
三上延 著
「ビブリア古書堂の事件手帖7〜栞子さんと果てない舞台〜」
(メディアワークス文庫)
ビブリア古書堂に迫る影。太宰治自家用の『晩年』をめぐり、取り引きに訪れた老獪な道具商の男。彼はある一冊の古書を残していく―。 奇妙な縁に導かれ、対峙することになった劇作家ウィリアム・シェイクスピアの古書と謎多き仕掛け。青年店員と美しき女店主は、彼女の祖父によって張り巡らされいた巧妙な罠へと嵌っていくのだった・・。 人から人へと受け継がれる古書と、脈々と続く家族の縁。その物語に幕引きのときがおとずれる。−裏表紙より−
前作でどうやら謎が深まったらしいですが、またまた思いっきり忘れてしまっていました。
読み始めても思い出せず、ずっとついていけない状態に。新刊を読む前に前作を読み直せば良いのに、つい面倒くさくなってしまって。
太宰治の「晩年」という本を探さないといけない栞子さん。貴重な古書らしいので、大変なようです。その噂を聞きつけてやってきたのが怪しげな道具商の老人。法外な値段を提示して去っていきます。
そんなお金、どこから出てくるんだか!と思っていたのに、どうやら買う方向??
貴重な本なのはわかりますが、「読めればいいやん」と思ってしまう私には、その価値は全くわかりません。この本にそれだけの値段を払うなら、ブランド物のバッグを買う方がマシかも(どっちも要りませんけど)。
今まで関わってこなかった祖母も関わってきて、もちろん栞子の母親も大きく関わってくる上に、彼女のやりたかったことが私には理解できず。
大輔は結局バイトしかしていないのに、結婚を考え始めるし、本当に色々ありすぎてついていけなくなりました。
結局、シリーズを最後まで読んだわけですが、最後まで読んでも古書への強い想いは理解できず。絵画もそうですけど、貴重な物だということはわかっているつもりですが、そのために厳しい生活の中から大金を払ったり、家族を捨てて世界に捜しに行ってしまったりすることには全く理解できませんし、同情も共感も何もできません。
博物館的な所で一括して保管しておこうよ〜!と思ってしまう私は読書家として失格なのかな?
このシリーズを読んだお陰で、古書のことや古書を扱う世界の話が垣間見えて、少しはわかるようになって、良い勉強にはなった気がしますし、面白かったです。
まあでも、しばらくは古書関係は要らないかな・・。
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