2014年01月03日

柴田よしき「クロス・ファイアー」

クロス・ファイア

 柴田よしき 著
 「クロス・ファイアー」
 (徳間文庫)


日本プロ野球のチームに、女性選手が入団。東京レオパーズ所属の楠田栞は、左腕で下手投げの中継ぎ投手。客寄せパンダと陰で囁かれつつも、同僚で親友の早蕨麻由と励まし合いながら、野球に恋に奮闘している。ある日栞は、臨時コーチの雲野と出会う。雲野は言う。おまえの恵まれた体と素質を活かせ、一流になれ、と。女性投手では前例のない、ある目標のための特訓が始まった・・。−裏表紙より−


この作家さん、色々な作品を書かれるんだと改めて感心しました。

これは、野球に詳しくないと書けない作品です。野球が好きな私にはぴったりの話でした。


プロ野球チームに女性選手が入団した、という設定の話で、現在の日本プロ野球ではまだ実現していないことです。私は野球が好きですし、女性ですが、プロ野球チームに女性が入団してほしいか?というとそこは賛成ではないです。

やはり、男性と女性では体力の差が歴然としていますし、超えられない壁は大きいと思うんですよね。この話に登場する栞と麻由という2人の女性選手もその差を埋められず苦しんでいます。

そりゃそうですね・・。当然、数イニングしか投げられませんから、中継ぎがメインになってきますし、彼女たちが投げることで男性ファンを呼び寄せようという思惑が見え見えになってしまいます。

プロとして雇われたからには「客寄せパンダ」で終わりたくないと思う彼女たちは、もがくことになります。しかも、自分たちが失敗したら後に続く女性がつぶされてしまうんですよね。「先駆者」としての責任が2人の肩にのしかかっているわけです。


将来が見えず、漠然と毎日を過ごしていた栞の前に、彼女を鍛えるためだけにやって来たというコーチが現れます。「女性を選手として雇うなんてあり得ない」と公然と反対していたそのコーチに特訓されることになった栞は、どうなっていくのか・・・。

思うように練習がこなせない自分にイライラして、周りのことも信じられなくなって、ボロボロになっていく栞。彼女が苦しむ姿は読んでいてつらかったです。しかも、結末が見えないまま終わってしまうんですよね・・。


解説の方が書かれているように、私も続編を希望します。ぜひ読みたいです。


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posted by DONA at 22:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書:柴田よしき
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