2013年02月05日

西條奈加「烏金」

初めましての作家さんです。

鳥金

 西條奈加 著
 「烏金」
 (光文社文庫)


因業な金貸し婆・お吟のもとへ押しかけ、金貸し業の手伝いをする浅吉。新しい発想で次々と借金をきれいにし、貧乏人たちを助ける彼には、実は秘密があった。大金を得るべく浅吉が仕掛ける真の目的はいったい・・。日本ファンタジーノベル大賞作家が江戸を舞台に描いた痛快時代エンターテインメント小説。文庫だけのオリジナル短編「勘左のひとり言」収録。−裏表紙より−


烏金というのは、朝借りて夜には返す借金のことで、商売人がその日の仕入れのために借りることが多いようです。


江戸へ出てきた浅吉は、金貸しの老女・お吟のもとへ転がり込み、金貸し業の手伝いを始めました。

彼は、ただ借金の取り立てをするのではなく、算術を駆使して、独自の方法で借金をしている人に借金を返す方法を教えます。町人には町人の、武士には武士の生き方や、生活スタイルがあって、それもきちんと考慮しながらアドバイスをして、どうすれば借金を返せるようになるのか?を共に考えていきます。借金取りなのに、妙に感謝されるようになり、お吟は不思議がります。

ただ、彼には何か秘密がありそうで、お吟に対して企んでいることがあるようです。


初めは得体の知れない雰囲気を持つ浅吉に、戸惑う感じでしたが、彼が出すアイディアやアドバイスを読んでいるうちに、どんどん好きになりました。

借金をする人の心情もよく理解していて、返しやすい気持ちになるようにうまく誘導していくのですが、その方法は「なるほど」と納得できる物が多かったです。


始めから浅吉の謎が気になり、その謎解きを知りたくて、次々と読み進める感じでした。特別、号泣するような話があったわけではないですが、感動する部分も多く、最後まで面白く読めました。

時代小説ではありますが、特に難しい言葉も出てきませんし、普段あまり読まない方でも読みやすい作品だと思います。


この話には続きがあるようなので、ぜひ読みたいと思います。


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posted by DONA at 13:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書:西條奈加
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