
矢崎存美 著
「ぶたぶたの休日」
(徳間文庫)
大学の卒業間際になっても、自分の将来が決められない。そんなとき、親に勧められたお見合いの相手がいい人で、とんとん拍子に結婚が決まってしまった。順調な日々とは裏腹に不安を抱えたある日、街中で占いをしているピンク色をしたぶたのぬいぐるみを見つけて・・。山崎ぶたぶたさん(♂ 妻子持ち)と出会った人々の心の機微。珠玉の四篇を収録したハート・ウォーミング・ノベル。−裏表紙より−
「約束の未来」「評判のいい定食屋」「女優志願」の3編の前後に「お父さんの休日」という短編が収録されています。
ぶたぶたさんは、相変わらず様々な職業に就いています。
「約束の未来」では、見習の占い師になっています。裏表紙の折り返しを見ると、そのかわいらしい姿が描かれています

「評判のいい定食屋」では、定食屋の店員。空になった食器を頭をつぶしながらかついて片付ける様子がかわいいです。この話では、単身赴任の夫を持つ妻が、ぶたぶたさんに癒されます。
「女優志願」では、刑事。以前読んだ「刑事ぶたぶた」と同じ設定です。若手の刑事と共に捜査をしていくぶたぶたさんが素敵です。でもこの話は今までと少し毛色が違う雰囲気で、かなりミステリー調です。転落死した男性が自殺なのか他殺なのか、それとも事故なのか・・という部分が気になり、ぶたぶたさんの存在がしばらく薄かったです。
でも、最後の場面でやっぱりぶたぶたさんだな〜と思える所があり、私も癒されました。
間に挟まっていた「お父さんの休日」という題名の4話は、ぶたぶたさんの日常が描かれています。何となく見かけたとか、少し接点を持った人たちが、その存在に癒されていく・・という静かで、でもクスッと笑える内容でした。
また次も再版されることを願って待つことにします。
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ぶたぶたさんシリーズ、すごく気になっていて、「ぶたぶた日記」を借りました。
登場人物が戸惑いながらも、ぶたびたさんの人柄(豚柄)に、心がほぐれていく過程と、皆優しくて良い人達ばかりで、一気に読みました。
これから順番に読んでいきます。
またいまは柴田よしきさんの「ふたたびの虹」を読んでいます。
ミステリーというより、女将さんの優しい人柄の溢れる文章に惹き込まれています。
そしてしっかり影響を受けて蚤の市に行ってみたくなっています(笑)
DONAさんは、外国の小説も、たくさん読まれているのですね!
私は海外の小説は、殆ど読んだ事がないのですが、海外の小説も面白そうですね☆
「ぶたぶた日記」気に入ってもらえて良かったです。他も面白いですのでぜひ読んでみて下さいね。それにしても「豚柄」って!(笑)
ぶたぶたシリーズの順番は結構わかりにくいです。徳間文庫の物が先なのですが、今徐々に再版されている所なので、こちらを先に読むのも無理なんですよね・・。でもまあ、順番は無視しても特に困ることはないので、気にせず読んでみて下さい。
「ふたたびの虹」私もお気に入りの作品です。これも気に入ってもらえて良かったです。
海外の小説も面白いですよ。ハードボイルド系なら“サラ・パレツキー”、軽いミステリーなら“ジル・チャーチル”、ファンタジーなら“シャンナ・スウェンドソン”辺りが特にお勧めです。好みに合わせて読んでみて下さいね。