2016年03月15日

畠中恵「ちょちょら」

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 畠中恵 著
 「ちょちょら」
 (新潮文庫)


間野新之介は、兄の自刃を受けて、多々良木藩の江戸留守居役を引き継いだ。先輩の留守居役たちにしごかれながら、幕府と藩の橋渡し役として、接待や付け届け、情報戦に明け暮れる日々。そんなとき新之介は、多大な負担を強いる「お手伝い普請」の情報を得る。困窮する藩のため、何としてでもこれを逃れたい―。兄の死の謎や思い人の運命に悩みつつ奔走する、若き藩士の痛快奮闘記。−裏表紙より−


「しゃばけ」シリーズをずっと読んでいる作家さんですが、久しぶりに違う作品を読んでみました。結果から言うと、私はどうも「しゃばけ」以外は合わない感じです・・。

この作品は、設定が面白くて、始まり方も楽しくて、主人公の新之介にも好感が持てたので、ワクワクしながら読み進めたのですが、途中でどうにもスピードが上がらずダウン・・。

途中はサラッと読み飛ばすようにして、何とか読み切りました。


優秀な兄が自刃したため、出来の悪い弟・新之介が兄の跡を継ぐようにして江戸留守居役になりました。重要な役目を出来の悪い男にさせていいのか?と心配になる展開。でもこの新之介、意外とやってくれる人物のようで、出来が悪いという評判がどこから出たのか?と不思議に思うくらい勘も働く人でした。

ぼ〜っとしているように見えて実は出来る奴、という設定はよくありますが、結構好きな展開なんですよね。なのに、それがうまく効いてこないというか、話の展開が遅すぎて飽きてしまいました。


江戸留守居役には、主君の登場時に、主君が恥をかかないように気配りをするのが重要な役目なのですが、それよりも重要な問題が新之介の藩にはありました。それは、大がかりな普請をどこかの藩が引き受けないといけない!という大問題。

幕府が決めた普請(工事)を指名された藩が行ったり、実際には工事に立ち会わなくても、資金を出さないといけない場合もあり、どちらにしても藩にとって死活問題となりかねないほどの大金が必要になるのです。

どこの藩も財政は苦しい上に、あまり関わりのない土地での工事代金を払いたくないのは同じで、留守居役は幕府に対して賄賂を渡して、何とか逃れなければなりません。

新之介の兄はどうやらその役目に疲れて自刃したようなのですが、その兄よりも出来の悪い弟がどうやって逃れるのか??

突然、お役目に就くことになったので、留守居役の役目がどんなものかさえわからない新之介に、他の藩の先輩留守居役たちが色々と教えてくれます。中でも岩崎という人は口は悪いですが、美男で頭も切れる出来る男で、新之介をいじめているように見せかけて、何かと面倒をみています。

そんな彼との関係も微笑ましかったのですが・・。


新之介の視点で話が進んでいるのに、途中で新之介が秘密の行動を取ってしまったりして、読んでいて置いて行かれる感じになってしまったのも、中だるみになった原因かもしれません。いつの間にそんな根回ししたの?と驚くこともありました。


最後はそれなりにスッキリと解決しましたし、私のように単純ではなく、深く読みこめる人なら楽しめるのかもしれません。


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2013年05月10日

畠中恵「ひなこまち」

ひなこまち

 畠中恵 著
 「ひなこまち」しゃばけシリーズ11
 (新潮社)


いつも元気に(!?)寝込んでる若だんなが、謎の木札を手にして以来、続々と相談事が持ち込まれるようになった。船箪笥に翻弄される商人に、斬り殺されかけた噺家、霊力を失った坊主、そして恋に惑う武家。そこに江戸いちばんの美女探しもからんできて――このままじゃ、ホントに若だんなが、倒れちゃう!−出版社HP紹介文より−


今回も連作短編です。若だんなの元へ「お願いです、助けて下さい」と書かれた木札が舞い込む所から話は始まります。この木札、誰が出したのかわからないのですが、若だんなは気になって仕方がありません。しかも、5月10日までに助けてほしいと、期限まで設けてありました。

そこで、今まで以上に気合を入れて、人助けに精を出すことになりました。

珍しく寝込んでいることが少なかった若だんな。まあ、後半になると具合は悪くなっていくのですが・・。そんな若だんなの所へ、色んな困りごとを抱えた人たちが相談に訪れます。

もちろん、いつものように妖絡みの事件なのですが、若だんなの推理能力と、妖たちの調査能力で、何とか一つずつ解決していきます。

私のお気に入り、鳴家も大活躍?してくれました。


色んな相談事の他に、題名にもなっている「雛小町」を選ぶという大役まで押し付けられることになる若だんな。雛小町というのは、江戸の町できれいな女性を番付で発表し、その中から選ばれた一番きれいとされる女性のことで、番付に載った女性の中から一番を決める役目になった訳です。

女性としては選ばれたいだろうと思われる「雛小町」ですが、実はある大名の側室になるという特典が付いていることで、親と娘の温度差が生まれてしまいます。

親としては大名家に入れた上に、もしかしたらそのうち「ご生母」になれるかもしれないという栄誉ある出来事だと思うわけですが、娘とすれば、好きな男性に嫁ぐことも出来ない上に「側室」だなんて!となるわけです。

そんなわけで、雛小町選びにも様々な争い事や、事件が起きていきます。当然、若だんなも巻き込まれ・・。


ちょっと、パワーダウンしたか?と思われたシリーズですが、今回は面白かったです。若だんなも少し大人になりましたし、まだまだ初登場の妖怪も出てきますし、また面白い仲間が増えて、今後が楽しみです。

(どうぞ、みんなが幸せになりますように)


<しゃばけシリーズ>
「しゃばけ」
「ぬしさまへ」
「ねこのばば」
「おまけのこ」
「うそうそ」
「ちんぷんかんぷん」
「いっちばん」
「ころころろ」
「ゆんでめて」
「やなりいなり」


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2012年11月07日

畠中恵「とっても不幸な幸運」

とっても不幸な幸運

 畠中恵 著
 「とっても不幸な幸運」
 (双葉文庫)


ちょっとひねくれているけれど、料理自慢で世話好き店長のいる酒場。クセモノ常連客が集うこの店に、いわくつきの「とっても不幸な幸運」という名の缶が持ち込まれた。缶の中から現れたのは、不思議な幻影やベートーベンの曲や、昔の知り合いの姿・・・。いったいどんな意味が?そして缶を開けた人間にもたらされたのは「災い」?それとも「幸せ」?じんわり温かく、そしてほんのり切ないファンタジックミステリー!−裏表紙より−


題名になっている「とっても不幸な幸運」というのは、この物語の中に出てくる不思議な缶の名前です。

百均で売っているこの缶は、開けると不思議な物が見えます。開けた人はもちろん、そばにいる人にも何かが見えます。その見える物は、昔の知り合いだったり会いたかった人だったりします。曲が流れることもあります。

更に、その見えた物をきっかけにして、悩みが解決できて自分の進むべき道が見えたり、逆に忘れていた過去を思い出して悩むことになったりします。

そんな不思議な缶が持ち込まれるのは「酒場」という飲み屋。常連客しか入れない、一見客は入ることさえできない店で、店長とバーテンの2人で切り盛りしています。

常連客だけなので、いつも店にいるのは同じ人たち・・ということで、家族のような付き合いをしているので、常連客が、みんなの知恵を借りたくて持ってくるのです。

ひねくれていて暴力的で愛想のない店長に何度怒鳴られても、誰かが持って来て開ける・・。そして、開けた人が抱えた問題を解決して、一つの話が終了します。


一つ一つの話はそれなりに面白くて、読んでいるときは入り込んでいるのですが、一つ読み終わるとすぐ忘れてしまうんですよね・・。

なぜなのか?はよくわからないのですが、あまり深い話ではないからかな?とも思います。

店長がとても濃いキャラで、暴力を振るう所や、世話好きな所、さり気なく知恵を出す所と、様々な記述があるのですが、結局最後までどういう人なのかイメージが固まりませんでした。

面白いですが、印象に残らない作品でした。


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2012年04月27日

畠中恵「アコギなのかリッパなのか」

アコギなのかリッパなのか

 畠中恵 著
 「アコギなのかリッパなのか−佐倉聖の事件簿−」
 (新潮文庫)


佐倉聖21歳。腹違いの弟を独り養う大学生だ。すでに引退した大物政治家・大堂剛の事務所で雑用係の事務員を務めている。昔は不良で腕っ節が強い上、気転は利くし頭が切れる。そんな聖だからこそ、事務所に持ち込まれる、あらゆる陳情・難題・厄介事・揉め事の後始末を一任されても、見事な手際でまんまと解決していく! 「しゃばけ」シリーズの著者が描く新時代のユーモア・ミステリー。−裏表紙より−


全く縁の無い政治家の日常・・。政治家って大変なんだと改めて知ることができるような話です。ただ、大変なのは秘書と選挙中だけ?という気もしなくもないですがあせあせ(飛び散る汗)


元政治家の大堂の元で雑用係を務めている大学生の聖は、中学生の弟を養うために必死で働いています。大堂には雇ってくれた恩もあり、言うことをきかないと仕方が無い状況。

そんな大堂は自分の元に持ち込まれる、政治家たちの厄介な出来事を、うまく聖を使って解決させていきます。あるときは不思議な猫のこと、あるときは傷害事件、あるときは盗難事件・・と様々な事件を持ち前の腕っ節と頭の良さで解決していく聖。


始めは面白いと思って読んでいたのですが、何だか1話目の途中から中だるみ状態になりましたバッド(下向き矢印) ぐんと読むスピードが落ちてしまったんですよね。1話目から政治と全く関係ない話だったせいもあると思います。

それを越えてからはまた面白くなってきましたが。


聖は本当に21歳か!?というくらい大人の考えを持っていますし(ある意味冷めている?)、頭の切れ方がすごくて、あまりの活躍ぶりにちょっと引いてしまう感じです。

ただ、口のきき方はなってなくて、かなりお子さまなんですよね。そこが嫌味じゃなくて好感がもてました。

元政治家の大堂もすっとぼけた感じが面白かったですし、周りの政治家たちも思惑が色々ある割にはあっさりしていて、意外と良い奴なのかも・・って思えましたし。・・と、登場人物たちには好感がもてました。

なので、もう少し政治の世界がわかるような、政治家らしい問題とかが取り上げられているとより楽しめたのかもしれないと思います。


これは続編が出そうなので、楽しみに待つことにします。


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2012年04月03日

畠中恵「アイスクリン強し」

アイスクリン強し

 畠中恵 著
 「アイスクリン強し」
 (講談社)


シユウクリーム危うし。ワッフルス熱し。
著者の魅力全開!明治の築地居留地で、西洋菓子屋の若主人と元幕臣の警官達「若様組」が繰り広げる「スイーツ文明開化」騒動記。 ビスキット、チヨコレイト、アイスクリン、シユウクリーム、スイートポテト。南蛮菓子から西洋菓子へと呼び名が変わり、新たな品々が数多登場。そんなスイーツ文明開化の東京で、孤児として生まれ育った真次郎は、念願の西洋菓子屋・風琴屋を開いた。そこには今日もまた、甘い菓子目当てに若い元幕臣の警官達がやってくる。菓子作りの修業に精を出したい真次郎に、厄介事が次々と……。
−出版社HP紹介文より−


いきなり「序章」で、真次郎と「若様組」の警官たちに怪しげな手紙が届けられた所から話は始まります。差出人も書かれておらず、内容も「私が欲しがっている物を探し出せば金をあげる」という物でした。

本編が始まったら、その手紙の謎を解明していくんだろうな・・と思っていましたが、その手紙については全く触れられなくなります。

何だったんだ?あの手紙は・・と思いつつ、読み進めると最後の話でやっと再登場してきます。読むのに時間がかかってしまったので、忘れかけてしまうくらいでした。


話の舞台は明治維新直後の東京。まだまだ武家社会から抜け出せない人も多い時代でした。そんな時代に洋菓子店を経営している真次郎は、ある意味時代の先端を行っていると言えるかもしれません。

友人である「若様組」の長瀬は、元幕臣ということで、武士としての誇りを捨てきれない雰囲気があります。武士とは違う種類とはいえ、剣を持っていますしね。なかなか切り替えられないのもわかる気がします。

そんな彼らが巻き込まれる事件や騒動の話は、動きも活発で楽しい雰囲気が漂っています。

ただ、全体的にあっさりしすぎている印象がありました。登場人物もあまり個性が出ずに終わってしまいましたし、謎の解明も唐突な気がしました。ミステリー要素を入れなくても楽しめたのでは?と思いました。



洋菓子店が関係しているので、美味しそうなお菓子が次々と登場し、その度に甘い物が欲しくなるのには困りました。シュウクリーム食べたい!!

空腹時には読まないようにしないと、思いっきり太ってしまいそうです。


シリーズ化して、まだ解明されていない詳しい部分を書いてほしいと思います。


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2012年01月12日

畠中恵「やなりいなり」

やなりいなり

 畠中恵 著
 「やなりいなり」しゃばけシリーズ10
 (新潮社)


いつも妖たちで騒がしい長崎屋が、空前絶後の大賑わい! 鳴家よりも遥かに小さなお客に、禍をもたらす恐ろしい神様たち、お喋り極まりない御仁や、触るととんでもないことになってしまう子どもなど、「しゃばけ」史上最高の千客万来! さらに、全話に「レシピ」も付いてます。今年も夏は「しゃばけ」の季節!−出版社HP紹介文より−


今回も若だんなは、ほぼ全話で寝込んでいます。なので、長崎屋の離れが舞台になっています。

紹介文にもあるように、全話にレシピが付いていて、それがかわいくて笑ってしまいます。例えば「やなりいなり」のレシピでは「あげを煮る間、鳴家(やなり)四匹に六十ずつ数えもらう(四分)」という記述もあり、想像すると笑えます。

題名にも「やなり」が入っているだけあって、今回は鳴家が活躍します。特に「長崎屋のたまご」では、怪しげな玉を追いかけていき、その途中でも様々な困難に合いながらも、最後は長崎屋まで無事に玉を持って帰ってきます(厳密には持って帰ったわけではないですけど・・)。


全体的に、若だんなの活躍は少なく、何かを学んで成長する部分も少なかったのですが、相変わらずの安定感で面白く読むことができました。

前作「ゆんでめて」での出来事を時々思い出しそうになる若だんなの様子も切なかったです。

特に最後の「あましょう」という話が好きで、若だんなと栄吉の友情に思わず涙が出そうになりました。


長く続いているこのシリーズ、続きも楽しみです。


<しゃばけシリーズ>
「しゃばけ」
「ぬしさまへ」
「ねこのばば」
「おまけのこ」
「うそうそ」
「ちんぷんかんぷん」
「いっちばん」
「ころころろ」
「ゆんでめて」


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2011年02月03日

畠中恵「ゆんでめて」

ゆんでめて

 畠中恵 著
 「ゆんでめて」しゃばけシリーズ9
 (新潮社)



長崎屋の若だんな・一太郎は最初、弓手、つまり左へ行こうとしていた。なのに、右へと駆けて行ったのだ。その後、火事で付喪神の屏風のぞきを失ってしまった。大事な友を取り戻すために一太郎は様々な方法を試すのだった−「ゆんでめて」他「こいやこい」「花の下にて合戦したる」「雨の日の客」「始まりの日」計5編収録


“ゆんで”というのは漢字では“弓手”と書き、左のことで、“めて”は漢字では“馬手”と書き、右のことだそうです。

兄に赤ちゃんが生まれたので、お祝いを持って兄の店を訪ねるところだった一太郎。途中で何か不思議な物を見かけた気がして突然、追いかけました。

でもなぜか“ゆんで”に向かうつもりが、“めて”へ・・。そこから話は始まるのですが、一太郎にとって大事な友となった屏風のぞきが火事の影響で弱ってしまい、とうとういなくなってしまうのでした。


今回の話は、しばらく流れについていけない感じがしました。いきなり屏風のぞきがいなくなった・・ということになっていて、でも原因がわからないまま話が進むんですあせあせ(飛び散る汗)

そしてわからないまま次の「こいやこい」へ。

それぞれの話の冒頭に、兄の子どもが何歳になったとか、○○に出会ってから何ヶ月とか書かれていて、時の流れがわかるようになっています。

ただ、時の流れは順番ではなく、進んだり戻ったりしてちょっと混乱ぎみに・・。

でも、どうやったら屏風のぞきが助けられるのか?一太郎の必死な気持ちが伝わってきて、応援しているうちに話に引き込まれ、あっという間に読めました。


一太郎は相変わらず寝込んでいますけど、起きて活躍する時間も増えましたし、少しずつ大人になっているな〜と(まあ、年齢的には大人なんですけど)実感できました。

これからも楽しみなシリーズです。


<しゃばけシリーズ>
「しゃばけ」
「ぬしさまへ」
「ねこのばば」
「おまけのこ」
「うそうそ」
「ちんぷんかんぷん」
「いっちばん」
「ころころろ」


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2010年07月08日

畠中恵「ころころろ」

畠中恵著 「ころころろ
しゃばけシリーズ8

(新潮社)


長崎屋の離れで今日も寝込んでいる若だんなの一太郎は「そのうち布団になるのでは?」と心配するほど毎日布団にくるまれていた。そんな一太郎の周りには家鳴を始め、手代の仁吉、佐助らが必ずいて、一太郎の様子を見守っている。ところがある朝、一太郎の目の光りが何者かに奪われてしまい・・。「はじめての」「ほねぬすびと」「ころころろ」「けじあり」「物語のつづき」計5編収録


いつものように元気に寝込んでいた若だんなですが、今回はちょっと大変なことになってしまいます。

起きたら目が全く見えなくなっていたのですexclamation でもさすがに大店の跡取り・・という感じで何だかそんなに大変なことでもないかのような落ち着きぶりなのが笑えます。

周りの妖怪たちは大騒ぎして、犯人と思われる生目神を探しに出かけます。

ころころろ」では、手代・仁吉が生目神を見つけるためにまずは河童を探しに出かけます。ところが次々と妖怪たちが現われては助けを求められどんどん騒ぎは大きくなってしまいます。

けじあり」では、手代・佐助が生目神を探しに行くのですが、なぜか妻と生活している・・という事態に。あまり書くとネタばれになるので詳しくはやめておきます。

物語のつづき」でやっと生目神に会えるのですが・・。

若だんなの目の光りは取り戻せるのか??


短編集でありながら、始めからつながった話になっていて、面白い展開を見せます。

今回は、若だんなはあまり活躍できませんが、妖怪たちの若だんなを想う気持ちがよくわかる話になっていて、これも楽しめました。


<しゃばけシリーズ>
「しゃばけ」
「ぬしさまへ」
「ねこのばば」
「おまけのこ」
「うそうそ」
「ちんぷんかんぷん」
「いっちばん」

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今読んでいるのは・・
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2010年05月01日

畠中恵「ゆめつげ」

畠中恵著 「ゆめつげ

(角川文庫)


「しゃばけ」シリーズではないですが、これも同じ方から借りたので読んでみました。


清鏡神社で神官を務める弓月は、夢に入って過去や未来を見るという「夢告(ゆめつげ)」が得意で、色んな人の相談にのっているが、失敗が多いのであまり頼りにされていない。ところが、ある大店から一人息子の行方を捜して欲しいと依頼が入り、弟・信行と共に出掛けることに・・。


黒船が来航して10年という時代のお話。前半は特に時代は関係ない感じで話は進んでいきます。

後半になると、この時代特有の「激動」による不安だったり、焦りだったりがよく出てくるようになります。

今まで当たり前のように続いていた武士の時代が、突然無くなるわけですから、当時の人たちの衝撃はすごかっただろうと思います。

神宮寺という神社の中にある寺で勤める彰彦に依頼される形で「夢告」を行うことになった弓月ですが、辻斬りにあったり、いつもと違う「夢告」の結果に悩んだり、更には夜の中を変えようという人の動きに巻き込まれたりします。

のんびりしていて頼りないというイメージの弓月が最終的にはしっかりした大きな人物になります。

その成長も楽しめると思います。


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2010年03月27日

畠中恵「いっちばん」

畠中恵著 「いっちばん
しゃばけシリーズ7

(新潮社)


珍しく寝込まず起きていた若だんなの元へ日限りの親分がやって来た。近頃続発している掏摸の被害に悩み、相談しに来たのだ。親分には掏摸の目星がついているらしい。でも確証が無いと捕まえられないため悩んでしまい・・−「いっちばん」他「いっぷく」「天狗の使い魔」「餡子は甘いか」「ひなのちよがみ」の計5編収録


相談に来た親分は、若だんなが寝込むと捕り物の腕が少々落ちるというくらい、若だんなを当てにしているような岡っ引きですあせあせ(飛び散る汗) 長崎屋にやってくると必ず袖の下やお菓子がもらえるので、いつも入り浸っています。

今回の若だんな・一太郎は、兄が婿入りしたり、親友が遠くへ修行に行ったりしたため寂しくて何だか元気がありませんバッド(下向き矢印) それを心配した妖怪たちは、何とか元気づけようとそれぞれで考えて贈り物をしようとします。

オールキャストといっても良いくらい妖怪がたくさん出てきますし、掏摸との対決も楽しめまするんるん

いっぷく」は、長崎屋が品比べの会に参加した話。声を掛けて来た店の若だんなの様子が気になり、調べてみる一太郎。懐かしい人との再会もあります。

天狗の使い魔」は、若だんなが天狗にさらわれてしまう話。なぜ天狗は若だんなをさらったのか・・?

餡子は甘いか」は、修行に行った栄吉の話。お菓子作りの腕がさっぱり上達しない栄吉は悩んでしまいます。

ひなのちよがみ」は、紅白粉問屋の娘・お雛と許婚・正三郎の話。「塗り壁のおばけ」などと称されていたお雛が、塗りたくっていた白粉を薄化粧に変え、とても綺麗になって登場します。若だんなも活躍し、少し大人になったかも??


<しゃばけシリーズ>
「しゃばけ」
「ぬしさまへ」
「ねこのばば」
「おまけのこ」
「うそうそ」
「ちんぷんかんぷん」


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今読んでいるのは・・
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2010年03月05日

畠中恵「ちんぷんかんぷん」

畠中恵著 「ちんぷんかんぷん
しゃばけシリーズ6

(新潮社)


寝ている若だんなを半鐘の音と、兄やたちの叫び声が起こした。近くで火事だということで避難しようとするが、煙にまかれて気が遠くなってしまう・・。気づいたら目の前には大きな川があり、それは三途の川だった。なぜか家鳴たちまでついてきてしまったので、何とかして現世に返してあげたいと必死で頭を働かせる。−「鬼と小鬼」他「ちんぷんかんぷん」「男ぶり」「今昔」「はるがいくよ」の計5話収録


いきなり「あの世」へ行ってしまった若だんな。普段から死にかけているだけに、あまり焦ったりすることもなく、頭を働かせて行動します。

あの世で知り合いもできて、何だか妙な落ち着きを見せる若だんなに笑ってしまいました。笑いごとではないんですけどね・・あせあせ(飛び散る汗)

ちんぷんかんぷん」は、妖怪退治をすることで有名なお寺の僧である寛朝の弟子・秋英の話。師匠の寛朝がいい加減で、ろくに修行させてもらっていないので、普段から自分のことを「役立たず」だと悩んでいる秋英。でも、本当は高く評価されていたことがわかります。

男ぶり」は、若だんなの母親・おたえと、父親・藤兵衛の馴れ初めの話。若だんなは元手代だった父親がどうやって母親と結婚することになったのか、母親に問います。

今昔」は、若だんなの兄・松之助の縁談とそのお相手である米屋の姉妹の話。陰陽師まで出てきて、若だんなが命を狙われている・・と勘違いしてしまったことから、どんどん事件に巻き込まれてしまいます。

はるがいくよ」は、若だんなの離れに舞い込んだ桜の花びらの妖怪・小紅の話。赤ちゃんの状態でやって来たはずが、あっという間に大きくなる小紅。桜の花が散る頃には小紅も居なくなるとわかり、若だんなは何とかしたい!と手を尽くしますが・・。小紅を見送った若だんなは、兄やたちに「去って行かねばならない者は、悲しくて哀れかもしれないけれど・・残される者もまた、辛い思いを持てあますことになるんだね」と言います。いつも一緒にいる兄やたち妖怪とは、人間である若だんなはいつか先に旅立つことになる・・その寂しさに気付いたわけですが・・もうやだ〜(悲しい顔) 思わず涙した一言でした。


<しゃばけシリーズ>
「しゃばけ」
「ぬしさまへ」
「ねこのばば」
「おまけのこ」
「うそうそ」


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今読んでいるのは・・
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2010年02月05日

畠中恵「うそうそ」

畠中恵著 「うそうそ

(新潮文庫)


いつも寝込んでばかりいる若だんなの一太郎を心配し、両親が箱根へ湯治に行ってはどうか?と提案する。初めての旅に大興奮の若だんな。ところが、船旅が始まったとたんにいつも一緒に行動している手代二人が姿を消してしまい、兄の松之助と二人で旅を続けるが、次々と災難に合ってしまう・・・


「しゃばけ」シリーズ初の長編です。しかも、ひ弱な若だんなが初めて旅に出るだなんてexclamation 読み始めたとたんにわくわくしてしまいましたグッド(上向き矢印)

旅が始まるとすぐに若だんなのそばから絶対に離れない手代の二人・佐助と仁吉が消えてしまいます。その瞬間、若だんなと一緒に不安でいっぱいになりましたあせあせ(飛び散る汗)

でも、兄の松之助が手代たちに代わって、すごい過保護に世話をするのでまた安心・・。

妖怪に縁の深い若だんなですから、旅先でもやはり妖怪たちの騒動に巻き込まれます。更には人間の侍のお家騒動にも巻き込まれ、江戸へ帰ることができなくなるのではないか?と心配になります。

旅先でも人の良い若だんなのお陰で全ては丸く収まり、読み終わったときには幸せな気分になれる話でしたぴかぴか(新しい)


<しゃばけシリーズ>
「しゃばけ」
「ぬしさまへ」
「ねこのばば」
「おまけのこ」


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2010年01月22日

畠中恵「おまけのこ」

畠中恵著 「おまけのこ

(新潮文庫)


若だんなの離れに現れる鳴家(やなり)という妖。いつも若だんなに貰えるお菓子を狙って騒ぐだけで何の役にも立たないと言われている鳴家が、思いがけず大冒険をすることに−「おまけのこ」他「こわい」「畳紙」「動く影」「ありんすこく」計5編収録。


鳴家は1匹だけではなくたくさん居ます。今回はその中の1匹が月のような石が欲しくなり必死でしがみついていたら遠くへ飛ばされてしまった・・という話。

寝込んでばかりいる若だんなの相手をしてくれるので、若だんなにとっては良いあそび相手になっています。そんな鳴家の1匹が居なくなったということで、心配して探し回ります。ついでに(?)事件も解決。

小鬼のような風貌をしている小さな妖怪である鳴家が石を守りながら冒険をする話は、ちょっと笑顔になれる話ですわーい(嬉しい顔)

こわい」は、「狐者異」という妖怪の話。関わる人は全て不幸になると言われ、誰からもかまってもらえない寂しい妖怪です。初めは「性格悪っ」とか思ってしまうような態度をとるのですが、最後には少しかわいそうになってしまいましたもうやだ〜(悲しい顔)

畳紙」は、化粧を厚塗りする女性の話。「白壁の化け物」あせあせ(飛び散る汗)とまで陰で呼ばれる女性ですが、なぜ厚塗りをしてしまうのか、なぜやめられないのか・・がわかり、応援したくなります。

動く影」は、影女という妖怪を退治したいという栄吉を助けた若だんなの幼い頃の話。寝込んでばかりの若だんなが珍しく他の子どもたちと一緒になって町内を歩き回ります。この事件以来、栄吉とも深く付き合うようになった・・ということで若だんなが懐かしく語ります。

ありんすこく」は、吉原の禿の話。若だんなが「足抜けをさせる」と言い出し、手代たちが大騒ぎに。事情を聞くと納得できるのですが・・。吉原のしきたりもわかる話です。


今回もそれぞれの話が面白く、あっという間に読めました。


<しゃばけシリーズ>
「しゃばけ」
「ぬしさまへ」
「ねこのばば」


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今読んでいるのは・・
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2010年01月15日

畠中恵「ねこのばば」

畠中恵著 「ねこのばば

(新潮文庫)


ある寺の木に巾着袋がたくさん吊るされるという不思議な事件が起きた。同じ頃、妖から知り合いの年老いた猫が猫又という妖怪になるからという理由でその寺に幽閉されてしまった・・と聞かされ、助けに行くことにした若だんなの一太郎。寺に行くと、僧侶が死んでいるのを発見してしまう−「ねこのばば」他「茶巾たまご」「花かんざし」「産土」「たまやたまや」の計5編収録


寺でいきなり死体を発見し、事件に巻き込まれてしまう若だんな。なぜ僧侶は死んでいたのか?猫を助けないといけないし、僧侶も気になる・・更には妖怪を封じて退治することができるという僧侶との駆け引きもあり、頭を働かせないとうまく対処できないことになってしまいます。

普段は寝込んでばかりで頼りない感じの若だんなですが、事件を見る目は確かで、この難題も何とかクリアして、無事に解決することができました。

解決しても後味の悪い事件だったわけですが・・がく〜(落胆した顔)

茶巾たまご」は、若だんなの兄・松之助の縁談から発展した事件の話。普通の人には見えないはずの妖怪たちの姿が見えている人物がいて不思議に思っていると、最後に理由が明らかにされます。この話に出てくる犯人は「なぜ人を殺したらいけないのかわからない」と言い出し、これも後味の悪い感じになっています。

花かんざし」は、迷子になっていた女の子を保護した所から始まる話。その迷子の乳母が殺され、母親が心の病にかかり、殺されそうになるという痛ましい事件が起きます。誰が悪いというわけでもない・・でも・・・辛い事件ですもうやだ〜(悲しい顔)

産土」は、手代・佐助の誕生から長崎屋に来るまでの話。佐助は「犬神」という妖怪で、昔はどんな生活をしていたのかがわかります。辛い過去があってこその、今の佐助なんだ・・と何だか納得しましたぴかぴか(新しい)

たまやたまや」は、幼馴染・栄吉の妹の縁談話。栄吉の妹はずっと若だんなのことを想っていましたが、家の格が違うからということで遠慮して想いを封印し、持ち込まれた縁談にのることになりました。ちょっとほろ苦い恋失恋の話です。

痛ましい事件も多かったですが、若だんなとそばにいる手代たちの行動や性格などのお陰で、いつまでも後を引くような悲しさはありませんでしたわーい(嬉しい顔)

また続きを読もうと思います。


<しゃばけシリーズ>
「しゃばけ」
「ぬしさまへ」



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今読んでいるのは・・
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2009年10月24日

畠中恵「ぬしさまへ」

畠中恵著 「ぬしさまへ
しゃばけシリーズ2

(新潮文庫)


相変わらず病気で寝込んでいる若だんな一太郎の寝床では、手代の仁吉の袂に女性から入れられていた文の内容について妖怪たちと話し合われている。その付文をした女性が水死体となって発見され、岡っ引きから疑われてしまう仁吉のために若だんなは寝床で推理をする−「ぬしさまへ」他「栄吉の菓子」「空のビードロ」「四布の布団」「仁吉の思い人」「虹を見し事」の5編収録。


病弱な若だんなはまだ恋も知らないのに、手代の仁吉(妖怪)はかなり綺麗な顔立ちということで取引先で山ほど付文をされるくらいモテます。でも仁吉は妖怪なので人間には興味がなく、誰からもらった物なのか全くわからないような状態・・。そんな手代に代わって若だんなは妖怪たちの協力を得ながら推理し解決していきます。

若だんなの一太郎は金持ちのお坊ちゃまで、甘やかされていて、何不自由なくて良いよね〜って思いそうですが、病弱なことをかなりのコンプレックスに感じていて、逆にかわいそうになってしまうんですふらふら

でも、推理力はかなりなもので、自ら現場に行けなくても妖怪たちがもってくる情報だけであっさり解決してしまいます。

栄吉の菓子」は若だんなの幼馴染みの菓子職人(見習い中)栄吉の作ったお菓子を食べた老人が死亡してしまい、栄吉が疑われてしまう話。

空のビードロ」は若だんなの兄の話。母親の違うこの兄のことを若だんなは前作から探していて、会おうとしたのに反対されて会えず・・。前作の最後には兄から会いに来てくれたのですが、あまり詳しい話はなくて、気になっていました。この話で詳しく書かれています。

四布の布団」は新しく仕立てた若だんなの布団から泣き声が聞こえる話。店に奉公する大変さがよくわかる話です。

仁吉の思い人」は仁吉の恋の話。意外な人(妖怪)のことが好きだった・・ちょっと衝撃です。

虹を見し事」はちょっと不思議な話。あまり書くと面白くないと思うので・・。

相変わらず苦悩する若だんなと「若だんなのためなら・・」と必死な妖怪たちのニヤッと笑えて、ちょっと泣けるような話でしたぴかぴか(新しい)

シリーズはまだまだ続くようです。


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2009年10月20日

畠中恵「しゃばけ」

畠中恵著 「しゃばけ

(新潮文庫)


本屋で何度も見かけていても手に取ったことはなく、正直あまり興味もなかったのですが、勧められて借りた本です。


薬種問屋の一人息子の一太郎は、箱入り息子で病弱で滅多に自分の部屋から出してもらえないような生活を送っている。内緒でこっそり出かけた夜の帰り道、殺人事件を目撃してしまう。その後も次々と殺人事件が起き、一太郎はいつもそばに居る妖怪たちと共に事件を調べ始める。


この本はどのジャンルになるのかな?と思っていたのですが「日本ファンタジーノベル大賞優秀賞」を受賞したと書いてあったので、一応「ファンタジー」にしてみました。でも、あらすじの最後には「大江戸人情推理帖」と書いてありましたあせあせ(飛び散る汗) 確かにミステリー色も強いんですよね・・

あらすじにも書いたように妖怪なんて物が出てきます。しかもたくさん。一太郎の周りには当たり前のように妖怪がいて、あそび相手になったり相談相手になったりしているんですexclamation

妖怪というと恐ろしいイメージがありますが、意外と憎めないタイプの妖怪がたくさん出てくるので、怖さは無く読みやすいです。(中にはゾッとするようなのももちろん出てきますが、少しだけです。)

話が進むにつれて謎がどんどん出てきて、話に引き込まれていきました。「答えが知りたい!」と読み進めているうちに終わってた・・って感じです。

江戸時代の話になっていますが、何だか話し言葉に違和感があるんですよね・・私だけかもしれませんが。「どこが気になるのか?」と聞かれるときちんと説明できないですしふらふら 気のせいかもあせあせ(飛び散る汗)

シリーズの続きも借りているので、とりあえず読んでいこうと思います。


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