坂木司 著
「楽園ジューシー」
(角川文庫)
ザッくんは5カ国ミックスの大学1年生。中高時代「ザンパ」(残念なパーマ)と呼ばれ、残念なミックスだと自認している。居場所がない日々の中、親友のゴーさん、アマタツとの約束「いつか三人で沖縄へ行こう」が拠り所だ。ある日、沖縄の「ホテルジューシー」でバイトすることに。待ち受けるは美味しい沖縄料理に掴みどころのないオーナー代理、超個性的な宿泊客。ザッくんの新しい旅が始まる。−裏表紙より−
5カ国ミックスか〜。やはり純粋な日本人とは違う見た目になるのでしょうね。
ハーフでもよく苦労されているのを見聞きしますが、ミックスとなるとどんな苦労があるんだろう。
見た目で判断されて、きっとこういう性格に違いない、運動も出来るに違いない、色んな言葉がしゃべれるに違いない、と思われるのは想像できます。
苦労がわかるとは言えませんが、見た目だけでカテゴライズされることは私にも経験があるので少しはわかります。もちろん私の苦労なんて大したことは無いですけど。
ミックスでも体形が細身で背が高いとか、白い肌で高い鼻、きれいな瞳・・となれば憧れられる存在になるのに、ザッくんは「残念なパーマ」ということで「ザンパ」と呼ばれるような見た目。本人も「残念なミックス」と思って生きています。
いじめられて居場所が無い学生時代を送る彼には、ゴーさん、アマタツという仲間がいます。親友と呼べるのは彼らだけと思っていました。
彼らと共に沖縄に行くというのが目標であり夢でもあるザッくん。
そんな彼がバイトをすることになったのは、沖縄の「ホテルジューシー」。
実は「ホテルジューシー」という作品があって、この「楽園ジューシー」は続編になっています。私も読んだはずなのにすっかり忘れていました・・。個性的なオーナーが出て来た所で、何か読んだことあるかも・・と思い出しました。
ザッくんは人づきあいも苦手でしたが、このバイトを通して色んな人と出会い、ちょっと不思議な体験もしながら成長していきます。
ホテルの従業員たちは良い人ばかりで、ザッくんに対してもきついことは言いませんが、少し仲良くなった飲食店の店員や親友のゴーさんからもビシッと厳しいことを言われてしまいます。
読んでいて胸が痛くなるような場面でしたが、いつかは誰かに言われるであろうことではあったので、親友に言われたのは良かったのかもしれません。ただ言い方が・・。
その後、また仲良く戻れれば良いですが、彼らの関係はどうなるのか?とそこは気になりました。
まだまだ成長途中のザッくん。これからどんな大人になっていくのか読んでみたい気がします。
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