2014年03月15日

荻原規子「RDG6レッドデータガール 星降る夜に願うこと」

RDG6

 荻原規子 著
 「RDG6レッドデータガール 星降る夜に願うこと」
 (角川文庫)


泉水子は<戦国学園祭>で本当の能力を現した。影の生徒会長は世界遺産候補となる学園トップを泉水子と判定するが、陰陽師を代表する高柳は、異議をとなえる。そして、IUCN(国際自然保護連合)は、人間を救済する人間の世界遺産を見つけだすため、泉水子に働きかけ始め・・。泉水子と深行は、だれも思いつかない道のりへ踏みだす。姫神による人類滅亡の未来を救うことはできるのか―。大人気シリーズ、ついに完結。−裏表紙より−


読み終わったときに思ったのは「こういう終わり方したか〜!」でした。そりゃそうでしょうね、後半に差しかかっても問題山積状態だったので、何となくは感じていました。

これは続編を希望するしかないです!でもあとがきによると、作家さんは書くかどうかわからないような雰囲気・・。「読者の想像にお任せします」では済まないレベルだと思うんですけどね。

せっかくここまで読んできたのに、ここで終わられたら悲しすぎます。まだまだこれからなのに!


結局、世界遺産って何だったのか?世界遺産に選ばれたらどうなるのか?姫神は今後どうなっていくのか?まだまだ不明なことが多すぎます。

もちろん、泉水子や深行、宗田姉弟たちなどの今後も気になりますが。泉水子と深行がうまくいけばそれで良いってわけにはいきません。

泉水子の父親の存在も微妙です。結局彼はどんな思いで動いているのか?何か思惑がありそうなのに、結局何も無かったなと。


う〜〜ん、面白かったんですけど、どうにもモヤモヤした気持ちが取れないんですよね・・。私の読み方が浅かったのかな?

よし、他の人に読んでもらって感想を聞こう!
今はそんな気分です。


<RDGシリーズ>
「RDGレッドデータガール はじめてのお使い」
「RDG2レッドデータガール はじめてのお化粧」
「RDG3 夏休みの過ごし方」
「RDG4レッドデータガール 世界遺産の少女」
「RDG5レッドデータガール 学園の一番長い一日」


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2013年10月16日

萩原規子「RDG5レッドデータガール 学園の一番長い日」

RDG5

 荻原規子 著
 「RDG5レッドデータガール 学園の一番長い日」
 (角川文庫)


いよいよ始まった<戦国学園祭>。泉水子たち執行部は黒子の衣装で裏方に回る。一番の見せ場である八王子城の攻防に見立てた合戦ゲーム中、高柳たちが仕掛けた罠に自分がはまってしまったことに気づいた泉水子は、怒りが抑えられなくなる。それは、もう誰にも止めることは出来ない事態となって・・・・。ついに動き出した泉水子の運命、それは人類のどんな未来へ繋がっているのか!? 現代ファンタジーの最高傑作、RDGシリーズ第5巻!−裏表紙より−


物語が大きく動いた巻でした。読み終わって大きなため息が出るくらい、入り込んで読みました。前半は話の展開があまりなくて、読むスピードも遅かったのですが、後半は面白くなりました。


あらすじでもわかるように、今回の舞台となるのは学園祭。しかも、“戦国”という名前の付いた学園祭。体育祭も兼ねているということで、1日目は学園祭らしく屋台的な物や展示、演劇など普通と変わらない感じなのですが、2日目には大がかりなゲームが行われます。

“戦国”という名前の通り、生徒は全員、その時代にふさわしい扮装をするように義務付けられています。なかなか楽しそうですが、私は個人的に参加したくないです。面倒くさそう・・と思ってしまいます。外から見たいかも。


泉水子、深行、真響たちは執行部に所属しているので、黒子の衣装を着て、存在するけどいない者として扱われる存在になり、うまく学園祭が進むように見回りをしたり、道案内をしたりする役目になっています。

深行と違う場所にいないといけない場面が多いため、深行は泉水子に携帯電話を渡します。機械を壊す体質を持つ泉水子ですが、それも乗り越えられるだろうと言われ、少し自信をもって、使うことにしました。

見回りをしているときに、高柳たちと遭遇した泉水子は、気づけば術にはまり、高柳に好意さえもつようになっていました。深行のことも忘れてしまった泉水子。どうなるのか??と思っていたら、高柳が自ら墓穴を掘ってくれました・・。

高柳の行為に怒りが収まらなくなった泉水子が起こした出来事で、学園中が大騒ぎになります。でも、高柳はかわいくなりました(笑) 詳しい内容はネタバレになるので書きませんが、ここからの展開がとても面白かったです。


深行と泉水子の関係も良い感じになってきましたし、宗田姉弟の関係も冷静に見つめ直すことになりそうですし、何よりも泉水子が驚くほど大きな成長を見せました。

まだまだ脆さもありそうですが、深行がいれば大丈夫、と思えるようになりました。


次で話は終わるそうです。まだ試練はたくさんありそうですが、どんどん大きく強くなる泉水子の成長を楽しみに最後まで読もうと思います。


<RDGシリーズ>
「RDGレッドデータガール はじめてのお使い」
「RDG2レッドデータガール はじめてのお化粧」
「RDG3 夏休みの過ごし方」
「RDG4レッドデータガール 世界遺産の少女」


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2013年09月20日

荻原規子「RDG4レッドデータガール 世界遺産の少女」

RDG4

 荻原規子 著
 「RDG4レッドデータガール 世界遺産の少女」
 (角川文庫)


夏休みの終わり、鳳城学園に戻った泉水子は、正門でふと違和感を覚えるが、生徒会執行部として学園祭の準備に追われ、忘れてしまう。今年のテーマは、<戦国学園祭>。衣装の着付け講習会で急遽、モデルを務めることになった泉水子に対し、姫神の出現を恐れる深行。果たして終了後、制服に着替えた泉水子はやはり本人ではなく・・・・。物語はいよいよクライマックスへ。姫神から語られる驚くべき事実とは! RDGシリーズ第4巻!!−裏表紙より−


一旦、実家に戻っていた泉水子は、「自分を見つめるために日記を書いてみたらどうか」というアドバイスを受け、日記を書きます。自分を見つめるため、普段はなかなか口に出せなかったり、なるべく考えたくないと思っていることも、表現できるようになり、自分の本当の気持ちを少し見つめ直すことができたようです。

この日記の部分を読むだけでも、1巻から比べるとかなり成長したことがわかります。始めはかなりウジウジと悩んで「どうせ私なんて・・」と卑屈になってばかりだったのに、それではいけない!と思えるようになっています。

まあ、今でもウジウジ自信のない部分は何度も出てくるのですが、泉水子の背景にある大きな存在を考えたら、それも仕方ないことなのかもしれません。


実家から学園に戻ると、すぐに学園祭の準備が行われます。執行部に所属している泉水子と深行、真響は忙しい日々を送ります。でもどうやら平和な学園祭にはなりそうもなく、不穏な動きが見られます。


今回のメインとなったのは、姫神が登場し、自らの人生(?)というか、存在意義や運命などを語った部分です。深行はかなり圧倒されていましたが、読んでいる私も驚かされました。まだまだ謎は多い存在ですけど、どうすれば彼女(?)は安らげるのか、難しい問題だと思いました。

泉水子がそんなことを受け止められるはずもなく、かなりうろたえてしまいます。深行に対して怒っているのは理解しがたかったですけど。


最後には、不穏な動きの正体も少し明らかになってきて、次作で行われるであろう、学園祭がどんな物になるのか、ちょっと不安の残る展開となりました。

続きも早めに読むことにします。


<RDGシリーズ>
「RDGレッドデータガール はじめてのお使い」
「RDG2レッドデータガール はじめてのお化粧」
「RDG3 夏休みの過ごし方」


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2013年07月10日

荻原規子「RDG3レッドデータガール 夏休みの過ごしかた」

RDG3

 荻原規子 著
 「RDG3レッドデータガール 夏休みの過ごしかた」
 (角川文庫)


学園祭のテーマに<戦国学園祭>が決まり、鈴原泉水子、相楽深行たち生徒会執行部は、夏休みに宗田真響の地元、長野県戸隠で合宿することになる。初めての経験に胸はずませる泉水子だったが、真響の生徒会への思惑がさまざまな悶着を引き起こす。そこへ、真響の弟、真夏の愛馬が危篤だという報せが届く。三つ子の一人である真澄によって真夏は次元の向こうに取りこまれ、大きな災厄が・・・!最高傑作、RDGシリーズ第3巻!!−裏表紙より−


前作で泉水子の支え的な存在として登場した宗田姉弟に、スポットが当てられた話でした。

2人(3人?)の地元に行き、真夏の愛馬が危篤ということをきっかけに、この姉弟たちの秘密が明らかになっていきます。

この出来事がメインになっているわけですが、私にはどうにも理解できなかったんですよね。確かに家族のように共に過ごしてきた馬なのかもしれませんが、その馬のことが原因でなぜ真夏が「真響のそばにいるべきではない」と考えて、失踪するのか?

そこにも真響、真夏のもう一人の兄弟である真澄の影響があったのかもしれませんが、前作であれだけ真響のことばかり考えていた真夏があっさりと消えてしまうのがよくわかりませんでした。意外と軽い考えだったのか?と思えてなりませんでした。

それまでは2人のことが結構好きで、良い人が泉水子の支えになってくれた・・と嬉しかったのですが、彼らの存在が逆に泉水子を危うい目に合わせてしまっているのでかなり評価が下がりました。

っていうか、結局、真響は何を狙っていて、真澄は何なのか、真夏の脆さは大丈夫か、などなどよくわからず、今後彼らは味方になってくれるのかも心配です。

学園内だけではなく、外でも組織的な話が増えてきて、それも混乱する原因になっています。話が難しくなってきました。


泉水子は結構、精神的にも強くなってきたと思いましたが、母親を見るとまだまだです。彼女のように強い存在にならないと、色んな物に負けてしまいそうで心配です。

深行ももっと強くなってほしいですし、泉水子ともうまくいってほしいです。恋愛感情という意味ではなく、仲間や友人として協力してもらいたいものです。

・・と、すっかり物語に入り込んでしまっています。


前作の終わりに出てきた人物も今回出てきませんでしたし、続きも気になります。



<RDGシリーズ>
「RDGレッドデータガール はじめてのお使い」
「RDG2レッドデータガール はじめてのお化粧」


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2013年05月31日

荻原規子「RDG2レッドデータガール はじめてのお化粧」

RDG2

 荻原規子 著
 「RDG2レッドデータガール はじめてのお化粧」
 (角川文庫)



生まれ育った紀伊山地を出て、東京に鳳城学園に入学した鈴原泉水子。学園では、山伏修行中の相楽深行と再会するも、二人の間には縮まらない距離があった。弱気になる泉水子だったが、寮で同室の宗田真響と、どの弟の真夏と親しくなり、なんとか新生活を送り始める。しかし、泉水子が、クラスメイトの正体を見抜いたことから、事態は急転する。生徒たちは特殊な理由から学園に集められていた・・!!大人気RDGシリーズ第2巻!
−裏表紙より−


1作目でかなり嫌がっていた泉水子が、とうとう東京に出てきました。鳳城学園という高校に進学したわけですが、先に転入を済ませていた深行と共に在籍することになり、心強いというよりも複雑な心境になる泉水子。

新しい環境になかなか馴染めないタイプですから、ビクビクしながら過ごしていたのですが、寮で同室になった真響(まゆら)と気が合うようで、彼女と共に行動して少しずつ前向きになっていきました。

と思ったら、クラスの中に不穏な人物がいることに気づき、また怯える生活に・・。深行と二人で正体を暴いた様子を真響に見られ、どうなることか?と思ったら、どうやら味方になってくれそうな雰囲気。

彼女の存在が泉水子の中で大きな物となっていきます。また、彼女の弟・真夏も泉水子を助け、前を向いて歩いていかせるための大きな力となっています。


真響、真夏の二人は今後も頼りになりそうですし、好感がもてる良いキャラクターなので楽しみです。まあ、まだまだ秘密がありそうな存在でもありますが。

深行との仲もうまくいきそうだと思っていたら、またひと波乱あって逆戻り。最後は何とかうまくいきそうにはなりましたが、今後もこの二人は不安定な関係を続けていくことになりそうです。


学園内部にもいろいろありそうです。最後にある人物も再登場しましたし、まだまだ話は始まったばかりという感じです。泉水子の成長と共に、楽しみなことがたくさんあります。続きも早く読みます。


<RDGシリーズ>
「RDGレッドデータガール はじめてのお使い」


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2013年03月27日

萩原規子「RDGレッドデータガール はじめてのお使い」

RDG

 萩原規子 著
 「RDGレッドデータガール はじめてのお使い」
 (角川文庫)


世界遺産に認定された熊野古道、玉倉山にある玉倉神社、そこに住む泉水子は中学三年まで、麓の中学と家の往復だけの生活を送ってきた。しかし、高校進学は、幼なじみの深行とともに東京の鳳城学園へ入学するよう周囲に決められてしまう。互いに反発する二人だったが、修学旅行先の東京で、姫神と呼ばれる謎の存在が現れ、さらに恐ろしい事件が襲いかかる。一族には大きな秘密が−。現代ファンタジーの最高傑作、ついに文庫化!−裏表紙より−


あらすじを読めばすべてわかってしまうような、とても簡単な内容で、児童文学のようでもありました。

あっという間に読めてしまいますが、結構面白く読むことができました。まあ、まだ話はこれから・・という感じですが。


神社で暮らしている泉水子(いずみこ)ですが、神社を継ぐことが決まっているわけではなく、祖父からも「好きに生きたら良い」と言われています。実際に、母親も継がずに東京で公安警察で働いています。

山の上にある神社で世間から隔離されたような状態で生活している泉水子は、長いまっすぐな黒髪を三つ編みにし、今時の中学生としては地味な存在で、友だちも少なく、世間からズレた雰囲気です。

いつも劣等感を感じていて、常に下を向いてイジイジしているような泉水子の様子は、読んでいてもどかしいくらいでした。ちょっと自分にも重ねてしまう部分があって余計に喝を入れたくなる感じでした。


そんな彼女が学校から進路について聞かれたとき、初めて自分の意志で行きたい高校を決め、他の子と同じような生活がしたいと考えるようになりました。

ある朝、彼女が一大決心して前髪を切ったとき、話は大きく動きます。


何も聞かされず育った彼女には実は大きな秘密があるようなのです。一冊目だけではその内容について詳しいことは書かれていませんが、山伏とか姫神とか、どうも不思議な存在が絡んでくるようです。

泉水子を守るために幼馴染の深行という男の子まで同居するようになり、これから彼女たちの人生は大きく変化しそうです。


ずっと下を向いていた泉水子が、深行の存在によって少しずつ前を向いて、顔を上げるようになったことは読んでいて嬉しかったですし、今後も彼女の成長が楽しみになりました。

まだまだ話は始まったばかり。続きも早く読もうと思います。



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2011年10月27日

萩原規子「西の善き魔女3」

西の善き魔女V

 荻原規子 著
 「西の善き魔女V 薔薇の名前」
 (中公文庫)



フィリエルは、女王候補・アデイルと共に王宮へ上がった。王宮では連日、夜会が行われそこでは派閥同士の駆け引きがあり、フィリエルも徐々に巻き込まれていく。ルーンと自分の身を守るために奮闘するフィリエルだったが、あるときルーンが突然居なくなってしまう。


前作では女子校が舞台で、ファンタジーらしさがほとんど無かったので、今回は王宮が舞台ということで期待しながら読みました。

確かに王宮が舞台ではあるのですが、内容としてはあまりファンタジー色はまだまだ薄い感じがしましたたらーっ(汗) 現実世界でも女王がいる国もありますしね。

竜が出てくるので少しファンタジーっぽいのですが、その竜も説明によると何だか恐竜っぽいんですよね・・。空でも飛んで欲しいもんです(本当は飛ぶのかもしれませんけど)。


今回のフィリエルは、アデイルと共に王宮へ行きます。そしてそこで生活しながら女王候補のアデイルを助けることになりました。後半(というか、もう終わり頃)になるまで、女王候補として何かするわけでもなかったので、しばらくは何しに行ったんだっけ?という感じではありました。

ただ、ルーンとフィリエルの関係に変化が見られたので、そこが面白くて次々読んでしまいました。私、3巻になってやっとフィリエルのことが好きになってきたかも。

ルーンが突然、居なくなってしまうことで、揺れ動くフィリエルの気持ちが痛いほど伝わって来て、読んでいるのが辛いくらいでした。でもいつまでも落ち込んでいない彼女は、ルーンを追うことを決めます。


次回はもっとファンタジー色が強くなるはず。だって、竜退治に行くんですから・・。楽しみです。


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表紙に描かれている人物、ルーンだと思うんですが、想像と違う・・もうやだ〜(悲しい顔) 具体的に人物を描くのは止めてほしい・・。ついでに言うと背景も。ファンタジーなんですから。読者がそれぞれ想像した世界で読み進めたいと思うんですけどねあせあせ(飛び散る汗)
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2011年09月28日

萩原規子「西の善き魔女 U」

西の善き魔女U

 荻原規子 著
 「西の善き魔女U 秘密の花園」
 (中公文庫)



女王候補の1人・アデイルに力を貸すため、アデイルの屋敷に住み始めたフィリエル。教育係りに厳しく指導されるも貴族の娘にふさわしい教養が身に付かないため、全寮制の女子校に入ることになった。女たちの陰謀が渦巻く女子校に入学したフィリエルは初日から生徒会の手荒い歓迎を受けた。


1作目とガラッと雰囲気が変わった今作。1作目はファンタジーらしい舞台と世界観で話は進んだのですが、今作は女子校が舞台ということで、とても現実っぽい感じになりました。

女子校って本当に怖い!がく〜(落胆した顔) 女性って、男性の目がないと何でもやるんだということがよくわかります。

私も昔は女子高に通っていました。私の周りには女性同士で「○○さん素敵揺れるハート」なんてキャーキャー言っている人もいましたし、いじめ方も結構陰湿だったかも。私はどちらの世界にも染まらず卒業できて良かった・・と改めて嬉しくなりました。


フィリエルは強い女性なので、いじめにも屈することなく学校生活を送ります。公には「平等に」と言っている学校ですが、実際には身分が全てなので、身分を隠すようにして入学したフィリエルは、スパイだと思われ、いじめの的にされます。

途中から救いの手が差し伸べられて、学校生活もやっと楽しめるようになるのですが、それでもまた新たに別の問題が起こり、フィリエルは更に大きな敵に立ち向かうはめに・・。


・・と、女子校の実態に怯えながら読み進める感じでした。

3作目はまた別の舞台が用意されているようです。楽しみですグッド(上向き矢印)


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2011年09月13日

荻原規子「西の善き魔女 T」

西の善き魔女T

 荻原規子 著
「西の善き魔女T セラフィールドの少女」
(中公文庫)



少女フィリエルが初めての舞踏会に行くという日に、亡き母の首飾りを手渡された。青い宝石の付いた首飾りを身につけて舞踏会へ行ったフィリエルは、自分の出生の秘密を知ることになってしまう。そして女王の後継争いに巻き込まれそうになりながらも、父親の天文台に戻った彼女をさらなる衝撃が襲う。一瞬にして環境が変わってしまったフィリエルは必死で困難に立ち向かう。


主人公フィリエルのことは今のところあまり好きにはなれないんですが、舞踏会、女王・・と王道らしい雰囲気が漂っていて、ファンタジー好きな私にはたまらない内容でした。結構、ドロドロしているんですけどねあせあせ(飛び散る汗)


フィリエルは初めての舞踏会に参加する朝、ウキウキと目覚めます。彼女の母親は早くに亡くなっていて、父親はいますが天文台に籠って星の研究をしているため、彼女の面倒をほとんど見ようとしません。見かねた近所に住むホーリー夫妻が彼女を育てていました。

ホーリーのだんなさんに送ってもらい舞踏会に参加したのは良いのですが、舞踏会を主催していた伯爵の息子・ユーシスに話しかけられたことから運命が大きく変わっていきます。その妹・アデイルがフィリエルの首飾りを見て驚き、女王と血縁関係があるのではないか?と言われます。

そこへやって来たのは、父親の弟子・ルーンで、彼はフィリエルの出生の秘密を父親から聞かされていました。自分のことを知らなかったフィリエルは、父親が自分ではなく弟子に話していたことにショックを受けます。

そして、事態は一変してしまいます。穏やかな雰囲気で流れていた物語も後半は怒涛の展開に。自然と読む速さもアップしていきました。



海外のファンタジーを読んでいる感じがずっとしていて、時々ふと「そういえば日本人が書いてるんだった」と思い出さないといけないくらい。

簡単に物語の風景を思い浮かべることができ、その場に自分がいるかのような錯覚に陥るくらい丁寧な描き方をされています。

まだまだ物語は始まったばかり。続きが楽しみです。


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2011年08月02日

荻原規子「空色勾玉」

6月末に買っていたにも関わらず、後回しになっていた作品。守り人シリーズの再読が終わらないと日本のファンタジーに戻れなかったんです・・。

初めましての作家さんです。


空色勾玉

 荻原規子 著
 「空色勾玉」
 (徳間文庫)



闇の巫女姫でありながら、自分の生い立ちを知らずに育ったため、光を愛してしまった少女・狭也は、輝の宮で縛められていた“大蛇の剣”の主・稚羽矢と出会った。二人の出会いは、輝の大御神の御子と闇の氏族との戦に多大な影響を与え、“豊葦原”を舞台にした戦が激化する。


日本神話を元にした物語になっています。・・・と言いながら、私は日本神話なんてほとんど知りません。この物語の舞台となる“豊葦原”というのも有名みたいなんですけど、知りません。


主人公の狭也(さや)は、闇(くら)の巫女なのですが、自分のことを知らずに育ちます。あるとき闇の一族から教えられたのですが、その頃にはすでに光の御子の一人・月代王を愛してしまっていたため、輝(かぐ)の宮へ采女として行くことになりました。

そこで狭也は、神殿に閉じ込められていた稚羽矢に出会います。彼は実は輝の大御神の御子でした。ところが同じ御子である姉・照日王に閉じ込められていたのです。輝の宮での暮らしに嫌気がさしていたこともあり、狭也は稚羽矢を連れて宮を抜け出すことにしました。

そして自分の本当の居場所であるはずの闇の一族の元へ戻ったのでした。そこでも何となく違和感を感じていた狭也。巫女として崇められる度に、自分のするべきことがわからず、その力が自分にあるとは思えなくて自信ももてず、心細い思いでいました。

そんな彼女のなぐさめとなったのが稚羽矢でした。でも彼は本当は闇の一族と共にいてはいけない者。二人の関係が闇と光を結びつけることになるのか、それとも決定的に壊れてしまうのか・・。



きっと神話を知っていればもっとスムーズに話に入っていけるのでしょうが、私は少し慣れるまで時間がかかりました。主人公・狭也のことも好きになれませんでしたし・・。最後は良いなと思えるようになりましたけど、初めのうちは「なんてわがままな人なんだ」と思ってしまいました。

稚羽矢のこともよくわからない存在でしたし、その無知さがイラつく感じがして困りました。でも最後には二人のことを応援してしまうようになりました。どんどん強く大きくなっていくのを見てつい応援したくなったんですよね。

この物語はシリーズ化しているそうです。続きも読もうと思います。



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