
リヴィア・J・ウォッシュバーン 著
赤尾秀子 訳
「焼きたてマフィンは甘くない」お料理名人の事件簿5
(ヴィレッジブックス)
フィリスは元教師ばかりが集まる下宿のオーナー。待ちに待った収穫祭の料理コンテストも、秋の恵たっぷりのマフィンで優勝間違いなし。ところが当日、飾り用のカカシがぽつんと取り残されているのを発見する。持ちあげるといやに重たい・・・それもそのはず、入っていたのは男性の死体だった!口の中には、なぜかフィリスの特製マフィンが―おばあちゃん探偵があばく、驚きの真犯人とは?―裏表紙より―
このシリーズはもう発売されないのかと思っていたら、違う出版社から新刊が出ていました。調べてみたら、前作を読んだのは約5年前!主人公・フィリスはともかく、他の人たちのことはぼんやりとしか記憶にありませんでした。サムとそんなに親しくなってたっけ?う〜ん・・・。
まあでも、今作から読み始めても大丈夫なくらい、登場人物の細かい点を覚えていなくても問題なしでしたが。
今回の事件は収穫祭で起こります。なかなか事件は起こらず、しばらくは収穫祭の準備について細かく描かれています。コージーらしい展開ですね。収穫祭って聞いたことありますが、祭りの参加者が缶詰を持ち寄って、集まった缶詰を恵まれない人たちに配って回るとは知りませんでした。飾り付けに案山子も使っていたのですが、その案山子はなかなか本格的な感じでした。
おばあちゃんと呼ばれる年齢のフィリスたちですが、祭りの準備のため、それぞれの車を運転して飾り付けをしたり、缶詰を配ったり活動的です。
事件の内容や、誰が犯人なのか?などの謎解き部分は、とても短いですし、フィリス1人で考えて、頭の中でパズルを組み立てるようにして突然ひらめいて解決させてしまうので、あまり楽しいとは思えませんが、他の部分は面白かったです。
今回は特に、孫のボビーがいたので余計に楽しかったです。まだまだ子どものボビーが場の空気をとてもなごませてくれていました。また出てきてもらいたいものです。
続きは発売されるのかな?気長に待つことにします。
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