今野敏 著
「膠着」
(中公文庫)
創業以来の危機を迎えた老舗の糊メーカー「スナマチ」。起死回生をかけて新商品の開発に力を注ぐが、なんと完成したのは「くっつかない糊」だった!新入社員の啓太とベテラン営業マンの本庄は、商品化するべく日夜、頭を悩ませるが・・。今野敏が贈る、ユーモアたっぷりのサラリーマン応援小説。−裏表紙より−
池井戸潤さんの小説のようなテーマですし、読み始めたときは今野敏さんが書いたことを忘れそうなくらいでした。しばらく読み進めるとやっぱり今野さんだな〜と。読みやすいというか、文章が軽いというか、私には合う気がしました。結構、シリアスな内容なのに、どこか面白い所がありユーモアが感じられるんですよね。池井戸さんも読みやすいんですが、もっと真面目な印象です。
開発部が開発を目指していて失敗した「くっつかない糊」これをどうにかして商品化して売らないと会社が潰れてしまう!ということで、ベテランで成績優秀な営業マン・本庄が戦略会議に呼ばれます。新人の啓太は彼にお供する形で一緒に会議に参加しました。
「くっつかない糊」を商品化するなんて、どうすれば良いのかわからず、誰からも良いアイディアが出ず、会議は難航します。更にスナマチに乗っ取りの噂が立ち始め、社内の雰囲気も険悪になっていきます。会社にスパイがいるのでは?という疑いも出て、ますます会議に身が入らない状態に・・。
スパイは誰なのか?という謎解きもありつつ、くっつかない糊をどうやって売るのか?ということも気になり、あっという間に読み終わっていました。
ただ、私には最終的にくっつかない糊がどんな商品になったのか、理解できなかったんですけどね
自分の仕事に誇りがもてなかったり、会社に愛情が無くなってきたような人にお勧めな作品です。
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