2012年04月28日

乃南アサ「不発弾」

不発弾

 乃南アサ 著
 「不発弾」
 (講談社文庫)


デパート勤務の的場智明は、地味な売り場での仕事に耐える日々を過ごしていた。そんな折、息子や娘の“秘密”を妻までが一緒になって隠していたことに気づく。たまりにたまった憂さをはらすために彼がとった行動とは・・。表題作など、現代人の爆発寸前の心境を的確に捉え、見事な筆致で描く、秀逸短編集。−裏表紙より−


久々の乃南アサ作品ですが、この作家さんにしては、私にあまり合わない作品集でした。・・残念です。面白くないわけではないのですが、長篇か短編でも連作短編集の方が良いのかも知れません。


かくし味」「夜明け前の道」「夕立」「福の神」「不発弾」「幽霊」の6話が収録されています。


1話目の「かくし味」が後味が悪い感じで、何となく予想は出来ていながらも最後にゾクッとしたんですよね・・。何ともやりきれない結末ふらふら

夜明け前の道」では、少し光が差すような終わり方で、多少救われた感じはしますが、全体的に暗い雰囲気が漂っていました。これも微妙な内容でしたね・・。

夕立」は、救いがたい終わり方ですし、出てくる人たちほぼ全員気に入らないという話でした。何が言いたかったのかな?その辺りもよくわかりませんでしたバッド(下向き矢印)

福の神」「幽霊」はこの作品集で唯一スッキリ終わった話でした。多少、ご都合主義的な所もありましたけど、それでも最後には「良かったね」と言える感じでしょうか。ちょっとほろりとさせられる部分もありましたし。

そして、表題作の「不発弾」これが私は一番好きだったかもしれません。まあ、終わり方はスッキリしないのですが。父親の苦悩が描かれた話で、自分の親にすごく当てはまって読みやすかったです。読みやすいけど、怒りが沸く話です。


ページ数も少ないですし、あっさり読み切れるんですが、物足りなさもありました。この作家さんでも合わない作品があるのね・・。


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2011年08月18日

乃南アサ「晩鐘 下」

晩鐘 下

 乃南アサ 著
 「晩鐘 下」
 (双葉文庫)



前作『風紋』を書き終えた後も、私は、登場人物たちの「その後」が気になって仕方がなかった。自分の作った架空の物語でありながら、ずっと案じていた。そうして書き始めたのが七年後の彼らだったが、誰もが救われていて欲しいと願いながら、新たな悲劇をも、描くことになってしまった。事件というものは必ず、悲しみと憎しみの連鎖を生む。そして、いちばん弱いものが最も深く傷つくことに、改めて気づいた。(乃南アサ)−裏表紙より−


今回も、裏表紙の言葉をそのまま載せました。特に最後の文章は本当にそうだな・・と共感しました。


読み終わった瞬間、大きなため息と共に、ず〜ん と重たい何かが心にのしかかって来た感じがしました。

そうか・・こんな終わり方をしたか・・。というのが正直な気持ち。

考えてみれば、カラッと終わるわけがないんですけど、つい期待してしまったんですよね。でも「一つの事件が巻き起こす波紋」がテーマなのですから、全て丸く収まって終わるのは逆に変なのはわかっていたつもりだったんですが。


この話を読んで思ったのは「家族の絆ってもろいものなんだ」ということ。被害者家族も加害者家族も、あっけないほどバラバラ状態になっていましたから・・。遺伝子とか血とか言うなら、絆が深くなる所にも活かされたら良いのに、何で嫌な方向にしか働かないのか。


結局は、何も知らされていなかった大輔が一番の被害者だったのかもしれません。誰でも良いからきちんと父親のことを説明していれば、受け止め方が違ったかもしれないのに・・と思うとかわいそうでなりませんでした。

とりあえず、母親がもっとしっかりしていれば・・。彼女には怒りしか無い。初めは同情する部分もあったのに。自暴自棄になっていたのかもしれませんが、それでは済まされない立場なのに。本当に腹が立ちます。


唯一の救いは、被害者の娘・真裕子のこと。上巻ではどうなるか?と思うくらいボロボロだった彼女がどんどん明るくなっていき、幸せになろうとしているのは嬉しかったです。被害者家族だけでも幸せになってくれて良かった・・。真裕子の父親と姉の気持ちも知りたかった気はしますけど。


自分の感想がうまく文章にできないのがもどかしいくらい、色々と考えさせられた話でした。



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2011年08月13日

乃南アサ「晩鐘 上」

晩鐘 上

 乃南アサ 著
 「晩鐘 上」
 (双葉文庫)



真裕子の母親が殺害された事件から7年。高校二年生だった真裕子は24歳になり親元を離れ自立していたが、心に負った傷が癒えることはなく、不安定な精神状態は続いていた。加害者の息子・大輔は妹・絵里と共に母親とは離れ、祖父母の元で暮らしていた。両親のことは何も知らされないまま・・。


加害者の息子・大輔は小学5年生になりました。彼と妹は、母親とも離れて祖父宅に住んでいます。両親がどこへ行ってしまったのか、何も知らされずに育ちました。母親のことは“叔母”と説明されていたため、たまにあそびに来る彼女のことを二人は「おばちゃん」と呼んでいます。

従兄がいるのですが、あるときその従兄が殺されてしまいました。裏で大輔が画策していたのですが、まさか殺害されるとは思っていませんでした。ただ、亡くなったことに対して思わず笑いがこみ上げてしまう大輔。でも、大人たちの前では哀しんで見せる・・。


大輔は父親が殺人者であることを知りません。なのにこの驚くような行動・・。見た目も大人びて見えるようですが、中身はもっと大人びています。大人というか、ずる賢さが強い少年になっています。“遺伝子”が影響ある・・なんて思いませんけど、やはり真実を知らされていないのが悪いのかな?と。


大輔の母親は、公判の途中からどんどん雰囲気が変わっていきましたが、その派手な状態が続いています。子どもたちのこともほとんど忘れたような対応で“たまにあそびに来るおばちゃん”という存在に甘んじている感じです。この母親も確かに被害者と言えるでしょう。そしてお嬢様として育った彼女にとって殺人者の妻という立場に耐えられなかったのもわかります。でも、それを理由に子どもを放っておけるのは理解できませんでした。彼女に対しては怒りしか湧きません。


そして、真裕子。父親は再婚し、姉も結婚して子どもも生まれ、それぞれ新たな人生を進み始めています。ところが真裕子だけは前に進めない・・。ストーカーみたいな行動をしたり、不倫したり、友人の不幸を喜んだり、そんな彼女の様子を読むのは本当につらかったです。

彼女のことを全て知った上で支えてくれるような人(男性でも女性でも)が現れたらきっと前に進めるんだろう・・と思うのですが、彼女が経験した心の傷の大きさを考えると難しそうです。


ある意味被害者といえる人たちがどうやって乗り越えていくのか?今の所、あまり救いの無い状況ですが、最後は明るく終わって欲しいと思います。


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2011年07月29日

乃南アサ「風紋 下」

風紋 下

 乃南アサ 著
 「風紋 下」
 (双葉文庫)



この小説を書いている間にも、世間では実に様々な事件が起きた。そして、その都度、容疑者については様々な記事が出た。被害者は、遺族は、常に置いてけぼりを食らうのである。運命を狂わされ、心に癒し様のない傷を負った人たちを救う手だては、現在のところ皆無と言って良いと思う。−乃南アサ


作家さんの思いが強く出ている作品だと思いましたので、私の下手なあらすじを書くよりも、裏表紙の乃南さんの言葉を載せた方が良いと思いそのまま書きました。


下巻では上巻で逮捕された容疑者が裁判にかけられることになり、裁判を中心に、でも被告人の心情は語られず、被害者遺族や被告人の家族の生活や心の動きなどが主に書かれています。

裁判に毎回足を運ぶ被害者の次女。彼女は裁判を傍聴しながら違和感を感じていました。「何だかゲームみたい」 この言葉にハッとさせられました。確かに裁判って、被害者や遺族のことは関係なく進む感じがします。今まで考えたこと無かったですが。

そんな彼女に対して、新聞記者の建部は「裁判は、人間ではなくて、その人の犯した罪そのものを裁こうとしているんだから」と答えますが、彼女は納得いかない様子を見せます。

確かに人間が裁くのですから「人間を裁く」と考えると誰もできなくなりそうで、だからこそ「人間のを裁く」という考えが生まれたんでしょう。でも、それだと被害者の気持ちはどうなるんだろう??心の傷を癒すのは誰なんだろう?

そして、本当の意味での真相は殺されてしまった被害者にしか語れない。よくドラマなんかで「真相を明らかにしたいんです!」なんて言ってる弁護士や検事がいますけど、結局(殺人事件の場合は特に)真相は闇の中ですよね。加害者しか語れないんですから。

なんか色々考えてしまいました。


上巻の感想で「どんでん返しがありそう」なんて書いた私。確かにある意味でどんでん返し的なことはあったんですけど、私が思ったのと違う展開だったんですよね。

結局私は心のどこかで、犯人があの人でなければ良いのに・・と思っていたんでしょう。つまり、母親が不倫をしていたなんて信じたくなかったわけです。そうでないと遺族たちが救われない気がして・・。

やっぱり真相は闇の中なんです。小説なんだから無理やり真相を書いてくれても良いのに・・と一瞬思いましたが、それではこの小説のテーマから外れてしまうんですよね。だからこれで良いんだと思い直しました。


長々と感想を書いてきましたが、まだ書ききれていないくらい、本当にたくさんの思いが出てくる作品でした。読んで良かったです。


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2011年07月26日

乃南アサ「風紋 上」

風紋 上

 乃南アサ 著
 「風紋 上」
 (双葉文庫)



夫と娘二人と暮らす普通の主婦が殺害された。恨まれることなんて無いはずの彼女はなぜ殺されなければならなかったのか。被害者遺族となった娘たち、そして夫、その親戚たちにまで与える影響とは?容疑者やその家族たちの心境は?


ちょっとした問題は抱えていましたが、一般的ともいえる生活をしていた主婦。始めは彼女の生活が書かれていて、家族愛がテーマの話かな?と錯覚する感じでした。でも話は思わぬ展開を見せ、気付けば引き込まれていました。


一家の主婦が殺害されたことで、高校生の二女はもちろん、浪人生の長女、そして夫の人生も狂わされます。この一家のことは二女の目線で語られていて、彼女の心の中が手に取るようにわかります。高校生という微妙な年齢。子どもっぽい部分も多いですが、今回の事件で妙に大人っぽい冷めた所も出てきていて、読んでいて苦しくなりました。

自分がもしこの子の立場になったら・・と考えてしまうと泣けてきて進まなくなりそうだったのでなるべく考えないようにしていましたが、それでも泣きそうになる所が何度もありました。


一つの事件が与える影響の大きさ。これがメインになっているわけですが、報道の仕方だけではなく、情報を提供する側、見る側も問題がたくさんあると思います。「本当に被害者なのか?」と思うような報道のされ方はどうなんでしょう?それを興味本位で読んでしまう側にも問題はありますよね。

事件を起こした容疑者の家族もある意味被害者です。一瞬にして人生が変わるわけで・・。でも責任があるか?と言われると・・難しい所です。


きっとこのまま裁判で終了・・とはいかないだろうという雰囲気。下巻ではまだまだどんでん返しがあるんだろうと思うので続きも楽しみです。


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2011年05月25日

乃南アサ「6月19日の花嫁」

6月19日の花嫁

 乃南アサ 著
 「6月19日の花嫁」
 (新潮文庫)



6月12日に起きた事故で気を失った千尋は、目覚めたとき全ての記憶を無くしていた。自分の名前さえわからない中、思い出したのは一週間後の19日に自分の結婚式が行われるということ。結婚式までに全てを思い出さなければ・・と自分探しを始めた千尋の前に次々と問題が巻き起こる・・。


恋人と仲良くドライブしている場面から始まります。そして車がスリップした後、気を失い、気付いた場所は知らない家の中。

そして、見知らぬ男性がそばにいました。彼の名前は一行。道端で倒れていた千尋を家に連れて帰ってきたという一行は、何も思い出せない千尋をあざけるようなさげすむような目で見ながらも側にいてくれました。

6月19日という日にちをキーワードにしながら少しずつ過去を思い出していく千尋。思い出したくない過去もたくさん出てきて・・・。


話は、千尋の目線からだけではなく、一行の日記としても語られていき、読者には少しずつヒントのような物が出されていきます。

何となく「こうなのかな?」と想像している所へ少しずつ後から千尋が追い付いてくる感じで話が進み、なかなか面白い展開だと思いました。

ラストは予想通りの所へ落ち着くのですが、最後の最後でもう一つ山があり、ちょっと気になるような終わり方。これも私は好きな感じでした。

初めの頃、何も思い出せずもどかしい場面が長くあったのに、後半は何だかあっという間に終わったような気がしたので、もう少し引っ張れたかな?とも思いますが・・。

最後まで面白く読めました。


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2010年12月04日

乃南アサ「結婚詐欺師 下巻」

乃南アサ著 「結婚詐欺師 下巻

(新潮文庫)


ゴルフ練習場で橋口が目を付けて声を掛けたのは江本美和子という女性。今までの女性と違って自分の意志をハッキリもっている勝気な彼女は、橋口にとってやりがいがもてる相手。時には強引に、時には引いてうまくデートに応じさせることができた。一方、阿久津たち捜査員は、橋口が松川学だとつきとめた。ところが、被害者の中に阿久津の元恋人、美和子がいることがわかり、苦しむことに・・。


上巻に引き続き、橋口の手口に妙に感心しながら読みました。美和子がターゲットになってからますます手口の巧妙さに感心する度合いが増えました。

勝気な女性には以前使っていたような強引さは逆効果なこともあり、時には引いたり相手を立てたりする必要があるんですね。

詐欺としては全く参考にしてほしくないですけど、人とコミュニケーションをとったり、親密になりたいときに参考にすればうまくいきそう。

下巻になって、阿久津刑事がどんどん壊れていくのが読んでいて辛かったです。・・というか、何でそんなに悩んで苦しんで酒におぼれるのか?全く理解できなかったです。

確かに知り合いが騙されているのを知っていながら教えられないのは辛いでしょう。でもだからといってそこまで落ち込むか?? 結婚まで考えた相手だからとはいえ・・。

仕事や家庭まで捨てそうになるほど・・。う〜んちょっと私にはわからない状態でした。

ただ最後に、美和子と警察で二人で話している場面を読んで、何となくわかった気がしたんですよね。

結局、この結婚詐欺も男女の温度差というか、一つの言葉に対する受け取り方の重さみたいなものが男性と女性では違うから成り立つわけです。

美和子は実際に被害に合った側ですが意外と冷静で、阿久津は傍観者だったのに熱くなっている・・という書き方で、男女の温度差なんかを表現していたのかな?と。

他の被害者たちは自殺したり精神的に病んだり、色々な目に合ったわけですが・・。


何だか色々考えさせられた作品でした。



   誕生日
本日は、私の誕生日ですあせあせ(飛び散る汗) イマイチ実感もわかないですが、一応、特別な日ということでぴかぴか(新しい) 楽しく過ごしたいと思います。



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今読んでいるのは・・
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2010年12月03日

乃南アサ「結婚詐欺師 上巻」

乃南アサ著 「結婚詐欺師 上巻

(新潮文庫)


「橋口雄一郎」と名乗る男はプロの結婚詐欺師で、髪型や服装など外見も変化させ、職業も偽り、複数の女性を誘惑して金を騙し取っていた。詐欺の被害を警察に届けた女性がいたため、事件が発覚し、小滝橋署の刑事・阿久津たちが捜査を始めた。写真を入手し、前科者リストから「松川学」という1人の男が浮上。橋口と名乗る男と松川学は同一人物なのか?身元の確認を始めた。


結婚詐欺か〜。きっと私は騙されないな・・と思うのですが、意外と「私は大丈夫ぴかぴか(新しい)」と思う人の方が騙されやすいとかあせあせ(飛び散る汗) でも私は基本的にケチだからお金は出さないだろうな・・なんて。

橋口という男はなかなか口が達者。まあ詐欺師というのはそういうものなのでしょうけど、相手の女性に合わせて、その人が喜びそうな言葉を絶妙のタイミングで囁く。そして表情を見て相手がその言葉を聞いてどう思ったのか確認し、更に詐欺師としての自信を深める・・。

プロともなるとやり方も巧妙で、連絡する時期や訪ねる時期、誘う時期、お金を出させる時期など計算されつくしています。

なるほど、このタイミングで言われたら思わずお金を貸す気持ちもわかるな〜・・なんて妙に感心したりして。

狙われるのはやはりお金をある程度貯めている20代後半〜30代の働く女性。でもおとなしい感じで男性にあまり縁が無いタイプ。もしくは未亡人で遺産や保険金が入った女性。「寂しいな」と感じることが多い女性が一番心をとらえやすいようです。


上巻は、橋口が新しい女性に目を付けた所で終わっています。警察はまだ彼の身元が確認できていない状態。詐欺事件の捜査はどんな感じで進むのか?橋口が逮捕されたときどんな供述をするのか?被害女性たちは救われるのか?など、気になることがいっぱい!!


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今読んでいるのは・・
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2010年11月27日

乃南アサ「駆けこみ交番」

乃南アサ著 「駆けこみ交番

(新潮文庫)


等々力にある交番に勤務している新米巡査の高木聖大の役目は、不眠症の老人・神谷文恵の相手をすること。大事件のないのどかな住宅街での勤務は退屈な毎日の繰り返し。彼女もいないし、暇だし・・と不満の多かった聖大があるとき事故現場で見かけた人物が実は指名手配犯で、偶然逮捕することができた。得意満面の聖大に文恵やその友人である老人たちのグループが近づいてきた。「とどろきセブン」「サイコロ」「人生の放課後」「ワンワン詐欺」計4編収録の短編集


警察小説というと刑事たちの話がほとんどですが、これは交番勤務の巡査の話。何だか面白そうだな〜るんるんと手にしたわけです。

主人公である高木聖大は、まだ新米の巡査。刑事を目指す彼には退屈な毎日で、頭の中ではずっと愚痴を言っている感じ。でも意外と正義感が強く、真面目に勤務する姿は頼りないけど好感がもてます。

先輩の主任は聖大にとって天敵ともいえる存在で、機嫌が良かったり悪かったり、からんできたり無視したり、本当に嫌な奴。この二人の対比も面白く書かれています。

そして、文恵を中心とした老人たちのグループ、その名も“とどろきセブン”のメンバーたちも良い味を出しています。

人当たりの良いおじょうさま風の文恵がまず交番巡査たちに近づき、聖大の人柄を見極めた上で、他のメンバーたちも近づいてくる・・。街で起きる様々な事件や疑問、個人ではどうしようもないようなことを聖大に話して「何とかしてくれ!」と頼むわけです。

頼んだだけではなく、情報を仕入れて渡したり、色々と手伝いもしてくれて、聖大は次第にこの老人たちに好感をもっていきます。


サイコロ」では最近よくニュースになっている“ネグレクト”の問題が書かれています。警察は民事不介入と決まっているので、育児放棄ではなかなか手を出せません。でも子どもはどんどん衰弱し、問題も起こすようになっていく・・。何とも悲しい現実ですもうやだ〜(悲しい顔)

この話ではスカッとするような結末が用意されているので読んだ後も良い気分わーい(嬉しい顔)

どうしようもない悲しい話(ゾッとするような話)もありましたが、ほとんどは読んでさわやかな気持ちになれる展開で、聖大の成長も少し見られますし、最後まで楽しく読めました。


この聖大の話は実は続編で、先に「ボクの町」というのがあったらしい・・。乃南さんの作品はどうも順番通りに読めないらしいですふらふら

更に、聖大は「いつか陽のあたる場所で」にも少し登場します。


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2010年11月02日

乃南アサ「紫蘭の花嫁」

乃南アサ著 「紫蘭の花嫁

(文春文庫)


とてもキレイな花の写真の表紙。何となく物悲しげな雰囲気もかもし出している不思議な魅力のある写真で、思わず手にとってしまいました。読み終わるとストーリーによく合った雰囲気だったんだと思いました。


花屋の店員・三田村夏季は、執拗に追ってくる男のせいで店も住居も転々とする生活を続けていた。同じ頃、神奈川県警の刑事部長・小田垣は、連続女性殺人事件の捜査に追われ、難航する捜査に日々悩んでいた。追う者と追われる者の運命は・・・。


いきなり、プロローグが2つ。ウェディングドレスの試着をしていた花嫁が居なくなる(逃げ出す)話と、ホテルの一室で女性を殺害した男性の話。

花嫁が逃げて、更に男性から追われている・・ということは、結婚したくなくなって“ドタキャン”したわけね??と思いながら読んでいると、話についていけなくなりましたあせあせ(飛び散る汗) 理由が全然違ったんですよね・・。思い込みはいけません。

ホテルの部屋で全裸の女性の遺体が発見されたのですが、もし連続していなかったら「殺人」として認識されずに終わったのかも・・というくらい、死因が特定されず、捜査員たちも疲労がたまっていきます。

被害者たちに共通点がない所も捜査が難航する原因。犯人は必ず煙草を吸っていくので吸殻から特定されそうなもんですけど、容疑者が上がらないことには比較さえできないんですよねバッド(下向き矢印)

初めに犯人の様子が書かれ、その後で警視庁の人が出てきたので、すっかり犯人の生い立ちを調べつつ「なぜ犯人はこんな殺人を犯すようになったのか?」が徐々に明らかにされ、最後は逮捕or被疑者死亡で終わるのかな?と思っていると、話についていけなくなります。・・やっぱり思い込みはいけませんね。

話は、花屋の店員・夏季、ホステスの摩衣子、警視庁の小田垣、検視官の渋沢の4人がメインとなって進められていくのですが、誰のことが語られているのかわからない過去の話が出てきたり、誰が誰から逃げているのか?誰が誰を追っているのか?・・と色々疑問が出たまま話が進んでいきます。

後半になり、「もしかして・・」と思い浮かぶことも出て来ると、更に興味がわいて話を早く読んでしまいたくなりました。

ハッピーエンドで終了・・かと思ったら最後にぞくっとする記述ががく〜(落胆した顔)


今まで読んだ乃南さんの作品とはちょっと雰囲気の違う、怖い感じの話でした。グロいというか・・。

ある意味面白かったのですが、怖さもあったので、今度から読む作品を選ばないといけないのかもしれません。



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2010年10月27日

乃南アサ「風の墓碑銘 下巻」

乃南アサ著 「女刑事音道貴子 風の墓碑銘エピタフ 下巻」

(新潮文庫)


音道が掘り出した白骨死体、今川氏の殺人事件、24年前の一家惨殺事件、この3つの事件に関連はあるのか?聞き込みを続ける音道はある仮説をたて、捜査の方針を大きく動かした。刑事を名乗る男が捜査を撹乱するという事件も起き、謎は深まっていく。


なかなか進まない捜査が動いたのは、貴子と滝沢が聞き込んでいた中で浮かんだ一人の男性がきっかけになりました。

被害者の老人に怒鳴られることも多かったというこの男性・長尾には悲しい、悲惨な過去がありました。それを知った捜査本部は、白骨死体との関連も含め、捜査の方向を転換させます。


犯人は「もしかして・・?」と怪しい感じだった(話の中ではほとんど出てこないのですが、出てきたときに妙な態度だった)人でした。やっぱり・・という感じ。

捕まった後に犯人が言った動機、態度は本当に腹が立つもので、あまりの身勝手さに貴子が怒鳴りつけたくなる気持ちはわかります。殺人を犯すような人はやっぱり壊れているんでしょうね・・。

貴子と滝沢のコンビはどんどん息がぴったりになっていって、アイコンタクトもバッチリになってきました。見ていて微笑ましくなるくらい。

貴子は今回、友人だと思っていた人を裏切る(?)ような形になってしまうのですが、滝沢がうまくフォローしてくれます。

この二人の活躍はまた読みたいと思うのですが・・。続いてくれたらうれしいです。


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2010年10月26日

乃南アサ「風の墓碑銘 上巻」

乃南アサ著 「女刑事音道貴子 風の墓碑銘エピタフ 上巻」

(新潮文庫)


このシリーズで今出ている中で一番新しい作品。ずっと買いたくて捜していたのですが、どこの本屋に置いてある本も微妙にヨレていて気になってなかなか買えずにいました。やっと見つけて読むことができましたぴかぴか(新しい) 変に神経質なんです・・

古い木造民家の解体現場から白骨死体が発見された。身元を特定するため、音道貴子と相棒の玉城は家主の今川から話を聞こうとするが、今川は認知症にかかっていてなかなか捜査が進まない。そんなとき今川が殺害されてしまう。捜査本部が設置され、音道も参加し捜査を開始する。今回の相棒は滝沢だった。


「凍える牙」でコンビを組んだ滝沢とまた組むことになりました。読む側としては楽しみですが、貴子としてはがっかり・・。

当然、捜査に気を使うだけではなく、相棒にも気を使うという面倒くさい日々が続きます。滝沢もよく思っていますが「もっと肩の力を抜いたらいいのに」と思う場面がたくさんあります。

捜査もなかなか前へ進みません。認知症の老人に、協力的ではない娘、老人ホームの職員も噂話ばかり。でも何とか糸口らしきものを見つけた所で上巻は終わりました。


貴子の私生活も心配なことがあって、捜査に身が入らないときもありますが、自分に気合いを入れて日々乗り越えようとしています。「刑事らしい」と言えるかもしれません。

「凍える牙」のときと同じように、貴子の視点と滝沢の視点、交互に書かれていて話は進みます。貴子の視点で書かれているときは「貴子」と表記されるのですが、滝沢の視点のときは「音道」と表記されます。

両方の視点で書かれることで、二人を客観的に見た様子がわかりやすく、楽しめます。

ケンカをしながらも何だか良いコンビになってきている二人の様子も今後どうなっていくのか・・これも下巻を読む楽しみになりそうです。


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2010年08月25日

乃南アサ「しゃぼん玉」

乃南アサ著 「しゃぼん玉

(新潮文庫)


伊豆見翔人は、女性を狙ってひったくりや強盗を繰り返していた。あるとき、ナイフで女性を殺してしまった翔人は逃亡することにした。ヒッチハイクでたどり着いたのは、宮崎県の山深い村。そこで怪我をおった老婆・スマと出会い、病院へ連れて行ったりしているうちに、村人たちからスマの孫だと勘違いされ、気づけばすっかり村に馴染んでいた。


23歳という若さで、人生を諦めているような翔人。「自分は生涯、しゃぼん玉のように、ただ漂って生きていく。そしていつかどこかでパチンと弾けて消える。それだけの存在のはずだ」なんて思いながら日々過ごしていて、何の計画性も何の目的もなく何となく生きている状態でした。

スマに出会ってからもしばらくは食べたり寝たり・・を繰り返してだらけた生活をしていた翔人でしたが、だんだん村人たちからも頼られ、色々と仕事を押し付けられているうちに変化がみられてきます。

・・と、あらすじを読んだだけで、何となく結末は予想できると思うんです。私も予想しましたし、ほぼ予想通りの展開でした。でも号泣もうやだ〜(悲しい顔)

読み終わりもさわやかな良い話でした。


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2010年08月06日

乃南アサ「花散る頃の殺人」

乃南アサ著 「女刑事音道貴子 花散る頃の殺人

(新潮文庫)


このシリーズ、読む順番が間違えすぎていて、貴子の周辺の変化が前後していて困惑することも・・バッド(下向き矢印) この本は2冊目みたいです。


ビジネスホテルで、老夫婦と見られる男女の遺体が発見された。心中か?殺人か?両面から捜査するため、捜査本部をたちあげ、捜査を始めた。老夫婦の持ち物から古い写真が見つかった所から事件は進展を見せ始める−「花散る頃の殺人」他「あなたの匂い」「冬の軋み」「長夜」「茶碗酒」「雛の夜」計6編収録


ホテルに泊まりながら、コンビニで買った物を食べて過ごしていたという老夫婦。持ち物も少なく、ひっそりと亡くなっていった二人の様子は、読んでいても悲しい気持ちになりました。

心中だったとしても、殺人だったとしても、どちらにしても救われない気がして・・。読み終わってもしんみりする感じでした。


あなたの匂い」では、貴子の出したゴミがなぜか持ち去られ、細かく破いて捨てたはずの葉書もわざわざテープで修復されて、近所に置かれてしまいます。お陰で近所に貴子の職業がばれてしまい、やっかいな相談をされるようになります。貴子のごみはなぜ狙われたのか?

冬の軋み」は、原付に乗ったひったくり犯を追う話。そこからオヤジ狩りへと発展し、被害者の様子が変なことから捜査は思わぬ方向へ・・。何とも悲しいというか情けない結末でしたふらふら

長夜」は、貴子の知り合いがビルから転落死したことから始まります。自殺として片づけられたこの事件を、被害者の友人は貴子に協力を頼み、調べ直します。身につまされるというか、悲しい事件でした。

茶碗酒」には、大晦日の警察の様子が書かれています。滝沢が宿直をしている話で、最後に貴子に茶碗酒を渡します。

雛の夜」では、援助交際している高校生がスタンガンで失神させられる事件が連続で起きます。犯人に復讐しようとする高校生が現われ、更に複雑に・・。

「乃南と滝沢の架空対談」というのも最後にあって、なかなか面白かったです。


このシリーズ、どうやら私が読んでいないのは後1冊みたいです。読み終わったら、他の作品も読んでみようかな?


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今読んでいるのは・・
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2010年06月05日

乃南アサ「嗤う闇」

乃南アサ著 「嗤う闇 女刑事音道貴子

(新潮文庫)


連続レイプ事件が起き、懸命に捜査をするが容疑者さえも浮かばない状況が続く中、レイプ未遂事件が発生する。被害者の女性は、警察へ通報した男性が犯人だと主張する。その男性は貴子の恋人・昴一だった。被害者はなぜ無実の通報者に罪を着せようとするのか?−「嗤う闇」他「その夜の二人」「残りの春」「木綿の部屋」計4編収録


巡査部長になり隅田川署へ移動となった貴子は、慣れない刑事課でたった一人の女刑事として日々過ごしています。

周囲の目を気にしないような貴子ですが、やはり移動になる度に女だということを意識せずにはいられません。

レイプ事件では、年下の刑事に対して強く指導する場面もあり、女性ならではの視線で仕事している様子が何だか嬉しく感じました。

木綿の部屋」では、以前相棒として捜査した滝沢刑事が登場し、気づけば貴子は滝沢の娘夫婦の問題に巻き込まれていました。前作で私が妙に気になっていた娘のことがやっとここで出てきたわけです。

普段は武骨でおじさんで頑固なイメージの滝沢ですが、娘の前ではやはり父親。どうしていいのかわからない・・あせあせ(飛び散る汗)という態度がほほえましい感じでした。

ですが、いざ義理の息子が事件に巻き込まれているかも!?となると張り切って解決する姿はやはり刑事だな〜と。

最後に貴子と滝沢が、自分が離婚したときのことを思い出して語る所は、すごく共感できました。二人とも相手に別れを告げられても何も感じなかった・・ジタバタするほど相手を好きになれるのはある意味羨ましい。・・・気持ちはよくわかります。私もそう思うことがあります。

淡白なのもある程度は良いんですが、いつもいつも淡白だと人間関係はうまくいかないのかもしれません。傷ついたり傷つけたりして人間は成長するのかも。

わかっていてもできないんですけどね・・もうやだ〜(悲しい顔)

とまあ、色々考えさせられつつ、一気読みでした。

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2010年05月24日

乃南アサ「いつか陽のあたる場所で」

乃南アサ著 「いつか陽のあたる場所で

(新潮文庫)


この作家さんは「女刑事音道貴子シリーズ」しか読んでませんでしたが、いつもお邪魔しているブログで紹介されていて面白そうだったので、この本も読んでみることにしました。

小森谷芭子と江口綾香の二人は、人に言えない過去をもっている。絶対に人に知られないように、下町でひっそりと暮らす芭子の家を綾香は頻繁に訪れ、緊張しながら過ごす日々のストレスをお互いに発散させていた。4編収録の短編集。


芭子(はこ)と綾香の年齢差は12歳。ちょうど一回りの差です。綾香の方が年上。でも読んでいると芭子の方が年上に感じるくらいしっかりしています。

・・・しっかりしているというよりは、落ち着いている?冷静に自分を見つめてる?そんな感じです。

二人は過去に罪を犯し、刑務所で生活していました。出所後、周りから孤立するように生活している中、二人で支え合って生きているのです。

犯した罪は消えないけど、刑務所で十分償ったから、これからは前を向いて生きていこう!グッド(上向き矢印) と前向きな綾香に対し、芭子は「笑ってはいけないんじゃないか?」「楽しんで生きてはいけないのでは?」バッド(下向き矢印) と前向きになれません。世捨て人のような生活をしている芭子の様子を読んで、辛くなりました。まだまだ若いのに・・。

消えない罪を背負いながらも、生きていかなければならない。そんな苦労の多い二人の人生に対する考え方や、他人を想う気持ち、生き方など、色々と考えさせられる部分がありました。

泣いてしまう場面もあり、あやうくエグエグと号泣もうやだ〜(悲しい顔)しかけました・・。電車の中であせあせ(飛び散る汗) 我慢するのも大変でした。

この二人の人生、この先がとても気になります。まだ続きがあるようなので、また読んでみようと思います。


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2010年05月12日

乃南アサ「鎖(下)」

乃南アサ著 「鎖(下)

(新潮文庫)


強盗殺人犯たちに監禁されてしまった貴子を救出するため特殊班が編成された。以前、貴子とコンビを組んだ滝沢警部補も参加することになり、彼女の無事を祈って捜査を進める。やがて犯人たちの身元が明らかになり、捜査は進むがなかなか救出できない事態にいら立つ。貴子は、最後に残った気力を振り絞り仲間の助けを待つ・・。


続きが気になって一気読み。

監禁された貴子が助け出されたら終わりだと、結末はわかっているのに、すごく気になりました。・・というか、貴子に感情移入してしまって「早く助けて!」と思っていたら読み終えた感じでした。

「私は刑事」と自分に言い聞かせてもだんだん弱気になっていく貴子。滝沢に電話で励まされても、仲間を信じられなくなる・・。その心の動きがすごく丁寧に細かく書かれていて、共感できる気がしました。

犯人グループにいる女性・中田加恵子は、恋人に暴力を振るわれています。それでも「彼は良い子。普段は優しい」と言い、かばっていて、恋人と離れられない女性。

こんな最低な恋人にすがりつかないと生きていけない彼女のこともとても心配になりました。

そして、最後まで最低な刑事だった星野警部補。最後のセリフにも怒りがむかっ(怒り)

余韻の残る良い結末でしたが、ひとつだけ気になることが。滝沢警部補の娘さんはどうなったのかな??小さなことが気になる私ですあせあせ(飛び散る汗)


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2010年05月10日

乃南アサ「鎖(上)」

乃南アサ著 「(上)

(新潮文庫)


東京都内で、占い師の夫婦とその信者が惨殺された。機動捜査隊の音道貴子は、通報を受け現場に駆けつけた。その後設置された合同捜査本部に参加することになり、警視庁の星野警部補とコンビを組むことになった。始めはうまくいっていたコンビも、星野の本性が表れたとたんギクシャクし始め、結局別行動することに・・。


順番を間違えて読んだようですもうやだ〜(悲しい顔) これが2冊目だろうと思うのですが、先に3冊目を読んだのかも。これでやっと貴子の傷心の意味がわかりました。

機動捜査隊の仕事は本当に大変です・・。事件の初動捜査をするわけですから、現場に誰よりも早く駆けつけて事件の内容を把握して報告し、聞き込みをして・・でも捜査本部に参加しなければ事件の捜査には加われないたらーっ(汗) 何だか不満が残りそうな仕事です。

しかも、現場の生々しさは誰よりも知っている立場ですから、衝撃も大きそうふらふら

今回の貴子は、捜査本部に参加することになりました。現場を見た衝撃を引きずったままで捜査を始めることになるので、誰よりも解決したい気持ちが大きかったのだろうと思います。

前回は、滝沢というおじさん刑事に苦労させられ、今回は若い警部補。今度の苦労は、同じ女性としてかなりの怒りがわきましたむかっ(怒り) 多分、男性でも腹が立つとは思いますが、こんな人が周りにいたら、とりあえず一発殴らないと我慢できない気がします。実際には人を殴ったことなんてないので、できないでしょうけど。

上下巻に分かれたこの作品。上巻の後半くらいに貴子が監禁されてしまうので「下巻が必要なほど長く監禁されてしまうのか??」と不安な気持ちのまま読み終わりました。


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2010年02月18日

乃南アサ「未練」

乃南アサ著 「未練 女刑事音道貴子

(新潮文庫)


気に入って通っているカレー屋で貴子が食事をしていると、入って来た男が店主に向かって「俺の女房を殺した」と怒鳴り始めた。今まで寡黙でほとんど会話をしたことのなかった店主の人生に触れることになり・・。−「未練」他「立川古物商殺人事件」「山背吹く」「聖夜まで」「よいお年を」「殺人者」計6話収録


1冊目からそうでしたが、音道貴子という主人公にすごく共感できる部分が多く、私にとって読みやすい作品です。

未練」では、友人から男性を紹介され、その男性との関係についても描かれていて、心の動きや考えも共感できました。人との出会いさえも面倒に感じて、家で一人でいる方が幸せ・・「これって私のことexclamation&question」と驚くくらいでしたあせあせ(飛び散る汗)

立川古物商殺人事件」は、男性・女性・幼い少女の3人が殺され、タンスに詰められた状態で発見される事件が起き、それを解決するために捜査本部に参加することになった話。機動隊員の貴子は遺体を見なければならず、動揺したまま捜査を始めます。

山背吹く」は、傷心の貴子が長期休暇をもらって友人の嫁ぎ先である旅館にあそびに行った話。傷心の理由はあまり詳しく語られませんが、旅館の仕事を手伝ったり、事件に巻き込まれたりするうちに癒され、仕事に戻る決心もつきます。

聖夜まで」は、幼い少女が公園の砂場で殺されてしまう話。託児所に預けられているときに起きた事件ということで、何だか人ごととは思えない複雑な気持ちになりました。しかも犯人が・・もうやだ〜(悲しい顔) 貴子の言葉や想いに自分を重ねてしまい、泣きそうになりました。

よいお年を」は、年末に実家に帰り色々手伝う貴子の様子を書いた話。大きな事件は起きませんが、家族との関係や仕事に対する想いなど、これも共感できる部分が多かったです。

殺人者」は、「立川古物商殺人事件」で相棒となった中年刑事の話。貴子は脇役になります。短い話ですが、考えさせられることがたくさんありました。


今回も面白く読むことができました。


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2010年01月29日

乃南アサ「凍える牙」

乃南アサ著 「凍える牙

(新潮文庫)


初めて読む作家さんです。以前から気になっていたのですが、今回ふと手に取ったので読むことにしました。


深夜のファミレスで男の体が突然炎上する事件が起きた。死亡した被害者の体に獣に咬まれた傷跡が残っていた。捜査本部で指示されコンビを組むことになった機動捜査隊の音道貴子と中年刑事の滝沢は、いがみ合いながらも捜査を始める。やがて、同じ獣に咬まれて死亡するという事件が連続して発生する。


初めて読むとは思えないくらいスムーズに話に入っていくことができました。主人公が女性というのも読みやすい原因かもしれません。

女性警官ということで、相棒となった中年おじさん刑事には嫌われるのですが、それに対して必死で食らいつこうとするところが共感できましたグッド(上向き矢印) だからと言って、言葉使いが汚くなったりすることもないですし、逆にぶりっ子するようなこともなく、等身大でがんばる感じが好感もてましたハートたち(複数ハート) ちょっとがんばりすぎている所もありましたけど、男社会で生きていくのはそういうことなのかな?とも思いました。

家族構成も私と重なる部分が多かったので余計に共感できたのかも・・。

犬(普通の犬ではありませんが)を使った殺人ということで、読んでいて何だか悲しくなりました。犬が苦手な私でも犬がかわいそうで仕方なくなりました。この犬は特別なので、本人(本犬?)はこれで満足だったのかもしれませんけど・・←それがまた泣ける・・もうやだ〜(悲しい顔) 結末でもまた泣きそうになりました。

普段よく読む本よりページ数が多くて少し時間がかかりましたが、面白く読めましたぴかぴか(新しい)


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posted by DONA at 11:25| Comment(4) | TrackBack(0) | 読書:乃南アサ