2013年04月11日

高殿円「カミングアウト」

カミングアウト

 高殿円 著
 「カミングアウト」
 (徳間文庫)


心の中に抱えた秘密。言ってしまったら取り返しのつかなくなるような言葉。いまなら、言えるんじゃないのか−。コインロッカーに衣装を預けて複数人格を楽しむ17歳の女子高生ちさみ。ロリィタ服趣味をひた隠しにしつつそろそろ結婚もしたい、プチお局の29歳OLリョウコ。“それ”をカミングアウトしたとき、自分は、周囲は、どう変わる? ストレス解消、すっきりエンタメ!−裏表紙より−


これは、表紙のインパクトが強すぎたな・・という感じでした。

前半は特に読むのがしんどくて、2〜3話くらいで読むのを止めようか?と思うほどでした。表紙のイメージと題名から、1話ごとにその話の主人公が誰かに何かを“カミングアウト”してスッキリするのかと思っていたのに、前半はすべての話が中途半端で終わったんですよね・・。

「え!?終わり?」というのが続くと、読むのも嫌になってくる・・。でもまあ、せっかく買ったし、と続きを読むと、やっと面白くなってきました。

前半で出てきた人物たちが、後半になってようやく繋がってきたんです。

この人がこの人の家族だったとか、この人とこの人が友人だったとか。そして、彼女たちのその後も描かれていたので、読むスピードもアップしました。挫折しないで良かったです。


女子高生・ちさみに結構スポットが当たっていたのですが、彼女の生き方にはあまり共感を覚えず。それだけ私は幸せな家庭で育ったということなんでしょうけど。それと、きっと彼女ほど物事を深く考えたことが無いせいもあるでしょう。高校生の頃からここまでいろいろ考えるとしんどいだろうと思います。

彼女の考えることを読むと、なるほどと思えることも多いです。確かに神話的な考えが世の中には溢れているな・・と。結婚した人が偉い的な考えとか、子どもがいないとかわいそうだとか、勝ち組負け組なんてのもそうですね。他人がどう言おうと、自分が幸せだと思えればそれでいいやん!と普段は思っていても、お節介な人たちからのお節介な言葉に落ち込んでしまう。

納得できないけど、何となく「こうあるべき」と植えつけられていること、多いですね。


ロリィタ趣味のリョウコに対して、周りの人間が色々と口出しするのも、リョウコ自身も「29歳にもなってこのファッションはどうなのよ?」と思っているのも何だか痛々しかったです。ファッションなんて、他人に迷惑かけなければ好きにすれば良いと思うんですけどね〜。世間体って大事なんでしょうか。でも彼女が一番すっきりできたようなので良かったです。


この本は、お勧め!というほどではないですが、あまり表紙に惑わされず読めばそれなりに楽しめる気がします。スッキリできる部分もあります。


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タグ:高殿円
posted by DONA at 11:16| Comment(2) | TrackBack(0) | 読書:その他
この記事へのコメント
リョウコの気持ちってわかるんですよ〜。
なんといいますか、29歳いろいろと崖っぷちな感じがいいんですよね。
会社での立場とかそういうのが。
私はこの会社では「女性の同僚」というのがいないので1人で好き勝手にしてますが、その分世の中が分からず(笑)
「店に売ってるものを着てるんだ」のタンカにはその通りだと笑ってしまいました(´∀`)
Posted by igaiga at 2013年04月12日 08:16
>igaigaさん、コメントありがとうございます。
29歳か〜。確かに崖っぷち感はあったかも。遠い昔のことですけど。私は逆に女だらけの職場だったので、余計に焦ってたかもしれません。もうこの年になったらどうでも良いですけどね。
ロリィタ服って「少女」というイメージが強いから年齢で線を引きたくなるのはわかる気がします。でも確かに「店で売ってる服」なんだから着ても良い!はず(笑)
Posted by DONA at 2013年04月12日 11:27
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