
J・B・スタンリー著
武藤崇恵 訳
「カップケーキよ、永遠なれ」ダイエット・クラブ6
(コージーブックス)
<デブ・ファイブ>として友情と思い出をはぐくんできた5人。気がつけば、それぞれが違う人生を歩み、幸せをつかもうとしていた。あと必要なのは、ダイエットのみ! そんなある日、催眠療法がダイエットに効果絶大らしいとメンバーのひとりが言いだし、試してみるとみるみる効果が。未来はバラ色に思えた矢先、図書館長ジェイムズの息子が、よりによってベジタリアンになると言いだした。困り果てたジェイムズは農家のフェスティバルで「食育」をしようと思いつくが、祭りのさなかに町会議員が心臓発作で死亡。その直後、祭りを妨害したデモ隊の女性も何者かに殺された。ふたつの事件に関連があると睨んだ<デブ・ファイブ>のメンバーは、力を合わせて最後の事件に挑むことに!
かなり久しぶりに読んだシリーズ。なんと10年も前に読んだのが最後だったようです。最終巻となるとなかなか読む気がしないんですよね・・。ドラマとかの最終回もなかなか見ない人です。
ハッキリ言って細かい部分は忘れていました。まあ当然ではありますが。それでも特に問題も無く読み進められたのでホッとしました。
デブ・ファイブのことは覚えていましたが、メンバーが誰だったかとか、どんな人だったかとか細かい所は忘れていました。主人公のジェイムズのことは覚えていましたけど。そういえば、前作で息子が出来たんだったなと。
この息子がかわいくて良いんですよね。で、今回はこの息子が「ベジタリアンになりたい」と言い出して大変なことに巻き込まれて行きます。
とある人の発言によって影響されてしまったわけですが、この希望を尊重すべくジェイムズと母親は動き出します。親がベジタリアンじゃないのに子どもだけって本当に難しいです。まだ小さいですから、栄養面も心配になりますしね。
図書館長であるジェイムズは本で調べたり、身近なベジタリアンに聞いたりすることで何とか対応しようとしています。
そんな時に事件に巻き込まれてしまうわけですが・・。
コージーミステリにありがちな、事件の解決は大したことなく、登場人物たちの生活が面白いという展開が進み、突然事件が解決します。それも想定内ですから驚きませんけど。
今回は最終巻だということがずっと頭の隅にあって、どんな終わり方をするのか?ばかりに気を取られる感じでした。でも結局、まだ続けられそうな感じで終わったので何ともモヤモヤしました。
打ち切りされたのかな? そのうちまた書いてくれたら嬉しいのですが。
ジェイムズファミリーの今後も知りたいですし、他のメンバーのことも知りたいと思うので。きっといつまでも「痩せたい」と言いながらつまみ食いをしていくのでしょう。
<ダイエット・クラブシリーズ>
「ベーカリーは罪深い」
「アイスクリームの受難」
「料理教室の探偵たち」
「バーベキューは命がけ」
「とんでもないパティシエ」
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