2016年01月25日

神永学「心霊探偵八雲 ANOTHER FILES いつわりの樹」

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 神永学 著
 「心霊探偵八雲 ANOTHER FILES いつわりの樹」
 (角川文庫)


神社の境内にある曰くつきの杉の前で、刺殺体が発見される。容疑者はすぐに見つかったものの、彼の供述と被害者の致命傷が一致しない。これは樹の呪いなのか・・。真実を求め、もう一度現場に戻った後藤刑事は、そこで死者の魂を見ることができる大学生・斉藤八雲に会う。どうやら彼は、別件で神社を訪れていたらしい。奇妙に重なり合った2つの事件の先に見えるものとは・・。大人気スピリチュアル・ミステリー、新シリーズ始動!−裏表紙より−


八雲シリーズの中でも、「ANOTHER FILES」というシリーズで、“外伝”になり、「SECRET FILES」は晴香と出会う前の物語で、こちらは晴香と出会った後の話ですが、通常版に描かれなかった物語だそうです。わざわざ分けなくても・・という気はしますが。理由はどうあれ、とりあえず全て発行された順に読めば問題無さそうです。


神社の境内にある、曰くつきの杉の樹。その前で刺殺体が発見されました。目撃者もいて、容疑者はすぐに逮捕されますが、彼の供述には矛盾点が多く、更に目撃者も怪しい言動が目立ち、簡単に解決しそうな事件がおかしな方向へと進んで行きます。

いつもドジばかりの石井刑事も今まで以上に変な言動を繰り返し、どうやら彼も事件とかかわりがありそうな雰囲気。

八雲はというと、いつものように晴香から持ち込まれたやっかいな事件を調査していました。その事件に関わりがあったのが、例の杉の樹。後藤刑事と出会ったのを良いことに、色々な捜査を依頼し、殺人事件も解決させていくことに。


今回も過去の因縁というか、恨みや妬みが絡んで何ともやっかいな、そして悲しい事件でした。通常版と違って怖い女性も出てこないので、ゾクッとする感じは少なめですが、まあ霊が絡みますから、それなりに・・。

読み終わって思ったのは、とにかくいじめはダメってことです。どんなにささいな嫌がらせでも、やられた方にとってはものすごく大きな傷となっていつまでも残る物です。その人の人生を左右しかねない出来事になるということをちゃんと理解しておかないといけません。いじめがなければ、こんなに悩むこともなかったのに、と思うとやりきれない気持ちになりました。


それから、今まであまり感じなかったのですが、今回やたらと八雲と後藤刑事のやりとりが目につきました。八雲が後藤につっかかる言い方をして、その度に後藤が腹を立てて、でも結局謝るという展開・・。その度に話が止まる気がして、イライラしました。前からこんなにしつこかったかな〜?


八雲シリーズはまだまだ発売されていますし、家にあるのでどんどん読んで行こうと思います。


<心霊探偵八雲シリーズ>
「心霊探偵八雲1 赤い瞳は知っている」
「心霊探偵八雲2 魂をつなぐもの」
「心霊探偵八雲3 闇の先にある光」
「心霊探偵八雲4 守るべき想い」
「心霊探偵八雲5 つながる想い」
「心霊探偵八雲 SECRET FILES 絆」
「心霊探偵八雲6 失意の果てに 上」
「心霊探偵八雲6 失意の果てに 下」
「心霊探偵八雲7 魂の行方」
「心霊探偵八雲8 失われた魂」

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2013年01月22日

神永学「心霊探偵八雲8」

心霊探偵八雲8

 神永学 著
 「心霊探偵八雲8 失われた魂」
 (角川文庫)


あれは、ぼくがやったのか−?目を覚ました八雲の側にあった、血まみれの遺体。混乱する八雲の前に、制服姿の少女の霊が現れる。「−赦さない」呟く少女を追って歩き出した八雲は、殺人の疑いをかけられ追われることに。一方、後藤から八雲が容疑者扱いされていると知らされた晴香は、八雲が姿を消す直前、ある心霊現象の調査を依頼されていたことを突き止め・・!?追い詰められる八雲の運命は!?大人気シリーズ、緊迫の第8弾。−裏表紙より−


8作目にして初めて、八雲目線の書き方になっていました。八雲の心の中が少し見えて、今までが謎すぎただけに妙に嬉しかったです。

それだけ晴香のことを大事に思っているなら、もっと素直になれよ!って感じで、シリアスな場面なのに笑えてしまいました。八雲の不器用さが笑える・・。


八雲が目を覚ました時、目の前には知人の死体が。滅多刺しにされて殺害されたその死体を前に、記憶を失っていた八雲は自分がやったことなのか?と疑問を持ちます。その場を離れようとしたとき、あるメモを見つけた八雲は、警察に知らせることなく、逃げる道を選びます。

警察に逃げる所を見られたため、八雲は第一容疑者として追われることになります。

後藤と晴香は、八雲の無実を信じ、彼を助けるために様々な人の助けを借りながら調査をします。もちろん、石井も彼なりに助けます。今回は意外と頭が働き、熱い動きで助けになりました。まあ、相変わらず鈍い所もあって、イライラはするんですけど。


8作目ともなると、何となく犯人はあの人じゃないかな?とか、あの人が後ろで糸を引いているんだろうな・・とか予想がつくようになります。

それでも、今までにない緊迫した展開と、八雲の過去がまた少し明らかになりそうな雰囲気に、飽きずに読み切ることができました。

そして、最後にはまた悲しい結末が・・。

話が終わった後についている「添付ファイル」でちょっと微笑ましいエピソードがあって、それに救われる感じでした。

そろそろ話も終わりに近づいてきた感じです。今後彼らがどうなっていくのか、楽しみです。



<心霊探偵八雲シリーズ>
「心霊探偵八雲1 赤い瞳は知っている」
「心霊探偵八雲2 魂をつなぐもの」
「心霊探偵八雲3 闇の先にある光」
「心霊探偵八雲4 守るべき想い」
「心霊探偵八雲5 つながる想い」
「心霊探偵八雲 SECRET FILES 絆」
「心霊探偵八雲6 失意の果てに 上」
「心霊探偵八雲6 失意の果てに 下」
「心霊探偵八雲7 魂の行方」


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2012年02月06日

神永学「心霊探偵八雲7」

八雲7

 神永学 著
 「心霊探偵八雲7 魂の行方」
 (角川文庫)


友だちが、神隠しにあった― 晴香のもとに、助けを求める電話をかけてきたのは、晴香が以前、教育実習の際に担当となったクラスの児童・大森真人だった。それを聞いた八雲は調査のため一路長野へ向かう。一方、石井のもとには、護送車が事故を起こしたとの緊急連絡が入った。その車は、あの七瀬美雪を乗せていたというが・・・!?2つの事件の舞台は、鬼が棲むという伝説が伝えられる信州鬼無里(きなさ)へ!新展開のシリーズ第7弾。−裏表紙より−


4作目で出てきた真人くんが再登場します。あのとき傷ついてしまった真人くんは、長野の親戚に引き取られて行きました。そこで少しずつ子どもらしい明るさを取り戻しつつあったようですが・・。

転校して初めて友だちになった女の子が突然いなくなってしまい、その現場にいた真人くんはそこに霊の存在を感じました。自分がその場に居ながら逃げてしまったことを悔いて落ち込んでいた真人くんは、晴香に助けを求めます。厳密にいえば八雲に助けを求めたわけですが。

いつものように面倒臭そうに長野へ向かいます。もちろん、後藤刑事に運転させて。調査を始めると次々と明らかになる真実・・。

同じころ、石井刑事が遭遇したのは美雪を乗せた護送車の事故でした。逃走した美雪を追った彼は、かなりの怪我を負うことになります。その後も逃走を続ける美雪・・。

最終的に、2つの出来事は一つになり、終わりを迎えるのですが。


今回も霊的な怖さよりも、実在する人の方が怖いという話でした。霊も出ては来るのですが、あまりにも悲しい事情を抱えていて同情以外の感情が湧きませんでした。

それよりも、人間の怖さの方が際立っていました。そんな残虐なことをしなければ、霊がさまようことも無かったでしょうし、女の子が行方不明になることもなかったでしょう。

何よりも美雪!彼女は本当に人間なのか??両目が赤い男に対する愛情ゆえに起こした事件・・といえば綺麗ですけど、こうなったら愛情というよりも情念って感じで怖すぎます。彼のためなら何でもする!という彼女の異常な行動は本当にぞっとします。

彼女のことはハッキリとした結末がありませんでしたから、きっと今後も出てくるのでしょう。どうなるのか?本当に怖いです。


今回ホッと出来たのは、晴香のお父さんの存在。良い味出してます!お父さん。


<心霊探偵八雲シリーズ>
「心霊探偵八雲1 赤い瞳は知っている」
「心霊探偵八雲2 魂をつなぐもの」
「心霊探偵八雲3 闇の先にある光」
「心霊探偵八雲4 守るべき想い」
「心霊探偵八雲5 つながる想い」
「心霊探偵八雲 SECRET FILES 絆」
「心霊探偵八雲6 失意の果てに 上」
「心霊探偵八雲6 失意の果てに 下」


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2011年04月09日

神永学「心霊探偵八雲6 下」

心霊探偵八雲6 下

 神永学 著
 「心霊探偵八雲6 失意の果てに 下」
 (角川文庫)


一心が刺され意識不明の重体となり病院へ。宣言した通り、美雪が刺したのか?だとしたらどうやって拘置所から抜け出せたのか?後藤、石井の両刑事は頭を悩ませる。八雲は美雪と対面し、手掛かりを得ようとする。一心が入院している病院では少女の霊がさまよっている。そのことを調べた八雲は事件の真相にたどり着いた。そして、八雲と晴香はある大きな決断をせまられる・・。


赤い両目の男と対峙した八雲。彼は八雲を誘惑して仲間に引き入れようとします。彼の言葉に揺れ動く八雲を救ったのは、晴香の「会いたい」という短いメールでした。

晴香の想いを感じた八雲は、どんどんいつものクールで冷静な八雲になっていき、冴えた頭脳で推理していきます。

病院に現われる少女の霊とも話し合い、一心の語りかけ(一方的ですが)、美雪にも会いに行き、事件に立ち向かっていきました。


赤い両目の男の思惑や美雪の行動の理由、全て明らかになったわけですが、何とも後味の悪い結末で・・。

でもこのシリーズは終わりそうな気もしますし、どうなんだろう??とモヤモヤした感じで終わりました。

八雲と晴香の関係は少〜し前進したかな?奈緒ちゃんは幸せになれそうですし、そういう意味ではハッピーエンドなのかも。

今回も泣かされてしまいました・・・。


<心霊探偵八雲シリーズ>
「心霊探偵八雲1 赤い瞳は知っている」
「心霊探偵八雲2 魂をつなぐもの」
「心霊探偵八雲3 闇の先にある光」
「心霊探偵八雲4 守るべき想い」
「心霊探偵八雲5 つながる想い」
「心霊探偵八雲 SECRET FILES 絆」
「心霊探偵八雲6 失意の果てに 上」


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2011年04月04日

神永学「心霊探偵八雲6 上」

心霊探偵八雲6 上

 神永学 著
 「心霊探偵八雲6 失意の果てに 上 」
 (角川文庫)


七瀬美雪が拘置所から後藤刑事を呼び出した。そして「私は、拘置所の中から斉藤一心を殺す」と宣言したのだった。本来なら不可能と思える殺人。どんな方法を使うのかはわからないが、彼女ならやりかねないため、後藤刑事たちは一心を守ろうとするが・・・。


なぜ八雲ではなく、一心を狙うのか?・・・美雪は「八雲を殺しても意味がない」と言います。それほどまでに八雲を妬んでいるわけです。

一心が狙われると八雲が「自分のせいで・・」と悩むのは明らかですから。

自分が狙われていることを聞かされても全く普段と変わらない態度をとる一心。そばにいる奈緒は敏感に何かを感じとっているようですが。


上巻では、どうやって美雪が一心を狙ったのか?その方法がわからないまま終わってしまいます。

八雲の父である赤い目の男の狙いも不明のまま。

下巻でうまく解決できるのか?楽しみです。


<心霊探偵八雲シリーズ>
「心霊探偵八雲1 赤い瞳は知っている」
「心霊探偵八雲2 魂をつなぐもの」
「心霊探偵八雲3 闇の先にある光」
「心霊探偵八雲4 守るべき想い」
「心霊探偵八雲5 つながる想い」
「心霊探偵八雲 SECRET FILES 絆」


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2011年03月31日

神永学「心霊探偵八雲 SECRET FILES 絆」

心霊探偵八雲 SECRET FILES 絆

 神永学 著
 「心霊探偵八雲 SECRET FILES 絆」
 (角川文庫)


中学教師・高岸明美は、クラスで浮いた存在となっている1人の生徒のことが気にかかっていた。その生徒の名前は斉藤八雲。彼は“幽霊が見える”と噂され、同級生たちから疎まれていたのだった。明美は八雲を何とか理解しようとするのだが・・。その後起きた事件に明美は八雲と共に巻き込まれていく。


中学時代の八雲の話です。晴香が一心と後藤刑事から話を聞いている・・という方法で話は進みます。


明美は1人浮いている八雲を何とかクラスに溶け込ませようとするのですが、苦戦しています。そこで、保護者の話を聞こうと家を訪問すると、そこにいたのは一心。一心は明美の元家庭教師で、懐かしい気持ちもあり、悩みを打ち明け、二人で問題に取り組むことになります。

そんなときクラスメートが八雲に「きもだめししよう」と持ちかけ、そこから幽霊の絡んだ事件が発生してしまいます。

今以上にひねくれた・・というか、世の中を悲観し、自分の存在を否定しまくっていた八雲は、事件に関わることを極端に嫌がりますが、明美の説得もあり被害者に会うことに。

その悲しい結末に、八雲は心の底から後悔し、更に悲観してしまうのでした・・。


何とも悲しい結末。思わず泣いてしまいましたもうやだ〜(悲しい顔) 赤ちゃん絡みは辛い!

八雲の過去だけではなく、一心の過去もわかり、こんなことがあって今の二人があるんだと納得できた感じでした。

もう少し真っすぐ育っても良かったんじゃないの?とも思いますが・・たらーっ(汗)


<心霊探偵八雲シリーズ>
「心霊探偵八雲1 赤い瞳は知っている」
「心霊探偵八雲2 魂をつなぐもの」
「心霊探偵八雲3 闇の先にある光」
「心霊探偵八雲4 守るべき想い」
「心霊探偵八雲5 つながる想い」


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2011年02月12日

神永学「心霊探偵八雲5」

心霊探偵八雲5

 神永学 著
 「心霊探偵八雲5 つながる想い」
 (角川文庫)


15年前に殺人事件が起き、その後「幽霊が出る」と噂になったある家で撮影をしていたテレビ局の人たちが霊に襲われた。撮影された映像には女性の霊の姿が写っていた。その映像を見せられた八雲はなぜか突然いなくなり、行方不明となった。更にこの殺人事件を捜査していた後藤刑事も行方不明となり・・。


いつもリーダーシップを発揮する二人がいなくなったということで、途方にくれる残りの人たち。

晴香、石井刑事、叔父の一心、そして霊現象を相談しに来ていた真琴は、二人を捜すため何をするべきか?を話し合い、行動を起こします。

八雲はなぜ急に姿を消したのか?晴香は一心から八雲の両親について聞かされます。そして、その話の中に意外な人物の名前が・・。

事件は晴香の母親まで巻き込み、命をかけた戦いに発展していきます。


事件の始まりはおぞましい幽霊からだったのですが、八雲を助けるために動く周りの人たちの気持ちに感動しました。

相変わらずかわいくない八雲ですが、今回は少し人間らしい感情も垣間見えた気がしました。



<心霊探偵八雲シリーズ>
「心霊探偵八雲1 赤い瞳は知っている」
「心霊探偵八雲2 魂をつなぐもの」
「心霊探偵八雲3 闇の先にある光」
「心霊探偵八雲4 守るべき想い」


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2011年02月09日

神永学「心霊探偵八雲4」

心霊探偵八雲4

 神永学 著
 「心霊探偵八雲4 守るべき想い」
 (角川文庫)



教育実習生として小学校にやって来た晴香。担当したクラスには真人といういつも孤独な少年がいた。真人は「自分は呪われている」と告白し、クラスから抜け出したり、夜遅くに学校にいたり、不可解な行動を繰り返す。その小学校で幽霊騒ぎが起き、晴香が八雲を連れて来たところ、手首だけが残った焼死体が発見され、事件は思わぬ展開に・・。


28年前に起きた火事で焼け死んだ少年の霊が、火事の現場だった小学校に出たことから事件は始まります。

左手だけが残った焼死体が見つかるのですが、その焼け方が不可解な状態でした。この出来事から更に謎が深まっていきます。

その学校に教育実習生として来ていた晴香は、真人に出会います。担任の駒井先生もかなり気にかけているこの少年は「自分は呪われているから近づくな」と言い、常に1人でいるのでした。

八雲に相談した晴香は、学校に八雲を連れて行きます。八雲は真人に自分を重ね合わせ、助けようとします。


今回は、怖さよりも切ない感じの話でした。

霊的なことは初めに出てきただけで、後はほぼ実在の人物による事件。その方がある意味怖いともいえるのですが・・。

“心霊探偵”としての能力よりも、“探偵”の推理力や観察力で事件を解決していく八雲。複雑化する事件を1人で解決していきます。

八雲が「そうか・・」とか言う度に、何かわかったんだったら教えてよ〜!ともどかしい気分になりました。


八雲の叔父・一心さんがどんどん良い味を出していて、今後も楽しみです。



<心霊探偵八雲シリーズ>
「心霊探偵八雲1 赤い瞳は知っている」
「心霊探偵八雲2 魂をつなぐもの」
「心霊探偵八雲3 闇の先にある光」


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2010年12月20日

神永学「心霊探偵八雲3」

神永学著 「心霊探偵八雲3 闇の先にある光

(角川文庫)


今度、八雲に持ち込まれたのは「なんで死ねないの?」とつぶやきながら飛び降り自殺を繰り返す女性の霊が出るという話だった。調査を始めた八雲の前に現われたのは「霊が見える」と言う霊媒師。両目が赤いその男性は本当に霊が見えるのか?なぜこの事件に関わっているのか?


前半を読んだ段階で読む時間が無くなって寝ようとすると、夢を見そうになりました。今回は前半がちょっと怖い・・。鏡に写るというパターンは苦手ですもうやだ〜(悲しい顔)

でも後半で事情がわかってくると安心した・・というか怖さはなくなり、悲しみや怒りがわいてきました。


八雲と同じように霊が見えるという霊媒師。彼が関わる所に次々怪事件が・・。

密室であるはずの部屋から女性が消えたり、鏡に霊が写ったり、奇妙な電話がかかったり、不可解なことの連続でした。

八雲は同じ大学の学生から頼まれる形でこの事件に関わっていくのですが、途中で後藤刑事や石井刑事の事件とも関わって来てどんどん巻き込まれていきます。

晴香も協力するのですが、彼女も辛い思いをすることに。


一応、死んだ女性の魂は救われるわけですが、何とも後味の悪い、悲しい事件でした。



<心霊探偵八雲シリーズ>
「心霊探偵八雲1 赤い瞳は知っている」
「心霊探偵八雲2 魂をつなぐもの」


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今読んでいるのは・・
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2010年12月16日

神永学「心霊探偵八雲2」

神永学著 「心霊探偵八雲2 魂をつなぐもの

(角川文庫)


友だちから怖い体験をしたので何とかしてほしい・・と相談された晴香は、八雲の元を訪れた。同じ頃、後藤刑事も八雲の元へ来て、連続少女誘拐殺人事件について捜査を依頼していた。別行動することになった晴香と八雲だったが、晴香が事件に巻き込まれ、担ぎ込まれた病院で偶然再会し、二つの事件に繋がりがあることが判明する。


前作に続いて、恐る恐る読んでみましたあせあせ(飛び散る汗) 今回も、あまり詳しく想像しなければなんとか読めました。

晴香は、八雲が特殊能力のせいで「人から利用される」とこぼしていたのを気にして、素直に友人から相談されたことを伝えられずにいました。

それでも放っておくこともできず、一人で友人が幽霊を見たという川へ出掛けました。そこで溺れてしまい、助けられます。

続けて起きている少女誘拐殺人事件との関わりが少しずつ見えてきて、晴香も八雲も後藤刑事に頼まれる形で巻き込まれてしまいます。


今回から新しく石井という刑事が後藤刑事の下へつくことになります。この人、ドジで思い込みが激しく、刑事としてどうなのよ!?って感じですが、なかなか良いキャラかもしれません。

次も出てくるのかは知りませんが、私的にはぜひ出てきて話を明るくしてほしいぴかぴか(新しい)

謎めいた人物も出てきたことですし、続きが気になるシリーズになりました。


<心霊探偵八雲シリーズ>
「心霊探偵八雲1 赤い瞳は知っている」


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今読んでいるのは・・
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2010年10月22日

神永学「怪盗探偵山猫」

神永学著 「怪盗探偵山猫

(角川文庫)


これも知人から借りた本です。


出版社社長が殺された。容疑者にあがったのは“山猫”と呼ばれる窃盗犯だった。大金を盗むのは裏で悪いことをしている会社だけ、更には貼り紙をして警察にその会社の実態を知らせることまでするという“山猫”が今回はなぜ殺人まで起こしたのか?ライターの勝村は事件を調査し始める。


これもまた軽い感じであっという間に読み終える作品でした。

今回は幽霊は一切出てこないので、安心して読めました・・が、別の意味で怖いというか後味の悪い事件ではありました。

ネタバレになるのであまり詳しく書けませんが「もしかしたら実社会でもあるかも?」と思うと怖いです。最近のニュースを見ているとあり得ないことではない??

話の展開は「そんなあほな!」という突っ込みをしたくなるような感じ。警察に追われる立場のはずの山猫が事件を解決するんですから・・。

でもなんかその展開を楽しめるんですよね。警察の鼻先でちょろちょろする感じ、何だか爽快です。窃盗犯だから、悪いことをしているんですけど・・何だか応援してしまうんですよあせあせ(飛び散る汗)

有名な泥棒のアニメみたい?わーい(嬉しい顔)

なかなか楽しく読めました。


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2010年10月20日

神永学「心霊探偵八雲1」

神永学著 「心霊探偵八雲1 赤い瞳は知っている

(角川文庫)


知人から借りた本です。お化けとか幽霊とか本当に苦手な私。自分では絶対に手に取ることもなかったであろう本ですが、せっかくなので恐る恐る・・読んでみました。


大学構内で肝試しをした3人の学生が次の日から行方不明になったり重病になったり自殺したり・・と不思議な現象が起きてしまった。重病になって苦しむ友人を見かねた晴香は、不思議な力を持つという斉藤八雲を訪ねた。ひどい寝ぐせと眠そうな眼をした一見頼りなさそうに見える八雲に不安を感じながらも相談をもちかけ、調査を依頼したのだが・・。


あっさりと読み終えることができる、とても読みやすい(?)作品でした。

やっぱりこういう心霊関係って怖いです。私的にはギリギリセーフ・・といったところ。ちょっとアウトな部分もありましたけど。

読み終わったらなるべく早く忘れよう・・とか思ってしまいました。でも八雲はともかく(八雲も良いんですけどひねくれてるから・・)出てくる人たちが好感もてて、続きが読みたいと思ったんですよね。

でも夢に出てきたら嫌だからなるべく考えないようにしよう・・って感じ。

時々、泣きそうになるような場面もあって、ニヤッと笑う部分もあって、気づいたら話に引き込まれていました。

このまま単調に終わるのかな?と思ったら、最後の方にちょっと続きを期待させるような謎が書かれていて「続きも読もう」と思わされました。


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*今日の14:00〜明日の4:00までブログメンテナンスのため、閲覧できないそうです・・。

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