2013年10月17日

たなかとも「99歳ちりつもばあちゃんの幸せになるふりかけ」

ちりつもばあちゃん

 たなかとも 著
 「99歳ちりつもばあちゃんの幸せになるふりかけ」
  ポッと明るくもっと楽しく暮らしの知恵をお福分け
 (じゃこめてい出版)


『おばあちゃんの言うとおり、いっぺんしとぉみ。
 こころ軽ぅなるえ』
家事に、仕事に、子育てに、人づき合いに、心が折れそうなったとき、やさしく語りかけてくる「おばあちゃんの知恵」の言葉−。
−裏表紙より−


この本は面白そうだったので、「本が好き」で献本申し込みしました。

作者のおばあちゃんが遺してくれた言葉の数々を、子ども時代のエピソードと共に紹介しています。

難しいことは書かれていなくて、エピソードも微笑ましい物が多く、サラッと読み切ることができます。そして、おばあちゃんの言葉は重みがあって、でも説教くさいわけではなくて、心にす〜っと染み込んでくる感じでした。

どれも素敵な言葉や考え方だったのですが、特に心に残った物を書き出します。


まず「人には名前があるのだから、名前を付けて呼ぶことは大事」・・学校などでただ「先生」と呼ぶのではなく「○○先生」ときちんと名前を付けて呼ぶ、それだけのことで相手は幸せな気持ちになれるということです。よく行く店の店員さんとかでも名前を呼ぶと相手は「覚えていてくれたんだ」とうれしくなるでしょう。確かにそうですね。名前を覚えるのが苦手な私にはかなりの難関ですが、おばあちゃんの教えてくれた方法を使って少しでも多くの人の名前を呼ぼうと思いました。


「段取り八分」・・仕事でも家事でも何でも段取り良く進めればうまくいくということです。何かやりたいこと、やらないといけないことがあるときに、段取りを頭の中で考えて進めていくことで、何でもスムーズにできますね。私はある意味“段取りマニア”的な部分があるので、これは結構できているとは思います。ただ、自分が嫌いなことに対してはその段取り力も働いてくれないので、そこは反省です。


「十人十色、みんな違って当たり前」・・これって本当に当たり前のことなんですよね。でも実際にはなかなかそう思えないのが現実。「どちらが正しくて、どちらが間違っている」と考えるのは間違いで、こんな意見もあるんだ、と良い面を見るようにすれば、相手の言葉もスッと入ってきます。これは、本当に心に刻みたい言葉です。


他にもたくさん、良い言葉がありました。

柔らかい京都弁で語られるおばあちゃんの言葉は、温かい気持ちにさせてくれました。

人生に疲れたとき、進むべき方向を見失ったとき、などに読むと力をもらえそうです。


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2013年08月29日

柚木麻子「終点のあの子」

終点のあの子

 柚木麻子 著
 「終点のあの子」
 (文春文庫)


プロテスタント系女子高の入学式。内部進学の希代子は、高校から入学した奥沢朱里に声をかけられた。海外暮らしが長い彼女の父は有名カメラマン。風変わりな彼女が気になって仕方ないが、一緒にお昼を食べる仲になった矢先、希代子にある変化が。繊細な描写が各紙誌で絶賛されたオール讀物新人賞受賞作含む四篇。−裏表紙より−


初めましての作家さんです。デビュー作だそうですが、登場人物たちの細かい描写に驚かされました。

女子高生たちが主人公の物語で、ザ・青春!という内容になっています。ある女子高に通う生徒たちの日常が4つの短編として描かれていて、少しずつ繋がりがあるので、違う視点から見たそれぞれの生徒の様子がわかって面白かったです。

フォーゲットミー、ノットブルー」では、希代子という中学からその学校に通っている生徒の視点で描かれます。高校の入学式の朝、見知らぬ生徒から声を掛けられ、気づけば彼女に惹かれていく様子が細かく描写されます。高校から入学してきた朱里というその生徒は、自分の気持ちをためらうことなく声に出して言う子なので、何かと友だちに気を使って生活している希代子にとっては驚きと同時にあこがれの存在となりました。希代子の想いと裏腹に、朱里は希代子以外の友だちとも分け隔てなく話したりあそんだりしているので、希代子はやきもちに似た感情を持つようになります。そして、学生にありがちな事件が起きてしまうのです。


甘夏」では、希代子と同じグループにいて親友だった森ちゃんという生徒の夏休みの生活が描かれています。森ちゃんから見た希代子の人柄も書かれていて意外な部分もわかって面白かったです。


ふたりでいるのに無言で読書」では、2人の生徒の話が描かれています。保田早智子はオタクと陰で呼ばれるグループにいて、クラスの中ではちょっと浮いた存在です。一方、恭子はクラスの中でも華やかな存在で、周りから憧れの眼差しで見られています。そんな2人は普段全く交流がありませんが、夏休みのある日、図書館で偶然出会います。そして育まれた友情・・・。


オイスターベイビー」は、それまでの話と違い、高校時代から7年後の姿が描かれています。主役となるのは朱里。これを読むと、1話目で想像していた朱里の人物像が変わってしまいました。最後まで朱里の気持ちは理解できない感じでした。


高校生なんて本当に狭い世界で生きているよな・・と思いました。社会人になった頃にはつまらないことで悩んでたな〜と思えるのですが、当時は友人の言動一つ一つがとても大きく感じて、一喜一憂したものです。大好きな友人が違う生徒と話していただけですごくショックで、本当は私となんて居たくないのでは?とか考えて落ち込んで・・。

そんな辛い想い出というか、痛い心ばかり思い出すことになって、読みながら辛くなってしまいました。

みんなきっと、どこにでもいる普通の高校生なんです。だから、女性なら誰が読んでもどこかに共感できる部分があると思います。懐かしい気持ちで読める人、私のように痛みを伴う読書になる人、様々でしょうが、たまにはこんな気持ちを思い出すのも良いかな?


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2013年08月10日

「坂木司リクエスト! 和菓子のアンソロジー」

和菓子アンソロジー

 小川一水/木地雅映子/北村薫/近藤史恵/坂木司
 柴田よしき/日明恵/恒川光太郎/畠中恵/牧野修 著
 「坂木司リクエスト! 和菓子のアンソロジー」
 (光文社)


坂木司さんが「他の作家さんが書いた和菓子の話も読んでみたい」とリクエストして、実現したというこの作品集。私の好きな作家さんも参加しています。

気に入ったのは、やはり好きな作家さんの作品でしたね。

坂木さんは「和菓子のアン」のその後、みたいな話になっていて、とても面白かったです。アンちゃんたちにまた会えたのが嬉しかったです。早く続きが書いてもらいたいと改めて思いました。

柴田よしき「融雪」は、この作家さんらしい温かい話でした。和菓子だけではなく、他の料理の描写も素敵で、おなかがすいてしまいます。

近藤史恵「迷宮の松露」も良かったです。人生の挫折を味わい、そこから這い上がろうともがく女性の姿がうまく和菓子と融合して、面白かったです。

北村薫「しりとり」はじんわりと涙が浮かぶ話でした。

畠中恵「甘き織姫」は、登場人物たちのキャラクターが良かったです。この人たちでまた何か書いてほしいと思うくらい。和菓子に関して一番、小難しい描写が多かったかも。


私が特に気に入ったのはこんな感じですが、他も読みやすかったです。

どれも和菓子の描写が美味しそうで、洋菓子好きなのに、和菓子が無性に食べたくなりました。


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2013年07月20日

小路幸也「リライブ」

リライブ

 小路幸也 著
 「リライブ」
 (新潮文庫)


死に逝くあなたの<思い出>をいただくために参上しました。代わりに、人生で失ったものを一つだけ取り戻すことができます。<バク>が誘うもう一つの人生とは−二人の学生から告白された下宿屋の娘・輝子。研修医の恋人に手料理を振る舞い、幸せを夢見た亜由。そして幼なじみの二人が親子になった真理恵と琴美・・・それぞれが迎える温かくもせつない「終焉」に息を呑む7つの物語。−裏表紙より−


輝子の恋」「最後から二番目の恋」「彼女が来た」「」「生きること」「あらざるもの」「すばらしきせかい」の7話収録されています。


「リライブ」という題名になるほど・・と思える内容でした。

文字通り、生き直す物語です。

1話に1人、つまり7人の男女が生き直します。そんなことを可能にするのは、バクと名乗る物。姿が見えない存在で、死の間際にある人に「聞こえますか?」と語りかけて来ます。

「バク」といえば、悪夢を食べる架空の動物というイメージがありますが、この話に出てくるバクは、思い出を食べます。代わりに、今まで生きて来た人生の中で後悔していること、失ったものなどを取り戻すことができるようになるのです。


7人はそれぞれ、様々な出来事が起きた場面へと戻って、生き直します。生き直したことで、素晴らしい人生になった人もいますが、ちょっと後悔してしまう人も。でも、基本的にみんな幸せな気持ちで息を引き取ることができたようです。

後悔している出来事はそれぞれ違うのですが、そのほとんどは恋愛や友情が絡んでいます。選択を変えたことで、友人の人生を救ったり、恋人になれなかった人と結ばれたり。

泣くほどではありませんでしたが、感動できる話ばかりでした。


バクが現れるためには、どうやら依頼のような物が要りそうな感じ。それは話の終わりに必ず付いているバクと第三者の会話でわかります。

もし、私が死ぬ間際に生き直せることになったら、どこに戻りたいと思うんだろう?やり直したいことがたくさんありすぎて、何を選べば良いのかわかりません。とりあえず、恋愛がらみでは無いなろうな・・。


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2013年07月13日

眞喜屋実行「ディズニーから教わった! お客さまから動いてくれる 販促ツボ71」

販促のツボ

 眞喜屋実行 著
 「ディズニーから教わった! お客さまから動いてくれる 販促ツボ71」
 (ぱる出版)


「要らない」が「欲しい!」に変わるのには、理由があります! 本書は「ディズニーランドの商売のツボを、自分の商売に取り込む」ための本です。ディズニーランドには、お客さまが動き出す「進めボタン」がいくつも仕掛けられています。「進めボタン」が何度も何度も押されるので、毎日何万人ものお客さまが訪れるのです。本書は、ディズニーランドで拾ってきた「進めボタン」のヒントを一冊にまとめました。 ◎「来店したくなる理由」「クチコミのタネ」を予め用意しておこう! ◎「販促ネタ77」の著者・販促マイスターが教授する「明日から使えるアイデア集」 −出版社HPより−


「販売」の仕事ではありませんが、接客はするので、何か参考になることがあれば、と思い「本が好き」で献本申し込みしました。


販促のプロである著者がディズニーランドへ行ったことで感じた、体験した「商売のツボ」がストーリー仕立てで書かれています。

ある一家(夫婦と息子、娘の4人家族)がディズニーランドで一日過ごす様子が書かれていて、そこで起きた出来事の中からディズニーランドが押す「進めボタン」について説明されます。

あまり深く考えずサラッと読める本で、1時間もあれば全て読めてしまえます。

でも自分が「販売」と関係が無いので、直接自分の仕事に生かせるアイディアが浮かんだか?というとそういうわけでもなかったのですが、きっと販売の仕事をされている方なら何かしら参考になることがあるのではないかと思います。


そんな中、私が印象に残った項目は「口コミの種を蒔くツボ」です。

「意外な体験」をしてもらうとか、「嬉しい悲鳴」は大きくなるとか、なるほど・・って感心しました。

何度も行っているディズニーランドですが、こういう見方はしていなかったです。これを読むと、自分はディズニーランドの策略にまんまとはまっているんだなとわかって笑えましたあせあせ(飛び散る汗)

これだけ色んな工夫がされていてボタンを押されまくっていたら(しかも、あからさまではなくさり気なく押されていたら)、何度も行きたくなっても仕方ないですね。


あんな魅力的な場所のアイディアを少しでも取り入れることが出来るなら、素敵ですよね。私ももう一度読み返して、何か仕事に生かせないか考えようと思います。


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2013年07月03日

阿川佐和子、角田光代他「最後の恋、つまり、自分史上最高の恋」

最後の恋

 阿川佐和子、角田光代、沢村凛、柴田よしき、
 谷村志穂、乃南アサ、松尾由美、三浦しをん 著
 「最後の恋 つまり、自分史上最高の恋」
 (新潮文庫)


もはや、少年少女が出会うような、初々しい恋じゃない。変わらない恋心なんてない、そんなのとっくに知っている。だけど・・。大人になっても「こんなの初めて」ってあったんだ。すれ違いや別れをくり返してきた彼らだけが知る、「最初で最後」のかけがえのない瞬間たち。8人の作家が描き出す、経験してきたすべての恋を肯定したくなり珠玉のアンソロジー。最後の恋、それはつまり、自分史上最高の恋。−裏表紙より−


柴田よしきさん、乃南アサさん狙いで読みました。


恋愛小説ということで、かなり不安だったのですが、やはり不安的中・・。改めて、私、恋愛物苦手だとわかりました。

他人の恋愛模様を読まされても「あっそう」としか思えませんし、経験が少ないから共感も出来ませんし、「恋愛したい!」と強く思っているわけではないから、うらやましいとも思いませんし。

どんな話を読んでいてもどこか冷めた目で見てしまいますし、ハッピーエンドでも「良かったね」以外の感想が浮かびませんでした。

特に短編がダメなのかもしれません。もっと、主人公に感情移入していたら、何とかして恋を実らせてあげたい!という感情もわくのですが、短編だとそこまで話に入り込めませんでした。入り込む前に終わってしまいますからね〜。

そんなこんなで、あまりどれも印象に残りませんでした。

でも柴田よしきさんの「LAST LOVE」は読みやすかったですし、「大人の恋」というのが一番強く出ていた気がします。もう一作、沢村凛さん(初めましての作家さんです)の「スケジュール」も楽しめました。


散々書いてきましたが、恋愛小説がお好きな方なら面白いと思います。色んな恋愛の話が書かれていましたから。でも苦手な方にはお勧めしません。


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2013年06月20日

伊吹有喜「風待ちのひと」

風待ちのひと

 伊吹有喜 著
 「風待ちのひと」
 (ポプラ文庫)


“心の病”で休職中の男と、家族を失った傷を抱える女。海辺の町で偶然出会った同い年のふたりは、39歳の夏を共に過ごすことに。人生の休息の季節と再生へのみちのりを鮮やかに描いた、著者デビュー作。『四十九日のレシピ』にも通じるあたたかな読後感に心が包まれる物語。−裏表紙より−


39歳の男女が主人公なので、年齢が近い私は共感できる部分がたくさんありました。

この年代って、悩みが増える時期なのかな?と思います。家族がいて子どももいればその将来なんかも気になってくるでしょうし、家を建てたいとか思うと金銭的な悩みが出ます。仕事は昇進を狙いつつ、まだまだ中間管理職って感じで悩みも多い。
独身の人は恋愛について悩みますね。そろそろ出会いも無くなるし、結婚しないともうさすがに無理か?というギリギリな状況ですし、もう独身のまま終わるのかも・・と覚悟を決めることもあるでしょう。


そんな微妙な年齢の哲司は、“心の風邪”という表現がされていますが、軽いウツのような症状で休職しています。休暇の間、母親の遺品を整理も兼ねて母親が住んでいた家に行きます。

海辺の町にあるその家に行き、休暇をゆっくり過ごすことにした哲司は、ある出来事をきっかけに同じ年齢の喜美子と出会います。

面倒見の良い彼女は、母親の遺品の整理や、庭の手入れなどを手伝うことにし、毎日のように彼の元へ通います。

二人が大人の恋に落ちる・・という展開は予想がつくわけですが、問題が一つ。

哲司には妻と娘がいたのです。

ただ、妻とは離婚するかどうか考え中という状態ではあるのですが、不倫ということになるわけです。

いつもなら不倫なんて大嫌いですし、そんな話を読むのも嫌いなのですが、この二人のことは何だか妙に応援したくなったんですよね。

すごくお似合いというか、お互いに支え合う様子が素敵で、羨ましくも感じて、二人を離れさせるのが可哀そうで仕方なくなりました。

もちろん、奥さんと娘のことを考えると「やっぱり不倫はダメだ!」とは思うのですが、今回の場合は奥さんも色々あるし、仕方ないのかな?とも思います。

まあ、そう思わされるのは作者の思う壺なわけでしょうけど。

違う結末でも良かったかな?とも思いましたが、やっぱりハッピーエンドは嬉しかったです。幸せな気持ちで読み終えることができました。


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タグ:伊吹有喜
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2013年06月12日

桂幹人・椹寛子「だから、あんたは不幸やねん」

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 桂幹人・椹寛子 著
 「だから、あんたは不幸やねん」
 (日中言語文化出版社)


ナニワの再建屋が人生を立て直し!
倒産、リストラ、離婚、介護・・
あんたは何も間違ってない。
考え方を変えれば、もっとラクに幸せになれる!
−表紙より−


桂幹人さんは経営コンサルタントで、椹寛子さんが桂さんに傾倒し、そばで彼の仕事を見て勉強したこと、感じたことをありのままに書いている本です。


この本は「本が好き」で献本申し込みしました。

献本に申し込んだのは題名に惹かれたからなのですが、読み始めると私が今知りたいことが書いてありそうだ!とうれしくなりました。

ただまあ、これを読んだからって自分が大きく変わるわけでもないですし、変われる気もしないのですが・・。


とにかく、お金儲けをしようとしても、人生を有意義に過ごしたいと思っても、自我を捨てて相手のことを100%考えるとうまくいく。ということなんです。

商売の場合は、お客の目線にたって、客が望んでいることだけを考えて進めていけば、必ず上手くいく。・・なるほど。確かにそうです。これは私にも使えそう!

そして、儲けるためには欲を持つこと。きちんと明確な具体的な目標をもって自分の将来を思い描くこと。・・確かにそのほうが良いかも。でも、これは私には難しい部分なんですよね。

何せ欲が無い人間ですから。

例えば、こんな車に乗りたいとか、こんな家を建てたいとか、こんな生活をしたいという夢をもつと良いそうですが、私はそれが無いんですよね。とりあえず、お金持ちになりたいか?と聞かれると微妙なので。

何か、普通に生活していければそれで良いと思ってしまう私には難しい話なんです。楽しく暮らせたらその方が良いですけど、別に金持ちにならなくてもな・・と思ってしまいます。

そう考えると、やっぱり変わりそうにもないな・・と。

こんなマイナス思考でいたら、桂さんに叱られそうですけど。

きっと、私は「不幸」ではないんでしょうね。普通に生活できているんですから。

・・と、読み終わって思いました。


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2013年05月28日

椰月美智子「るり姉」

るり姉

 椰月美智子 著
 「るり姉」
 (双葉文庫)


十代の三姉妹が「るり姉」と呼んで慕うるり子は、母親の妹つまり叔母さん。天真爛漫で感激屋で、愉快なことを考える天才だ。イチゴ狩りも花火も一泊旅行もクリスマスも、そして日々のなんでもない出来事も、るり子と一緒だとたちまち愛おしくなる―。「本の雑誌」2009年上半期エンターテインメント・ベスト1に輝いた傑作家族小説。ラストの静かな感動が胸いっぱいに広がる。−裏表紙より−


初めましての作家さんです。

読みやすい文章で、温かい雰囲気の話でした。

全編通して語られるのは「るり姉」と呼ばれる女性のこと。でも、るり姉自身の視点の話はありません。なのに、読み終わったとき、るり姉のことが大好きになっているんです。会ってみたい、話してみたいと思ってしまう。

るり姉のことを語るのは、姪っこの3姉妹と、実の姉(3姉妹の母親)、恋人・開人の5人。現在から去年、4年後まで時間の流れもわかって、子どもたちの成長もわかりますし、恋人との関係もよくわかるようになっています。


現在のことは長女・さつきの視点で話が進みます。現在のるり姉は、病気になっています。どんどん痩せていくるり姉の様子が描かれていて、3姉妹もそれぞれ心配そうにしています。もしかして死んでしまうのか・・と心の隅に浮かぶ度に、否定しているさつきの様子がいじらしいです。言動は生意気なんですけどね。

去年のことは母親であるけい子の視点で。さすがるり姉のお姉さん!という感じで、なかなか面白いキャラクターの持ち主です。彼女の惚けた感じも好きになりました。


一番、気に入った話は、恋人・開人くんの視点の話でした。恋人といるときのるり姉は、姪っ子たちといるときとは違う雰囲気。甘える部分も出てきて、更に魅力が上がりました。2人の関係は微笑ましくて、幸せになってもらいたいと強く願ってしまいました。


主人公が病気・・というと、最悪な結末を思い浮かべてしまいますが、この作品では良い意味で裏切られて、ハッピーエンドだったので良かったです。

これが普通の終わり方だったら、悲しくて仕方ないと思いますし、きっと面白さも半減したでしょう。


ミステリに疲れたときに、癒しになる1冊です。



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タグ:椰月美智子
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2013年05月25日

小路幸也「スタンド・バイ・ミー」

スタンド・バイ・ミー

 小路幸也 著
 「スタンド・バイ・ミー 東京バンドワゴン」
 (集英社文庫)


東京、下町の老舗古本屋「東京バンドワゴン」。営む堀田家は今は珍しい三世代の大家族。今回もご近所さんともども、ナゾの事件に巻き込まれる。ある朝、高価本だけが並べ替えられていた。誰が何のために?首をかしげる堀田家の面々。さらに買い取った本の見返しに「ほったこん ひとごろし」と何とも物騒な目―っせ―時が発見され・・・。さて今回も「万事解決」となるか? ホームドラマ小説の決定版。第三弾!!−裏表紙より−


相変わらず、慌ただしく、騒々しく、でも温かい物語でした。

物騒な出来事も、実は裏に深い事情があって、誰かが誰かのことを考えて仕方なく起こした事件で、話を聞いたら納得できるというか、実は物騒なことでは無かったという展開。

泣いてしまうほどの感動はないですが、全編通して、温かい雰囲気のある、優しい気持ちになれる話ばかりで、ちょっと顔がニヤケてしまうことも。

やっぱり我南人さんが最高です。あまりの破天荒ぶりに笑えて仕方ないです。これで孫がいるんですから驚きです。いつになったら落ち着くんだ!って突っ込み入れたくなります。

まあ、彼が落ち着いてしまったら、物語の面白さは半減してしまうでしょうけど。


家族が3人増え、更に昔住んでいた女性や、勘一の妹なども一緒に住もうということになって、ますます大所帯となってきました。

家の増築問題も、うまく解決しそうですし、また賑やかな話が読めそうです。


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タグ:小路幸也
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2013年05月20日

三浦しをん「舟を編む」

舟を編む

 三浦しをん 著
 「舟を編む」
 (光文社)


【辞書】言葉という大海原を航海するための船。
【辞書編集部】言葉の海を照らす灯台の明かり。
【辞書編集者】普通の人間。食べて、泣いて、笑って、恋をして。 ただ少し人より言葉の海で遊ぶのがすきなだけ。
玄武書房に勤める馬締光也。 営業部では変人として持て余されていたが、 人とは違う視点で言葉を捉える馬締は、 辞書編集部に迎えられる。新しい辞書『大渡海』を編む仲間として。 定年間近のベテラン編集者、日本語研究に人生を捧げる老学者、 徐々に辞書に愛情を持ち始めるチャラ男、そして出会った運命の女性。 個性的な面々の中で、馬締は辞書の世界に没頭する。 言葉という絆を得て、彼らの人生が優しく編み上げられていく――。 しかし、問題が山積みの辞書編集部。果たして『大渡海』は完成するのか――
−出版社HPより−


文庫化を待っていたら、偶然借りることができたので、早めに読むことができました。ありがたいことです。

ずっと話題だったこの作品。確かに面白かった。ちょっと思っていた感じとは違っていましたけど。


主人公の馬締光也は、名前の通りとても「まじめ」な男性。まじめというより、ある意味「変な人」かも?でも、一つのことにこれだけ集中して全力を傾けられる性格は、うらやましくもあります。

まじめさんの仕事は、「大渡海」という新しい辞書を作ることです。

辞書を作る。・・と、簡単に書いていますが、気が遠くなるくらい、時間がかかることなんです。考えてみれば当たり前なんですけど、意外と気づいていませんでした。

辞書って、膨大な言葉が書かれていて、それぞれに細かい説明が付いていますよね。載せる言葉自体を選ぶだけでも膨大な時間がかかって当然なわけです。載せる言葉が決まっても、その言葉をどのような言葉で説明するか?を考えなければなりません。

それまで出版されている辞書も参考にしながら、今の時代に合うような説明文を加えます。それを、載せる言葉すべてにつけるわけですから、10年以上かかっても仕方ない・・。

更に装丁も考えます。特にこの「大渡海」は中身の紙にもこだわっています。薄くて、でも裏の字が写らないような、めくりやすくて紙が手に吸い付くような感触の紙。製紙会社も大変な苦労を重ねます。

様々な人の力を借りて、仕上がっていく辞書。


辞書を作る人たちの想いや人生を全て盛り込んだ、壮大な物語になっています。

読み終わったら、自分の持っている辞書を改めて開いてみたくなるでしょう。かなり愛着を感じるようになると思います。



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タグ:三浦しをん
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2013年05月11日

「神戸ルール」

神戸ルール

 都市生活研究プロジェクト<神戸チーム>
 「神戸ルール」
 (中経出版)


大人気ルールシリーズ最新刊は、異国情緒が全国的に人気の神戸!「神戸風月堂のゴーフルの缶が家に転がっている」「南京町で中華はあまり食べない」「MYベスト夜景スポットを持っている」など、神戸っ子なら誰もが納得する共通ルールや暗黙の了解を、面白おかしく紹介します!−出版社HPより−


神戸に住んでいても知らないことが多かったです。例えば、「神戸ノート」の存在!・・なんだそれ??知りませんでした。まあ、説明を読んでもどんなノートなのかわかりませんでしたけど。

「とくれん」がメジャーじゃないのも驚きました。みなさん、ご存知無かったんですね〜。今食べたらそこまで美味しいと思うかどうかわかりませんが、あの頃は美味しかったな〜。


気になったのは「何しとう?」というセリフ。私としては「何しとぉん?」と表記したい!実際に発音してみるとわかると思うのですが。神戸の方、どう思われますか?


神戸って、兵庫県民という意識が低いと書いてありましたが、それは自覚あります。「どこの出身?」と聞かれると絶対に「神戸」と答えますから。しかも「神戸市」ではなく「神戸」。

なぜ「神戸」なのか?はこの本を読むとわかります(笑)


色々、突っ込みたい所もありますが、神戸人の気持ちとか、神戸の土地柄とか、知ることができて面白いですよ。神戸人のことを知りたいと思う人がいるかどうかは疑問ですが。


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2013年04月26日

集英社文庫編集部「短編工場」

短編工場

 集英社文庫編集部 編
 「短編工場」
 (集英社文庫)


読んだその日から、ずっと忘れられないあの一編。思わずくすりとしてしまう、心が元気になるこの一編。本を読む喜びがページいっぱいに溢れるような、とっておきの物語たち。2000年代、「小説すばる」も掲載された短編作品から、とびきりの12編を集英社文庫編集部が厳選しました。人気作家たちの短編がこの1冊で楽しめる、贅沢なアンソロジーです。今までにない、極上の読書体験をあなたに。−裏表紙より−


収録されている中で、半分くらいの作家さんは読んだことがありましたが、他は初読み。何人か気になっている作家さんがいたので、読んでみることにしました。

でも、今回は結局気に入った作品のほとんどは、すでに知っている作家さんだった・・という状態になったのですが。


初めて読んで気に入ったのが、村山由佳さんの「約束」です。“僕”ことワタルが小学3年生のときの出来事を書いている・・という設定の話で、原因不明の難病にかかった友・ヤンチャのために、他の仲間であるノリオ、ハム太と共にタイムマシンを作ることにしました。タイムマシンに乗ってヤンチャを助けようというのです。SFではないので、当然そううまくいくわけがないのですが。

この話の中にあった
<約束を果たすためには力がいる>
どれほど固く交わされた誓いも、どんなに強い思いでさえも、それだけでは何の意味もない。
実現させるには、実現させるに足るだけの力が必要になる。

という文章が印象に残りました。本当にそうです。「約束」なんて簡単に言ってもそれを守るためには強い思いと、それを実現させるだけの能力もいるわけですよね。こうやって、「約束」なんてものは守られないで来ているのかもしれません。


もう一つ、気に入ったのは石田衣良さんの「ふたりの名前」です。同棲しているカップルが、別れるときに揉めたくないからと、家の中にある全ての物にそれぞれのイニシャルを付けているのですが、初めて子犬をもらってきたことで変化が起きます。何度も泣きそうになりながら読みました。そして、動物を飼うことの責任の重さや「命」とは?ということも考えさせられる話でした。


伊坂孝太郎「太陽のシール」、奥田英朗「ここが青山」、乙一「陽だまりの詩」も面白かったです。

正直、最後まで読んでも理解できなかった作品もありました。自分の理解力の無さが原因でしょうが。途中で止めた作品もあります。それでも、楽しい作品も多くて読んで良かったと思えました。


村上由佳さんと石田衣良さんは、他の作品も読んでみようと思います。


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2013年04月18日

坂木司・初野晴ほか「エール!2」

エール!2

 坂木司・初野晴ほか 著
 「エール!2 お仕事小説アンソロジー」
 (実業日本之社文庫)


働く女性の疲れを吹き飛ばすお仕事小説集、第2弾!!
バイト君の教育、クライアントの不正、育児と仕事の両立・・・働く女性を取り巻くさまざまな問題のゆくえは!? スイミングインストラクター、社会保険労務士、宅配ピザ店店長、遺品整理会社社員、ラジオパーソナリティ、メーカーのOL。六人の女性を主人公に、ミステリー、ファンタジー、ちょっぴりサスペンスと、多彩な六話を収録するアンソロジー。オール書き下ろし。
責任編集/大矢博子
−裏表紙より−


第2弾は坂木さんと初野さんしか読んだことがありません。ちょっと不安になりつつも読みました。

坂木司「ジャグジー・トーク」は、スイミングインストラクターの話です。仕事終わりにジャグジーで体を温めながら同僚と仕事の愚痴を語り合って疲れを癒している主人公。キッズクラスを受け持ち、子どもが大好きで仕事も大好き。でも、年下の男性職員に頭を悩ませています。「いるいる、こういう使えない奴!」と大きく共感しながら読みました。男性に限らず女性でも何を言っても変わらない人っています。この作家さんらしく、最後はさわやかな終わり方。現実はこうはいきませんけど、物語だから良いかな?

水生大海「五度目の春のヒヨコ」は、社会保険労務士の話です。解説にもありましたが、働いていれば結構お世話になっている職業なのに、意外と存在を知らなかったりする仕事ですね。具体的にこんな仕事しているんだ・・と色々知ることができました。ちょっとミステリーのようになっていて、最後は世間の裏側を見ちゃった・・って感じでしょうか。

拓未司「晴れのちバイトくん」は、宅配ピザ屋店店長の話です。宅配ピザって人生で1〜2回しか頼んだ覚えがないですけど、配達するまでに色々あることがわかりました。そして頼りない雰囲気のバイトくんに苛立つ主人公に激しく共感。良い所もあるんだろうけど、どうやって伸ばせばいいのか・・上に立つ人間は必ず悩む問題です。

垣谷美雨「心の隙間を灯で埋めて」は、遺品整理会社社員の話です。最近よく耳にする職業ですが、大変さがよくわかる内容でした。死後の部屋って悲惨なんですね・・。やっぱり“死後数日発見されない”は絶対に避けないと迷惑かけるな〜と改めて思いました。子どもがいない私は特に気を付けないと! 主人公は夫を亡くし、息子を一人で育てるため慣れない仕事を始めます。母子家庭の辛さも描かれていて、この話が一番印象に残りました。

光原百合「黄昏飛行」は、ラジオパーソナリティの話です。読んでいるときは結構面白いと思っていたのですが、読み終わって思い返すとあまり印象に残っていません・・。男女の感じ方の違いみたいなものがよくわかる作品です。

初野晴「ヘブンリーシンフォニー」は、OLの話です。1作目で「OLの話が読みたい」とリクエストがあったとか。私にはあまり合わず・・。


第3弾も10月に発売予定だそうです。伊坂孝太郎さん、原田マハさん、吉永南央さんなど私の好きな作家さんが多いようで、読むのが楽しみです。


<エール!>
「エール!」


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2013年04月17日

藤枝理子「もしも、エリザベス女王のお茶会に招かれたら?」

もしも、エリザベス女王の〜

 藤枝理子 著
 「もしも、エリザベス女王のお茶会に招かれたら?」
 (清流出版)


歴史と伝統があり、古いものを大切にする国イギリス。日本人の価値感ともフィットするイギリス好き、紅茶好きな女性たちに向け、優雅にアフタヌーンティーを楽しむのに知っておきたいマナーを伝授する。きらめく銀器、美しいカップ&ソーサ、憧れの3段スタンドなど、アフタヌーンティーの世界を写真でも楽しめる。−出版社HPより−



この本は「本が好き」で献本申し込みしました。


「英国流アフタヌーンティーを楽しむエレガントなマナーとおもてなし40のルール」という副題がついています。40個もルールがあるのか・・とうんざりしそうな題名。

紅茶よりもコーヒーが好きな私が、なぜこの本を読みたいと思って献本申し込みしたのか?自分でもよくわかりませんでした。その答えは最後の方にありました。

「お茶まわりのキュートな小物たち」という所に載っている小物の写真!「私、こういうのが好きなんだ!」と改めて発見しました。よく考えたらコーヒーのセットにはこだわりが無く、一応、カップは選んでいるものの、それ以外の小物には思い入れもありません。

でも、紅茶はセットを持ってます!大好きなロイヤルドルトンのセット。細かい名前とかは書きませんが、お気に入りのセットがあるので、それを一通りそろえています。シルバーではないですし、全く高価じゃないので、お茶会なんて物を開いても使えませんが(苦笑)

それでも、カップ&ソーサー、ティーポット、シュガーポット、ティーナイフなどがあり、並べて飾っています。

そうか、こういう雰囲気が好きなんだ・・だから興味があったんだと再認識。


エリザベス女王からお茶会に招かれることは無いでしょうし、この本を読んで、マナーも身について無ければ、立ち振る舞いもガサツな私がお茶会に参加するなんてことは無理だとわかりました。

なので、お茶会を陰から見たい! 

素敵なご婦人たちが「ほほほ・・」なんて優雅に笑いながら、素敵な所作でお紅茶(紅茶に「お」を付けるなんて!と思いますが、今はぜひとも「お」を付けたい!!)とティーフーズを召し上がる様子が見てみたいです。

何よりも、ティーフーズは味見したい。途中に載っていたスコーンとケーキのレシピも美味しそうでした。今度、作ってみようと思います。


本を読んだだけで自分にマナーが身に付くなんてことはありませんし、これでいつお茶会に呼ばれても安心なんてことにはなりませんが、英国の素敵なお庭を眺めながら、良い香りのするお紅茶を飲み、優雅な時間を過ごしているような気持ちにはなれました。


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タグ:藤枝理子
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2013年04月11日

高殿円「カミングアウト」

カミングアウト

 高殿円 著
 「カミングアウト」
 (徳間文庫)


心の中に抱えた秘密。言ってしまったら取り返しのつかなくなるような言葉。いまなら、言えるんじゃないのか−。コインロッカーに衣装を預けて複数人格を楽しむ17歳の女子高生ちさみ。ロリィタ服趣味をひた隠しにしつつそろそろ結婚もしたい、プチお局の29歳OLリョウコ。“それ”をカミングアウトしたとき、自分は、周囲は、どう変わる? ストレス解消、すっきりエンタメ!−裏表紙より−


これは、表紙のインパクトが強すぎたな・・という感じでした。

前半は特に読むのがしんどくて、2〜3話くらいで読むのを止めようか?と思うほどでした。表紙のイメージと題名から、1話ごとにその話の主人公が誰かに何かを“カミングアウト”してスッキリするのかと思っていたのに、前半はすべての話が中途半端で終わったんですよね・・。

「え!?終わり?」というのが続くと、読むのも嫌になってくる・・。でもまあ、せっかく買ったし、と続きを読むと、やっと面白くなってきました。

前半で出てきた人物たちが、後半になってようやく繋がってきたんです。

この人がこの人の家族だったとか、この人とこの人が友人だったとか。そして、彼女たちのその後も描かれていたので、読むスピードもアップしました。挫折しないで良かったです。


女子高生・ちさみに結構スポットが当たっていたのですが、彼女の生き方にはあまり共感を覚えず。それだけ私は幸せな家庭で育ったということなんでしょうけど。それと、きっと彼女ほど物事を深く考えたことが無いせいもあるでしょう。高校生の頃からここまでいろいろ考えるとしんどいだろうと思います。

彼女の考えることを読むと、なるほどと思えることも多いです。確かに神話的な考えが世の中には溢れているな・・と。結婚した人が偉い的な考えとか、子どもがいないとかわいそうだとか、勝ち組負け組なんてのもそうですね。他人がどう言おうと、自分が幸せだと思えればそれでいいやん!と普段は思っていても、お節介な人たちからのお節介な言葉に落ち込んでしまう。

納得できないけど、何となく「こうあるべき」と植えつけられていること、多いですね。


ロリィタ趣味のリョウコに対して、周りの人間が色々と口出しするのも、リョウコ自身も「29歳にもなってこのファッションはどうなのよ?」と思っているのも何だか痛々しかったです。ファッションなんて、他人に迷惑かけなければ好きにすれば良いと思うんですけどね〜。世間体って大事なんでしょうか。でも彼女が一番すっきりできたようなので良かったです。


この本は、お勧め!というほどではないですが、あまり表紙に惑わされず読めばそれなりに楽しめる気がします。スッキリできる部分もあります。


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タグ:高殿円
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2013年04月02日

伊吹有喜「四十九日のレシピ」

四十九日のレシピ

 伊吹有喜 著
 「四十九日のレシピ」
 (ポプラ文庫)


妻の乙美を亡くし気力を失ってしまった良平のもとへ、娘の百合子もまた傷心を抱え出戻ってきた。そこにやってきたのは、真っ黒に日焼けした金髪の女の子・井本。乙美の教え子だったという彼女は、乙美が作っていた、ある「レシピ」の存在を伝えにきたのだった。−裏表紙より−


初めましての作家さんです。

あらすじを読むと、泣ける話だろうと思ったのですが、始めのうちは泣くよりも笑う方が多い感じでした。

妻・乙美が亡くなった後でやって来た「井本」と名乗る女性。彼女は乙美の教え子で、乙美がどんな四十九日を迎えてほしいかを生前に書いたレシピがあると伝え、四十九日までは乙美の家で料理や洗濯、掃除などの家事をしてくれると言います。

戸惑う夫・良平の元に、娘・百合子まで戻ってきました。結婚生活がうまくいかず、離婚するつもりで戻ってきたという百合子に、父親としてどうすればいいのかわからず、腫れ物に触るようにして接することに。

そんな気まずい雰囲気を、井本がうまく緩和してくれます。更には井本が連れてきたブラジル人青年も拙い日本語で場を和ませてくれます。


生きる気力さえ失くしていた良平でしたが、乙美の残した「レシピ」と井本たちのお陰で少しずつ明るさを取り戻し、前向きに暮らすようになっていきます。

娘・百合子と共に、乙美が望んでいた四十九日のパーティーを行うことにし、準備を進めます。

乙美の年表を作ることになり、彼女のことをよく知っている女性に話を聞くことになりました。その女性は独身で子どももいませんが、女性を助けるための施設を営んでいました。

その女性の言った言葉が私自身の今の人生を表しているようで、とても印象に残りました。

「誰ともつながっていない人生かもしれません。だけど私の仕事をテイクオフ・ボードにして、きっと誰かが前に進んでくれている」

テイクオフ・ボードというのは踏切板のことで、自分を踏んで行っても、それをきっかけに大きく飛躍してくれたらそれで良いというわけです。

私が今やっている仕事もまさにこんな感じで、目立たないけど、きっとすぐに忘れさられてしまうだろうけど、それでもその人の人生に何かを残せたら、前に進む手助けができていたら・・と思うと、やる気になります。


最後の方ではやはり泣かずにはいられませんでした。特に、良平が言った「乙美よ、お前は幸せだったのか」という言葉では号泣・・。生きているうちにもっと愛情を表現してもらえていたら幸せだっただろうに・・と思う反面、きっと良平の気持ちは乙美さんに伝わっていただろうとも思えました。

夫婦ってなんだか良いな・・そんな話でした。



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タグ:伊吹有喜
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2013年02月25日

小路幸也「シー・ラブズ・ユー 東京バンドワゴン」

シー・ラブズ・ユー

 小路幸也 著
 「シー・ラブズ・ユー 東京バンドワゴン」
 (集英社文庫)


東京、下町の老舗古本屋「東京バンドワゴン」。営む堀田家は今は珍しき8人の大家族。伝説のロッカー我南人60歳を筆頭にひと癖もふた癖もある堀田家の面々は、ご近所さんとともに、またまた、なぞの事件に巻き込まれる。赤ちゃん置き去り騒動、自分で売った本を1冊ずつ買い戻すおじさん、幽霊を見る小学生などなど・・・。さて、今回も「万事解決」となるか? ホームドラマ小説の決定版、第2弾!!−裏表紙より−


第2弾は、四季で話が作られています。秋から始まって春まで。

それぞれの話ごとに、「東京バンドワゴン」にややこしい問題や事件が持ち込まれます。我南人が持って帰ることもあるのですが。

サチさんの上品な語り口で進んでいく話は、相変わらず人情とLOVEに溢れています。


赤ちゃんを置き去りにしたお母さんは、我南人に助けられ、久々に家族と再会して昔の仲を少しずつ取り戻していきそうです。

幽霊を見るという小学生は、研人に助けられ、お母さんとおばあちゃんの愛情を再び一心に受けて暮らしていけそうです。


そして何よりも、新しく堀田家に増えた2つの命!

2人のお嫁さんが一度に妊娠するのも驚きですが、安定した安らかな環境で生まれない所がこのお話らしくて笑えます。

8人もいる家族に更に2人の子どもが増え、藍子にも家族が増えて、合計3人増えるわけで・・。

次の巻では、ますます家族のメンバーの名前に混乱させられそうです。


特に大きな事件が起きるわけでもない静かな話なのに、読んでいると妙に笑えたり、懐かしい気持ちになれたりする、不思議な世界に行けるので、血なまぐさいミステリーなどを読む合間に読んでいきたいと思います。


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タグ:小路幸也
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2013年02月07日

万城目学「かのこちゃんとマドレーヌ夫人」

かのこちゃんとマドレーヌ夫人

 万城目学 著
 「かのこちゃんとマドレーヌ夫人」
 (角川文庫)


かのこちゃんは小学1年生の女の子。玄三郎はかのこちゃんの家の年老いた柴犬。マドレーヌ夫人は外国語を話せるアカトラの猫。ゲリラ豪雨が襲ったある日、玄三郎の犬小屋にマドレーヌ夫人が逃げこんできて・・。元気なかのこちゃんの活躍、気高いマドレーヌ夫人の冒険、この世の不思議、うれしい出会い、いつか訪れる別れ。誰もが通りすぎた日々が、キラキラした輝きとともに甦り、やがて静かな余韻が心の奥底に染みわたる。


初めましての作家さんで、以前から気になっていたのですが、なぜか読まずにいました。

不思議な雰囲気の漂う世界観で、なかなか面白かったです。ただ、この作品は他とは少し違うようなので、これが気に入ったからといって他も気に入るかはわからないのかもしれません。


かのこちゃんという小学1年生の女の子の成長物語・・なのですが、それだけではなく、かのこちゃんの家に迷い込んで来た猫のマドレーヌの物語も描かれています。

マドレーヌが「夫人」という称号付きで呼ばれるのは、かのこちゃんの飼い犬・玄三郎と夫婦だからです。犬と猫が夫婦?とその時点でも不思議な感じですよね。マドレーヌはなぜか玄三郎の言葉だけは理解でき、玄三郎もマドレーヌの言葉だけは理解できるのです。すっかり気が合った2人(あえて「人」と書きたい)はひそかに夫婦として、いつもそばで過ごすようになりました。

その事実は、飼い主であるかのこちゃんの両親は知りません。犬や猫は話せませんから。でも、かのこちゃんは何となく2人が夫婦であることを知っていて、何かと手助けをしています。

特に玄三郎が病気になったときには、マドレーヌと離さないように、そばにいさせるように両親に訴え、2人を一緒に過ごさせました。お陰で静かな最期を迎えることができたのでした。


かのこちゃんは、指吸いを止めたとたんに、知識欲が溢れ出たという、不思議な女の子。父親に難しい言葉をたくさん教えてもらい、その意味も聞いてお気に入りの言葉をたくさん持っていました。

小学生になって初めて親友と呼べる友だちができ、更に成長を見せたかのこちゃん。その親友との別れがあっても、力強く乗り越えていきます。彼女たちはきっとこれからも親友でいられるでしょう。


かのこちゃんも知的で不思議でかわいらしいのですが、私が特に気に入ったのは、かのこちゃんのお父さんです。かのこちゃんが繰り出す様々な質問にも丁寧に答えますし、「鹿と話せる」など面白い発言もして、魅力的なんです。

最後の文章も素敵でした。
あと、もう少し、マドレーヌを待とうと決めた。
かのこちゃんの純粋な想いと、マドレーヌ夫人の姿が目に浮かぶようで、きれいな余韻が残りました。


他の作品も読んでみようかな?・・でも、少し間を空けようかな?と迷い中です。



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タグ:万城目学
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2013年02月04日

藤堂志津子「独女日記2 愛犬はなとのささやかな日々」

独女日記2

 藤堂志津子 著
 「独女日記2 愛犬はなとのささやかな日々」
 (幻冬社)



初めましての作家さんです。普段ほとんどエッセイというものは読まない私ですが、題名に惹かれて「本が好き」で献本申し込みしました。「独女」だなんて、私にぴったりな言葉!・・と思ったわけです。

この作家さんは63歳ということで、私よりかなり先輩です。なので、共感できる部分と、まだわからないな・・という部分とがありました。


大きく共感したのは、自分が死んだあとのことは生きてるひとびとの好きなようにすればいい、と本気で思うようになってはいるけれど、たったひとつの気がかりは、孤独死の放置。孤独死はとっくに覚悟しているけれど、放置、だけは、どうにかして避けたいものだと考えるたびに悩みぬく。という部分。私も孤独死の覚悟はしているつもりです。でも、死んで嫌な臭いを発するまで発見されないのは、申し訳ないと思うんですよね・・。発見した人に迷惑を掛けるな〜と思ってしまいます。

なので、ボケないうちに、早めに施設に入ることを考えないと・・とか今から考えています。まあ、実際にそのくらいの年齢になったら考えが変わってしまうのかもしれませんが。


まだ共感できないのは、本を処分しようとすること。

身辺整理というか、できるだけ荷物を減らそうとする努力はまだ出来ていませんし、荷物多い自覚はありますが、減らせません。本は特に難しいです。

きっと二度と読まないと思う本は売ることもありますが、まず「二度と読まない」という判断を下す本が少ない・・。気づけばどんどん本は増えていきます。新しく買った本棚の可動棚をどれだけ動かしたことか!1段に前後2列に並べるのは当たり前ですし、それでも足りなくなっています。

そんな私も作家さんくらいの年齢になったら減らせるのかな??


この本は副題に「愛犬はなとの〜」とあるだけあって、飼っている犬の話がずっと出てきます。犬の話をされても興味が無い私には読みにくい部分もありました。かなり犬をかわいがっておられる描写があって、そこはよくわからない感情でした・・。


エッセイというのもたまには良いかな?と思える、とても穏やかな流れの本でした。


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タグ:藤堂志津子
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