
天野頌子 著
「よろず占い処 陰陽屋あらしの予感」
(ポプラ文庫ピュアフル)
<イケメン毒舌陰陽師・安倍祥明とアルバイトのキツネ耳高校生・沢崎瞬太が迎える占いの店「陰陽屋」は本日も営業中。中学からの片思いの相手、三井にいまだに告白できない瞬太だが、彼女が好きなのはいったい誰・・・・・・?また、祥明が元いたホストクラブのバーテンダー葛城に頼まれた人物を捜していると、不思議なことがわかってきて・・・。平和ななかにも、少しずつ変化の兆しが。しかしほのぼのさは相変わらずの、大人気「陰陽屋」シリーズ第五巻!−裏表紙より−
あらすじにもありますが、相変わらずほのぼの・・とした雰囲気の話でした。変化の兆し・・はまあそれほどでもないですけど。
相変わらずかわいらしい雰囲気の瞬太くん。知り合いのおばあさんからプリンがもらえるというだけでウキウキしています。
今の悩みは、片思いの相手・三井に告白できないことと、二年生になれるか?ということ。授業中に爆睡していたら試験の点も良いわけがなく、留年の危険があるのは当然ですが。結構大変な問題だと思うのに、本人は「どうしよう!?」と言いつつも、周りの友だちが「一緒にランチしてやるから」と言ってくれたことで安心してしまうんですよね。すごいポジティブです。
片思いの方も、周りはみんな三井さんが誰のことを好きなのかわかっているのに、瞬太だけは悶々としています。
瞬太の友だちが本当に良い子ばかりで、彼らと一緒にいる場面は読んでいると思わず微笑んでしまうくらいです。瞬太に掛ける言葉も素敵ですし、率直に言うべき所は言って、なぐさめる所はきちんと心を込めた言葉でなぐさめています。瞬太のことを思いやっているのがよく伝わってきます。
今回は、ほんの少しですが変化が起きそうな雰囲気で終わりました。珍しく謎を残したまま終わったので、続きが気になります。
瞬太の仲間が増えるのか??・・次も読みます。
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