2022年03月04日

堀川アサコ「定年就活 働きものがゆく」

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 堀川アサコ 著
 「定年就活 働きものがゆく」
 (角川文庫)


60歳の妙子は定年後も継続雇用の話を受けるつもりだったが、後輩女子たちの揶揄と同年の課長の栄転話に頭にきて、意地で会社を辞めてしまう。夫とはすでに死別、娘は結婚していて、一人暮らしに暇を持て余した妙子は就活を始めるが、どこもハラスメントな会社ばかり。しかも娘夫婦の15歳の養女・瑠希が転がり込んできて―。60代はまだまだ若い!第二の仕事や生き甲斐はどうやって探す?「定年」「就活」のサバイバル小説。−裏表紙より−


初めましての作家さんです。

定年就活という言葉に興味をもち「本が好き」で献本申し込みしました。

定年なんてまだまだ先だと思っていたのですが意外と近くなってきた・・とちょっと焦りのようなものを感じているこの頃。確かに後〇年で退職と言われてもきっと時間を持て余すだろうと思います。

インドア派で行動力も無い私でさえそう思うのですから、バイタリティに溢れる妙子はどう考えても暇になってしまいます。


本当は65歳まで働くつもりだったのに、売り言葉に買い言葉のような状態でつい辞める宣言をしてしまった妙子は、再就職するために就活を始めます。

何も再就職しなくても趣味を始めれば良いのに、とも思いますが、世間の人たちが働いている時間にのんびりするのは何だか申し訳ない、気が引けるというのです。この気持ちよくわかります。普段、日祝以外仕事しているのに、たまにお盆休みなんかで平日にぶらぶらしていると何だか肩身が狭いような気がしてしまいます。たまの休みなんだから堂々とすれば良いのですけど何となく・・。

そういう人は再就職するのが充実した毎日を送るために一番良いのでしょうね。妙子はあくまでも「正社員」にこだわって仕事を探しています。そこも素晴らしい精神力だと感心します。

いくつかの会社に面接に行くのですが、なかなか良い職場に巡り会えません。始めに行った会社は読んでいてゾッとさせられました。ここで働いている人たちってどういう神経なんだろう?これで良いと思っているのか?と色々疑問がわきました。実際にこんな会社あるのか?あったら怖すぎます。


就活を始めた妙子の元にやって来たのは、孫の瑠希。孫とは言っても娘夫婦が養子縁組した子どもなので、妙子にとって血のつながりはありません。それでも妙に気が合って、何度も「私に似ている」とか「亡くなった夫に似ている」とかの言葉が出てきます。始めこそ気を使っていたのですが、すぐに打ち解けて本当の祖母と孫のようになれるのも素敵です。


妙子は娘のことを「暗い」と言い、結構辛辣な評価をしているのですが、読んでいるとそこまで言わなくても・・という気持ちになりました。確かにちょっとネガティブではありますけど、養女に迎えた娘のことを大事に考えていて、素敵な母親だと思います。初めて親になったというのにしっかり親子関係が出来ていてすごいと思いますけどね。


妙子の就活は身内はもちろん、親友や親戚も巻き込みながら進んでいきます。最終的にはどんな場所で働くのか?は読んでみてください。この先もきっと定年まで、いや身体が動かなくなるまで妙子はここでバリバリ働いていくでしょう。

娘や孫ともケンカしながら、文句を言い合いながら楽しく過ごしていくに違いありません。

私もこんなバイタリティ溢れる60歳になりたいものですが、難しそう。私なりにそれなりに充実した毎日が過ごせたらそれで良いかな?と高望みは止めて、とりあえず定年までの〇年を過ごしていくことにします。


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2021年12月06日

秋川滝美「幸腹な百貨店 デパ地下おにぎり騒動」

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 秋川滝美 著
 「幸腹な百貨店 デパ地下おにぎり騒動」
 (講談社文庫)


お祭り復興と連動し、閉店危機を免れた堀内百貨店だが、「聖域」であるデパ地下も売上低迷。事業部長の高橋伝治は、人気おにぎり屋を出店させようと奮闘するが、出来たてに拘りを持つ店主は断固拒否。バブル世代の高島マーケ部長、瑠衣そして若手店員の協力を得て「迷わば進め」の伝治が繰り出す奇策で奇跡が起こる!?−裏表紙より−


初めましての作家さんです。

読み始めてしばらくしてから2作目だと気づきました・・。それくらい1作目を読んでいなくても何とか理解できる内容で良かったです。ただ、登場人物の人となりを詳しく知りたければやはり1作目から読む方がより楽しめるとは思います。


百貨店の話なのですが、閉店危機を1作目でお祭り復興というイベントと共に盛り上げて乗り越えたようです。でもその時の危機は乗り越えても、その売り上げを継続しなければ閉店危機は続くわけで。

今回はやはり売り上げが落ちてきている店をどうやって盛り上げるか?を悩み苦しむ人たちの様子が描かれています。

ただ単に百貨店だけが売り上げを伸ばせば良いというわけにはいかず、すぐ近くにある商店街も共に売り上げを伸ばさないと、客は呼べないということでどうすれば両方に客を呼んで、商品を買ってもらえるのか?を考えないといけないのでより一層大変です。

しかも一時的な売り上げではなく、長期的に売り上げを伸ばす方法となると一人のアイディアでは何ともなりません。商店街の人たちや百貨店の店員、更には百貨店を経営する会社の事業部長も色んな店を巡りながら知恵を絞ります。


自分だったら、どんな百貨店だったら買いに行くか?ということを考えながら読みました。もともと買い物が好きでは無いので、結論から言うと「どんな店でも要らない物は買わない」っていう考えしか出ず。ではどんな物が要る物だろう?と考えるとやはり食べ物かな?となるので、この話の方法はある意味、正解なのかもしれません。

高価な物を買うなら百貨店に行こうとなりますけど、高価な物を買うのは一年に一回あるかないかですから、客足と売り上げを伸ばすためには地下を盛り上げるのが大事なのかもしれません。

でも単価が安いからな・・・とか、自分が経営しているわけじゃないのに色々と考えてしまいました。


今回の方法でうまくいくか?は疑問ですけど、これをきっかけにして相乗効果が出れば良いと思います。商店街も盛り上がってほしいです。シャッター街は寂しいですから。


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2021年09月30日

黒田基樹「戦国「おんな家長」の群像」

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 黒田基樹 著
 「戦国「おんな家長」の群像」
 (笠間書院)


戦乱の世で「家」を支え、時代とともに消えていった女たち  浅井茶々や寿桂尼など、大河ドラマや歴史小説でスポットが当たることも多い戦国時代の女性たち。実際に「家」の長となる女性はいたのか?いたとしたらどのような「活躍」をしたのか、なぜ戦国の終わりとともに姿を消したのか  史料をもとに、その謎に迫る。。−帯より−


初めましての作家さんです。戦国時代は好きなので興味があって「本が好き」で献本申し込みしました。


思ったよりも堅苦しくて難しかったです。私のあまりよろしくない頭では理解しにくい部分がたくさん・・。でも戦国時代は、日本史の中でも好きな時代なので時代背景を思い浮かべながら何とか読めました。

もっと具体例というか、物語調の部分があった方が読みやすいと思います。


この時代の「家」というのは現在でいう「家」とは違って、もっと広い物のことです。現在でいうと市とか県とかに当たるでしょうか。なので、「家長」とは市長とか県知事のことになりますね。

戦が起こることを考えると「国」単位のような気もしますが。


基本的に昔からトップに立つのは男性と決まっていて、この時代は世襲制なので、父親から長男へという流れになっていました。でも男の子が生まれなかったり、幼くして亡くなってしまったりすることもあり、そんな時は弟や従兄弟、次男三男などへと権力が移っていきました。婿養子のようなこともあったようですね。

それでも子どもが跡を継いだ時にまだ幼かったら、誰が「長」として色んなことを決定していくのか?といえば、母親だったり妻だったりするわけです。そうして「おんな家長」というものが生まれたそうです。


おんな「家」長という人は、歴史上に何人かいるそうですが、一般的に有名な人は浅井茶々ですね。豊臣秀吉の奥さんといえばわかりやすいでしょうか。秀吉が出てくるドラマには必ず登場する女性です。

私が見たドラマでは「秀吉の最愛の女性」という紹介がされていて、やたらとベタベタしていた覚えがあります。実際には何人もいる奥さんのうちの一人ですし、正妻でもありませんが。まあこの時代は正妻=一番好きな女性というわけではないでしょうけど。逆に正妻は政略結婚の可能性が高いので、義務感で結婚したというパターンが多そうです。

彼女は、秀吉が存命の時は何もしていませんが、亡くなった後は息子の代わりに「長」として色んな決定を下していたそうです。それは、彼女が出した手紙で明らかだそうです。他国に対しても要望書を出したりしているので、彼女が家を動かしていたと見られるそうです。具体的にどんな手紙だったのかも丁寧に書かれていますが、私にはあまり理解できず。でも何かしらの重要なことを決めていたそうです。


でも結局は女性がそんな決定を下すことに対して、家臣の中には嫌悪感を募らせる人もいました。これは昔も今も同じですね。そして、そんな「おんな家長」は戦国時代を最後に見られなくなるそうです。

そこは何だか不思議です。戦国時代のようにいつどうなるかわからないような不安定な時の方が女性が権力を持てて、安定してからは持てないなんて。

統一政権の成立とその継続は、社会における自力救済を抑制し、それに代わって、政権を中核にした新たな社会秩序を生成し、それを固定化していくものであった。その過程で、女性の政治・軍事からの排除が進行した可能性がうかがわれる。

ということです。・・よくわからないですけど。


今回の総裁選には女性も出馬していましたが、やはり選ばれることはありませんでしたね。でもきっと近い将来には女性首相も出てくれると思うので、その時にどんな国になっていくのか楽しみです。初めての女性は叩かれるでしょうね・・。まあ男性がなっても一度は叩かれるんですけど。日本が世界に誇れるようなそんな国になると良いと私は思います


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2021年03月11日

山本幸久 「男は敵、女はもっと敵」

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 山本幸久 著
「男は敵、女はもっと敵」
 (集英社文庫)※電子書籍


仕事に恋に真剣に生きる女たちの日常とは!?
舞台は東京。仕事に恋に真剣に生きる女たち。ある時は泣き、ある時は笑い、彼女たちが日常の中で、不確かながらもつかんだモノとは……。文庫オリジナル書き下ろし短編収録。(解説/宮下奈都)
−出版HPより−


初めましての作家さんだと思っていましたが、後で調べてみると「エール!」というアンソロジーで読んだことがありました。しかも感想を読むと「合わない」と書いていました・・。

なるほどね。

今回もやっぱり合わなかったんですよね。

始めから最後まで何が言いたいのかわかりませんでした。

別の男性に当てつけるように他の適当な男性に結婚をせまり、その相手が憐れんで結婚してくれたり、結婚した後もシレッと生活を続けたかと思ったらサクッと別れて、数年後には「そんなこともあったね〜」的な関係になっている。意味がわかりませんし、理解できません。


主人公の考えが一つも共感出来ませんし、登場人物の誰のことも好きになれず、読み進めながら「これって何で読んでるんだっけ?」と思っていました。

結局誰が敵だったんだろう??最後までわかりませんでした。


大人の恋愛をしたことのある女性や、ゴタゴタした関係性なんかが好きな方には楽しめるのかもしれません。



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2021年03月10日

木内一絵「風の向こうへ駆け抜けろ」

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 木内一絵 著
「風の向こうへ駆け抜けろ」
(小学館文庫)※電子書籍


芦原瑞穂(18歳)は地方競馬界にデビューした、数少ない女性騎手。敬愛する亡き父親への思慕から競馬界に身を投じた。だが、彼女の受け皿となったのは今にもつぶれそうな「藻屑の漂流先」と揶揄される寂れた弱小厩舎。そこにいる調教師、厩務員たちは皆それぞれが心に傷を抱え、人生をあきらめきったポンコツ集団だった。 弱小厩舎のため強い競走馬も持てず、さらなる嫌がらせを受け、困っていた矢先に出合った一頭の馬。虐待により心身共にボロボロだったこの馬も懸命な介護と歩み寄りにより、生まれ変わったかのような素晴らしい競走馬に変貌を遂げる。当初は廃業寸前だった厩舎も、瑞穂の真摯な努力と純粋な心、情熱から、徐々に皆の心は一つとなり、ついには夢のまた夢である狭き門、中央競馬の桜花賞を目指すまでになる。が、その行く手には様々な試練が待ち受ける。温かな絆でつながった彼らの運命は…?−出版HPより−


初めましての作家さんです。この作家さんの他の作品が文庫化されるのを待っているのですが、こちらも面白そうだったので読んでみました。


競馬界の話でした。地方競馬界にデビューした数少ない女性騎手、18歳の瑞穂の話です。

競馬学校の間に好成績を残し、期待の新人として注目されつつあったのですが、彼女の就職先は地方のつぶれそうな弱小厩舎でした。しかも、厩務員たちが一癖も二癖もあるややこしい人ばかりで、初日から苦労させられます。

大きくて有名な厩舎の場合は、一流の馬がたくさんいるのですが、その分新人ジョッキーにレースの出番はありません。弱小の場合は、新人でもレースに出る機会はありますが、馬がいない・・。いるけど走れる馬がいません。一流のジョッキーが乗っても勝てない馬ばかりです。

厩務員が癖がすごいせいか、馬の方も癖が強くて瑞穂も乗りこなせない状態でした。


あまりにも勝てないため、いよいよ潰れるしかないのか?という所まで来たとき、虐待を受けてボロボロになった馬・フィッシュアイズに出会います。

走れるはずのこの馬は、気性の粗さと虐待によって、人にも慣れない状態にまでなり、身体も痩せてボロボロでした。この馬を譲り受けて厩舎で大事に育てた所、かなり強い馬だということがわかりました。

瑞穂とフィッシュアイズの成長にワクワクさせられました。・・この部分はワクワクで面白かったんです。


でも、やはり競馬の世界って辛いな〜と思いました。ジョッキーはもちろん競争が激しくて大変ですけど、それ以上に馬が大変です。

競馬馬の命って本当に短い。一流の馬になっても、走って勝てる期間は短いですし、勝てなくなったらお払い箱になる感じもとても辛いです。怪我することもありますしね。足を怪我したら終わりですし・・。

こういう話を読むと、人間って非情なことをするな、と感じてしまいます。普通にお肉を食べておいてこんなことを言うのは違うのかもしれませんけど。


せめて、人間に可愛がられて、走れても走れなくても馬として幸せに生きてほしいと願ってしまいます。


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2021年03月09日

高殿円「上流階級 富久丸百貨店外商部 其の一」

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 高殿円 著
 「上流階級 富久丸百貨店外商部 其の一」
 (小学館文庫)※電子書籍


天下の富久丸百貨店芦屋川店で、外商員として働く鮫島静緒(37)。日本一の高級住宅街・芦屋に住む本物のセレブたちに、ロレックスの時計やダイヤの指輪を持参してお買い物をしていただくのが仕事だ。新人外商員の静緒に課されたノルマはなんと、月1500万円! 職場の正社員としては珍しく高卒からのたたきあげで働く静緒は、顧客の要望に応えるため、そしてマンネリ感満載の百貨店業界を立て直すため、前のバイト先・パティスリー「ローベルジュ」での人脈をフル活用して全力で奔走する。 静緒をパティスリーから引き抜いたカリスマ外商員・葉鳥士朗の勧めで、静緒は実家から芦屋の高級マンションに引っ越した。ところがそこには思わぬ同居人が。大嫌いな同僚の桝家修平(29)も、葉鳥の勧めでその部屋に住んでいたのだ。バツイチ独身の静緒だが、桝家は実は、セクシャリティの問題を抱えていて……。−出版HPより−


この作家さんの作品では「トッカン」がお気に入り。あらすじを読むと同じようながんばる女性のお仕事小説みたいだったので読んでみることに。


主人公は、静緒という37歳の女性。わざわざ細かい年齢設定しなくても・・と思いそうですが、この年齢は意外と大事になってきます。まあ40歳でも良さそうですけど、40手前というのが必要かもしれません。ある程度の人生経験を踏んできて、社会人として油が乗ってきて、でもプライベートは?みたいなお年頃ですね。こういう感覚は男女関係なくありそうです。

静緒は、百貨店で働いています。過去にとある販売戦略で大きなヒットを出し、その能力を買われる形で、外商員に抜擢されました。外商員といえば、外商カードのお得意様を担当する人ですね。

庶民にとっては遠い存在ですが・・。芦屋のマダムたちに百貨店から高級品をお持ちして、お勧めして「あら、こちら素敵ね」なんて言わせながらカードをバンバン切らせるのがお仕事。

月のノルマが1500万というのですからすごいことです。

全く縁のない世界のことですから、百貨店で売っている商品の中からお客様に合う物をいくつか持って行って売るだけだと思っていたのですが、読んでみるとなかなか奥が深い。

冠婚葬祭の手配から、家のリフォーム、手に入りにくい流行りのフィギュアなどなど、百貨店では扱っていないような商品まで売るというのですからすごいです。

ちょっとした便利屋さんのようです。・・・あ〜、この例えが庶民ですね・・。


代々同じ外商員さんからお買い物をして、色々助けてもらっているので、担当さんの役割はとても重要です。ご家族の人生に寄り添いながら常に好みの物、必要な物を手に入れてお買い上げいただくように、時には無償で働かないといけないことも。

お客様と外商員の信頼関係が大事なんですよね。


現実世界では全く縁のない世界なので、本の中ではちょっとお金持ち感覚が味わえてそれだけでも読んで良かったです。

主人公の頑張る女性も素敵でしたし、彼女の同居人もなかなか面白いですし、上司も良い感じ。シリーズ3作目まで発売されているので、早く続きも手に入れようと思います。


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タグ:高殿円
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2021年02月18日

青山美智子「猫のお告げは樹の下で」

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 青山美智子 著
 「猫のお告げは樹の下で」
 (宝島社)※電子書籍


失恋のショックから立ち直れないミハルは、ふと立ち寄った神社で、お尻に星のマークがついた猫――ミクジから「ニシムキ」と書かれたタラヨウの葉っぱを授かる。宮司さんから「その“お告げ”を大事にした方が良いですよ」と言われたミハルは、「西向き」のマンションを買った少し苦手なおばの家を訪れるが……。中学生の娘と仲良くなりたい父親。なりたいものが分からない就活生。家族をないがしろにしたと後悔する頑固おやじ。転校先でクラスに馴染めない男の子。20年来の夢を諦めるべきか迷う主婦。自分のしたいことに臆病になった占い師。なんでもない言葉をきっかけに、思い悩む人たちの世界がガラッと変わっていく――。猫のお告げが導く7つの温かい物語です。−出版HPより−


ニシムキ」「チケット」「ポイント」「タネマキ」「マンナカ」「スペース」「タマタマ」の7編収録。

初めましての作家さんです。軽く読める文章で読みやすかったです。

人生に疲れたり、迷ったり、悩んだりした男女7人が、偶然立ち寄った神社で不思議な猫・ミクジから、4文字のお告げの文字が書かれたタラヨウの葉をもらいます。

タラヨウの葉というのは、細いもので傷をつけたらそのまま残るので、手紙などにも使えそうです。そんな葉っぱに書かれる4文字。それが1話毎の題名にもなっている言葉たちです。


「ニシムキ」と書かれた葉をもらった女性は、失恋から立ち直れず毎日をぐずぐず過ごしていました。以前から苦手意識を持っていたおばの家にあそびに行くことになり、買ったばかりだというそのマンションが西向きであることに驚きます。苦手に思っていたおばさんの意外な面を見ることができ、生きるヒントをもらいました。


どの話も同じような展開で進むのですが、飽きることなく読めましたし、それぞれの悩みも共感できる部分があって、それを解決するときには同じようにスッキリ出来ました。

「チケット」は特に好きな話でした。中学生の娘と父親のよくある父娘関係の悩みなのですが、どうすれば仲良く出来るだろうか?と悩む父親が奮闘する話です。ここに出てくる奥さんが素敵だったんです。「私さぁ、決めてることがあるんだ」(中略)「生まれ変わったら、あなたの娘になるの。それで、べっとべとに愛してもらう」(中略)「でも今世は耕介さんの奥さんでけっこう満足してるから、今後もよろしく」 って言うんです。最高じゃないですか!素敵な夫婦です。娘が初めて、大好きなアイドルグループのライブに行った時の様子も一緒にワクワク出来て面白かったです。


他の話も悩みはそれぞれ違いますが、その人なりに深い悩みで、たった4文字のヒントから答えを導き出して、次のステップに進んでいく様子は読んでいてスッキリしました。

温かい文章と物語だったので、他の作品も読んでみようと思います。


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2020年02月10日

ゆきた志旗「Bの戦場 さいたま新都心ブライダル課の攻防」

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 ゆきた志旗 著
 「Bの戦場 さいたま新都心ブライダル課の攻防」
 (集英社オレンジ文庫)


物心ついた頃から“ブス”だったわたし。子供の時に参列した結婚式に憧れて、せめて誰かの幸せな瞬間を演出したいと、ウェディングプランナーの職に就いた。様々なお客様が人生の門出を祝おうとホテルを訪れる。そんなわたしが、やり手の美形上司・久世課長に求婚された!?「香澄さん、ずっと探していました。あなたのような・・・絶世のブスを」「はあ!?(怒)」
−裏表紙より−


初めましての作家さんです。

文章自体は読みやすかったのですが、何度も出てくる「ブス」「ブス」という言葉にうんざりしてしまいました・・。

美人じゃなくても、心がきれいで、常に前向きに生きているカッコいい女性の話かと思ったのですが、予想よりも主人公が暗めだったのであまり好きになれず。

更に、上司というイケメンから何度も言い寄られるというシチュエーションもイマイチ好きになれず、しかもその上司がやたらと彼女に対して「ブス」と言うのがイライラしました。

この小説って誰が読んだら楽しめるんだろう??

ある程度自分の容姿に自信がある女性? それともブスが好きな男性?

共感できる所も多いですけど、共感したくないし、言葉がとにかく不快でした。

最後まで救いが無かったので、暗い気持ちのまま終了。

シリーズ化されているようですが、私はもういいかな?


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タグ:ゆきた志旗
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2019年10月23日

大山淳子「あずかりやさん」

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 大山淳子 著
 「あずかりやさん」
 (ポプラ文庫)


「一日百円で、どんなものでも預かります」。東京の下町にある商店街のはじでひっそりと営業する「あずかりやさん」。店を訪れる客たちは、さまざまな事情を抱えて「あるもの」を預けようとするのだが・・。「猫弁」シリーズで大人気の著者が紡ぐ、ほっこり温かな人情物語。
−裏表紙より−


この文庫の表紙の上に、更にカバーが掛けられて売られています。

そのカバーにはこう書かれています。

それは、栃木の本屋さん「うさぎや」から始まった。「この本を一人でも多くの人に読んでほしい!」書店員たちの情熱は、オリジナルカバーやのれん仕掛けとなって結実し、2500冊という驚異の売り上げを記録することになったー。

つまり、元のカバーでは売れ行きがイマイチだったけど、オリジナルカバーを付けたら売れてきた・・ってこと!?なんだかびっくりな展開です。

カバーのせいばかりではないのでしょうが。書店員さんたちがそんなに薦める本なら面白いだろうと、貸してもらったので読んでみました。


この作家さんは猫弁シリーズを読んで馴染みがあるのですが、視点がコロコロ変わるのが読みにくいと思っていたので心配でした。今回はそこまで気にならずに読めましたが、視点が物だったりするのが読みにくかったです・・。


一日百円で何でも預かる、という店が舞台になっています。一日百円はコインロッカーを考えても安いですね。そして、期限内に取りに来なかったら、その預かり物は店主の物になるというシステム。

一見、良いね!って感じのシステムですけど、要らない物を捨てに来る人がいそうで心配です。実際、そういう人もいたようです。今時、物を捨てるのにもお金がかかるわけで、百円で捨てられたらラッキーですもんね。


店主は全盲の男性。だから、預かる物がどんな物なのか細かくは知ることが出来ません。それでも、持ち前の鋭い感性で、預けに来た人の事情や物の存在意義などを推理していくことで、色んな人たちを助けていきます。

そんな店主のことを、店先に掛けられているのれんや、客の座る座布団、店にあるガラスケースなどが温かく見守りつつ、語り部となって物語を進めていきます。


終始、温かい雰囲気の流れる物語でした。特に大きな盛り上がりもなかったですが、ほっこりできる内容で、殺伐とした小説などを読む合間に読むにはぴったりです。

続編も出ているようです。彼がどんな人生を歩んでいくのか気になるので、いつか読んでみようと思っています。


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タグ:大山淳子
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2019年10月07日

山本甲士「がんこスーパー」

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 山本甲士 著
 「がんこスーパー」
 (ハルキ文庫)


リストラの憂き目に遭いつつも転職口が見つかりホッとしていた中年男・青葉一成。だがそれもつかの間、今にも潰れそうな弱小スーパーの副店長として派遣されることになってしまう。ミッションはもちろん売り上げアップ。しかし、店長には他店のスパイと疑われ、パートの面々もやる気なし。逆境のなかで、ある日ご近所の老女からヒントを得た青葉は、崖っぷちスーパー再生のために立ち上がる! 第二の人生を豊かにしたい人へ贈る、栄養満点の温かな物語。−裏表紙より−


初めましての作家さんです。

いきなり主人公がリストラされそうになっているところからスタート。でも彼・青葉は転職口があるので安心していたら、実はその就職先が潰れそうなスーパーだったとわかり、一気に落ち込みます。

近くに大手スーパーがあって、ほとんどの客を取られてしまっている状況のスーパー。その店をどうすれば立ち直せるのか?

スーパーの副店長という立場で行ったところ、店長からはスパイと疑われ、なかなか意見が通りません。そういうときに味方にすべきはパートのおばさまたち!

色々と話を詰めていくと、実はおばさまたちにも意見があって、それを取り入れていったら、青葉の意見も聞いてくれるようになります。こうやってうまくいくのは、パートさんたちがやる気がある場合だけですけどね。もしとりあえず自給さえもらえれば、という考えの人ばかりだったら、働く環境を変えようなんてこと思わないでしょうから。


まず始めたのは、お客さんに親身になって対応すること。来てくれる数少ない客を逃がさないでおこうという作戦です。笑顔で挨拶をし、手助けが必要なら声を掛け、何でもいいから会話をする。たったこれだけでも、パートさんも笑顔が増え、明るい雰囲気になりました。

確かに良い方法ですね。でも、私のように知らない人とは会話したくない人間にとっては、行きたくないスーパーですけど・・。


次に改革したのが、地元で採れる野菜の販売でした。「がんこ野菜」と名付け、地元の人が作った野菜を、作った本人の設定した値段で販売します。その野菜を使ったお惣菜も販売したところ、高評価!

お陰でどんどん経営も持ち直してきます。そうなると、少し余裕も出てきて、店内の細かい部分を修理したり、改装したりすることも出来て、良い方向に転がっていくんですね。


はっきり言って、こんなに簡単に経営が持ち直すなら苦労しないよ!というご都合主義的な展開なのですが、この話の場合はこれで良いと思います。とはいえ、もう1〜2回くらい何か展開があっても良かった気はしますけど・・。もう少しページ数を増やして。

大手のスーパーに出来ないことを、地元の小さいスーパーがやってくれたら、利用客としては本当に助かりますし、理想的ですよね。2軒回ればすべて揃うという状態になれば本当に素敵。

最後のオチも何となく見えてしまいましたが、想像通りの展開になってくれたことで、安心して読み切ることができました。


初めて読んだ作家さんでしたが、他も面白そうなので読んでみようと思っています。


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タグ:山本甲士
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2019年07月08日

伊坂幸犬郎・犬崎梢・木下半犬・横関犬・貫井ドッグ郎「Wonderful Story」

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 伊坂幸犬郎・犬崎梢・木下半犬・横関犬・貫井ドッグ郎 著
 「Wonderful Story」
 (PHP文庫)


伊坂幸太郎・大崎梢・木下半太・横関大・貫井徳郎―当代きっての人気作家5人が、「犬」にちなんだペンネームに改名(?)して夢の競演。昔話でおなじみの犬の思わぬ裏話や、「犬吠埼」で繰り広げられる物語、悪人が連れてきた犬や、人のために働く盲導犬の抱える秘密、そしてやたらと見つけてくる犬の謎とは・・。個性豊かな犬たちが踊る、感動ありサプライズありの全体未聞の小説“ワンソロジー”、ここに登場!−裏表紙より−


イヌゲンソーゴ」「海に吠える」「バター好きのヘミングウェイ」「パピーウォーカー」「犬は見ている」の5編収録。

アンソロジーじゃなくて、ワンソロジーだそうです。

5人の作家がそれぞれ、名前の漢字の一字を犬に変えて、犬にちなんだ話を描いています。若干、強引な改名をされている方もおられますが・・。

多分、全員読んだことがある作家さんだと思いますが、木下さんと貫井さんはほとんど読んだことがありません。


よく読むというか、お気に入りの作家さんたち3人の作品は、やっぱり好みでした。

伊坂さんの「イヌゲンソーゴ」は、どんな展開を見せるのか楽しみで次々読みました。昔話や童話などなどの中で犬が出てくる有名なお話をモチーフに描かれています。これは何の話?と考えながら読むのも面白かったです。最後にすべてがきれいにまとまる所がスッキリ出来て良いです。

大崎さんの「海に吠える」は、ちょっと切ない物語でした。離婚しそうな両親の間に挟まれる形になってしまった小学生の男の子。田舎に引っ越すことになった父親と彼の生活は、都会に住む母親からは同情されるような環境。でも、彼は胸を張って生きていきます。もちろん、犬も彼を大きく助けることになります。

横関さんの「パピーウォーカー」は、題名の通り介助犬とそれを世話する家族や犬と家族を繋げる職員が登場します。介助犬に起こる出来事と、パピーウォーカーの関係性がちょっと切ない物語でした。介助犬の賢さとカッコよさを改めて感じさせられました。


ほとんど読んだことのない2人の作品は、やはりちょっと合わない部分も・・。

木下さんの「バター好きのヘミングウェイ」は、途中まで何を言っているのかわからない状態でした。最後の最後で、なるほどとスッキリはしたのですが、そこまでがガラも悪くて好みではなかったです・・。

貫井さんの「犬は見ている」は、ちょっとゾクッとしました。とはいえ、見られているのが犬ですから、まあそこまで怖くはないのですが、不気味な雰囲気に感じられました。


私は犬が苦手なのですが、物語としては読んでいても嫌ではなく、面白い話も多くて最後まで楽しめました。

きっと犬好きさんにはたまらない作品集だと思います。


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2019年07月04日

五十嵐貴久「セカンドステージ」

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 五十嵐貴久 著
 「セカンドステージ」
 (幻冬舎文庫)


二人の子持ちの杏子は、疲れてるママ向けにマッサージと家事代行をする会社を起業した。従業員はお年寄り限定。夫の無理解、姑との確執、アルコール依存など、顧客のまま達にはいろんな悩みがあって、いちいち首を突っ込む老人達に杏子は右往左往。けれど、夫の浮気疑惑、息子の不登校など、自分の家庭にこそ問題が・・!? 元気が出る長編小説。−裏表紙より−


初めましての作家さんです。

主人公は、39歳、2人の子を持つ主婦の杏子。一見どこにでもいそうな女性です。そんな彼女の家庭のある朝の様子から始まります。小学生と幼稚園の子どもがいる家庭にとっては、いつもの光景ともいえるような朝のバタバタ。そして、夫と子どもたちが出て行った後の静けさ。普通の主婦ならホッと一息つく所ですが。

実は杏子はある事業を起こしていました。夫にも子どもにも内緒で。夫には反対されるのが目に見えているから・・。自分の辛かった経験を活かして、ママたちのためにマッサージと家事代行をする仕事です。従業員はお年寄りばかり。


素晴らしいアイディアですし、素敵な仕事だと感心しつつ読み進めました。疲れているママたちは、一瞬でも子どもをみてもらえたり、家事をやってもらったりしたらかなりラクできますし、更にマッサージまでしてもらえるなんて。頼んだママたちはみんな元気になっています。しかも、来てくれるのがお年寄りばかりだと、安心できるでしょう。そして、働く側のお年寄りたちも、生き甲斐が出来て元気になれますし、一石二鳥です。


杏子とお年寄りたちは、依頼されたお宅へ出かけて行っては、色々なママたちと出会い仕事をこなします。中には問題を抱えているママもいて、そんな人にはみんなで相談して解決していきます。そこまでやる必要はあるか?とも思いますが・・。


子育てって本当に孤独。“ママ友”なんてよく言いますが、同じ“ママ”だからこそ言えない悩みもあるでしょう。やはり人間には見栄ってものがありますしね。「こんなこと言ったら変に思われるかも?」とか「みんなは出来ているのに出来ない私はおかしいのか?」とか思ってしまいそうです。悩みすぎて虐待してしまうこともある・・。そんな辛い状況に手を差し伸べられるのは良いことですね。

でもまあ、こんなにすべてうまくいくとも思えませんが、こういう事業が現実にもあって、気軽に利用できるようになると良いと強く思いました。夫や周りの人たちの理解が何よりも大事!


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タグ:五十嵐貴久
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2019年06月14日

鷲津名都江 監修・著「いっしょにうたおう♪ マザーグースのうた@」

これを「読書」というのはちょっと違う気がしますが、覚書を兼ねて載せます。


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 鷲津名都江 監修・著
 葉祥明 絵
 「いっしょにうたおう♪ マザーグースのうた@」
 (Jリサーチ出版)


はじめて英語を学ぶお子さまにピッタリ!
よんで、きいて、うたって、英語が自然に身につく♪
『キラキラ星』、『メリーさんの ひつじ』、『ハンプティ ダンプティ』など、17曲を収録!
監修と文は日本でのマザーグース研究第一人者、鷲津名都江、絵はボローニャ国際児童図書展グラフィック賞受賞作家、葉祥明。
美しく楽しい絵と共に、英語圏の文化にも親しめる。

「英語圏の子どもたちの言語獲得に、大きな役割を果たしているマザーグース。
楽しみながら、英語の弾むリズム、音、言葉の意味などを、いつのまにか学習していくのです。
英語の弾むリズムが不得手な日本人にとっても、楽しみながら英語を学び、
英語のリズムが身につく、またとない教材であることはいうまでもありません。」
鷲津 名都江 (オビより)

○ 英語と日本語を併記。
○ お子さま一人でも学べる
○ 英語独特のリズムがしっかり身につく
○ プレゼントや卒園・入学祝いにも大人気の絵本シリーズ
−出版社HPより−


私自身は子どもがいませんが、子どもに関わる仕事をしているので子どもたちに聴かせてみたくて、「本が好き」で献本申し込みしました。



まず、絵本を見て「色が鮮やかで柔らかくてきれい!」と思いました。子どもたちに見せると膝に座ってきて、ページを捲る度にじ〜っと食い入るように見ていました。次のページに捲ろうとすると手で阻止することもありました。

特に、「ハンプティダンプティ」と「ねこちゃんねこちゃん」のページが人気です。

色がきれいで、柔らかいタッチなので、小さい子どもは好きだと思います。


そして、肝心の英語の歌ですが。ちょっとダウンロードに失敗して、問い合わせすることになってしまいました・・。このまま聞けなかったらどうしよう?と不安になりましたが、丁寧に教えていただき、あっさりとダウンロード成功! ただ単に私のミスだったようです。

シリアルコードを入力する画面を出さないといけないので、絵本に書かれているアドレスにきちんとアクセスしないといけないようです。ご注意ください。


で、聴いてみました。小鳩くるみさんが歌っています。この本を監修している鷲津さんの芸名だそうです。ロンドンの大学にいたことがあるようで、英語の発音はイギリス英語という感じです。歌のおねえさんをされていたそうなので、きれいな歌声で聴きやすかったです。

英語だけをうたわれるのかと思ったら、続いて日本語訳での歌もうたわれました。これにはちょっと違和感が・・。

どんな意味なのかは知りたいので、絵本には日本語訳があった方がいいと思いますが、うたうのは要らない気がしました。

結局、マザーグースって、歌詞の意味があるようで無いわけで、英語の語呂だったり発音や韻を踏むことの面白さが醍醐味ですから、それを直訳してそのままうたうのは違う気がしました。

読み聞かせるときは日本語があった方が良いですし、その方がよく見ていましたけど。

子どもは英語も日本語も聴いて身体をユラユラさせていました。静かですが、明るい感じの曲調が多いので聴きやすかったようです。


最後の方にきちんとそれぞれの曲の解説が書いてあって、それを読むのも楽しかったです。日本語になると残酷な歌詞なのでなんでこんな歌詞の歌をイギリスの子どもは好きなんだろう?と疑問に思っていましたが、リズムや音が楽しいんですね。

そういえば、日本にもちょっと怖い歌詞や意味のわからない歌詞の童謡がありますね。それと同じ感じなんですね。


きちんとダウンロード出来たので、今後もさり気なく聴かせていきたいと思います。少しでも英語に親しんでくれたら嬉しいです。そのうち真似してうたうようになるかな?? 楽しみです。


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2019年05月31日

三浦しをん「政と源」

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 三浦しをん 著
 「政と源」
 (集英社文庫)


東京都墨田区Y町。つまみ簪職人・源二郎の弟子である徹平の様子がおかしい。どうやら、昔の不良仲間に強請られたらしい。それを知った源二郎は、幼なじみの国政とともにひと肌脱ぐことにするが―。当年とって七十三歳の国政と源二郎は、正反対の性格ながら、なぜか良いコンビ。水路のある下町を舞台に老人パワーを炸裂させるふたりの、痛快で心温まる刃傷譚!−裏表紙より−


つまみ簪職人の源二郎と、幼なじみの国政。この2人の物語です。73歳の2人ですが、ずっと同じ町に暮らし、別々の仕事をしてきたのにずっとつかず離れず一緒にいました。でも、性格は正反対。

源さんは、73歳にして禿げた頭を赤やピンクの派手な色に染めるような破天荒な人。政さんは、真面目が服を着ているような堅物。正反対な方が意外と仲良くやっていけるのかもしれませんね。


そんな2人が巻き起こし、巻き込まれる日常の様々な事件がドタバタと描かれています。源さんの言動に呆れ、政さんの的確な突込みに笑い、楽しく読めました。

ただ、政さんが寂しそうなのだけが辛かった・・。身近にも政さんによく似た人がいるので、その人が思い浮かんで心が痛くなりました。自分の蒔いた種なんですけどね。

政さんには、源さんという何でも言い合える(言わなくてもわかってもらえる)相手がいるだけで幸せなのかもしれません。


今も現役で仕事をして、弟子もいて尊敬されている源さんのことが羨ましくて仕方のない政さん。 源さんが活き活きしているとやきもちを焼いてしまうのですが、それでもきっと源さんがいれば大丈夫。

そして、一人でも生きていけそうな源さんにも、やっぱり政さんが必要で、ほんと、素敵な関係です。


私も、こんな幼なじみがほしかったな・・・・。


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タグ:三浦しをん
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2018年08月03日

渡辺淳子「東京近江寮食堂」

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 渡辺淳子 著
 「東京近江寮食堂」
 (光文社文庫)


定年退職を間近に控えた妙子は、十年前に消えた夫の行方を探すため東京にやってきた。慣れない土地でのひょんなトラブルから、谷中にある宿泊施設、近江寮にたどりつく。個性的な管理人や常連客の貧しい食生活を見かねた妙子は彼らの食事を作り始めるが、その料理はやがて人々を動かし、運命を変えていく。そして彼女自身も―。おいしくてせつない、感動長編。−裏表紙より−


初めましての作家さんです。

この本を読んだ頃は、妙に食べ物系の小説を読むことが多かったので、他の作品と内容が混ざりそう・・。

まあ、これはちょっと変わった設定だったので大丈夫ですけど。


妙子が働くことになったのは、近江寮という名前の宿泊施設。東京にあるのですが、滋賀県出身の人のための施設です。話す言葉が関西弁なので読みやすいかと思ったら、関西弁でも滋賀県はちょっと違うようで、妙に気になってなかなか進まず。会話の場面では何度も読み返すことがありました。

妙子は行方不明になった夫を探すために東京に来たのですが、夫の知らない一面を知ることになって、落ち込むことも。それでも寮の人たちに料理を作ることで気が紛れていました。

寮には、安江という妙子と同じくらいの年齢の女性がいて、彼女が寮を任されていたのですが、料理が苦手で評判はイマイチでした。妙子のお陰で商売も上向いてきたことで、安江も妙子の夫探しに協力します。

二人の関係は、言いたいことを言い合ってケンカもしつつ素敵な感じです。昔からの知り合いのよう。たぶん、昔から知り合いだったらここまで仲良くはなれないのでしょうけど。


更に素敵だったのは、安江の母・ヨシ子。彼女はかなり痴呆が進んでいるため、空気を読めない発言が多いですし、意味のない言葉もよく話すのですが、時々人にグサッと刺さる鋭い一言を放つのです。

書き出してみようかとも思ったのですが、言葉自体はそれほどでもないので書くのはやめます。でも「なるほど」と思わされることが多く、読んでいても爽快でした。

このままサラリと読んでしまえるかと思ったら、最後の方で号泣してしまいました・・。なんか良いな〜人との関わりって、なんて思わされる作品でした。

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タグ:渡辺淳子
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2018年06月19日

宮下奈都「羊と鋼の森」

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 宮下奈都 著
 「羊と鋼の森」
 (文春文庫)


高校生の時、偶然ピアノ調律師の板鳥と出会って以来、調律に魅せられた外村は、念願の調律師として働き始める。ひたすら音と向き合い、人と向き合う外村。個性豊かな先輩たちや双子の姉妹に囲まれながら、調律の森へと深く分け入っていく―。一人の青年が成長する姿を温かく静謐な筆致で描いた感動作。−裏表紙より−


初めましての作家さんです。映画化されたそうですね。

単行本のときからずっと気になっていた作品でした。題名も気になりますし、内容も。ピアノ調律師の話だなんて。どうやって一冊描かれるのか?興味津々でした。

読んでみて、私がピアノ調律師に対して軽い気持ちでいたということがよくわかりました。奥が深いんですね。一流のピアニストの方たちは調律に対してもこだわりがあって、お気に入りの調律師がいたり、好みの音を作るように言ったりするというのは知っていましたが、一般人でもこだわる人はこだわるんだ・・と驚かされました。

私もピアノがほんの少々弾くので、調律はしてもらうのですが、調律師の方に「弾いてみて下さい」とか「これで良いですか?」なんて言われた記憶がありません。

もし言われて弾いても違いがわからないかも・・。

ご自分で弾かれて「違うでしょ?」と言われたことはありますが、はっきり言ってわかりませんでした。

みんなそんな感じなんだと思っていたのでショックでした。きちんと音にこだわって「こんな感じの音」としっかり好みが伝えられるんですね。どうすればそんな風になれるんだろうか??


憧れのピアノ調律師になれた外村という青年が成長していく物語なのですが、調律師としてだけではなく、人として大人として男性としてどのように成長していけば良いのか悩んで苦しんでいきます。

素敵な先輩たちに囲まれて、その仕事ぶりを参考にしたり、依頼者たちに教えられたりしながら、自分なりの「音」を探していきます。


全体的に柔らかい文章で描かれていて、常に木に囲まれているような、鳥のさえずりや小雨の降る音なんかが聞こえてきそうな雰囲気の物語でした。

盛り上がりがほとんどないのですが、淡々と流れる感じがまた心地よかったです。題名も素敵です。


そういえば、調律さぼってるな〜と思い出したので、近々頼まないと・・。



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タグ:宮下奈都
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2018年05月23日

桂望実「嫌な女」

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 桂望実 著
 「嫌な女」
 (光文社文庫) 


初対面の相手でも、たちまちするりとその懐に入ってしまう。小谷夏子は男をその気にさせる天才だ。彼女との未来を夢見た男は、いつの間にか自らお金を出してしまうのだ。そんな生来の詐欺師を遠縁に持つ弁護士・石田徹子は、夏子がトラブルを起こすたび、解決に引っぱり出されるのだが……。対照的な二人の女性の人生を鮮やかに描き出し、豊かな感動をよぶ傑作長編。−裏表紙より−


以前読んだ「ハタラクオトメ」は軽く読める明るい感じの小説でしたが、この作品は読むのに時間がかかりました・・。

ページ数の多さもあるのですが、主人公でもある弁護士の徹子先生のことが好きになれず、その遠縁の夏子のことは更に好きになれず、なかなか読み進められませんでした。


夏子が問題を起こして、徹子に頼って来るという展開で話は進みます。1話目から時間が進んでいるので、夏子も徹子も年齢を重ねていきます。

性格も生き方も違う二人の女性が年齢を重ねていくのもこの物語の魅力になっているのでしょうが、とりあえず二人とも好きではないのでどうでも良いと思ってしまいました。

夏子のことはたぶん、女性はほとんどの人が苦手なタイプだと思うでしょう。男性は好きかもしれませんが。徹子や周りの人たちのように「次はどんなトラブルを起こした?」と興味はもてませんでした。そんなに大人になれていないってことかもしれませんが。

徹子は、弁護士に向いているのか微妙な感じのまま、人生に大きな波もなく歩んでいきます。もしかしたら、自分の人生と似ているから好きになれなかったのかも?と思わなくもない感じですが、どうして夏子にここまで振り回されるのか、その理由が理解できないせいもあると思います。


終わりの方にあった、弁護士事務所のベテラン事務員の言葉には感動させられましたが、それ以外はあまり印象に残らない感じでした。


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タグ:桂望実
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2018年05月07日

山田五郎「知識ゼロからの西洋絵画 困った巨匠たち対決」

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 山田五郎 著
 「知識ゼロからの西洋絵画 困った巨匠たち対決」
 (幻冬舎)



「偉大な天才のダメッぷり」とも書いてある作品です。西洋絵画は昔から好きで、この題名に興味をひかれたので「本が好き!」で献本申し込みました。


ダ・ヴィンチ対ミケランジェロ、デューラー対クラーナハ、カラヴァッジョ対レンブラント、モロー対ロセッティ、クールベ対マネ、ドガ対セザンヌ、ゴッホ対ゴーガン、の7対決が解説されています。

名前を聞いただけで作品まで思い浮かぶ画家(ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ゴッホ、ドガ、ゴーガン、マネ、セザンヌ)もいますが、名前を聞いてもピンとこなくて紹介されている絵を見て「あ〜、この絵の作者!」とわかる画家(レンブラント、クラーナハ)もいます。

作品も名前も知らなかった画家もいました・・。まだまだ知識が浅いです。


近い年代の画家同士を色々なダメさを強調して対決させていて、有名で天才な画家たちも人間なんだな〜と面白く読めました。この絵はそういう思いが込められているのか、とかこういう生活を送っている中で描かれたのか、とか勉強になることもたくさんありました。

これを知ってから絵を見たらまた違った感じ方をするのかもしれません。


特に驚いたのはカラヴァッジョ対レンブラント。カラヴァッジョは何と殺人を犯したそうで、逃げ回りながら絵を描いていたとか。なんでもありですね。一方のレンブラントは破産してしまって、大変な生活を送っていたそうです・・。

更にモロー対ロセッティ。モローはニートで、ロセッティはイケメンの浮気性。う〜ん・・画家も人の子なんですね。

そして、ゴッホは性格に難ありだったせいで仕事が続かず、弟・テオの資金援助を受けながら画家として活動していました。なのに自分を傷つけまくりで、最期も悲惨でした・・。ゴーガンは絵はうまいのに商売が下手で、選ぶ道全てのタイミングを外してしまって生活苦。辛い人生です。


天才というのは、何かしら性格が歪んでいたり、日常生活に支障が出たりするのかもしれません。真っすぐすぎたり情熱的過ぎたりしてうまく絵が売れないことも。

依頼者の望む絵を素直に描ける画家ばかりではないんですね。そのせいで苦しい生活を送る人が多かったようです。


そして、時代の先取りをする画家もまた辛い・・。売るためには、当然その絵を欲しいと思う人が必要なわけで、時代に合った人気のある描き方をしないと売れないんですよね。だから亡くなってから人気が出て(時代が追いついて)売れることも出てくるわけです。もっと楽な生き方あるだろうに、と何度も思わされました。



一番印象に残ったのはセザンヌのこと。個人的に今までセザンヌの絵画を見ても良いと思えなかったのですが、この著者が「セザンヌは絵が下手」とはっきり書いておられたのでちょっとすっきりしました! やっぱり下手なんだ〜。

また近くで絵画展があったら見に行くつもりなので、そのときはまた読み返そうと思います。


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タグ:山田五郎
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2018年04月18日

小路幸也「スタンダップダブル! 甲子園ステージ」

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 小路幸也 著
 「スタンダップダブル! 甲子園ステージ」
 (ハルキ文庫) 


対照的なキャラの双子――エースの青山康一とセンターの健一を擁する神別高校野球部は、北北海道大海を勝ち抜き甲子園へ!彼らが優勝を目指す特別な「理由」を知る前橋絵里は、全国紙のスポーツ記者。彼女の前に、神別高校の監督・田村と高校時代にチームメイトだったスポーツライター・塩崎が現われ、周囲をしつこくかぎ回りはじめる。塩崎は、田村との間に因縁があるらしく……。野球を知らなくても楽しめるハートフル・エンターテインメント、感動のクライマックス!−裏表紙より−


この本の前に何冊か別の本を読んだのですが、ややこしいので先にこちらの感想を書いてしまいます。


1作目で甲子園へ出場することが決まった彼ら。甲子園に行くことが目標ではなく、あくまで優勝することが目標の彼らは淡々と甲子園へ向かいます。

鉄壁のセンターラインを持っている強い彼らですが、さすがに全国の予選を勝ち抜いてきた本戦では勝つのが難しい状況に。でも強い思いで優勝を狙っているので、ますます団結力は固くなり、思わぬ強さも発揮し始めます。

新たに監督になった田村の采配も素晴らしくて、何度も「なるほど!」と思わされました。現実にもこういう人いないのか!?いたらぜひあの球団の監督になってもらいたい!

選手たちの気持ちもしっかり理解して、適材適所に選手を割り振って、確実に点を取っていく様子は爽快でした。

なかなかこんな風に点を取っていくことも、勝っていくことも出来ないとは思うので、あまりにも出来すぎな感じがぬぐえませんが、この話の場合は出来すぎじゃないと成立しませんから、これで良いと思います。

これ以外の終わり方はないでしょう。

途中、記者と選手の視点がころころ変わるので、ちょっと話が途切れる感じがしたのは残念でしたが、すっきりした終わり方が早く読みたくてほぼ一気読みでした。


詳しくなくても楽しめますが、多少野球のことは知らないと、楽しさは半減するかも。野球用語も多いですし、監督の戦略に「なるほど」と納得できないと意味がわからないと思います。

多少、野球が好きな人は楽しめると思うので読んでみてはどうでしょう? 特に高校野球ファンは楽しめそうです。


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タグ:小路幸也
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2018年04月16日

小路幸也「スタンダップダブル!」

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 小路幸也 著
 「スタンダップダブル!」
 (ハルキ文庫) 


三十一歳を目前に北海道支局に「飛ばされ」た、全国紙スポーツ記者の前橋絵里。そこで出会った弱小の神別高校野球部が、旭川支部予選を勝ち上がっていく。彼らの不思議な強さの「秘密」に惹かれた絵里はやがて、ナインが甲子園を目指す特別な「理由」を知る。その中心には、見た目はそっくりで性格が対照的な、エースの青山康一とセンターの健一という双子がいて……。野球を知らなくてもワクワクして元気が出るハートフル・エンターテインメント、待望の文庫化!−裏表紙より−


題名の「スタンダップダブル」って何?と一瞬思ってしまいました。「スタンディングダブル」のことなんですね。ツーベースヒット、しかも滑り込まずにセーフになることです。

というように、野球をある程度知っていないと楽しめない内容だと思います。

高校野球について描かれています。北海道のあまり強いという評判がなかったある高校の話です。

取材に行った記者・前橋が、彼らの強さに気づいたところから始まります。

センターの選手が、打者が打つ前から守備に指示を出して、ほとんどをアウトにしてしまうのです。彼の双子の弟がピッチャーで、天才的な能力を発揮しますし、守備も完璧。

お陰でほとんど点を取られることなく、試合に勝っているのです。

そして何よりも彼らの団結力はとても固くて、それも強さの要因となっています。

なぜ彼らの団結力はここまで固いのか? 調べていくと、過去に悲しい出来事がありました。


この巻では、甲子園に出場するまでのことが描かれています。純粋な彼らの様子は読んでいて応援したくなりました。

甲子園で優勝するのが彼らの目標なのですが、それは難しいだろうと思いつつも、何とか納得できる終わり方をしてほしいと強く願いつつ読み終えました。


続きは「スタンダップダブル! 甲子園ステージ」で。


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タグ:小路幸也
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