
荻原規子 著
「RDG4レッドデータガール 世界遺産の少女」
(角川文庫)
夏休みの終わり、鳳城学園に戻った泉水子は、正門でふと違和感を覚えるが、生徒会執行部として学園祭の準備に追われ、忘れてしまう。今年のテーマは、<戦国学園祭>。衣装の着付け講習会で急遽、モデルを務めることになった泉水子に対し、姫神の出現を恐れる深行。果たして終了後、制服に着替えた泉水子はやはり本人ではなく・・・・。物語はいよいよクライマックスへ。姫神から語られる驚くべき事実とは! RDGシリーズ第4巻!!−裏表紙より−
一旦、実家に戻っていた泉水子は、「自分を見つめるために日記を書いてみたらどうか」というアドバイスを受け、日記を書きます。自分を見つめるため、普段はなかなか口に出せなかったり、なるべく考えたくないと思っていることも、表現できるようになり、自分の本当の気持ちを少し見つめ直すことができたようです。
この日記の部分を読むだけでも、1巻から比べるとかなり成長したことがわかります。始めはかなりウジウジと悩んで「どうせ私なんて・・」と卑屈になってばかりだったのに、それではいけない!と思えるようになっています。
まあ、今でもウジウジ自信のない部分は何度も出てくるのですが、泉水子の背景にある大きな存在を考えたら、それも仕方ないことなのかもしれません。
実家から学園に戻ると、すぐに学園祭の準備が行われます。執行部に所属している泉水子と深行、真響は忙しい日々を送ります。でもどうやら平和な学園祭にはなりそうもなく、不穏な動きが見られます。
今回のメインとなったのは、姫神が登場し、自らの人生(?)というか、存在意義や運命などを語った部分です。深行はかなり圧倒されていましたが、読んでいる私も驚かされました。まだまだ謎は多い存在ですけど、どうすれば彼女(?)は安らげるのか、難しい問題だと思いました。
泉水子がそんなことを受け止められるはずもなく、かなりうろたえてしまいます。深行に対して怒っているのは理解しがたかったですけど。
最後には、不穏な動きの正体も少し明らかになってきて、次作で行われるであろう、学園祭がどんな物になるのか、ちょっと不安の残る展開となりました。
続きも早めに読むことにします。
<RDGシリーズ>
「RDGレッドデータガール はじめてのお使い」
「RDG2レッドデータガール はじめてのお化粧」
「RDG3 夏休みの過ごし方」
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