2013年04月13日

乃南アサ「地のはてから 上」

地のはてから 上

 乃南アサ 著
 「地のはてから 上」
 (講談社文庫)


凍てつくオホーツク海に突き出し、人も寄せ付けぬ原生林に覆われた極寒の地・知床。アイヌ語で「地のはて」と呼ばれたこの地に最後の夢を託し、追われるようにやってきた開拓民の少女。物心ついたときにはここで暮らしていたとわは、たくましく生きる。今日から明日へ、ただ生き抜くことがすべてだった。−裏表紙より−


全く内容を知らないまま読み始めたわけですが、いきなり「北海道移住手引草」という物が載っていて、これからどんな話が始まるのかドキドキしました。

更に、登場人物たちの話す方言の訛が強くて、理解するのに時間がかかり、読みにくく感じたのですが、すぐに慣れて気づけば読むスピードも上がりました。


雪の多い福島辺りに住む、つねという女性が、家業の農業をしながらも放浪癖のある夫の帰りを待っている・・という所から話は始まります。

この夫というのが本当にイライラする人で、結婚して子どもも2人いるのに、いつまでも夢を追って、家に寄り付きません。たまに帰ってきても夢物語を語るだけ。

こういう人って、もし挫折したらどうしようもないくらい落ち込んで、立ち直れないんだよな・・と思っていたら、やっぱりそうでした。彼のせいで、この頃(明治から大正になった頃)まだ未開拓の土地も多かった、北海道へ開拓者として行くことになりました。

鉄道などが整っているわけもなく、北海道にたどり着くまでに長い長い時間と、苦痛の旅を続け、知床まで行き、蔓草や木がたくさん生えている土地を地道に畑へと耕していきました。

・・という苦労の連続が多い人生を歩むつねの話は、序章で終わります。


第一章からは、つねの娘・とわの視点で話は進みます。幼いとわが無邪気な言動で、苦労の多い生活を明るくしてくれるように思えましたが、そのまま明るくなるはずもなく。

第三章では、幼いとわが小樽の町に奉公に出されることになります。


彼女が幼いながらもたくましく生きていく姿には、何度も泣きそうになりながら読み進めました。ただただ笑って暮らせる年齢なのに「大人になってもっと自由に生きたい」と思うなんて。

彼女が少しでも幸せになれるようにと願いつつ、続きも読むことにします。


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posted by DONA at 10:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書:乃南アサ
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