日高まひろは翻訳家を目指しながら、小さな書店で働いている。半年前、恋人の森岡季之のプロポーズを受け、結婚を一ヵ月後に控えたある日。友人の池沢恵菜と式の打合せをしていると、見知らぬ男が現れて、まひろに結婚をやめろと告げる。「理由はいえない。でも、今、結婚したら君は不幸になる」。とんでもない言いがかりだと怒るまひろ。しかし、その男はまひろのことをやけに詳しく知っていた・・・。翌日、恵菜が、男の正体がわかったと知らせに来る。男の名前は天野大志。恵菜の母親が入院した病院に勤める医師だという。まひろは大志の真意を探ろうと病院に行く。なぜあんなデタラメを言ったのか。「デタラメなんかじゃない」と大志。「僕は、君の未来を知っている。一度目の人生で君と会ったから」――HPより―
このあらすじ、お芝居とは時系列が違います。でもまあ、こんな内容の話です。
お芝居では、まひろがプロポーズされる場面から始まります。返事をする前に恋人が仕事に戻ってしまい、気持ちの整理をつけようと深呼吸しているときに突然、見知らぬ男性から「結婚は止めた方が良い。不幸になるから」と言われるのです。
こんなこと、万一よく知っている友人から言われてもカチンときますよね?それを見知らぬ男性から言われたら・・想像するだけでも腹が立ちます。しかも、その男性は「未来がわかる」なんて言うんですから呆れます。当然、まひろは怒り、相手にせずに去ります。でもやはり気になることは、気になる。
その男性・天野の言うことがいくつか当たってしまうので、ますます混乱してしまうまひろ。やがて恋人のことも疑うように。
キャラメルボックスのお芝居では、こういう変わった能力をもった人がよく登場しますし、大抵、その能力について本人が早めに語っていくのですが、今回は漠然と“未来がわかるらしい”ということしか観客にはわかりません。
かなり終わりの方になってやっと、天野の秘密が明かされるのですが、それがなかなか驚く内容でした。ただ単に未来が見えるわけではない・・。彼はこのまま生きていて大丈夫なのかな?と不安になってしまいました。
あらすじで少し明らかにはされていますけどね。
私が見に行った昨日は、まだ2回目だったとか。お陰でセリフを噛んでしまう人が多かったです。そこには気になりつつも、最近見た中では結構気に入ったかな?と思っています。
話が入りやすかったというか、気になる所が多くて集中できた感じがします。
誰も泣いていないのに、ウルッとしてしまう部分もありました。私のツボがあったようです。
このお芝居は25(火)まで大阪のサンケイホールブリーゼで上演されています。名古屋名鉄ホールでは3月1(土)・2(日)、東京サンシャイン劇場では3月6(木)〜23(日)に上演されますので、一度ご覧ください。
「ヒトミ」という作品も同時上演されています。こちらも面白いですよ。
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