
ローラ・チャイルズ 著
東野さやか 訳
「オーガニック・ティーと黒ひげの杯」お茶と探偵12
(コージーブックス)
宝の地図に金貨―きらびやかな海賊の略奪品が展示される、ヘリテッジ協会主催の大海賊展初日。すべてが一瞬の出来事だった。照明が消え、ガラスケースからは、大きなダイヤモンドが埋め込まれた髑髏の杯が消えていた。そばには刺殺された協会の研修生。現場に居合わせたセオドシアは、事件解決のカギは髑髏の杯とにらみ、調査を開始。すると、盗まれた杯は大海賊「黒ひげ」の頭蓋骨で作られたもので、底に刻まれた暗号が財宝のありかを示すらしい。新居のお披露目パーティーに、お茶とチーズのちょっと珍しい試食会。セオドシアは目の回るような忙しさの合間をぬって、海賊の暗号解読と犯人捜しに奔走し!?−裏表紙より−
題名もあらすじを読んでもわくわくする内容なんだろうと期待してしまいます。海賊の財宝が絡んでくるなんて・・。更に、有名な海賊「黒ひげ」の頭蓋骨で作ったという杯まで登場だなんて。
今回はセオドシアが冒険に出掛けることもあるのかな?と思ったのですが、結局、やったのは夜の墓場を少し調べただけ。う〜ん、残念です。
相変らず、セオドシアは店での接客と、様々なイベントへの参加、自宅のお披露目パーティーを主催し、友人のイベントの手伝い・・と驚くほどの忙しさ。
なのに、たまたま現場に居合わせたせいで、事件の調査まで引き受けさせられてしまいます。
どこを削って時間を作るか?というと、店をヘイリーに任せることで作ってしまうセオドシア。本業をおろそかにしていることがだんだん増えてきました。
ヘイリーもシリーズの初めの頃は、事件の調査に参加していたのに、最近ではすっかり陰をひそめています。店でひたすら美味しそうなランチやデザートを作っています。もっと彼女を活躍させてほしいと思っていたら、今作では意外な活躍?を見せてくれました。ちょっとかわいそうなんですけどね。
セオドシアにはまた新たな出会い。美人で明るくて優しくて頭もキレる・・という完璧な女性ですから、モテるに決まっているのですが、それにしてもね〜。
さて、次は来年の秋頃になるとか。それまで待ちますか!
<お茶と探偵シリーズ>
「ダージリンは死を招く」
「グリーンティーは裏切らない」
「アールグレイと消えた首飾り」
「イングリッシュ・ブレックファスト倶楽部」
「ジャスミン・ティーは幽霊と」
「カモミールティーは雨の日に」
「ブラッドオレンジ・ティーと秘密の小部屋」
「ロンジン・ティーと天使のいる庭」
「ホワイト・ティーは映画のあとで」
「ウーロンと仮面舞踏会の夜」
「ミントの香りは危険がいっぱい」
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