
谷瑞恵 著
「思い出のとき修理します3 空からの時報」
(集英社文庫)
穏やかに交際を続ける明里と秀司。ある日「秀司の時計店を女が手伝っている」と教えられた明里は、店で骨董店の娘・郁実と出会う。東京での仕事を辞めて帰ってきたという彼女は、商店街のお祭り準備で秀司が不在がちの今だけ、店番をしているのだという。自分と境遇の似た彼女に共感を覚えつつも、秀司との関係に少しだけ不安を感じて・・。切なく温かく、心を癒やす連作短編集、シリーズ第3弾。−裏表紙より−
3作目、また何だか秀司の性格が変わったような・・。それまでの詳しい内容を覚えていない自分が悪い気もしますが。
正に「穏やかに」交際を続ける明里と秀司。ベタベタくっついているわけではないですが、サラッと手を繋いだり、頭をポンと叩いて励ましたり、明里のことをあっさり公表したり、妙に親密な感じになっています。
でも明里は何だか不安に思っているようで、秀司の店に女性の店番が来たと聞いてちょっとやきもちをやいてしまいます。
その女性のことは、好きになれない感じではあったのですが、もっと自信をもっても良いはずの明里がやきもちを焼いては自己嫌悪に陥る描写は読んでいてイライラさせられました。
やっぱり私、恋愛話って苦手なんだと改めて思わされました・・。
普通なら微笑ましく読める部分なんでしょうね〜。
サッサと収まる所に収まってくれたら良いのに、と思ってしまいました。
今回も時計店に持ち込まれた時計にまつわる話が多かったですが、それ以外の話もあり、明里の秘密も明らかになります。それが最後には解決したので、ここからは一気に良い感じで収まる気はします。
次も手元にあるので、一応読んでみようかな?
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