
有川浩 著
「植物図鑑」
(幻冬舎文庫)
お嬢さん、よかったら俺を拾ってくれませんか。咬みません。躾のできたよい子です−。思わず拾ってしまったイケメンは、家事万能のスーパー家政夫のうえ、重度の植物オタクだった。樹という名前しか知らされぬまま、週末ごとにご近所で「狩り」する風変わりな同居生活が始まった。とびきり美味しい(ちょっぴりほろ苦)“道草”恋愛小説。レシピ付き。−裏表紙より−
題名にふさわしく、本をめくるとまず植物の写真が現れます。花屋さんに並んでいるような花ではなく、いわゆる“雑草”と呼ばれる類の花ばかりが紹介されています。短編の題名もそれぞれ花の名前が付けられています。
主人公・さやかはある夜、イツキと名乗るイケメンを拾いました。それから始まる奇妙な同居生活。イツキが家事全般を担うことになり、彼が作る料理の美味しさにすっかり胃袋をつかまれてしまったさやか。彼女が少しずつ彼に惹かれていくのは何だかわかる気がしました。
家の中で過ごすことが好きなさやかを、イツキは外へ連れ出します。食べられる植物を「狩り」に行くことにしたのです。ツクシやフキなど、私でも知っている植物もあれば、全く聞いたこともないような植物もありましたが、二人が夢中になって採っている場面は楽しそうでした。
でも、この作家さんが恋愛要素を入れずに進めるわけもなく、どんどん甘さが出てきました・・。
これが楽しめる人はきっとこの作品も気に入るのでしょうが、私にとっては途中から読むのがしんどくなる展開でした。
この作家さんが描く男性は、女性が理想としてあげる要素を全てもっています。この場面でこう言ってほしいと思うタイミングで甘いセリフを吐いてくれる・・・きっと昔ならきゅんとしたのでしょう。こういうセリフにきゅんとしなくなった私は枯れてしまったのかな?と寂しい気持ちにさせられました。
他の場面では楽しめました。特に「雑草という名の草はない。すべての草には名前がある」という言葉には感心しましたし、紹介されている植物を使った料理も美味しそうで良かったです。これからは、道端に生えている植物にも目を向けてみようかな?と思いました。まあ、食べてみたいとは思いませんけど。
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・・・
よく読まれましたね(笑)
結構しんどかったでしょ〜。
わたしはなんか少女漫画読んでいる気分でした。
懐かしい感じ(爆)
道端に落ちている男なんて危なくてこのご時世拾いませんけどね♪
やっぱり、ダントツの甘さなんですね・・。かなりツラかったです(泣)
色々言いながら、この作家さんの作品って意外と読んでいるんですよね・・。まあ、今回は貸してくれた人がいたから読んだのですが。
ホント、少女マンガのようでした。遠い昔に卒業したドキドキ感・・・もう忘れました。
いくら「咬みません」とか「しつけされてます」とか言われても拾うか!とツッコんでしまいましたよ。ありえません。
「植物図鑑」読み始めました。
今はまだ2話目です。
これから甘くなってくるんですか。
私は案外、甘いのもイケる口なので(笑)このまま読み進めてみます。
(大丈夫な甘さと、受け付けない甘さがありますが・・)
でも、男の人は拾わないよなぁ・・・と思います。確かにそのあたりがすでに「少女マンガ」チックですね。
少しだけ涼しくなってきましたね。
また寄らせていただきますね。
読み始めましたか〜。前半はまだ大丈夫ですが、後半はかなり甘くなっていきますよ。甘いのが大丈夫だったら楽しめるかもしれませんね。また感想聞かせて下さい。
朝晩は涼しくなってきて、エアコンも要らなくなってきました。昼間はまだまだ暑いですが・・。また来てくださいね。
しっかり楽しんでしまいました。
さやかが「ぶりっ子」じゃないから、案外、すんなり受け入れられたのかもしれません。
ただ、イツキがいきなりいなくなる展開とかに私は(きちんと説明していけばいいのに。ちゃんと家族と話してくるから待っててねって)と思ってしまうのです。
その方が現実的で合理的じゃないか・・・と、思ってしまう私は、恋愛体質じゃないのかも(笑)
あと何度か出てきた「料る」って言葉、初めて聞きました。
辞書にも載ってなかったので・・・・。
DONAさんはご存知でしたか?
あと、私が読んだのは単行本なのですが、DONAさんの読まれたのに番外編「カーテンコール」は載ってましたか?
本を紹介してくださりありがとうございました。
読み終わりましたか!!楽しめたようで良かったです。
確かにさやかは嫌な人ではなかったですね。図書館戦争の主人公(名前忘れました)より嫌いではありませんでした。でも展開が・・・。
「料る」は知りませんでした。この作家さんの造語だと思ってたのですが、一般的なんでしょうかね??
文庫にも番外編はありました。番外編は面白かったです。