古内一絵 著
「マカン・マラン」
(中公文庫)※電子書籍
「苦しかったり、つらかったりするのは、あなたがちゃんと自分の心と頭で考えて、前へ進もうとしている証拠よ」元エリートサラリーマンにして、今はドラァグクイーンのシャール。そんな彼女が夜だけ開店するお店がある。ここで提供される料理には、優しさが溶け込んでいて――。仕事一筋の40代キャリア女性へ「春のキャセロール」。手料理を食べない中学生男子に「金のお米パン」など、心と身体があたたまる四つの物語。10年愛され続ける名作が、ついに文庫化!〈解説〉ドリアン・ロロブリジーダ−出版社HPより−
「春のキャセロール」「金のお米パン」「世界で一番女王なサラダ」「大晦日のアドベントスープ」の4編からなる連作短編集。
ずっと文庫化を待っていた作品です。
小さな中庭のある古民家で、わかりにくい場所にある隠れ家的カフェ・マカンマラン。ドレスや小物を作っている店で、本来はお針子たちの賄いを作っていたのですが、それがカフェも始めました。
「春のキャセロール」
会社に10年以上いる中堅社員の40代女性の話。会社では早期退職者を募っていました。仕事の忙しさと辞めなければならないのか?との不安もあり貧血になり、倒れていたら、マカンマランの店主・シャールに助けられます。
「金のお米パン」
急に母親が作る物を食べなくなった中一男子の話。買った物やカレーは食べるが、他は食べない。理由も言わないので母親が心配して中学の担任に相談してきます。
シャールと同級生だった中学教師が、マカンマランにやって来て相談します。
子どもらしい浅はかさと間違った必死さが判明し、その痛々しさにやられました。
「世界で一番女王なサラダ」
フリーライターの女性の話。本当にやりたい仕事が出来ていないことに悩んでいます。そんな時に出会ったマカンマラン。癒された彼女は常連になります。
「大晦日のアドベントスープ」
お針子であるジャダがメインとなる話。シャールの病気も判明し、立ち退きの話も出て、不動産屋ともやりあうジャダ。
病気のシャールを癒すために、今まで救われた人たちで、毎年正月に食べていたスープを作ります。
かなり心配な終わり方をしている今作。シリーズ化しているということは大丈夫だったのでしょうが、心配です・・
続きも早く文庫化してくれないかな?
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