2013年05月20日

三浦しをん「舟を編む」

舟を編む

 三浦しをん 著
 「舟を編む」
 (光文社)


【辞書】言葉という大海原を航海するための船。
【辞書編集部】言葉の海を照らす灯台の明かり。
【辞書編集者】普通の人間。食べて、泣いて、笑って、恋をして。 ただ少し人より言葉の海で遊ぶのがすきなだけ。
玄武書房に勤める馬締光也。 営業部では変人として持て余されていたが、 人とは違う視点で言葉を捉える馬締は、 辞書編集部に迎えられる。新しい辞書『大渡海』を編む仲間として。 定年間近のベテラン編集者、日本語研究に人生を捧げる老学者、 徐々に辞書に愛情を持ち始めるチャラ男、そして出会った運命の女性。 個性的な面々の中で、馬締は辞書の世界に没頭する。 言葉という絆を得て、彼らの人生が優しく編み上げられていく――。 しかし、問題が山積みの辞書編集部。果たして『大渡海』は完成するのか――
−出版社HPより−


文庫化を待っていたら、偶然借りることができたので、早めに読むことができました。ありがたいことです。

ずっと話題だったこの作品。確かに面白かった。ちょっと思っていた感じとは違っていましたけど。


主人公の馬締光也は、名前の通りとても「まじめ」な男性。まじめというより、ある意味「変な人」かも?でも、一つのことにこれだけ集中して全力を傾けられる性格は、うらやましくもあります。

まじめさんの仕事は、「大渡海」という新しい辞書を作ることです。

辞書を作る。・・と、簡単に書いていますが、気が遠くなるくらい、時間がかかることなんです。考えてみれば当たり前なんですけど、意外と気づいていませんでした。

辞書って、膨大な言葉が書かれていて、それぞれに細かい説明が付いていますよね。載せる言葉自体を選ぶだけでも膨大な時間がかかって当然なわけです。載せる言葉が決まっても、その言葉をどのような言葉で説明するか?を考えなければなりません。

それまで出版されている辞書も参考にしながら、今の時代に合うような説明文を加えます。それを、載せる言葉すべてにつけるわけですから、10年以上かかっても仕方ない・・。

更に装丁も考えます。特にこの「大渡海」は中身の紙にもこだわっています。薄くて、でも裏の字が写らないような、めくりやすくて紙が手に吸い付くような感触の紙。製紙会社も大変な苦労を重ねます。

様々な人の力を借りて、仕上がっていく辞書。


辞書を作る人たちの想いや人生を全て盛り込んだ、壮大な物語になっています。

読み終わったら、自分の持っている辞書を改めて開いてみたくなるでしょう。かなり愛着を感じるようになると思います。



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タグ:三浦しをん
posted by DONA at 14:04| Comment(2) | TrackBack(0) | 読書:その他
この記事へのコメント
私も借りてかなり前に読みましたー面白かった。
タイトルも良いね。
Posted by Kumi at 2013年06月12日 04:15
タイトル良いよね。
ただ、もう少し細かく書いてほしかった気もするけど。
Posted by DONA at 2013年06月12日 13:16
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