2014年04月16日

高殿円「トッカン3 おばけなんてないさ」

トッカン3

 高殿円 著
 「トッカン the 3rd おばけなんてないさ」
 (ハヤカワ文庫)


特別国税徴収官(トッカン)の鬼上司・鏡とのコンビも2年目に入り、ぐー子も自身の成長を感じていたある日、鏡の故郷・栃木への出張が決まった。今回の相手は鹿沼にある運送会社と日光の霊水を使った霊感商法だ。滞納者たちが秘めた恐るべき事情が明るみに出たとき、ぐー子が宙を舞い、鏡の推理が冴え渡る。おまけに思わぬところで鏡の元嫁が現れて・・人とお金の謎に迫る税務署エンターテインメントシリーズ第3弾!−裏表紙より−


あらすじを読んだだけでもかなりバタバタな展開だとわかりますね。展開が早くて楽しい作品になっていました。

サブタイトルが「おばけなんてないさ」・・・どういう意味なんだろう?と思いながら読んでいると、想像以上に様々な“おばけ”が出てくることがわかります。

本来の意味での“お化け”もありますが、生きている人間でも“お化け”になりうるということも出てきます。職場などで、自分の苦手な人がいたら、なるべく関わらないようにして、その人がいない者として扱ってしまうことありますよね?そんな態度を取ることで、その相手は“おばけ”のようなものになってしまうのではないか?というわけです。

確かにそうですね。自分が嫌だからと拒否してしまっては、人間関係がうまくいきません。何とか良い面を探して、できるだけ誰とでも関わりをもっていくことが大切なんですよね・・・・わかっていてもなかなか実践できないわけですが。

ちょっと刺さる話でした。


また、今回は鏡の実家がある栃木に出張することになり、前作に続いて、また新たな鏡の過去や友人関係が明らかになります。元嫁も登場し、鏡のことがだんだんわかってきた感じがします。


ぐー子も大きく成長しています。鏡に相談しなくても出来ることが増えていますし、あらすじにもあるように“宙を舞い”ました!1作目では取り立てに行く度に緊張して震えていたのに、すごく大きくなりました。


今回も税金を滞納する人が登場するのですが「払え!」と強く言うのが辛くなるような人もいました。日々、生活していくために税金をつい後回しにしてしまうのは、何だかわかる気はします。だからといって、1人でも払わないと他の負担が増えるわけですし、これは国民としての義務ですから・・・。でも気持ちはわかる。とても難しい問題です。


次もまだ問題が出てきそうな雰囲気です。楽しみに待ちます。


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タグ:高殿円
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