2022年05月27日

三川みり「仙文閣の稀書目録(1)」

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 三川みり 著
 「仙文閣の稀書目録(1)」
 (角川文庫)


巨大書庫・仙文閣。そこに干渉した王朝は程なく滅びるという伝説の場所。帝国・春の少女、文杏は、1冊の本をそこに届けるべく必死だった。危険思想の持主として粛清された恩師が遺した、唯一の書物。けれど仙文閣の典書(司書)だという黒髪碧眼の青年・徐麗考に、蔵書になったとしても、本が永遠に残るわけではないと言われ、心配のあまり仙文閣に住み込むことに・・。命がけで本を護る少女と天才司書青年の新感覚中華ファンタジー!−裏表紙より−


初めましての作家さんです。

中華ファンタジーです。いつも思うんですけど、なぜ中華にする必要があるんでしょう?? 日本の名前が着いていたらファンタジー感が薄れるからでしょうか? 日本の名前が付いていてもファンタジーにはなれますけどね・・。まあそれはともかく。


身寄りのない少女・文杏は、育ての親でもある恩師が危険思想を持つものとして処刑されてしまい、その知らせを受けて呆然としている間に彼の遺した書物が焼かれそうになっていることを知り、それだけは守らなければと持って逃げだします。

突然の別れに悲しむ暇もなく、せめて彼の遺した言葉たちだけでも守らなければならないと思い詰めた文杏は、納められた書物はどんな物でも守られるという巨大書庫・仙文閣の存在を思い出し、そこに持って行くことを決めます。


どこにあるのか正確な場所は知らないという文杏。道中にも何度か狙われそうになることもあり、これは書庫に辿り着くまでの大冒険がメインになるんだろうと思っていたら意外とあっさり到着してしまいます。

書庫に着いた後からの方が色んなことが起こってきます。

仙文閣の司書・麗考に出会い、書庫に収められても永遠に残るわけではないと知らされたことで、大事な書物をそこに収めても良いのか悩んでしまった文杏。そんな彼女に、しばらくここに留まって決めたら良いと言ってくれたので、麗考と共に寝泊りして仕事を手伝うことになりました。


彼が時々見せる謎の行動や、同僚たちの働きぶりなどを見ながら過ごしながらも迷い続けることになります。


普段なら本にそこまでの思い入れをするのは理解できないのですが、今回は恩師の遺産ですし、世の中に一冊しかない物ですから、命がけで守ろうとする気持ちは理解できる気がしました。でも命の方が大事でしょ?とは思いますけど。

黒幕が誰か?は私でも予想出来ましたからその辺りはまあそうだよね、という感じですが、それ以外の部分は楽しめました。

何よりこの仙文閣という場所が魅力的でしたし、そこで働く人たちの姿も素敵でした。


シリーズになるのであれば(題名に番号があるということはなるでしょう)、文杏の成長ぶりが見たいと思います。また仙文閣の雰囲気につかりたいです。


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タグ:三川みり

2022年05月20日

沖田円「雲雀坂の魔法使い」

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 沖田円 著
 「雲雀坂の魔法使い」
 (実業之日本社文庫)


ある町の片隅に、少女のような風貌の魔法使い・翠が営む『雲雀坂魔法店』がある。その店を訪れるのは、人知れぬ悲しみや孤独、後悔を抱えた人々。幼馴染との関係に苦しむ女子中学生、余命わずかの画家、物語が書けない小説家・・。翠は、彼女らの心の奥底に眠る「真実」を感じ取り、希望へと繋ごうとするが―。読むたびに涙あふれる珠玉のストーリー。−裏表紙より−


初めましての作家さんです。


「春めく傷痕」「夏風の幸福」「秋雨の道しるべ」「冬が明ければ」「雲雀坂の魔法使い」の5編収録されています。


1話目を読み始めたら、私の嫌いなタイプの話だったので、最後まで読める気がしなかったのですが、何とかそれを乗り越えると面白かったです。


雲雀坂という所にある魔法使いが営む店に持ち込まれる様々な問題や人生が描かれています。魔法使いに悩みを打ち明けたら魔法で何とかしてくれるのかと思ったら、この魔法使いはほとんど魔法を使うことはないんですよね。簡単に魔法で解決しても、真の解決にはならないということで、薬をくれたりアドバイスとまではいきませんが、ちょっとした言葉を掛けてはくれます。それを聞いて自分で考え直すきっかけにはなるようです。


1話目は恋愛物ですし青春物です。どちらの気持ちもわかるけど、やっぱり私はこういう話は苦手だな・・。理由はわかりませんが、昔から好きだ嫌いだの話が苦手です。


2話目以降は恋愛絡みもありますが読みやすかったですし、「夏風の幸福」「冬が明ければ」は電車の中で読んでいなければ泣いていたと思うくらい感動しました。

相手を想う気持ちと、それがうまくいかないもどかしさが、より一層涙を誘いました。


最終話は魔法使い本人の話になっています。彼女が魔法使いになろうとした経緯や成長の様子などが描かれています。始めは誰の事かな?という感じなのですが、わかってくると話が沁みてきました。


魔法は使わないですが、ある意味、魔法を使っているような雰囲気があって、最後まで読み切ることができました。もっとこの世界に浸っていたいような気持ちにもなったので、もし続編があったら読んでみたいです。


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タグ:沖田円

2022年02月16日

デボラ・インストール「ロボット・イン・ザ・ガーデン」

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 デボラ・インストール 著
  松原葉子 訳
 「ロボット・イン・ザ・ガーデン」
 (小学館文庫)


AI(人工知能)の開発が進み、家事や仕事に就くアンドロイドが日々モデルチェンジする近未来のイギリス南部の村。弁護士として活躍する妻エイミーとは対照的に、親から譲り受けた家で漫然と過ごす三四歳のベン。そんな夫に妻は苛立ち夫婦は崩壊寸前。ある朝、ベンは自宅の庭で壊れかけた旧型ロボットのタングを発見。他のアンドロイドにはない「何か」をタングに感じたベンは、作り主を探そうと、アメリカへ。中年ダメ男とぽんこつ男の子ロボットの珍道中が始まった・・。タングの愛らしさに世界中が虜になった、抱きしめたいほどかわいくて切ない物語。−裏表紙より−


初めましての作家さんです。どうやら舞台化するようですね。


人工知能を搭載したロボットが当たり前のように仕事をしているような未来の話です。家事もしてもらえるので、一家に一台、もしくは二台三台と用途に合わせて持っている家庭もあるくらいでした。

ベンは仕事をするわけでもなく、親の遺産でぼんやりと日々暮らしていました。これが独身ならそれで良いのでしょうけど、結婚しているんですよね。しかもキャリアウーマン。せめて家事をやってくれていたら文句も無かったのでしょうが、ただぼんやり過ごされると腹が立つのは当然です。

そんな夫婦が住む家の庭にある日ボロボロの旧型ロボットが座っていました。妻・エイミーは何とか家から追い出そうとしますが、ベンは妙に興味をもって家に入れてしまいます。

元々離婚危機だった夫婦ですから、これをきっかけにしてエイミーは家を出てしまいます。彼女の気持ちはよくわかります。でもその後の展開は共感できませんでしたけど。



ロボットがどうして家にいたのか、どこから来たのか色々話しかけてみますが、ロボットは答えてくれません。やっと言ったのが「タング」という言葉。

ベンはロボットの名前が「タング」なのだろうと検討を付け、名前を呼びながら話しかけていきます。そして、タングの身体についている部品が壊れかけていることに気づいたベンは、直してくれる人を探しに出かけることにしました。

タングを作ったであろう会社へ行くために、アメリカへ。そこからタングと共に困難を乗り越えながら、長い長い旅を始めることに。

色んな人に出会い、色んなロボットにも出会い、色んな危険を潜り抜けて、タングと共に帰ってくるわけですが、経験をしたおかげでベンは大きく成長jしていました。

と、そこまでは大体予想通りの展開です。でも旅が終わってからの展開が気に入らなかったんですよね・・。まあ幸せにはなるのかもしれませんが。


始めの頃はタングのこともベンのことも好きになれなかったのですが、徐々にタングのことがかわいくなり、子どもを見るような感覚で読めました。後半は楽しく読めたので良かったです。

シリーズ化していて何冊か出ているようなので、手に入ったら読んでみたいです。


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2021年10月22日

ポール・ギャリコ「ほんものの魔法使」

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 ポール・ギャリコ 著
  矢川澄子 訳
 「ほんものの魔法使」
 (創元推理文庫)※電子書籍


魔術師――時に奇術師や手品師とも呼ばれる人々が住まう都市マジェイア。偉大なる魔術師の娘ながら周囲からできそこない扱いされていた少女ジェインの前に、ある日ふしぎな青年があらわれる。ものいう犬モプシーとはるばる山のむこうから旅してきたという彼は、魔術師ながら肩書きのない“ただのアダム”と名乗る。魔術師名匠組合への加入を希望するアダムのために、ジェインは助手となって審査会に臨むことに。そこで彼女が目の当たりにしたのは、種も仕掛けもない“ほんものの魔法”だった。矢川澄子の名訳で贈る、色褪せぬファンタジイの名作。解説=井辻朱美−出版社HPより−


久しぶりにファンタジーを読んでみました。幽霊や、ぶたのぬいぐるみがしゃべるようなファンタジーはよく読んでいますが、魔法使いが出てくるのは長い間読んでいませんので、「ほんものの」魔法使いという題名からして期待が高まります。


始まり方はとても静か。そして、暗い雰囲気でした。奇術師や手品師が住んでいるある都市に、ボロボロの姿をした青年・アダムがやって来ます。しゃべる犬・モプシーもつれていました。とはいえ、犬がしゃべっているのがわかるのは飼い主である青年だけのようです。その街に入るには門番に認められないといけません。基本的に手品師や奇術師しか入れません。

彼は魔術師だというので、とりあえず街に入ることが出来ました。ただ、この街にとどまるためには、組合に入らなければならず、そのためには審査会に合格する必要がありました。

さっそく審査会に出ることにするのですが、審査会に出るためには助手が必要ですし、審査会に出るための審査まであります。

助手として選んだのは、その街一番の魔術師の娘・ジェインでした。偉大な魔術師の娘なのに周りからは認められていなかった彼女は、父親から罰を受けて地下室に閉じ込められていました。それをモプシーが助けたことで仲良くなります。


アダムはどこか世間からずれている所があり、空気も読めなければ、周りに合わせることもしません。見ていてハラハラするような青年でした。犬のモプシーは色々なことに詳しくて、空気も読めるので、アダムにアドバイスをして彼がうまく周りとやっていけるようにしています。とはいえ、犬なので自己中心的な考え方をすることもありますが。

審査会に臨んだアダムはやはり色々な事件を巻き起こし、本人は何事もなかったように平然としていますが、周りは騒然となります。

ある意味仕方ないわけですよね、だって彼は「ほんものの」魔法使いなのですから。周りは種も仕掛けもあるマジックを見せる普通の人間たち。そこへほんものの魔法使いがやってきたら大変です。種も仕掛けも無く何でも見せられるのですから。

彼のことを排除しようとする動きや、味方に取り込んで魔術を教えてもらおうとする動きが出るのは当然です。


騒ぎに気づかないかのようなアダムは、ジェインとピクニックに出かけ、魔法とは何か?を語って聞かせます。その部分がこの物語のクライマックスなんでしょう。要約すると魔法というのは日常にあふれているということです。なるほど・・と思える内容ではありましたが、だから何?というか、まさかここがピークなの?という気持ちになってしまいました。


もっと魔法使いらしさとか、手品師たちとの駆け引きとか、ジェインがどんな成長を見せるのかとか色々読みたい所があったので、あっさり終わってしまったのが残念でした。

最後まで読んでもアダムがどんな人なのか、モプシーの秘密もわからず、消化不良のままでした。

期待していた内容と違ったのは残念でした。


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2021年07月08日

「猫だまりの日々 猫小説アンソロジー」

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 アンソロジー
 「猫だまりの日々 猫小説アンソロジー」
 (集英社文庫)※電子書籍


仕事を失くした青年と、そんな青年の願いを叶えるべく彼のもとを訪れてきた猫との心温まる交流(椹野道流「ハケン飯友」)かつて飼っていた猫に会えるというウワサがある、ちょっと不思議なホテルにまつわる物語(谷瑞恵「白い花のホテル」)猫飼い放題をうたう町で出会った、猫があまり得意じゃない彼女と彼のせつない恋(真堂樹「猫町クロニクル」)猫が集まる縁結びの神社で起きた、恋と友情をめぐるアレコレ(梨沙「縁切りにゃんこの縁結び」)後に猫へと生まれ変わり、妻に飼われることになった男の生活(一穂ミチ「神さまはそない優しない」)オレンジ文庫の人気作家陣が描く、どこかにあるかもしれない猫と誰かの日々。全五編を収録。−出版社HPより−


猫がたくさん出てくるアンソロジーです。

初めましての作家さんもおられましたが、やはり読みやすかったのは既読の方でした。


「ハケン飯友」は、「最後の晩ごはん」シリーズの作家さんで、この話もファンタジー色が強くて、ほっこりしました。仕事を失くして独身で何となく寂しさを感じていた青年の元にハケンされてくる猫。一応人型に変身して一緒にごはんを食べてくれます。会話をしながらた食べる食事って幸せなんだということを再確認させてくれる話でした。



「猫町クロニクル」は、私の苦手なガッツリ恋愛物でした。でもせつなくて意外と楽しめました。ただこれが猫じゃなくて霊的な物だったら嫌だったかもしれません。猫というだけで結構ハードルが下がるのかも?



「神さまは」は、突然事故死した夫が気づいたら猫になって妻の元にいるという話で、自分の死後、妻がどのように生活していくのか、どんなことを感じているのかを目の前で見ながら生きていきます。どうやら妻の方も猫が夫の生まれ変わりだと気づいているようなので、お互いに暮らしにくそうだと思います。これはラストに衝撃が。なるほどそういうオチですか・・。まあそういう流れでしたけどね。


他の話はイマイチ入りきれずでした。でもどれも猫の可愛さで読み進められたので良かったです。

そしてどの話も猫の感情がしっかり描かれていて、ほとんどの話は猫が何かの生まれ変わりだったり、猫が化身して人になったりしていました。つまりすべての話がファンタジーでした。

確かにそういう描き方が一番良いのでしょうけど、一つくらいは話せない、感情もわかりにくい、本当の猫の話があっても良かったかも?と思います。

猫好きでファンタジー好きな方にお勧めです。


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2020年12月21日

小野不由美「白銀の墟 玄の月 十二国記」

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 小野不由美 著
 「白銀の墟 玄の月 第一巻〜第四巻 十二国記」
 (新潮文庫)


戴国(たいこく)に麒麟が還る。王は何処へ──。乍(さく)驍宗(ぎょうそう)が登極から半年で消息を絶ち、泰麒(たいき)も姿を消した。王不在から六年の歳月、人々は極寒と貧しさを凌ぎ生きた。案じる将軍李斎(りさい)が慶国(けいこく)景王(けいおう)、雁国(えんこく)延王(えんおう)の助力を得て、泰麒を連れ戻すことが叶う。今、故国(くに)に戻った麒麟は無垢に願う、「王は、御無事」と。──白雉(はくち)は落ちていない。一縷の望みを携え、無窮の旅が始まる!


民には、早く希望を見せてやりたい。国の安寧を誰よりも願った驍宗(ぎょうそう)の行方を追う泰麒(たいき)は、ついに白圭宮(はっけいきゅう)へと至る。それは王の座を奪い取った阿選(あせん)に会うためだった。しかし権力を恣(ほしいまま)にしたはずの仮王には政(まつりごと)を治める気配がない。一方、李斎(りさい)は、驍宗が襲われたはずの山を目指すも、かつて玉泉として栄えた地は荒廃していた。人々が凍てつく前に、王を捜し、国を救わなければ。──だが。


李斎(りさい)は、荒民(こうみん)らが怪我人を匿った里(まち)に辿り着く。だが、髪は白く眼は紅い男の命は、既に絶えていた。驍宗(ぎょうそう)の臣であることを誇りとして、自らを支えた矜持は潰えたのか。そして、李斎の許を離れた泰麒(たいき)は、妖魔によって病んだ傀儡(くぐつ)が徘徊する王宮で、王を追い遣った真意を阿選(あせん)に迫る。もはや慈悲深き生き物とは言い難い「麒麟」の深謀遠慮とは、如何に。


「助けてやれず、済まない……」男は、幼い麒麟に思いを馳せながら黒い獣を捕らえた。地の底で手にした沙包(おてだま)の鈴が助けになるとは。天の加護がその命を繋いだ歳月、泰麒(たいき)は数奇な運命を生き、李斎(りさい)もまた、汚名を着せられ追われた。それでも驍宗(ぎょうそう)の無事を信じたのは、民に安寧が訪れるよう、あの豺虎(けだもの)を玉座から追い落とすため。──戴国の命運は、終焉か開幕か!
−出版社HPより−


十二国記を読むのは何年ぶりなんだろう? ファンタジーは好きなのでずっと読んでいたのですが、難しい内容で、すっかり忘れていました。

それをチラチラと思い出しつつ読み進めたので、時間がかかるかかる!

あ〜そういえば、赤ちゃんは実になるんだった、王様は麒麟が選ぶんだった、やたらと「天」が決定するんだった・・と色々思い出しました。

更に、登場人物の多さに辟易。更にさらに、人物名はもちろん、地名も地位の名称も、職業(?)や種族(?)さえも漢字なので、何が何やら・・・。初めはフリガナがあるのですが、すぐに無くなるので適当な読み方をしていたら、突然フリガナが復活して、そんな読み方なのか!とびっくりすることしばしば。しかも普段よく目にする漢字ではない漢字が多いので余計に大変。さすがにあらすじに出てくるような人物は読めますが、それ以外のが無理。


そんなことにも引っ掛かる上に、1〜2巻はほぼ話が進まないので余計に読むスピードも上がらない・・。


物語の始まりは、よくわからない母子と道ずれらしき男性の旅の様子でした。誰のことだろう?と思いつつ読み進めると、突然その母子は放置。結局男性のことを描きたいために出て来た母子だったんだ・・とわかるのですが、この何ページかいる!?と最後まで思ってしまいました。

そこから行方不明になっている国王を探す過酷な旅が始まるのですが、誰が味方で誰が敵かわからないから、ということで王様が匿われているのかどうかを確認する作業に時間がかかるんですよね。

まあそれは仕方ないのですが、実際に確認してその相手がやっぱり敵だった!という展開が無かったので、結局は味方がほとんどだったんだなと。この世界の常識として、麒麟が選んだ人が国王で、その選ばれた国王しか自分たちを救ってはくれないということも身に染みてわかっているのですから、「反民がいるぞ!」と差し出すこともないだろうに、とも思います。


3巻の後半くらいからやっと動き始めますが、4巻後半での麒麟の行動を読んだら、もっと早く何とか出来なかったのか!?とも思いました。

特に、残りページ数わずかになってきて、本当にこれで終わるのだろうか?と心配になっていたら、最後の数行で簡潔にまとめられてしまう・・。

え〜!? 最後の1行のことを1冊の物語で描けるやん! と突っ込んでしまいました。

今まで読んできた内容はこの数行にまとめられるってこと!? イヤイヤ、長いし〜。


命を懸けて国を守ろう、救おうとする兵士たちや麒麟、国王の姿には感動させられますし、時代小説を読んでいるような感覚にさえなりました。こういう熱い人たちの話は大好きなんですけど。

でもやっぱり長すぎたし、最後が簡潔にされすぎましたね。

せめて最後の一行の部分を別の巻で描いていただきたいものです。まだまだ解明されていない謎も残っていますし。

読むかどうかはわかりませんが・・・・。


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っていうか、このスピードで書いていたら、私が生きている間に十二国分の物語が読めると思えない・・。十二国分書かないのかな? だったら何で「十二国」なんだろう?

タグ:小野不由美

2020年02月06日

白鷺あおい「ぬばたまおろち、しらたまおろち」

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 白鷺あおい 著
 「ぬばたまおろち、しらたまおろち」
 (創元推理文庫)


両親を失い、伯父の家に引き取られた綾乃。村祭の夜、サーカスから逃げたアナコンダに襲われた彼女は、危ういところを箒に乗った魔女に助けられる。魔女の正体は、村に来ていた女性民俗学者。怪我を負った綾乃は、救い主の母校で治療を受け、そのまま入学することに。だがそこは、妖怪たちが魔女と一緒に魔法を学ぶ奇妙な学校だった。第2回創元ファンタジイ新人賞優秀賞受賞作。−裏表紙より−


初めましての作家さんです。

久々にしっかりと濃い内容のファンタジーを読んだ気がします。

若干、話が長すぎて、だれが誰だったか混乱する部分もありますし、時代を超えて話が進むので、今がいつなのか、どういう状況なのかを把握するのがなかなか大変でした。

とりあえず、間を空けずに一気に読む方が理解しやすいかも。


綾乃という少女が、伯父さんの家で過ごす日常の様子からスタートします。

両親を亡くしたということ以外は、どこにでもいるような少女に思えるのですが、どうやら彼女には秘密の友達がいる様子。その友達は、人間ではなく、蛇でした。なぜか蛇と会話が出来る綾乃。

彼の住んでいる川で泳いだり、その日あったことを話したりするうちに、どんどん親しくなっていきました。何だか恋人同士のようです。

蛇と人間の恋??とちょっと引いてしまうのですが、とても純粋な2人なので何とか読むことが出来ました。

途中から雰囲気がおかしくなっていくんですけどね・・。蛇の名前はアロウ。アロウには何やら綾乃に言えない隠し事がありそう。親密になればなるほど、アロウの言動が怪しくなっていくので心配にもなりました。

もちろん、その秘密については後々明かされていくのですが。



伯父さんの家がある村には、民俗学者の女性が訪ねてきていました。その女性・由希恵は伯父さんの家に泊まることになり、きれいなその女性に綾乃は憧れを抱くようにして親しくなっていきます。


由希恵にお供して、あるサーカスを見に行った綾乃は、そこの見世物になっていたアナコンダを見ることに。ところが、アナコンダが逃げ出し、なぜか綾乃に襲い掛かってきてしまいます。

川に引きずり込まれるようにして襲われる綾乃を救ったのは、由希恵でした。しかも箒に乗っています。

瀕死の状態で救い出された綾乃を、どこかへ連れて行く由希恵。そのまま、由希恵が卒業した学校に行くことになりました。


その辺は、驚くほど展開が早いので、読むスピードもあがります。

綾乃が入学した学校は、魔女はもちろん、妖怪までが一緒に勉強する特別な学校でした。綾乃と同室になったのはのっぺらぼうの絵葉。彼女はなかなか頼りになる存在になってくれそうです。

学校生活は充実していますが、魔法の知識のない綾乃には大変です。とはいえ、蛇と会話出来るだけでも十分変わった能力をもっているということなんですけど。

そこで知り合った、由希恵の弟・雪之丞とは、仲良くなりたいのにいがみ合う、もどかしい関係に。彼はとても大きな役割を担っていくことになります。


最後の方にはどんどん恋愛要素が増えて行ったのでその辺が私的にはひっかかりますが、物語はまだ始まったばかりです。続きも読んでいくことにします。


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タグ:白鷺あおい

2019年11月14日

霜島けい「あやかし同心捕物控」

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 霜島けい
 「のっぺら あやかし同心捕物控」
 (光文社文庫)


南町奉行所定町廻り同心の柏木千太郎は、腕が立ち情に篤く正義感にあふれた江戸の人気者。―ところが、一つだけ変わったところが。彼には、顔がない。つまり、のっぺらぼうなのだ! 不器用だが心優しい同僚の片桐正悟や、千太郎を慕う下っ引きの伊助らとともに、数々の不思議な事件の解決に奔走する。笑えて泣けて癒される、傑作あやかし時代劇の第一幕、開幕です!−裏表紙より−



「あやかし同心」「ばらばら」「へのへのもへじ」の3編が収録されています。

初めましての作家さんです。ネットで感想を読んで面白そうだったので読んでみました。あらすじを読んでいるだけで頭の中に疑問符がたくさん浮かんでしまいます。

同心で腕が立ち情に篤いけど、のっぺらぼう・・・・??ですよね。

のっぺらぼうなのに、江戸の人気者だそうな。のっぺらぼうの同心という時点で想像したのは、普段は普通の人間として暮らしているけど、いざ捕物の時になると顔がすべて消えてのっぺらぼうになって、犯人を恐怖に陥れて逮捕しやすくする、というような展開でした。

でも千太郎は違うんですよね・・。本当に始めからずっと常にのっぺらぼう。だから、しゃべれません。しゃべれないから、字を書いて会話するんです。・・っておかしくない!?

目は見えるんだ〜! ってびっくり。というかまたまた??です。 でもまあ、そこはファンタジーってことで納得するしかないです。だったらしゃべれたら良いのにと思ってしまいますが、しゃべれないことで仲間との絆が深まっている感じがあるので、それも重要な気がします。


のっぺらぼうが同心をしていて、それを周りも普通に受け入れているような世界ですから、事件自体もあやかし絡みが多くて、千太郎の出番も多くなります。彼を慕う下っ引き・伊助や同僚で憎めない性格の片桐と共にスムーズに解決していきます。

2話目の「ばらばら」はなかなかグロい感じでしたが、あまりリアルに状況を想像しなければ何とか読めました。最後まで暗い展開ではなかったですし。

そして3話目の「へのへのもへじ」は何度も笑ってしまう内容。実は彼には驚くことに妻と子がいるんです。どこまで驚かせてくれるんだ!って感じです。その子どもがかわいくて、笑わせてくれました。


「あやかし」と題名にありますし、主人公ものっぺらぼうですし、事件自体もあやかし絡みでゾクッとする部分もありますが、全体的に流れる空気はなぜか柔らかくて温かい。何とも不思議な世界観の物語でした。

続きもあるので、次々読んでいきます。


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タグ:霜島けい

2019年10月04日

霜月りつ「神様の子守はじめました。3」

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 霜月りつ 著
 「神様の子守はじめました。3」
 (コスミック文庫α)


次世代の白虎・朱雀・青龍・玄武の四神を育児することになった普通の人間である羽鳥梓は毎日起こるトラブルにてんやわんや。外道に堕ちた魔縁天狗に襲われたり、他の神様のいさかいに巻き込まれたり。その上、毎日の生活費もばかにならず、なんとか賄おうと神子たちと一緒にバイトをするハメに。まだ幼児の神子たちに人間の生活を教えていく梓だったが近所の人々との交流も増え、少しずつ神子たちは自我も芽生え始めて・・。。−裏表紙より−


「花見に行く」「ホットケーキを食す」「モノノケ退治する」「バイトをする」「遊ぶ」の5話です。

それぞれの話で、四神たちは大活躍をみせます。


1話目はお花見に行くことになりますが、彼らのお花見は当然、世間のお花見とは一味も二味も違います。人間ではないモノたちと花見という名の宴会を繰り広げます。

ちょっとしたハプニングが起きるのですが、育て人の梓のことが大好きな彼らは、全力で梓を守って助けていきます。


2話目は題名から想像できる通り、ほのぼのとした展開。そうか、ホットケーキを食べたことがないのか・・と納得。何でも経験させてあげたいと考えている梓は、作ったことないのにホットケーキ作りに挑戦! 

パンケーキなんて名前で店に行列が出来て、ブームになっていますが、やっぱり昔ながらの家で食べるホットケーキも美味しいですよね! これを読んでいたら久しぶりに食べたくなりました。


3話目、4話目はちょっと似た雰囲気の話でした。バイトをするといっても、普通のバイトではなく、怪しい物を退治することなので、結局同じような感じ?

梓はほとんど役に立ちませんが、神子たちの大活躍によって、無事に任務を果たします。

しかし、神子を4人も預かって育てているというのに、給料も生活費も少なすぎでしょう! 固定資産税なんていう生臭い話まで出てきて、これからの梓がかわいそうです。


5話目はとってもほのぼのする話です。神子たちと、とある女性との心温まる触れ合いに、読んでいても微笑んでしまうくらいでした。

良い子に育っているな〜と人間の子を見るような気分で見てしまっています。


今のところ平和な日常ですが、そのうち反抗期なんて迎えてしまうのか?? 成長がものすごく早いので周りも不思議に思うでしょうし、どうなっていくのか続きも楽しみです。


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タグ:霜月りつ

2018年12月18日

霜月りつ「神様の子守はじめました。2」

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 霜月りつ 著
 「神様の子守はじめました。2」
 (コスミック文庫α)


ずっと卵から孵らなかった次世代の白虎、朱雀、青龍、玄武の四神を誕生させたのは人間である羽鳥梓だった。生まれたばかりの神子たちは人間の幼児とまったく同じだったので、無職だった羽鳥梓は天照大神から四神の子育てを依頼されてしまう。興奮するとそれぞれの神獣に変身してしまうし、悪者たちに誘拐されそうになる神子たち。まだ道理もわからない四神の子育てに羽鳥梓は四苦八苦の毎日で―。−裏表紙より−


人間でいうところの、赤ちゃんから幼児くらいになった四神たち。狭いアパートで変身されたら最悪な状況に・・。ということで、一軒家へお引越し!

庭付きの広いおうち。場所はそんなに遠くないし、これで思う存分暴れられるね〜と喜んでいたら、実はいわくつき物件でした・・。

まあ安く借りられたってことは・・・なんですけどね。

お陰で梓も色々な事件(?)に巻き込まれますし、命の危機なんてことにもなります。神の子を育てるって大変です。

四神たちもぐんぐん成長しています。とはいえ、おしゃべりの出来ない子や寝てばかりの子など、人間の子どもなら絶対に健診でひっかかるでしょ!?という状態の子どももいますが。

公園で出会った大人や子どもに、彼らなりに手助けをする話も描かれています。

それぞれの特徴を活かして、やる気を出させたり、悩みを解決したり、危険なことから守ってみせる彼らにちょっと感動してしまいました。

そして、色々やんちゃなことをして心配ばかりかけますが、彼らなりに全身全霊で梓のことを好きでいることがすごくかわいいです。梓に何かあったらどんなことをしてでも助け出しそう!

頼もしい存在となりました。

とはいえまだまだ小さな子ども。きっとこれからも色んなことを吸収して成長していくのでしょう。どんな神様になっていくのか楽しみです。


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タグ:霜月りつ

2018年12月12日

ショーニン・マグワイア「不思議の国の少女たち」

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 ショーニン・マグワイア 著
  原島文世 訳
 「不思議の国の少女たち」
 (創元推理文庫)


その学校に入学するのは、異世界に行った、不思議の国のアリスのような子どもばかり。つまり“向こう”に帰りたいと切望する彼らに、現実と折り合うすべを教える学校なのだ。新しい生徒のナンシーもそんなひとり。ところが死者の世界に行った彼女に触発されたかのように、不気味な事件が・・。ヒューゴー賞など3賞受賞、アリスたちの“その後”を描いたファンタジー3部作開幕。―裏表紙より―


面白そうだったので「本が好き!」で申し込みました。


「不思議の国のアリス」のその後みたいな話かと思ったら違いました・・。始まり方も児童文学っぽい雰囲気だったのに、どんどん話が変な方向へ進んだので戸惑ってしまいました。


「不思議の国」ではありますがアリスの話ではないですし、アリスと同じ世界に行った子どもの話でもありません。現実世界とは違う世界に行っていた子どもたちが、現実世界に戻ってから馴染めないので、それを少しずつ慣らしていくために通う学校での話です。

同じように異世界の扉を開いて行ってしまった子ども同士、同じ境遇で話も合うかと思えば、異世界でも色々あるせいで、仲良くしているわけでもなさそうです。

ただ共通しているのは、みんな異世界に戻りたいと思っていること。初めの時と同じように異世界への扉を探し続けているのです。でも頭の隅では「もう戻れない」とも感じています。だからといって、簡単にあきらめきれず、現実世界に馴染むのを拒否してしまっています。

お陰で、なかなかひねくれた喋り方や考え方をする子どもばかり。子どもっぽくない小難しい喋り方をするので、何度も同じ文章を読んでかみ砕かないと進めない感じがしました。

ある程度読み飛ばしても大丈夫なのですが、妙に引っ掛かってしまって・・。


子どもたちが現実世界に馴染めるようになったら終わり、かと思ったら、どうにも不気味な事件が発生!


連続殺人事件に発展していき、誰が犯人なのか?お互いを疑うような状態に。事件が発生してからはどんどん展開が早くなり、あっという間に犯人も判明して、何とも後味の悪い解決法をして終わります。

これで静かに話が終われる・・と思ったら、最後も「これで良かったのかな?」という感じ。

まあ、子どもにとっては幸せなのかもしれませんけど。親にとっては何度も子どもを取られるので辛いだろうな・・。


これをファンタジーとして楽しもうとするのは難しい気がしました。でもファンタジーではありますし。ミステリとしては物足りない感じですし・・。

でも賞を三つもとるくらいですから、私に合わなかっただけで面白いのかもしれません。ぜひ他の方の感想を読んでみたいです。


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2018年07月25日

知念実希人「優しい死神の飼い方」

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 知念実希人 著
 「優しい死神の飼い方」
 (光文社文庫)


犬の姿を借り、地上のホスピスに左遷・・もとい派遣された死神のレオ。戦時中の悲恋。洋館で起きた殺人事件。色彩を失った画家。死に直面する人間を未練から救うため、患者たちの過去の謎を解き明かしていくレオ。しかし、彼の行動は、現在のホスピスに思わぬ危機を引き起こしていた―。天然キャラの死神の奮闘と人間との交流に、心温まるハートフルミステリー。−裏表紙より−


初めましての作家さんです。

死神が左遷されて、犬の姿にされて現世へ・・まあ犬の姿になるのは珍しいかもしれませんが、死神が何かに憑りついたり、変身したりして人間の世界にやってくるのはよくあるパターンですね。

こういうタイプの話が嫌いじゃないから楽しく読めました。

ただ、話の舞台がホスピスということで、病気の人たちが余生を静かに暮らしている状態の所に死神というのはちょっと・・とは思いました。

暗い話なんだろうと思いつつ読み始めたら、いきなりコミカルな展開と文章。なるほど、だから犬の姿になったんだと納得させられました。

ともすれば暗くなりがちな話を、犬の行動で明るくさせてくれるんです。この死神はレオという名前を付けられかわいがられます。ゴールデンレトリバーということで、多分本当は可愛いのでしょう。

でも、文章はレオ目線で進む上に、本当は死神ということで、どうしてもおじさんっぽい描き方になっていて、私の頭の中ではすっかりおっさんが出来上がっていました。

時々「しゅうくりーむ」を欲しがる様子とかが描かれて「あ、犬だったんだ」と思わされる感じでした。


ホスピスで暮らしている患者たちの悩みをレオが推理して解決していき、安らかな死を迎えさせてあげるわけですが、始めは曲者っぽい人たちも実は良い人だとわかっていくので、感情移入してしまい、いつかは亡くなるのが辛くなっていきました。

最後まで亡くならずにぼんやりと終わってくれると良いと思いつつ、でもそれだとこの話としては終われないとも思えて、辛い辛い、でもある意味ハッピーエンドでもあり、色んな種類の涙が流れてしまいました。

この話はシリーズになっているとか。どうやら次は猫らしい・・どういうことなのか気になったので、手に入れることにしました。


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タグ:知念実希人

2018年02月17日

霜月りつ「神様の子守はじめました。」

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 霜月りつ 著
 「神様の子守はじめました。」
 (コスミック文庫α)


就活で苦しんでいた羽鳥梓は神頼みしに神社へ行ったが、そこで天照大神と名乗る女性に、無理やり仕事を斡旋される。なんと東西南北四神の神子の子守だという。まだ卵の神子を抱えてかえった梓だったが―。 勤務地:池袋、給料:手取り24万円で銀行振込、ボーナス付き。ただしちょっと精気が減るかも?な、羽鳥梓の波乱に満ちた子守生活が始まる。−裏表紙より−


初めましての作家さんです。

最近、妙に神様関係の本を読むことが多い気がしますが・・。

今回の話はちょっと今までとは違う感じ。神様でもまだ赤ちゃんの話なので、人間の赤ちゃんと同じように成長していくのが見られるのは面白そうです。


主人公は、就活中の青年・梓。なかなか就職が決まらないので、近くの神社へお願いに行ったところ、思わぬ就職先を斡旋されることに。

自宅で4つの卵を孵化させて、しっかりと育てるのが彼の仕事。

給料もそこそこ、ボーナスもあるというちょっと美味しい話で、何となく引き受けてしまいます。

卵とはいっても、普通の卵ではありません。なんと、神様の卵! 卵から神様の子が生まれるなんてびっくりです。

卵を大事に自宅へ持って帰り、生まれた神の子たちに名前を付けて、ミルクを飲ませて、ごはんを食べさせて、散歩に連れ出して・・と普通の子どもに対するのと同じような生活を送ります。

でもそこは、神の子。成長する速度も食べる量も物も色々と違っているので、戸惑うこともたくさん。

色んな人に助けられながら、何とか4人を育てていきます。

成長するにつれて、不思議な能力も発揮し始めている彼ら。

なかなか可愛い行動をするのですが、これからは大変なことがたくさん起こりそうです。

きっと、学校なんかにも行くことになるのでしょうし・・。

彼らがどんな成長を見せて、どんな神様になっていくのか、そして梓はどんな成長を見せるのか、色々気になりますし、楽しみになりました。

続きも楽しみにしています。


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タグ:霜月りつ

2017年09月21日

浅葉なつ「神様の御用人4」

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 浅葉なつ 著
 「神様の御用人4」
 (メディアワークス文庫)


毎夜、夢に現れ「忘れるな」と告げる女性に恐れを抱く神様・天道根命(あめのみちねのみこと)。昔の記憶を失ってしまった神様の御用は、その女性が誰なのか突き止めて欲しいというものだった。 夢の女性が挿していたという簪を頼りに、良彦と黄金は天道根命が国造の祖として治めた和歌山へ向かう。そこで出会ったのは、良彦のかつての野球仲間で・・。 神代の時代に征伐された者と征伐した者。和歌山を舞台に、埋もれた歴史と人の子たちの想いが、いま紐解かれていく―。−裏表紙より−


4冊目にして初の長編。なかなか読み応えがありました・・が、ちょっと引っ張りすぎ感も出てしまいまったような気がします。


長編だけあって内容は深かったです。そうなると、人物相関図が無いと理解できない所も出てくるのですが。

記憶を失った神様に代わって、探している相手のことはもちろん、彼自身の人生まで調べることになります。当然ながらかなり古い話を掘り起こすことになるので、文献も残っておらずかなり苦戦を強いられます。

調査の過程で、高校時代の野球仲間・達也に偶然再会します。

なぜか擦れた雰囲気を漂わせる彼の様子に戸惑ってしまう良彦。事情を聞くと、複雑な父子関係が明かされ、彼の存在がまた良彦の調査を妨害してしまうことに。

神様と友人の大きな問題を解決するために、良彦は奮闘します。今回はなぜか黄金も静観していますから、かなり苦労させられました。

お陰で、また大きく成長できたので良かったのかもしれませんが。


今回珍しく神様らしい行動も最後に見られて、こんな風に助けてくれるなら、神様のことをちょっとは見直しても良いかな?と思いました。

とはいえ、結局なかなか神社には行けないんですけどね。


まだまだ続くこのシリーズ。詳細を忘れないうちに続きも読みます。


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タグ:浅葉なつ

2017年01月23日

浅葉なつ「神様の御用人3」

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 浅葉なつ 著
 「神様の御用人3」
 (メディアワークス文庫)


個性的すぎる洋服を押し付けられ、相撲勝負に柄杓探し、おまけにお菓子作りまで!? 走り回る良彦を横目に神様たちは今日もいたって自由気まま。こんな時に頼りの黄金は、お菓子の神様とスイーツ三昧で肥満の危機!? そして、穂乃香の協力を得て御用人の役目に励む良彦もまた、神様との出会いによって少しずつ変わりはじめる。果たして、今の自分にできることは―。 神様と人間の繋がりと絆を描く御用人物語、第三弾!−裏表紙より−


天降るデザイナー」「一人角力」「童子の柄杓」「橘の約束」の4編収録されています。

今回もなかなかの個性派揃いでした。

でも今までの神様たちに比べたらまだかわいらしいというか、真剣な悩みが多かった気がします。表面的な願いはともかく、本当の深い部分での悩みや願いは納得できるというか、これは仕方ないと思えるものが多かったです。

妙に健気というか強気なキャラクターも登場し、穂乃香と共に今後また活躍してくれそうな雰囲気になっていました。若干うっとおしい感じではありますが・・。

何より、良彦がかなり立派になりました。まだ振り回される部分は多いのですが、早い段階で神様それぞれの本当の悩みや願いを見極められるようになり、黄金にも言わずに密かに対策を立てたりしています。

黄金もちょっと見直したようです。

相変わらず黄金とのやりとりはくだらなくて笑えるのですが、2人(?)の絆は深まった気がしますし、信頼し合っている感じが出てきました。

今回は最後の「橘の約束」で少し泣きそうになってしまいました。慕っていた神様に対する熱い想いが不器用だけど素敵で、ちょっとほろりとさせられました。


次はまたもっと成長した姿が読めそうで楽しみです。


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タグ:浅葉なつ

2016年12月21日

浅葉なつ「神様の御用人2」

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 浅葉なつ 著
 「神様の御用人2」
 (メディアワークス文庫)


名湯探しに家探し、井戸からの脱出の手伝いに、極めつけは夫の浮気癖を治してほしい!? 御用人となった良彦に今回も神様からの様々な無理難題が言いつけられる。  手のひらに載るほどの小さな神様から、出雲のあの神様の妻まで、神様の神様らしからぬ悩みの数々に頭を抱えるなか、良彦は不思議な少女・穂乃香に出会う。誰にも言えない秘密を胸に秘めた彼女と、神様の関係とはいったい―?フリーター御用人・良彦とモフモフの狐神・黄金の神様助っ人(パシリ)物語第二弾!−裏表紙より−


今回の良彦は、「名湯の条件」「貧乏神の憂鬱」「彼女の涙」「夫婦の事情」の4話で、4人の神様の御用を聞き届けます。

第二弾も、神様のパシリとして走り回るはめになる良彦と、彼を支えるというか喝を入れながら導く(時には突き放す)モフモフの狐神・黄金のコンビ。

相変わらず2人(?)の掛け合いは最高です。何度もニヤッと笑いながら読みました。


今回の神様たちの御用も何だか神様らしくない物がほとんど。1話目から、昔入って気持ちよかった名湯を探してほしいというものでした。「自分で探せよ!」と突っ込みたくなりますが、人間のせいで力が弱まっているから探せないと言われると、言い返す言葉もありません・・。

手のひらに乗るほど小さな神様にお風呂を見つけるため、小さな容れ物に温泉の基を混ぜて入ってもらうという暴挙に出ます。そんなことで見つかるなら苦労はないでしょ、と思っていたらやはりそう簡単にはいきません。でもまあ納得の結果で終わりました。



2話目は有名な貧乏神からの依頼。憑りつかれたら最悪!と思っていたら、良彦も必死で確認していました・・。貧乏神にも色々とこだわりや苦労があるということがわかる話でした。現代の日本をよく表している話かもしれません。


3話目は井戸から出してほしいという依頼。人間の代わりに泣くという使命を持った神様で、自分の流した涙の重さで動けなくなったとか。この話で、穂乃香という不思議な少女と出会います。神様と人間の友情に涙する話でした。


4話目は夫の浮気癖を治さないと離婚するぞ!という依頼。勝手にすれば?と言いたくなるような依頼ですが、そこは神様同士の夫婦なので、簡単にはいきません。浮気性の夫のことは、依頼のほんの一部で、本当の依頼はもっと深いもので、これも考えさせられる内容になっていました。


このシリーズを読んでいると、お正月しか神社に行ってお参りしないというのは良くないなと思わされます。もっと神様を信じる方が良いのかも?でも、小さい頃からこんな風に育ってしまったので簡単には変わらないでしょうけど。

とりあえず、神様の名前や役割など、このシリーズを通して少しずつ知っていこうかな?と思います。そこから始めよう!


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タグ:浅葉なつ

2016年04月13日

かたやま和華「猫の手、貸します 猫の手屋繁盛記」

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 かたやま和華 著
 「猫の手、貸します 猫の手屋繁盛記」
 (集英社文庫)


旗本の跡取りだが、ある事情で白猫の姿になってしまった宗太郎(通称:猫太郎)。善行を積んで元の人の姿に戻るため、裏長屋でよろず請け負い家業「猫の手屋」を営んでいる。同じ長屋に暮らす賑やかな面々と日々を過ごす彼のもとには、鼠退治から果ては幽霊供養まで、様々な依頼が舞い込んで・・。奇妙奇天烈な猫のサムライが活躍する、泣いて笑えるあやかし人情時代劇、開幕。文庫書き下ろし。−裏表紙より−


初めましての作家さんです。

きちんとあらすじを読んで買えばいいのに、ネットでの評判を頼りに買ったので、内容がよくわかっていませんでした。表紙の雰囲気から、武士の時代を生きている動物たちの物語かと思っていました。

読み始めると、どうやら主人公以外は本物の人間らしいとわかり、しかも主人公は猫ではなく、本来は武士なのに猫の姿になってしまった人。なるほど、そういう設定か!とわかってからは、すんなり話に入っていけるようになりました。

猫太郎とか猫先生と呼ばれては「いや、猫太郎ではなく宗太郎」といちいち否定している主人公は、武士の誇りを持ったまま猫になっているようですが、しばらくは読者にもどうして猫になったのか?は明かされずに話が進んで行きます。

武士らしい真面目な人だったらしく、融通がきかないとか堅物だとか、何度もそんな記述がされていますが・・・猫だし!という突っ込みを入れたくなるくらい、猫なんです。ちゃんとしゃべりますし、武士らしい言動なのですが、私の頭の中の映像はすっかり猫だから!

そういう記述が妙に笑えてしまって、ニヤニヤしつつ読みました。

猫先生は猫の手屋という便利屋的な仕事をしていて、同じ長屋に住む人たちの厄介ごとなどを助けたり解決したりしています。その中身は結構重い物も多くて、ほろりとするような話もあるのですが、脳内の猫先生が緊張感無さ過ぎてついつい笑ってしまいました。

話はどうやら、彼が本来の姿に戻るまで続くようですが、最終的にこのままで良いかも?と思ってくれないかな?と願ってしまうくらい、猫の姿がぴったりきてしまいました。

まだまだ続くようなので、次も早めに読みます。


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2016年01月22日

ケルスティン・ギア「紅玉は終わりにして始まり 時間旅行者の系譜」

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 ケルスティン・ギア 著
  遠山明子 訳
 「紅玉は終わりにして始まり 時間旅行者の系譜」
 (創元推理文庫)


あたしが“めまい”に襲われたのは高校のカフェテリア。それがすべての始まりだった。そもそも、タイムトラベラーとして準備していたのは、いとこのシャーロットだったのだ。ところが実際に過去に飛んだのは、何の準備もしていないあたし。相棒のギデオンは気絶しそうなほどステキだけど、自信過剰で嫌なやつ―ドイツで大人気のタイムトラベル・ファンタジー三部作、第一弾!−裏表紙より−


ネットでの評判がよく、ずっと文庫化を待っていました。ドイツの作家さんの作品は3作目。やっぱり、名前が覚えられません・・。主人公がグウェンドリン・・う〜ん、発音さえ出来無さそうです。

表紙の雰囲気から勝手に昔の話なのかと思っていたら、思いっきり現代の話で、普通の高校生が主人公で、しばらく勝手に戸惑ってしまいました。

ファンタジーなのですが、王道の雰囲気ではなく、恋愛青春ファンタジーって感じです。なので、ちょっと40代には読みにくい部分もあるのですが、昔むかしを思い出しつつ読み進めました。


タイムトラベラーの血筋の家に生まれた主人公・グウェンドリン。でも彼女はタイムトラベラーの血は受け継いでいないと思われていたので、家の人たちからはほぼ放置された状態でした。でもタイムトラベルの証、“めまい”に襲われてしまい、気づけばどうやら昔に飛んでしまっている!?

戸惑いつつも、なかなか本当のことが言い出せないグウェンドリン。やっと告白したら、家中が大騒ぎになりました。準備していたのがいとこのシャーロットだったため、グウェンドリンは全く勉強もしていない状態でタイムトラベルすることに。


普通のタイムトラベル物とは違って、その旅には一族の大事な任務があり、そのためにトラベラーとなる者は生まれた時から様々な勉強をさせられています。トラベラーになるかどうかは、生まれた日時など条件があり、それにはまる子どもが準備を整えて、来る日を迎えるわけです。

この一族には色々秘密がありそうです。それは今後のグウェンドリンのタイムトラベルで明らかになっていくのでしょう・・。そこは楽しみです。

ただ、彼女の相棒となるギデオンとの関係なんかがちょっとうっとおしくなりそうなので、そこは心配ですが。


この物語は第三部まであるそうなので、しばらくは彼女と共に旅を楽しもうと思います。


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2015年01月08日

仲町六絵「からくさ図書館来客簿 第二集〜冥官・小野篁と陽春の道なしたち〜」

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 仲町六絵 著
 「からくさ図書館来客簿 第二集〜冥官・小野篁と陽春の道なしたち〜」
 (メディアワークス文庫)


京都の一角にある「からくさ図書館」は、優しげな館長さんと可憐な少女が二人きりで切り盛りする、アットホームな佇まいの私立図書館。 奇妙な“道なし”と出会ったお客様が訪れる図書館で、解決法を記した不思議な書物を紐解く図書館長・小野篁こそは、彼らを救う“冥官”だった。 季節は春。篁たちのもとに、上官である安倍晴明が訪れる。彼が新米冥官の少女・時子に伝える使命とは―。 悠久の古都で綴られる、ほろ苦くも温かいライブラリ・ファンタジー、第二集。−裏表紙より−


リボンと人力車」「小猿の宝物」「瑞垣」「鳥めずる若君」の5編収録。

どの話に出てくる人も“道なし”に憑りつかれても、特に大慌てするわけでもなく、意外とあっさり状況を受け入れていたような気がします。みんな良い人でしたし。

霊感が強い人も出てきて、彼女の話が一番印象に残りました。霊などを見たことのない私にはわからない感覚ですが、やはり他の人と同じように何も見ず、関わらず、生きていきたいと思うものなんでしょうね。

彼女の選んだ道は寂しい気もしますが、何となくわかる気はします。ちょっと切ない話でした。



今回も篁は、5人の“道なし”を霊界に案内したわけですが、前作と違って“道なし”が中心ではなく、時子や篁の過去のことなども描かれていて、彼らの人生が少し垣間見えました。

とはいえ、まだまだ秘密も多そうですけど。


特に時子には色々ありそう。彼女はどうやら前世(?)記憶が抜けているようで、これから面白いことを思い出していきそうですし、新たな力も手に入れて発揮できる予感もします。

時子に関わりのある、ちょっとクセのある女性も登場し、賑やかになってきました。

この作品は、どうなったら終わりになるのかという決まりも無いですし、次々新しい話が書けそうです。過去に行ったり現在に戻ったり、人間関係も複雑な所があって、間を空けるとわかりにくくなる作品なので、次は早めに読みたいです。


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タグ:仲町六絵

2014年01月23日

ジョゼフ・ディレイニー「魔使いの弟子」

魔使いの弟子

 ジョゼフ・ディレイニー 著
  金原瑞人/田中亜希子 訳
 「魔使いの弟子」
 (創元推理文庫)


ぼくはトム、七番目の息子の七番目の息子。ひとりだちのためにぼくが弟子入りするのは、ボガートや魔女やゴーストから人々を守る、危険で孤独な魔使いの仕事だ。弟子入りのための最初の試験は、さびれた炭鉱町にある幽霊屋敷でひと晩過ごすこと。ところが、だれもいないはずの地下室で地面を掘る音がする。怖がりの少年トムは弟子入りを果たせるのか。好評シリーズ待望の文庫化。−裏表紙より−


初めましての作家さんです。久しぶりに海外のファンタジーを開拓したくて、「本が好き!」で献本になっていたので申し込んでみました。


なかなか面白かったです。若干、暗い雰囲気と、ホラーっぽい所が私の好みではありませんでしたが、それ以外の部分は面白かったです。


題名をパッと見ると「魔法使い」かと思ってしまいますが、「魔使い」なんですよね。つまり、魔法を使う話ではないんです。華々しく悪魔をやっつけるような魔法は出てこないので、そういう物語を期待してしまうと、予想を大きく裏切られてしまいます。

ただ、魔女というのは出てきます。悪い魔女がいて、それを封じ込めたり、抑えつけたりするのが“魔使い”の仕事です。しかも、魔法は使わず(というか、使えない)歴代の魔使いの知恵だったり、銀や塩などを使います。

もちろん、それだけではありません。魔使いになるためには、持って生まれた素質が必要です。誰よりも強い勘と力が無いとできない仕事です。更に、七番目の息子の七番目の息子というのも重要みたいです。・・・その辺はよくわからなかったのですが。


この物語の主人公は、12歳のトムという少年。七番目の息子の七番目の息子として生まれた彼は、その素質を見込まれて、というよりは、食い扶持を減らすために魔使いの弟子になることに。

正式な弟子になるには、試練があります。それを乗り越え、魔使い・グレゴリーに認められないといけません。


あらすじではここまでしか書かれていないので、これ以上はネタバレになるので書きませんが、これがシリーズ化していることからして、弟子になれるのは簡単に想像できますね。

弟子になっても魔使いの仕事がこなせるようになるわけではなく、まだまだ気の遠くなるような試練が待っています。命がけの戦いもあります。

トムはどこにでもいるような少年なので、不満や不安や様々な弱気な感情が沸いてしまいます。それでも、両親の教えを思い出しながら少しずつ成長していきました。

もちろん、まだまだ頼りない状態ではありますが、シリーズを通して成長していくのを読むのが楽しみになりました。また、魔女の姪だというアリスという美少女も出てきて、彼女とトムのこれからの関係も気になります。

続きも読んでいこうと思います。


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