2013年10月16日

萩原規子「RDG5レッドデータガール 学園の一番長い日」

RDG5

 荻原規子 著
 「RDG5レッドデータガール 学園の一番長い日」
 (角川文庫)


いよいよ始まった<戦国学園祭>。泉水子たち執行部は黒子の衣装で裏方に回る。一番の見せ場である八王子城の攻防に見立てた合戦ゲーム中、高柳たちが仕掛けた罠に自分がはまってしまったことに気づいた泉水子は、怒りが抑えられなくなる。それは、もう誰にも止めることは出来ない事態となって・・・・。ついに動き出した泉水子の運命、それは人類のどんな未来へ繋がっているのか!? 現代ファンタジーの最高傑作、RDGシリーズ第5巻!−裏表紙より−


物語が大きく動いた巻でした。読み終わって大きなため息が出るくらい、入り込んで読みました。前半は話の展開があまりなくて、読むスピードも遅かったのですが、後半は面白くなりました。


あらすじでもわかるように、今回の舞台となるのは学園祭。しかも、“戦国”という名前の付いた学園祭。体育祭も兼ねているということで、1日目は学園祭らしく屋台的な物や展示、演劇など普通と変わらない感じなのですが、2日目には大がかりなゲームが行われます。

“戦国”という名前の通り、生徒は全員、その時代にふさわしい扮装をするように義務付けられています。なかなか楽しそうですが、私は個人的に参加したくないです。面倒くさそう・・と思ってしまいます。外から見たいかも。


泉水子、深行、真響たちは執行部に所属しているので、黒子の衣装を着て、存在するけどいない者として扱われる存在になり、うまく学園祭が進むように見回りをしたり、道案内をしたりする役目になっています。

深行と違う場所にいないといけない場面が多いため、深行は泉水子に携帯電話を渡します。機械を壊す体質を持つ泉水子ですが、それも乗り越えられるだろうと言われ、少し自信をもって、使うことにしました。

見回りをしているときに、高柳たちと遭遇した泉水子は、気づけば術にはまり、高柳に好意さえもつようになっていました。深行のことも忘れてしまった泉水子。どうなるのか??と思っていたら、高柳が自ら墓穴を掘ってくれました・・。

高柳の行為に怒りが収まらなくなった泉水子が起こした出来事で、学園中が大騒ぎになります。でも、高柳はかわいくなりました(笑) 詳しい内容はネタバレになるので書きませんが、ここからの展開がとても面白かったです。


深行と泉水子の関係も良い感じになってきましたし、宗田姉弟の関係も冷静に見つめ直すことになりそうですし、何よりも泉水子が驚くほど大きな成長を見せました。

まだまだ脆さもありそうですが、深行がいれば大丈夫、と思えるようになりました。


次で話は終わるそうです。まだ試練はたくさんありそうですが、どんどん大きく強くなる泉水子の成長を楽しみに最後まで読もうと思います。


<RDGシリーズ>
「RDGレッドデータガール はじめてのお使い」
「RDG2レッドデータガール はじめてのお化粧」
「RDG3 夏休みの過ごし方」
「RDG4レッドデータガール 世界遺産の少女」


↓ ランキングに参加中 お帰りの際にポチッ×2と押して行って下さると嬉しいです。

   人気ブログランキングへ にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

posted by DONA at 12:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書:萩原規子
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/78327222
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック