池井戸潤 著
「ハヤブサ消防団」
(集英社文庫)
東京での暮らしに見切りをつけ、亡き父の故郷であるハヤブサ地区に移り住んだミステリ作家の三馬太郎。地元の人の誘いで居酒屋を訪れた太郎は、消防団に勧誘される。迷った末に入団を決意した太郎だったが、やがてのどかな集落でひそかに進行していた事件の存在を知る───。連続放火事件に隠された驚愕の真実とは?地方の小さな町を舞台にした、池井戸作品初の“田園”小説として、「小説すばる」連載中から話題を呼んだ珠玉のミステリ。−裏表紙より−
この作家さんの作品なのに、珍しく銀行が出てきません。お陰でいつもよりも軽く読めた気がします。
ただ、ページ数は多いので読み終わるのには時間がかかりました。特に前半はあまり話に展開がなくてスピードが上がりませんでしたが、後半はほぼ一気読みでした。
あまり交流の無かった亡き父の実家に移り住むことになったミステリ作家・三馬太郎。父のこともほぼ知らない、故郷のことも知らない状況ですが、環境が素晴らしいので住むことになります。
すぐに地元の人たちとも打ち解けて、勧誘されて消防団に入ることになりました。
のどかな地域なので火事なども少ないかと思ったら、妙にきな臭い火事が頻発するように。入団してすぐから何度も出動することになります。
その頻発する火事が放火であることが疑われ、警察も捜査を始め、消防団としても警察に任せっきりには出来ないと、独自に調査を始めます。
そこで浮かんできたのは怪しい宗教の存在。
この地域の土地を狙って手を出してきているのでは?と考え、誰が手引きをしているのか、誰が教団とつながりがあるのか、次々と容疑者が浮かびます。
三馬太郎もミステリ作家として推理力を活かして調査に参加。作家としてもいい刺激にはなったようです。
怪しい人がたくさんいるので、私の貧相な推理力ではあっちへフラフラこっちへフラフラと推理が二転三転しまくりでした。「この人が犯人だ!」と思ったら殺される・・その繰り返しに、自分でも情けなくなりました。
作家さんにとっては美味しい読者でしょうけどね。
読みごたえもあり、最後まで飽きずに読み切ることが出来ました。
また他の作品も読みたいです。
↓ ランキングに参加中 お帰りの際にポチッ×2と押して行って下さると嬉しいです。
