2009年11月26日

ローリー・R.キング「捜査官ケイト 過去からの挨拶」

ローリー・R.キング著 「捜査官ケイト 過去からの挨拶

(集英社文庫)


シャーロックホームズマニア(シャーロキアン)が殺される事件が発生。砲台に捨てられた遺体。被害者の持っていたコナン・ドイルが書いたとされる未発表の中篇原稿が発見され、話の中でも同じ場所に遺体が捨てられたことが判明し・・。


何にでもマニアはいるわけで、シャーロキアンはホームズに関係する小物を集めたり、その時代の扮装をしてパーティーを開いたりしています。コナン・ドイルの物も集めていて、今回は未発表の作品が見つかってちょっとした騒ぎになります。

コナン・ドイルが書いたとされる原稿が話の中に書かれているのですが、これが妙にはまる作品で、しかも長く、合間にケイトの話に戻されるとちょっと違和感を感じるほどあせあせ(飛び散る汗) ホームズの話は読んだことがないのですが、読んでみようか?と思わされました。

このドイルが書いたとされる中篇も作者(ローリー・キング)が書いたわけなのですが「シャーロックホームズの愛弟子」という作品を書いているくらい、ドイルに詳しいらしく、なかなか重い仕上がりになっています。


<捜査官ケイトシリーズ>
「捜査官ケイト」
「捜査官ケイト−消えた子」



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今読んでいるのは

2009年11月07日

ローリー・R.キング「捜査官ケイト‐消えた子」

ローリー・R.キング著 「捜査官ケイト−消えた子

(集英社文庫)


サンフランシスコ市警の捜査官ケイトが誘って旅に連れ出した少女が突然姿を消した。その辺りでは連続殺人犯が潜伏しているとの情報もあり、必死で少女を探す。少女の母親から憎しみの目で見られながらも事件を捜査していく。


MWA(アメリカ探偵作家クラブ)の最優秀長編賞にノミネートされた作品だそうです。確かに面白いぴかぴか(新しい)

この捜査官ケイトシリーズは何冊か出ているのですが、なかなか本屋で発見できず、どうやら順番通りには読めていないようですバッド(下向き矢印) でも、違和感なく楽しく読めるから良いのですが。

今回は同棲相手のリーに出て行かれ、傷心のケイト。自分の気分転換も兼ねて旅に出たのですが、結局は事件に巻き込まれ、白い目で見られ、更に傷ついてしまいます。

リーの気持ちも一部わからなくもないですが、心理学者なのにわがままでしょ・・とも思います。

ケイトが事件や周りの見る目と必死で戦う姿が健気でつい応援してしまうんですよねーグッド(上向き矢印)


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2009年10月09日

ローリー・R.キング「捜査官ケイト」

ローリー・R.キング著 「捜査官ケイト

(集英社文庫)


本屋で平積みしてあるのを見て、まず絵に惹かれ、内容を見て面白そうだったので買って読んでみました。1994年のエドガー・アラン・ポー賞を受賞した作品だそうです(ってどんな賞なのかイマイチわかってませんけどねがく〜(落胆した顔)


新任の女性捜査官ケイトとベテラン捜査官のアルは、サンフランシスコ郊外のコミュニティで次々と起きた女児三人の殺害事件を捜査するため、住民の聞き込みを始める。独特なコミュニティと不便な土地に困惑しながらも事件を解決していく。


女性の捜査官にとっては、男社会の警察では差別が多く、また「足手まとい」的な考えが根強く残っていて、男性以上に必死で働かないと認めてもらえない環境です。主人公のケイトも、組んだ男性捜査官からいきなり嫌な顔をされて、必要以上に活躍しようと必死になります。

ケイトは、私生活でも色々と悩みを抱えていて、同棲相手との関係をどう進めていくか?それとも今のままでいくのか?など、公私共に忙しく頭の痛い日々を送っています。

あまり話さないクールな印象のケイトですが、意外と容疑者に感情移入してしまったり、相棒との関係も仕事上のつきあいと割り切ることなく、話し合ったり受け入れたりします。

私生活では私には理解しにくい嗜好をもっている主人公たらーっ(汗) でも他の面での脆さみたいなものは共感できて、気づいたら話に引き込まれている感じでしたぴかぴか(新しい)


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