2015年03月20日

菊地秀行「D−貴族祭」

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 菊地秀行 著
 「D−貴族祭」吸血鬼ハンター28
 (朝日文庫)


<貴族祭>の行われるダルマラス村に巨大石棺を無事に届けたことで、Dたちの仕事は終わったはずだった。しかし、石棺の中にいるのがローランジュ公爵夫人だと知った村長が、祭りが終わるまでDに村に残るように依頼する。そして祭りの当日、貴族用の墓所に運び込まれた石棺が騒ぎはじめ、見張りの村人がバタバタと倒れる事態に村長は、Dに助けを求める。しかし、それは公爵夫人がDをおびき出すための罠だった―!?−裏表紙より−


さ、28作目です。でもこれは27作目の続編ですね。上下巻にしても良かったのに、あとがきによると、出版社の陰謀によって別の題名を付けたとか・・。その方が売れる!?ってことだったようですが、そんなことで新たに買う人いるかな??


前作の続きとはいえ、すっかり忘れてしまっていたのですが、まあこのシリーズは何となくでも読んでいけるのでそこは便利です。読み進めるうちに「あ〜、そういえばそうだった」と思い出していく感じで問題ありません。


貴族祭が行われる村に公爵夫人が収められた石棺を運んだDと仲間たちでしたが、村長がビビッてしまったため、そのまま残って警護することになりました。依頼されたのはDだけですが、他の人たちも諸事情で残っています。

夫人を取り戻そうとしている、ローランジュ公爵に操られてDに挑んでくる者、今までと同じ気持ちで貴族に対抗する者、それぞれですが、相変わらずどんどん人数が減っていきます。


いくら上下巻で話を伸ばしてみても、やはりDの敵となり得るのは“ドラ〜”だけなので、何度も瀕死(ある意味、死?)に陥りながらも復活していくD。

Dは無敵だね!と思いつつ読んでいるのですが、何だかこれって左手のお陰? 左手が無ければ、Dもただのダンピールなのかもしれません。

・・って、このシリーズを読んだことない人にはまったく意味がわからない文章ですみません。


さて、次はどんなストーリーになるのか?? ということはあまり興味はありませんので、そろそろ完結してもらいたいですね〜。


<吸血鬼ハンターシリーズ>
「吸血鬼ハンター“D”」
「風立ちて“D”」
「D−妖殺行」
「D−死街譚」
「夢なりし“D”」
「D−聖魔遍歴」
「D−北海魔行」
「D−薔薇姫」
「D−蒼白き堕天使1」
「D−蒼白き堕天使2」
「D−蒼白き堕天使3」
「D−蒼白き堕天使4」
「D-双影の騎士1」
「D−双影の騎士2」
「D−ダーク・ロード1」
「D−ダーク・ロード2」
「D−ダーク・ロード3」
「D−邪王星団1」
「D−邪王星団2」
「D−邪王星団3」
「D−邪王星団4」
「D−邪神砦」
「D−妖兵街道」
「D−魔戦抄」
「D−血闘譜」
「D−白魔山 上」
「D−白魔山 下」
「D−狂戦士イリヤ」
「D−魔道衆」
「D−不死者島」
「D−魔性馬車」
「D−悪夢村」
「D−冬の虎王」
「D−貴族戦線」
「D−黄金魔 上」
「D−黄金魔 下」
「D−シルビアの還る道
「D−貴族祭」


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2014年05月20日

菊地秀行「D−貴族祭」

D−貴族祭

 菊地秀行 著
 「D−貴族祭」吸血鬼ハンター27
 (朝日文庫)


<辺境区>にある大牢獄から巨大な棺が運び出された。その中には、ダルマラス村で行われる<貴族祭>に必要な貴族が入っているのだ。この石棺を村まで輸送する仕事を請け負ったのはゴドノフ村の精鋭十人と、牢獄から派遣された保安課長の美女。旅の最初の夜、石棺の中から絶叫が迸り、それに応じるかのように巨獣が出現した。その時、彼らの危機を救ったのは、地獄のごとき美しさをまとった吸血鬼ハンター、Dだった!−裏表紙より−


このシリーズも27作目。よくもまあ付いて行っていますよ。自分でもちょっと感心します。

今回のDは、ダルマラス村で行われる貴族祭に参加するという貴族の入った石棺を輸送する役目を担います。いつものように、彼なりに目的があるようですが、それは明らかにされません。

更に今回は彼以外にもこの棺に引き寄せられるように、様々な特技を持った人物が集まってきます。Dは自分の報酬を彼らに回してまで一緒に行動しようとします。

何だかDらしくない、と思っていたら、やはり何やら因縁がありそうな雰囲気。

残りページが少なくなっても何ともならないのでまさか・・と思ったら、やはり今回は完結しませんでした。あとがきにさり気なく「続きは7月」と書いてありました。この作家さんのことですから、7月に発売されるかどうかはわかりませんけど。

上・下と書いていないので、もしかしたら2冊でも終わらないのかもしれません。

あまり長く書きすぎると、意外と敵がしょぼいことがあるので、心配になってしまいますが。この1冊だけでは敵の強さが全くわかりませんでしたから。これからどんどん怖さが出てくるのでしょう。


とりあえず、続きを待つことにします。


<吸血鬼ハンターシリーズ>
「吸血鬼ハンター“D”」
「風立ちて“D”」
「D−妖殺行」
「D−死街譚」
「夢なりし“D”」
「D−聖魔遍歴」
「D−北海魔行」
「D−薔薇姫」
「D−蒼白き堕天使1」
「D−蒼白き堕天使2」
「D−蒼白き堕天使3」
「D−蒼白き堕天使4」
「D-双影の騎士1」
「D−双影の騎士2」
「D−ダーク・ロード1」
「D−ダーク・ロード2」
「D−ダーク・ロード3」
「D−邪王星団1」
「D−邪王星団2」
「D−邪王星団3」
「D−邪王星団4」
「D−邪神砦」
「D−妖兵街道」
「D−魔戦抄」
「D−血闘譜」
「D−白魔山 上」
「D−白魔山 下」
「D−狂戦士イリヤ」
「D−魔道衆」
「D−不死者島」
「D−魔性馬車」
「D−悪夢村」
「D−冬の虎王」
「D−貴族戦線」
「D−黄金魔 上」
「D−黄金魔 下」
「D−シルビアの還る道


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2013年10月02日

菊地秀行「D−シルビアの還る道」

シルビアの還る道

 菊地秀行 著
 「D−シルビアの還る道」吸血鬼ハンター26
 (朝日文庫)


貴族の城から暇を出された娘・シルビアを故郷まで護衛することになったD。なぜなら貴族の下で働いていた者は<擬似吸血鬼>になっている恐れがあり、彼女を始末しようと襲ってくる人間たちがいるからだ。その上、貴族の息子・ナイトフォールがシルビアを連れ戻そうと追ってきて、Dとの間で壮絶な戦いを繰り広げる。果たしてシルビアは“人間”か、それとも<擬似吸血鬼>なのか? また、彼女を追うナイトフォールの目的は!?−裏表紙より−


まさしく題名通りの内容で、シルビアという女性が故郷に帰る道のりが描かれています。このシリーズの世界では、そう簡単に乗り物に乗ってシュッと帰ることはできないので、物語が描けるわけです。

しかも、このシルビアはただの女性ではありません。ある貴族に連れ去られ、下働きとして生活していた女性なのです。ただし、血を吸われることなく、人間のまま生活していました。そして、雇い主である貴族が亡くなったため、暇を出されたのです。

だったら、故郷にもスムーズに戻れそうですが、貴族の館で暮らしていたというだけで、そう簡単に受け入れてもらえません。帰りを待っていてくれる家族がいても、やはりぎくしゃくしてしまうようで、結局故郷で人生を全うした人はいないとか・・。

何も悪いことをしていないのに、周りの人から疎まれるなんて、考えただけでも辛すぎます。貴族に関わると人生狂わされてしまうんですね。


今回、敵となった貴族はあまり迫力がありませんでした。Dの左手を爆破してつぶしてしまう、という暴挙に出たときには、強い奴が来た〜!と期待してしまったのですが。

爆破くらいではどうにもできない無敵な左手もすごすぎるわけですけどね。

意外とあっさりと旅も終了し、あっさりした結末でした。


ただ、今回は嬉しいことが。

久しぶりにラストに「それはそんな微笑だった」の一文が復活していたんです! やっぱりこの一文を読まないとDを読み終えた感じがしないよな〜。


Dの出生については今回も語られず。次こそは!!


<吸血鬼ハンターシリーズ>
「吸血鬼ハンター“D”」
「風立ちて“D”」
「D−妖殺行」
「D−死街譚」
「夢なりし“D”」
「D−聖魔遍歴」
「D−北海魔行」
「D−薔薇姫」
「D−蒼白き堕天使1」
「D−蒼白き堕天使2」
「D−蒼白き堕天使3」
「D−蒼白き堕天使4」
「D-双影の騎士1」
「D−双影の騎士2」
「D−ダーク・ロード1」
「D−ダーク・ロード2」
「D−ダーク・ロード3」
「D−邪王星団1」
「D−邪王星団2」
「D−邪王星団3」
「D−邪王星団4」
「D−邪神砦」
「D−妖兵街道」
「D−魔戦抄」
「D−血闘譜」
「D−白魔山 上」
「D−白魔山 下」
「D−狂戦士イリヤ」
「D−魔道衆」
「D−不死者島」
「D−魔性馬車」
「D−悪夢村」
「D−冬の虎王」
「D−貴族戦線」
「D−黄金魔 上」
「D−黄金魔 下」


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2012年12月21日

菊地秀行「D−黄金魔 下」

D−黄金魔 下

 菊地秀行 著
 「D−黄金魔 下」吸血鬼ハンター25
 (朝日文庫)


<神祖>に愛された貴族の居城まであと少しというところで、Dたちの行く手を阻むように忽然と町が現れた。その町には、数分前まで人々が活動していた形跡があるものの、何者かの手によって一瞬のうちに幽霊町(ゴーストタウン)にされてしまったのだ。そして魔手は一行にも向けられ、彼らの眼の前で操獣師のトーバが消失してしまう。大きな戦力を欠いたまま貴族の城に乗り込まなくてはならなくなった人間たちの運命は!?<黄金魔>編、完結。−裏表紙より−


予想に反して上下巻で完結しました。絶対に上・中・下の3巻になると思ったのですが・・。

珍しく、登場人物の紹介もあり、読みながら上巻の内容を思い出し・・・というわけにはいかないのが、このシリーズなんですよね。細かい登場人物がたくさんいますし、それぞれが思惑を抱えて行動しているので。

でも大体の流れがわかっていれば、読むのには困らないので大丈夫なんですが。


金貸しの爺さんの最終目的地にたどり着いたのですが、あれだけ元気な爺さんもさすがに吸血鬼が相手となると、どうにも口だけになるようで、Dがいないと何も出来ない状態に。まあだからこそ、Dを雇ったのでしょうけど。

貴族の城では、何千年も昔から甦ったという貴族まで現れました。見た目は老婆のようで弱弱しいのに、かなり元気な貴族で、言葉使いや行動など惚れ惚れする感じでした。きっとDは好きになるな・・と思ったらやはり気に入ったようで、妙にやさしく助けています。

でも、出てくるのが遅すぎました・・。あまり大きく引っ掻き回すこともなく、終了し、残念でした。彼女がなぜ出てきたのか、その理由もよくわからない感じでした。


上下2巻で終わらせたから、やはり最大の敵だったはずの貴族はあっさり滅びてしまいました。娘にすごい手術を施して、不死身のようにしている・・とか、すごい怖がらせるような記述がたくさんあったので、勝手に想像が膨らんでしまったのかもしれませんが。

最後の方で、何だかDの物語が動きそうな気配がありました。次こそは何か秘密が明らかになりそう・・。

楽しみに続きを待とうと思います。


<吸血鬼ハンターシリーズ>
「吸血鬼ハンター“D”」
「風立ちて“D”」
「D−妖殺行」
「D−死街譚」
「夢なりし“D”」
「D−聖魔遍歴」
「D−北海魔行」
「D−薔薇姫」
「D−蒼白き堕天使1」
「D−蒼白き堕天使2」
「D−蒼白き堕天使3」
「D−蒼白き堕天使4」
「D-双影の騎士1」
「D−双影の騎士2」
「D−ダーク・ロード1」
「D−ダーク・ロード2」
「D−ダーク・ロード3」
「D−邪王星団1」
「D−邪王星団2」
「D−邪王星団3」
「D−邪王星団4」
「D−邪神砦」
「D−妖兵街道」
「D−魔戦抄」
「D−血闘譜」
「D−白魔山 上」
「D−白魔山 下」
「D−狂戦士イリヤ」
「D−魔道衆」
「D−不死者島」
「D−魔性馬車」
「D−悪夢村」
「D−冬の虎王」
「D−貴族戦線」
「D−黄金魔 上」


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2012年09月13日

菊地秀行「D−黄金魔 上」

D−黄金魔 上

 菊地秀行 著
 「D−黄金魔 上」吸血鬼ハンター25
 (朝日文庫)


貴族相手に借金を取り立てるという老人が、Dに護衛を依頼してきた。ただこの老人、貸し倒れは貴族だけではなく、強盗団の親玉や操獣師なども追いかけているらしい。貴族以外はカバーしないと断ろうとするDに、老人は「昔、<神祖>に会ったことがある」と、その時の様子を教えることを交換条件に護衛を引き受けさせる。果たして<神祖>は、老人に何を語ったのか・・? 圧倒的な人気を誇る<吸血鬼ハンター>シリーズの最新刊!!−裏表紙より−


最近は順調に半年くらいで新刊が出ています。その割には話が進まないのですが・・あせあせ(飛び散る汗)


今回のDは、借金取りの護衛をすることになります。貴族に金を貸す人間がいること自体、驚きなんですけど、このお爺さんなら何でもやりそう!と思えるような人物でした。

とにかく金に細かい!そして、かなり強欲です。金のためなら何でもするし、命だってかけられる。「護衛なんているか!?」っていうくらいの行動力で、たくさんの最新武器を駆使して敵を蹴散らします。

“爺さんは〜”と表記されるのを見なければ、老人だということを忘れそうなくらいです。口も達者です。Dを口先一つで思うままに動かすわけですから。

敵は貴族だけかと思ったらそうではなく、人間もいます。借金を踏み倒した人が刺客を雇って襲わせるので、貴族の元へたどり着く前に様々な戦闘が行われました。

まだまだ旅は始まったばかり・・というか、寄り道が多すぎて全く進んでいない気もするくらい。


あとがきで、作者は「2冊で終わるかわからない」と書いていますが、私も2冊で終わると思えません。きっと次に出るのは「中」でしょう。「上」「下」で終わったら、貴族がしょぼい相手になりそうです。

どうなっていくのかわかりませんが、とりあえず最後まで追います。


<吸血鬼ハンターシリーズ>
「吸血鬼ハンター“D”」
「風立ちて“D”」
「D−妖殺行」
「D−死街譚」
「夢なりし“D”」
「D−聖魔遍歴」
「D−北海魔行」
「D−薔薇姫」
「D−蒼白き堕天使1」
「D−蒼白き堕天使2」
「D−蒼白き堕天使3」
「D−蒼白き堕天使4」
「D-双影の騎士1」
「D−双影の騎士2」
「D−ダーク・ロード1」
「D−ダーク・ロード2」
「D−ダーク・ロード3」
「D−邪王星団1」
「D−邪王星団2」
「D−邪王星団3」
「D−邪王星団4」
「D−邪神砦」
「D−妖兵街道」
「D−魔戦抄」
「D−血闘譜」
「D−白魔山 上」
「D−白魔山 下」
「D−狂戦士イリヤ」
「D−魔道衆」
「D−不死者島」
「D−魔性馬車」
「D−悪夢村」
「D−冬の虎王」
「D−貴族戦線」


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2012年04月12日

菊地秀行「D−貴族戦線」

D

 菊地秀行 著
 「D−貴族戦線」吸血鬼ハンター24
 (朝日文庫)


人間への技術供与を引き換えに定期的な生贄を要求した貴族を抹殺するために、Dは<東部辺境区>のベルゲンジ城へ向かった。その城では<神祖>がかつて謎めいた実験を行い、当主でさえその実態を知らないまま現在にいたっている。そして、夜毎城内で催される舞踏会の華やかさとは裏腹に、城中には<神祖>の負の遺産ともいうべき恐るべき技術の集積がDを待ち受けていた。ベストセラー・シリーズ書き下ろし最新作。−裏表紙より−


人間が貴族の科学や技術を学ぼうとすることにも驚きなんですが、その要望を受け入れて教えてあげようとする貴族の存在にも驚かされます。まあ、生贄なんてものを要求するわけですが・・。

確かに優れた技術を持つ貴族の技を学びとることができたら、人間の時代も取り戻せるかも!?と考えるのは自然なことなのかもしれませんが、その技術をもってしても滅びたわけですから、何か欠陥があるでしょうし・・。

とりあえず、貴族とお近づきになるのが無理!と思いそうなんですけどね。


今回の舞台となる東部辺境区の村では、貴族の城に行って仕えている人間もいました。犠牲者ではなく、普通の人間のままで。彼らは、自分の主である貴族・ベルゲンジ大公が自分たちの出身地の村から生贄を差し出すよう要求したこともわかっています。それは「仕方ない」ことだと考えているのです。自分さえ良ければそれでいいという考えの彼らにちょっと怒りがわきました。

ただ、こんな時代というか世界に住んだことが無いので、何とも言えない部分はありますが・・。


Dは今回も命がけの闘いを繰り広げます。今まで以上に何度も倒れてしまいます。左手だけではなく、様々な人の力も借りていました。何せ、宇宙から落ちて来たんですから!・・・すごい話です。

Dはいつもより更に無口になり、左手が代わりに饒舌になっていました。D好みの人間はほとんど現れず、あまり村人に肩入れすることなく、任務を全うする感じでした。


<吸血鬼ハンターシリーズ>
「吸血鬼ハンター“D”」
「風立ちて“D”」
「D−妖殺行」
「D−死街譚」
「夢なりし“D”」
「D−聖魔遍歴」
「D−北海魔行」
「D−薔薇姫」
「D−蒼白き堕天使1」
「D−蒼白き堕天使2」
「D−蒼白き堕天使3」
「D−蒼白き堕天使4」
「D-双影の騎士1」
「D−双影の騎士2」
「D−ダーク・ロード1」
「D−ダーク・ロード2」
「D−ダーク・ロード3」
「D−邪王星団1」
「D−邪王星団2」
「D−邪王星団3」
「D−邪王星団4」
「D−邪神砦」
「D−妖兵街道」
「D−魔戦抄」
「D−血闘譜」
「D−白魔山 上」
「D−白魔山 下」
「D−狂戦士イリヤ」
「D−魔道衆」
「D−不死者島」
「D−魔性馬車」
「D−悪夢村」
「D−冬の虎王」


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2012年03月13日

菊地秀行「魔宮バビロン」

魔宮バビロン

 菊地秀行 著
 「魔宮バビロン 魔界都市<新宿>」
 (ソノラマ文庫)


魔界都市<新宿>の中でも最高危険地帯として恐れられる新宿中央公園上空に、突如、古代バビロンの空中庭園が出現した。日を置かずして、超物理的な力で支えられて空中に浮かぶ魔宮への招待状が、主人の仮面王から日本の要人達に届けられたが、なぜか地球連邦首席の娘・羅摩さやかと十六夜京也も招待客に含まれていた。仮面王の狙いは何か!?魔界都市<新宿>に新たな危機が迫る!−裏表紙より−

魔界都市シリーズの第2弾です。今はどのくらい続いているんだろう?このシリーズ。私は2作目までしか持っていませんし、読んでいません。

1作目にも書きましたけど、面白くないわけではないんですけどね。きっと、吸血鬼ハンターDシリーズのように長く続くのを追いかけるのが疲れたからかな?と。


このシリーズの主人公は十六夜京也なんですが、たぶん、読者が好きなのはドクター・メフィストだと思います。クールでかっこよくて強くて、でも実は情に厚い。理想の男性像かもしれません。京也もかなり強いですし、カッコイイのですが、3枚目キャラなので・・。


魔震によって破壊された新宿。その後も危険地帯として近づく人の少ない場所となっていました。そこに突然現れた空中庭園。そしてさやかと京也に招待状が届きます。

政府からの依頼もあり、招待を受けてその空中庭園に行った二人に待っていたのは、豪華な食事でした。まあ、もちろん食事会で終わるわけもなく。一気に不穏な空気に包まれることになります。命を狙われるさやかと必死で守る京也。

散々がんばった京也の活躍をサラッと独り占めしてしまうようなメフィストの活躍。

動きも多くてサクサク読んでしまえる作品です。


私がこの本を買ったのは今から20年前のようです。今はこの本、手に入るのかな??本屋さんでは見かけたことありません。ネットなんかだと買えるのかも??


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2012年02月09日

菊地秀行「D−不死者島」

D-不死者島

 菊地秀行 著
 「D−不死者島」吸血鬼ハンター20
 (朝日文庫)


かつて貴族の研究室があった孤島から白い霧が流れ出ると、付近の漁村の住民は貴族の僕と化して姿を消す。幾たびか起こった悲劇が、今またメグの村を襲った。町の治安官は賞金稼ぎを雇って孤島に渡り、村人の消息を確かめようとする。途中メグは荒れ狂う海で、やはり島を目指すもう一艘の小船に美しい人影を見た。Dであった。一体誰が雇い、何のために彼は島に渡るのか。霧に包まれ、怪異に満ちた貴族の島に。−裏表紙より−

今回もDの出番は少ないです。出番の少なさは前回と変わらないかもしれませんが、今回は活躍も少ない・・。

一応、Dもいるけど、他の人(人じゃない者も含め)たちの方がすごい活躍を見せますし、カッコ良かったんですよね。Dの活躍が見たくて読んでいる身としては寂しい限りです。


不死者島から久々に霧が流れて来た漁村。村はずれの崖の上にいたメグは、あわてて村に戻ります。そこでは村人たちが連れ立って誰かに導かれるように同じ方向へ歩いていく姿がありました。止めようとしても止まらない彼らは、まっすぐに海を渡り島へ向かっていました。

あわててメグは近隣の村へ報告に行き、ハンターと共に島へ渡ることに。そこで待っていたのは変わり果てた村人たちの姿でした。まだ犠牲者になっていない村人がいるのではないか?と島を探すメグですが・・。


今回の敵はイマイチ迫力に欠けていました。左手に対する攻撃はなかなかの物でしたが、それ以外がしょぼい感じ。メグは大活躍でした。

Dの過去の出来事が少し出て来ます。ただ、Dの生い立ちや謎についてはほぼ触れられていないので、残念でした。まあ、まだまだシリーズは続いているんですから、当然ではありますけどね。


<吸血鬼ハンターシリーズ>
「吸血鬼ハンター“D”」
「風立ちて“D”」
「D−妖殺行」
「D−死街譚」
「夢なりし“D”」
「D−聖魔遍歴」
「D−北海魔行」
「D−薔薇姫」
「D−蒼白き堕天使1」
「D−蒼白き堕天使2」
「D−蒼白き堕天使3」
「D−蒼白き堕天使4」
「D-双影の騎士1」
「D−双影の騎士2」
「D−ダーク・ロード1」
「D−ダーク・ロード2」
「D−ダーク・ロード3」
「D−邪王星団1」
「D−邪王星団2」
「D−邪王星団3」
「D−邪王星団4」
「D−邪神砦」
「D−妖兵街道」
「D−魔戦抄」
「D−血闘譜」
「D−白魔山 上」
「D−白魔山 下」
「D−狂戦士イリヤ」
「D−魔道衆」

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2012年01月16日

菊地秀行「D−魔道衆」

D-魔道衆

 菊地秀行 著
 「D−魔道衆」吸血鬼ハンター19
 (朝日文庫)


大貴族・ゼノ一族はかつて村人の騙し討ちに遭い、居城で惨殺されて滅亡した。かろうじて難を逃れたゼノ・キリアンと四人の従兄弟は、三百年後に眠りから醒め、殺人者の子孫に復讐を開始する。最初の標的となった村長の娘アネットは、旅の途中の危機をDに救われ、そのまま護衛に雇おうとするが、Dの本来の目的は、<辺境>を失踪する巨大列車“鉄の城”の主、ドラゴ大公の抹殺にあった。−裏表紙より−


今回のDは出番が少ない・・もうやだ〜(悲しい顔) ファンとしては寂しいですが、意外と読み応えのある話になっています。


ゼノ一族の従兄弟たちは、復讐のためにアネットという少女を狙います。アネットがそのうちの1人から襲われているときにDが通りかかり、偶然助けることになり、そのまま彼女に雇われることになりました。

このシリーズでは、雇い人の女性は大抵、勝ち気だけど優しさがあり、Dに全面的な信頼を持って接していましたが、今回のアネットはかなり性格に難があります。「どんだけわがまま!?」とあきれるくらいの言動を繰り返し、やたらとDに対しても強気な発言をします。そして、とうとうDをあっさり解雇・・バッド(下向き矢印)

お陰でDの出番が減ったわけで、本当に嫌われ役となったアネットです。

もちろん、主役はDですから、後でまた再会することにはなるのですが。


命がけの闘いが続き、自分を命がけで助けてくれる人たちを見て、さすがのアネットも性格が丸くなってきます。最後にはちょっと感動の結末も。


でも相変わらずDの秘密は明らかになりませんけどね・・。


<吸血鬼ハンターシリーズ>
「吸血鬼ハンター“D”」
「風立ちて“D”」
「D−妖殺行」
「D−死街譚」
「夢なりし“D”」
「D−聖魔遍歴」
「D−北海魔行」
「D−薔薇姫」
「D−蒼白き堕天使1」
「D−蒼白き堕天使2」
「D−蒼白き堕天使3」
「D−蒼白き堕天使4」
「D-双影の騎士1」
「D−双影の騎士2」
「D−ダーク・ロード1」
「D−ダーク・ロード2」
「D−ダーク・ロード3」
「D−邪王星団1」
「D−邪王星団2」
「D−邪王星団3」
「D−邪王星団4」
「D−邪神砦」
「D−妖兵街道」
「D−魔戦抄」
「D−血闘譜」
「D−白魔山 上」
「D−白魔山 下」
「D−狂戦士イリヤ」


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2011年11月10日

菊地秀行「D−狂戦士イリヤ」

D-狂戦士イリヤ

 菊地秀行 著
 「D−狂戦士イリヤ」吸血鬼ハンター18
 (ソノラマ文庫)



貴族の若い墓守と戦おうとしていたDに「彼は私の弟です」と言って、勝負を譲ってもらった女性。彼女はイリヤという名の戦士だった。彼女の家族は貴族に襲われ、吸血鬼と化した兄弟を探して葬るために旅を続けていたのだった。肉親を倒す非情な面と共に優しさも併せ持つイリヤの内部には更なる秘密が隠されている・・。


今回のDは今までと違って、あっさりとイリヤと行動を共にします。雇われないと共に旅をすることなんてあり得ないですし「ついてくるのは勝手だ」とか何とか言って、嫌々一緒に旅をするというパターンが多い中、今回はそういったやりとりもなく、自然な流れで共に旅をします。

途中、両親を殺され、孤独になった少年と出会い、彼も共に旅をすることに・・。さすがに彼のことは途中で置いていこうとするのですが、結局はそれもかなわず、何度か命を助けつつ進みます。

イリヤには、戦士だけではない何かが内に秘められているとD(と左手)は感じていました。きっといつか本性を現すだろう・・と。でも、彼女には惹きつけられる魅力があったのか、左手の疑うような発言や厳しい言葉に耳を貸すこともなく、流れにまかせる感じで行動を共にしていました。


前半は、イリヤとDが珍しく語り合うシーンが多く、読者にとっても興味深い物でした。後半になってやっと敵とぶつかります。今回は水にも強いという珍しい貴族。

そして、イリヤの秘密が明らかになり・・。

悲しい結末が待っていますが、それでも最後にDの微笑が見られて、さわやかな気持ちで読み終わることができました。



<吸血鬼ハンターシリーズ>
「吸血鬼ハンター“D”」
「風立ちて“D”」
「D−妖殺行」
「D−死街譚」
「夢なりし“D”」
「D−聖魔遍歴」
「D−北海魔行」
「D−薔薇姫」
「D−蒼白き堕天使1」
「D−蒼白き堕天使2」
「D−蒼白き堕天使3」
「D−蒼白き堕天使4」
「D-双影の騎士1」
「D−双影の騎士2」
「D−ダーク・ロード1」
「D−ダーク・ロード2」
「D−ダーク・ロード3」
「D−邪王星団1」
「D−邪王星団2」
「D−邪王星団3」
「D−邪王星団4」
「D−邪神砦」
「D−妖兵街道」
「D−魔戦抄」
「D−血闘譜」
「D−白魔山 上」
「D−白魔山 下」

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2011年10月22日

菊地秀行「D−白魔山 下」

D-白魔山 下

 菊地秀行 著
 「D−白魔山 下」吸血鬼ハンター17
 (ソノラマ文庫)



シーラ山に突如、出現した城にはギルゼン公爵はもちろん、彼が捕獲して血を吸い僕(しもべ)にした異星人たちがいた。ギルゼンは異星人の超技術で、自分自身を実験台に超人的な力を手に入れようとしていた。“神祖”に対抗するために・・。その願いを叶えるためにはまずDを倒す必要があった。


というわけで下巻になり、Dの戦いもハードになってきました。しかもD側というか、Dに付いて来た人数が多い上に全員無事なので、話がなかなか複雑になっています。

付いて来た人たちもDと一緒に行動しているわけではなく、それぞれ違う所に捕えられてしまうので、場面転換も多くなってしまう・・。

D対ギルゼンの戦いがメインのはずが、それ以外の場面が多かったです。そのせいで、Dの活躍があっさりして見えました。


ギルゼンは、“神祖”に対抗するために甦りました。異星人を捕らえてその技術を取り入れるなんていうすごい展開exclamation そして、Dを倒すことで自分の力に確信を持とうとするわけですが、“ただ一つの成功例”であるDが倒れるわけもなく・・。

ギルゼンと戦うよりも、ギルゼンのしもべとなった異星人との戦いの方が多くてハードでした。


最後は、生存者が多くて珍しくさわやかで、希望が見えるような終わり方をしました。上下巻読んできてホッと出来る作品でした。


<吸血鬼ハンターシリーズ>
「吸血鬼ハンター“D”」
「風立ちて“D”」
「D−妖殺行」
「D−死街譚」
「夢なりし“D”」
「D−聖魔遍歴」
「D−北海魔行」
「D−薔薇姫」
「D−蒼白き堕天使1」
「D−蒼白き堕天使2」
「D−蒼白き堕天使3」
「D−蒼白き堕天使4」
「D-双影の騎士1」
「D−双影の騎士2」
「D−ダーク・ロード1」
「D−ダーク・ロード2」
「D−ダーク・ロード3」
「D−邪王星団1」
「D−邪王星団2」
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「D−魔戦抄」
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「D−白魔山 上」

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2011年09月29日

菊地秀行「D−白魔山 上」

白魔山 上

 菊地秀行 著
 「D−白魔山 上」吸血鬼ハンター17
 (ソノラマ文庫)



貴族の墓から取り出した柩を搬送していた飛行体がシーラ山に不時着した。柩の中にはギルゼン公爵が眠っていた。貴族の中でもその存在は忌み嫌われ、何重も鎖を巻いた柩を更に地底深くに埋めたほどの貴族だった。その柩と中身を回収するようにDは依頼され、吹雪のシーラ山へと旅立った。


久々の上下巻。でも上巻では特に流れが悪いこともなく、なかなか面白い展開でしたし、Dの意外な一面が見られたりしました。


Dが初めに依頼されたのは、積み荷の回収でした。ところが彼が積み荷の中身が何なのかを質問したことで、中身が明らかにされます。柩の中に入れられていたのはギルゼン公爵。

この貴族の名前を聞いて思わず驚きの声を上げたのはDの左手でした。左手が恐れるほどの貴族だなんて、この先のDの旅がどんなに険しい物になるか・・考えるだけでも恐ろしい感じです。

Dはこの依頼を受けることにします。依頼を受ける理由を左手に語る所も今までのDには無い行動です。彼の過去には色々あるんだと再認識させられました。

そんなDに勝手に付いてくることになった人たちがいます。まず、村の女医とその護衛、そしてDと仕事を取り合った女性ハンター、お尋ね者の殺し屋、更には父親をシーラ山で失くした少年。

Dの反対を押し切ってついて来た彼らでしたが、誰も例外なく命の危険にさらされることに・・。


上巻では終わりの方で、とうとうギルゼン公爵と会う所まで書かれています。これからどんな対決が待っているのか楽しみな終わり方をしています。



<吸血鬼ハンターシリーズ>
「吸血鬼ハンター“D”」
「風立ちて“D”」
「D−妖殺行」
「D−死街譚」
「夢なりし“D”」
「D−聖魔遍歴」
「D−北海魔行」
「D−薔薇姫」
「D−蒼白き堕天使1」
「D−蒼白き堕天使2」
「D−蒼白き堕天使3」
「D−蒼白き堕天使4」
「D-双影の騎士1」
「D−双影の騎士2」
「D−ダーク・ロード1」
「D−ダーク・ロード2」
「D−ダーク・ロード3」
「D−邪王星団1」
「D−邪王星団2」
「D−邪王星団3」
「D−邪王星団4」
「D−邪神砦」
「D−妖兵街道」
「D−魔戦抄」
「D−血闘譜」


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2011年09月02日

菊地秀行「D−冬の虎王」

D-冬の虎王

 菊地秀行 著
 「D−冬の虎王」吸血鬼ハンター23
 (朝日文庫)



元人間の妻・セイレーンからの依頼を受けてヴァン・ドーレン公爵の下を訪れたD。北部辺境区の管理官として君臨してきた“虎王”と呼ばれる公爵も年老いて衰え始めていた。城下には反乱軍や野盗の群れが押し寄せ、都からは調査団が来ようとしていた。Dは、公爵がそれらの集団を抹殺した後、公爵を抹殺するように依頼を受けていたのだった。


シリーズもとうとう23作目となりました。相変わらずDの秘密は明らかになりませんが、今回はほんの少し小さな出来事が起こっていて、それがどうやら今後の鍵になるようです。あとがきを読むまで何とも思わず読み進めていたんですけど・・あせあせ(飛び散る汗)


今回の主役ともいうべきドーレン公爵は、今まで出てきた貴族と少し違う感じでした。貴族というのは自分の領地に住む人たちに対してある程度の災害や外部からの攻撃に対しては救ってくれますが、後始末まではしません。餌としての認識の方が強い感じです。でもドーレン公爵は、外部からの攻撃を防ぐだけではなく、傷ついた人たちに対して治療を施します。もちろん、村人たちを襲うこともしませんし、彼らを襲った者を見つけ出して必ず復讐する!とみんなの前で誓うくらいなのです。

それだけ人間に尽くしても、やはり貴族と人間の壁は越えられず、反乱軍なんて物が作られてしまうんですよね。両者の壁はやはり命の問題でしょう。貴族は永遠と呼べる命があり、時間の感覚も人とは違います。そこが壁を越えられない最大の原因でしょうね。

今までのこのシリーズでは、人が貴族を理解するような行動を起こしてDが喜ぶ・・という(すごく簡単に説明していますが)パターンが多かったのですが、今回は逆です。貴族が人を理解しようとする。人は貴族を憎んだまま。なので、珍しくDが人ではなく貴族やその部下に肩入れするような行動が見られました。


さてこのシリーズはどこまで続くんでしょう・・。そしてラストは訪れるんでしょうか。心配になりつつ、次を待つことにします。


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2011年08月29日

菊地秀行「D−血闘譜」

D−血闘譜

 菊地秀行 著
 「D−血闘譜」吸血鬼ハンター16
 (ソノラマ文庫)



サトリ村から雇われたDは、突然村に出現した黒い球体の正体を調査するよう依頼された。球体の前に立ったDの目の前で球体は割れ、中からマキューラ男爵という貴族が現れた。男爵の容姿も言動も従来の貴族とは全く違った存在だった。更に男爵は陽光の下で行動する・・。Dは裁判所へ移送する一行の護衛を頼まれ、男爵と行動を共にすることになった。


マキューラ男爵というのは、今までにないタイプの貴族です。Dが貴族の血を引くお陰で恐ろしいほどの美貌をもつ・・ということでもわかるように、貴族は一般的に美しくてスラッとしています。

ところが、この男爵は「チビハゲ貴族」とDの左手が呼ぶように背が低くてずんぐりしていて、ハゲています。ちょっと小太りな中年のおじさんあせあせ(飛び散る汗) という感じ。

そのくせ、やたらと貴族としての誇りは高いため、言葉がとても偉そうです。でも行動はドタバタ。何だか憎めないタイプの貴族。さすがのDも何度か呆れた態度をとります。

男爵は昔、大量に人を使って実験を繰り返したため、裁判にかけられることになりました。そこまでDは付いていくことになります。そして次々と襲われます。


とまあ、今までと似たような感じの話ではありますが、男爵のキャラクターのお陰で、残虐で暗い話が明るく軽く感じられました。

Dの秘密に少し近づけそうな雰囲気があったのですが、結局は何も進展していません。どこまで引っ張るんだろう・・。


話の始めに出会ったハンターたちとも、なかなか良い関係を築きましたし、最後も悲しいけどさわやかな終わり方でした。



<吸血鬼ハンターシリーズ>
「吸血鬼ハンター“D”」
「風立ちて“D”」
「D−妖殺行」
「D−死街譚」
「夢なりし“D”」
「D−聖魔遍歴」
「D−北海魔行」
「D−薔薇姫」
「D−蒼白き堕天使1」
「D−蒼白き堕天使2」
「D−蒼白き堕天使3」
「D−蒼白き堕天使4」
「D-双影の騎士1」
「D−双影の騎士2」
「D−ダーク・ロード1」
「D−ダーク・ロード2」
「D−ダーク・ロード3」
「D−邪王星団1」
「D−邪王星団2」
「D−邪王星団3」
「D−邪王星団4」
「D−邪神砦」
「D−妖兵街道」
「D−魔戦抄」


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2011年05月11日

菊地秀行「D−魔戦抄」

D-魔戦抄

 菊地秀行 著
 「D−魔戦抄」吸血鬼ハンター15
 (ソノラマ文庫)



ジェネヴェの村で滞在しているDを襲ったのは吸血蝙蝠で、村から50キロまで迫った、擬似吸血鬼が率いる“黒死団”の仕業だった。治安官と村長が雇ったDと、流れ者のハンターたちを使い、村を守る体制を整えたが・・。


“黒死団”を迎え撃つために雇われたDでしたが、村長宅を出たとたんに“陽光症”にかかってしまいます。ダンピールが苦しめられるこの病気にかかると、さすがのDも失神してしまうので、あわててホテルで宿泊することに。

弱っているDを襲ったのは、吸血蝙蝠。毒をもつこの生物に襲われたら体中に毒が回り死に至ります。Dはさすがに死にませんが、結構ダメージを受けました。

少し休んで回復したDは、“黒死団”のアジトを目指します。

擬似吸血鬼というのは、吸血鬼に襲われたが、完璧に吸血鬼になりきらなかった犠牲者のことで、普段は血を吸わなくてもすむのですが、血の匂いをかいだりすると、目覚めてしまうことも・・。

そして、不死身です。


なかなか手ごわい相手なのですが、Dにかかるとあっさり・・という感じがしました。

久々に、因縁の相手とも再会しましたけど、それもあっさりスルーでしたし、全体的にさらっと終わったな〜と思いました。

時々、Dらしくない冗談なんかも言いましたが、いつものような優しいDは影を潜め、ちょっと寂しい気持ちにもなりました。


<吸血鬼ハンターシリーズ>
「吸血鬼ハンター“D”」
「風立ちて“D”」
「D−妖殺行」
「D−死街譚」
「夢なりし“D”」
「D−聖魔遍歴」
「D−北海魔行」
「D−薔薇姫」
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2011年04月23日

菊地秀行「D−妖兵街道」

D-妖兵街道

 菊地秀行 著
 「D−妖兵街道」吸血鬼ハンター14
 (ソノラマ文庫)



ボセージの町から延びるフローレンス街道に、今は滅びた貴族が作った傭兵が甦り、住民たちを襲い始めた。連絡を受けた町長は、住民たちを救出するために戦闘士を雇うことにした。Dと男女二人の戦闘士の救出チームは、死の街道へ乗り込んだ。


通常の5倍くらいの報酬を約束されていることからも、この仕事がいかに難しいかわかります。ところが雇われた戦闘士たちは、更に報酬を釣り上げます。それだけ命がけということなんですが・・。

Dは最後に現れ、先の二人よりも高額で雇われました。二人の戦闘士にしてみれば面白くないわけですが、Dの顔を見たとたんに「一緒に組もう」と言い出します。

Dの元を訪れたのは、二人だけではなく、13年前にフローレンス街道にある貴族の城から唯一生きて帰ってきた巨漢の男もでした。

彼は、自分が体験した貴族の城での出来事を、全てメモしておいたので、その内容を教える代わりにDに城へ連れて行って欲しいと頼むのでした。

ドルレアック大公という貴族が作ったその城に向かう一行に傭兵が次々と襲い掛かり、城に着くまでも死闘を繰り返すことに。

城に着いても、当然、滅んだはずの貴族が復活している・・・。


というわけで、今回もボロボロになりながらも冷静に敵と戦うDの姿が書かれています。

前作でも書きましたが、やっぱり1冊で完結する話の方が、内容も濃くて、スピード感もあって面白いと思います。



<吸血鬼ハンターシリーズ>
「吸血鬼ハンター“D”」
「風立ちて“D”」
「D−妖殺行」
「D−死街譚」
「夢なりし“D”」
「D−聖魔遍歴」
「D−北海魔行」
「D−薔薇姫」
「D−蒼白き堕天使1」
「D−蒼白き堕天使2」
「D−蒼白き堕天使3」
「D−蒼白き堕天使4」
「D-双影の騎士1」
「D−双影の騎士2」
「D−ダーク・ロード1」
「D−ダーク・ロード2」
「D−ダーク・ロード3」
「D−邪王星団1」
「D−邪王星団2」
「D−邪王星団3」
「D−邪王星団4」
「D−邪神砦」

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2011年03月29日

菊地秀行「D−邪神砦」

D-邪神砦

 菊地秀行 著
 「D−邪神砦」吸血鬼ハンター13
 (ソノラマ文庫)



“都”へ向かう飛行車が、貴族の“遊戯場”として恐れられている谷間に不時着した。飛行車に乗っていたのは、やくざ者、酒場女、老夫婦、戦闘士、少年、“サクリ”とそれを護送する二人の計9名。そんな乗客たちの前に現われたのは馬を壊されてしまい、偶然通りかかったD。乗客たちは彼を雇い、“遊戯場”の外へ連れ出してもらうことにしたのだが・・。


Dがこの谷間に居たのは、昔、神祖の軍と“神”が戦った場所・貴族の砦を訪れるためでした。乗客たちに雇われたDでしたが、自分の用事を先に済ませることにし、全員を連れて砦に向かいます。

そこで待っていたのは“神”と呼ばれる存在と、神祖軍の残党たち・・。

乗客たちはそれぞれ悩みを抱えていました。その弱い心につけ込むように“サクリ”が誘惑してきます。強い力と引き換えに吸血鬼の手下となってしまう乗客たち。一部の人は誘惑に負けず、心を強く持って生きるのですが。

Dは“神”を倒すだけではなく、神祖の軍も倒し、吸血鬼の手下となった乗客も倒す必要があり、孤軍奮闘します。


最近、数巻に渡って話が続くパターンだったのですが、今回は久々の1巻完結で、敵がちょっと物足りない感じはしました。

でも、乗客たちはそれぞれ個性的ですし、Dは優しさと強さが良い感じに出ていて面白かったです。

少し前のDに戻った感じでしょうか。



<吸血鬼ハンターシリーズ>
「吸血鬼ハンター“D”」
「風立ちて“D”」
「D−妖殺行」
「D−死街譚」
「夢なりし“D”」
「D−聖魔遍歴」
「D−北海魔行」
「D−薔薇姫」
「D−蒼白き堕天使1」
「D−蒼白き堕天使2」
「D−蒼白き堕天使3」
「D−蒼白き堕天使4」
「D-双影の騎士1」
「D−双影の騎士2」
「D−ダーク・ロード1」
「D−ダーク・ロード2」
「D−ダーク・ロード3」
「D−邪王星団1」
「D−邪王星団2」
「D−邪王星団3」
「D−邪王星団4」


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2011年03月10日

菊地秀行「D−邪王星団4」

D-邪王星団4

 菊地秀行 著
 「D−邪王星団4」吸血鬼ハンター12
 (ソノラマ文庫)



とうとう、絶対貴族ヴァルキュアとDが対決することに・・。ヴァルキュアはDを異空間に送り込み、力を調べるという行動に出た。一方、マシューは捕らえられすっかり操り人形となってしまい、自分を守ってくれているはずのDに対しても敵対心をもつようになっていた。マシューとスー、この兄妹の運命は?Dはヴァルキュアを倒すことができるのか?


というわけで、とうとうこの旅も最後の巻になりました。

今回の話は、滅んだか?と思ったら実は生きていた・・とか、倒したのはそっくりなもう一体でした・・とか、何だか複雑な状態で進んでいきました。

いつになったらヴァルキュアとの直接対決が行なわれるのか?とジリジリしながら読み進めていたら、やっと・・・。でも簡単には終わらないたらーっ(汗)

やっぱり駆け引きもあるわけで。

ヴァルキュアは“神祖”から「たった一つの成功例」と言われたことを誇りにしていたのですが、あるとき殺戮に狂いだしたせいで「成功例」から排除され、更には追放させられ、今回またこの地へ戻されたことで、かなり深い恨みをもつようになったのでした。

Dは「たった一つの成功例」と言われる存在なので、ヴァルキュアが彼を恨む気持ちも、嫉妬に似た感情をもつのも理解できるような・・。

結末は、何とも微妙な感じ。今までにはない終わり方で、これで良かったのか?とちょっと納得できない気持ちにもなりました。



<吸血鬼ハンターシリーズ>
「吸血鬼ハンター“D”」
「風立ちて“D”」
「D−妖殺行」
「D−死街譚」
「夢なりし“D”」
「D−聖魔遍歴」
「D−北海魔行」
「D−薔薇姫」
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「D−蒼白き堕天使2」
「D−蒼白き堕天使3」
「D−蒼白き堕天使4」
「D-双影の騎士1」
「D−双影の騎士2」
「D−ダーク・ロード1」
「D−ダーク・ロード2」
「D−ダーク・ロード3」
「D−邪王星団1」
「D−邪王星団2」
「D−邪王星団3」


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2011年02月19日

菊地秀行「D−邪王星団3」

D-邪王星団3

 菊地秀行 著
 「D−邪王星団3」吸血鬼ハンター12
 (ソノラマ文庫)



砦で7人目の刺客・スーラに襲われたDとブロージュ伯爵。何とか撃退したが、スーラは兄妹を連れ去っていた。二人はスーラの後を追う。砦のエネルギー炉が破損し、直す手伝いをするため左手は砦に残った。次々襲い掛かる刺客を1人ずつ倒していたが、新たにスーラを背後で操るキマという刺客が出現し、闘いは更に複雑化していった。


左手と別れたD。単独での闘いが始まります。

スーラは、刺客でありながら非道とはいいにくい、少し優しさ(?)が垣間見える不思議な存在です。スーは自分たちの命を狙う刺客とわかっていながらも完全に嫌いになりきれない気持ちがわきます。

怪我をしたときに助けたり、歌をうたって聴かせたり、刺客と獲物とは思えない交流をするのでした。

兄・マシューはスーを離れたのですが、大やけどを負い、更に刺客の1人から操られた状態で戻ってきます。

スーとマシューの兄妹関係もかなり怪しい感じに・・。この二人、どうなっていくのか・・。


今回は、左手の活躍が光る話でした。


<吸血鬼ハンターシリーズ>
「吸血鬼ハンター“D”」
「風立ちて“D”」
「D−妖殺行」
「D−死街譚」
「夢なりし“D”」
「D−聖魔遍歴」
「D−北海魔行」
「D−薔薇姫」
「D−蒼白き堕天使1」
「D−蒼白き堕天使2」
「D−蒼白き堕天使3」
「D−蒼白き堕天使4」
「D-双影の騎士1」
「D−双影の騎士2」
「D−ダーク・ロード1」
「D−ダーク・ロード2」
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2011年01月28日

菊地秀行「D−邪王星団2」

D−邪王星団2

 菊地秀行 著
 「D−邪王星団2」吸血鬼ハンター12
 (ソノラマ文庫)


護衛していた兄妹を人質に取られ、救出するためガリオンの谷に向かったDを待ち受けていたのは“シグマ”という反陽子コンピュータだった。シグマが生み出す幻覚攻撃をかわし、動きを止め、何とか兄妹を救出したD。仲間のブロージュ伯爵も斃され、ミランダ公爵夫人もいなくなり、一人で兄妹を守る旅を続けることになった。


一度はシグマの動きを封じたのですが、完全には死んで(?)いなかったため、谷を出てからもシグマが生み出す新たな刺客に次々と襲われることになりました。

マシューとスー兄妹にも微妙な心のズレが・・。

スーがDに恋心を抱くことに嫉妬を感じるマシュー。助けあわないといけないはずの兄妹の仲に亀裂が入ります。

となると、当然、敵にも付け入る隙を与えることになるわけでたらーっ(汗)

二人を守りながら敵を倒すDの孤独な闘いはまだまだ続きます。



<吸血鬼ハンターシリーズ>
「吸血鬼ハンター“D”」
「風立ちて“D”」
「D−妖殺行」
「D−死街譚」
「夢なりし“D”」
「D−聖魔遍歴」
「D−北海魔行」
「D−薔薇姫」
「D−蒼白き堕天使1」
「D−蒼白き堕天使2」
「D−蒼白き堕天使3」
「D−蒼白き堕天使4」
「D-双影の騎士1」
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