
矢崎存美 著
「クリスマスのぶたぶた」
(徳間文庫)
大学生の由美子は、クリスマスだというのに体調不良。おまけに、元彼がバイト先に来ちゃったりして、ますますツラくなり・・・。早退けさせてもらった帰り道、バレーボールくらいの大きさをしたピンク色のぶたのぬいぐるみが歩いているところに遭遇した。これは幻覚?それとも聖なる夜が見せた奇跡?山崎ぶたぶたと出会った人たちが体験する特別な夜を描くハート・ウォーミング・ノベル。―裏表紙より―
徳間文庫からの再販バージョンの最終巻です。これで、今まで出版されているシリーズは全て読んだことになります。
クリスマスが題材になっているので、クリスマスまでに読もうと思っていたのですが、ちょっと過ぎてしまいました・・。でも、今回も字が大きいこともあって、あっという間に読めてしまえましたし、クリスマスの余韻を楽しむ気分で読めました。
今回のぶたぶたさんは、サンタさん。・・とはいえ、もちろん本物のサンタではありません。宅配便の仕事で着ているコスチュームなのです。人間が着ていたら気にならないのでしょうが、何せぶたのぬいぐるみが着ているのですから、目立つ目立つ!
一つの話に時間と人の名前が付いていて、イヴの朝から順番に、ぶたぶたサンタに出会った人たちの物語が描かれています。
ぶたぶたさんとほとんど会話しない人もいるのですが、歩いている姿を見るだけで人生が変わっていく人たち。
癒されたり、考えを変えたり、何かをしようと決心したり。
何度読んでもうらやましいです。私もぶたぶたさんに会って会話したい!・・いや、陰から見るだけでも良いから遭遇したい!
バレーボールサイズでサンタの衣装を着ているなんて、最高じゃないですか??
クリスマスシーズンは過ぎてしまいましたが、疲れているときに読むと癒されますよ。
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