
ジェシカ・ベック 著
山本やよい 訳
「エクレアと死を呼ぶ噂話」ドーナツ事件簿4
(コージーブックス)
夜の八時少し過ぎ、スザンヌがいつものようにベッドに入って眠りかけた頃。ふとラジオから、スザンヌのドーナツショップの名前が聴こえてきた。耳を澄ますとなんとキャスターが、ドーナツは命を縮める食べ物だと主張し、スザンヌの店をボイコットしようと人々に呼びかけていたのだ。思わずラジオ局に押しかけたスザンヌは、キャスターと大喧嘩。ところが翌日、彼が遺体となって発見されるなんて! しかもその口にはスザンヌの店のエクレアが押し込まれていたため、またしても彼女は容疑者になってしまう。悪い噂に店からも客足が遠のくばかり。困り果てたスザンヌは、親友や母親、恋人、そして自慢のドーナツの力を借りて捜査を開始するが……!?―裏表紙より―
このシリーズ、読む度にクッキーシリーズと似ているな〜と思います。クッキーがドーナツになっただけ?早起きする主人公、恋人が警察官で、母親とは仲は良いけどちょっとぎくしゃくするところがあって、店では心強い助手がいて・・。小さな町で起こる事件ですし、本当に色々と似ています。
でも、なぜかこのシリーズも大好きなんですよね。登場人物が魅力的なのが大きいのでしょうけど、クッキーよりもドーナツの方がもっと好きなせいもあるかも?
「オールドファッション」と聞いただけでよだれが出そうです・・。
今回は、ラジオのキャスターが殺害されます。その前日にスザンヌのドーナツ屋さんについて悪口を言っていた上に、喧嘩までしてしまったので、当然容疑者となってしまいます。更に、ラジオを聴いた人たちはドーナツを食べようと思わなくなったのか、売れ行きも悪くなったため、事件を解決させようと調査に乗り出します。
もちろん今回も親友・グレースと元警官のジョージに手伝ってもらいながら。グレースの過去の出来事がまた一つ明かされて、ますます彼女が好きになりました。
恋人になった警察官のジェイクとの仲も順調のようですし、母親もますます力強くスザンヌを支えてくれます。
相変わらずあっという間に解決してしまいますし、今回は危機も訪れますが、最後は明るく終わるので、楽しめました。町の雰囲気と美味しそうな料理やドーナツにワクワクできる作品でした。
アメリカではもうすでに12作も発表されているとか。続きも楽しみです。
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