
小路幸也 著
「スターダストパレード」
(講談社文庫)
1年の刑期を終えたその日、オレを迎えに来たのは刑事の鷹原さんだった。不審な死で母を亡くし、言葉を失った5歳の少女・ニノンを匿えと切り出す。なぜオレに? かつて鷹原さんを裏切ったこのオレに? ニノンとオレとの切ない逃避行が始まった―。それぞれの想いを乗せた、ハートフル・ミステリー!−裏表紙より−
若者が拘置所か何かから出所しようとしている場面から話は始まります。 題名からは想像もつかない始まり方です。
そして、出所する若者を刑事が迎えに来ます。その刑事と若者は何か関わりがありそう。多分、逮捕した人なのでしょう・・。でも話が進むにつれ、どうやらそれだけではない何かがありそうな記述が。なのに全く説明がない。もしかして続編から読み始めたのか?と不安になるくらい置いて行かれた感じがしました。
この若者・マモルが“オレ”として、彼の視点で話は進みます。捕まっていたはずなのかれのことをどんどん好ましく思えることに戸惑ってしまいましたが、その理由は後々わかってきます。
彼に、迎えに行った刑事・鷹原はある少女を守るように頼みます。どうやらその少女は命を狙われている様子。細かい事情を知らされないままですが、彼は少女のかわいらしさに助けられつつ、しっかり守っていきます。
この少女もかわいかった! マモルも良い人ですし、みんな幸せになってほしいと思うようになってしまいました。何とかそんな展開になってくれてよかったですが、それまでの流れはちょっと盛り上がりにかけるような・・。
最後まで何が言いたかったのかよくわからず。
でも、これは登場人物の魅力だけで十分なのかもしれません。
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