2010年06月14日

ポール・リンゼイ「宿敵」

ポール・リンゼイ著 「宿敵

(講談社文庫)


FBIのジョン・ローソン捜査官が、至近距離から顔に二発の銃弾を受けて殺された。捜査を始めたが同じ手口で第二の事件が起き、またFBI捜査官が犠牲になってしまった。マイク・デヴリン捜査官はFBI長官に対しいたずらを仕掛けたことと、上司に逆らった罪で、捜査に参加させてもらえないが、密かに捜査を始める。


前作では、上司に嫌われながらもたくさんの仲間と共に捜査ができていたデヴリンですが、今回は上司に窓際へ追いやられてしまうため、一人で捜査することに・・。

しかも、同じ捜査官が殺害されたせいで、妻・ノックスから心配され、捜査することを反対されてしまいます。

心強い味方になってくれるはずの妻から反対されたことで、落ち込みながらも決意を新たに進んでいきます。

爆弾を仕掛けられ、お金を要求された薬品製造メーカーの事件の後始末も押し付けられてしまいますが、二つの事件を精力的に捜査していくデヴリンの強さに惹きつけられましたハートたち(複数ハート)

表向きは孤独なデヴリンですが、同僚からは人気があるので、たくさんの協力者がいます。その人たちのお陰もあり、見事に解決します。その解決法はなかなか過激ではありましたが・・がく〜(落胆した顔)

捜査を進める中でいろんな容疑者が浮かびますし、たくさんの人に話を聞いていきますが、その一人ひとりの人柄や話し方、家族関係、話を聞いた場所の細かい描写が書いてあり、もう少し省ける部分もあったのでは?と思うこともありました。

お陰で人の名前や場所、店の名前などカタカナ名がたくさん出てきてしまい、かなり頭が混乱してしまいますあせあせ(飛び散る汗)

栞に主な登場人物の説明があるので、それを片手に読み進める感じでした。

でもデヴリンの、上司の言いなりにならず信念を貫く姿がかっこよくて、次々読んでしまい気づけば終わっていました。


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今読んでいるのは・・

2010年04月23日

ポール・リンゼイ「目撃」

ポール・リンゼイ著 「目撃

(講談社文庫)


パトリシア・コーンウェルが絶賛している・・ということで、思わず手に取った本です。久々に読んでみました。


FBIの捜査本部に、マフィアのスパイが潜入し、捜査協力をしている情報提供者(インフォーマット)のリストが盗まれてしまった。内部に協力者がいるのでは?と極秘に捜査が開始される。同じ頃、捜査員の娘が行方不明になってしまい、その捜査も同時に行われることに。


現役のFBI捜査官が書いているということで、なかなか迫力のある作品で、再読でもとても面白く読めましたぴかぴか(新しい)

登場人物が回想して、時間が行ったり戻ったりする感じが時々ついていけなかったり、登場人物が色んな愛称で呼ばれるせいで誰のことかわからなくなったり、問題もありますが、それは仕方ないのかな?と。

主人公のマイク・デヴリンがかっこいい!ハートたち(複数ハート) 熱い男なのですが、捜査が始まると冷静に判断がくだせますし、仲間を適材適所に使える所も素敵です。何よりも、上司に対して真っ向から反発でき、仕事に情熱を傾けられる姿が良いんですよ〜。

仲間たちも個性的で、それぞれが特技をもっていてそれを活かして捜査していく様子は読んでいてスッキリします。

嫌な上司のことを「ヨーダ」と呼び、その腹心の部下たちのことを「ジェダイ」と呼ぶ所もまた笑えます。結末は悲しいのですが・・

FBI内部の腐敗した様子とか、捜査官たちの心の動きや葛藤など、現役にしか書けない表現も多く、警察物が好きなら楽しめる作品です。


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