2013年06月22日

高田郁「残月 みをつくし料理帖」

残月

 高田郁 著
 「残月 みをつくし料理帖8」
 (ハルキ文庫)


吉原の大火、「つる家」の助っ人料理人・又次の死。辛く悲しかった時は過ぎ、澪と「つる家」の面々は新たな日々を迎えていた。そんなある日、吉原の大火の折、又次に命を助けられた摂津屋が「つる家」を訪れた。あさひ太夫と澪の関係、そして又次が今際の際に遺した言葉の真意を知りたいという。澪の幼馴染み、あさひ太夫こと野江のその後とは−(第一話「残月」)。その他、若旦那・佐兵衛との再会は叶うのか? 料理屋「登龍楼」に呼び出された澪の新たなる試練とは・・。雲外蒼天を胸に、料理に生きる澪と「つる家」の新たなる決意。希望溢れるシリーズ第八弾。−裏表紙より−


前作で悲しい結末を迎え、涙涙だったわけですが、今回は流す涙も少なく、かなり前向きに明るくなれる作品でした。

気になっていた、野江ちゃんの安否については「残月」で明らかにされます。又次さんの命は無駄にならずに済んだわけですが、やっぱり色んな場面で又次さんのことを思い出すつる家の人たちの様子が痛々しくて、読みながらウルウルしてしまいました。

彼岸まで」では、芳の息子である若旦那・佐兵衛の行方が一気に明らかになります。芳の気持ちを思うと辛かったですが、少し前進できて良かったです。まだまだ不安ではありますが。

みくじは吉」では、また新たな試練が。しかも「登龍楼」絡みの試練。詳しくは書きませんが、今後に大きく影響がありそうな話でした。

寒中の麦」では、澪ではなく芳に素敵なことが起きました。いつもなら芳が澪の心配をするのですが、この話では澪が芳のことを心配し、芳が幸せになるために送り出す決心をします。澪の覚悟と芳の今後の人生に嬉し涙があふれました。


看板娘(?)となったりうさんの「生きていて良かった、と自分で思えることが、何より大事なんですよ」というセリフが心に響きました。この言葉のように芳も澪も幸せになってもらいたいものです。


澪だけでなく、つる家にも新たな展開がありそうです。今までのように暗い展開では無く明るい未来が待っていそうな嬉しい展開。ちょっと不安もありますが。

ふきちゃんもどんどん成長していますし、野江も前向きに頑張る覚悟を決めているようですし、今後がますます楽しみです。


ただ一つ残念なのは「よぉ、下がり眉」のセリフが聞けないのと、悩んでいる澪を助けてくれていた存在がいなくなったこと。何かぽっかり穴が開いたような、寂しい気持ちで読みました。


最後には必ず全員で幸せな人生を歩んでいけると信じて、次も読んでいくことにします。


<みをつくし料理帖>
「八朔の雪」
「花散らしの雨」
「想い雲」
「今朝の春」
「小夜しぐれ」
「心星ひとつ」
「夏天の虹」


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posted by DONA at 11:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書:高田郁
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