
原田マハ 著
「総理の夫」
(実業之日本社文庫)
20××年、相馬凛子は42歳の若さで第111代総理大臣に選出された。鳥類学者の夫・日和は、「ファースト・ジェントルマン」として妻を支えることを決意。妻の奮闘の日々を、後世に遺すべく日記に綴る。税制、原発、社会福祉。混迷の状況下、相馬内閣は高く支持されるが、陰謀を企てる者が現れ・・。凛子の理想は実現するのか? 感動の政界エンタメ!−裏表紙より−
ちょうど選挙戦の時に読んでいました。こんな理想的な政治家がいてくれたら、有権者として気持ちよく1票投じることができるのに・・と、自分の選挙区に立候補されている方たちの選挙公約を読みながら思いました。
もっとわかりやすく、もっと簡潔に、もっと信念をもって政治って出来ないものなんだろうか??
どこの政党も同じように思えるし、ここは良いけどこっちは嫌という部分があったりして、毎回投票には迷います。
とりあえず、野党がコロコロ変化し過ぎでしょう!
・・・・本作と関係のない話を書いてしまいました。
さてこの作品ですが、史上初の女性総理大臣が誕生したという設定での話です。女性総理の視点ではなく、その夫である日和が日記を書いているという設定で話は進んでいきます。
日記というスタイルに慣れるまでちょっと時間がかかりましたが、途中で政界らしいゴタゴタがあってその辺りから面白くなっていきました。現実でもこんな感じで足の引っ張り合いをしているようですね・・。
総理だというだけでも十分非難される立場なのに、それが女性となれば叩かれるのは目に見えるわけで、凛子も大変な立場に立たされます。
小説ですから、こんなにうまくいくわけないと思うようなご都合主義な展開もありますが、それはそれで痛快で良かったと思います。
総理の伴侶というものには、絶対になりたくないとは思いますが。
最後まで読んだ後、解説を安倍昭恵さんが書かれていたのでちょっと冷めました・・。いろんな意味で。本当に色んな所に顔を出される方なんですね。
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