椹野道流 著
「最後の晩ごはん さびしんぼうと大きなシュウマイ」
(角川文庫)
ロイドがひょんな事故から「入院」し、海里と夏神はふたりで「ばんめし屋」を営業することに。そんな中、海里の兄の一憲が、同僚の佐藤を連れてやって来る。最近母を亡くしたという彼には何か事情がありそうだった。やがてロイドが復帰した後、佐藤が再び店を訪れ、部屋に母親らしき霊がいるかもしれない、と言う。彼の部屋に赴いた海里とロイドが出会った霊とは……。美味しい料理と優しい人々が織りなす大人気シリーズ、第21弾!−裏表紙より−
エピローグでは、海里の兄・一憲が妻に対して、昔海里に対してやってしまったことを告白します。確か前作も同じような描写があったので、読む巻を間違えたかと思うほどでした。
よく色々覚えていて思い出しては反省する良い奴です。
「ばんめし屋」では、ロイドが不在。海里の不注意で眼鏡が壊れたそうで、眼鏡の修理をしてくれる職人の元へ送られました。古い眼鏡なので、その辺の眼鏡屋では直せないということで、紹介してもらって送ることに。
腕の良い素敵な職人にしっかり直してもらい、特に若返ることもなく以前のままの姿で復活できたので良かったです。
でも、特に何もなく戻ってこれるなら、このエピソード要るか?とも思うので、職人とつながりが出来るとか、何か今後起こるのかもしれません。
一憲の同僚というか後輩・佐藤が連れて来られ、どうやら家に亡くなった母親の霊がいそうだと相談します。ロイドを連れて海里が部屋に行くと、確かに何かいる気配が。そこで眼鏡に戻ったロイドを掛けて見ると、そこにいたのは・・・
この部分は面白いので、ネタバレにならないように書かずにおきますが、ちょっとクスッと笑えます。怖くないので心配せずに読んでください。
その霊と奇妙な共同生活を始める佐藤。彼は、相当良い人のようです。霊が家にいるとわかって平気で生活できるのはなかなか根性がいりそうですよね。
こういう良い人だからこそ現れたのかもしれませんが。
最後にはホロリと泣かされてしまいました。
それにしても、毎回毎回、出てくるのは良い人ばかりで感心するシリーズです。
まだ続きそうなので楽しみに待ちます。
<最後の晩ごはん>
「ふるさとだし巻き卵」
「小説家と冷やし中華」
「お兄さんとホットケーキ」
「刑事さんとハンバーグ」
「師匠と弟子のオムライス」
「旧友とおにぎり」
「黒猫とドーナツ」
「忘れた夢とマカロニサラダ」
「海の花火とかき氷」
「聖なる夜のロールキャベツ」
「秘された花とシフォンケーキ」
「閉ざされた瞳とクリームソーダ」
「地下アイドルと筑前煮」
「初恋と鮭の包み焼き」
「後輩とあんかけ焼きそば」
「後悔とマカロニグラタン」
「ゲン担ぎと鯛そうめん」
「兄弟とプリンアラモード」
「優しい犬とカレーライス」
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