2013年11月07日

ジョアン・フルーク「デビルズフード・ケーキが真似している」

デビルズフード・ケーキが真似している

 ジョアン・フルーク 著
  上條ひろみ 訳
 「デビルズフード・ケーキが真似している」お菓子探偵ハンナシリーズ14
 (ヴィレッジブックス)


2月の<クッキー・ジャー>はイベントつづきで大忙し。けれども、目下ハンナを悩ませていること。それはノーマンの共同経営者で元フィアンセのドクター・ベヴの存在。彼女が来てからというもの、ノーマンの態度がなんだかおかしいのだ。朗らかで容姿端麗、町じゅうの人から好かれている彼女と仲良くなれないのは嫉妬のせい?そんなとき、30年ぶりにレイク・エデンにやってきた牧師に思わぬ悲劇が−−裏表紙より−


いつも忙しそうなハンナは今回も色々なイベントに駆り出されてかなり忙しそうです。まず、友人・クレアの新婚旅行送迎パーティー、そして母親の本の出版記念パーティー、更にはノーマンの元フィアンセの誕生日パーティー・・。

元フィアンセのベヴが来てからハンナの気持ちは不安定になっています。彼女は町の人たちの評判も良く、完璧な女性で、ノーマンがハンナをあまりかまってくれなくなっているのも不満です。

ノーマンが別の女性に目移りしても、それはハンナのせいなんですけど、やはり気に入らない気持ちになるのも仕方ないかもしれません。

この隙にマイクがハンナに接近すれば良いのですが、彼も相変わらずつかず離れずという微妙な距離を保っていますし、恋愛関係は複雑というか、読んでいてイライラします。


そして、もちろん殺人事件が発生して、犯人探しもしないといけなくて、更に忙しくなります。調査を進めるハンナや妹たち・アンドレアとミシェル、母親の行動力にはいつも感心させられますし、読んでいてワクワクします。

ただ、頑張りも虚しく、彼女たちではない人が犯人にたどり着いてしまうのですが、それはそれでいつもと展開が違って楽しめました。まあ、予想はついていましたけど。

美味しそうなお菓子のレシピもたくさん載っていて、話の中に出てくるお菓子の味がどんな物なのか材料を見て想像しながら読み進めるのも楽しかったです。


物語の最後には、穏やかなノーマンが大きな爆弾を落としたので、次の展開がますます楽しみになりました。マンネリ化しそうなシリーズもこれでまた面白い展開が期待できそうです。



<お菓子探偵ハンナシリーズ>
「チョコチップクッキーは見ていた」
「ストロベリーショートケーキが泣いている」
「ブルーベリー-マフィンは復讐する」
「レモンメレンゲ・パイが隠している」
「ファッジ・カップケーキは怒っている」
「シュガークッキーが凍えている」
「ピーチ・コブラーは嘘をつく」
「チェリー・チーズケーキが演じている」
「キーライム・パイはため息をつく」
「キャロットケーキがだましている」
「シュークリームは覗いている」
「プラムプディングが慌てている」
「アップルターンオーバーは忘れない」


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