2012年11月21日

サラ・パレツキー「ナイト・ストーム」

ナイト・ストーム

 サラ・パレツキー 著
  山本やよい 訳
 「ナイト・ストーム」V・I・ウォーショースキーシリーズ11
 (ハヤカワミステリ文庫)


わたしが嵐の真夜中に閉鎖された墓地へと向かうはめになったのは従妹のペトラのおかげだ。彼女が指導している少女たちが、そこで罪のない儀式ごっこに興じていたのだ。だがわたしが見つけたのは胸に鉄の棒を突き立てられた男の死体だった。ヴァンパイア殺人!事件はマスコミの好餌となり、わたしはその渦中へ・・・歴史に秘められた過去の闇と、現代社会の暗部が、ヴィクを追い詰める!ショッキングな展開を見せる最新作


体調が悪かったせいもあり、なかなか読むスピードが上がらず、1週間くらいかかってしまいました。もう少しページ数が少なかったら良いのですが、でもどこを削るか?というと難しいですし。


今回のヴィクは、また従妹・ペトラからのSOSによって事件に巻き込まれていきます。くだらない儀式をやろうとしていた少女たちを連れ戻しに行ったら、そのすぐそばで男性の遺体を見つけてしまいました。

移民の子どもも混ざっていることに気づいたため、少女たちを密かに逃がすことにし、殺人事件の発見者としてヴィクは一人で立ち向かいます。

事件を調査しかけたとき、昔の友人・レイドンから緊急の呼び出しを受けます。被害妄想が激しくなっていた彼女と話すことにうんざりしていたヴィクは、用事が長引いたせいもあり、待ち合わせに遅れてしまいます。辿り着いたヴィクを待っていたのは、レイドンが転落して意識不明になっている姿でした。

自分が間に合わなかったことを後悔し、レイドンを殺害しようとしたのは誰なのか?を調べ始めます。そして、2つの事件に接点が見つかり、更に意外な人物と過去の出来事も明らかになり、事件は複雑化していきます。


ヴィクももう50歳になったそうで、今までより疲れやすくなっている気がします。でも相変らずの情熱とパワーで、ボロボロになりながらも、自分や亡き母親に向かってくる人には、容赦なく立ち向かっていきます。

一言余計なせいで、たくさんの人を怒らせながら・・。

ヴィクを支える人たちも健在で、心身共に疲れ果てる彼女を優しく、時には叱りながら支えてくれています。

喧嘩や乱闘のシーンは減っていますが、まだまだカッコいいヴィク。彼女の活躍が今後も楽しみです。


<V・I・ウォーショースキーシリーズ>
「サマータイム・ブルース」
「レイクサイド・ストーリー」
「センチメンタル・シカゴ」
「レディ・ハートブレイク」
「ダウンタウン・シスター」
「バーニング・シーズン」
「ヴィク・ストーリーズ」


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2012年06月04日

サラ・パレツキー「アンサンブル」

アンサンブル

 サラ・ッパレツキー 著
  山本やよい 訳
 「アンサンブル」
 (ハヤカワミステリ文庫)


新聞の尋ね人広告をきっかけにヴィクが亡き母親の真実を探る「追憶の譜面」、売れっ子の女性作家との確執が思わぬ事態を招く「売名作戦」、行方不明のカメラマン探しの裏に潜む謎を追う「フォト・フィニッシュ」など、人気のV・I・ウォーショースキー・シリーズをはじめ、ユーモア作品や異色のサスペンスまで、著者の多彩な才能がいかんなく発揮された全10篇を収録。本邦初訳作品もまじえて贈る待望の日本オリジナル短篇集。−裏表紙より−


「追憶の譜面」「売名作戦」「フォト・フィニッシュ」「V・I・ウォーショースキー最初の事件」「命をひとくち」「スライドショー」「フロイトに捧げる決闘」「偉大なるテツジ」「分析検査」「ポスター・チャイルド」が収録されています。前半4作品はV・I・ウォーショースキーシリーズの作品です。

初めに「三十周年に寄せて―日本の読者のみなさまへ」として、作者・サラ・パレツキーからのメッセージが書かれています。ヴィクシリーズのファンならこれだけでも読んでよかったと思える内容だと思います。


短編の内容としては、ヴィク作品はやはり外れの無い面白さでした。

追憶の譜面」では、いないと思っていた親戚がまた見つかるかも・・ということでちょっと期待してしまうヴィク。ファンとしては「どうせまた何か裏があるに違いない」と疑ってしまうのですが、ヴィクはしばらく意気投合してしまいます。まあいつものように早めに疑い始めるんですが。亡き母親には今でも頭が上がらないヴィクの様子が微笑ましいような作品になっています。

売名作戦」は、ケンカっ早いヴィクの様子が描かれています。ファンとしては「またヴィクの嫌いなタイプの女性が現れた!」って感じなのですが、やっぱり揉めてしまいました・・。

私が特に気に入ったのは「V・I・ウォーショースキー最初の事件」です。ヴィクの子ども時代の様子が描かれている作品で、昔から今の様子がうかがえるような行動力溢れる、怖いもの知らずの子どもだったんだと思うと、にやけて仕方ありませんでした。


ヴィクシリーズ以外では、後味の悪い物もありますし、「そうきたか!」とオチに笑える物もありました。最後の作品では、ヴィクシリーズにも出てくるフィンチレー警部補も登場し、ヴィクの名前も出て来て、ファンには嬉しい作品になっていました。


あとがきに、9月頃にヴィクシリーズの新作が出ると書いてありました。楽しみです!!


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2011年10月08日

サラ・パレツキー「ウィンター・ビート」

ウィンター・ビート

 サラ・パレツキー 著
  山本やよい 訳
 「ウィンター・ビート」V・I・ウォーショースキーシリーズ10
 (ハヤカワミステリ文庫)



従妹のペトラが働くナイトクラブではボディ・ペインティングのショーが行われており、毎晩たくさんの客が訪れていた。ある晩、ペトラに呼ばれてクラブに行ったわたしは、常連客の女性が店の裏で射殺された現場に出くわしてしまった。容疑者として帰還兵の若者が逮捕されたが、その父親からの依頼を受け、事件を調査することにした。



前作「ミッドナイト・ララバイ」で助けることになった従妹のペトラが今回も登場します。そしてやはりヴィクを事件に巻き込んでいくたらーっ(汗)

天涯孤独だと思っていたヴィクに親戚がいるのは良いことなんですけど、その分やっかいなことも増えてしまう・・。

今回の場合、ペトラが直接の原因ではありませんが、彼女が働く店で起きた事件に巻き込まれてしまいます。銃声を聞いて駆けつけると撃たれて倒れた女性・ナディアがいました。そしてナディアはヴィクの腕の中で亡くなってしまいます。

事件の前にもめていたチャドという帰還兵が容疑者としてあがります。彼の父親から依頼されてヴィクは事件を調査し始めるのですが・・。

ペトラが働くクラブで行われていたボディ・アートというショーを行っていた<ボディ・アーティスト>と名乗る女性や、クラブの女性オーナー、そしてイラク戦争に物資を運んでいた会社やその社員などなど、どんどん関係者が増えて行き、一見全く関係なさそうに思える出来事も事件に絡んできて、気付けばとても大きな事件になっていました。


もちろん今回もボロボロ状態になってしまうヴィク。もう50歳近くなっている彼女の身がますます心配です。

前作もそうでしたが、今作もラストでホロリ・・とさせられました。最後まで読んで良かった〜と心から思えるような終わり方でした。


ただ・・・ページ数が多くて分厚すぎるのが難点バッド(下向き矢印) 持ち歩きたいから文庫ばかりを買うというのに、これは重たすぎ!家で読んでいても手が疲れて読むスピードが上がらなくて困りました。

内容は面白いのに長い時間、読んでいられないもうやだ〜(悲しい顔) いつも分厚くて大変なので、せめて2冊に分けてもらいたいexclamation 

でもこの表紙の絵、素敵揺れるハート 急いで出かけようとするヴィクの様子が想像通りに描かれていて気に入りました。チラッとのぞいている銃も良いです。


ずっと続いているこのシリーズ、前回は間があいてしまったのですが、今回は1年で新作が出て嬉しかったです。アメリカでは次ももうすぐ発売だとか。今度も早く出てくれることを楽しみに待つことにします。


<V・I・ウォーショースキーシリーズ>
「サマータイム・ブルース」
「レイクサイド・ストーリー」
「センチメンタル・シカゴ」
「レディ・ハートブレイク」
「ダウンタウン・シスター」
「バーニング・シーズン」
「ヴィク・ストーリーズ」


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2010年11月25日

サラ・パレツキー「ヴィク・ストーリーズ」

サラ・パレツキー著 「ヴィク・ストーリーズ
女探偵V・Iウォーショースキーシリーズ

(ハヤカワ・ミステリ文庫)


わたしの名前はV・Iウォーショースキー。シカゴで探偵をやっている。誰にも命令されず、誰の力も借りず、一人で精一杯生きているわたし。仕事が舞い込む度に全力でぶつかるため、怪我を負ったり、命を危険にさらすことも・・。そんなV・Iの活躍を描いた短編集。「スリー・ドット・ポウ」「高目定石」「むかし泳いだ場所で」「スキン・ディープ」「ピエトロのアンドロマケ像」「マルタの猫」「報復の調べ」「ゲームの後に」計8編収録


このシリーズ初の短編集です。

まだ同じアパートの住人で愛すべきミスター・コントレーラスとの出会いも果たしていない時代の話です。


スリー・ドット・ポウ」は、ジョギング仲間のシンダが殺され、恋人のジョナサンが疑われてヴィクが代理人として警察と渡り合う話。ジョナサンは犯人ではない・・と確信をもったヴィクは、シンダの愛犬・ポウと共に調査を開始します。

高目定石」は、同じアパートに住む、タカモク夫妻の部屋で殺人事件が起こり、ヴィクは調査を依頼されます。題名の「高目定石」というのは、囲碁の初手のことだそうで、話に出てくるタカモクさんとは関係がありません。殺された男性のことを誰も知らないという不思議な状況。でもヴィクはあっさり解決させます。

むかし泳いだ場所で」は、ヴィクが高校時代の同級生・アリシアに頼まれて水泳大会を見に行く話です。当然のように殺人事件が発生したわけで・・。気づけば巻き込まれて命を狙われ、悲しい結末に立ち会うことになってしまいます。

スキン・ディープ」では、行きつけの店の店主・サルに頼まれてサルの妹の弁護を引き受けることになります。妹・エヴァンジェリンは家族に知られたくない事実をヴィクにも話そうとせず、弁護の仕事は難航します。


短編でも読み応えは充分。いつものヴィクの活躍を気軽に読むことができてとても楽しい作品でした。


<V・I・ウォーショースキーシリーズ>
「サマータイム・ブルース」
「レイクサイド・ストーリー」
「センチメンタル・シカゴ」
「レディ・ハートブレイク」
「ダウンタウン・シスター」
「バーニング・シーズン」


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今読んでいるのは・・

2010年10月06日

サラ・パレツキー「ミッドナイト・ララバイ」

旅行記はいったんお休みして・・。

サラ・パレツキー著 「ミッドナイト・ララバイ
女探偵V・I・ウォーショースキーシリーズ9

(ハヤカワ文庫)


ある出来事をきっかけに知り合ったカレン牧師から頼まれ、40年前の吹雪の夜に失踪した黒人青年・ラモントを探すことになった私。調査を始めようとすると次々と事件が起きて、巻き込まれてしまった。青年の失踪の背後にある事件を隠蔽しようとする動きがあるらしい。従妹のペトラも突然現れ、彼女にも危険がせまる。


以前の作品「バーニング・シーズン」にチラッと出てきただけなのに“嫌な奴”という気持ちにさせられたピーター叔父さんが今回も出てきます。

その叔父さんの娘・ペトラはヴィクの従妹。しかも年がかなり離れているので、周りからは「娘?」とか「姪?」とか言われて少しムカついている場面もありました。

このペトラはヴィクと正反対の性格。ヴィクのように苦労をしていないせいもあるんでしょうが、自由奔放で、明るくて元気な若者なので、みんなから好かれます。もちろん、ヴィクの隣人で世話好きのミスター・コントレーラスもすぐに大好きになりました。

そんな愛すべきペトラに対し、嫉妬なのか結構辛くあたるヴィク。当たり散らすことも度々・・。でも、従妹がピンチになると命がけで助けます。

今回は亡き父親が関わった事件が掘り起こされることになり、ヴィクも辛い思いをすることになります。また命を狙われますし、家も荒らされ、関わる人が次々と襲われる・・今回もボロボロな状態になってしまいました。

ただ、今後も味方になってくれそうな人が何人か出てきたのでそこは救いだな〜と。

最後には思わず泣けてしまう所もありました。

ページ数が多くて字も小さいので、読み終わるのに時間がかかりましたが、最後まで面白く読むことができました。

8月にアメリカで新作が発売されたとか・・。日本ではいつになるかわかりませんが、楽しみに待つことにします。


<V・I・ウォーショースキーシリーズ>
「サマータイム・ブルース」
「レイクサイド・ストーリー」
「センチメンタル・シカゴ」
「レディ・ハートブレイク」
「ダウンタウン・シスター」
「バーニング・シーズン」


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2010年05月17日

サラ・パレツキー「バーニング・シーズン」

サラ・パレツキー著 「バーニング・シーズン
女探偵V・I・ウォーショースキー6

(ハヤカワミステリ文庫)


夜中の3時に部屋の呼び鈴で起こされ、寝ぼけた頭でドアを開けたわたしの前に立っていたのは叔母のエレナだった。親戚の悩みの種で、生前の父もよく迷惑をかけられていたこの叔母は、住んでいたホテルを火事で焼け出されたため、わたしのアパートに転がりこもうとしたのだ。早く追い出すために叔母の住まいを探し始めたが、叔母の隣人の娘が死体で発見され、事件のことも調べることに・・。


天涯孤独・・という設定のはずが、次々と親戚が現れるのですが、ろくな人がいないもうやだ〜(悲しい顔) 親戚に恵まれないヴィクにちょっと同情してしまいました。

今回、ヴィクに泣きついてきたのは、酔っ払っては警察のお世話になっていたエレナ。警官だったヴィクの父親の妹ということで、生前の父親もかなり面倒を見ていたようですが、最終的には見放すことになりました。

そんな困った叔母が、夜中に現れ「アパートに同居したい」なんて言い出したら、誰でも追い出したくなるでしょう。

さっそく部屋探しを始めるのですが、エレナの隣人だった人の娘が事件に巻き込まれてしまい、ヴィクが調査するうちにやっぱり命を狙われることに・・たらーっ(汗)

あんなに嫌っていたはずの叔母に対しても、泣きつかれ、説得されるうちに「何とかしなくちゃ!」とがんばってしまうヴィクに、また惚れてしまいましたハートたち(複数ハート)


<V・I・ウォーショースキーシリーズ>
「サマータイム・ブルース」
「レイクサイド・ストーリー」
「センチメンタル・シカゴ」
「レディ・ハートブレイク」
「ダウンタウン・シスター」


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今読んでいるのは・・

2010年05月03日

サラ・パレツキー「ダウンタウン・シスター」

サラ・パレツキー著 「ダウンタウン・シスター
女探偵V・I・ウオーショースキー5

(ハヤカワミステリ文庫)


わたしは出身高校で行われるバスケットボール部の取材を受けるため、生まれ育った街サウス・シカゴへやって来た。終わって帰ろうとした所、親友だったキャロラインから「父親を探して欲しい」と依頼される。親友の父親探しを始めたが、次々とやっかいな出来事に巻き込まれていくことに・・。


姉のように慕われていたキャロラインの依頼ということで、調べ始めるわけですが、生まれ育った街と縁を切りたいヴィクにとっては良い迷惑です。

キャロラインの母親は、ヴィクの母親を頼りにして色々相談しに来るような間柄でした。母親に弱いヴィクとしては、無視することができない状態なわけで・・。

何とか二人の男性の名前を聞き出しますが、なかなか居所もつかめず、更には科学薬品を扱う工場の様々な問題に関わってしまい、またもや命がけの捜査になってしまいます。

毎回傷だらけでがんばるヴィク。今回もあっという間に読めました。


<V・I・ウォーショースキーシリーズ>
「サマータイム・ブルース」
「レイクサイド・ストーリー」
「センチメンタル・シカゴ」
「レディ・ハートブレイク」


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2010年04月17日

サラ・パレツキー「レディ・ハートブレイク」

サラ・パレツキー著 「レディ・ハートブレイク
女探偵V・I・ウォーショースキーシリーズ4

(ハヤカワミステリ文庫)


思いがけず友人の妹の出産に立ち会うことになった私。結局、死産となり、妹も死亡してしまった。その後、出産に執刀した産科医が撲殺死体となって発見されたため、死亡した妊婦の夫がギャングを雇って殺害したのでは?と疑いを持ち、調査を開始した。ところが、今度は親友・ロティの診療所が中絶反対のデモ隊に襲撃されてしまう。


前作で、住んでいたアパートが火事で燃え尽きてしまったので、新しいアパートへ引っ越しました。

で、その下の階に住むミスター・コントレーラスという舌を噛みそうな名前の老人が、ヴィクの世話を焼いてうるさいくらいにします。この老人がシリーズが進んでいくにつれてどんどん良い味を出してくるんですよね〜グッド(上向き矢印) 大好きなキャラの一人になりました。更に、今作で登場する犬のぺピーもかわいい揺れるハート ご主人を亡くしてしまうので、ミスター・コントレーラスとヴィクが共同で飼うことになります。ぺピーが登場すると、ハードな話が少し明るくなる感じで一息つけます。

親友ロティの元で働くキャロルに頼まれ、仕方なくあまり面識のない妹・コンスエロとその夫を仕事の面接に送り届けます。妻の妊娠を快く思っていない夫なので、妻が急に産気づいてもどこかへ行ってしまい、立ち会わないません。お陰でヴィクが面倒をみます。

ですが、結局いつものように感謝されない所か、気づいたら恨まれていて、事件に巻き込まれ、命を狙われるはめに・・ふらふら


<V・I・ウォーショースキーシリーズ>
「サマータイム・ブルース」
「レイクサイド・ストーリー」
「センチメンタル・シカゴ」


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今読んでいるのは・・

2010年04月06日

サラ・パレツキー「センチメンタル・シカゴ」

サラ・パレツキー著 「センチメンタル・シカゴ
女探偵V・I・ウォーショースキーシリーズ3

(ハヤカワ・ミステリ文庫)


生前の母にひどい仕打ちをしてきたおば・ローザから助けを求める連絡が・・。おばに対して嫌な印象しかなかったヴィクだったが、母が「おばに何かあったら助けてあげて」と言い残していたため仕方なくシカゴへ向かう。しぶしぶ調査を始めたのだが、数日後におばから「調査を打ち切ってほしい」と連絡が入る。


普段、天涯孤独のような書き方をされているヴィクですが、前作に続いて今回も親戚からの依頼(前作は依頼されたわけではないですが)。

しかも大嫌いなおば(ヴィクにとっては大おば)からの依頼で、かなり憂鬱になりながら調査を始めます。でも依頼を断られたとたんにやる気が出て張り切るのですから、ヴィクらしくて笑えますわーい(嬉しい顔)

今回は株券ブローカーがからんでくる事件。株とか全く興味ない私にはなかなか難しい話でしたあせあせ(飛び散る汗)

親友・ロティのおじ・ステファンまで巻き込んでしまい、親友との仲も決裂しそうになります。

そしてもちろん命も狙われ・・たらーっ(汗) いつもいつも命がけで戦うヴィク、思わず応援したくなります。


<V・I・ウォーショースキーシリーズ>
「サマータイム・ブルース」
「レイクサイド・ストーリー」


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2010年03月23日

サラ・パレツキー「レイクサイド・ストーリー」

サラ・パレツキー著 「レイクサイド・ストーリー
女探偵V・I・ウォーショースキー・シリーズ2

(ハヤカワ・ミステリ文庫)


わたしのいとこ、ブーム・ブームはホッケー界のスターとして名高く、怪我をするまでは大活躍していた。引退後、様々な職業を転々としていた彼が埠頭から落ちて死んだ。葬儀に参列したわたしは、自殺説も流れるその死に疑問をもち、彼のマンションを訪れたが、部屋は荒らされ、警備員まで殺害されていた。


天涯孤独かと思われていたヴィクには、実はいとこがいて、しかも有名人だったんです。幼い頃は兄弟のように仲良くしていたいとこの死は、ヴィクにとってとてもショックな出来事でした。

穀物会社に勤務していたブーム・ブームは、穀物を運ぶための大型貨物船にもよく乗っていて、その仕事中に海に落ちた事故か?と思われていました。更には自殺説も流れ、いとこのことをよく知っていたヴィクは疑問に感じます。

捜査のために貨物船に乗り込んだのは良いのですが、爆破事件に巻き込まれたり、湖でおぼれさせられたり、今回もまた命がけの捜査になります。

父親の親友でもあった、ボビー・マロリー警部補に小言を言われ、新聞記者のマリにも文句を言われながらも突っ走るヴィク。親友のロティは心配でたまらない様子です。

傷だらけでがんばるヴィクに今回も引き込まれてしまいましたぴかぴか(新しい)

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今読んでいるのは・・

2010年03月12日

サラ・パレツキー「サマータイム・ブルース」

サラ・パレツキー著 「サマータイム・ブルース

(ハヤカワ文庫)


以前、最新刊の感想は書きましたが、これはこのシリーズの1作目です。

わたしはV・I・ウォーショースキー。シカゴに事務所をかまえているプロの探偵。今回は、大銀行の専務から、姿を消した息子の彼女を探して欲しいという依頼を受けた。大学に通っているはずの彼女は大学に在籍しておらず、家を訪ねると、依頼人の息子の遺体があった・・。


まだ若い感じのヴィクは、今よりも更に活動的で、そして何よりも尖っていますグッド(上向き矢印)

1作目から、巧妙な保険金詐欺や殺人事件が取り上げられていて、なかなかの読み応えです。

とても儲かっているとはいえない探偵事務所ですが、珍しく依頼人が来ても、素直に依頼に応じないヴィクの性格が大きく影響しているのは間違いないと思いますあせあせ(飛び散る汗)

大抵の依頼人は「女性が探偵をするなんて・・」と思ってしまうので、それが態度や発言に出てしまったら、ヴィクの怒りをかいます。そして「だったら別の所へ依頼すれば?パンチ」なんて言われてしまうのです。

そんな強気な女性だからこそ私は読んでいてスッキリするんですけどねわーい(嬉しい顔)

調べる事件自体もとても複雑で、謎も多く、どんどん話に入り込めます。



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今読んでいるのは・・

2009年10月14日

サラ・パレツキー「ウィンディ・ストリート」

サラ・パレツキー著 「ウィンディ・ストリート

(ハヤカワ文庫)


女探偵V.I.ウォーショースキーシリーズの最新刊です。このシリーズは気に入っていて、初めからずっと続けて読んでいます。


ヴィク(V.I.)は、恩師のバスケコーチが病気になり、代わりにコーチするよう頼まれたため、ずっと避けていた故郷のサウス・シカゴへ行くことに。バスケチームのメンバーやその家族の問題に巻き込まれたり、依頼された調査をしていると事件に巻き込まれてしまうヴィク。体に鞭打って体を張って事件を解決していく。


女性とはいえアクションもたくさんあり、飛んだり落ちたり撃たれたり撃ったり、本当に身を挺して事件に立ち向かっていくヴィクあせあせ(飛び散る汗) そんな強い女性なんですが、精神的には弱い面もたくさんあり、共感できる所もたくさんあって、気づいたら話に引き込まれているんです。

家族も居なくて孤独なんですが、素敵な友人はいます。ただその友人たちも色々とややこしい存在ではあるのですが・・たらーっ(汗) 何でも言い合える友人って良いな〜ってうらやましく思うこともあります。

なぜか調査を依頼している本人に嫌われることも多く、依頼人に不利なことでも穿り返してしまう・・ふらふら 不器用な所も惹かれる理由かもしれません。

かなりページ数が多くて、読むのを躊躇してしまうような本ですが、読み始めたらあっという間なんですよわーい(嬉しい顔)


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