
大崎梢 著
「キミは知らない」
(幻冬舎文庫)※電子書籍
父の遺した謎の手帳を見るなり姿を消した憧れの先生。高校生の悠奈はたまらず後を追うが、なぜか命を狙われるはめに……。すべての鍵は私が握ってる!? 超どきどきのドラマチックミステリー。−出版社HPより−
表紙の絵を見ていたら、ほのぼのとしていて、もしかしたら恋愛的な話なのか?と不安だったので、電子書籍で様子見しました。
物語の始まり方は、教師と生徒の恋愛!?という雰囲気だったのですが、どんどん怪しくなっていきました。
主人公・悠奈は高校生。どこにでもありふれた、と言えるかもしれません。少し違うのは、父親を亡くしたこと。しかも、病気ではなく火事に巻き込まれて亡くなりました。旅先での火事なので、悠奈と母親は家にいて無事でしたが、なぜ父親がその場所にいたのか、更に一緒に亡くなった女性がいたことも謎でした。
何となく母親にはその火事のことを聞けなかったのですが、父親の手帳を見つけて、学校の先生に見せた所から話は思わぬ方向へ。
手帳を見た先生が突然、学校を辞めて連絡が取れなくなってしまったのです。不審に思った悠奈が先生の住所を探り出して会いに行きます。そこにいたのは本当に同じ人物か?というほど変貌した先生が。
この辺りで一瞬「?」となってしまって、置いていかれる感じはあるのですが、それを乗り越えたらますますスピードupします。
先生の家から、父親が亡くなった火事の現場まで車で行けることがわかり、見に行くと、そこで悠奈は怪しい人物たちに拉致されてしまいます。
そこから次々と現れる怪しい人たち。誰もかれも怪しすぎて、誰を信じたら良いのか、誰が黒幕なのか、父親はなぜ死んだのか、先生の正体は、などなど疑問がいっぱい出てきます。
とにかく、出てくる人たちが多すぎて、しかも誰が誰の関係者なのかわからなくなってきて、相関図をどこかに書いて欲しいくらいでした。この人とこの人が恋人同士で、親子で・・など書いてもらわないと理解が出来なくなります。
悠奈が拉致される辺りから一気に面白くなっていきます。そこからはほぼ一気読みでした。
最後まで読んでも、そんなつまらないことで・・と動機については全く理解できませんでしたし、もっと早く話すべき人と話しておけばこんなに大変なことにはなっていなかっただろうに、とか色々考えてしまいました。
なかなか面白かったですけど、繰り返し読みたいか?というとそうでもないかも・・。
ということで、電子書籍で正解かな?
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