原田マハ 著
「本日は、お日柄もよく」
(徳間文庫)
OL二ノ宮こと葉は、想いをよせていた幼なじみ厚志の結婚式に最悪の気分で出席していた。ところがその結婚式で涙が溢れるほど感動する衝撃的なスピーチに出会う。それは伝説のスピーチライター久遠久美の祝辞だった。空気を一変させる言葉に魅了させられてしまったこと葉はすぐに弟子入り。久美の教えを受け、「政権交代」を叫ぶ野党のスピーチライターに抜擢された! 目頭が熱くなるお仕事小説。−裏表紙より−
題名から想像すると、結婚式の祝辞ばかりを集めたような話かと思いますが、実際にはあらすじにも書かれているように、選挙戦がメインとなっています。
読んでいたとき、ちょうど選挙戦の最中だったので、タイムリーではあったのですが、現実に近すぎて読んでいて入り込めない雰囲気もありました。
内容としても「戦後初の政権交代」とか「郵政選挙」とか、数年前に実際に起きた出来事が描かれているのでその場面になる度に冷める感じがしました。
でもやっぱり「読んでよかった」と思えましたし、何度も涙を流して感動しながら読み切ることができたのは、中に出てくるスピーチや、色んな人が語る言葉の重みが素晴らしかったからなんです。
例えば・・・と書き出そうとしても、あまりにも多くて選べないので、ぜひ実際に読んでいただきたいです。
もし現実の選挙戦でも、この物語に出てきた政治家のような熱い演説をする人がいたら、きっと盛り上がったでしょうし、もっと政治に興味がもてたのかもしれません。
口では「国民のため」と言いながら、実際に当選したらふんぞり返って偉そうにインタビューを受ける政治家がどれだけ多いか!
必要以上にペコペコしなくても良いですが、選挙期間中の謙虚な気持ちを少しでも覚えておいてもらいたいものです。
・・あまり政治家について語るのもどうかと思うので、この辺でやめておきます。
この本を読んで「スピーチライター」という仕事を初めて知りました。プロのお陰で素敵なスピーチが出来るなら良いことですよね?しかも、その人が全て考えるわけではなく、依頼人の思いを汲んで、一緒に考えるなんて、素晴らしいです。手間がかかっている分だけ、そのスピーチに心がこもっている気がしますね。
今まで出席した披露宴の祝辞で感動したこともありませんし、覚えている言葉もはっきり言ってありません。自分自身も祝辞を述べたことがありませんし。
いつか、感動のスピーチに出会いたいと強く思いますし、自分でも感動させられるような言葉を言えるようになりたいと思いました。
そのためには、まず「聞き上手」にならないといけないそうです。いきなりの難題!・・・でもまずは「聞くこと」から始めようかな??
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