2013年01月26日

小路幸也「東京バンドワゴン」

東京バンドワゴン

 小路幸也 著
 「東京バンドワゴン」
 (集英社文庫)


東京、下町の古本屋「東京バンドワゴン」。この老舗を営む堀田家は今は珍しき8人の大家族。60歳にして金髪、伝説のロッカー我南人。画家で未婚の母、藍子。年中違う女性が家に押しかける美男子、青。さらにご近所の日本大好きイギリス人、何かワケありの小学生までひと癖もふた癖もある面々が一つ屋根の下、泣いて笑って朝から晩まで大騒ぎ。日本中が待っていた歴史的ホームドラマの決定版、ここに誕生!!−裏表紙より−


ずっと気になっていたこの作品。あらすじにある「ホームドラマ」という文句に引っかかりを感じてしまい、手に取らずにいました。「ホームドラマ」に興味が無いんですよね・・。

アンソロジーなんかでこの作家さんの作風が気に入ったので、やっと読んでみることにしました。


2年前に亡くなったサチさんが幽霊となって、一家の様子を語る・・という方法で、話が進められます。彼女の口で語られているので、話言葉で書かれています。

それに慣れるまで時間がかかってしまい、しばらくは話に入り込めない感じがしました。更に、家族の人数が多いため、誰が誰だかわからなくなるのも困りました。しばらくは登場人物紹介のページに指を挟みながら読んでいました。

ただ、その家族の人たちのキャラクターが個性的で、その言動に笑ってしまっているうちに、気づけば話しに入り込んでいました。家族のことが好きになる頃には、サチさんの語り口調も心地よくなっていました。


家族の元に持ち込まれる事件や厄介事を家族がそれぞれの持ち味を生かして、力を合わせて解決していきます。

笑えるのが、我南人というサチさんの息子。もう孫もいるのですが、全く落ち着く様子も無く、ロッカーという肩書を持ってフラフラと根なし草のように暮らしています。フラッと家を出て、何日も帰ってこないことも。

そんな彼がたまにきちんとした良いことを言うのが笑えて仕方なかったです。「LOVEだねぇ」だそうな・・わけわかりませんねぇわーい(嬉しい顔)あせあせ(飛び散る汗) 家族にこんな人がいたらイラッとしそうですが、離れてみている分には面白くて良いですね。


これはシリーズ化されていて、もう何冊か出ているようです。次も読むことにします。


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2013年01月25日

ボブ・バーグ/ジョン・ディビッド・マン「ひとを動かす技術」

ひとを動かす技術

 ボブ・バーグ/ジョン・デイビッド・マン 著
  川村透 訳
 「ひとを動かす技術」
 (大和書房)


世界ナンバーワン・メンターが絶賛する人心掌握の至高の名著。初めて部下を持った人からコンビニの店長、大企業の社長まで必読の書!


私は全く上に立つ器は無く「人を使うよりも使われている方が気が楽」という考えで仕事もしてきたのですが、最近、自分が上に立つ必要が出てきて、悩んでいたときにこの本が「本が好き!」で献本されていたので、申し込むことにしました。


いわゆるビジネス書みたいな物で、人を動かすために必要なことが箇条書きのようにして書かれているんだろうと思って読み始めると驚かされます。

なぜか、普通の小説のようにストーリーがあったのです。


主人公はベンというビジネスマン。ある会社に合併話を持ちかける仕事をしています。その合併先の会社で彼に課せられたのは、1週間で500人の社員から「イエス」を引き出すこと。

ベンがその会社でスピーチを行い、その反応の悪さに落ち込んでいるとき、友人の知人だったエルおばさんと出会います。

何度か彼女とランチを共にしながら、様々なアドバイスを受けたベンは、自分がこの1週間、どのように動き、働きかけていけば、全員が賛成してくれるのか?を見つけていきます。


箇条書きになって、説明臭い書き方されるよりも、ストーリーを作って書いてもらった方が、読みやすくてよかったのですが、いつも小説を読んでいる私にとっては、逆効果だった気もします。

ストーリーばかりを追ってしまって、読み終わったときに、せっかくベンが身につけた技術を覚えていなかったんですよね・・。

そのことに気付き、読み終わってからもう一度大事な所を読みなおしました。彼が覚えたこと、自ら気づいたこと、教えてもらったことなどをノートに書き込んでくれたので、その部分を読めば大事なことはわかる!


その中で私が「なるほど」と思ったのは、「自分の志の原点を決して忘れてはいけない」「地に足をつけておく 自ら泥まみれになる そして、自分を信じる」「言葉で伝わるものはごくわずか。行動で伝わるものはそれ以上だが、いちばん伝わるのは、自分が何者であるかという自分のあり方である」「大切なのは、自分のことではなく、相手がどうなるかである」「リーダーは、人々の大事な思いを託されているが、自分こそが大事な存在だと思ってはいけない」

特に「自分を信じる」・・これが難しいなと思いました。誰よりも自分のことだけは信じられませんから・・。


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2013年01月16日

谷瑞恵「思い出のとき修理します」

思いでのとき修理します

 谷瑞恵 著
 「思い出のとき修理します」
 (集英社文庫)


仕事にも恋にも疲れ、都会を離れた美容師の明里。引っ越し先の、子供の頃に少しだけ過ごした思い出の商店街で奇妙なプレートを飾った店を見つける。実は時計店だったそこを営む青年と知り合い、商店街で起こるちょっぴり不思議な事件に巻き込まれるうち、彼に惹かれてゆくが、明里は、ある秘密を抱えていて・・。どこか懐かしい商店街が舞台の、心を癒やす連作短編集。文庫書き下ろし。−裏表紙より−


初めましての作家さんです。知人から借りました。

主人公の明里や時計屋さんの秘めた過去が謎めいていて、始めのうちはとても興味深く読み進めることができました。


昔懐かしい雰囲気のする商店街が舞台。明里は昔祖母がやっていた美容室に引っ越してきます。近所にあった時計屋さんと知り合いになるのですが、その店には「思い出の時 修理します」というプレートがかけてありました。

その不思議なプレートに引かれるようにして、少し不思議な出来事が起こります。死んだはずの人や動物が現れたり、過去に問題を抱えた人がやって来て過去を清算したり。

ファンタジー色の強い作品が続き、面白かったのですが、途中から必ず謎解きがされるようになり、不思議だと思った現象も実はこういうことでした・・ときちんと説明がされるようになりました。それが残念に思えたんですよね。

そういう風に謎解きした方が良い話もあるとは思うのですが、これは不思議なプレートや謎めいた登場人物や舞台が用意されている話なので、最後まで「不思議だけどこういうのもありだね」と思わせたまま終わった方がよかったのではないか?と思いました。


後半になると、時計屋さんや明里の過去の秘密も一気に明らかにされ、その展開の早さにもついていけない気がしました。もう少しじっくりと明かしてほしかったですし、そこまで秘密にするような過去でもないような気もしました。

途中まで面白かっただけに残念です。



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タグ:谷瑞恵
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2013年01月11日

大崎梢、近藤史恵ほか「エール!1」

エール!

 大崎梢 近藤史恵ほか 著
 「エール!1 お仕事小説アンソロジー」
 (実業日本之社文庫)


元気になれる六話を収録する働くあなたへの応援歌!!
旬の作家六人による、お仕事小説アンソロジーシリーズ第1弾。漫画家、通信講座講師、プラネタリウム解説員、ディスプレイデザイナー、スポーツ・ライター、ツアー・コンダクター―六人の「働く」女性たちが、ときに悩み、へこみながら、自分らしい生き方を見つけていくさまを、気になる職業の裏側や豆知識も盛り込みながらいきいきと描く。オール書き下ろし、文庫オリジナル企画!
責任編集/大矢博子
−裏表紙より−


収録されているのは6話。題名と「働くあなたへの応援歌」という文字に惹かれました。仕事で悩むことの多い今の私にはぴったりだっと思ったんです。それに、気になっているけど読んだことのない作家さんが書いているというのもあって、読んでみることにしました。


大崎梢「ウェイク・アップ」は、漫画家の話です。大好きな作家さんなので、読みやすかったですし、漫画家の裏側のようなこともわかって楽しめました。

平山瑞穂「六畳ひと間のLA」は、通信講座講師の話。初めましての作家さん。お名前も知りませんでした。でも読みやすかったです。通信講座ってやったことありませんけど、これも裏側を知ることが出来てよかったです。最後が切なくて、元気がもらえるという感じではありませんでした。

青井夏海「金環日食を見よう」は、プラネタリウム解説員の話。プラネタリウムか〜。子どもの頃、学校の社会見学的な物で行ったことしかないな・・と懐かしい気持ちで読みました。初めましての作家さんでしたが、読みやすかったです。でもまあ、読み終わって振り返るとあまり印象に残らなかったのですが・・。

小路幸也「イッツ・ア・スモール・ワールド」は、ディスプレイデザイナーの話。初めましての作家さんで、気になっていた人です。読みやすかったですし、文章も私の好みだと思いました。話の流れもやさしくて良い感じ。最後の展開も良かったので、他の作品も読んでみようと思います。

碧野圭「わずか四分間の輝き」は、スポーツ・ライターの話。今人気のあるフィギュアスケートのことが描かれています。実在の選手が思い浮かぶような描写もあり、なかなか面白かったです。が、選手の方に目が行ってしまい、肝心のライターには感情移入できずに終わってしまいました。

近藤史恵「終わった恋とジェット・ラグ」は、ツアー・コンダクターの話。以前はよくツアーを利用していたので、そのときのツアコンの方たちを思い出しながら読みました。私は迷惑かけなかったよね?と反省もしつつ・・。この作家さんはきっと私に合うだろうと思いながらもまだ何も読んでいません。今度何か読もうかな?


ほとんどの話が、前を向いて歩いて行こう!と決心して終わるような展開になっていて、元気がもらえましたし、確かに応援されている気がしました。編集をされた大矢さんの解説(あとがき)も良かったです。

短編でサクッと読めてしまいますし、通勤には便利な作品集です。

どうやら、第2弾、第3弾も決まっているようです。ぜひ読みたいと思います。


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2012年12月25日

大沼紀子「真夜中のパン屋さん 午前2時の転校生」

午前2時の転校生

 大沼紀子 著
 「真夜中のパン屋さん 午前2時の転校生」
 (ポプラ文庫)


夜が深まる頃、暗闇に温かい灯りをともすように「真夜中のパン屋さん」はオープンする。今回のお客様は希実につきまとう、少々変わった転校生。彼が企む“計画”によりパン屋の面々は、またもや事件に巻き込まれていく。重く切なく、でも優しい、大人気シリーズ第3弾!!−裏表紙より−


3作目になり、とうとう映像化・・。この人気ならきっといつかは・・と思っていましたが。キャストは意外な人物。まあ、私の個人的な感想ですけど。


今回は、希実のクラスに転校生が来ました。彼・美作孝太郎には色々と問題がありそうな雰囲気。

孝太郎はどうも、希実につきまとうことに決めたようで、何かと話しかけたり、彼女をどうにか変化させようと問題を提起したり、彼女に行動を起こさせたりと、ちょっとウザい感じ。

明らかに怪しい雰囲気の彼なのに、なぜか希実はあっさりと信じていく・・。そして、いろんなことに首を突っ込んでは振り回され、弘基や暮林に助けられています。


前作もそうでしたが、新たに出てくる人物が、どうも好きになれないんですよね。今回の孝太郎くんも共感できない部分や理解できない部分が多かったです。確かに彼がそんな行動を取る気持ちもわからなくはないのですが、共感も理解もできませんでした。


パン屋では、弘基がフルーツサンドのレシピを研究中。始めから何度も様々なフルーツサンドが登場します。私はフルーツサンドに何の興味もないので、食べたくなって困る〜!という状態にはなりませんでした。やっぱり、パンがフニャッとしているのが苦手で・・。

弘基がなぜフルーツサンドばかり作っているのか?は理由があるわけですが、その理由が新たな謎を呼びます。


最後には暮林の視点で語られる話があり、彼の温かく優しい性格がよく表れていて、ちょっとしんみりさせられました。


希実の過去も少しずつ明らかになったような、また謎が深まったような、微妙な展開。


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タグ:大沼紀子
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2012年12月19日

三浦しをん「まほろ駅前多田便利軒」

初めましての作家さんです。気にはなっていたのですが、今までなぜか手に取りませんでした。

まほろ駅前多田便利軒

 三浦しをん 著
 「まほろ駅前多田便利軒」
 (文春文庫)


まほろ市は東京のはずれに位置する都南西部最大の町。駅前で便利屋を営む多田啓介のもとに高校時代の同級生・行天春彦がころがりこんだ。ペットあずかりに塾の送迎、納屋の整理etc.―ありふれた依頼のはずがこのコンビにかかると何故かきな臭い状況に。多田・行天の魅力全開の第135回直木賞受賞作。−裏表紙より−

どうやらドラマ化するようです。帯にキャストが書いてあるのが気に入りませんが、なるべく見ないように頭に浮かべないようにしながら読みました。

私の勝手なイメージなんですが、もっと明るくてふわふわしたイメージの作品だと思っていたので、読んでみると固い雰囲気で話が進んだので驚きました。

なんでそんなイメージをもっていたのか、自分でもよくわからないのですが・・。


便利屋を営む多田が、ある依頼をこなした後で、偶然、高校時代の同級生・行天を見かけます。行く所が無いと言う行天を仕方なく便利屋につれて帰ることにした多田ですが、どうやら二人には過去に何かありそうな雰囲気。

行天は、破天荒な行動が多く、他人に対して無関心で、飄々と生きている感じ。でも時々、情に厚い所も見せて、どうにも放っておけないタイプのようです。彼のことは最後まで人柄がつかめないまま終わってしまったのですが、それでも何か魅力を感じたんです。

多田は、真面目に地道に仕事をこなそうとするし、他人を放っておけないタイプ。でも時々、冷たく突き放したりすることもあって、彼もちょっとつかみにくい人でした。でもやっぱりどこか魅力があるんですよね。

二人が奇妙な同居を続けながら、様々な依頼をこなしていくわけですが、今まで平和に続けていた仕事が、行天が来てからどうもややこしいことに巻き込まれるようになります。

そのややこしい出来事を二人で協力(?)しながら乗り越えていきます。だからといって、仲良く暮らしているわけでもないのですが。


何となく流れていく日常が描かれているわけですが、二人のちょっとした発言や行動の中にグサッと刺さる何かがあります。

そして、出てくる人物もみんな魅力的で、最後まで読みやすかったですし、面白かったです。


番外編が出ているようで、読みたくて買おうとしたのですが、表紙が思いっきりドラマ化されるときの俳優さんの写真だったので、手が出ませんでした。もっと早く読んでおけば良かった・・。

ドラマ化の話は帯だけにしてほしい・・・。


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タグ:三浦しをん
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2012年11月05日

小池昌代「弦と響」

初めましての作家さんです。

弦と響

 小池昌代 著
 「弦と響」
 (光文社文庫)


結成から三十年、鹿間四重奏団がラストコンサートを迎える。最後の演奏に向けて、さまざまな人の思いが交錯する。四人のメンバーを始め、舞台を支える裏方、客席の聴衆・・・、それぞれの視点で語られる特別な一夜。終演後のホールに漂う残響と、外で降りしきる雪の静けさが、カルテットの終焉をもの語る。極上の音楽を聴いた後のように、心地よい余韻に浸れる秀作。−裏表紙より−


面白い構成の話でした。

連作短編のようになっているのですが、1話ごとに主役となる人物が違います。

しかも、主役となった人物の視点で話が進むのではなく、それぞれが独白するような、インタビューに答えるような形になっています。

主役となる人たちは、みんな鹿間カルテットの関係者。メンバーだけではなく、スタッフや記者までがラストを迎えるカルテットへの想いを語ります。

まずはメンバーの妻から始まります。引退を決心した最年長の男性の妻で、夫に対してどんな想いを抱いているかを語ります。

とても淡々と語られるので、夫に対して愛情があるのか心配になるくらい。

でも他の話を読むと、全員がこんな感じなので、全体的に淡々と進むんですよね。


個人的には、登場人物が思いを語る・・という形式はあまり好きではありません。なので、私には合わない話でした。

ただ、最後の一話だけは、誰が語るわけでもなく、カルテットのラストコンサートの様子が描かれていたので、面白かったですし、演奏の様子や会場での雰囲気が浮かんでくるようでした。

途中で止めずに最後まで読んで良かったです。


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タグ:小池昌代
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2012年10月11日

千村晃「これからはメンタル美人」

この本は「本が好き!」で献本申し込みしました。

メンタル美人

 千村晃 著
 「これからは メンタル美人−内から輝くあなたへ−」
 (カナリア書房)


臨床経験をもとに書かれた、今までにないメンタル本!!
メンタルの安定を目指すことで、もっと輝けるようになる!!それこそが「メンタル美人」です。単なるメンタル強化を目指す書籍ではなく、著者の35年間の医療現場で得た経験をもとに、何が必要なのかを書き下ろした1冊です。女性だけでなく、男性にも読んでもらいたい内容です!!
−出版社HPより−


「メンタル美人」・・なんて素敵な響き!読んでみたいとすぐに思いました。自分の性格が嫌いな私としては、少しでも良い性格になりたいな・・と思ったんです。


前半は、普通の医学書のようなことが書いてあって(医学書はほぼ読んだことありませんけど・・)読みにくかったです。「心の健康のためには、体調管理が大事」・・言われていることはわかりますし、納得もいくのですが、私が読みたかったのはそういうことじゃないわけで。

後半になり、心の健康について書かれるようになると読むスピードが上がり、とても面白く、興味深く読めました。

自分に当てはまる部分もありました。

いつも引き受けて来たあなたは「私がやらなくても、だれかやる」精神に変えましょう。「私がやらなくちゃ!」っていう思い込みから脱出し、肩に力を入れないことが大切です。それと、あなたが全部引き受けてしまうと、他の人の活躍のチャンスを奪ってしまうことにもなるんです。

この文章、グサッと刺さりましたね〜。まさしく私のこと。人に任せるとか頼むとかが苦手なので、自分の容量以上のことまでやろうとしてしまいます。自分で引き受けておいて、それがすごいストレスになってしまう。そうか、人のチャンスを奪っていたのか・・反省です。


人間関係は密着しているから親密になれるのではなく、適切に距離を取れるから親密になれるのでしょう。相手を妄信しないから、長く続くのだと考えてください。さもないと主従関係になってしまうのです。

これもなるほど納得です。人間関係での距離感ってホント大事ですよね。相手が手を差し伸べてほしがっているタイミングを見計らって手を出せる人って尊敬します。私も今後は距離感を上手に取りたいと思います。難しいんですけどね・・。


あと印象に残ったのは「逆縁」という言葉。

逆縁とは、憎しみや憎悪、恩讐によって逆順に結ばれた縁のことを言います。たとえ、逆縁であってもあなたに欠けているものを与えてくれる、そういう恩を受けている、ということ

一度憎しみを感じてしまった相手とはどうしても関わりたくなくなるものですが、そういう縁も大事にしないといけないんですね・・。簡単に許せない相手もいますけど、もう少し時間が経ったら、少しは冷静にその人のことを見直すことができるのかもしれません。私に何か与えてくれたのかもしれない・・と。


これを読んですぐにメンタル美人になれるとは思いませんが、自分自身を反省したり、見つめなおしたりするのにはちょうど良い本だと思いました。私は自分のダメな部分を一部発見できました。

すぐに自分が変わるとは思いませんが、今後の人生で少しずつでも成長できたら良いと思っています。


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2012年10月03日

「Story Seller」

Story Seller

 新潮社ストーリーセラー編集部 編
 「Story Seller」
 (新潮文庫)


これぞ「物語」のドリームチーム。日本のエンターテインメント界を代表する7人が、読み切り小説で競演!短編並の長さで読み応えは長編並、という作品がズラリと並びました。まさに永久保存版アンソロジー。どこから読んでも、極上の読書体験が待つことをお約束します。お気に入りの作家から読むも良し、新しい出会いを探すも良し。著作リストも完備して、新規開拓の入門書としても最適。―裏表紙より―


近藤史恵さん、道尾秀介さんを目当てに読みました。気になっていた作家さんです。


伊坂幸太郎首折り男の周辺
この作家さんらしい雰囲気の漂う話でした。一人の男を中心にしながらも、実際にはその男のことはほとんど何もわからないまま・・という不思議な話です。でも成立してしまうわけですから、すごいです。


近藤史恵プロトンの中の孤独
初めて読みましたが、読みやすかったです。自転車競技には興味がないですし、わかりにくい部分もありましたが、競技に掛ける人たちの熱い闘いがリアルに描かれていて面白かったです。他の作品も読んでみようと思いました。


有川浩ストーリー・セラー
この作家さんの描く男性像は理想的。今回も優しくて、でも強い部分もあって、女性を守ってくれる・・という最高の男性が出てきました。悲しい結末ではありましたが、読みやすかったです。


米澤穂信玉野五十鈴の誉れ
ちょっと古臭いイメージ漂う作品でした。どういう方向に話を持っていくのか?が気になって一気読みでした。読み終わってすぐは余韻が強かったのですが、他を続けて読むとちょっと忘れるくらいの内容・・たらーっ(汗)


佐藤友哉333のテッペン
初めて読みました。ミステリーですが、明確な謎解きをされた部分と、謎のまま終わった部分があって、面白い作品でした。


道尾秀介光の箱
初めて読みました。時系列と、名前をうまく使って、面白い展開になっていました。ハッピーエンドですし、雰囲気も良かったです。他の作品も読んでみたいです。


本多孝好ここじゃない場所
初めて読みました。青春物のようで、SFチックな記述もあって、なかなか面白かったです。終わり方が私の好みじゃなかったので、そこはちょっと残念でした。


気になっていた2人の作品は、結構好きな雰囲気だったので、他の作品も読んでみたいと思いました。

全体的にも外れは無く、どれも雰囲気が違っていて、良い作品集だったんじゃないかな?と思います。


新しい出会いをしたい人はぜひどうぞ・・。


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2012年09月24日

重松清「きよしこ」

きよしこ

 重松清 著
 「きよしこ」
 (新潮文庫)


少年は、ひとりぼっちだった。名前はきよし。どこにでもいる少年。転校生。言いたいことが言えずに、悔しかった。思ったことを何でも話せる友だちが欲しかった。そんな友だちは夢の中の世界にしかいないことを知っていたけど。ある年の聖夜に出会ったふしぎな「きよしこ」は少年に言った。伝わるよ、きっと−。大切なことを言えなかったすべての人に捧げたい珠玉の少年小説。−裏表紙より−


“きよし”という吃音の少年の物語です。

吃音のせいで、言いたいことがほとんど言えず、何度も悔しい思いをしてきた少年。彼は「きよしこの夜」という曲を聴いて「きよしこ」という子どもが家に会いに来てくれると信じていました。

でも、それは彼の勘違いでした・・。


きよしは父親の仕事の都合で、何度も何度も転校を繰り返していました。新しい学校に行く度に自己紹介があり、少年は自分の名前がうまく言えず、そのせいでいじめられることもありました。

うまく友だちは作れない少年ですが、色んな同級生や先生、大人に出会って、ずっと同じ学校に通う子どもでは経験できないようなたくさんの人との付き合いという経験をすることができました。

良いことばかりでは無いけれど、うれしいこともたくさんありました。



話の流れはとても淡々としていて、あったことを何の感情も交えずに流れるように描かれています。でも、だからこそ読んでいると心にずしんと響く何かがありました。

その何かを言葉にするのはとても難しいのですが・・。

少年の気持ちがわかる・・とは言えませんし、共感したわけでもありません。でも、少年と同じような境遇で無くても、何かしら響く物があると思います。

人間関係だったり、人生についてだったり、仕事についてだったり、色々あるでしょう。

それはきっと読んだ人それぞれで違うのでしょうが。


感想はとても難しい話なのですが、読んで良かったと思える事は確かです。自分は何を感じるのか?ぜひ読んで確かめてみて下さい。


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タグ:重松清
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2012年09月19日

藤谷治「船に乗れ! 合奏と協奏」

初めましての作家さんです。

船に乗れ
 藤谷治 著
 「船に乗れ! T合奏と協奏」
 (ポプラ文庫ピュアフル)


若きチェリスト・津島サトルは、芸高受験に失敗し、不本意ながら新生学園大学付属高校音楽科に進む。そこで、フルート専攻の伊藤慧やヴァイオリン専攻の南枝里子と出会った津島は、夏休みのオーケストラ合宿、初舞台、ピアノの北島先生と南とのトリオ結成、文化祭、オーケストラ発表会と、慌しい一年を過ごし・・・。
本屋大賞にノミネートされるなど、単行本刊行時に賞賛を浴びた青春音楽小説三部作、待望の文庫化。
−裏表紙より−


「音楽小説が好きなら・・」と勧めてもらった本です。

で、読んでみたわけですが、ふと「音楽は好きだけど、音楽小説は好きだったっけ?」と思ってしまったくらい、始めが読みにくかったんですよね・・。

面白いとか面白くないとかの問題ではなく、話がどんな方向へ向かっていくのかがわからず、戸惑ってしまった感じでした。主人公の“僕”こと津島サトルのイメージがつかめなかったのも入り込めなかった原因かもしれません。

サトルの視点で話が進む上に、始めは他の人物がほとんど出てこないので、サトルを客観的に見る方法が無かったんです。

新生学園大学付属高校に入学してからは、どんどん面白くなってきましたし、サトルがどんな人生を歩んでいくのか、どんな選択をして、どんな音楽に触れていくのかが気になって、読むスピードも上がりました。

サトルが哲学をかじったりするので、その説明なんかがされていると、難しくて困りましたが、それも彼を知る上で必要な部分かな?と思うと読めるようになりました。

音楽の名前も知らないことが多いのですが、ちょっとピアノを弾く身としては、楽器を演奏する楽しさや、弾けるようになったときの喜びなんかは共感できました。サトルのレベルにはほど遠い私が共感するのもおかしいですけど・・。


とりあえず、チェロが弾きたくなりましたし(弾けるわけないんですけどあせあせ(飛び散る汗))、オーケストラの演奏が生で聴きたくなりました。

この作品はVまで続きます。サトルや仲間たちの今後の人生がどうなっていくのか?続きが楽しみです。


音楽を少しでもかじったことがある人や、音楽が好きな人には楽しめる作品だと思います。


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タグ:藤谷治
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2012年08月30日

「磯野家の介護」

磯野家の介護

 澤田信子(神奈川県立保健福祉大学名誉教授)監修
 「磯野家の介護 もし波平がまだらボケになったら」
 (GB出版)



認知症の介護をする上で必要な知識が書かれている本です。

わかりやすくするためにマンガ「サザエさん」を題材にして書かれています。題名にあるように波平がまだらボケになり、サザエさんが介護をすることになった・・という設定の話がいくつか書かれているのです。

サザエさんは永遠に歳をとらないと思っている人にとっては、ちょっとショックな内容かもしれません。私はショックでしたふらふら あの波平がボケるなんて。

みんながよく知っている家族のことなので、わかりやすくはなっていると思いますが。

他の内容も簡単にわかりやすく書かれています。

まだらボケとはどんな症状で、どんな対応が必要か?はもちろん、大体、どのくらいの費用がかかるのか?行政にはどんなサービスがあるのか?など、役に立つ情報がいっぱい!


うちでも家族が介護中なので“本が好き!”で献本申し込みして読んでみたわけですが、もうすでに介護をしている人にとっては、ほとんど知っている情報でした。

そんな感じなので介護のベテランには物足りないかもしれませんが、これから・・という方や将来のために一応知っておきたいという方にはちょうど良いと思います。

知らないと損する情報もたくさんありますし、行政のサービスは知っておかないと誰も教えてくれませんから。


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2012年08月21日

飛鳥井千砂「タイニー・タイニー・ハッピー」

タイニー・タイニー・ハッピー

 飛鳥井千砂 著
 「タイニー・タイニー・ハッピー」
 (角川文庫)


東京郊外の大型ショッピングセンター「タイニー・タイニー・ハッピー」、略して「タニハピ」。商品管理の事務を務める徹は、同じくタニハピのメガネ屋で働く実咲と2年前に結婚。ケンカもなく仲良くやってきたつもりだったが、少しずつズレが生じてきて・・・(「ドッグイヤー」より)。今日も「タニハピ」のどこかで交錯する人間模様。結婚、恋愛、仕事に葛藤する8人の男女をリアルに描いた、甘くも胸焦がれる、傑作恋愛ストーリー。−裏表紙より−


「タイニー・タイニー・ハッピー」とは「小さな小さな幸せ」という意味を込めた名前で、タニハピと呼ばれて親しまれているショッピングセンターです。

そのタニハピで働く人やその恋人などの日常や心の動きなどが短編として書かれています。全部で8話あり、連作短編になっていて、出てくる人物はほぼ決まっています。

ほぼ恋愛の話になっているのですが、誰が好きとか嫌いとかそんなことだけではなく、人生についてや恋人以外の人との関係なんかのことも書かれているので、私でもスムーズに読めました。

とにかく、出てくる人物がみんな良い人で、ちょっと癖があったり、一瞬「嫌な人だ」と思いかけても最後には、やっぱり良い人だった・・という終わり方をしているので、全ての話がさわやかな気持ちで読み終わるようになっていました。


どれも気に入ったのですが、特に気に入ったのは「フェードアウト」という話です。タニハピの事務で働く小山という女性がメインになっている話なのですが、女性同士で上司の悪口なんかを言っているのを見て嫌悪感を抱いている彼女が、女性上司の言葉で「悪口を言うのもたまには良いかも」と少し心を開きます。

人の悪口を言うことは良くないこと・・だから自分がもし悪口を言うことが楽しいと思っていてもそれは口に出して言えない物ですが、その上司・大原さんははっきりと楽しいと言える人物で、悪口を言わなかった小山さんに対してさり気なく輪に入るよう促す所が良いな〜と思いました。


みんなが相手のことを思いやって行動できる、こんな素敵な職場で私も働きたいものです。まあそのためにはまず自分から変わらないと・・ですが。


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タグ:飛鳥井千砂
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2012年07月05日

横峯吉文「ヨコミネ式才能を引き出す習慣術」

ヨコミネ式

 横峯吉文 著
 「ハッピーママの賢い子育て ヨコミネ式才能を引き出す習慣術」
 (幻冬舎)



子どもはいませんが、以前、子どもと関わる仕事をしていたので、こういう子育て本のような物に興味があり、読んでみました。

作者は福岡で24時間年中無休の保育園を経営されています。教育の世界では有名な方なので、ご存知の方も多いかもしれません。

「ヨコミネ式」と名付けられたその教育方針は、ちょっと独特な部分もあり、全てこの通りにしよう!とは思いませんが、参考になる部分はたくさんありました。

帯に書かれている「子どものやる気スイッチをオンにする」というのは良い考え方だし、良い方法だと思いました。

そのために子どもの4つの特徴を踏まえると良いそうです。

まず1つめは、子どもにとって難しすぎず、でも簡単すぎないような、その子どもの能力の少〜し上のことをやらせてみる。 “やらせる”と書きましたが、実際には無理強いするのではなく、さり気なく、子ども自身が「やろう!」と思えるように持って行くわけです。

その方法としては、集団生活だと周りの子どもがやっているのを見て・・というのが一番です。家庭で育った子どもよりも、保育園など集団で生活して育った子どもの方が、何でも早く成長するのはこういうことですね。


2つめは、競争をさせる。最近では順位を付けるのは良くないと、かけっこなどでも順位を決めないとか。作者はそれは良くないと言います。私も同じ意見です。負ける悔しさや、それを乗り越えて努力して勝ったときの喜びを感じる事って、将来必要になる大事な経験だと思います。


3つめは、認めること。いつまでも赤ちゃん扱いせず、一人の人間として認めることが大事。ギュッと抱きしめたり、赤ちゃん扱いするのは3歳までで止めて、それ以降は生活リズムも整え、昼寝はしない、時間を区切って活動させる、出来たら「よし!」と認める・・などなど方法が上げられています。そのためには、常に「親が上の立場」だということを分からせることが大事だということです。

年齢で区切ってしまうのが良いのかどうかはわかりませんが、一人前として扱われた子どもは確かにしっかりする気はします。いつまでも赤ちゃん扱いしていると、子どももずっと自分で考えたり行動することをしませんし、甘えたままになってしまいます。きちんと自立させるということですね。


4つめは、真似をしたがるということ。身近にいる大人である親の真似をすることで大きく成長する子ども、その特徴をうまくいかして、掃除や料理など、何かの活動をさせると良いそうです。

小さい子どももままごとが大好きですよね。あそんでいる様子を見ていると驚くような大人びたセリフが出てきたりして・・。「この子の家はこんな会話がされているのか」とすっかりばれてしまうこともあります。ホント、親のことをよく見ていますよね。


やる気スイッチをうまく入れて、小学生になるまでにある程度の読み書き、計算などが出来るようにしておくと、学校でもうまくやっていけるそうです。あそびの中で、子ども自身がやる気になって勉強するのであれば、それは良いことだなと思います。絶対に無理強いをせず、うまく取り入れていければ・・。


いつか実践してみたいと思える内容でした。


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2012年06月26日

植木理恵「シロクマのことだけは考えるな!」

白クマのこと

 植木理恵 著
 「シロクマのことだけは考えるな!」
 (新潮文庫)


「シロクマのことだけは考えるな」、この心理学の著名な実験があなたの悩みを解決してくれるかもしれません。いますぐ忘れたい辛い恋、成果のない合コン、ギクシャクする上司との関係、どんなに頑張っても幸福感のない日常−あらゆるシチュエーションで私たちがぶつかる問題を気鋭の心理学者が分析、ベストの対処法を教えます。ハードな毎日を乗り切るための勇気をもらえる一冊。−裏表紙より−


副題として「人生が急にオモシロくなる心理術」という言葉が付いています。まあ、これを読んだからって急に人生が面白くなることは無いでしょうけど、簡単にわかりやすく心理学のことが書いてあって、読みやすかったです。


題名になっている「シロクマのことだけは考えるな」というのは、心理学で行われた実験のことで、忘れたいと思っていることは「忘れよう!」と思えば思うほど、忘れられない・・ということが証明されたそうです。「考えるな!」と言われた人たちほどしっかり覚えていて、「しっかり覚えておいて」と言われた人たちほど忘れていた・・。

なるほど、そうかもしれません。私自身、良い思い出よりも悪い思い出の方がよく覚えている気がします。旅行でも素晴らしい景色よりもハプニングの方が鮮明に覚えていたり、子ども時代のこともいじめられたことは今でも忘れられないですし。きっと楽しいこともあっただろうと思うのにたらーっ(汗)

では、どうすれば忘れたいことを忘れられるのか?・・・それは、読んで確かめて下さい。ここに書いてしまったら、本を読まなくても良いやん!ってなりますからね。


他に印象に残ったのは「アメとムシ」という項目。後輩や部下を一人前に育てるためにどうすれば良いのか?を教えてくれています。「アメとムチ」ではなく「アメとムシ」・・どういう意味か?は読んで確かめて下さいあせあせ(飛び散る汗)

これも私にとっては驚きの方法でしたし、どの項目よりも簡単に実践できそうな雰囲気ぴかぴか(新しい) 後輩を育てるのが超苦手だった私もこれで生まれ変われるかも!?というくらいの衝撃でした。


これ以外にも、恋愛がうまくいく方法や、合コンで成功する方法など、男女の関係についてのことも書かれています。私はあまり興味がないので、この辺は軽〜く読み流しましたが、興味のある方は読んでみてください。


ページ数も少なく、簡単に書かれているので、あっさりと読めますし、頭に入りやすいと思いますよ。


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タグ:植木理恵
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2012年06月14日

山本文緒「絶対泣かない」

絶対泣かない

 山本文緒 著
 「絶対泣かない」
 (角川文庫)


あなたの夢はなんですか? いまの仕事に満足してますか? 仕事に誇り、もってますか? お金のためでもあるけれど、お金以外のためにも、ひとは働く。職場におこるさまざまな人間関係とハプニング、プライドにもまれて、ときには泣いたこともある―。専業主婦から看護師、秘書、エステティシャンまで。15の職業のなかで、自立と夢を追い求める女たち。人知れぬ心のたたかいを描いた、元気の出る小説集。−裏表紙より−


200ページに満たないほどの薄い本ですが、紹介文にあるように15の話が収録されています。一話ずつはすごく短い話(10ページちょっとくらいの話)で、あっという間に完結してしまう感じです。

あまりにも短すぎて、印象に残らないな・・と思う話もあったのですが、いくつか、もっと書いてほしいと思う話もありました。

職業は違っても、悩む部分はみんな似ていて、仕事が充実していたら恋が終わったり、気に入らない上司や同僚に振り回されたり、仕事にやりがいを感じなかったり、客との関係がうまくいかなかったり・・・。きっと誰もが一度は感じたことのある悩みがここには書かれています。

全ての話で共感できなくても、きっとどこかに「あ〜わかる、その気持ち!」と思える部分があるでしょう。


元気が出るか?というと、特にそんなこともなかった気はするのですが、作者のあとがきを読んで少し考えを変えてみようかな?とは思えるようになりました。


私達は忙しさにかまけて、何故働いているのかを忘れてしまいがちだ。
どうして働いているのか。
何が欲しいのか。
それで、あなたは、いったいどうしたいのか。
どうしてもらいたい、のではなく、どうしたいのか。
私は時折、自分に問うようにしている。
 ―あとがきより―

もし、あなたがあなたの仕事が嫌いだとしたら、それがどんなつまらない仕事でも、それをつまらないと思っているのはあなた自身です。―文庫版あとがきより―


確かに・・。やりがいが持てない仕事なら、何とかしてやりがいを見つけるなり、思い切って転職するなりすれば良いわけで、それを行動に起こしもしないくせに文句ばかり言うのは間違っているんですよね。

今すぐに何かするのは無理でも、何とか行動を起こしたい!と少しは思えるようになりました。


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タグ:山本文緒
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2012年06月07日

吉田篤弘「それからはスープのことばかり考えて暮らした」

初めましての作家さんです。

それからはスープの〜

 吉田篤弘 著
 「それからはスープのことばかり考えて暮らした」
 (中公文庫)


路面電車が走る町に越して来た青年が出会う人々。商店街のはずれのサンドイッチ店「トロワ」の店主と息子。アパートの屋根裏に住むマダム。隣町の映画館「月舟シネマ」のポップコーン売り。銀幕の女優に恋をした青年は時をこえてひとりの女性とめぐり会う―。いくつもの人生がとけあった「名前のないスープ」をめぐる、ささやかであたたかい物語。−裏表紙より−


1〜2時間あれば読めてしまうような、字も大きくてページ数も少ない本で、あっさりしているのに心がじんわりと温かくなる作品でした。


主人公の“僕”こと大里(おおり)は、路面電車が走る町が気に入って引っ越してきました。教会の十字架が窓から見えるアパートが気に入り、そこに住むことになり、そのアパートの大家さんとも昔からの知り合いのような付き合いをすることになりました。彼女から「オーリィくん」と呼ばれたことで、他の人からも同じように呼ばれて親しくされるようになります。


オーリィくんの趣味は古い映画を見ること。しかもある特定の映画。あるとき古い映画館で緑色の帽子をかぶった老婦人と出会います。何度も同じ映画を見ている彼とよく会う老婦人。自分と同じような目的を持っているのでは?と思い、彼女に興味をもつようになります。

もうひとつ気になっていたのは、この町の人たちがよく「3」という文字の入った袋を持って歩いていること。その謎を大家さん(マダム)に聞いた所、サンドイッチ屋「トロワ」の袋だということがわかり、買いに行ったオーリィくんは新たな出会いをします。サンドイッチのあまりの美味しさに店主に声を掛けたのです。店主・安藤さんと毎日のように話し、息子のリツくんとも仲良くなり、自然な流れで「トロワ」で働くことになりました。

冬になったら売り上げが落ちるのでは?と心配した店主がオーリィくんにスープを作ってほしいと頼みます。そこからのオーリィくんはスープのことばかり考えて暮らしたのでした。


出てくる人たちは本当に良い人ばかりで、それぞれの人生を自分のやりたいように生きています。しかものんびりと・・。もちろん本人たちは一生懸命生きているのでしょうが、読んでいるとのんびりしているように見えます。それって理想の生き方だな・・と思ったんですよね。

あくせく働くばかりが人生じゃない。・・でも現実ではそうしないと生きられない。

ある意味、達観したような彼らの生き方には憧れを抱いてしまいました。

スープの匂いがふわっと漂ってきそうな、やわらかくてあたたかい物語でした。


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それにしても、癒し系な話・・・。これを選んで読むなんて疲れてるのかもしれないな・・。

タグ:吉田篤弘
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2012年04月24日

原宏一「シャイン!」

初めましての作家さんです。

シャイン

  原宏一 著
 「シャイン!」
 (集英社文庫)


ワンマン会社の鴨之木製麺工業で、派遣社員として働く加奈子。ある日、田布勢部長からセクハラまがいの仕事を言いつけられたことを愚痴ったところ、社内の派閥争いに思わぬ影響が生じて―。麺の開発部に飛ばされたデザイナー、工場でフォークリフトを操る元走り屋、内部告発を試みる経理部OLなど、不祥事に揺れる中堅企業で奮闘する社員たちを描いた長篇小説。(『トイレのポツポツ』改題)−裏表紙より−


話の舞台は鴨之木製麺工業。この会社で働く色んな立場の社員たちの物語です。長篇というよりは、連作短編集みたいになっていて、ずっと話は続いていますが、それぞれの話で主役となる人が変わり、視点が変わります。


1話目で主役となるのは派遣社員の白石加奈子。派遣社員と親しくしてはいけないという変な決まりのあるこの会社で淡々と仕事をこなしていた彼女に、田布勢部長が指示したのはセクハラと思われても仕方のない内容のメールを社員に送るように!というものでした。

そのメールの内容が改題前の「トイレのポツポツ」なんですが・・。今時これくらいのことでセクハラとか騒ぐ?と思うような笑える内容で、こんなことをメールで言わないといけないような会社って・・と呆れてしまいました。ただ、この「トイレのポツポツ」が意外と大きな意味を持つわけですが。


他の話に出てくる社員たちもみんな「会社の為にがんばる」という気持ちが強くて、何とか認められたい、会社を良くしたいと思っています。ただ、上層部の思いは全く正反対でした。

自分の保身と私腹を肥やすことしか頭にないような社長始め役員たち。こういうワンマン会社ではありがちなことなのかもしれませんが、それにしてもひどい話です。彼らの言動に呆れはてました。


反旗を翻した社員たちを応援しながら読み進め、最後にはとても晴れ晴れした気持ちになる、痛快なストーリーで、とても面白かったです。

特に最後の「チェンイー」が良かったです。中国語で「誠意」という意味だそうです。「誠意を見せることで人脈も広がって強い絆が出来る。会社も発展していける」と、心を入れ替えていく植村の姿はとても輝いて見えました。


この作家さんの作品、他のも読んでみようかな?


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タグ:原宏一
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2012年04月19日

高蔦幸広「その話し方、説得力を感じます」

普段から自分の話し方に自信が持てないので、これを読んでみたら変わるかも?と読んでみることにしました。この本は“本が好き!”で献本申し込みをしました。


説得力

 高蔦幸広 著
 「その話し方、説得力を感じます」
 (実務教育出版)


表紙の裏には、@「何を言っているのか、よくわからない」と言われることがある。A会議で発言しても、軽んじられている気がする。B納得してもらったり、同意してもらうのに、いつも苦労する。C自分の話に共感してもらえることがあまりない。・・という方におすすめ、と書いてあります。

私の場合、Bが特に強いかもしれません。会議では、新人の頃は全くダメでしたが、慣れてくると意外と出来るようになりました。まあ、私の場合は話し方で納得させたわけではなく、ある種の脅しに近かったかも・・あせあせ(飛び散る汗)


1.なぜ、あなたの話には説得力が感じられないのか
2.「わかった」と納得してもらい、行動をうながすプロセス
3.話を聞き入れてもらうには、戦略的なアプローチが欠かせない
4.「論理的な話」をするためにおさえておきたい基本
5.「根拠」をどう示すかで、話の説得力がちがってくる
6.視覚物を使って「話の見える化」をしよう
7.人間心理を巧みに利用したクロージングに役立つ説得テクニック
8.人を知り、自分を見つめることで、説得力と人間力が磨かれる

という8つのテーマにそって、細かく方法が書かれています。

とても細かく丁寧に書かれていたのですが、私にはちょっとわかりにくかったんですよねたらーっ(汗) テーマ毎に上げられる例文が違うからかもしれないと思うのですが。

始めに何か一つの例文を上げてもらって、それをテーマ毎に、どうやって変化させていくか?やどういう風に考えて文章を組み立てれば良いのか?を教えてもらえるとよりわかりやすかった気がします。


読んでみて、私の問題点はこの本を読む以前の状態だということもわかりました。ここに上げてある方法を使えば良いことはわかっている・・でも、それをどうやって実戦させればいいか?がわからないんですよね。

「自分を見つめる」ができませんし、更には「人と話すのが好きじゃない」ふらふら・・・これでは説得力以前の問題なんですよね。

人と話すことは好き、でも説得力が無いだけ・・という人が読むと色々と参考になると思います。

私はもう少し成長してから読み直すことにします。


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2012年03月10日

百田尚樹「輝く夜」

初めましての作家さんです。

輝く夜

 百田尚樹 著
 「輝く夜」
 (講談社文庫)


幸せな空気溢れるクリスマスイブ。恵子は、7年間働いた会社からリストラされた。さらに倒産の危機に瀕する弟になけなしの貯金まで渡してしまう。「高望みなんてしない、平凡な幸せが欲しいだけなのに」。それでも困っている人を放っておけない恵子は、一人の男性を助けようとするが―。5編の泣ける奇蹟。−裏表紙より−

魔法の万年筆」「」「ケーキ」「タクシー」「サンタクロース」という5話が収録されています。


「泣ける奇蹟か〜」と思いつつ読み始めましたが、1話、2話とどうしようか?とうろたえるくらい感動できなかったんですよねあせあせ(飛び散る汗)

やっぱり私って、こういう恋愛話とか感動話とかに感動できない、心が汚れた人間なんだろうか・・とか思ってしまいました。こんな感じの話が続くなら、この本は合わなかったってことだなと思いましたが。

3話目の「ケーキ」を読むとじわ〜と心に響く物がありました。この話の主人公は、現実的には救われてないかもしれないですが、でもきっと幸せな人生を感じることができたんだろうと思うと感動しました。この話だけでも読んで良かったと思えました。

サンタクロース」も何となく結末は見えていましたけど、それでも感動させられました。


恋愛の話が多かったので、恋愛話が好きな人はきっとより感動できるはず。あまり好きではない私でも、泣けはしませんでしたが、感動はしましたから。

ページ数も少なく、サラッと短時間で読み切ることができる作品集でした。


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タグ:百田尚樹
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