近所の人たちがそれぞれ手作りのクッキーを持ち寄ってクッキー交換会が行われていた。おすそわけをするためにクッキーを持ってお隣へ行ったフィリスは、絞殺された隣人を発見してしまう。犯人を見つけるため、フィリスはクッキーのおすそ分けを口実にして隣人たちを訪問し、聞き込みを開始した。


読み始めたときに少し書きましたが、「この人が犯人かも」と思った人がやはり犯人でした・・バッド(下向き矢印) 厳密に言えば犯人というか、共犯者的な存在でしたが。

ただ、動機がわからなかったので、それが知りたくて読んだような。

コージーミステリーにしては、早い段階で事件が起き、事件の話を中心に進んでいくので、楽しんで読むことができました。

フィリスの性格も良すぎず、でも嫌なタイプでもなく、私は好きな人タイプなので、余計に楽しく読めたのかもしれません。

今回は、近所の人たちに聞き込みをするのですが、夫婦や家庭というのは、外から見ていてもわからないんだな〜と改めて実感するような、悲しい気持ちになることがたくさん出てきました。ちょっと人間不信になりそう??

最後にレシピがたくさん載っていますし、ストーリーだけではない楽しみがある本です。


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2010年03月01日

リヴィア・J・ウォッシュバーン「かぼちゃケーキを切る前に」

リヴィア・J・ウォッシュバーン著 
かぼちゃケーキを切る前に
お料理名人の事件簿2

(ランダムハウス講談社)


小学校のPTOの役員からボランティアを頼まれ、秋祭りの手伝いをすることになったフィリスたち。チャリティーオークションに出すため巨大かぼちゃケーキを作ったが、オークションが開始される瞬間、女性の悲鳴が・・。校内で遺体が発見され、更には秋祭りの売り上げ金まで消えてしまった・・。


前作で下宿の住人は一人減ってしまいましたが、今作でもそのメンバーたちは変わらず元気で個性的です。

フィリスとキャロリンは「お菓子作りで競い合うのはやめよう」と決めますが、結局今回も競うことに・・。二人の作っている場面を見せないようにしたり、牽制し合う所が妙に笑えますわーい(嬉しい顔)

被害者のシャノンという女性は、秋祭りの委員長をしています。人望があったから・・ではなく、他になりたがる人がいなかったという理由で選ばれたということからも、人柄が想像できると思いますが、相手の気持ちを思いやることのできないキツイ言い方をする人です。

言動を読んでいるだけでイラッとする感じ・・もうやだ〜(悲しい顔)

そんな人ですから、容疑者もたくさんいます。謎解きも面白く、他の部分でも楽しめて、あっという間に読めました。


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今読んでいるのは・・

2009年12月11日

リヴィア・J・ウォッシュバーン「桃のデザートには隠し味」

リヴィア・J・ウォッシュバーン著 
桃のデザートには隠し味
お料理名人の事件簿1

(ランダムハウス講談社)


表紙のポップな絵に惹かれて思わず買った本です。


退職した教師ばかりが住んでいる下宿を営む女主人フィリスは料理名人。毎年開催されるピーチ・フェスティバルでの桃料理コンテストで優勝するために、新しいレシピを考案して出品した。ところが、審査員長がフィリスの作った料理を食べたとたんに死んでしまう・・。


コージーミステリーでは大抵、主人公が性格がすごく良かったりして憧れにも似た感情を抱くことが多いのですが、この作品の主人公はとても人間臭く(性格が悪いというわけではないですが)、普通の人と同じように怒ったり余計な発言をしたりして、妙な親近感がわきます。

周りの人たちも個性的ですが「こういう人、いるいる!」って感じで、親しみを感じます黒ハート

最後の方には泣けてくるような場面もあり、ちょっとさみしい気分になりましたもうやだ〜(悲しい顔)

田舎町で起こる連続殺人exclamation すごい展開を期待してしまいましたが、意外と犯人が早い段階で何となくわかってしまうので、ミステリーとしては物足りない感じです・・がく〜(落胆した顔)

でも、登場人物たちに惹かれてまた続きを買いそうですぴかぴか(新しい)


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今読んでいるのは・・