2014年10月23日

ジル・チャーチル「大会を知らず」

27520.jpg

 ジル・チャーチル 著
   新谷寿美香 訳
 「大会を知らず」主婦探偵ジェーンシリーズ14
 (創元推理文庫)


自分たちの町で作家や出版関係者が集まるミステリ大会が開かれると知り、ジェーンは喜び勇んで親友のシェリイと参加することに。大会では憧れの作家に会え、自作の小説を持ち込む機会に恵まれた一方で、新人作家や名物編集者の振る舞いに眉をひそめることにもなる。そして、批評家の失踪を皮切りに事件が続発し・・・主婦探偵がイベントで起きた現実の事件に挑むシリーズ第14弾。−裏表紙より−


もう14作目になりました。長く続いていますね〜。いまだに飽きることなく読んでいるのは、ジェーンとシェリイの2人の会話が面白いからだと思います。

今回も、2人でミステリ大会に参加することになり、ジェーンが舞い上がるのをシェリイが辛辣な言葉で抑えつけたり、冷静にさせる役目になっていて、とても良いコンビぶりを発揮していました。ジェーンも、シェリイがいるから思うままに行動できています。

また、大会で行われるたくさんの講演を一度2つは聞けないので、ジェーンが気になる講演をシェリイが聞いて、メモをしてくるという大切な役目も担っています。

シェリイの夫の関係でスウィートルームに泊まれた2人は、短期間とはいえホテル生活を満喫しています。その様子も面白かったです。

何よりも、今回はミステリ大会という面白いイベントの様子に興味津々でした。こういう大会って日本でもあるのかな?作家の講演会はよくあるでしょうが、編集者まで来て新人の作品を見てくれるなんてすごいです。

事件が続発しますが、殺人ではないので、そこまで重くならずにすみました。狭い範囲で起きた事件なので、あまり思い悩まなくてもサラッと解決!という感じでした。ミステリとしては物足りないかもしれません。


いよいよ、ジェーンも作家として歩み始めるのか??まだ何ともいえない状況ではありますが、ほんの少しでも前進したのが見られてうれしかったです。

彼女が作家になっても、親友や恋人、子どもたちも支えてくれるでしょうし、うまくやっていけそうです。

ジェーンの今後も楽しみにしつつ、次作を待つことにします。


<主婦探偵ジェーンシリーズ>
「ゴミと罰」
「毛糸よさらば」
「死の拙文」
「クラスの動物園」
「忘れじの包丁」
「地上より賭場に」
「豚たちの沈黙」
「エンドウと平和」
「飛ぶのがフライ」
「カオスの商人」
「眺めのいいヘマ」
「枯れ騒ぎ」
「八方破れの家」


↓ ランキングに参加中 ポチ×2と押して下さると嬉しいです。

   人気ブログランキングへ にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

2013年10月19日

ジル・チャーチル「八方破れの家」

八方破れの家

 ジル・チャーチル 著
   新谷寿美香 訳
 「八方破れの家」主婦探偵ジェーンシリーズ13
 (創元推理文庫)


顔見知りの女性ビッツィから、古いお屋敷を企業向けの宿泊施設に改装するので、内装を担当してほしいと頼まれたジェーンとシェリイ。工事関係者はほぼ女性のみという異色ぶりに加え、契約書も設計図もいいかげんなことに、二人は不安を覚える。そのうえ当の屋敷に嫌がらせをされ、止めにある夜、関係者の死体が転がる事態に・・・主婦探偵がリフォームの手を貸す、シリーズ第13弾。−裏表紙より−


近所にあった古い屋敷を改装して宿泊施設にしようとしているビッツィから内装を担当してほしいと頼まれたシェリイとジェーン。なぜ2人が選ばれたのか?というと、シェリイの家を見て内装の趣味の良さを認めたからだそうで、ジェーンは彼女の親友だしお隣だからきっと趣味が良いんだろう、という安易な選ばれ方をしました。

シリーズを読んでいる人からすれば、シェリイはともかく、ジェーンの家の趣味が良いとは思えません。子ども3人、猫2匹、犬1匹・・という構成でキレイに保つだけでも難しそう。

でもまあ、ビッツィの勘違いにより選ばれた2人は、とりあえずその屋敷を見に行くことに。そこで働いていたのはほとんどが女性。フェミニストだという責任者により、女性を中心に選ばれたそうで、ジェーンたちにすれば違和感を感じずにはいられませんでした。

それでもシェリイは内装のためにたくさん買い物ができることにワクワクして、かなりやる気になっています。でも契約書を読んで愕然としました。契約の条件が悪すぎる上に、書かれている文法さえ間違いだらけ。そんな契約書を自分の思うように書きなおしたシェリイは、好契約を交わそうとします。

そんな熱くなるシェリイを見ながらどこか冷めていたジェーンは、家を測ったり内装の買い物に付き合ったりしているうちに、数年間かけて制作中の小説についてヒントを得て、久しぶりに作家活動を再開させます。

バタバタしているうちに、当然、殺人事件が発生し、2人は巻き込まれていきます。


今回は事件に関わっている時間が少なかったような気がしました。お陰で、誰が犯人なのか全く予想がつかないまま、突然犯人発見!という状態で、ジェーンやシェリイだけではなく私も驚いてしまいました。

ミステリーとしてはかなり物足りない巻になりましたが、ジェーンの作家としての今後も気になりますし、子どもたちがどんどん大きくなって離れていったとき、彼女はどう生きていくのかも気になります。もちろん、恋人メルとの関係も。

次も楽しみに待つことにします!


<主婦探偵ジェーンシリーズ>
「ゴミと罰」
「毛糸よさらば」
「死の拙文」
「クラスの動物園」
「忘れじの包丁」
「地上より賭場に」
「豚たちの沈黙」
「エンドウと平和」
「飛ぶのがフライ」
「カオスの商人」
「眺めのいいヘマ」
「枯れ騒ぎ」


↓ ランキングに参加中 ポチ×2と押して下さると嬉しいです。

   人気ブログランキングへ にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

2012年08月09日

ジル・チャーチル「枯れ騒ぎ」

枯れ騒ぎ

 ジル・チャーチル 著
   新谷寿美香 訳
 「枯れ騒ぎ」主婦探偵ジェーンシリーズ12
 (創元推理文庫)


ガーデニング講習会に参加する予定のジェーンとシェリイは、講師の女性が自宅で襲われたことを知る。その直後、ジェーンは不注意から足の骨を折り、松葉杖の世話になることに。講習会は代打の講師を迎えて開催されたが、ジェーンは骨折のせいか調子が今一つのうえ、長男マイクのガールフレンド問題も気になって・・・。主婦探偵が文字通り“骨を折って”事件にぶつかる第12弾。−裏表紙より−


このシリーズももう12冊目。相変わらずジェーンとメルの関係に進展は見られないのですが、困ったときにさり気なくそばにいるのは良い感じです。

今回はまた近所での事件に戻ったので、子どもたちも出て来て嬉しかったです。一番下の子は出てこないのですが。どこかに行っているのか?何か前作に説明があったかな〜?忘れてしまっていますがく〜(落胆した顔)

大学生になったマイクは、タトゥーを入れたりピアスをたくさん開けている派手な雰囲気のガールフレンドを連れて来ました。「友だち」と紹介されたわけですが、母親のジェーンとしては心穏やかではいられません。でも、マイクは相変わらずマイペースではありながらも、母親思いの良い子です。

2番目のケイティは、親友の家族と数週間フランスに行っていたことで妙にフランスかぶれになっています。更にジェーンをいらつかせる存在になりました。


事件は、ジェーンに花が届いたとき、留守だったためにシェリイが受け取った所から始まります。渡そうとするのになかなか渡せない花束が誰から贈られたのか?気になって仕方が無いシェリイ。何とかして贈り主の名前を見ようと必死になる様子は微笑ましくて、思わずにやにやしながら読み進めました。

結局その花束が近所に住む、ジェーンたちが参加するガーデニングの講習会の講師・ジュリーに贈られるべきもので、ジェーンの所に間違えて配達されたことがわかり、あわてて持って行きます。ところがそこに待っていたのは、メルを始め、警察の人たち・・。ジュリーが何者かに襲われ怪我を負ったのでした。

メルに追い返されたジェーンはそこにあった縁石につまずいて転んでしまい、骨折。松葉杖をうまく使いこなせない彼女は、飼い猫や犬をなぐりつけ、周りの人たちの助けを目一杯借りながら生活する羽目になりました。頭の回転も鈍くなっている様子。

でも、予定通りガーデニング講習会には参加し、自分の庭を何とかキレイにしたいと奮闘します。シェリイと事件の推理もしながら・・。

犯人は予想通りの人でしたが、悲しいというかちょっと怖いような動機で、それは意外な感じがしました。


ジェーンたちが参加した講習会は、2人以外に4人の参加者がいて、更に関係者も3人計7人が出てくるのですが、名前が覚えられなくて困りましたふらふら それぞれ個性的なのに名前を見ただけですぐにわからない・・。しばらく読んで「あ〜、あの人か」とわかるような状態。

それと、これは私だけでしょうけど、ジュリーの姉が出てくるのですが、その名前が“ジェニーヴァ”っていうんです。「千と千尋の神隠し」に出てくる“銭婆(ぜにいば)”を思い出してしまって、彼女が出てくると話が頭に入ってこない!あせあせ(飛び散る汗)


まあ、そんなことはともかく、今回みたいにご近所の話で次回も書いてもらいたいと思います。次は、メルとの仲も少しは進展させてもらいたいですし(前回も書いたような・・)続きも楽しみです。


<主婦探偵ジェーンシリーズ>
「ゴミと罰」
「毛糸よさらば」
「死の拙文」
「クラスの動物園」
「忘れじの包丁」
「地上より賭場に」
「豚たちの沈黙」
「エンドウと平和」
「飛ぶのがフライ」
「カオスの商人」
「眺めのいいヘマ」


↓ ランキングに参加中 ポチ×2と押して下さると嬉しいです。

   人気ブログランキングへ にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

2011年03月16日

ジル・チャーチル「眺めのいいヘマ」

やっと出た新刊ぴかぴか(新しい) 待ってましたよ〜。

眺めのいいヘマ

 ジル・チャーチル 著
   新谷寿美香 訳
 「眺めのいいヘマ」主婦探偵ジェーンシリーズ11
 (創元推理文庫)



結婚式のプランニングを新婦・リヴィに頼まれたジェーンは、親友・シェリイを引っ張って会場になる田舎の狩猟小屋へ向かった。なかなか思い通りに進まない準備にイライラするジェーン。花嫁付添人たちの衣装は出来ていないし、式の参加者たちは何だか仲が悪そう・・。そして最悪なことに死体まで発見された!


前作で開催したクッキー交換会でのジェーンの手腕に感心したという参加者の1人だったリヴィからの依頼で、結婚式のプランニングを引き受けたジェーン。

何かを計画的にやりとげることなんて得意だったっけ?と読んでいる側にも心配させてしまうような展開あせあせ(飛び散る汗)

なかなか進まない衣装作りに我慢ができず、お針子を呼びつけて会場で作業をさせることにしました。お針子は来るなり「ここのオーラは不吉だ」なんて言い出す怪しい人。でも新婦が希望した人だからクビにもできず・・。

シェリイと共に目を光らせながら計画を進めていくのですが、夜には嵐がやって来て停電してしまいます。そして死体が・・ふらふら

この会場の持ち主でもあった新婦の亡き祖父の隠し財産があるという噂まであり、参加者や業者の思惑まで絡んで、いつも通り容疑者もいっぱい!!


今回は家から離れた所での話なので、子どもたちや近所の人が出てこないのでちょっと寂しい感じ。でもシェリイと恋人のメルはいつものようにジェーンを助け、突っ込み、叱咤激励してくれているので楽しんで読むことができました。

次回はメルともう少し進展があると良いのですが・・。

続きも楽しみです。



<主婦探偵ジェーンシリーズ>
「ゴミと罰」
「毛糸よさらば」
「死の拙文」
「クラスの動物園」
「忘れじの包丁」
「地上より賭場に」
「豚たちの沈黙」
「エンドウと平和」
「飛ぶのがフライ」
「カオスの商人」


↓ ランキングに参加中

   人気ブログランキングへ にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

2010年05月04日

ジル・チャーチル「風の向くまま」

ジル・チャーチル著 「風の向くまま

(創元推理文庫)


ジル・チャーチルといえば「主婦探偵ジェーン」シリーズですが、これは違うシリーズです。

こちらの「グレイス&フェイヴァー」シリーズも大人気で、評判も良さそうだったので、読んでみることにしました。


ロバートとリリーの兄弟はニューヨークの安アパートでどん底の生活をしていたが、大伯父の遺産を相続することになった。ところが、遺産である屋敷を相続するためには十年間住み続けなければならない・・という条件が付けられていた。悩んだ末、兄弟はニューヨークから田舎へ引っ越すことに。


1931年という古い時代の話です。昔は金持ちだった二人ですが、父親が仕事に失敗し自殺したせいで、一気にどん底へもうやだ〜(悲しい顔)

毎日の生活にも困るような日々を送っている二人の元へ、遺産相続の話が舞い込みます。

田舎とはいえ、大きな屋敷を相続できるなら・・と喜べない条件が。十年住み続けるのは良いとしても、それにかかる費用は最低限しか出ないので、生活費は相変わらず稼ぐ必要があったのです。

更に、事故死したと思われていた大伯父が、本当は殺されたのだ・・という噂が。遺産を相続する二人は容疑者になりますバッド(下向き矢印)

・・と、何だか面白そうな内容だったのですが、どうも私には合わずふらふら 「屋敷の描写もかわいい」とか書いてあったのですが、ちっともそんな感想が浮かばず、どうもずっと「暗いな〜」とたらーっ(汗) どこが合わないのか、自分でもわからないのが辛いんですが、主人公の二人にも感情移入できませんでしたし、話も進まない感じがしてしまいました。

同じ作家でも、色んな感想になるんだな〜とあせあせ(飛び散る汗) でも、評判は良いので、私がたまたま合わなかっただけだと思います。


↓ ランキングに参加中 お帰りの際にポチッ×2と押して行って下さると嬉しいでするんるん

   人気ブログランキングへ にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

2010年03月08日

ジル・チャーチル「カオスの商人」

ジル・チャーチル著「カオスの商人
主婦探偵ジェーンシリーズ10

(創元推理文庫)


クリスマスが近づき、ジェーンはあわてていた。恋人メルの母親が初めてジェーンの家にやって来るのだ。飾り付けも掃除もしなければならないのに、聖歌の集いやクッキー交換パーティーの準備も・・。隣りに引っ越して来た人たちもトラブルを起こす始末。更には死体まで発見されてしまう。


待望の10冊目です。前作を最後にそれまでずっと訳しておられた方が亡くなったので、このまま終わってしまうのか・・と心配だったのですが、訳者が交替して発売されましたぴかぴか(新しい) 訳者が変わると雰囲気が変わってしまうこともあるので心配でしたが、私は違和感なく読めました。

クリスマスは何かと忙しいものですが、今回はメルのお母さんとの初対面もあり、ますます大変なジェーンです。息子と母親というのは娘と母親の関係よりも結びつきが強く、その恋人としては会うためにはかなりの緊張を強いられます。そして、大抵の場合は気に入らないんですよね・・バッド(下向き矢印)

ジェーンとメルの母親も、何とも言えない緊張感を保った状態ですあせあせ(飛び散る汗)

お隣に引っ越してきた夫婦もなかなかの個性の持ち主。そして、謎も多い・・。そのお隣さんの敷地内で、死体が発見されてしまい、また事件に巻き込まれていく(自ら巻き込まれる?)ジェーンです。

今回もテンポよく話が進み、あっという間に読めてしまいました。

アメリカでは次々出版されているようなので、早く訳してもらいたいです。


↓ ランキングに参加中 お帰りの際にポチッ×2と押して行って下さると嬉しいでするんるん

   人気ブログランキングへ にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ


今読んでいるのは

2010年02月02日

ジル・チャーチル「飛ぶのがフライ」

ジル・チャーチル著 「飛ぶのがフライ
主婦探偵ジェーンシリーズ9

(創元推理文庫)



子どもたちのサマーキャンプの候補地の下見に、シェリイと共に保護者代表として参加したジェーン。子どもの世話や家事からも解放されると喜んでいたが、キャンプ場に怪しい人物が現れたり、他にも問題が山積みで、ゆっくりしていられない。死体まで発見し、更にその死体が消える・・という事件に巻き込まれてしまう。


せっかくの休暇(?)なのに、当然休むことはできず、やっぱり事件に巻き込まれます。しかも死体の第一発見者。

でも、その死体が消えてしまって、死体だったはずの人が戻ってきますあせあせ(飛び散る汗) お陰で保護者たちの間で白い目で見られ、変人扱いされてしまいます。

まあ、オチ(?)は「やっぱり」というか、「それはズルイんじゃないの?」って感じですが、ジェーンとシェリイの二人が出てくればそれで十分面白い話ですから、今回も楽しく読めました。


<主婦探偵ジェーンシリーズ>
「ゴミと罰」
「毛糸よさらば」
「死の拙文」
「クラスの動物園」
「忘れじの包丁」
「地上より賭場に」
「豚たちの沈黙」
「エンドウと平和」


↓ ランキングに参加中 お帰りの際にポチッ×2と押して行って下さると嬉しいでするんるん

   人気ブログランキングへ にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

今読んでいるのは

2010年01月16日

ジル・チャーチル「エンドウと平和」

ジル・チャーチル著 「エンドウと平和
主婦探偵ジェーンシリーズ8

(創元推理文庫)


えんどう豆の博物館でボランティアをするジェーンとシェリイは、昔の再現劇を演じることに。ところが、その劇の最中に殺人事件が起きてしまう。今回こそ巻き込まれないようにしようと決意するジェーンだが、殺人事件が続くためメルと3人で事件を解決していく。


シェリイに誘われてボランティアに参加し、資料の整理という地味で細かい作業を毎日のように続けるジェーン。でも、平和な毎日・・というわけにはいかず、殺人事件に遭遇してしまいますふらふら

今までのように、ご近所の人や知り合いが巻き込まれたわけでもないですし、容疑者になるわけでもないので、今回こそは放っておくつもりだったようですが、博物館の人たちが大好きになってしまい、結局、事件の捜査をし始めます。

しかし、えんどう豆の博物館・・ってexclamation×2 どんな博物館なんだか・・あせあせ(飛び散る汗) でも、そこで働く人たちはジェーンでなくても好意をもってしまうような、個性的で自分をしっかりもっていて、良い人ばかりなんですわーい(嬉しい顔)

今回もあっという間に読み終わりましたぴかぴか(新しい)


<主婦探偵ジェーンシリーズ>
「ゴミと罰」
「毛糸よさらば」
「死の拙文」
「クラスの動物園」
「忘れじの包丁」
「地上より賭場に」
「豚たちの沈黙」


↓ ランキングに参加中 お帰りの際にポチッ×2と押して行って下さると嬉しいでするんるん

   人気ブログランキングへ にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

2009年12月25日

ジル・チャーチル「豚たちの沈黙」

ジル・チャーチル著 「豚たちの沈黙
主婦探偵ジェーンシリーズ7

(創元推理文庫)


ジェーンの住む住宅街に飲食店が出来た。長男のマイクがアルバイトとして働くことになり、ジェーンも開店したときに様子を見に行く。ところが、店が出来ることにずっと反対していた男が店の中で殺されてしまった!?事件が解決するまでマイクを安心して働かせられない!とジェーンは捜査を始める。


住宅街に店を作ることは、色々な取り決めがあったりして難しいことが多いようです。反対運動をしていた男が店内で殺されたとなると、当然、店主が疑われるわけで・・。

マイクの安全がかかっているということで、いつも以上にはりきるジェーンですが、容疑者も多くて大変そうです。

犯人は疑わしい人たちの中の一人で、「やっぱりね」という感じなのですが、犯人の知られざる顔には驚かされました。


この作品もドラマ化されました。日本の俳優さんたちによって。思ったよりは忠実に再現されている気がして、違和感なく見ることができました。でもやっぱりこの作品とは違う話・・と思って見ていた気はしますけどね・・ふらふら



<主婦探偵ジェーンシリーズ>
「ゴミと罰」
「毛糸よさらば」
「死の拙文」
「クラスの動物園」
「忘れじの包丁」
「地上より賭場に」


↓ ランキングに参加中 お帰りの際にポチッ×2と押して行って下さると嬉しいでするんるん

   人気ブログランキングへ にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

今読んでいるのは

2009年12月10日

ジル・チャーチル「地上より賭場に」

ジル・チャーチル著 「地上より賭場に
主婦探偵ジェーンシリーズ6

(創元推理文庫)


山奥のリゾートホテルに、シェリイと二人で泊まりに行くことになったジェーン。「何もしなくていい休暇を楽しめる」と誘い出されたのだが、ロシア皇帝の子孫と言われたオーナーが殺害され、その後連続殺人へと発展してしまう。


ジェーンに休暇なんてあるはずもなく、やはり殺人事件に関わってしまいますふらふら

山奥のホテルで、周りには何もないような場所なのに、オーナーがロシア皇帝の子孫とか、わけわからん話が出てきます。もちろん誰も信じないわけですが、疑って調べ始める人も現れます。

更には「自分はインディアン」だと名乗ってあせあせ(飛び散る汗)問題を起こす人たちまで現れ、リゾートらしくない雰囲気になっていきます。

狭い世界での事件なので、容疑者も限られていますし、ジェーンの捜査範囲も狭く(いつも身近で起きる事件なので範囲は狭いですが)、あまり大きな展開もありませんが、十分楽しめる作品になっています。

相変わらずの一気読みでしたわーい(嬉しい顔)



<主婦探偵ジェーンシリーズ>
「ゴミと罰」
「毛糸よさらば」
「死の拙文」
「クラスの動物園」
「忘れじの包丁」



↓ ランキングに参加中 お帰りの際にポチッ×2と押していって下さると嬉しいでするんるん

   人気ブログランキングへ にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

今読んでいるのは

2009年11月13日

ジル・チャーチル「忘れじの包丁」

ジル・チャーチル著「忘れじの包丁
主婦探偵ジェーンシリーズ5

(創元推理文庫)


ジェーンの家の裏庭が映画のロケに使用されることになり、ロケの様子を眺めながら過ごすジェーンとシェリイ。特別にロケの現場にも入れてもらい、役者やスタッフと話したり食事をしたりして仲良くなる。その中の一人がジェーンの包丁で刺されて死亡してしまう。


自分の家の裏で映画のロケexclamation それだけでも十分刺激的なのに、自分の包丁を勝手に殺人に使われてしまうなんて・・あせあせ(飛び散る汗) 更に、思わぬ人から息子のマイクに父親の過去がバラされてしまいますもうやだ〜(悲しい顔)

短い話の中で、色々な人の心の動きや過去のことなど次々と明らかにされて、展開がとても早くなっています。

殺人の動機としては、ちょっと理解しにくい(気持ちはわかりますが)所もあり「殺さんでもいいのに・・」って思ってしまいます。でも悲しい・・たらーっ(汗)

映画界の華やかさの裏の寂しさや厳しさが伝わってくる作品です。


<主婦探偵ジェーンシリーズ>
「ゴミと罰」
「毛糸よさらば」
「死の拙文」
「クラスの動物園」



↓ ランキングに参加中 応援のポチッexclamationお願いしまするんるん

  にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ  人気ブログランキングへ


今読んでいるのは

2009年11月04日

ジル・チャーチル「クラスの動物園 」

ジル・チャーチル著 「クラスの動物園
主婦探偵ジェーンシリーズ4

(創元推理文庫)



シェリイの同窓会の手伝いに借り出されるジェーン。参加者の女性たちはそれぞれ個性が強く、お互いに火花を散らし合う険悪なムード。過去の自殺事件と、現在の恐喝、悪戯の数々。そして1人の女性が殺される。


いつもは強気で人にテキパキ指図をするシェリイが珍しく弱気になり、ジェーンに助けを求めます。

同窓会では今のシェリイからは全く想像がつかない学生時代を知ることになります。だから必死で助けを求めたのね〜と納得できるんですよあせあせ(飛び散る汗) 気持ちはわかります・・もうやだ〜(悲しい顔)

女同士の独特な関係には同情と怒りが・・バッド(下向き矢印) 学生時代ってどうしてあんなにつまらないことで必死になっていたんだろう?と改めて思い出したりしましたがく〜(落胆した顔)

相変わらずあっという間に読めてしまう面白い作品です揺れるハート


↓ ランキングに参加中 応援のポチッexclamationお願いしまするんるん

  にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

2009年10月17日

ジル・チャーチル「死の拙文」

ジル・チャーチル著 「死の拙文
主婦探偵ジェーンシリーズ3

(創元推理文庫)


息子たちが旅行に行ってしまったため、娘と二人で過ごすことになるが、娘はすぐに出かけて全く家に居座らない。がっかりしているジェーンの所に母親が泊まりに来る。母親が受講することにした「自分史」を書く講座を一緒に受け始めたジェーン。その講座で殺人事件に遭遇してしまう・・。

笑ってしまうくらい殺人事件に遭遇するジェーンです。そうでないと話は進まないわけですけどねわーい(嬉しい顔)

今回は、娘との関係・母親との関係という、同性同士の関係の難しさも書かれています。私個人的には、母親とややこしい関係になった覚えはないのですが、覚えていないだけでもしかしたら色々あったのかもしれませんたらーっ(汗) 同性同士というのは、ライバルになりやすいようですねもうやだ〜(悲しい顔) 娘としては「母親にはいつまでも綺麗に若々しくいてもらいたい・・でも色気があるとイヤ」・・「どうしたら良いのexclamation&question」って感じですよね。昔は自分も娘だったわけで、それをすっかり忘れてイライラしてしまうのもおかしな話なんですがバッド(下向き矢印)

ジェーンの場合は、何でもできる母親にコンプレックスを持っていて、更に「娘よりも父親を大事にしていた」という妙な嫉妬心も持っていて、うまく心が開けない感じでした。話の後半には母親ときちんと話すことができて関係は修復されようとしていますぴかぴか(新しい)

気になる刑事のメルとの関係ですが、これも少し進展がみられ、ファンとしてはにんまり黒ハート・・って感じです。

あとがき(解説)も面白くて、特に始めと〆の文章には笑ってしまいます。主婦の気持ち(怒りむかっ(怒り))が面白い表現で書かれていて、読むとスッキリしますグッド(上向き矢印) ・・って私は主婦じゃないんですけどね。ぜひ最後まで読んで下さい。

まだまだ続くこのシリーズ、また紹介します。



↓ ランキングに参加中 ポチッと押してくれたら嬉しいでするんるん

  にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

今読んでいるのは

2009年09月29日

ジル・チャーチル「毛糸よさらば」

ジル・チャーチル著 「毛糸よさらば
主婦探偵ジェーンシリーズ2

(創元推理文庫)



忙しいクリスマスシーズンに、忘れかけていた旧友がジェーン宅へあそびに来ることに。シェリイと一緒に空港へ迎えに行くと若い今風の息子を連れていた。短時間で息子に振り回され、ますます大変になっているのに、更に殺人事件が・・。忙しい日常をこなしながら事件解決に乗り出す。


息子のわがままぶりよりも、それを許している旧友(母親)の方にイライラさせられました。「良い人なのよ」と何も言おうとしないジェーンにも怒りが・・パンチ でもすぐに自己嫌悪で落ち込むジェーンにやっぱり感情移入してしまうんですけどね。

「良い人」だけどイライラさせられる人っていますよね・・がく〜(落胆した顔) それって自分が「良い人」ではないから「信じられない」のが原因なんでしょうね。「何か裏があるでしょ??」って疑ってしまうあせあせ(飛び散る汗) 「根っから良い人」なんて居ないはず・・っていうか。その人の発言や行動で自分の嫌な部分を明らかにされそうで思わず遠ざけてしまう・・ふらふら 何だか考えさせられてしまいました。

コージーミステリーの割には、人間の汚い部分がたくさん描いてあって、ちょっと暗い作品になっていましたたらーっ(汗) 日常の様子が暗く重くなっていくのを何とか救っていた感じです。

イケメン刑事メルとの関係も少〜し進展したかな?揺れるハートこの二人の関係も気になるシリーズです。


↓ ランキングに参加中 気が向いたらポチッと押して下さいるんるん

  にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

今読んでいるのは

2009年09月10日

ジル・チャ−チル「ゴミと罰」

ジル・チャーチル著「ゴミと罰」 (創元推理文庫)


海外のコージーミステリーを初めて読んだのはこの作品でした。コージーミステリーは、普通のミステリーとは違って軽く読むことができるのが良いですよねるんるん 結構気に入って読んでいます。


シカゴに住む主婦が殺人事件に巻き込まれ、子どもたちの安全を守るために犯人探しに立ち上がる。主人公は主婦(未亡人)のジェーン。隣人で親友のシェリイと共に、主婦として家事と育児をこなしながら事件を解決していく。亡き夫の秘密もドサクサに紛れて発覚したり、近所の人たちを疑ったり、刑事に叱られたり・・。


読み始めてしばらくして「あれ??」と思いました。読んだことあるような、この話をすでに知っているような妙な感覚でした。でも絶対に読んだことは無いんですあせあせ(飛び散る汗)

そしてふと思い出しました!「これ、テレビドラマで見た!」と。しかも日本人がやってた・・とここまで思い出したら、ドラマの内容まで全部思い出せました。あえて誰がどの役をされていたかは言いませんけど。アメリカの話を日本人で再現するわけですから「違う物」として見れば面白いのかもしれません。


謎解きよりも、主人公のジェーンと親友のシェリイのドタバタした日常が面白く、殺人事件が起きているにも関わらず思わずニヤッと笑ってしまうこともある、軽く読めてしまう作品ですわーい(嬉しい顔)