2011年03月30日

ジェフリー・ディヴァー「コフィン・ファンサー 下」

コフィン・ダンサー 下

 ジェフリー・ディーヴァー 著
   池田真紀子 訳
 「コフィン・ダンサー 下」
 (文春文庫)



殺し屋“コフィン・ダンサー”は何度も証人の命を狙い続ける。リンカーン・ライムは罠を仕掛けて逮捕しようとするが、ダンサーは裏をかき、逃れてしまうのだった。ダンサーの素顔さえわからない捜査陣は、微細証拠を集め鑑定し、何とか特定しようとする。そんな中、サックスにまでダンサーの魔の手が迫る!


上巻でいよいよダンサーに近づいたか?と思われたのに、結局、ほとんど前進しないまま話は進みました。

ライムが仕掛ける巧妙な罠をことごとく回避して、意外な場所から現れては捜査陣を引っ掻き回すダンサーの腕には驚かされました。

証人のパーシーが爆弾を仕掛けられることを恐れずに飛行機を飛ばす所は手に汗を握り、相変わらずのどんでん返しにはまんまと引っかかり・・・。

必ずどんでん返しがある・・とわかっていながらも簡単に引っかかってしまうあせあせ(飛び散る汗)

でもまあそれが面白いので良しとしますわーい(嬉しい顔)

サックスがライムとパーシーの仲を勘ぐって、かわいく嫉妬する様子は、息がつけないような怒涛の展開の中で唯一ホッとできる場面でした。

二人の仲がどう変化するのか?気になります。二人ならきっと仲が進展してもプロとしてクールに仕事できるはず・・と信じてます。そうじゃないと続き読まないよ!


証人たちを守ったローランド・ベル刑事がかっこよかった〜。これぞプロって感じで。ぜひまた出てきてほしい。



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2011年03月26日

ジェフリー・ディーヴァー「コフィン・ダンサー 上」

コフィン・ダンサー 上

 ジェフリー・ディーヴァー 著
   池田真紀子 訳
 「コフィン・ダンサー 上」
 (文春文庫)



FBIが逮捕した容疑者の裁判で証言する証人の1人が殺害された。FBIとニューヨーク市警に捜査協力を依頼された四肢麻痺の科学捜査専門家リンカーン・ライムは、“コフィン・ダンサー”と呼ばれている殺し屋の捜索を始めたのだが・・・。


証人は飛行会社の経営者夫婦とその友人の3人。その中の1人である夫が爆弾で殺害されてしまい、その手口からある殺し屋の名前が浮上しました。

“コフィン・ダンサー”とは、“棺の前で踊る男”という意味で、その殺し屋に狙われた中で唯一の生存者が「腕に棺の前で女と踊る死神の絵柄の刺青が入れてあった」と証言したため、そんな呼び名が付きました。

冷酷非道な殺し屋。そして、絶対に証拠を残さない男。

ライムは昔、彼に部下を殺害されたことがあり、逮捕できなかったことをずっと悔いていました。今回こそは・・と意気込みます。

今回も動けないライムの手足となるのはアメリア・サックス巡査。コフィン・ダンサーの怖さを知らない彼女はいつも通りに鑑識作業をこなそうとします。でもライムは何度も気をつけるように言い聞かせるのでした・・。


ライムとアメリアの関係にもちょっと変化が・・。個人的にはあまり進展せずに尊敬しあう同僚として良い関係を続けてほしいのですが、男女というのはそうはいかないのかもしれませんふらふら

上巻はとても気になる所で終わりました。どうやら殺し屋に近づけたみたい??

下巻も楽しみに読もうと思います。


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2011年03月11日

ジェフリー・ディーヴァー「ボーン・コレクター下」

ボーン・コレクター 下

 ジェフリー・ディーヴァー 著
   池田真紀子 訳
 「ボーン・コレクター 下」
 (文春文庫)



次々と凶悪な犯罪を重ねていく殺人鬼ボーン・コレクターは、犯行現場に次の殺害手口がわかるような痕跡を残していた。サックス巡査は、犯罪現場に一番に駆け付けて、元鑑識のリンカーン・ライムに指示されながら緻密な鑑識を行う。そして、少しずつ完成していく犯人のプロファイル。ライムたちは犯人にたどり着けるのか?


次々、連れ去られる被害者たち。そして、証拠を手掛かりにして次の犯行現場や殺害方法を見つけていくライムや刑事たち。犯人と警察(ライム)の駆け引き、追われ、追う様子がスピード良く書かれていて、どんどん読み進めてしまいました。

上巻で気になっていたライムとサックスの関係も、少し変化が出て読みやすくなりましたし・・。

相変わらず目を背けたくなるような犯罪ではありましたが、被害者を助けようとするサックスのがんばりに救われる気がしました。

この作家さんはどんでん返しがすごい! 最後の最後まで犯人がわからず、ハラハラドキドキでした。

自殺願望が強かったライムが何とか生きる気力を見つけたときは、ホッとしました。身体が動かせないもどかしい気持ち・・自殺したくなる気持ち・・・もちろん当事者以外にはわかりませんが、想像するだけでも苦しくなりました。

ライムの活躍、今後も読んでいきたいと思います。


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2011年03月08日

ジェフリー・ディーヴァー「ボーン・コレクター 上」

ボーンコレクター 上

 ジャフリー・ディーヴァー 著
   池田真紀子 訳
 「ボーン・コレクター 上」
 (文春文庫)



出張から帰って来た男女がケネディ国際空港からタクシーに乗ったがそのまま行方不明になった。その後、男性が生き埋めにされて殺害された状態で発見された。地面から出ていた遺体の薬指は肉が削ぎ落とされて骨がむき出しになり、女性の指輪がはめられていた。NY市警は科学捜査の専門家リンカーン・ライムに捜査の協力を依頼した。


題名から察しがつくように、発見される遺体はとても正視できないような状態でした。行方不明になってから発見まではあまり時間がたっていないのですが、骨が見えている・・がく〜(落胆した顔)

つまり殺されてから放置されたせいで骨が見えているわけではなく、そういう殺害方法だったということなんですよね。

こんな殺され方は嫌だ!と思うような方法が色々出てきて目をそむけたくなるような文章も出てきます。どんな方法でも殺されたくはないですけどね。 なのでお得意のあまり想像しないで読む・・で乗り切りました。


リンカーン・ライムは元科学捜査の専門家でした。長年、鑑識として活躍したのですが、ある事件で四肢麻痺になり、今は首から上しか動かすことができず寝たきりになってしまいました。

それでも彼に捜査協力を依頼してくるくらい、優秀なわけです。とはいえ、彼自身はベッドから動けません。そんな彼の手、足、目、耳となって働くのはアメリア・サックス巡査。

彼女は鑑識の経験は皆無。でもライムが彼女の様子を聞いて、評価し、使うことを決めます。

ライムがアメリアにすごく入れ込む感じがあって、その辺があまり理解できず、イラッとすることもありましたけど、まだ上巻だけなので、これから変わっていくかな?と期待しています。

登場人物を書きだしてあるページがあるのですが、そこに「第一の被害者」など書いてあって、それが数人書かれているんですよね・・。それってこの犯人が何人殺害する(連れ去る)のか先にわかってしまう??あせあせ(飛び散る汗) そういうネタバレ的なことは止めてほしいな〜と。 しかも被害者たちの名前、ほとんど出てこないしたらーっ(汗)


ライムに付いているトムという介護士が良い味出してるんですよね〜。寝たきりで自分では何もできないライムを甘やかすことなく、適度に突き放しでも丁寧に世話をして、理想の介護士という感じです。


どうやって彼は犯人にたどり着くのか?今後の展開が楽しみです。


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2011年01月29日

ジェフリー・ディーヴァー「悪魔の涙」

ネットで評判が良かった作家さん。でも実は有名なシリーズじゃないのを読んだらしいです・・。

悪魔の涙

 ジャフリー・ディーヴァー 著
          土屋晃 訳
 「悪魔の涙」
 (文春文庫)



大晦日の午前9時、地下鉄の駅で銃乱射事件が発生した。その後すぐにワシントン市長宛に2000万ドルを要求する脅迫状が届く。正午までに全額払わなければ、後3度無差別殺人を行う・・というのだ。手書きの脅迫状から犯人繋がる手掛かりを探すため、FBIは文書検査士のパーカー・キンケイドに協力を依頼した。


FBI科学犯罪文書研究室捜査官・・という肩書を持っていたパーカー。今はFBIを辞めて文書検査士として働いています。

辞めた理由が、息子と娘のためという子煩悩な父親でもあるパーカーは、常に彼が“誰かさん”と呼ぶ子どもたちのことを考えて行動しています。

初めは捜査協力を断ったのですが、幼い子どもまで巻き込まれる事件だということで心を痛め、短時間だけという約束で協力します。

手書きの脅迫文。それだけを見て、犯人像や計画、次に狙っている場所などを次々と明らかにしていくパーカー。書き間違いを消してあったり、あまりキレイとは言えないその字を見て、意外と犯人の頭が良い事を見抜きます。


本にはその手書きの脅迫状が載せてあります。そして、その英語の文章を読んで、文法がわざと間違えて書かれていることなどを見抜くわけですが、英語がわからない私にはその辺がさっぱり・・たらーっ(汗)

英語がわかる人には楽しい場面だろうな〜と思いますけど。


読み終わるまで結構時間がかかったのですが、話自体は面白かったです。

終わったか?と思ったら、まだだった・・ということが繰り返され、最後まで目が離せず、飽きのこない展開で、なかなか楽しめました。

FBIなんかが絡んでくると必ず、登場人物が増えて、覚えるのが難しくなるのですが、この作家さんの書き方(訳者さんの書き方なのかな?)はわかりやすかったです。例えば、マーガレット・ルーカスという女性捜査官がいるのですが、普通だったら、周りの人は「マーガレット」と呼ぶのに、“ルーカスは〜した”と書くから混乱するのですが、混乱しかけたら“マーガレット・ルーカスは〜した”と時々フルネームを入れてくれるんです。

ほんのちょっとのことですが、私は助かりましたわーい(嬉しい顔)


この作品にチラッと出て来た人物が主人公になっている作品があるそうで・・。それも面白そうなので読んでみようと思います。


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