2022年06月20日

柴田よしき「クリスマスローズの殺人」

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 柴田よしき 著
 「クリスマスローズの殺人」
 (祥伝社文庫)


女吸血鬼探偵メグが引き受けたのはよくある妻の浮気調査のはずだった。監視を続ける家から人の気配が消えた。不審に思って駆けつけると、家にいるはずの妻はおらず、海外出張へ出たはずの夫の惨殺体が・・。折しもクリスマスローズの花を死体のそばに撒く連続殺人が頻発。メグの発見した事件もとんでもない方向へ!二転三転、奇想天外の吸血鬼ミステリー。−裏表紙より−


シリーズ第2弾です。

シリーズにはなりそうですけど、やはりミステリ部分が軽くなってしまいますね。

だって、吸血鬼なるものが存在する世界の話ですから。

普通の人間だったらあり得ない行動も出来るので、普通のミステリのように考えても無駄な部分があります。

例えば、人型以外にも変身出来たり、仮死状態になれたり。一旦死んだふりをして抜け出すとか、蝙蝠に変身して脱出するとか出来るんですよね。なので、普通なら容疑者にならないはずの人が実は犯人ということもあり得ます。

つまり、人間が考えてもわからない、ということですね。

ということで、ミステリ部分の謎解きは置いておいて、他の部分で楽しむ作品だといえます。


ミステリですけどファンタジーなので、ファンタジーが苦手な方は読みにくいとは思います。私はどちらも大好きなのですんなり受け入れられましたし、吸血鬼の世界ってどんな感じ??と興味津々で読み進められました。


不便なことも多いので、なりたいとは決して思いませんけど。


<吸血鬼ミステリー>
「Vヴィレッジの殺人」


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2022年02月10日

柴田よしき「あんの夢 お勝手のあん」

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 柴田よしき 著
 「あんの夢 お勝手のあん」
 (ハルキ文庫)


安政の大地震から一年も経たず、颶風の高波に品川の街は呑みこまれてしまった。品川宿の宿屋「紅屋」も、かろうじて建ってはいたが、一階はすべて水に浸かり、二階は強風で屋根も壁も壊れて使い物にならなかった・・・。紅屋は建て替えのため二ヶ月の休業が決まり、その間、やすは政さんに親戚であるおくまさんから紹介された深川の煮売屋へ、年内いっぱい料理修行にでることに―。大好評「お勝手のあん」シリーズ、待望の第五弾!−裏表紙より−


前作でどうなることか?と心配になった災害ですが、紅屋はきちんと対策をしていたので食料などは無事に確保できていました。お陰で比較的早く再開できたのですが、さすがに以前のようにお客をたくさん泊めるほどは回復できず、日々の暮らしに困っている人たちを泊めて休憩させてあげる形でした。

あまり新鮮な食料も調達できないので、蓄えている物をいかに美味しく食べてもらうかという工夫が必要でした。そんな工夫もおやすにとってはいい勉強になっています。

壊れた二階を修理するため、しばらく休業することになった紅屋ですが、他の奉公人はのんびり休養したり田舎に帰ったりしていましたが、おやすは勉強をするため、煮売り屋へ住み込みで働きにいくことに。


紅屋も良い人ばかりですが、煮売り屋の女主人もとても良い人で、さっぱりと言いたいことを言いますが、気持ちはこもっていて、美味しい料理が食べられると評判になっていました。

煮売り屋というのは、今でいうところのお惣菜屋さんでしょうか。それを店で売るのではなく、売り子が売り歩いています。石焼き芋のお惣菜バージョンみたいなものですね。

お客さんは独身男性や、子どもをたくさん抱えている主婦。あまり裕福とはいえない庶民がターゲットなので、安価で温め直さなくても美味しく食べられて、おかずの一品にもなって、酒のつまみにも出来るような惣菜を作らないといけません。

しかも、女性ひとりで作っているので、手軽に短時間で仕上げられる物でないといけません。色々な制約がある上に、当然美味しくないと買ってくれませんから、どんな惣菜を作るかを考えるのは、おやすにとってもいい勉強になりました。


前回に引き続き、お小夜さんが作れる料理も新たに考えないといけませんし、立ち止まる暇がないおやす。試練があればあるほど、強くたくましくなっていくおやすですから、今回も大きく成長出来ました。

そして、ほんのほんのわずかですが、何となく恋の雰囲気も??

おやすには幸せになってもらいたいので、ぜひ良い人に巡り会って、それをまた料理に生かしてもらいたいです。

続きも楽しみです。


<お勝手のあんシリーズ>
「お勝手のあん」
「あんの青春〜春を待つころ〜」
「あんの青春〜若葉の季〜」
「あんのまごころ」


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2021年10月18日

柴田よしき「少女達がいた街」

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 柴田よしき 著
 「少女達がいた街」
 (角川文庫)



1975年、渋谷。ロックの熱狂が鳴り響く街に16歳のノンノはいた。親友チアキはバンドの道を突き進む。ノンノは自分に似た少女ナッキーと出会うが、それぞれの青春に見えない影が差す。不可解な出火事件。焼け落ちたノンノの家からは2つの焼死体と1人の記憶喪失の少女が・・。21年後。既に時効になったこの事件を追う刑事がいた。そこに秘められた意外な真実とは!? 2人の少女の謎を追い、青春と哀歓を描いた新感覚ミステリ。−裏表紙より−


好きな作家さんですが、こういう話は読みにくいな・・。

前半は、1975年が舞台になっています。私もまだ生まれてまもない頃です。当然覚えていませんし、しかも東京の話となるとどんな世界だったのかほとんどわかりません。

ロックがブームだったようです。16歳にして、渋谷という繁華街に出歩いて、喫茶店に入り浸るなんてなかなかの生活です。自分のことを思い出してみれば、16歳なんてまだまだ子どもだった気がしますけど。もちろん1人で繁華街をうろついたり、喫茶店に入るなんてありえませんでした。

ノンノという少女はとても大人びているように感じました。でも外見は幼く見えたようです。

ノンノが喫茶店で待ち合わせて仲良くおしゃべりしていたのは、チアキという少女。彼女もまた高校生でしたが、ノンノとは違う学校に通っていました。そして、バンド活動にはまっていて、いつもバンドの話をして盛り上がっていました。チアキと過ごす日常も気に入ってはいましたが、チアキが自分のことよりもバンドのことを大事にしていることが不満になっていきました。

高校生の頃って、友達にはいつも自分の方を見ていてもらいたかったものですよね。読んでいて何だか懐かしく、そして苦しくなりました。

そんな時に出会ったのがナッキーという少女。ノンノに似ている少女でした。でも、ナッキーの方が大人びて見えたので、ノンノは憧れに似た感情を抱いていきます。


こんな感じで女子高生たちの日常が描かれていく前半。彼女たちの生活ぶりは真面目な高校生とは違うかもしれませんが、抱えている悩みなどはみんなと同じで、きっと女性なら、高校時代を過ごしたことがある方なら、懐かしくなると思います。

ドラッグだったり、売春のような話も出て来てはいましたが、それは渋谷という街だからかな?とか、時代が違うしとかどこか遠い世界の話のように感じてサラッと読み飛ばしていました。

でも後で思い返すと、こういう部分こそが後半に結びついてくることだったんです。

私のように「女子高生はいつの時代も大変だね〜」なんてふわっと読んでいると後半の話の展開についていけなくなるので要注意です。


後半はいきなりミステリ色が強くなっていきます。

不審な火事、焼死体が2体、助け出された記憶喪失の少女、時効になったはずの事件を追う刑事・・・これぞミステリという物が次々と現れます。

記憶喪失になっている少女は、ノンノだと思われていました。彼女の家で起きた火事だったからです。でも彼女は記憶を無くしていて、本当にノンノなのかがわかりません。身内は全て亡くなっていましたし、ずっと彼女の家に来てくれていたお手伝いさんが彼女を「ノンノだ」と言い切ったことで、ノンノだということになったわけです。

でも、ナッキーというノンノによく似た少女がいたことがわかっているので、もしかしたら生き残ったのはナッキーではないか?とも疑えるわけです。

ここからは一つ証拠が見つかる度に、やっぱりノンノだった、いやナッキーだった、と二転三転していきます。そして、放火されたと思われる事件の犯人もわかっていませんし、謎が深まるばかりでした。

前半はこの話はどうやって盛り上がるつもりなんだろう?と疑問で読み進みにくかったのですが、後半は一気読み状態になりました。


古い作品で、内容も古い感じでしたが、後半は面白かったです。ただ再読したいか?というとしないかな。


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2021年08月20日

柴田よしき「あんのまごころ お勝手のあん」

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 柴田よしき 著
 「あんのまごころ お勝手のあん」
 (ハルキ文庫)


品川宿の宿屋「紅屋」では、おやすが見習いから、台所付きの女中として正式に雇われることとなり、わずかばかりだがお給金ももらえるようになった。最近は煮物も教えてもらえるようになり、また「十草屋」に嫁いだ仲良しのお小夜さまが、みずから料理して旦那さまに食べてもらえる献立など、毎日料理のことを考えている。そんななか、おしげさんからおちよの腹にやや子がいることを聞いていたおやすは、日に日に元気がなくなっていくおちよの本音に気づきはじめて──。大好評「お勝手のあん」シリーズ、待望の第四弾!−裏表紙より−


おやすの今回の課題は、お小夜さんの旦那さんが食べる健康的で満足できる献立を考えること。こってりと濃い物が好きな旦那さんですが、身体のことを考えるともっと健康的な料理を食べてもらいたい。しかも、おやすが作るのではなく、普段ほとんど料理をしないお小夜さんでも作れる物という難題付き。

もちろん通常業務はしっかりこなしつつ、その献立も考えないといけません。店の人だけではなく、お医者様にも助言を求めながら日々試案を続けます。

今回は、この難題に加えて、おちよちゃんの妊娠という問題もあり、日々悩んでいるおやす。おちよちゃんの赤ちゃんは産むわけにはいかないということになったのですが、昔の中絶手術はかなり危険を伴うもので(今でも危険ではありますが)、まさしく命がけの事態に。色々悩んだ末、ようやく手術を受ける決心をしたはずですが、やはり思い悩むおちよちゃんに、おやすはもちろん、女中頭のおしげさんも何とか助けようと言葉をかけます。

こちらの問題はどうにかなりそうで安心しました。でもまだまだこれからも問題はあるでしょう。何とか幸せになってもらいたいものです。


お小夜さんが作る料理も、色んな人の力を借りながら何とか形になりました。その場面は読んでいるだけでお腹が鳴りそうなくらい美味しそうでした。今では簡単に作れるその料理ですが、道具が無いことや火加減の調節の難しさを考えると、この時代に作るのは本当に大変そうです。

でも拙い作り方をしているお小夜さんを見てニコニコ笑ってくれる旦那さんの人柄は、読んでいても嬉しくなりました。ほんと、良い所にお嫁に行きました。


問題が全て解決してこのまま穏やかに終わるかと思えば最後に大きな出来事が!

お店にとってはとても大きな損害になるでしょうが、働く人たちが良い人ばかりだということがよくわかったので、おやすの今後は安心だと思えたのは救いでした。

これからもきっとみんなで力を合わせて店を繁盛させていくでしょう。その様子を追いかけたいと思います。



それにしても気になるのは題名。「赤毛のアン」シリーズをなぞるのかと思ったら違うようですね。まあそれにこだわる必要もないんですけど。次はどんな成長を見せてくれるかな?楽しみです。


<お勝手のあんシリーズ>
「お勝手のあん」
「あんの青春〜春を待つころ〜」
「あんの青春〜若葉の季〜」


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2021年05月19日

柴田よしき「草原のコック・オー・ヴァン」

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 柴田よしき 著
 「草原のコック・オー・ヴァン 高原のカフェ日誌 season2」 
 (文春文庫)


奈穂のカフェ「Son de vent(ソン・デュ・ヴァン)」二度目の四季。東京で傷ついた心は百合が原高原で働く日々の中で癒されてきた。村役場の青年・涼介との愛情を育む平和な日々。そこに都会から元ギタリストがやって来る。ワイン造りを志す彼を奈穂は何くれとなく助ける。やがて二人の仲が取り沙汰され始め―。好評シリーズ第二弾。−裏表紙より−


東京から離れて、百合が原高原での二度目の年を迎えている奈穂。冬は雪深い場所なので、カフェを休むことも考えていたのですが、試行錯誤の末、結局はそのまま営業を続けることに。

ある人からお願いされた、結婚パーティーをカフェで開催出来たことが自信になりました。いつものカフェ料理よりも少し手を加えて華やかにしつつ、でも菜穂だけで作らないといけないので、適度な簡素化も図りつつの準備になりましたが、それが意外とうまく行ったことで、こういう需要があれば続けられるかも?と思えるようになります。


奈穂が色んな思い付きを試行錯誤して新たなメニューやビジネスを開発していくのがすごいと思いました。慣れない土地にもうまく馴染んでいますし、住人達との距離感も良い感じです。あまりベタベタし過ぎず、でもみんなが菜穂や店のことを心配していて、困った時には助けてくれる関係。読んでいてうらやましくなりました。


そんなとき近所に、東京からある男性がやって来ました。実はこの男性は人気バンドのギタリストだということがわかり、地元の人たちは大騒ぎになります。スキャンダルも抱えているその男性・大地のことを、何となく気にかけるようになった奈穂に、様々な問題が降りかかります。

大地がどんな思いでこの土地にやって来たのか、本当に根付くつもりはあるのか、地元の人たちの心配もわかりますが、こういう時、田舎は怖いなと思ってしまいます。

人情味があって温かいと言われがちな田舎ですが、やはり狭いコミュニティだけに、一度外れると仲間外れ感がすごい。彼がどうやってこの地に馴染んでいくのかも今後描かれていくでしょう。

同じように東京で挫折して移住してきた奈穂もうまく支えていくことになると思いますが、彼女には婚約者がいるのでそれも難しい所です。


彼の今後も、奈穂のカフェの今後も、人生も色々気になることがあるので、続きも楽しみに待つことにします。


<高原のカフェ日誌シリーズ>
「風のベーコンサンド」


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2021年04月20日

柴田よしき「回転木馬」

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 柴田よしき 著
 「回転木馬」
 (祥伝社文庫)


「逢いたい。もう一度彼に逢いたい」十年前に失踪した夫・貴之を捜し続ける女探偵・下澤唯。わずかな手掛かりを頼りに新潟、東京、長野と各地を巡る。そんな、ひたむきに夫を追い求める唯の前に現れる、それぞれ過去に心の傷を抱えた女性たち・・。唯が十年の月日を経てもなお夫に願うこととは? 希望と悲しみが交錯する、心震わす感動ミステリー。
−裏表紙より−



「観覧車」という作品の続編だったそうですが、そちらは読まずに続編を読むことになりました。それも後で気付くという・・。どうりで「?」と思う部分があるはずです。とはいえ、「?」は大した問題ではないので、1作目を読まなくても大丈夫でした。もちろん、読んだ方がより理解できるとは思いますが。



10年前に突然姿を消してしまった夫を探すため、探偵となった唯。多分、前作の中で夫の手掛かりを見つけたらしく、ほんのわずかな手掛かりを頼りにして新潟へ。

そこで出会ったのは、唯と同じ名前を持つ少女。そして、夫のことを何か知っているようなのに何も言ってくれない人たち。

夫はなぜ失踪してしまったのか? 


夫を取り巻く人たちの人生が描かれて行き、一見関係なさそうな女性の話が少しずつ夫に近づいていく感じでした。

出てくる女性たちは過去に色んな経験をしてきて、心にいくつもの傷を抱えています。その人生を読んでいるだけでも十分苦しいのに、夫をけなげに探し続ける唯の姿は本当に読むのがしんどくなりました。


私には10年も待ち続ける相手がいませんから、彼女の気持ちがわかるとは言えませんが、何の連絡もない、生きているのか死んでいるのかさえわからない人を待ち続けるのはかなりの覚悟が必要だということはわかる気がします。

覚悟だけではなく「自分は愛されていたはず」という自信も必要です。見つけたら実は自分から逃げていたなんてわかったらその衝撃は想像もつきませんから。


読み終わって題名の回転木馬というのが心に刺さってくるような物語でした。

これで唯は救われたのか? 今後の人生、どうなっていくのか? 色々心配な気持ちのまま読み終えました。


1作目を読もうか、でも結末を知ってから戻るのはどうなんだろう?と悩み中です。やはり読むなら順番通りが良いですね。


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2021年03月25日

柴田よしき「Vヴィレッジの殺人」

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 柴田よしき 著
 「Vヴィレッジの殺人」
 (祥伝社文庫)


山梨県自治郡V村。そこは、非公式に政府が公認する吸血鬼村で、ひそかに侵入しようとする者が後を絶たない。自殺志願者や永遠の命を欲する者など、実にさまざま。V村出身の探偵・メグは、美貌の青年探しを依頼されそこへ向かった。だが、吸血鬼村にはあり得ない、十字架が突き刺さった他殺体に遭遇する! 不可能だらけの謎に挑む女吸血鬼探偵の名推理とは?−裏表紙より−


サクッと読めてしまえる展開と、ページ数であっさり読めました。

しかし、「V村」の「V」ってそういう意味だったのね・・と、ちょっと驚かされました。ちゃんとあらすじを読めばいいのに、読まずに買うと驚きます。

しかも、主人公がその村の出身だとは! 簡単に入れない村に入れる数少ない人ですから、頼られても当然なんですけどね。


で、出身の村に失踪人を捜しに行ったわけですが、そこで殺人事件に遭遇します。捜している失踪人が殺されたのか??もしくは犯人?と謎解きが始まるわけですが、そこはどうでもいいというか、話のメインではありますがあまり興味がもてませんでした。

それよりも、彼らの生態系というか、人生(?)が気になってしまいました。長い年月を生きている彼ら。普通の人間たちが数年後の未来のことを心配したり、過去のことを悩んだりすることが理解できません。

そんな村に自殺願望を持ってやってくる人間たちに嫌悪感さえ覚えていて、迷惑がっているんですよね。

何だか面白い設定というか、面白い視点だなと感心しました。彼らの気持ちになって人間たちを見るって難しそうですけど、面白そうです。


私が一番気になったのは、その村に入るのは難しい手続きなんかもあるようですけど、村の人が出るのが簡単そうな所。いや、出てきたらまずいでしょう!

村の中にいた方がまだ秩序が保てそうです。シレッと普通の生活に紛れないでよ!って強く思ってしまいました。

そういえばあの子、十字架が嫌いって言っていたな・・・なんて思い出して心配になりそうです。


この作品はもう1作あるようです。早めに読むことにします。


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2021年01月13日

柴田よしき「あんの青春〜若葉の季〜 お勝手のあん」

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 柴田よしき 著
 「あんの青春〜若葉の季〜 お勝手のあん」
 (ハルキ文庫)


昨年の大地震が残した爪痕も、ようやく幾らか薄れてきたように思えた頃。品川宿の宿屋「紅屋」では、おやすが見習いから、台所付きの女中として正式に雇われることとなり、わずかばかりだが給金ももらえることになった。「百足屋」のお嬢さま・お小夜が嫁ぎ、おあつから別れの手紙を受け取るなど、寂しくもなるおやすだが、心配していた勘平の消息を聞き、「むら咲」の女料理人・おみねから出された謎も考えながら、充実した日々を送っていく──。時代小説版「赤毛のアン」、大好評シリーズ第三弾。−裏表紙より−



このあらすじすごいな〜。改めて読んだら笑ってしまうくらい、ほぼ全部の出来事が説明されてる!

まさにこれらのことが次々と起きました。なかなか忙しい日々を送っていますよ、おやすは。そして、難問を解決する度に大きく成長しています。

おみねから出された謎を解くために協力してもらったのは、とある漢方医で、人たらしというか、気付けば何でも話してしまうような心安い男性で、おやすも頼りにしていました。彼とは今後も何やらありそうです。もしかしたら恋のお相手??とか勝手に想像していますがどうなるでしょう。

おみねの謎解きでは、現代ではよく食べるある料理が登場します。謎の答えになる物なので書きませんが、今では普通によく食べる料理と初めて出会ったおやすたちの反応に何だか感動してしまいました。黒船がやって来たくらいの時代なので、今後日本が大きく動くはずで、だんだん新しい食材や料理とも出会っていくのでしょうね。


嫁いだお小夜さんも相変わらずのわがままぶりのようです。でもすっかり奥様らしくもなりました。わがままも可愛いと思ってもらえる所に嫁げたお小夜さんは幸せです。今後も交流は続きそうなので楽しみです。


おあつさんとはお別れになりそうな雰囲気です。でももしあの「篤姫」だとすれば、時代が動けばまた会えそうな気もしますけど。


そして今回何よりも心配で、何よりも苦しかったのはおちよちゃん。おやすが働く店の主人の親戚の子なのですが、実家の店を継ぐために修行中の身。でもいい加減な所も多くて周りから叱責されることもしばしば。性格は明るくて可愛らしい少女です。

そんな彼女が今回は恋をして、その恋のせいで問題が・・・・。これを恋と呼んでいいのか?というくらいの物ですが、その代償は大きくて、この問題はどうやって解決していくのか心配でたまりません。

おやすが身代わりになるとかいう展開はやめてほしいですけど、どうなるやら。

おちよがおやすに言った言葉の数々がまた痛くて苦しかったです。本心ではないとは思いますが、心のどこかにはあったであろう感情は、ある意味正論でもあって、でもそうしないと生きていられなかったおやすのことを思うと苦しかったです。

そして、そんな辛い言葉たちを怒ることなく冷静に分析して受け止められるおやすのことをますます好きになりました。


まだ物語は始まったばかりです。今後も楽しみです。



<お勝手のあんシリーズ>
「お勝手のあん」
「あんの青春〜春を待つころ〜」


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2020年09月18日

柴田よしき「あんの青春〜春を待つころ〜 お勝手のあん」

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 柴田よしき 著
 「あんの青春〜春を待つころ〜 お勝手のあん」
 (ハルキ文庫)


安政二年。江戸の大地震からふた月が過ぎ、品川宿の宿屋「紅屋」もようやく落ち着きを取り戻しつつある。台所付きの女中見習い・おやすは、正式に女中となれる日を夢見つつ、充実した毎日を送っていた。そんなある日、おやすはおつかいに行った団子屋で、武家の生まれらしきお嬢様・おあつと出会う。おやすは、おあつが自分には想像もできない世界の人だ、という気がしていて──。人として、女性として、女料理人として成長していく、時代小説版「赤毛のアン」、シリーズ第二弾。!−裏表紙より−


あんちゃんこと、おやすの成長物語、2作目です。

持ち前の嗅覚を活かして、急成長をしているおやす。ますます店での信頼も厚くなっていきま

身分の差を超えておやすにとって親友といえる、お小夜ちゃんはお嫁入りするしか生きていく方法がなく、しかもお相手を自分で選ぶことは出来ないから親の言いなりになるしかない。

そんなお小夜はおやすの境遇に対して「好きな人と結婚出来て良いね」と言います。確かにそうなのですが、おやすにしてみれば「結婚」ということを考える余裕すらない、今後どうやって生きていくのかさえ不安に感じている身なので、逆に安定して暮らすことが出来るお小夜にあこがれを抱いてしまいます。

どちらにしても、昔は女性が生きにくいですね・・。


そんな時、ある料理屋が評判になったということで料理人の政さんと共に見に行くことに。

その店の料理人は若い女性。しかも、店の真ん中に料理場を置いて、着物をからげるようにして肌を見せながら料理するという方法をとっています。お陰で男性客の多いこと! 何だかやり方が気に入らない感じの店ですが、実際に行ってみると味の良さに驚かされます。

安い材料を使っていて代金は安いのに、料理の腕が良いので美味しい料理が出てきます。

おやすは客の中で浮いてしまうのですが、味の良さと女性料理人の姿に夢中になってしまいます。

彼女とも後々、交流がありそうですし、良い刺激をもらえそうなので楽しみです。


おやす自身も、夕食を任せてもらう日があったり、間もなく正式に女中として雇われることになって、生活も安定してきそうです。

今後、彼女はどんな生き方をしていくのか? 女中としても料理人としても楽しみです。

そしておやすの恋も楽しみです。


<お勝手のあんシリーズ>
「お勝手のあん」


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2020年07月28日

柴田よしき「お勝手のあん」

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 柴田よしき 著
 「お勝手のあん」
 (ハルキ文庫)


品川宿の老舗宿屋「紅屋」を営む吉次郎は、二年ぶりの長旅から、見知らぬ女童を連れ帰ってきた。吉次郎は、女童・おやすの類まれな嗅覚の才に気づき、「紅屋」のお勝手女中見習いとして引き取ることに―。拾って貰った幸運をかみしめ、ゆるされるなら一生ここにいたいと、懸命に働くおやす。研究熱心な料理人・政一と、厳しくとも優しい女中頭・おしげのもと、年下の奉公人・勘平、「百足屋」のお嬢さま・お小夜とともに日々を過ごすなかで、人間として、女性として、料理人として成長していく。柴田よしき、初の時代小説シリーズ第一弾!−裏表紙より−


意外なことに、この作家さんは初めての時代小説だそうで。大好きな作家さんの大好きな時代小説となると読まないわけにはいきません!

話の雰囲気は「みをつくし料理帖」と似ていました。ただ、こちらはまだ女中見習いという、料理人にもなっていない少女が主人公ですが。

料理を通して、人々とどう関わっていき、どんな人生を送っていくのか?というところは似ています。


身寄りのない孤独なおやすですが、人一倍鋭い嗅覚と、持って生まれた料理の才能、そして素直で真面目な人柄のお陰で、店の人たちからも可愛がられていきます。

おやすのふとした発言によって、お客が救われたり、料理人の良いヒントになったりして、どんどん重宝されていきます。

とはいえ、まだ幼い子どもですから何かを任されるようなことはなかなか無いのですが、与えられた仕事をしっかりこなしていくおやすの様子は読んでいても好感もてました。

友だちになったお小夜ちゃんも可愛いですし、出てくる人たちもみんな良い人ばかり。

昔ならではの男女差や、つまらないシガラミなんかがとてもややこしいですし、悲しいことも多いですが、泣くほどに悲しくならないのはこの作家さんの描き方と、おやすの言動のお陰でしょう。


今後、おやすがどんな人生を送るのか、料理人になれるのか、淡い恋の行方は??などなど気になることがたくさんあるので、続きも追いかけていきます!


題名は、「赤毛のアン」シリーズに沿っているようですよ。昔、全巻持っていたくらい好きなシリーズなので、その題名が使われるのも嬉しいです。次は「アンの青春」です。「アンの愛情」「アンの幸福」・・・この題名からすると、おやすの恋は2作後に実るのか??


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2019年10月02日

柴田よしき「象牙色の眠り 京都洛東連続死の謎」

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 柴田よしき 著
 「象牙色の眠り 京都洛東連続死の謎」
 (徳間文庫)


工藤瑞恵は夫の借金返済のため、通いの家政婦をしていた。京都・修学院に佇む勤め先の原家には、前妻の子であるかおりと裕次、後妻の愛美と息子の祥が暮らしていた。仲は悪くないが、よそよそしさを感じる家族を繋いでいたのはかおりの明るさだった。だがある日、かおりが轢き逃げに遭い昏睡状態になってから、原家を次々と悲劇が襲う。ミステリーの名手が、歪んだ人間心理を鋭く描く。−裏表紙より−


読んでから時間が経ちすぎて、細かい部分が思い出せません。

暗い結末と、確かに連続“殺人”じゃなくて、連続“死”だね・・ということくらい。


いつか時間が出来たら、再読して感想を書きます。

とりあえず、読んだという記録のために。

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2019年02月13日

柴田よしき「恋雨」

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 柴田よしき 著
 「恋雨」
 (文春文庫)


不倫の恋に破れ、仕事も失った茉莉緒は、偶然の出会いから、伸び悩んでいる若手俳優・雨森海のマネージャーに抜擢される。だが、その直後、撮影現場で殺人事件が発生し、海の関与が疑われる事態に。奔流のごとき芸能界で必死にもがく茉莉緒は、海を守り切ることができるのか(『ミスティー・レイン』改題)。−裏表紙より−


大好きな作家さんの作品なので、内容も確かめずに読みました。

題名に「恋」という字が入っている時点で予想するべきでしたが、私の苦手な恋愛絡みの話でした・・。とはいえ、前半はミステリ色が強かったですが。


いきなりタレントと思われる女性が自殺し、それをマネージャーが発見する場面から始まります。

そして次の場面は、茉莉緒という女性が失業した所。つながりのない状態のまま話は進みます。茉莉緒が偶然出会ったまだ売れていない俳優・雨森海のマネージャーになることに。

タレントとマネージャー、そして芸能事務所。ここで始めの場面とのつながりが何となく予想されますね。

その後起きた殺人事件の容疑者にされた海。事件を解決させる・・というわけでもなく、いかに海を守るかに重点がおかれます。海の日常に事件がチラチラと出てくる感じです。

そして後半はどんどん恋愛話へ・・。

事件はあっさり解決しますが、それはあまり関係ない感じです。それよりも恋愛の方が重要になっています。となると、私にとってどうでも良い状態になるわけです。


マネージャーの裏側的な話としては楽しめますので、芸能界に興味がある人は面白いかも。とりあえず、それ以上でもそれ以下でもない感じでした。


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2018年10月09日

柴田よしき「聖母の深き淵」

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 柴田よしき 著
 「聖母の深き淵」RIKOシリーズ2
 (角川文庫)


一児の母となった村上緑子は下町の所轄署に異動になり、穏やかに刑事生活を続けていた。その緑子の前に現れた男の体と女の心を持つ美女。彼女は緑子に失踪した親友の捜索を依頼する。そんな時に緑子が聞いた未解決の乳児誘拐事件。そして、所轄の廃工場からは主婦の惨殺死体が・・。保母失踪、乳児誘拐、主婦惨殺。この無関係に思える事件には恐るべき1つの真実が。ジェンダーと母性の神話に鋭く切り込む新警察小説、第2弾!−裏表紙より−


1作目を読んだのが2010年。ということは8年前・・。当然ながら細かい部分は忘れてしまっていました。何度も分からない人物が出てくるので、再読しておくべきだった・・と。


「性的に奔放な」刑事・緑子。2作目では一児の母になって少しは落ち着くか?と思ったのですが。テーマの一部がやはり性的なことになっているので、緑子も性的なことに対して理解が深かったり広かったり、また奔放でないと始まらないんですよね・・。

女性同士とはいえここまで話すか?ということも平然と話しますし、男性に対してもオープンで驚かされます。


性同一性障害の女性が親友の失踪事件の捜査を依頼してくるわけですが、そこから主婦の惨殺事件や乳児の誘拐、更には裏社会の人たちも絡んできてどんどん大きな事件に発展していきます。

家庭では、息子と共に平和に・・ともいかず、父親である男性と同居に近い状態にありながらも籍は入れず、妹に息子の面倒をみてもらっている緑子。

息子に対しては深い愛情があるようなので、それだけは安心です。


しかし、緑子は色んな目に合うのに、心が無いのか?というくらい傷つきも落ち込みもしていないのが理解できません。傷ついているということにはなっていますが、立ち直り早すぎですし、ある意味「仕方ない」と思っていそうで不思議です。

同じ女性として理解できない部分がたくさん・・。

続きはたぶん読まないかな? でも、ネットでの感想を読むとこの中に出てくる人物たちのその後が面白いとか。そういうのを読むと、ちょっと興味が出てくるんですよね。

今は読まないと思っていても、また数年後に手に取るかもしれません。

<RIKOシリーズ>
「RIKO−女神の永遠」


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2018年08月15日

柴田よしき「風のベーコンサンド」

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 柴田よしき 著
 「風のベーコンサンド 高原カフェ日誌season1」
 (文春文庫)


東京の出版社をやめ、寂れた高原にカフェを開業した奈穂。離婚を承諾しないモラハラ夫から逃れ、背水の陣で始めたカフェには、離れた娘を思う父や農家の嫁に疲れた女性らが訪れる・・。滋味溢れる地元の食材で作られた美味しいご飯は悩みや痛みに立ち向かう力をくれる。奈穂のご飯が奇跡を起こす六つの物語。−裏表紙より−


年齢は奈穂の方がかなり若そうですが、共通することが多くて、いちいち「そうだよね〜」なんて思いながら読み進めました。そんな入り込み方をすると読むのが辛い部分も多くてしんどくなることもありました。

でも基本的に一話ずつハッピーエンドになっている(なっていないのもある)ので最後には癒されていました。


東京という都会で暮らしていた奈穂ですが、夫との離婚を考える上で、今の生活を変えようと高原でカフェを開くことに。カフェって儲からないイメージがあるのに、よく思い切ったな〜と感心。こういう思い切りの良さは似ていません・・。

田舎に住んでいたので、田舎への憧れもありませんし、狭いコミュニティーでの煩わしさも嫌でしかありませんが、奈穂はうまく田舎に溶け込んでいるようです。

近所の農家や牧場から食材を買い付けて、うまく地元の食材で美味しそうな料理を作っています。料理の説明がいちいち美味しそうで、読んでいるとおなかが空きます。

特にベーコンの細かい描写! 基本、サンドイッチって好きじゃないですし、カリカリのベーコンも好きではないのですが、文章を読んでいるとベーコンを買いに走りたくなりました。

そして、カリカリに焼いてみようかな??なんて思ってしまいます。


離婚したい妻と、妻がなぜ離婚を考えたのかわからない夫。こういう夫婦って多そうですね。奈穂の夫もなかなかの曲者。ちょっとだけ同情したくなる部分はありましたけど、イライラさせられました。男性の「やったってるやろ」感、大嫌いです。

夫のことはともかく、奈穂の今の生活は羨ましいものですから、今後はどんどん幸せに向かっていくでしょう。シリーズは続いているようなので、文庫化を待って読む予定です。


カフェごはんのレシピも付いていてお得ですよ〜。


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2018年06月11日

柴田よしき「桃色東京塔」

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 柴田よしき 著
 「桃色東京塔」
 (文春文庫)


警視庁捜査一課に配属されながら、事件で失敗し出世の道を閉ざされた黒田岳彦。一方、過疎の村にあるT県警上野山署捜査課係長の小倉日菜子は警官の夫を職務中に亡くしていた。捜査を通じて心を通わせてゆくが、いくつかの事件がふたりの距離を変えはじめる。悩み、葛藤する男女を描く「遠距離恋愛」警察小説。−裏表紙より−


この作家さんの警察小説を読むのは久しぶり・・と思いつつ読んでいたら、どうも警察小説という内容ではなくてちょっと残念。

とはいえ、やっぱり私に合うのか読みやすいんですけどね。


黒田岳彦という捜査一課で第一線で活躍していた刑事がつまずき、歩むべき道を模索しながら、とある田舎へ捜査に向かっている所から始まります。

田舎だからバスも来ない、タクシーもないと嘆いていると、地元の警察から女性警官・日菜子が迎えにやってきます。彼女もどうやら何か心に傷を受けている様子。

黒田と共に捜査しながら、お互いに何となく惹かれ合っていきます。

という感じで、だんだん恋愛要素が濃くなっていくわけですが、恋愛小説が苦手な私が嫌になるほどの濃さではなく、それよりも田舎の村で暮らすというのはどういうことなのか、暮らしている人々の苦しさや悩みなどが主に描かれていて、東京という都会に憧れを抱いている様子も彼女の痛々しい描写で描かれています。

私も田舎に住んでいたのですが、ここまで過疎化した村というわけでは無かったですし、生まれてから死ぬまでそこで生きていくというわけでもなかったので、村で暮らす辛さはわかりませんでした。

狭い世界で生きる辛さや苦しさというのは、学生時代にも似ている気がします。ここで否定されたら生きていけない・・という気持ちにさせられますよね。そう思えば何となく苦労がわかる気がします。

2人がうまく刺激し合って心を癒していく、大人の恋愛は障害は多いものの、絆は深そうで素敵だと思えました。良い関係を築いていけそうな雰囲気で終わっていたのは良かったです。


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2017年11月04日

柴田よしき「風味さんのカメラ日和」

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 柴田よしき 著
 「風味さんのカメラ日和」
 (文春文庫)


東京を離れ洋菓子屋を営む実家に戻った風味は、幼馴染の頼みでカメラ講座に通うことに。いつも写真がボケてしまう老人、寂しくない写真を撮りたい中年女性などが集う中、講師の知念大輔は、カメラマンを挫折した天然なイケメン。だが、彼はレンズを通して受講生の心を癒していく。カメラ撮影用語解説もついた文庫書き下ろし。−裏表紙より−


この作家さんにしてはサラッと読み終わって、あまり印象に残らない感じの話でした。面白くないわけではないのですが、グッと刺さるようなこともなく・・。


東京で働いていた風味が実家に戻り、ぼんやり過ごしているときに、幼馴染から頼まれてカメラ講座に通うことになります。生徒が集まらなくて困っている幼馴染を助けるつもりで、仕方なく通うことになったのですが、講師と写真に興味を持ち、はまっていきます。

同じ被写体を撮っても、それぞれみんな違う雰囲気の写真が撮れることに感動してしまうんです。

確かにそうですよね。写真って上手い下手だけではないそれぞれの持ち味というか、性格が表れるような気がします。

私自身、昔はうまく撮れていると自信があったのですが、最近はどうもうまく撮れない・・。思ったタイミングでシャッターが押せない気がしています。

そういうのも習えば出来るようになるのかな??   それはともかく。


講師の知念は過去に挫折した経験があるカメラマン。でも、観察眼は鋭くて、生徒の撮った写真を見るだけで、謎を解明したり、問題点をうまく指摘して直していったりできる人。

難しい用語も少ない上に、もしわからない用語があっても巻末に解説してありますから、あまり悩まずに読めるのも良い感じ。


最近は、スマホで撮ることがほとんどですが、たまにはカメラも引っ張り出してみようかな?と思わされました。


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2017年08月30日

柴田よしき「紫のアリス」

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 柴田よしき 著
 「紫のアリス」
 (文春文庫)


人生最悪の日―不倫を清算し、結婚の夢を捨てた紗季が会社を辞めた日、夜の公園で見たのは男の変死体と「不思議の国のアリス」のウサギ。引っ越したマンションで隣人のお節介に悩む紗季に元不倫相手が自殺したという知らせが。不思議の迷宮で、十重二十重のトリックにがんじがらめの紗季が辿りついたのは?−裏表紙より−


この作家さんは色んな話を書くな〜と感心させられました。

久々に後味の悪いすっきりしない話でした・・。


会社の上司との不倫を解消して以来、何となく会社にいる意味を失っていた紗季は、突然会社を辞めようと思い立ちます。すっぱりやめたのは良いけれど、特に何をしようということもなく、ぼんやりと公園で佇んでいるとそこに現れたのはアリスのウサギ。

突然のことに驚いていると、足元に死体があることに気づき、あわてて逃げだしてしまいます。

その夜以来、身の回りで変なことばかり起き始め・・。


マンションの隣人の老婦人が色々と協力してくれるようになりますが、読者としては、彼女のこともどんどん怪しく見えてきて、次々事件が起きる度に、ちょっとずつ忘れていた過去の記憶を思い出していく紗季の姿も怪しく感じられ、出てくる人物すべてが犯人に見えてくるという何ともハラハラドキドキの展開。

どうやら紗季の学生時代に事故死した同級生のことが関係あるらしいということまではわかるのですが、そこからはなかなか謎が解けていきません。その上、次々事件も起きるので混乱してしまいます。


やっとすべてが解決できた!と思ったら・・・と、最後まで安心できない展開です。

結局の真相はどうなんだろう? 想像にお任せしますって感じなので、すっきりできないです。

でもこの話はすっきりしない方が良いのかもしれないな、とも思うんですけどね。あの人が犯人で終了だったら、別の意味ですっきりできないかも。

不思議の国のアリスの話も絡んで、ますます謎めいた話になりました。


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2016年12月16日

柴田よしき「猫は毒殺に関与しない 猫探偵正太郎の冒険5」

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 柴田よしき 著
 「猫は毒殺に関与しない 猫探偵正太郎の冒険D」
 (光文社文庫)


誰が犯人だ!? 桜川ひとみの自宅で開かれた鍋パーティ。作家仲間である四方幸江を陰で中傷する人物を探り出す。どれが、ひとみに任された役割りだった。だが、パーティ参加者の中に、大きな殺意を抱く者がいて・・。(表題作) いつもクールに謎を解く猫探偵 正太郎が、生涯二度目の恋をした!?(「正太郎、恋をする」)珠玉の三編を収録。−裏表紙より−


正太郎のシリーズを私が最後に読んだのは2010年なので、6年前になります・・。もっと前だと思っていました。それくらい待ち遠しかったということなんでしょうけど。

発売されると知って急いで買ってきたわけですが、ちょっと寝かしておきたくなる感覚にもなったんですよね。何だかもったいなくて。でも結局は読んでしまいました。


猫は毒殺に関与しない」「猫は三日ですべて忘れる」「正太郎、恋をする」の三編が収録されています。

正太郎の活躍を3話も読める!と楽しみに読み始めると、正太郎がなかなか出てこない!あれれ・・と思っている間に1話目終了。それなりに内容としては面白くて、相変わらずひとみさんのおとぼけぶりが発揮されて笑えるんですけど、正太郎はちらっとしか出てこないですし、推理もしない(泣)

そして、2話目。今度こそ!と思いつつ読み始めたら、すぐに正太郎が登場。でも正太郎視点ではなくて、誰!?という人の視点で話は進み、正太郎も関わってはいたけれど重要な存在ではなく、観察者として存在していただけでした。内容は「馬鹿だね〜」という感じ。男ってやつは本当にダメだね、と呆れていたら、女もかなり根性悪いね、と思ってしまい、最終的には人って本当に嫌な存在だわ、となりました。

いよいよ最終話。ここでやっと正太郎目線の話が登場しました。しかも正太郎が二度目の恋!トマシーナ以来の恋におちた正太郎がいじらしくてかわいかったです。そして最後には軽くどんでん返しもあって「そうだったのか〜」と感心する終わり方でした。


結局、1話しか正太郎らしい話が無かったのでとても残念ですし、かなり物足りない気持ちになりました。でもきっと次は早めに書いて下さると信じて、続きも待つことにします。

今回も長い間待てたんだから、次も待ちますよ!


<猫探偵正太郎シリーズ>
「ゆきの山荘の惨劇」(角川文庫)
「消える密室の殺人」(角川文庫)
「猫は密室でジャンプする」
「猫は聖夜に推理する」
「猫はこたつで丸くなる」
「猫は引っ越しで顔をあらう」


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2016年09月05日

柴田よしき「女性作家」

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 柴田よしき 著
 「女性作家」
 (光文社文庫)


実力はあるが作品が売れていない悩みを抱える作家・佐古珠美はかつて、ベストセラー作家・豪徳寺ふじ子の秘書だった。奔放なふじ子に振り回され、恋人の芝崎夕貴斗を奪われてしまう。ある日、夕貴斗の消息を探るライターが現れ、彼の遺書らしき手紙があると珠美に告げる―。二人の女性作家の過去と現在が複雑に絡み合い、情念がうごめく。そして衝撃の結末が!−裏表紙より−


この作家さんらしくないような、ある意味らしいといえるような複雑な作品でした。重い内容でも軽く読める作風の物が多いだけに、これはちょっと重い感じがしました。


始めは売れない作家・佐古珠美の視点で話が進められます。以前秘書をしていた作家・ふじ子が入院したということで、その面倒を見に行っている彼女。辞めたはずの彼女がなぜ面倒を見ているんだろう?と本人も思っていますし、読んでいても同じように疑問に思いながら読み進めました。

そして次はいきなり話は過去へとびます。今度はふじ子の若い頃の話になり、彼女がどんな半生を送って今のような作家になったのかが描かれます。よくあるような嫁姑問題で苦労をしたらしいことはそこでわかるようになっています。

再び現代に戻り、珠美とふじ子の話へ。珠美もふじ子の半生を知ることになり、そこから謎がどんどん増えて、一気にミステリー仕立てに。


たくさんの謎はどんな解決をしていくのか、ということも気になりますし、何より二人の女性作家の関係が気になって仕方ありませんでした。

でも二人の関係の複雑さが、一気読みするのを止めてしまい、読み終わるまで時間がかかってしまいました。女性が読むと思い当たる部分が多少なりともあると思います。そういう細かい所が引っかかってしまい、読み進めるのが嫌になる部分もありました。


どうして女性ってこうもドロドロした関係になってしまうんでしょう・・。

この二人ほどの関係ではないにしても、きっと女性なら誰しもこういう友人っているはず。特定の誰かを思いながら読むと余計に辛いし、読み終わった後も重い気分になってしまいました。


男性が読んだらどうなんだろう?たぶん、ほとんど理解できずに終わる気がします。

女性の方で、重い気分になりたいときに読むことをお勧めします。


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2016年03月30日

柴田よしき「愛より優しい旅の空 鉄道旅ミステリ2」

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 柴田よしき 著
 「愛より優しい旅の空 鉄道旅ミステリ2」
 (角川文庫)


鉄道の旅を愛し、突然姿を消した叔父。そのゆくえを探し、一心に列車に乗り続ける香澄だが、いつしか各駅停車旅の醍醐味を味わっていた。京急の歌う電車に秘めた技術者の願い、南阿蘇鉄道で出会った美しい蝶、小海線の大カーブをめぐる考察・・・・やがて、新たな情報に導かれ、今なお震災の爪痕が残る東北へ向かうことになるのだが―線路がつなぐ人々の想いが心揺さぶる、鉄道旅ミステリ第二弾!−裏表紙より―


前作からの続きで、早めに読んだつもりだったのですが、人の名前なんかは忘れてしまっていて、何度か「誰だっけ?」となってしまいました・・。でもまあ、登場人物自体が少ないので、問題なく読めます。


今回で完結っぽいので、前作から探していた香澄の想い人が見つかるのか?というのが、結末に描かれていると思いつつもそれまでの旅の様子も楽しむことができました。

若干、恋愛事情が絡んできて、私の苦手部分は増えたのですが、それほどくどくは無かったので、何とかスルーできました。しかし、香澄が想い人の現状がわからないまま誰かと付き合うなんて思ってもみませんでしたが。しかも「へえ、この人と」って感じですし。でもある意味お似合いな気はしますけど。

想い人を探すためだけに大学を決めて、好きでもない鉄道旅同好会に入った、強い意志をもつ香澄のことを、周りの人は「おとなしくて繊細な女性」と思っているのはちょっと違和感がありました。行動力はあるけど、おとなしいのでしょうね。あまり清楚なイメージをもっていなかったので、2作目で急にお嬢さまっぽいイメージに脳内を変更しました・・。


想い人が急に消えた理由は、想像通りでした。でも彼の現状は驚きました。なるほど、こういう結末になったか、という感じ。とても悲しいですが、それだけではないある意味彼らしい状況で、妙に納得できました。

震災後の東北の様子が出てくるので、泣きそうになる場面が多くなりました。今は時間がありませんが、いつか自由な時間がとれたら、ゆっくり東北にも旅してみたいと思います。できるだけ早く。


さ、次は何を読もうかな?


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posted by DONA at 15:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書:柴田よしき